JP4682288B1 - 結束具 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間、線材の結束状態を維持することが可能な結束具を提供する。
【解決手段】第1端部11と第2端部12が、対向するように第1部材が折り曲げられることにより第1クリップ10aが形成され、第3端部21と第4端部22が、対向するように第2部材が折り曲げられることにより第2クリップ20aが形成される。第1クリップ10aと第2クリップ20aの間に、第1線材100と第2線材200の交差部位を挟んだ状態で、かしめを行い、第1端部11の第1先端部11aと第2端部12の第2先端部12aとを折り曲げて、第2クリップ20aの少なくとも一部を抱え込み、第3端部21の第3先端部21aと第4端部22の第4先端部22aとを折り曲げて、第1クリップ10aの少なくとも一部を抱え込み、第1線材100と第2線材200とを結束する。
【選択図】図1

Description

本発明は、線材の交差部位を結束する結束具に関する。
従来、線材の交差部位を結束する結束具が提案されており、特許文献1は、鉄筋交差部位を結束するための略十字状に形成された止め具(結束具)を開示する。
特開平07−42367号公報
しかし、片側だけから止め具を交差部位に当てて、反対側に止め具の先端部を変形させて交差部位を抱え込むので、10年以上使用する際の経年劣化などで、結束状態を維持することが困難になることが考えられる。
したがって本発明の目的は、線材の交差部位を結束する結束具であり、長期間、結束状態を維持することが可能な結束具を提供することである。
本発明に係る結束具は、第1端部と第2端部とを有する第1部材と、第3端部と第4端部とを有する第2部材とを備え、第1端部と第2端部が、対向するように第1部材が折り曲げられることにより第1クリップが形成され、第3端部と第4端部が、対向するように第2部材が折り曲げられることにより第2クリップが形成され、第1クリップと第2クリップの間に、第1線材と第2線材の交差部位を挟んだ状態で、かしめを行い、第1端部の第1先端部と第2端部の第2先端部とを折り曲げて、第2クリップの少なくとも一部を抱え込み、第3端部の第3先端部と第4端部の第4先端部とを折り曲げて、第1クリップの少なくとも一部を抱え込み、第1線材と第2線材とを結束する。
かしめにより、第1クリップと第2クリップの間に交差した状態の第1線材と第2線材とを結束することが可能になる。第1先端部などを折り曲げて対向するクリップの一部を抱え込んでいるため、結束後に積み重ね方向で且つ第1クリップと第2クリップとが離れる方向に力が加わっても、結束が外れる可能性が低い。
特に、第1クリップの第1先端部と第2先端部が、第2クリップの一部を抱え込み、第2クリップの第3先端部と第4先端部が、第1クリップの一部を抱え込んでいるので、第1線材と第2線材の交差部位を、片側から第1クリップが抱え込み、反対側から第2クリップが抱え込むことになる。このため、片側からだけ交差部位を抱え込む形態に比べて、長期間、結束状態を維持することが可能になるし、いずれか一方の抱え込みが外れたとしても、結束状態を維持することが可能になる。
また、第1部材と第2部材とは、同じ形状の平板状部材で構成できるため、1種類の部材を使って簡単に結束具のクリップを用意できるメリットがある。このため、複雑な形状の結束具を使って結束を行う形態に比べて、クリップの製造時の工数も、結束を行う時の工数も簡素化出来る。
好ましくは、第1先端部を除く第1端部の長さ、第2先端部を除く第2端部の長さ、第3先端部を除く第3端部の長さ、第4先端部を除く第4端部の長さは、第1線材の直径や、第2線材の直径よりも長く、第1線材と第2線材の直径の合計よりも短く、かしめを行う時に、第1クリップ、第1線材、第2線材、第2クリップが圧着される。
圧着時に、第1線材と第2線材は、交差した部分の周辺が押しつぶされて変形しているため、結束後は軸方向に引っ張り力が働いても、これらを押しつぶさない状態で結束した形態に比べて、抜け落ちる可能性が低い。
また、好ましくは、第1クリップは、外側面が凹み内側面が隆起した第1凹凸部と第2凹凸部を有し、かしめを行う時に、第3先端部が折り曲げられて第2凹凸部の凹み領域と対向し、第4先端部が折り曲げられて第1凹凸部の凹み領域と対向し、第2クリップは、外側面が凹み内側面が隆起した第3凹凸部と第4凹凸部を有し、かしめを行う時に、第1先端部が折り曲げられて第4凹凸部の凹み領域と対向し、第2先端部が折り曲げられて第3凹凸部の凹み領域と対向する。
第1先端部が、第2クリップの第4凹凸部の凹み領域(外側)と対向するように折り曲げられ、第2先端部が、第2クリップの第3凹凸部の凹み領域(外側)と対向するように折り曲げられるので、かかる凹み領域を設けないで折り曲げた形態に比べて、結束後に、折り曲げた第1先端部、第2先端部の第2クリップの外側面からの突出量を少なくすることが出来る。第3先端部が、第1クリップの第2凹凸部の凹み領域(外側)と対向するように折り曲げられ、第4先端部が、第1クリップの第1凹凸部の凹み領域(外側)と対向するように折り曲げられるので、かかる凹み領域を設けないで折り曲げた形態に比べて、結束後に、折り曲げた第3先端部、第4先端部の第1クリップの外側面からの突出量を少なくすることが出来る。これらの突出量が少ないと、他の部材に当たって、折り曲げを戻す方向の力を受ける可能性を少なくすることが出来る。
さらに好ましくは、第1クリップにおける、第1凹凸部と第2凹凸部によって隆起していない領域や、第2クリップにおける、第3凹凸部と第4凹凸部によって隆起していない領域に、第1線材や第2線材の一部が収められるように、第1凹凸部、第2凹凸部、第3凹凸部、第4凹凸部が形成される。
第1クリップの内側の隆起していない領域や、第2クリップの内側の隆起していない領域に、第1線材や第2線材の一部が収められ、第1クリップの内側の隆起している領域や、第2クリップの内側の隆起している領域で、第1線材や第2線材の動きを封じて、結束状態を維持出来る。
また、好ましくは、第1先端部、第2先端部は、第1クリップの中央から離れるにつれて幅が狭くなる形状を有し、第3先端部、第4先端部は、第2クリップの中央から離れるにつれて幅が狭くなる形状を有する。
本発明に係る結束具は、第1端部と、第1端部と対向する位置に配置された第2端部とを有する第1クリップと、第3端部と、第3端部と対向する位置に配置された第4端部とを有する第2クリップとを備え、第1クリップと第2クリップの間に、第1線材と第2線材の交差部位を挟んだ状態で、かしめを行い、第1端部の第1先端部と第2端部の第2先端部とを折り曲げて、第2クリップの少なくとも一部を抱え込み、第3端部の第3先端部と第4端部の第4先端部とを折り曲げて、第1クリップの少なくとも一部を抱え込み、第1線材と第2線材とを結束する。
以上のように本発明によれば、線材の交差部位を結束する結束具であり、長期間、結束状態を維持することが可能な結束具を提供することができる。
本実施形態における積み重ね前の、第1クリップ、第1線材、第2線材、第2クリップの斜視図である。 積み重ね後であって結束前の、第1クリップ、第1線材、第2線材、第2クリップの斜視図である。 結束後の、第1クリップ、第1線材、第2線材、第2クリップの斜視図である。 第1クリップを形成する前の第1部材の外側面を示す図である。 第1クリップを形成する前の第1部材の内側面を示す図である。 第1先端部と第2先端部を折り曲げる前の第1クリップの側面図である。 第1クリップの外側面を示す図である。 第1クリップの内側面を示す図である。 第2クリップを形成する前の第2部材の外側面を示す図である。 第2クリップを形成する前の第2部材の内側面を示す図である。 第1先端部と第2先端部を折り曲げた第1クリップの側面図である。
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。本実施形態における鉄やステンレス製の第1線材100と第2線材200とをこれらが交差する部分で結束する結束具1は、第1部材10と、第2部材20を備える。落石防護ネットを構成するワイヤや、鉄筋構造物の鉄筋などが、本実施形態における第1線材100や第2線材200に相当し、本実施形態における結束具1は、第1線材100と第2線材200の交差部位の結束を行うために使用される。
方向を説明するために、結束時に第1端部11、第1中央部13、第2端部12が並ぶ方向をx方向とし、x方向に垂直で、結束時に第3端部21、第2中央部23、第4端部22が並ぶ方向をy方向とし、x方向、y方向と垂直で、第1部材10、第1線材100、第2線材200、第2部材が積み上げられる方向をz方向とする。
第1部材10の端部(第1端部11、第2端部12)をコの字状に折り曲げた第1クリップ10aと、第2部材10の端部(第3端部21、第4端部22)をコの字状に折り曲げた第2クリップ20aで、第1線材100と第2線材200を、これらが交差した状態で挟み、第1クリップ10aと第2クリップ20aをかしめて、第1線材100、第2線材200を結束する(図1〜図3参照)。
第1部材10と第2部材20の構造は同じであり、図4〜図9を用いて、第1部材10の構成を説明する。
第1部材10は、ステンレス製の平板状部材であり、第1端部11と、第2端部12と、第1中央部13を有する。第1中央部13は、第1端部11と第2端部12との間に位置する。
第1中央部13のy方向の幅は、第1端部11や第2端部12のy方向の幅よりも長く、第1中央部13のy方向の中間から、x方向に向かって突出するように、第1端部11や第2端部12が設けられる。
第1端部11の先端(第1中央部13から離れた部分)には、先端に行く程、y方向の幅が狭くなるような、略二等辺三角形状の第1先端部11aが設けられる。第2端部12の先端(第1中央部13から離れた部分)には、先端に行く程、y方向の幅が狭くなるような、略二等辺三角形状の第2先端部12aが設けられる。
第1先端部11aを除く第1端部11のx方向の長さ(第1端部11の矩形形状部分のx方向の長さ)、第2先端部12aを除く第2端部12のx方向の長さ(第2端部12の矩形形状部分のx方向の長さ)は、第1線材100の直径や、第2線材200の直径よりも長く、第1線材100と第2線材200の直径の合計よりも短い。
第1端部11、第2端部12の外側面(折り曲げた時に外側を向く面)には、強度補強のため、x方向に延びる第1凸部11b、第2凸部12bが設けられ(図4参照)、内側面(折り曲げた時に内側を向く面)には、強度補強のため、x方向に延びる第1凹部11c、第2凹部12cが設けられる(図5参照)。
第1中央部13におけるy方向の端部には、y方向の端部に行く程x方向の幅が広くなるような略二等辺三角形状を有し、外側面が凹み、内側面が隆起した第1凹凸部13a、第2凹凸部13bが設けられる。
第1凹凸部13a、第2凹凸部13bの外側面の凹んだ部分の略二等辺三角形状の寸法は、第2部材20の第4先端部22a、第3先端部21aの略二等辺三角形状部分と同じかこれらよりも少し大きくなるように、設定される。
第1凹凸部13a、第2凹凸部13bの内側面の隆起した領域の略二等辺三角形形状の大きさは、第1凹凸部13aの第1端部11側の辺13a1を含む直線と、第2凹凸部13bの第2端部12側の辺13b2を含む直線との間の隆起していない領域に、第1線材100の一部が収まるように、また、第1凹凸部13aの第2端部12側の辺13a2を含む直線と、第2凹凸部13bの第1端部11側の辺13b1を含む直線との間の隆起していない領域に、第2線材200の一部が収まるように、設定される。
第1端部11と第2端部12は、第1凹部11cと第2凹部12cとが対向し且つ第1端部11と第2端部12とが略平行な位置関係になり、第1部材10がy方向から見てコの字形状になるように、それぞれ、第1中央部13と接する部分で折り曲げられて、第1クリップ10aが形成される(図6〜図8参照)。
第2部材20は、ステンレス製の平板状部材であり、第3端部21と、第4端部22と、第2中央部23を有する。第2中央部23は、第3端部21と第4端部22との間に位置する(図9、図10参照)。
第2中央部23のx方向の幅は、第3端部21や第4端部22のx方向の幅よりも長く、第2中央部23のx方向の中間から、y方向に向かって突出するように、第3端部21や第4端部22が設けられる。
第3端部21の先端(第2中央部23から離れた部分)には、先端に行く程、x方向の幅が狭くなるような、略二等辺三角形状の第3先端部21aが設けられる。第4端部22の先端(第2中央部23から離れた部分)には、先端に行く程、x方向の幅が狭くなるような、略二等辺三角形状の第4先端部22aが設けられる。
第3先端部21aを除く第3端部21のy方向の長さ(第3端部21の矩形形状部分のy方向の長さ)、第4先端部22aを除く第4端部22のy方向の長さ(第4端部22の矩形形状部分のy方向の長さ)は、第1線材100の直径や、第2線材200の直径よりも長く、第1線材100と第2線材200の直径の合計よりも短い。
第3端部21、第4端部22の外側面(折り曲げた時に外側を向く面)には、強度補強のため、y方向に延びる第3凸部21b、第4凸部22bが設けられ(図9参照)、内側面(折り曲げた時に内側を向く面)には、強度補強のため、y方向に延びる第3凹部21c、第4凹部22cが設けられる(図10参照)。
第2中央部23におけるx方向の端部には、x方向の端部に行く程y方向の幅が広くなるような略二等辺三角形状を有し、外側面が凹み、内側面が隆起した第3凹凸部23a、第4凹凸部23bが設けられる。
第3凹凸部23a、第4凹凸部23bの外側面の凹んだ部分の略二等辺三角形状の寸法は、第1部材10の第2先端部12a、第1先端部11aの略二等辺三角形状部分と同じかこれらよりも少し大きくなるように、設定される。
第3凹凸部23a、第4凹凸部23bの内側面の隆起した領域の略二等辺三角形形状の大きさは、第3凹凸部23aの第3端部21側の辺23a1を含む直線と、第4凹凸部23bの第4端部22側の辺23b2を含む直線との間の隆起していない領域に、第1線材100の一部が収まるように、また、第3凹凸部23aの第4端部22側の辺23a2を含む直線と、第4凹凸部23bの第3端部21側の辺23b1を含む直線との間の隆起していない領域に、第2線材200の一部が収まるように、設定される。
第3端部21と第4端部22は、第3凹部21cと第4凹部22cとが対向し且つ第3端部21と第4端部22とが略平行な位置関係になり、第2部材20がx方向から見てコの字形状になるように、それぞれ、第2中央部23と接する部分で折り曲げられ、第2クリップ20aが形成される。
次に、コの字形状にされた第1クリップ10aと第2クリップ20aとを、かしめて、第1クリップ10a、第1線材100、第2線材200、第2クリップ20aを密着させ、第1線材100と第2線材200の交差部位を結束する手順を説明する。
第1クリップ10aの上に、第1線材100、第2線材200、第2クリップ20aを積み重ねる(図1参照)。
第1線材100は、第1クリップ10aにおいて、第1凹凸部13aの第1端部11側の辺13a1を含む直線と第2凹凸部13bの第2端部12側の辺13b2を含む直線との間の隆起していない領域に一部が収まり、第2クリップ20aにおいて、第3凹凸部23aの第3端部21側の辺23a1を含む直線と第4凹凸部23bの第4端部22側の辺23b2を含む直線との間の隆起していない領域に一部が収まるような位置関係に配置される。
また、第1線材100は、第1クリップ10aの第1端部11と第2クリップ20aの第4端部22との間、及び第1クリップ10aの第2端部12と第2クリップ20aの第3端部21との間に配置される。
第2線材100は、第1クリップ10aにおいて、第1凹凸部13aの第2端部12側の辺13a2を含む直線と、第2凹凸部13bの第1端部11側の辺13b1を含む直線との間の隆起していない領域に一部が収まり、第2クリップ20aにおいて、第3凹凸部23aの第4端部22側の辺23a2を含む直線と第4凹凸部23bの第3端部21側の辺23b1を含む直線との間の隆起していない領域に一部が収まるような位置関係に配置される。
また、第2線材200は、第1クリップ10aの第1端部11と第2クリップ20aの第3端部21との間、及び第1クリップ10aの第2端部12と第2クリップ20aの第4端部22との間に配置される。すなわち、第1線材100と第2線材200の交差部位は、第1端部11と第2端部12に挟まれた位置で、第3端部21と第4端部22に挟まれた位置で、第1中央部13と第2中央部23に挟まれた位置に配置される。
これにより、第1線材100と第2線材200とが交差した状態で、第1クリップ10aと第2クリップ20aとの間に挟まれることになる(図2参照)。図2の状態で、かしめを行い、第1クリップ10aと第2クリック20aとを上下方向(z方向)で圧着し、第1先端部11a、第2先端部12a、第3先端部21a、第4先端部22aを内側に折り曲げる(図3参照)。
圧着により、第1線材100と第2線材200は、これら交差する部分周辺がz方向に押しつぶされる。第1端部11の第1先端部11aを除く部分の長さに相当する第1クリップ10aの第1先端部11aを除いた高さの範囲内に、第1線材100と第2線材200が収められる。
このとき、第1線材100は、第1クリップ10aにおいて、第1凹凸部13aの第1端部11側の辺13a1を含む直線と第2凹凸部13bの第2端部12側の辺13b2を含む直線との間の隆起していない領域に一部が押し込まれ、第2クリップ20aにおいて、第3凹凸部23aの第3端部21側の辺23a1を含む直線と第4凹凸部23bの第4端部22側の辺23b2を含む直線との間の隆起していない領域に一部がさらに押し込まれる。
また、第2線材200は、第1クリップ10aにおいて、第1凹凸部13aの第2端部12側の辺13a2を含む直線と、第2凹凸部13bの第1端部11側の辺13b1を含む直線との間の隆起していない領域に一部が押し込まれ、第2クリップ20aにおいて、第3凹凸部23aの第4端部22側の辺23a2を含む直線と第4凹凸部23bの第3端部21側の辺23b1を含む直線との間の隆起していない領域に一部が押し込まれる。
第1先端部11aなどの折り曲げを具体的に説明すると、第1先端部11aが、第2クリップ20aの第4凹凸部23bの凹み領域(外側)と対向するように折り曲げられ、第2先端部12aが、第2クリップ20aの第3凹凸部23aの凹み領域(外側)と対向するように折り曲げられ、第3先端部21aが、第1クリップ10aの第2凹凸部13bの凹み領域(外側)と対向するように折り曲げられ、第4先端部22aが、第1クリップ10aの第1凹凸部13aの凹み領域(外側)と対向するように折り曲げられる。
すなわち、第1先端部11a、第2先端部12a、第3先端部21a、第4先端部22aが、第1中央部13や第2中央部23と略平行な状態にされる。図11は、第2クリップ20a、第1線材100、第2線材200が無い状態で、第1先端部11aなどが結束用に折り曲げられた状態を示す。
上述の圧着と折り曲げは、別々の工程で行っても良いが、一つの圧着工具を使って、かしめの一工程の中で行う形態であってもよい。
かしめにより、第1クリップ10aと第2クリップ20aの間に交差した状態の第1線材100と第2線材200とを結束することが可能になる。
圧着時に、第1線材100と第2線材200は、交差した部分の周辺が押しつぶされて変形しているため、結束後は軸方向に引っ張り力が働いても、これらを押しつぶさない状態で結束した形態に比べて、抜け落ちる可能性が低い。
また、第1先端部11aなどを折り曲げて対向するクリップの外側の凹み部分と噛み合わせて対向するクリップの一部を抱え込んでいるため、結束後にz方向で且つ第1クリップ10aと第2クリップ20aとが離れる方向に力が加わっても、結束が外れる可能性が低い。
特に、第1クリップ10aの第1先端部11aと第2先端部12aが、第2クリップ20aの一部を抱え込み、第2クリップ20aの第3先端部21aと第4先端部22aが、第1クリップ10aの一部を抱え込んでいるので、第1線材100と第2線材200の交差部位を、片側から第1クリップ10aが抱え込み、反対側から第2クリップ20aが抱え込むことになる。このため、片側からだけ交差部位を抱え込む形態に比べて、長期間、結束状態を維持することが可能になるし、いずれか一方の抱え込みが外れたとしても、結束状態を維持することが可能になる。
第1部材10と第2部材20とは、同じ形状の平板状部材で構成できるため、1種類の部材を使って簡単に結束具1のクリップを用意できるメリットがある。このため、複雑な形状の結束具を使って結束を行う形態に比べて、クリップの製造時の工数も、結束を行う時の工数も簡素化出来る。
なお、第1先端部11aなどの形状が略二等辺三角形形状である形態を説明したが、クリップの中央から離れるにつれて幅が狭くなる他の形状(例えば、半円若しくは半楕円形状)であってもよい。この場合も、第1凹凸部13a、第2凹凸部13bの内側面の隆起した領域の大きさは、第1中央部13の内側面の隆起していない領域に、第1線材100や第2線材200の一部が収まるように、設定される。また、第3凹凸部23a、第4凹凸部23bの内側面の隆起した領域の大きさは、第2中央部23の内側の隆起していない領域に、第1線材100や第2線材200の一部が収まるように、設定される。
第1先端部11aが、第2クリップ20aの第4凹凸部23bの凹み領域(外側)と対向するように折り曲げられ、第2先端部12aが、第2クリップ20aの第3凹凸部23aの凹み領域(外側)と対向するように折り曲げられるので、かかる凹み領域を設けないで折り曲げた形態に比べて、結束後に、折り曲げた第1先端部11a、第2先端部12aの第2中央部23の外側面からの突出量を少なくすることが出来る。第3先端部21aが、第1クリップ10aの第2凹凸部13bの凹み領域(外側)と対向するように折り曲げられ、第4先端部22aが、第1クリップ10aの第1凹凸部13aの凹み領域(外側)と対向するように折り曲げられるので、かかる凹み領域を設けないで折り曲げた形態に比べて、結束後に、折り曲げた第3先端部21a、第4先端部22aの第1中央部13の外側面からの突出量を少なくすることが出来る。これらの突出量が少ないと、他の部材に当たって、折り曲げを戻す方向の力を受ける可能性を少なくすることが出来る。
また、第1中央部13の内側の隆起していない領域や、第2中央部23の内側の隆起していない領域に、第1線材100や第2線材200の一部が収められ、第1中央部13の内側の隆起している領域や、第2中央棒23の内側の隆起している領域で、第1線材100や第2線材200のx方向やy方向の動きを封じて、結束状態を維持出来る。
また、第1先端部11aを除く第1端部11のx方向の長さ(第1端部11の矩形形状部分のx方向の長さ)、第2先端部12aを除く第2端部12のx方向の長さ(第2端部12の矩形形状部分のx方向の長さ)、第3先端部21aを除く第3端部21のy方向の長さ(第3端部21の矩形形状部分のy方向の長さ)、第4先端部22aを除く第4端部22のy方向の長さ(第4端部22の矩形形状部分のy方向の長さ)を、第1線材100と第2線材200の直径の合計と略同一にし、圧着度合いを緩くする若しくは圧着工程を省略し、第1線材100と第2線材200の交差した部分の周辺を殆ど押しつぶさないで、第1クリップ10aと第2クリップ20aを、かしめて、第1線材100と第2線材200とを結束する形態であってもよい。
また、本件発明では、2つのクリップ(第1クリップ10a、第2クリップ20a)を、第1線材100と第2線材200の交差部位の上下方向の両側から挟み、一方のクリップの両先端部を折り曲げて、他方のクリップの一部を抱え込み、他方のクリップの両先端部を折り曲げて、一方のクリップの一部を抱え込むことが出来れば、クリップの形状は上述の形態に限定されない。例えば、第1部材10、第2部材20が、いずれも矩形形状である形態も考えられる。
また、本実施形態では、平板状の第1部材10や第2部材20を折り曲げて、第1クリップ10aや第2クリップ20aを形成する形態を説明したが、これらのクリップは、平板状部材を折り曲げて形成する以外の方法で用意してもよい。
1 結束具
10 第1部材
10a 第1クリップ
11、12 第1端部、第2端部
11a、12a 第1先端部、第2先端部
11b、12b 第1凸部、第2凸部
11c、12c 第1凹部、第2凹部
13 第1中央部
13a、13b 第1凹凸部、第2凹凸部
13a1、13a2 第1凹凸部の二等辺三角形を構成する辺
13b1、13b2 第2凹凸部の二等辺三角形を構成する辺
20 第2部材
20a 第2クリップ
21、22 第3端部、第4端部
21a、22a 第3先端部、第4先端部
21b、22b 第3凸部、第4凸部
21c、22c 第3凹部、第4凹部
23 第2中央部
23a、23b 第3凹凸部、第4凹凸部
23a1、23a2 第3凹凸部の二等辺三角形を構成する辺
23b1、23b2 第4凹凸部の二等辺三角形を構成する辺
100、200 第1線材、第2線材

Claims (7)

  1. 第1端部と、第2端部と、前記第1端部と前記第2端部との間に位置する第1中央部とを有する第1部材と、
    第3端部と、第4端部と、前記第3端部と前記第4端部との間に位置する第2中央部とを有する第2部材とを備え、
    前記第1端部と前記第2端部が、対向するように前記第1部材が折り曲げられることにより第1クリップが形成され、
    前記第3端部と前記第4端部が、対向するように前記第2部材が折り曲げられることにより第2クリップが形成され、
    前記第1クリップと前記第2クリップの間に、第1線材と第2線材の交差部位を挟んだ状態で、かしめを行い、前記第1端部の第1先端部と前記第2端部の第2先端部とを折り曲げて、前記第2クリップの少なくとも一部を抱え込み、前記第3端部の第3先端部と前記第4端部の第4先端部とを折り曲げて、前記第1クリップの少なくとも一部を抱え込み、前記第1線材と前記第2線材とを結束し、
    前記第1中央部と前記第2中央部が対向し、前記第1線材と前記第2線材の交差部位が、前記第1中央部と前記第2中央部に挟まれた位置関係で、前記かしめが行われ、
    前記第1線材と前記第2線材とが重ねられる方向は、前記第1中央部と前記第2中央部が重ねられる方向と同じであることを特徴とする結束具。
  2. 前記第1先端部を除く前記第1端部の長さ、前記第2先端部を除く前記第2端部の長さ、前記第3先端部を除く前記第3端部の長さ、前記第4先端部を除く前記第4端部の長さは、前記第1線材の直径や、前記第2線材の直径よりも長く、前記第1線材と前記第2線材の直径の合計よりも短く、
    前記かしめを行う時に、前記第1クリップ、前記第1線材、前記第2線材、前記第2クリップが圧着されることを特徴とする請求項1に記載の結束具。
  3. 前記第1中央部は、外側面が凹み内側面が隆起した第1凹凸部と第2凹凸部を有し、前記かしめを行う時に、前記第3先端部が折り曲げられて前記第2凹凸部の凹み領域と対向し、前記第4先端部が折り曲げられて前記第1凹凸部の凹み領域と対向し、
    前記第2中央部は、外側面が凹み内側面が隆起した第3凹凸部と第4凹凸部を有し、前記かしめを行う時に、前記第1先端部が折り曲げられて前記第4凹凸部の凹み領域と対向し、前記第2先端部が折り曲げられて前記第3凹凸部の凹み領域と対向することを特徴とする請求項1に記載の結束具。
  4. 前記第1中央部における、前記第1凹凸部と前記第2凹凸部によって隆起していない領域や、前記第2中央部における、前記第3凹凸部と前記第4凹凸部によって隆起していない領域に、前記第1線材や前記第2線材の一部が収められるように、前記第1凹凸部、前記第2凹凸部、前記第3凹凸部、前記第4凹凸部が形成されることを特徴とする請求項3に記載の結束具。
  5. 前記第1先端部、前記第2先端部は、前記第1中央部から離れるにつれて幅が狭くなる形状を有し、
    前記第3先端部、前記第4先端部は、前記第2中央部から離れるにつれて幅が狭くなる形状を有することを特徴とする請求項3に記載の結束具。
  6. 第1端部と、前記第1端部と対向する位置に配置された第2端部と、前記第1端部と前記第2端部との間に位置する第1中央部とを有する第1クリップと、
    第3端部と、前記第3端部と対向する位置に配置された第4端部と、前記第3端部と前記第4端部との間に位置する第2中央部とを有する第2クリップとを備え、
    前記第1クリップと前記第2クリップの間に、第1線材と第2線材の交差部位を挟んだ状態で、かしめを行い、前記第1端部の第1先端部と前記第2端部の第2先端部とを折り曲げて、前記第2クリップの少なくとも一部を抱え込み、前記第3端部の第3先端部と前記第4端部の第4先端部とを折り曲げて、前記第1クリップの少なくとも一部を抱え込み、前記第1線材と前記第2線材とを結束し、
    前記第1中央部と前記第2中央部が対向し、前記第1線材と前記第2線材の交差部位が、前記第1中央部と前記第2中央部に挟まれた位置関係で、前記かしめが行われ、
    前記第1線材と前記第2線材とが重ねられる方向は、前記第1中央部と前記第2中央部が重ねられる方向と同じであることを特徴とする結束具。
  7. 前記第1中央部は、外側面が凹み内側面が隆起した第1凹凸部と第2凹凸部を有し、前記かしめを行う時に、前記第3先端部が折り曲げられて前記第2凹凸部の凹み領域と対向し、前記第4先端部が折り曲げられて前記第1凹凸部の凹み領域と対向し、
    前記第2中央部は、外側面が凹み内側面が隆起した第3凹凸部と第4凹凸部を有し、前記かしめを行う時に、前記第1先端部が折り曲げられて前記第4凹凸部の凹み領域と対向し、前記第2先端部が折り曲げられて前記第3凹凸部の凹み領域と対向することを特徴とする請求項6に記載の結束具。
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