JP4683756B2 - 横架材連結用金具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば横架材である梁と梁とを突き合わせ連結する横架材連結用金具である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、柱と梁とを連結する連結金具は様々あるが、梁同士を突き合わせ連結する金具は実用化されていない。
【0003】
例えば、梁同士を連結するため、単に梁間に連結金具として鉄板を介在させ、係止体(係止ピン)を貫通して止着した場合、梁に負荷がかかると、この係止ピンにのみ大きな負荷がかかり、連結強度が十分に確保できない。
【0004】
また、一対の対向板材の上部が連設した逆コ字状板に構成することも考えられるが、梁に上方から負荷がかかるとこの逆コ字状板では容易にハ字状に開いてしまい、やはり連結強度が十分とはいえない。
【0005】
そのため、梁同士を連結する場合には、その連結位置は柱に近い位置としなければならない制約を受けざるを得なかった。
【0006】
本発明は、このような現状を打破し、簡易な構成で量産性に秀れる構造でありながら簡易な改良を施すだけで、梁同士の連結を可能とし、しかも梁の上方からの荷重に十分耐える連結強度を有する構造で、梁と梁とを柱近くの位置でなくても柱間の中間位置でも連結することが実現できる極めて画期的な横架材連結用金具を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
横架材1の端部同士を突き合わせ連結する横架材連結用金具であって、一側部が前記一方の横架材1の端部に形成した仕口部2に挿入係合され、反対側の他側部が前記他方の横架材1の端部に形成した仕口部2に挿入係合される板材3を一対設け、この一対の板材3は、夫々前記横架材1の外面から打設する係止体4を貫通する貫通係止孔6を所定位置に形成するとともに、夫々上下端部の中央部を内側へ水平折曲して水平折曲片5Aを設けた構成とし、一方の前記板材3の前記水平折曲片5Aと他方の前記板材3の前記水平折曲片5Aとを上下重合しこの上下重合した前記水平折曲片を架設板部5とし、前記一対の板材3を対向並設状態に配し夫々の上下端部を前記架設板部5で連設して方形ボックス形に構成し、前記架設板部5は、前記一対の板材3を前記横架材1に挿入係合した際に、前記横架材1の表面から突出しない状態で前記横架材1の仕口部2に収納し得る構成とし、この架設板部5の水平折曲片5Aに夫々連通する取付孔8を設けて、この取付孔8にボルト12を挿入し前記横架材1の端部同士を突き合わせ連結する部分に柱10を立設するためのホゾ金具9を前記ボルト12に螺着し取り付けられるように構成したことを特徴とする横架材連結用金具に係るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0010】
少なくとも、下部間が架設板部5で連設されて対向並設状態に構成された一対の板材3の一側部を一方の横架材1の端部に形成した仕口部2に挿入係合し、反対側の他側部を他方の横架材1の仕口部2に挿入係合し、各横架材1の仕口部2の前後面に施した止着孔7から例えば係止体4(係止ピン4や係止ボルト)を挿入若しくは螺着することで、前記板材3に形成した貫通係止孔6を貫通させて止着し、横架材1と横架材1とを突き合わせ連結する。
【0011】
この横架材1の自重や上方から受ける荷重は貫通架設した係止体4にのみかかるのではなく、板材3間に架設した架設板部5にかかり、板材3の間隔が広がる連結強度、即ち、耐荷重強度は極めて向上する。
【0012】
そのため、柱の近くでなく、柱と柱との中間位置で梁同士を連結しても、十分に上方からの荷重に与えられる横架材連結用金具が簡易な構成で容易に実現できることとなる。
【0013】
また、この架設板部5を下部及び上部に夫々設けることで一層強度が向上し、しかもこの架設板部5を夫々の板材3の端部を折曲した折曲片5Aを重合することで構成すれば、飛躍的に連結強度が向上する。
【0014】
また、架設板部5は、梁の表面(上面や下面)から突出しないため他の施行に支障を起たさない。
【0015】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0016】
本実施例は、一側部が前記一方の横架材1の端部に形成した仕口部2の溝部2Aに挿入係合され、反対側の他側部が前記他方の横架材1の端部に形成した仕口部2の溝部2Aに挿入係合される板材3を一対設け、この各板材3には前記横架材1の外面から貫通係止孔6を介して打設する係止体4(係止ピン)を貫通する貫通係止孔6を対向状態に多数形成すると共に、この一対の板材3の下部と上部間に、前記横架材1の下面及び上面より突出しない状態で前記仕口部2の表面凹設部2Bに形成した架設板部5を設けて対向並設状態に配設された一対の板材3の上部と下部の中央部分がこの架設板部5でつながっている方形ボックス形に構成している。
【0017】
具体的には、所定位置に多数の貫通係止孔6を形成した孔空き板材3の上下端部の中央部分を夫々内側へ水平折曲し、この水平折曲片5A同士を上部と下部とで夫々上下重合し、これを架設板部5として設けている。
【0018】
また、前記仕口部2は、前述したように対向並設した板材3の端部が夫々挿入係合する(端部から長さ方向に切り込んだ)溝部2Aと、(この溝部2A間の上部及び下部を切り出して凹設切欠した)前記架設板部5が収納される表面凹設部2Bとで構成し、この凹設部2Bに架設板部5を配設させることで、前記横架材1の表面から夫々の架設板部5が突出しないように構成している。
【0019】
従って、下部及び上部間が架設板部5で連設されて対向並設状態に構成された一対の板材3の一側部を一方の横架材1の端部に形成した仕口部2の溝部2Aに挿入係合し、反対側の他側部を他方の横架材1の仕口部2の溝部2Aに挿入係合し、各横架材1の仕口部2の前後面に施した止着孔7から係止体4(例えば係止ピン4)を打入することで、前記板材3に形成した貫通係止孔6を貫通させて止着し、横架材1と横架材1とを突き合わせ連結する。
【0020】
この横架材1の自重や上方から受ける荷重は貫通架設した係止体4にのみかかるのではなく、板材3間に上下に架設した架設板部5にかかるため、方形ボックス形の本金具は極めて強い耐変形強度を発揮し、連結強度、即ち、耐荷重強度は極めて向上する。
【0021】
特に本実施例では、上下の架設板部5は共に折曲片5A同士を重合させることで構成されているため、簡易な構成で製作容易で量産性に秀れると共に、極めて連結強度が高く、柱の近くでなく、柱と柱との中間位置で梁同士を連結しても、十分に上方からの荷重に与えられる横架材連結用金具が簡易な構成で容易に実現できることとなる。
【0022】
また、この上下の架設板部5は、いずれも梁の表面(上面や下面)から凹設している表面凹設部2Bに配設され、面から突出しないため他の施行に支障を起たさない。
【0023】
また本実施例では、架設板部5に取付孔8を形成し、柱連結用のホゾ金具9を取り付けられるように構成している。
【0024】
具体的には、架設板部5を構成する前記折曲片5Aに連通状態に取付孔8を設け、図5,図6に示すように、本金具により突き合わせ連結する部分に柱10を立設するためのホゾ金具9をこの取付孔8に取り付ける。
【0025】
即ち、ホゾ金具9の端部(下端)に螺子を形成したナット部11を形成し、前記取付孔8に挿入したボルト12をこのナット部11に螺着してホゾ金具9を架設板部5に取り付け、このホゾ金具9を柱10の端面(底面)に形成したホゾ孔13に挿入してピン止めし、柱10を梁同士の連結部に立設できるように構成している。
【0026】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【0027】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、簡易な構成で量産性に秀れる構造でありながら、梁同士の連結を可能とし、しかも梁の上方からの荷重に十分耐える連結強度を有する構造で、柱近くの位置でなくても梁と梁とを柱間の中間位置でも連結することが実現できる極めて画期的な横架材連結用金具となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の斜視図である。
【図2】 本実施例の側断面図である。
【図3】 本実施例の使用例を示す説明分解斜視図である。
【図4】 本実施例の使用例を示す説明斜視図である。
【図5】 本実施例の梁同士の連結部に柱を立設する場合の説明断面図である。
【図6】 本実施例の梁同士の連結部に柱を立設する場合の説明斜視図である。
【符号の説明】
1 横架材
2 仕口部
3 板材
4 係止体(係止ピン)
5 架設板部
5A 折曲片
6 貫通係止孔
8 取付孔
9 ホゾ金具
10 柱
12 ボルト
Claims (1)
- 横架材の端部同士を突き合わせ連結する横架材連結用金具であって、一側部が前記一方の横架材の端部に形成した仕口部に挿入係合され、反対側の他側部が前記他方の横架材の端部に形成した仕口部に挿入係合される板材を一対設け、この一対の板材は、夫々前記横架材の外面から打設する係止体を貫通する貫通係止孔を所定位置に形成するとともに、夫々上下端部の中央部を内側へ水平折曲して水平折曲片を設けた構成とし、一方の前記板材の前記水平折曲片と他方の前記板材の前記水平折曲片とを上下重合しこの上下重合した前記水平折曲片を架設板部とし、前記一対の板材を対向並設状態に配し夫々の上下端部を前記架設板部で連設して方形ボックス形に構成し、前記架設板部は、前記一対の板材を前記横架材に挿入係合した際に、前記横架材の表面から突出しない状態で前記横架材の仕口部に収納し得る構成とし、この架設板部の水平折曲片に夫々連通する取付孔を設けて、この取付孔にボルトを挿入し前記横架材の端部同士を突き合わせ連結する部分に柱を立設するためのホゾ金具を前記ボルトに螺着し取り付けられるように構成したことを特徴とする横架材連結用金具。
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