JP4684795B2 - ポリウレタン弾性繊維及びこの繊維を用いた混用品、布帛および繊維製品 - Google Patents

ポリウレタン弾性繊維及びこの繊維を用いた混用品、布帛および繊維製品 Download PDF

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Description

本発明は、ポリウレタン弾性繊維及びこの繊維を用いた混用品、布帛および繊維製品に関する。さらに詳しくは、酸性染料に染着しかつ染色堅牢度の優れたポリウレタン弾性繊維及びこの繊維を用いた混用品、布帛および繊維製品に関する。
ポリウレタン弾性繊維は、その優れた伸縮特性からポリアミド繊維、ポリエステル繊維やセルロース繊維等と混用されてレッグ衣料、インナー衣料、スポーツ衣料などに幅広く使用されている。
ポリウレタン弾性繊維とポリアミド繊維とを混用した布帛を酸性染料で染色する場合、ポリウレタン弾性繊維は酸性染料による染着性が低いために、ポリアミド繊維との同色性が悪いという問題や、ポリウレタン弾性繊維が染まらないことにより弾性繊維が伸縮性布帛の外側に露出する、いわゆる目剥きという問題がある。また目剥きによって布帛の外側にちらちらとポリアミド繊維とは異色の弾性繊維が顔をのぞかせたり、弾性繊維特有のぎらぎらとした光沢、いわゆるぎらつきという現象が起こり、著しく布帛の品位を落としてしまうことがある。
ポリウレタン繊維の酸性染料での染色性を向上するために、ポリマー鎖の中に第3級窒素化合物を導入する方法が開示されている。(特許文献1,2等を参照)たとえば、N−メチル−アミノビス−プロピルアミンを鎖延長剤の一つとして使った場合は、ハードセグメントが共重合され、ハードセグメント内に酸性染料との染着座席が形成される。この場合、原液がゲル化しやすくなるため、紡口詰まり等の製造工程で種々の問題が発生する。また、2N、N’−ジメチルアミノメチル1,3プロパンジオールとアジピン酸を縮合反応して得たポリエステルジオールをプレポリマー原料の一つとして使った場合は、ソフトセグメントが共重合され、ソフトセグメント内に酸性染料との染着座席が形成される。この場合は、紡糸性、染色性ともに改善されているが、衣料分野で使用される場合必要な、弾性繊維として必要な弾性回復性や耐熱性等の機能が低下する。
また、2N、N’−ジメチルアミノメチル1,3プロパンジオールとアジピン酸を縮合反応したポリエステルジオールをモノエタノールアミンと無水酢酸により末端停止した第3級窒素を含むポリウレタンを作製し、このポリウレタンを、ポリテトラメチレングリコールをプレポリマー原料として重合した通常のポリウレタンポリマーにブレンドする方法が開示されている。(非特許文献1を参照)しかし、この場合、ブレンドした第三級窒素を含むポリウレタンが、ブレンドしたポリウレタンポリマーのハードセグメントに取り込まれてしまい、発色性が十分ではないという問題がある。
ポリウレタン弾性繊維とポリアミド繊維を混用した布帛の目剥き防止における従来の技術としては、ポリウレタン原料に顔料・染料、カーボンブラック等を分散させて練り込むことにより原着する方法が開示されている(特許文献3,4等を参照)。しかし、これらの方法では、原着したポリウレタン弾性繊維と分散染料によって染着したポリエステル繊維の同色性を発現することが難しく、濃色系の限られた色合いのものに限られるという問題がある。
特公昭39−23097号公報 特公昭41−11651号公報 繊維機械学会誌、2002年、Vol.55、T27 特開2003−268603号公報 特開2004−60093号公報
本発明の目的は、ポリウレタン弾性繊維をポリアミド繊維と混用して使用する際、ポリウレタン弾性繊維が酸性染料に染着しかつ染色堅牢度が優れていることにより、従来の技術では得られなかった目剥き現象が発生しない外観品位の優れたストレッチ布帛および衣料品が得られるポリウレタン弾性繊維及びこの繊維を用いた布帛および繊維製品を提供することである。
本発明者は、鋭意検討の結果、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は下記のとおりである。
1.平均粒子径0.1μm以上60μm以下のポリアミド微粒子を含有することを特徴とするポリウレタン弾性繊維。
2.粒子径50μm以上の成分がポリアミド微粒子全体の1%未満であることを特徴とする上記1記載のポリウレタン弾性繊維。
3.ポリアミド微粒子を0.1重量%以上30重量%以下含有することを特徴とする上記1または2記載のポリウレタン弾性繊維。
4.ポリアミド微粒子が本質的にジメチルアセトアミドに溶解しないことを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
5.ポリアミド微粒子がナイロン6またはナイロン66であることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
6.上記1〜5のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維と酸性染料可染型繊維を含有し、酸性染料で染着されていることを特徴とする混用品。
7.酸性染料で染色されたときに3.5級以上の洗濯堅牢度を有することを特徴とする上記6記載の混用品。
8.上記1〜5のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維が含有されていることを特徴とする布帛。
9.記1〜5のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維が含有されていることを特徴とする衣料品。
本発明によるポリウレタン弾性繊維は、酸性染料に染着する成分が微粒子状でウレタンポリマー中に分散しているため、ハードセグメントに取り込まれて原液がゲル化するようなことは無く、紡糸状態が安定する。また、弾性繊維としての一般的な機能を低下させることは無い。このポリウレタン弾性繊維は、酸性染料に染着しかつ堅牢度が優れているため、このポリウレタン弾性繊維を含有するストレッチ布帛からは目剥き現象の発生しない外観品位の優れた衣料品等が得られる。
本発明について、以下具体的に説明する。
本発明のポリウレタン弾性繊維は、特定粒径のポリアミド微粒子を含有することを特徴とする。ここで、ポリアミドとは、ポリマーの主鎖を構成する結合がアミド結合であるものをいい、脂肪族系や、芳香族系が挙げられる。例えば、ε−カプロラクタム重縮合ポリマー(ナイロン6)、ウンデカンラクタム重縮合ポリマー(ナイロン11)、ラウリルラクタム重縮合ポリマー(ナイロン12)、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の共縮重合ポリマー(ナイロン66)、ヘキサメチレンジアミンとセバシン酸の共縮重合ポリマー(ナイロン610)、ヘキサメチレンジアミンとテレフタル酸の共縮重合ポリマー(ナイロン6T)、ヘキサメチレンジアミンとイソフタル酸の共縮重合ポリマー(ナイロン6I)、ノナンジアミンとテレフタル酸の共縮重合ポリマー(ナイロン9T)、メチルペンタンジアミンとテレフタル酸の共縮重合ポリマー(ナイロンM5T)である。ナイロン6およびナイロン66が好ましい。その他、公知の成分が使用できる。また、本発明のポリアミド繊維には、本発明の効果を損わない程度において各種安定剤等の添加剤が含有されていてもよい。
ポリアミド微粒子の平均粒子径は、0.1μm以上、60μm以下である。0.5μm以上50μm以下が好ましい。平均粒子径が小さいと酸性染料で染色した際の発色性が十分ではない。また、平均粒子径が大きいと繊維の物理的性質に悪影響を及ぼすばかりではなく、紡糸時の糸切れが増加する。
ポリアミド微粒子は、粒子径50μm以上の成分がポリアミド微粒子全体の1%未満であることが好ましい。40μm以上の成分が1%未満であることがさらに好ましい。粒子径の大きな微粒子成分を含んでいる弾性繊維は物理的性質が低下するばかりではなく、紡糸時の糸切れが増加する。
ポリアミド微粒子の製造方法は、ポリアミドペレット、ポリアミド繊維、ポリアミドフィルム、ポリアミド成型品等を微粉砕する方法やパウダー状のポリマーを重合する方法等があるが、本発明の効果を損なわないならどのような方法でもよい。微粉砕方法は、ピンミル、ローラーミル、ボールミル、媒体攪拌型、ジェットミルなどの乾式粉砕や回転円筒式ボールミルや振動ボールミル等の湿式粉砕、また液体窒素等の冷媒によって凍結状態にした原料を粉砕する凍結粉砕等の公知の方法があるが、本発明の効果を損なわないならどのような方法でもよい。
ポリアミド微粒子の分級方法は、メカニカル方式、エアジェット方式、細管方式等の乾式法や沈降分級、サイクロン、遠心分級などの湿式法、ふるいわけ法など公知の方法があるが、本発明の効果を損なわないならどのような方法でもよい。
本発明のポリウレタン弾性繊維におけるポリアミド微粒子の含有量は0.1重量%以上30重量%以下が好ましい。0.2重量%以上20重量%以下がさらに好ましい。0.1重量%以下では酸性染料で染色したときの発色が不足する。30重量%を超えると繊維の物理的性質に悪影響を及ぼすばかりではなく、紡糸時の糸切れが増加する。
ポリウレタン弾性繊維を乾式紡糸法で製造する場合、ポリアミド微粒子は、紡糸溶剤であるジメチルアセトアミドに本質的に溶解しないことが好ましい。全く不溶であることが、さらに好ましい。ここでいう、本質的に溶解しないとは、微粒子がジメチルアセトアミドと混合し均一にならないことを意味する。また、ジメチルアセトアミドによって膨潤しないことが好ましいが、部分的に膨潤しても平均粒子径が0.1μm以上60μm以下であれば構わない。
本発明に用いられるポリウレタンは、例えば、数平均分子量が600〜5000であるポリマーグリコールと有機ジイソシアネートを反応させてソフトセグメントとなるウレタン中間重合体を合成後、鎖延長剤でハードセグメントを重合するといった公知の技術を用いることができる。鎖延長剤として、低分子ジオールを用いるとハードセグメントがウレタン結合からなるポリウレタン重合体となり、また、2官能性アミンを用いるとハードセグメントがウレア結合からなるポリウレタンウレア重合体を得ることができる。末端停止剤としては、1官能性アミン、モノアルコールのうちいずれも使用でき、鎖延長剤と混ぜて使用しても、別々に使用してもよい。
ポリマーグリコールとしては、例えば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリオキシペンタメチレングリコール等のホモポリエーテルジオール、又は炭素原子数2から6の2種以上のオキシアルキレンから構成される共重合ポリエーテルジオール、アジピン酸、セバチン酸、マレイン酸、イタコン酸、アゼライン酸、マロン酸等の二塩基酸の一種または二種以上とエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール,1,3−プロピレングリコール,2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール,1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリコール、1,10−デカンジオール、1,3−ジメチロールシクロヘキサン、1,4−ジメチロールシクロヘキサン等のグリコールの一種または二種以上とから得られたポリエステルジオール、又は、ポリエステルアミドジオール、ポリエステルエーテルジオール、又はポリ−ε−カプロラクトンジオール、ポリバレロラクトンジオール等のポリラクトンジオール、ポリカーボネートジオール、ポリアクリルジオール、ポリチオエーテルジオール、ポリチオエステルジオール、又はこれらジオールの共重合物、混合物等が挙げられる。
有機ジイソシアネートとしては、例えば、メチレン−ビス(4−フェニルイソシアネート)、メチレン−ビス(3−メチル−4−フェニルイソシアネート)、2,4−トリレンジイソシアネート、2、6−トリレンジイソシアネート、m−及びp−キシリレンジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチル−キシリレンジイソシアネート、m−及びp−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジメチル−1,3−キシリレンジイソシアネート、1−アルキルフェニレン−2,4及び2,6−ジイソシアネート、3−(α−イソシアネートエチル)フェニルイソシアネート、2,6−ジエチルフェニレン−1,4−ジイソシアネート、ジフェニル−ジメチルメタン−4,4−ジイソシアネート、ジフェニルエーテル−4,4’−ジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、メチレン−ビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、1,3−及び1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネート等、又はこれらの混合物が挙げられる。
多官能性活性水素原子を有する鎖延長剤としては、例えば、ヒドラジン、ポリヒドラジン、炭素原子数2〜10の直鎖または分岐した脂肪族、脂環族、芳香族の活性水素を有するアミノ基を持つ化合物で例えばエチレンジアミン、1,2プロピレンジアミン、特開平5−155841号公報に記載されているウレア基を有するジアミン類等のジアミン、ヒドロキシルアミン、水等、また低分子量のグリコール、例えばエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリコール、1,10−デカンジオール、1,3−ジメチロールシクロヘキサン、1,4−ジメチロールシクロヘキサン等を用いることが出来る。好ましくは、エチレンジアミン、1,2プロピレンジアミンである。
単官能性活性水素原子を有する末端停止剤としては、例えば、ジエチルアミンのようなジアルキルアミン等やエタノールのようなアルキルアルコール等が用いられる。これらの鎖伸長剤、末端停止剤は、単独又は、2種以上混合して用いても良い。
本発明においてポリアミド微粒子は、ポリウレタン溶液中や溶融ポリウレタン中に添加される。又はポリウレタンプレポリマー反応中や鎖伸長反応中に添加することも可能である。
このポリウレタンには、本発明のポリアミド微粒子以外に、ポリウレタン弾性繊維に通常用いられる他の化合物、例えば紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、耐ガス安定剤、着色剤、艶消し剤、充填剤等を添加してもよい。
このようにして得られたポリウレタンは、公知の乾式紡糸、湿式紡糸、溶融紡糸等で繊維状に成形し、ポリウレタン弾性繊維を製造することができる。
得られたポリウレタン弾性繊維に、ポリジメチルシロキサン、ポリエステル変性シリコン、ポリエーテル変性シリコン、アミノ変性シリコン、鉱物油、鉱物性微粒子、例えばシリカ、コロイダルアルミナ、タルク等、高級脂肪酸金属塩粉末、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム等、高級脂肪族カルボン酸、高級脂肪族アルコール、パラフィン、ポリエチレン等の常温で固形状ワックス等の油剤を単独、又は必要に応じて任意に組合わせて付与してもよい。
本発明のポリウレタン弾性繊維と酸性染料可染型繊維を含有する混用品は、酸性染料で染着されたときに、発色性、洗濯堅牢度が良好であり、目剥きを抑制することができる。酸性染料可染型繊維としては、おもにナイロン6繊維、ナイロン66繊維などの公知のポリアミド繊維が挙げられる。さらに、使用目的に合わせて他の素材と混用して用いられるが、他の素材の種類、形態、繊度は適宜選択すればよく、特に限定されない。たとえば、綿、絹、羊毛、麻等の天然繊維、ポリエステル繊維、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン、アセテートレーヨン等が挙げられる。
混用される方法や混用形態は特に限定されず、交編織されたり、被覆、交絡、合撚等をした加工糸や、加工糸を含んで交編織された布帛等が挙げられる。
本発明のポリウレタン弾性繊維と酸性染料可染型繊維との混用品は、酸性染料で染色されたときに3.5級以上の堅牢度を有することが好ましい。4級以上がさらに好ましい。
本発明のポリウレタン弾性繊維が含有された布帛は、水着、ガードル、ブラジャー、インティメイト商品、肌着等の各種ストレッチファンデーション、靴下用口ゴム、タイツ、パンティストッキング、ボディスーツ、スパッツ、ストレッチスポーツウエアー、ストレッチアウター、包帯、サポーター、医療用ウエア、裏地、紙オムツなどの用途に用いることができる。
本発明のポリウレタン弾性繊維が含有された布帛の形態としては、緯編物、経編物、織物等があり、緯編物ではシングルの天竺組織、鹿子組織ダブルのリム、スムース、ピッケ組織等変化組織、経編物ではトリコットのハーフ組織、サテン組織等変化組織、ラッセルのパワーネット組織、サテン組織、チュール組織等、織物では平織、斜紋織、朱子織等変化組織、等のいずれの構造でも使用目的に合わせて選択する事ができる。
本発明のポリウレタン弾性繊維が含有された布帛は、レッグ衣料、インナー衣料、スポーツ衣料、アウター衣料等に好適に用いられる。レッグ衣料としては、パンティストッキング、タイツ、膝上ストッキング、ハイソックス、ショートソックスなど、インナー衣料としては、肌着、ショーツ、ガードル、ボディーファーなど、スポーツ衣料としては、水着、スパッツ、レオタードなど、アウター衣料としては、ストレッチパンツ、ジーンズなど、おしゃれを目的に使用されるものであれば、目剥き現象の発生のない外観品位の優れた衣料品を得ることができ、特に好ましい。
本発明について、以下具体的に説明する。本発明を実施例で更に詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例等における測定値は、下記の測定法により求めたものである。
[粒子径]
測定試料は、イオン交換水にヘキサメタリン酸ナトリウムを0.2重量%溶かした分散媒に、ポリアミド微粒子100ppmを添加し、超音波ホモジナイザーで1分間分散して調製した。粒子径は、日機装社製、マイクロトラック粒度分布測定装置にて粒子径分布を測定し、平均粒子径および最大粒子径を求めた。また、粒子径分布より、粒子径40μm以上および粒子径50μm以上の粒子比率を求めた。なおここで、粒子比率とは体積比率を示す。
[破断強度、伸度の測定]
引張試験機(オリエンテック(株)製商品名UTM−III 100型)を使用し、20℃、湿度65%の条件下で試料長5cmの試験糸を50cm/分の速度で引張破断強度、伸度の測定を行った。
[染色性および堅牢度の評価]
丸編機(小池機械製作所製、CR−C型)を用いて、試験繊維のベア編地を作成する。試験繊維のベア編地を1.2g計量し、ポリアミド繊維からなるベア編地4.8gとを一緒に合わせてステンレス容器に入れ、酸性ミーリング染料(ブラック)4%owf、浴比1:50、ph4.0にて90℃で60分間染色処理を行う。フィックス処理、柔軟加工剤処理後、編地を水洗、風乾して染色状態を濃染5級から淡染1級の5段階評価し、これを染色編地の濃染状態評価とする。級数が高いほうが、濃く染色された状態で好ましい。
上記の染色した試験繊維のベア編地1gとポリアミド繊維からなる染色されていないベア編地1gを一緒にして、0.8g/Lの洗剤液300ccで洗濯する。編地を取り出し水洗後、風乾する。試験繊維のベア編地の染色状態を濃染5級から淡染1級の5段階評価し、これを染色編地の洗濯後の濃染状態評価とする。級数が高いほうが、濃く染色された状態で好ましい。また、ポリアミド繊維からなるベア編地の着色汚染状態を淡染5級から濃染1級の5段階評価し、これを堅牢性評価とする。級数が高いほうが、着色汚染が少ない状態で好ましい。
[目剥き]
試験繊維をドラフト2.5倍下で、ナイロン66(旭化成せんい社製レオナ)44dtex/34fと撚数300T/Mでカバリングして緯糸とし、経糸はナイロン66(旭化成せんい社製レオナ)44dtex/34f(撚数1200T/M)を使用し、密度(経×緯)が130本/2.54cm×110本/2.54cmの平織物を製織した。これを60℃×20分精錬後、160℃×30秒プレセットし、染色した。
染色は、混用生地を1g計量し、さらにJIS染色堅牢度試験用(JIS L 0803)ナイロン添付白布4gを採取し、これらを同浴にて染色した。染料は、LanasynBlackS−DL(クラリアント社製)4%owf、硫安2g/Lとし浴比20:1にて、95℃×60分間染色処理を行った。フィックスはハイフィックスSL(大日本製薬社製)6%owf、硫安2g/Lとし浴比20:1にて、80℃×30分間行った。
混用染色品(布帛)を目視判定して目剥きの状態を1から5級で判定した。5級はポリウレタン弾性繊維が表面に出ていることを全く認識できないレベル。4級はポリウレタン弾性繊維が表面に出ていることを確認できないが、ぎらつき感が若干分かるレベル。3級はポリウレタン弾性繊維が表面に出ていることが認識できるレベル。2級はポリウレタン弾性繊維が表面に出ていることが認識でき、さらにその色が相手糸の色と違うことが認識できるレベル。1級は目剥きして明らかにポリウレタン弾性繊維が表に出ていることが確認でき、それが染まっていない、または、黄味あるいは赤味を帯びていると認識できるレベル。
[紡糸安定性]
単エンド紡糸機にて、紡糸速度600m/分、熱風温度330℃で乾式紡糸して44デシテックス/4フィラメントの繊維を製造した。1時間紡糸を行い、1時間以内で糸切れ無しの場合良好と表現した。巻取りゴデットローラー上で糸切れが頻発し巻取りが不可能であった場合は、紡糸不可と判定した。
[実施例1]
ナイロン6ペレット(宇部興産社製UBE NYLON 1015B)を液体窒素で冷却し、凍結粉砕機にて粉砕した。この紛体は平均粒子径70μm、最大粒子径414μmであった。この紛体を500メッシュの篩にて分級し、平均粒子径24μm、最大粒子径141μmであり、40μm以上の粒子比率が4%、50μm以上の粒子比率が0.9%の微粒子を得た。
平均分子量1,800のポリテトラメチレンエーテルグリコール1,500g及び4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート312gを、窒素ガス気流下60℃において90分間攪拌しつつ反応させて、両末端にイソシアネート基を有するポリウレタンプレポリマーを得た。ついで、これを室温まで冷却した後、ジメチルアセトアミド2,700gを加え、溶解してポリウレタンプレポリマー溶液を調製した。
エチレンジアミン23.4gおよびジエチルアミン3.7gを乾燥ジメチルアセトアミド1,570gに溶解し、これを前期プレポリマー溶液に室温で添加して、粘度2,200ポイズ(30℃)のポリウレタン溶液を得た。
このポリウレタン溶液に、酸化防止剤、黄変防止剤等の添加剤、すなわち、ポリウレタン固形分に対して、p−クレゾールとジシクロペンタジエンの重付加体のイソブチレン付加物1.5重量%、NN−ビス(2−ヒドロキシエチル)−t−ブチルアミン2.5重量%、2−(2’−ヒドロキシ−3’、5−ジベンジル−フェニル)−ベンゾトリアゾール0.3重量%、ステアリン酸マグネシウム0.05重量%を混合して重合原液とした。
ナイロン6微粒子200gおよび重合原液640gをジメチルアセトアミド1,100gに加えて、ホモミキサーで分散しナイロン6微粒子を含有したマスターバッチ溶液を得た。紡糸工程中で重合原液に、マスターバッチ原液を直接添加しスタティックミキサーにて混合して紡糸原液とした。ポリウレタン固形分に対して、ナイロン6微粒子の含有量が1重量%、5重量%、10重量%となるようにマスターバッチ溶液の添加比率を変えた。
この紡糸原液とマスターバッチ溶液を混合した紡糸原液を紡糸速度600m/分、熱風温度330℃で乾式紡糸して44dT/4フィラメントの繊維を製造した。ナイロン6微粒子の添加量を変えたどの条件でも、ほとんど糸切れは発生せず紡糸安定性は良好であった。これらの繊維の引張破断強度を表1に示す。44dTの弾性繊維の破断強度は40cN以上あれば実使用上問題はない。
得られたポリウレタン弾性繊維のベア編地を作成し染色性および堅牢度を評価した。結果を表1に示す。ネイビーに染着し、堅牢度も良好であることを示している。
得られたポリウレタン弾性繊維とナイロン66繊維にて混用布帛を作成し、染色後、目剥き評価を行った。評価結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例1のポリウレタン重合原液に、ポリアミド微粒子を含有したマスターバッチ原液を添加せずに、実施例1と同様の条件で44dT/4フィラメントのポリウレタン繊維を製造した。得られたポリウレタン繊維のベア編地を作成し発色性を測定した。結果を表1に示す。実施例1と同様にナイロン66繊維との混用布帛を作製し、染色後の目剥き評価を行った。評価結果を表1に示す。
[比較例2]
実施例1の凍結粉砕機したポリアミド紛体をそのまま使用した。平均粒子径70μm、最大粒子径414μmであり、40μm以上の粒子比率が40%、50μm以上の粒子比率が30%の微粒子を得た。実施例1と同様の条件でマスターバッチ原液を調製した。ポリウレタン固形分に対して、ポリエステル微粒子の添加量が5重量%となるようにマスターバッチ溶液の添加量を調整した紡糸原液で、実施例1と同様の条件で44dT/4フィラメントのポリウレタン繊維を製造した。巻取りゴデットローラー上で糸切れが頻発し紡糸不可であった。
[比較例3]
実施例1の分級したポリアミド微粒子の含有量が、ポリウレタン固形分に対して35重量%になるように添加量を調整し紡糸原液を調製した。この紡糸原液を使用し、実施例と同様の条件で44dT/36フィラメントのポリウレタン弾性繊維を製造した。紡糸安定性は良好であった。この繊維の引張破断強度25cN、破断伸度350%と低かった。
[実施例2]
実施例1の微粒子を、さらにエアジェット式分級器で分級し、平均粒子径10μm、最大粒子径30μmであり、40μm以上の粒子比率が0.2%、50μm以上の粒子比率が0%の微粒子を得た。この微粒子を使用し、実施例1と同様の条件でマスターバッチ原液を調製した。ポリウレタン固形分に対して、ポリエステル微粒子の含有量が5重量%となるようにマスターバッチ溶液の添加量を調整した紡糸原液で、実施例1と同様の条件で44dT/4フィラメントのポリウレタン繊維を製造した。紡糸安定性は良好であった。得られたポリウレタン繊維のベア編地を作成し発色性を測定した。結果を表1に示す。実施例1と同様の条件で44dT/4フィラメントのポリウレタン繊維を製造した。得られたポリウレタン繊維のベア編地を作製し発色性を測定した。また、実施例1と同様にナイロン66繊維との混用布帛を作製し、染色後の洗濯堅牢度および目剥き評価を行った。評価結果を表1に示す。
表1の結果より、本発明により得られたポリウレタン弾性繊維とポリアミド繊維の混用品および/または、本発明により得られたポリウレタン弾性繊維を含有する布帛は、染色性、堅牢度が良好であり、目剥きのない商品価値の高いものであることが分かる。
Figure 0004684795
本発明のポリウレタン弾性繊維は、酸性染料に染着しかつ堅牢度が優れているため、このポリウレタン弾性繊維を含有する混用品から、目剥き現象の発生しない外観品位の優れた衣料品等を好適に得ることができる。

Claims (9)

  1. 平均粒子径0.1μm以上60μm以下のポリアミド微粒子を含有することを特徴とするポリウレタン弾性繊維。
  2. 粒子径50μm以上の成分がポリアミド微粒子全体の1%未満であることを特徴とする請求項1に記載のポリウレタン弾性繊維。
  3. ポリアミド微粒子を0.1重量%以上30重量%以下含有することを特徴とする請求項1または2に記載のポリウレタン弾性繊維。
  4. ポリアミド微粒子が本質的にジメチルアセトアミドに溶解しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
  5. ポリアミド微粒子がナイロン6またはナイロン66であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維と酸性染料可染型繊維を含有し、酸性染料で染着されていることを特徴とする混用品。
  7. 酸性染料で染色されたときに3.5級以上の洗濯堅牢度を有することを特徴とする請求項6記載の混用品。
  8. 請求項1〜5のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維が含有されていることを特徴とする布帛。
  9. 請求項1〜5のいずれかに記載のポリウレタン弾性繊維が含有されていることを特徴とする衣料品。
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