JP4686178B2 - 化粧金属板 - Google Patents

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Description

本発明は、金属板にアクリル樹脂を被覆してなり、特に加工を施した際の耐白化性に優れた化粧金属板に関する。
建物外部の屋根材、壁材、ドアなどの屋外建材、建物内部の壁材、仕切材、ドアなどの屋内建材として、従来は金属板にポリ塩化ビニルを被覆してなる樹脂被覆金属板が用いられていた。しかるに、昨今は不要となったこれらのポリ塩化ビニル被覆金属板を焼却廃棄する際に、ダイオキシンなどの有害物や塩化水素などの汚染物質が発生して環境に悪影響を与えることから、屋外および屋内の建材用途に、以下に示すようなポリ塩化ビニル被覆金属板に替わる樹脂被覆金属板が用いられるようになっている。
また、これらの用途においては、色調、模様、表面光沢などの意匠性に加えて、石目や木目を模した凹部や、幾何学模様の凹部などのさまざまな微小な凹部をエンボス加工により形成させてなるエンボス加工性も求められ、樹脂被覆層がそれらの曲げ加工性、意匠性、エンボス加工性、および屋外で用いた場合に優れた耐候性が得られるような樹脂で構成されていることが求められる。また、例えばドア等の用途においては、成形加工するために樹脂被覆金属板に曲げ加工を施した際に、樹脂層にクラックが生じることのない優れた加工性が求められる。
これらのさまざまな要求に応えるべく、本発明の発明者等は特許文献1においてアクリル樹脂にアクリルゴムをブレンドしてなる透明アクリル樹脂層および着色アクリル樹脂層を用いた化粧金属板を提案している。この化粧金属板は、アクリル樹脂にアクリルゴムをブレンドすることにより、透明アクリル樹脂層および着色アクリル樹脂層の加工性を向上させたものであり、加工性に優れており折曲げ加工を施しても樹脂層にクラックが生じることがない。
しかし、特に冬季などの低温の作業環境において、ディンプル加工のような曲率半径の小さな厳しい曲げ加工を施した場合、最表面の樹脂層に微小なクラックが生じることによる白化現象が発生しやすく意匠性が低下するため、特許文献1の化粧金属板は、加工環境や加工程度の厳しい用途によっては適用が制限されてしまう。
本出願に関する先行技術文献情報として次のものがある。
特開2004−142164号公報
本発明は、冬季などの低温の作業環境で曲率半径の小さな厳しい曲げ加工を施した際に、最表面の樹脂層に微小なクラックが生じることによる白化現象が発生しない耐白化性に優れた、アクリル樹脂を被覆してなる化粧金属板を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の化粧金属板は、金属板の少なくとも片面に、表層側から順に、透明アクリル樹脂層、印刷層、可塑剤を含有する着色アクリル樹脂層、接着剤層を形成させてなり、前記着色アクリル樹脂層は、0〜40重量%のアクリル樹脂、1〜40重量%の可塑剤、0〜20重量%の紫外線吸収剤、および残部のアクリルゴムからなり、かつアクリル樹脂、可塑剤、紫外線吸収剤、およびアクリルゴムの総和が100重量%となるようにブレンドしてなる化粧金属板(請求項1)であり、
上記(請求項1)の化粧金属板において、前記透明アクリル樹脂層は、0〜40重量%のアクリル樹脂、0〜20重量%の紫外線吸収剤、および残部のアクリルゴムからなり、かつアクリル樹脂、紫外線吸収剤、およびアクリルゴムの総和が100重量%となるようにブレンドしてなること(請求項)を特徴とし、また
上記(請求項1〜)いずれかの化粧金属板において、前記透明アクリル樹脂層は表面にエンボス加工による凹部が形成されてなること(請求項)を特徴とし、また
上記(請求項1〜)いずれかの化粧金属板において、表面にディンプル加工を施してなること(請求項)を特徴とし、また
上記(請求項1〜)いずれかの化粧金属板において、前記金属板が亜鉛めっき鋼板であること(請求項)を特徴とする。
また本発明によれば、上記請求項1乃至5の何れかに記載の化粧金属板を、室温で経時、又は加熱することにより、着色アクリル樹脂層に含有される可塑剤を透明アクリル樹脂層にブリードさせて化粧金属板の白化を消失することを特徴とする白化消失方法が提供される。
金属板に透明アクリル樹脂層、印刷層、着色アクリル樹脂層、接着剤層を形成させてなる本発明の化粧金属板は、着色アクリル樹脂層が可塑剤を含有しているので加工性に優れており、低温の作業環境下でディンプル加工のような曲率半径の小さな厳しい曲げ加工を施した場合でも最表面の透明アクリル樹脂層に微小クラックが生じることによる白化現象が発生しにくく、また白化現象が発生しても室温で経時するかもしくは加温することにより、着色アクリル樹脂層中に含有される可塑剤が透明アクリル樹脂層にブリードして白化が消失する。そのため、本発明の化粧金属板は、曲率半径の小さな厳しい曲げ加工を施す加工用途に好適に適用できる。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の化粧金属板は、亜鉛めっき鋼板のような金属板の少なくとも片面に、表層側から順に、透明アクリル樹脂層、印刷層、可塑剤を含有する着色アクリル樹脂層、接着剤層を形成させて構成される。すなわち、透明アクリル樹脂層および着色アクリル樹脂層としてアクリル樹脂を用いる。
アクリル樹脂としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどのホモポリマー、またはこれらの共重合体、またはこれらとアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸ステアリル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベンジル、メタクリル酸ベンジル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、アクリル酸2−ヒドロキシジエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシジエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピルなどの共重合体を用いることができる。
しかし、アクリル樹脂は硬いために加工性に乏しく、これらのアクリル樹脂を単独で用いた透明アクリル樹脂層および着色アクリル樹脂層を有する化粧金属板をドアなどに加工する際に曲げ加工を施す際に、曲率半径が小さい曲げ加工を施すと樹脂にクラックが生じる。そのため、加工性を向上させるためにこれらのアクリル樹脂にアクリルゴムをブレンドする。アクリルゴムとしては、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、などのアルキルアクリレート、メトキシエチルアクリレート、エトキシエチルアクリレートなどのアルコキシアルキルアクリレート、メチルチオエチルアクリレートなどのアルコキシルアルキルアクリレート、シアノエチルアクリレートなどのシアノアルキルアクリレートなどの1種または2種以上を主成分とし、これにブタジエン、メチルブタジエン、イソプレン、ピペリレン、1,4−ペンタジエン、メチルペンタジエン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、ビニルシクロペンタジエン、アセトキシブタジエン、メトキシブタジエン、シアノブタジエン、エチリデンノルボルネン、ビニリデンノルボルネン、プロペニルノルボルネン、ジシクロペンタジエニルアクリレートなどのジエン系モノマーの1種または2種以上、またはスチレン、α−メチルスチレン、パラメチルスチレンなどの芳香族ビニル単量体の1種または2種以上を架橋基成分として共重合させてなる共重合体を用いることができる。
しかし、アクリル樹脂を被覆した化粧金属板の用途として、意匠性を高めるためにディンプル加工を施して表面に微小なくぼみ(凹部)を設けることが行われることがある。ディンプル加工による凹部の上縁は、曲率半径が極めて小さい厳しい曲げ加工が施される。そのため、上記のようなアクリルゴムをブレンドしてなるアクリル樹脂を用いた場合でも、加工部には微細なクラックが生じることによる白化現象が発生する。この白化現象は特に冬季など、加工を施す環境が低温である場合に発生しやすく、その対策が求められている。
そのため、本発明においては、アクリルゴムをブレンドしてなるアクリル樹脂にさらに可塑剤をブレンドする。可塑剤をブレンドすることにより、低温の作業環境において、ディンプル加工のような曲率半径が極めて小さい厳しい曲げ加工を施した場合でも、白化現象の発生を防止することができる。可塑剤は透明アクリル樹脂層および着色アクリル樹脂層のいずれにブレンドしても白化現象の発生を防止することができる。しかし、化粧金属板として意匠性を高めるために、透明アクリル樹脂層と着色アクリル樹脂層の間に印刷層を設けることがある。印刷層は透明アクリル樹脂層に絵柄模様を印刷することにより形成されるが、透明アクリル樹脂層に可塑剤がブレンドされていると、印刷インキに含有されている溶剤がアクリル樹脂層に吸収されて膨潤するので、印刷が不鮮映になりやすい。そのため、印刷層を設ける場合は、可塑剤がブレンドされていない透明アクリル樹脂層に印刷を施す。このように、透明アクリル樹脂層に可塑剤がブレンドされていない場合でも、着色アクリル樹脂層に可塑剤がブレンドされていると、低温環境下で厳しい曲げ加工を施して透明アクリル樹脂層に微細なクラックが生じて白化しても、室温で経時したり加温することにより、着色アクリル樹脂層から可塑剤がブリードしてクラック中に充填されるので、白化が消失する。可塑剤がブレンドされていない着色アクリル樹脂層を用いた場合は、加工により透明アクリル樹脂層に生じた白化は、室温で経時したり加温しても消失することはない。
可塑剤としては、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジノマルオクチル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸混基エステル(C6〜C11)、フタル酸ジブチルベンジルなどのフタル酸エステル、フタル酸エステル以外のアジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソノニル、アジピン酸ジノルマルアルキル(C6、C8、C10)、アゼライン酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル、リン酸トリクレシル、アセチルクエン酸トリブチル、エポキシ化大豆油、トリメリット酸トリオクチル、塩素化パラフィン、ポリエステル系可塑剤などを用いることができるが、アジピン酸ジオクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニルのいずれかを用いることが好ましい。
さらに、屋外用途に適用する場合は、紫外線による劣化を防止するために紫外線吸収剤をブレンドすることが好ましい。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系、シアノアクリレート系、サリシレート系などの各種の紫外線吸収剤を用いることができる。
本発明の化粧金属板に用いる着色アクリル樹脂層は、上記のアクリル樹脂、アクリルゴム、可塑剤、および紫外線吸収剤を以下に示すようにブレンドして構成する。すなわち、0〜40重量%のアクリル樹脂、1〜40重量%の可塑剤、0〜20重量%の紫外線吸収剤、および残部のアクリルゴムからなり、かつアクリル樹脂、可塑剤、紫外線吸収剤、およびアクリルゴムの総和が100重量%となるようにブレンドしてなる樹脂を用い、さらにこのブレンド樹脂に着色顔料を3〜30重量%含有させた樹脂を用いる。この着色ブレンド樹脂においてアクリル樹脂は40重量%以下でブレンドされていることが好ましい。アクリル樹脂のブレンド率が低いと硬度が低下してスクラッチが生じやすくなる。そのため、耐スクラッチ性が要求される用途においてはアクリル樹脂を3〜40重量%ブレンドして、樹脂の硬度を高めることがより好ましい。可塑剤のブレンド率は加工程度により、40重量%以下でブレンドされていることが好ましい。40重量%を超えてブレンドすると白化防止の向上効果は飽和し、樹脂の硬度が低下する。紫外線吸収剤は20重量%以下でブレンドされていることが好ましい。20重量%を超えてブレンドすると紫外線劣化の防止の向上効果は飽和する。そして、残部をアクリルゴムとし、アクリル樹脂、可塑剤、紫外線吸収剤、およびアクリルゴムの総和が100重量%となるようにブレンドする。このブレンド樹脂に着色顔料を1〜30重量%含有させて、着色アクリル樹脂層を構成する。着色顔料のブレンド量は色彩にもよるが、1重量%未満であると美麗な色彩が得られにくく、30重量%を超えると曲げ加工を施した場合に樹脂フィルムにクラックを生じやすくなり、またコスト的に有利でなくなる。着色顔料として有機系または無機系の白、黒、赤、青、黄、緑、茶などの有色の顔料の1種または2種以上を上記の透明アクリル樹脂に混練し、所望の色の着色アクリル樹脂とすることができる。着色アクリル樹脂層の厚さは30〜200μmであることが好ましい。30μm未満では耐候性および耐食性が不十分となることがあり、200μmを超えても耐候性および耐食性の向上効果が飽和し、コスト的に有利でなくなる。
本発明の化粧金属板に用いる透明アクリル樹脂層は、上記のアクリル樹脂、アクリルゴム、および紫外線吸収剤を以下に示すようにブレンドして構成する。すなわち、0〜40重量%のアクリル樹脂、0〜20重量%の紫外線吸収剤、および残部のアクリルゴムからなり、かつアクリル樹脂、紫外線吸収剤、およびアクリルゴムの総和が100重量%となるようにブレンドしてなる樹脂を用いる。この透明ブレンド樹脂において、アクリル樹脂および紫外線吸収剤のブレンド量は、着色アクリル樹脂の場合と同様の理由で定める。そして、残部をアクリルゴムとし、アクリル樹脂、紫外線吸収剤、およびアクリルゴムの総和が100重量%となるようにブレンドする。このようにして得られる透明アクリル樹脂層は、全光線透過率が60%以上であることが好ましい。全光線透過率が60%未満であると、透明アクリル樹脂層の下に形成される印刷層の模様や着色アクリル樹脂層の色調の鮮映性に乏しくなる。透明アクリル樹脂層の厚さは10〜100μmであることが好ましい。10μm未満では立体感に乏しい意匠性となり、また、使用条件や使用環境によっては摩耗により透明アクリル樹脂層が失われ、下層である印刷層が露出してしまうことがあり、意匠耐久性に乏しい。一方、100μmを超えても意匠性や意匠耐久性の向上効果が飽和し、コスト的に有利でなくなる。
本発明の化粧金属板においては、上記の透明アクリル樹脂層と着色アクリル樹脂層の間に石目、木目、天然皮革の表面柄、布目、抽象模様、幾何学模様などの印刷層を設ける。この印刷層を設けることにより、印刷層の模様と着色アクリル樹脂層の色彩、および透明樹脂層の厚さの立体感が相俟った、優れた意匠性が得られる。印刷層は透明アクリル樹脂層の片面に形成させる。印刷層を形成するインキのビヒクルとしては、例えばニトロセルロース、酢酸セルロース、などのセルロース誘導体、ウレタン樹脂、アクリル樹脂などの公知のものが使用できるが、なかでも密着性および耐熱性の両観点からアクリル樹脂系インキが好ましい。
本発明の化粧金属板おいて、上記の着色アクリル樹脂層および透明アクリル樹脂層を積層して被覆する基板となる金属板としては、鋼板、各種のめっき鋼板、アルミニウム合金板、およびこれらに化成処理を施したもの、ステンレス鋼板などを用いることができる。めっき鋼板としては亜鉛めっき鋼板、錫めっき鋼板、アルミニウムめっき鋼板などをあげることができるが、耐食性の観点から、電気亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、亜鉛−アルミニウム合金の溶融めっき鋼板、亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金の溶融めっき鋼板のいずれかを用いることが好ましい。また、化成処理としては塗布型クロメート処理、リン酸クロメート処理、および6価クロムを含有しない電解クロメート処理、リン酸亜鉛処理などの各種のノンクロム処理を適用することができる。
次に、本発明の化粧金属板の形成方法について説明する。図1、図2、図3、図4はそれぞれ本発明の化粧金属板の実施態様の一例を示したものである。図1に示す化粧金属板10は以下のようにして作成される。アクリル樹脂、アクリルゴム、および紫外線吸収剤をブレンドして加熱溶融し、カレンダー法または押出法を用いて透明アクリル樹脂フィルム1を作成する。次いで透明アクリル樹脂フィルム1の片面に印刷層3を公知の印刷法を用いて形成する。また、透明アクリル樹脂フィルム1と同様のアクリル樹脂、アクリルゴムおよび紫外線吸収剤、およびさらに可塑剤と着色顔料を混練して加熱溶融し、カレンダー法または押出法を用いて着色アクリル樹脂フィルム2を作成する。このようにして得られる透明アクリル樹脂フィルム1の印刷層3を形成させた面に、熱ラミネート法を用いて着色アクリル樹脂フィルム2を積層し、複層フィルム6を作成する。
一方、金属板4の片面に接着剤を塗布し乾燥して接着剤層5を形成させる。接着剤としては、酢酸ビニル樹脂系、エチレン−ビニルアセテート樹脂系、尿素樹脂系、ウレタン樹脂系、アクリル樹脂系、ポリエステル樹脂系、ポリエステルウレタン樹脂系などのエマルジョン型接着剤や、エポキシ−フェノール樹脂系などの熱硬化型接着剤を用いることができる。また図示しないが、金属板4の接着剤層5を形成させない面に、ポリエステル系、エポキシ系、アルキド系、メラミン系、尿素樹脂系、ビニル系、ポリアミド系、ポリウレタン系などからなる裏面塗料塗布層を1層もしくは2層以上形成させてもよい。
次いで接着剤層5を形成させた金属板4を160〜240℃に加熱し、その接着剤層5を形成させた面に複層フィルム6の着色アクリル樹脂フィルム2の面を当接し、1対の積層ロールで挟み付けて熱接着する。次いで160〜230℃に後加熱した後、水中に浸漬して急冷する。なお、後加熱する際にエンボスロールを用いて透明樹脂アクリルフィルム1の表面に深エンボス凹部7を設けてもよい。なお、深エンボス凹部7は図中では透明アクリル樹脂表面にのみ形成されるようになっているが、実際には印刷層3、着色アクリル樹脂フィルム2にも若干の凹部が形成される。このようにして、立体感がさらに向上したソフィスティケートな化粧金属板10を得ることができる。
図2に示す化粧金属板10は以下のようにして作成される。図1に示す化粧金属板における作成方法と同様の作成方法を用いて、片面に印刷層3を形成させた透明アクリル樹脂フィルム1を作成する。また、図1に示す化粧金属板における作成方法と同様の作成方法を用いて着色アクリル樹脂フィルム2を作成し、その片面に図1に示す化粧金属板の金属板4に形成させた接着剤層5と同様の接着剤層5を形成させる。このようにして得られる透明アクリル樹脂フィルム1の印刷層3を形成させた面に、着色アクリル樹脂フィルム2の接着剤層5を形成させた面を当接し、ドライラミネート法を用いて積層し、複層フィルム6を作成する。このようにして作成した複層フィルム6においては透明アクリル樹脂フィルム1と着色アクリル樹脂フィルム2の良好な接着力が得られ、金属板に積層した後に強加工を施しても樹脂層同士が剥離することがない。次いで、図1に示す化粧金属板における接着方法と同様の接着方法を用いて複層フィルムを金属板4に熱接着する。なお、熱接着する際の後加熱工程において複層フィルム6を軟化させ、エンボスロールを用いて透明樹脂アクリルフィルム1の表面に浅エンボス凹部8を設けてもよい。
図3に示す化粧金属板10は以下のようにして作成される。図1に示す化粧金属板における作成方法と同様の作成方法を用いて透明アクリル樹脂フィルム1を作成し、その片面に図1に示す化粧金属板の金属板4に形成させた接着剤層5と同様の接着剤層5を形成させる。また、図1に示す化粧金属板における作成方法と同様の作成方法を用いて着色アクリル樹脂フィルム2を作成し、その片面に図1に示す化粧金属板における印刷方法と同様の印刷方法を用いて印刷層3を形成させる。このようにして得られる透明アクリル樹脂フィルム1の接着剤層5を形成させた面に、着色アクリル樹脂フィルム2の印刷層3を形成させた面を当接し、ドライラミネート法を用いて積層し、複層フィルム6を作成する。このようにして作成した複層フィルム6においては透明アクリル樹脂フィルム1と着色アクリル樹脂フィルム2の良好な接着力が得られる。次いで、図1に示す化粧金属板における接着方法と同様の接着方法を用いて複層フィルム6を金属板4に熱接着する。なお、熱接着する際の後加熱工程において複層フィルム6を軟化させ、エンボスロールを用いて透明樹脂アクリルフィルム1の表面に深エンボス凹部7と浅エンボス凹部8を設けてもよい。
上記の深エンボス凹部7は最大高さ(Ry)20〜120μmであることが好ましい。また上記の浅エンボス凹部8は算術平均粗さ(Ra)0.2〜5μm、または5μmを超え10μm以下であることが好ましい。深エンボス凹部7は、ロール表面の基部が鏡面であり、その鏡面基部に最大高さ(Ry)20〜120μmとなるような凸部を凸設したエンボスロールを用いて形成する。浅エンボス凹部8は、ロール表面が算術平均粗さ(Ra)0.2〜5μm、または5μmを超え10μm以下となるように、エッチング法、放電加工法、ブラスト処理法などの粗面加工を施したエンボスロールを用いて形成する。深エンボス凹部7と浅エンボス凹部8の両方を設ける場合は、ロール表面の基部が算術平均粗さ(Ra)0.2〜5μm、または5μmを超え10μm以下の粗面であり、その粗面基部に最大高さ(Ry)が20〜120μmとなるような凸部を凸設したエンボスロールを用いる。なお、これらのエンボスロールに替えて鏡面ロールを用いることにより、透明アクリル樹脂フィルムの表面を鏡面加工した化粧金属板を得ることもできる。また、透明アクリル樹脂フィルム1と着色アクリル樹脂フィルム2を積層して複層フィルム6を作成する際に、積層用のロールとしてエンボスロールを用いて透明アクリル樹脂フィルム1の表面にエンボス凹部を設け、このようにして予めエンボス凹部を設けた複層フィルム6を金属板に積層接着してもよい。
図4に示す化粧金属板10は以下のようにして作成される。図1に示す化粧金属板における作成方法と同様の作成方法を用いて透明アクリル樹脂フィルム1を作成し、その片面に印刷層3を公知の印刷法を用いて形成する。また、図1に示す化粧金属板の作成方法と同様の作成方法を用いて着色アクリル樹脂フィルム2を作成し、透明アクリル樹脂フィルム1の印刷層3を形成させた面に、熱ラミネート法を用いて着色アクリル樹脂フィルム2を積層し、複層フィルム6を作成する。次いで、図1に示す化粧金属板の接着方法と同様の接着方法を用いて複層フィルムを金属板4に熱接着する。図示しないが、図2および図3に示すように、透明アクリル樹脂フィルム1と着色アクリル樹脂フィルム2の間に接着剤層を介在させて両者を積層し、複層フィルム6としてもよい。次いでプレスを用いて複層フィルムを金属板に被覆してなる化粧金属板10の表面にディンプル凹部9を設ける。また、予めエンボスロールを用いて図1〜3に示すように透明樹脂アクリルフィルム1の表面にエンボス凹部または/および浅エンボス凹部を設けた後、プレスを用いてディンプル凹部9を設けてもよい。
以下、実施例にて本発明をさらに詳細に説明する。
<実施例1>
[供試板の作成]
(試料番号1〜6)
アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製:MF001)とアクリルゴム(三菱レーヨン(株)製:IR−377)、および紫外線吸収剤(長瀬産業(株)製:TINUVIN329)、を表1に示すブレンド率(重量%、以下同様)で混合し、200℃に加熱して溶融した後、カレンダー法を用いて表1に示す光透過率および厚さを有する透明アクリル樹脂フィルムを作成した。このようにして作成した透明アクリル樹脂フィルムの片面に、アクリル樹脂インキを用いて石目模様をグラビア輪転機により印刷した。また透明アクリル樹脂フィルムに用いたものと同様のアクリル樹脂、アクリルゴム、紫外線吸収剤、および可塑剤(花王(株)製:ビニサイザー80)を表1に示すブレンド率で混合し、220℃に加熱して溶融し、これに表1に示す白色顔料(二酸化チタン)と黒色顔料(カーボンブラック)を表1に示す含有量で含有させて混練した後、カレンダー法を用いて表1に示す厚さの着色アクリル樹脂フィルムを作成した。次いで、透明アクリル樹脂フィルムの印刷層を形成させた面と着色アクリル樹脂フィルムの片面を当接して重ね合わせ、1対の積層ロールを用い、積層ロールの加熱温度:130℃、積層ロールのニップ圧:2.45MPaの条件で両フィルムを積層して、複層フィルムを作成した。一方、厚さ:0.5mmの亜鉛(91%)−アルミニウム(6%)−マグネシウム(3%)合金の溶融めっき鋼板(表1中でZA1で示す)の片面にアクリル樹脂系接着剤を乾燥後の厚さが4μmとなるように塗布し乾燥し、他の片面に裏面塗料としてエポキシメラミン塗料(下層)/ポリエステル塗料(上層)の2層を乾燥後の厚さが20μmとなるように塗布し乾燥した。この両面塗布した合金溶融めっき鋼板を220℃に加熱し、接着剤塗布面に上記の複層フィルムの着色アクリル樹脂フィルム面を当接し、1対の積層ロールを用い、積層ロールの加熱温度:110℃、積層ロールのニップ圧:2.65MPaの条件で挟み付けて熱圧着した。次いで積層体を210℃に後加熱し、ロール表面の基部が鏡面であり、その鏡面基部に種々の表面粗さの凸部を凸設したエンボスロールを用いて、透明アクリル樹脂面に表1に示す最大高さ(Ry)の深エンボス凹部(表1中でDで表示、以下同様)を形成させた。このようにして化粧金属板の供試板を得た。一部の試料に付いてはエンボス加工を施さず、複層フィルムを金属板に熱圧着したままとした。
(試料番号7〜11)
試料番号1〜6と同様のアクリル樹脂、アクリルゴム、および紫外線吸収剤を表1に示すブレンド率で混合し、200℃に加熱して溶融した後、カレンダー法を用いて表1に示す全光線透過率および厚さを有する透明アクリル樹脂フィルムを作成した。このようにして作成した透明アクリル樹脂フィルムの片面に、アクリル樹脂インキを用いて幾何学模様をグラビア輪転機により印刷した。また、試料番号1〜6と同様のアクリル樹脂、アクリルゴム、紫外線吸収剤、および可塑剤を表1に示すブレンド率で混合し、220℃に加熱して溶融し、これに表1に示す含有量で白色顔料(二酸化チタン)と緑色顔料(酸化クロム)を含有させた表1に示す厚さの着色アクリル樹脂フィルムを作成した。この着色アクリル樹脂フィルムの片面にアクリル樹脂系接着剤を乾燥後の厚さが4μmとなるように塗布し乾燥した。次いで、透明アクリル樹脂フィルムの印刷層を形成させた面と着色アクリル樹脂フィルムの接着剤層を形成させた面を当接して重ね合わせ、1対の積層ロールを用い、積層ロールの加熱温度:130℃、積層ロールのニップ圧:2.45MPaの条件で両フィルムを積層して、複層フィルムを作成した。一方、厚さ:0.5mmの亜鉛(94%)−アルミニウム(6%)合金の溶融めっき鋼板(表1中でZAで示す)の片面に試料番号1〜6と同様にしてアクリル樹脂系接着剤を塗布し乾燥し、他の片面に試料番号1〜6と同様にして裏面塗料を塗布し乾燥した。この両面塗布した合金溶融めっき鋼板を220℃に加熱し、接着剤塗布面に上記の複層フィルムの着色アクリル樹脂フィルム面を当接し、1対の積層ロールを用い、試料番号1〜6と同様にして熱圧着した。次いで積層体を220℃に後加熱し、ロール表面を種々の表面粗さに粗面加工したエンボスロールを用いて、透明アクリル樹脂面に表1に示す、算術平均粗さ(Ra)の浅エンボス凹部(表1中でSで表示、以下同様)を形成させ、次いで常温まで急冷した。このようにして化粧金属板の供試板を得た。一部の試料に付いてはエンボス加工を施さず、複層フィルムを金属板に熱圧着したままとした。
(試料番号12〜15)
試料番号1〜6と同様のアクリル樹脂、アクリルゴムおよび紫外線吸収剤を表1に示すブレンド率で混合し、200℃に加熱して溶融した後、カレンダー法を用いて表1に示す全光線透過率および厚さを有する透明アクリル樹脂フィルムを作成した。この透明アクリル樹脂フィルムの片面にアクリル樹脂系接着剤を乾燥後の厚さが4μmとなるように塗布し乾燥した。また、試料番号1〜6と同様のアクリル樹脂、アクリルゴム、紫外線吸収剤、および可塑剤を表1に示すブレンド率で混合し、200℃に加熱して溶融し、これに表1に示す含有量で白色顔料(二酸化チタン)と茶色顔料(ベンガラ)を含有させた表1に示す厚さの着色アクリル樹脂フィルムを作成した。この着色アクリル樹脂フィルムの片面に、ニトロセルロース−アルキドインキを用いて木目模様をグラビア輪転機により印刷した。次いで、透明アクリル樹脂フィルムの接着層を形成させた面と着色アクリル樹脂フィルムの印刷層を形成させた面を当接して重ね合わせ、1対の積層ロールを用い、試料番号7〜11と同様にして両フィルムを積層して、複層フィルムを作成した。一方、厚さ:0.5mmの溶融亜鉛めっき鋼板(表1中でZで示す)の片面に試料番号1〜6と同様にしてアクリル樹脂系接着剤を塗布し乾燥し、他の片面に試料番号1〜6と同様にして裏面塗料を塗布し乾燥した。この両面塗布した溶融亜鉛めっき鋼板を220℃に加熱し、接着剤塗布面に上記の複層フィルムの着色アクリル樹脂フィルム面を当接し、1対の積層ロールを用い、試料番号1〜6と同様にして熱圧着した。次いで積層体を210℃に後加熱し、ロール表面の基部が算術平均粗さ(Ra)の粗面であり、その粗面基部に最大高さ(Ry)である凸部を凸設したエンボスロールを用いて、透明アクリル樹脂面に表1に示す最大高さ(Ry)の深エンボス凹部(D)と算術平均粗さ(Ra)の浅エンボス凹部(S)の両方を形成させ、次いで、常温まで急冷した。このようにして化粧金属板の供試板を得た。一部の試料に付いてはエンボス加工を施さず、複層フィルムを金属板に熱圧着したままとした。
Figure 0004686178
(特性評価)
上記のようにして得られた試料番号1〜15の各供試板について、下記の特性を評価した。
[表面粗さ]
試料の透明アクリル樹脂フィルム面の表面粗さを、触針式表面粗さ計(東京精密(株)製、サーフコム1500A)を用い、JIS B 0601に準拠して最大高さ(Ry)および算術平均粗さ(Ra)を測定した。
[全光線透過率]
試料の透明アクリル樹脂フィルムの光透過率を、グロスメーター(日本電色工業(株)製、グロスメーターVG2000)を用い、JIS K 7105に準拠して測定した。
[耐白化性]
試料を気温5℃の室内で0T折り曲げ加工し、次いで加工直後、および40℃で24時間加温した後の、曲げ加工部の樹脂層の白化の発生程度を肉眼観察し、下記の基準で評価した。
◎:白化の発生は認められない。
○:実用上問題とならない程度の僅かな白化の発生が認められる。
△:実用上問題となる程度の白化の発生が認められる。
×:クラックの発生が認められる。
[耐候性]
試料の樹脂フィルムにカッター刃を用いて基板の鋼板面に達するクロスカットを施し、サンシャインウェザオメータ試験(JIS A 1415)を試験時間8000時間にわたって実施した後、クロスット部の周辺部を肉眼観察し、下記の基準で評価した。
◎:変色、クラック、ブリスターの発生は認められない。
○:クロスカット部に実用上問題とならない程度の極く僅かなブリスターの発生が認 められる。
△:クロスカット部に実用上問題となる程度の変色、クラック、ブリスターの発生が 認められる。
×:試料全面にかなりの程度に変色、クラック、ブリスターの発生が認められる。
評価結果を表2に示す。
Figure 0004686178
<実施例2>
試料番号3、6、8、11、13、15の供試板に、各供試板の複層フィルム被覆面にプレス装置を用いて、12.7mm径の半球を深さ3mmまで押し込み、図4に示すようなディンプル凹部9を形成させた化粧金属板10としたところ、ディンプル縁部9aの周辺に白化が生じた。次いで、これらのディンプル凹部9を形成させた供試板を40℃で24時間加温したところ、試料番号3、8、13の供試板では白化が消失したが、試料番号6、11、15の供試板では白化が残存していた。
表2に示すように、本発明の化粧金属板の供試板は耐白化性および耐候性に優れており、厳しい曲げ加工を施しても樹脂層に白化が生じにくく、白化が生じても室温で経時したり加温することにより、白化を消失させることができる。すなわち表2に示すように加工直後、白化していても、加温することにより実用上問題ないレベルに回復する。また、長時間屋外に暴露しても樹脂フィルムにブリスター、クラック、変色などの発生は認められず、優れた意匠性を保持することができる。
本発明の化粧金属板は、アクリル樹脂、アクリルゴムおよび紫外線吸収剤をブレンドしてなる透明アクリル樹脂層と、アクリル樹脂、アクリルゴム、紫外線吸収剤、および可塑剤をブレンドしてなるブレンド樹脂に着色顔料を含有させた着色アクリル樹脂層の間に印刷層を形成させてなる複層樹脂を亜鉛鋼板などの金属板に積層し、選択的に透明アクリル樹脂層の表面にエンボス凹部を形成させた化粧金属板であり、着色アクリル樹脂層がアクリルゴムおよび可塑剤を含有しているので加工性に優れており、また透明アクリル樹脂層がアクリルゴムを含有しているので加工性に優れ、低温の作業環境下でディンプル加工のような曲率半径の小さな厳しい曲げ加工を施した場合でも最表面の透明アクリル樹脂層に微小クラックが生じることによる白化現象が発生しにくく、また白化現象が発生しても加温することにより、着色アクリル樹脂層中に含有される可塑剤が透明アクリル樹脂層にブリードして微小クラックに充填されて白化が消失する。そのため、曲率半径の小さな厳しい曲げ加工を施す加工用途に好適に適用できる。また、紫外線吸収剤を含有しているので耐候性に優れている。さらにまた、透明アクリル樹脂は比較的硬い樹脂であるので耐磨耗性にも優れており、そのため下層の印刷層を保護することができ、意匠耐久性にも優れている。そのため、建物外部の屋根材、壁材、ドアなどの屋外建材や、建物内部の壁材、仕切材、ドアなどの屋外建材などに好適に適用できる。
本発明の化粧金属板の実施態様の一例を示す模式断面図。 本発明の化粧金属板の実施態様の他の一例を示す模式断面図。 本発明の化粧金属板の実施態様の他の一例を示す模式断面図。 本発明の化粧金属板の実施態様の他の一例を示す模式断面図。
符号の説明
1 : 透明アクリル樹脂フィルム
2 : 着色アクリル樹脂フィルム
3 : 印刷層
4 : 金属板
5 : 接着剤層
6 : 複層フィルム
7 : 深エンボス凹部
8 : 浅エンボス凹部
9 : ディンプル凹部
9a: ディンプル縁部
10 : 化粧金属板

Claims (6)

  1. 金属板の少なくとも片面に、表層側から順に、透明アクリル樹脂層、印刷層、可塑剤を含有する着色アクリル樹脂層、接着剤層を形成させてなり、前記着色アクリル樹脂層は、0〜40重量%のアクリル樹脂、1〜40重量%の可塑剤、0〜20重量%の紫外線吸収剤、および残部のアクリルゴムからなり、かつアクリル樹脂、可塑剤、紫外線吸収剤、およびアクリルゴムの総和が100重量%となるようにブレンドしてなることを特徴とする、化粧金属板。
  2. 前記透明アクリル樹脂層は、0〜40重量%のアクリル樹脂、0〜20重量%の紫外線吸収剤、および残部のアクリルゴムからなり、かつアクリル樹脂、紫外線吸収剤、およびアクリルゴムの総和が100重量%となるようにブレンドしてなることを特徴とする、請求項記載の化粧金属板。
  3. 前記透明アクリル樹脂層は表面にエンボス加工による凹部が形成されてなることを特徴とする、請求項1又は2記載の化粧金属板。
  4. 表面にディンプル加工を施してなる、請求項1〜のいずれかに記載の化粧金属板。
  5. 前記金属板が亜鉛めっき鋼板であることを特徴とする、請求項1〜のいずれかに記載の化粧金属板。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の化粧金属板を、室温で経時、又は加熱することにより、着色アクリル樹脂層に含有される可塑剤を透明アクリル樹脂層にブリードさせて化粧金属板の白化を消失することを特徴とする白化消失方法。
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