JP4683166B2 - 含窒素複素環化合物の製造方法 - Google Patents

含窒素複素環化合物の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明に属する技術分野】
本発明は、含窒素複素環化合物の製造方法に関するものである。さらに詳しくは、ハロゲン化アリール基を有するヒドラゾン誘導体を、ホスフィンとパラジウム化合物からなる触媒を用いて、分子内環化させることからなるインドール誘導体及び4H−キノリン誘導体等の含窒素複素環化合物の製造方法である。これらの含窒素複素環化合物は医農薬原料及び電子材料原料等として有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】
従来、含窒素複素環化合物の合成法としては多くの方法が研究されてきており、特にインドール誘導体に関しては、フィッシャー法、ライサート法、ビシュラー法等、著名な方法が古くから知られている。
【0003】
また最近では、パラジウム−銅−酸素によるニトロスチレンを原料とする方法(特開平3−24055号公報参照)、S.L.Buchwaldらによるパラジウム/ホスフィン触媒で合成したインドリン化合物のパラジウムカーボンを用いる脱水素によるインドール誘導体合成(Journal of American Chemical Society,1998年,120巻,3068−3073頁)が報告されている。
【0004】
o−ヨードアニリンとケトンからパラジウム触媒環化によるインドール合成(C.Chenら、Journal of Organic Chemistry,1997年、62巻、2676−2677頁)及びo−ヨードアニリンとアルキンからパラジウム触媒環化によるインドール合成(R.C.Larockら、Journal of Organic Chemistry,1998年、63巻、7652−7662頁)が報告されている。
【0005】
また1−アミノインドールの合成法として、o−ニトロソフェニルエチルアミンの電気化学的な変換法が報告されている(B.A.F−Uribeら、European Journal of Organic Chemistry, 1999年,2巻、419−430頁)。
【0006】
A.D.Batchoらによるo−ニトロトルエン誘導体を用いる還元的環化によるインドール合成(Organic Syntheses,1985年,63巻,214−224頁)が報告されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの方法は原料の入手が難しく、また、置換インドール類を合成する場合、インドール環上の置換基の位置は、主に5位、6位又は7位等の特定の位置のみに限られ、例えば、4位のみに置換基を有するインドール誘導体を合成することは容易ではなかった。
【0008】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、医薬、農薬原料及び電子材料原料等として有用なインドール誘導体や4H−キノリン誘導体等の含窒素複素環化合物を、入手容易な原料から簡便に合成することができる製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、入手容易な2−クロロトルエン骨格を有する化合物から合成することができるハロゲン化アリール基を有するヒドラゾン誘導体を原料に用い、ホスフィンとパラジウム化合物を含む触媒及び塩基を用いて分子内環化することで、含窒素複素環化合物が合成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
即ち、本発明は下記一般式(1)
【0011】
【化3】
Figure 0004683166
【0012】
(式中、R1及びR2は各々独立して水素、アルキル基、アリール基、又はヘテロアリール基を表し、R3は水素、アリール基を表し、R4はアルコキシ基、ニトロ基又はハロゲンを表し、Xはハロゲンを表し、mは0〜2の整数を表し、nは0又は1を表す。)
で示されるヒドラゾン誘導体を、ホスフィンとパラジウム化合物を含む触媒、及び塩基の存在下、反応させることを特徴とする下記一般式(2)
【0013】
【化4】
Figure 0004683166
【0014】
(式中、R1〜R4、m、及びnは一般式(1)の定義に同じ。)
で示される含窒素複素環化合物の製造方法である。
【0015】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0016】
本発明においては、ホスフィンとパラジウム化合物を含む触媒、及び塩基の存在下、上記一般式(1)で示されるハロゲン化アリール基を有するヒドラゾン誘導体を分子内環化させる。
【0017】
本発明において、上記一般式(1)で示されるヒドラゾン誘導体において、置換基R1及びR2のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の低級アルキル基が挙げられ、アリール基としては、例えば、フェニル基、4−トリル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、4−メトキシフェニル基等が挙げられ、ヘテロアリール基としては、例えば、4−ピリジル基、3−ピリジル基、2−ピリジル基、2−フリル基、2−チエニル基等を挙げることができる。置換基R3のアリール基としては、例えば、フェニル基、4−トリル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−ビフェニル基等が挙げられる。置換基R4のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基、4,5−メチレンジオキシ基、5,6−メチレンジオキシ基等が挙げられ、ハロゲンとしてはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素が例示される。Xのハロゲンとしては塩素、臭素、ヨウ素が例示される。
【0018】
上記一般式(1)で示されるヒドラゾン誘導体の合成法について以下に説明する。
【0019】
上記一般式(1)で示されるハロゲン化アリール基を有するヒドラゾン誘導体の内、nが0であるものについては、例えば、下式に示す方法により合成することができる。
【0020】
【化5】
Figure 0004683166
【0021】
即ち、ベンゼン環の2位にハロゲンであるX及びベンゼン環上に置換基R4を有するベンジルハライド(A)をエーテル中、マグネシウムと接触させることにより対応するベンジルグリニャール試薬を調製した後、N,N−ジメチルカルボン酸アミド(R3CONMe2)と反応させる。生成物の置換基を有するベンジルケトン又はベンジルアルデヒド(R3=H)(B)とヒドラジン化合物(R12NNH2)をトルエン中、反応せしめることで、本発明の製造法の原料であるnが0であるヒドラゾン誘導体(1)を合成することができる。2−クロロベンジルクロライド、2,6−ジクロロベンジルクロライド、2,4−ジクロロベンジルクロライド、及び2,5−ジクロロベンジルクロライド等の各種のハロゲン置換されたベンジルハライド(A)は市販されており、容易に入手することが可能である。また、2−クロロトルエン、メトキシ−2−ブロモトルエン類、ジクロロトルエン類、ニトロ−2−クロロトルエンも入手容易であり、側鎖メチル基は常法により塩素化あるいは臭素化せしめてハロゲン置換されたベンジルハライド(A)とすることもできる。このように本発明の原料となるヒドラゾン誘導体は入手容易な化合物から合成することができるものである。該合成法によるヒドラゾン誘導体の収率は、ハロゲン置換されたベンジルハライド(A)から通算して50〜60%である。
【0022】
また、上記一般式(1)で示されるハロゲン化アリール基を有するヒドラゾン誘導体の内、nが1であるものについては、例えば、下式に示す方法により合成することができる。
【0023】
【化6】
Figure 0004683166
【0024】
即ち、アセトアルデヒドあるいはアリールメチルケトンのN−シクロヘキシルイミン(A)とリチウムジイソプロピルアミド(LDA)から調製したリチウムエナミドと、ベンゼン環の2位にハロゲンであるX及びベンゼン環上に置換基R4を有するベンジルハライド(B)とTHF中反応せしめることにより、対応する置換基を有するカルボニル化合物(C)を得ることができる。該N−シクロヘキシルイミン(A)及びその対応するリチウムエナミドの発生については、文献記載の方法(Organic Syntheses,Collective Volume VI,1988年,901−904頁)に従って実施することもできる。化合物(C)とヒドラジン化合物(R12NNH2)をトルエン中反応せしめることで、本発明の製造法の原料であるnが1であるヒドラゾン誘導体(1)を合成することができる。該合成法によるヒドラゾン誘導体の収率は、ハロゲン置換されたベンジルハライド(A)から通算して50〜70%である。
【0025】
本反応においては触媒として、パラジウム化合物とホスフィンを組み合わせて反応系に加える。添加方法は、反応系にそれぞれ単独に加えても、予め錯体の形に調製して添加してもよい。
【0026】
本発明で用いるパラジウム化合物としては特に限定するものではないが、例えば、塩化パラジウム(II)、臭化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、パラジウムアセチルアセトナート(II)、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロロテトラアンミンパラジウム(II)、ジクロロ(シクロオクタ−1,5−ジエン)パラジウム(II)、パラジウムトリフルオロアセテート(II)等の2価パラジウム化合物、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウムクロロホルム錯体(0)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)等の0価パラジウム化合物を挙げることができる。これらのうち、特に好ましくは、酢酸パラジウムおよびトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)である。パラジウム化合物の使用量は、特に限定するものではないが、上記一般式(1)で示される化合物に対し、パラジウム換算で0.001〜10モル%であり、より好ましくは、パラジウム換算で0.005〜7モル%、更に好ましくは、パラジウム換算で0.005〜5モル%である。
【0027】
本発明において使用されるホスフィンの具体例としてはトリ(ターシャリーブチル)ホスフィン、1−(N,N−ジメチルアミノメチル)−2−(ジターシャーリーブチルホスフィノ)フェロセン、1−(メトキシメチル)−2−(ジターシャーリーブチルホスフィノ)フェロセン、1,1’−ビス(ジターシャーリーブチルホスフィノ)フェロセン、2,2’−ビス(ジターシャーリーブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−メトキシ−2’−(ジターシャーリーブチルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−(ジターシャリーブチルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジターシャリーブチルホスフィノ)−2’−ジメチルアミノビフェニル、2−(ジターシャリーブチルホスフィノ)−2’−ジメチルアミノ−1,1’−ビナフチル、(ジターシャリーブチルホスフィノ)フェロセン、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジターシャリーブチルホスフィノ)キサンテン等のターシャーリーブチル−リン結合を有するホスフィン、及びトリ(o−トリル)ホスフィン、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、1−(N,N−ジメチルアミノメチル)−2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、1−(メトキシメチル)−2−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン等の芳香族ホスフィン、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン等を挙げることができる。特に反応の活性及び選択性を著しく向上させることが可能なターシャーリーブチル−リン結合を有するホスフィンを用いることが好ましい。ホスフィンの使用量は特に限定するものではないが、パラジウム化合物に対して0.5〜10倍モルが適当であり、より好ましくはパラジウム化合物に対して0.8〜5倍モルの範囲である。
【0028】
本発明において使用される塩基としては、有機塩基および無機塩基からなる群より選択すればよく、特に限定する必要はないが、より好ましくは、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化リチウム、ナトリウムアミド、カリウムアミド、リチウムアミド、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、ナトリウム金属、カリウム金属、リチウム金属、メトキシナトリウム、メトキシカリウム、エトキシナトリウム、エトキシカリウム、エトキシリチウム、ターシャリーブトキシリチウム、ターシャリーブトキシナトリウム、ターシャリーブトキシカリウム等を具体例として挙げることができる。特に好ましくはターシャリーブトキシナトリウム及び炭酸塩である。これらの塩基の使用量は、一般式(1)で示される化合物に対してモル比で0.7〜3.2の範囲であり、より好ましくは0.9〜2.4の範囲である。
【0029】
本反応は、通常は不活性溶媒下に実施される。使用できる溶媒としては、本反応を著しく阻害しない溶媒であればよく、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル溶媒、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホトリアミド等を例示することができる。より好ましくは、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒である。
【0030】
本反応は、常圧下、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下に実施されるが、加圧条件下に実施することもできる。反応温度は20℃〜300℃の範囲で実施されるが、より好ましくは50℃〜200℃の範囲である。反応時間は、反応条件、上記一般式(1)で示される化合物、及びパラジウム化合物等により異なるが、数分〜72時間の範囲から選択すればよい。反応終了後、常法に従い処理することにより、目的とする化合物を得ることができる。
【0031】
本発明で製造することのできる上記一般式(2)で示される含窒素複素環化合物は、具体例として以下のものを挙げることができる。即ち、1−(ジメチルアミノ)インドール、1−(メチルアミノ)インドール、1−(エチルアミノ)インドール、1−(フェニルアミノ)インドール、1−(ジフェニルアミノ)インドール、1−(N−フェニル−N−メチルアミノ)インドール、1−{(N−(4−ピリジル)−N−メチルアミノ}インドール、1−{(N−(3−ピリジル)−N−メチルアミノ}インドール、1−{(N−(2−ピリジル)−N−メチルアミノ}インドール、1−{(N−(2−フリル)−N−メチルアミノ}インドール、1−{(N−(2−チエニル)−N−メチルアミノ}インドール、1−{(N−(4−トリフルオロメチルフェニル)−N−メチルアミノ}インドール、1−{(N−(4−トリル)−N−メチルアミノ}インドール、1−{(N−(4−メトキシフェニル)−N−メチルアミノ}インドール、1−(ジメチルアミノ)−2−フェニルインドール、1−(ジメチルアミノ)−4−クロロインドール、1−(ジフェニルアミノ)−4−クロロインドール、1−(ジメチルアミノ)−4−クロロ−2−フェニルインドール、1−(ジメチルアミノ)−5−クロロインドール、1−(ジメチルアミノ)−6−クロロインドール、1−(ジメチルアミノ)−6−フルオロインドール、1−(ジメチルアミノ)−7−クロロインドール、1−(ジメチルアミノ)−4−フルオロインドール、1−(ジメチルアミノ)−4−ブロモインドール、1−(N−フェニル−N−メチルアミノ)−5−クロロインドール、1−(ジメチルアミノ)−4−メトキシインドール、1−(ジメチルアミノ)−4−ブトキシインドール、1−(ジメチルアミノ)−4−ニトロインドール、1−(ジメチルアミノ)−4,5−メチレンジオキシインドール、1−(ジメチルアミノ)−5,6−メチレンジオキシインドール等のインドール誘導体、1−(ジメチルアミノ)−4H−キノリン、1−(メチルアミノ)−4H−キノリン、1−(N−フェニル−N−メチルアミノ)−4H−キノリン、1−{(N−(4−ピリジル)−N−メチルアミノ}−4H−キノリン、1−{(N−(3−ピリジル)−N−メチルアミノ}−4H−キノリン、1−(ジメチルアミノ)−5−クロロ−4H−キノリン、1−(ジメチルアミノ)−5−ニトロ―4H−キノリン、1−(ジメチルアミノ)−5−クロロ―2−フェニル−4H−キノリン、1−(ジメチルアミノ)−7−クロロ−4H−キノリン、1−(ジメチルアミノ)−6−クロロ−4H−キノリン、1−(ジメチルアミノ)−6,7−メチレンジオキシ−4H−キノリン、1−(ジメチルアミノ)−5−フルオロ−4H−キノリン、1−(ジメチルアミノ)−7−フルオロ−4H−キノリン等の4H−キノリン誘導体を挙げることができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明により、医薬、農薬原料及び電子材料原料等として有用な含窒素複素環化合物が、入手容易なハロゲン化アリール基を有するヒドラゾン誘導体を原料に用い、パラジウム化合物とホスフィンからなる触媒及び塩基の存在下、分子内環化させることより合成することが可能となった。また、本発明の製造法で得ることができるインドール及び4H−キノリン等の含窒素複素環化合物は、環内窒素に直接窒素が結合した1−アミノ構造を有している。このような構造の化合物は、例えば、特開平7−53376号公報には医薬としての用途が開示されている有用な化合物であるが、従来の方法では、極限られた実施例しかなく、また合成に手間を要していたが、本発明の方法を用いることにより容易に合成することが可能となった。さらに従来法では、インドール環の4位のみに置換基を導入することは容易ではなかったが、本発明の製造方法では入手容易な原料から、4位のみに置換基を有するインドール誘導体を合成することが可能になった。
【0033】
一方、本発明の生成物は、水素化還元することにより窒素−窒素結合が容易に開裂するので窒素上に置換基を有さない含窒素複素環化合物を提供することもできる。また、本発明の生成物はベンゼン環部にハロゲンを有することも可能なことから、パラジウム−ホスフィンからなる触媒を用いて該ハロゲンをアミノ基、アリール基、及び置換ビニル基等へ変換することも可能であり、多様な置換基を有する含窒素複素環化合物の中間体として極めて有用である。
【0034】
【実施例】
以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0035】
参考例1
(2,6−ジクロロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンの合成)
温度計、滴下ロート、3方コック、及びメカニカルスターラーを備えた200mlの三口フラスコを窒素置換し、マグネシウム1.85g(76mmol)及びジエチルエーテル30mlを加えた。滴下ロートに2,6−ジクロロベンジルクロライド(東京化成品)13.5g(69mmol)及びジエチルエーテル40mlからなる溶液を加え、反応系内の温度が30℃前後になるように滴下した。30分間室温で熟成後、氷冷し、N,N−ジメチルホルムアミド6g(82mmol)を滴下した。室温で1時間熟成後、氷冷し、3N塩酸50mlを投入した。分相し、ジエチルエーテルで抽出し、合わせた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、濃縮後、得られた残渣にメチルターシャーリーブチルエーテル5mlを添加し、加熱溶解させた。室温まで冷却後、析出した結晶を濾過し、2,6−ジクロロフェニルアセトアルデヒドの結晶8.1g(43mmol)を得た。収率62%。
【0036】
30mlの一口フラスコに1.0gのモレキュラーシーブ4Aを加え、窒素置換した。上記で得られた2,6−ジクロロフェニルアセトアルデヒド1.01g(5.3mmol)を加え、トルエン4mlに溶解させた。氷冷し、N,N−ジメチルヒドラジン351mg(5.8mmol)を投入した。室温で3時間攪拌後、濾過し濾液を減圧下、濃縮した。残渣を2mmHgの減圧下蒸留し、2,6−ジクロロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾン1.14g(4.9mmol)を得た。収率93%。
【0037】
参考例2
2,6−ジクロロベンジルクロライドの代わりに2,4−ジクロロベンジルクロライド(和光純薬品)を用いた以外は、参考例1と同様な操作を繰り返した。2,4−ジクロロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンが収率53%(2,4−ジクロロベンジルクロライド基準)で得られた。
【0038】
参考例3
2,6−ジクロロベンジルクロライドの代わりに2−クロロベンジルクロライド(和光純薬品)を用いた以外は、参考例1と同様な操作を繰り返した。2−クロロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンが収率58%(2−クロロベンジルクロライド基準)で得られた。
【0039】
参考例4
(3−(2,6−ジクロロフェニル)プロピオンアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンの合成)
Organic Syntheses(Collective VolumeVI,1988年,901−904頁)の方法に従って、アセトアルデヒド N−シクロヘキシルイミン(N−エチリデンシクロヘキシルアミン)6.9g(52.6mmol)の調製及びリチウムジイソプロピルアミドとの反応を実施した。
【0040】
一方、温度計、3方コック、及びマグネチックスターラーを備えた100mlの三口フラスコを窒素置換し、2,6−ジクロロベンジルクロライド(東京化成品)10.2g(52.2mmol)及びテトラヒドロフラン25mlを加えた。この溶液に上記で合成したリチウム塩化合物を、反応系内の温度が15〜20℃に保たれるように滴下した。2時間室温で熟成後、氷冷し3N塩酸を投入し、反応を終了させた。ジエチルエーテルで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過、濃縮後、得られた残渣に10gのモレキュラーシーブ4Aを加え、窒素置換した。トルエン10mlに溶解後、氷冷し、N,N−ジメチルヒドラジン3.45g(57.4mmol)を投入した。室温で3時間攪拌後、濾過し濾液を減圧下、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=20:1)で精製し、3−(2,6−ジクロロフェニル)プロピオンアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾン7.42g(30.3mmol)を得た。収率58%(2,6−ジクロロベンジルクロライド基準)。
【0041】
実施例1
温度計、3方コック、マグネチックスターラーを備えた30mlの三口フラスコを窒素置換し、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(ストレム製、31.5mg,パラジウムとして0.069mmol,基質2−クロロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンに対して3.0mol%)、ターシャリーブトキシナトリウム264mg(2.74mmol)、o−キシレン5ml、1−(N,N−ジメチルアミノメチル)−2−(ジターシャーリーブチルホスフィノ)フェロセン40.1mg(0.104mmol)、2−クロロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾン450mg(2.29mmol)を、この順番に加えた。110℃まで昇温した後、その温度で4時間撹拌した。室温まで冷却後、水10mlを添加し、ジエチルエーテルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をアルミナカラムクロマトグラフィーで精製し(溶媒;ヘキサン:ジエチルエーテル=50:1)、目的物の1−(ジメチルアミノ)インドールを275mg(1.72mmol)得た。収率75%、GC純度99%。
【0042】
実施例2
1−(N,N−ジメチルアミノメチル)−2−(ジターシャーリーブチルホスフィノ)フェロセンの代わりに、トリ(ターシャリーブチル)ホスフィン42.2mg(0.21mmol)を用い、120℃で20時間反応させた以外は実施例1と同様な操作を繰り返した。1−(ジメチルアミノ)インドールの収率は41%であった。
【0043】
実施例3
2−クロロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンの代わりに、2,6−ジクロロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンを用い、120℃で8時間反応させた以外は実施例1と同様な操作を繰り返した。4−クロロ−1−(ジメチルアミノ)インドールを収率35%で得た。
【0044】
実施例4
ターシャリーブトキシナトリウムの代わりに炭酸セシウムを用いた以外は、実施例3と同様な操作を繰り返した。4−クロロ−1−(ジメチルアミノ)インドールを収率33%で得た。
【0045】
実施例5
2−クロロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンの代わりに、2,4−ジクロロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンを用い、120℃で8時間反応させた以外は実施例1と同様な操作を繰り返した。6−クロロ−1−(ジメチルアミノ)インドールを収率21%で得た。
【0046】
実施例6
2−クロロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンの代わりに、2,6−ジクロロフェニルアセトアルデヒド N−フェニル−N−メチルヒドラゾンを用い、120℃で8時間反応させた以外は実施例1と同様な操作を繰り返した。4−クロロ−1−(N−フェニル−N−メチルアミノ)インドールを収率39%で得た。
【0047】
実施例7
2−クロロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンの代わりに、3−(2,6−ジクロロフェニル)プロピオンアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンを用い、ターシャリーブトキシナトリウムの代わりに炭酸セシウムを用い、120℃で8時間反応させた以外は実施例1と同様な操作を繰り返した。5−クロロ−1−(ジメチルアミノ)−4H−キノリンを収率35%で得た。
【0048】
実施例8
2,6−ジクロロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンの代わりに2−クロロ−4−フルオロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンを用いた以外は実施例1と同様な操作を繰り返した。6−フルオロ−1−(ジメチルアミノ)インドールの収率は74%であった。
【0049】
実施例9
2,6−ジクロロフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンの代わりに2−クロロ−4,5−メチレンジオキシフェニルアセトアルデヒド N,N−ジメチルヒドラゾンを用いた以外は実施例1と同様な操作を繰り返した。5,6−メチレンジオキシ−1−(ジメチルアミノ)インドールの収率は30%であった。
【0050】
実施例1〜実施例9の基質及び生成物を表1に示した。
【0051】
【表1】
Figure 0004683166

Claims (8)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 0004683166
    (式中、R及びRは各々独立して水素、アルキル基、アリール基、又はヘテロアリール基を表し、Rは水素又はアリール基を表し、Rはアルコキシ基、ニトロ基又はハロゲンを表し、Xはハロゲンを表し、mは0〜2の整数を表し、nは0又は1を表す。)
    で示されるヒドラゾン誘導体を、ターシャリーブチル−リン結合を有するホスフィンとパラジウム化合物を含む触媒、及び塩基の存在下、反応させることを特徴とする下記一般式(2)
    Figure 0004683166
    (式中、R〜R、m、及びnは一般式(1)の定義に同じ。)
    で示される含窒素複素環化合物の製造方法。
  2. 一般式(1)及び一般式(2)において、R 及びR が各々独立してアルキル基であることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 一般式(1)及び一般式(2)において、R及びRが各々独立してフェニル基又は置換フェニル基を表すことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  4. 一般式(1)及び一般式(2)において、 がハロゲンであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 一般式(1)及び一般式(2)において、mが0又は1であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 一般式(1)及び一般式(2)において、mが1であることを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  7. 一般式(1)及び一般式(2)において、n=0であり、かつR が4位であることを特徴とする請求項6に記載の製造方法。
  8. 一般式(1)及び一般式(2)において、n=1であり、かつR が5位であることを特徴とする請求項に記載の製造方法。
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