JP4680966B2 - 内視鏡および内視鏡の挿入部 - Google Patents

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この発明は、複数の湾曲部を有する内視鏡および内視鏡の挿入部に関する。
特許文献1に開示されているように、挿入部に2つの湾曲部を有する内視鏡が知られている。このうち、挿入部の先端部側の第1の湾曲部は内視鏡の操作部の操作により能動的に湾曲される。また、挿入部の第1の湾曲部の基端側に連結された第2の湾曲部は受動的に湾曲される。
特開2007−54400号公報
特許文献1に開示されたような、2つの湾曲部を有する内視鏡は、それぞれ湾曲駒が連結された湾曲管を備えている。このため、湾曲駒同士を接続するなどの製造コストは高くつく。このため、より安価に2つの湾曲部を有する挿入部、および、このような挿入部を有する内視鏡が提供されることが望まれている。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、2つの湾曲部と可撓管部とをより安価に製造することが可能な内視鏡の挿入部、および、このような挿入部を有する内視鏡を提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明に係る内視鏡は、能動的に湾曲する第1の湾曲部と、前記第1の湾曲部の基端部に配設され受動的に湾曲する第2の湾曲部と、前記第2の湾曲部の基端部に配設され可撓性を有する可撓管部とを備えた挿入部と、前記挿入部の基端部に配設され前記第1の湾曲部を遠隔的に湾曲操作することが可能な操作部とを備えている。そして、前記第2の湾曲部および前記可撓管部は、円筒パイプ状の内層部材と、この内層部材の外側にブレードまたはフレックスを有する外層部材とを共有している。前記可撓管部は、前記外層部材の外側に配設され前記第2の湾曲部の位置の外層部材がその先端に対して突出した状態にある外皮を備えている。前記第1および第2の湾曲部は、その外側に、前記可撓管部の外皮に対して可撓性が高く曲げ剛性が低い、共通の外皮を備えている。そして、前記外層部材の先端部には、パイプ状の口金が配設され、前記外層部材の先端部と前記口金とを接着剤または半田で固定した状態で、前記内層部材の内側から、前記内層部材の外側と前記第1および第2の湾曲部の外皮の内側との間に、前記外層部材の一部を通して気体を通す流路が形成されている
このため、水密検査を行う際に、第1および第2の湾曲部の外皮の内周面と、内層部材の外周面との間に、流路を通して気体を確実に送ることができる。
上記課題を解決するために、この発明に係る内視鏡は、能動的に湾曲する第1の湾曲部と、前記第1の湾曲部の基端部に配設され受動的に湾曲する第2の湾曲部と、前記第2の湾曲部の基端部に配設され可撓性を有する可撓管部とを備えた挿入部と、前記挿入部の基端部に配設され前記第1の湾曲部を遠隔的に湾曲操作することが可能な操作部とを備えている。そして、前記第2の湾曲部および前記可撓管部は、円筒パイプ状の内層部材と、この内層部材の外側にブレードまたはフレックスを有する外層部材とを共有している。前記可撓管部は、前記外層部材の外側に配設され前記第2の湾曲部の位置の外層部材がその先端に対して突出した状態にある外皮を備えている。前記第1および第2の湾曲部は、その外側に、前記可撓管部の外皮に対して可撓性が高く曲げ剛性が低い、共通の外皮を備えている。そして、前記外層部材の端部には、パイプ状の口金が配設され、前記口金は、前記内層部材の内側から、前記内層部材の外側と前記第1および第2の湾曲部の外皮の内側との間に気体を通す流路を備えている
このため、水密検査を行う際に、第1および第2の湾曲部の外皮の内周面と、内層部材の外周面との間に、流路を通して気体を確実に送ることができる。
上記課題を解決するために、この発明に係る内視鏡は、能動的に湾曲する第1の湾曲部と、前記第1の湾曲部の基端部に配設され受動的に湾曲する第2の湾曲部と、前記第2の湾曲部の基端部に配設され可撓性を有する可撓管部とを備えた挿入部と、前記挿入部の基端部に配設され前記第1の湾曲部を遠隔的に湾曲操作することが可能な操作部とを備えている。そして、前記第2の湾曲部および前記可撓管部は、円筒パイプ状の内層部材と、この内層部材の外側にブレードまたはフレックスを有する外層部材とを共有している。前記可撓管部は、前記外層部材の外側に配設され前記第2の湾曲部の位置の外層部材がその先端に対して突出した状態にある外皮を備えている。前記第1および第2の湾曲部は、その外側に、前記可撓管部の外皮に対して可撓性が高く曲げ剛性が低い、共通の外皮を備えている。そして、前記外層部材の先端は、前記内層部材の先端よりも先端側に突出し、前記外層部材の先端部の内側であって、前記内層部材の先端側には、パイプ状の口金が配設され、前記口金の基端部と前記内層部材の先端との間に流体を通す隙間が形成されている
このため、水密検査を行う際に、第1および第2の湾曲部の外皮の内周面と、内層部材の外周面との間に、流路を通して気体を確実に送ることができる。
前記口金の外側であって、前記第1および第2の湾曲部の外皮の外側には、糸巻接着部が形成されていることが好適である。
このため、挿入部を体腔内などの狭い部位に挿通させる際に、摩擦等により第1および第2の湾曲部の外皮が伸びて皺がよることを防止することができる。
前記第1および第2の湾曲部の外皮の基端部と、前記可撓管部の外皮の先端部との内側の前記内層部材には、接着剤が含浸または塗布されて前記第1および第2の湾曲部の外皮の基端部と、前記可撓管部の外皮の先端部との間の水密が図られていることが好適である。
このため、第1および第2の湾曲部の外皮と、可撓管部の外皮との間の水密を簡単に図ることができる。
前記第1および第2の湾曲部の外皮と、前記可撓管部の外皮との間は、離間され、前記外皮の端部同士が離間された部位には、糸が巻回され接着剤が塗布された糸巻接着部が形成されていることが好適である。
このため、糸巻接着部において、急激な段差なくして段差をよりなだらかにすることができるので、例えば挿入部を体腔内などの狭い部位から引き抜く際の引っ掛かりを極力防止することができる。
この発明によれば、2つの湾曲部と可撓管部とをより安価に製造することが可能な内視鏡の挿入部、および、このような挿入部を有する内視鏡を提供することができる。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)について説明する。
なお、以下では、挿入部を体腔内に挿入する、医療用の内視鏡の構造を例にして説明するが、例えば産業用(工業用)の内視鏡の挿入部においても、同様の構造を有することが可能である。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態について図1ないし図3を用いて説明する。
図1(A)に示すように、内視鏡10は、例えば体腔内に挿入される挿入部12と、この挿入部12の基端部に設けられた操作部14と、この操作部14の一側部から延出されたユニバーサルコード16とを備えている。
ユニバーサルコード16は、図示しないが、その延出された端部に、照明光を供給する光源装置や各種の信号を処理するプロセッサが着脱自在に接続される。
操作部14は、把持部22と、湾曲操作ノブ24と、撮像手段のレリーズの指示などをするための各種スイッチ26と、送気送水ボタンなどの各種ボタン28を備えている。
挿入部12は、先端側から順に、硬質の先端構成部32と、能動的に湾曲する第1の湾曲部34と、受動的に湾曲する第2の湾曲部36と、可撓性を有する可撓管部38とを備えている。第1の湾曲部34は、操作部14の湾曲操作ノブ24の操作により、上下、左右の任意の方向に湾曲自在である。第2の湾曲部36は、第1の湾曲部34に追従したり、体腔内に挿入されたときの外力(体腔内の形状)などに応じて湾曲される。
先端構成部32内には、対物光学系、この対物光学系を通して入射された光を撮像する撮像手段としてCCD、CMOSなどの撮像素子、この撮像素子を駆動するための回路基板などから構成される図示しない観察光学系が内蔵されている。また、先端構成部32には、体腔内の観察対象部位を照明するための照明光が導光されるライトガイドの先端部が配設され、このライトガイドの先端部に配設された照明レンズなどから構成される照明光学系が内蔵されている。
図1(B)に示すように、先端構成部32の先端面には、観察用レンズなどを備える観察光学系の観察窓32aと、照明用レンズ等を備える照明光学系の例えば2つの照明窓32bと、鉗子等の処置具が挿通される鉗子チャンネルの開口部32cとが配設されている。
図2(A)に示すように、第1の湾曲部34は、複数の湾曲駒44が軸方向に連接された湾曲管42を備えている。
第2の湾曲部36は、例えば管状の樹脂材で形成された内層部材52と、この内層部材52の外側にブレードまたはフレックスを有する外層部材54とを備えている。これら内層部材52および外層部材54は、可撓管部38も共通に用いられている。すなわち、第2の湾曲部36と可撓管部38とは一体的である。第2の湾曲部36および可撓管部38の外層部材54のうち、可撓管部38の外層部材54には、さらに、外皮56が被覆されている。すなわち、内層部材52および外層部材54は、第2の湾曲部36の分だけ可撓管部38の外皮56の先端から延出されている。
第1の湾曲部34と第2の湾曲部36とは、例えばプラスチック材や金属材製でパイプ状の口金62により連結されている。図2(A)および図2(B)に示すように、口金62は、第1の湾曲部34が嵌合される小径部62aと、この小径部62aに一体的に形成され第2の湾曲部36が嵌合された大径部62bと、小径部62aと大径部62bとの間の段差62cとを備えている。小径部62aおよび大径部62bは、例えば同じ厚さに形成されている。
口金62の小径部62aは、湾曲管42の最も基端側の湾曲駒44の内側に嵌合されている。そして、湾曲管42の最も基端側の湾曲駒44は、口金62の小径部62aの外側で段差62cに当接されている。
口金62の大径部62bの内側には、第2の湾曲部36の内層部材52および外層部材54が配設されている。第2の湾曲部36の外層部材54と口金62の内周面との間は、第2の湾曲部36の外層部材54に含浸または塗布された接着剤Adまたは半田Sにより固定されている。接着剤Adは口金62がプラスチック材または金属材のときに用いられ、半田Sは口金62が金属材のときに用いられる。接着剤Adや半田Sは全周ではなく、気体を通すための隙間(気体の流路)Cを形成するため、C字状など、一部を欠いた状態で含浸または塗布されている。例えば、図2(A)中、外層部材54のうち、口金62の大径部62bの上側に嵌合する部分には接着剤Adが含浸または塗布されておらず、下側に嵌合する部分には接着剤Adが含浸または塗布されている。このため、内層部材52、外層部材54および口金62は一部を残して接着剤Adで固定されている。したがって、接着剤Adが含浸または塗布されなかった部分(隙間C)は、空気等の気体の通り道(流路)として機能し得る。
なお、以下では、図面を含めて接着剤Adを用いるものとして説明する。そして、内層部材52および外層部材54の先端部は、口金62の大径部62bの内側で段差62cに当接されている。
第1の湾曲部34および第2の湾曲部36には、これら湾曲部34,36に共通の外皮72が被覆されている。この外皮72の基端は、可撓管部38の外皮56の先端に突き当てられている。外皮72の先端部および基端部の外周面には、外側から糸が巻回されて接着剤で固定された糸巻接着部74a(図1(A)参照),74bが形成されている。このため、外皮72の先端が第1の湾曲部34の湾曲管42の先端や先端構成部32に対して固定され、外皮72の基端が外層部材54に対して固定されている。
また、第1および第2の湾曲部34,36の外皮72の基端部の内側であって、可撓管部38の外皮56の先端部の内側の外層部材54には、接着剤Adが全周にわたって、すなわち、O字状に含浸または塗布されている。このとき、内層部材52は管状の樹脂材等で形成されているので、接着剤Adが流れ出すことが防止されている。このため、第1および第2の湾曲部34,36の外皮72の基端部と、可撓管部38の外皮56の先端部との間をシールして、液体や気体がこれら外皮56,72と内層部材52との間に浸入することが防止されている。
また、外皮72の外周面の外周面のうち、口金62の外側であって、第1の湾曲部34の基端部の外側には、糸が巻回されて接着剤で固定された糸巻接着部74cが形成されている。このため、挿入部12を体腔内などに挿入する際に、壁面(例えば体壁)に接触することにより、後述するように柔らかい素材で形成されている第1および第2の湾曲部34,36が伸びるなどして外皮72に皺がよることが極力防止されている。
第2の湾曲部36および可撓管部38の湾曲し易さは、外皮56,72の材料の特性や厚さ等によって決められている。この実施の形態では、第1の湾曲部34および第2の湾曲部36の外皮72は、その厚さに関係なく、可撓管部38の外皮56よりも十分に湾曲し易く形成されている。言い換えると、第1および第2の湾曲部34,36の外皮72は、可撓管部38の外皮56に対して可撓性が高く、曲げ剛性が低いものが用いられている。第2の湾曲部36の内層部材52および外層部材54と、可撓管部38の内層部材52と外層部材54とは共通の部材なので、可撓管部38は、第2の湾曲部36に比べて可撓性が低い、つまり、曲げ剛性が高く設定されている。
なお、第1の湾曲部34および第2の湾曲部36の外皮72は例えばフッ素ゴム材で形成されている。可撓管部38の外皮56は例えばポリアミド系樹脂材で形成されている。
したがって、第2の湾曲部36は、第1の湾曲部34が湾曲する際に力を受けたときに、可撓管部38よりも湾曲し易い。すなわち、第1の湾曲部34は能動的に湾曲する能動湾曲部であるのに対し、第2の湾曲部36は第1の湾曲部34の湾曲により受動的に湾曲する受動湾曲部である。
また、図示しないが、挿入部12内には、第1の湾曲部34を湾曲させるための2対の湾曲操作ワイヤ(図示せず)が挿通されている。これら湾曲操作ワイヤは、第1の湾曲部34の湾曲管42の最も先端の湾曲駒44または先端構成部32に、湾曲管42の中心軸に対してそれぞれ対向する位置に2対固定されている。
また、これら湾曲操作ワイヤは、基端部が操作部14(図1参照)内に設けられた図示しない湾曲操作機構に連結されて牽引及び弛緩が与えられる。なお、湾曲操作機構は、操作部14に配設される湾曲操作ノブ24に連結されている。
これらの湾曲操作ワイヤは、湾曲操作ノブ24の所定の操作によって牽引、弛緩される。したがって、2対の湾曲操作ワイヤがそれぞれ、牽引、弛緩されることによって、第1の湾曲部34が4方向に湾曲される。
次に、図3を参照しながら、この実施の形態に係る内視鏡10の挿入部12の第1および第2の湾曲部34,36、可撓管部38の製造工程について説明する。
図3(A)に示すように、第2の湾曲部36および可撓管部38を作製するため、内層部材52の外側に外層部材54を配設する。さらに、可撓管部38のため、可撓管部38となる部位の外層部材54の外側に外皮56を被覆する。この実施の形態では、内層部材52および外層部材54の先端部はほぼ揃えられているのに対し、可撓管部38の外皮56の先端部は、第2の湾曲部36の分だけ基端側の位置にある。すなわち、外層部材54の先端部の外周面は露出されている。
この状態で外層部材54の先端部に接着剤Adを全周ではなく、一部に隙間Cを空けるように、C字状に含浸または塗布する。その後、図3(B)に示すように、口金62を接着により固定する。すなわち、口金62の大径部62bの内側に第2の湾曲部36の内層部材52および外層部材54を固定する。なお、外層部材54と口金62とを接合するのは、接着剤Adの他、半田S等も用いることができる。
なお、図示しないが、操作ワイヤが挿通されるコイルチューブの先端は、予めまたは後から、口金62の小径部62aの内周面に接着や蝋付け等により固定されている。
また、第1および第2の湾曲部34,36の外皮72の基端部を外層部材54に対して固定し、かつ、第1および第2の湾曲部34,36の外皮72の基端部と可撓管部38の外皮56の先端部との間の水密を図るために外層部材54の全周にわたって接着剤Adを含浸または塗布しておく。なお、この作業は、図3(C)に示すように湾曲管42を配置した後に行うことも好適である。
図3(C)に示すように、湾曲管42の最も基端部の湾曲駒44の内周面を口金62の小径部62aの外周面に嵌合させる。
そして、図3(D)に示すように、第1の湾曲部34および第2の湾曲部36の外側に共通の外皮72を被覆する。このとき、湾曲部34,36の外皮72の基端と可撓管部38の外皮56の先端とを当接させる。そして、第1の湾曲部34および第2の湾曲部36の外皮72の基端部は、接着剤Adにより外層部材54に固定される。このとき、接着剤Adは可撓管部38の先端部の内側にも含浸または塗布されているので、外皮56,72の間から液体や気体が外皮56,72と内層部材52との間、すなわち、外層部材54に浸入することが防止される。
その後、湾曲部34,36の外皮72の基端の外側から糸を巻回して接着剤を全周にわたって塗布して糸巻接着部74bを形成する。また、口金62の小径部62aの外側、湾曲管42の最も基端側の湾曲駒44の基端部の外側、かつ、外皮72の外側の位置に糸を巻回して接着剤を全周にわたって塗布して糸巻接着部74cを形成する。
このようにして第1の湾曲部34、第2の湾曲部36および可撓管部38を形成する。
次に、この実施の形態に係る内視鏡10の作用について説明する。
内視鏡10の挿入部12を体腔内に挿入する際、操作部14の湾曲操作ノブ24を操作して第1の湾曲部34を湾曲させながら挿入していく。このとき、第1および第2の湾曲部34,36の外皮72は、体壁との間の摩擦により第2の湾曲部36の基端側に伸びようとする。ここで、第1の湾曲部34と第2の湾曲部36との間に糸巻接着部74cが形成されているので、外皮72が伸びて皺がよることが極力防止される。
また、第2の湾曲部36は、第1の湾曲部34の湾曲や、体腔内の形状等により追従して適当に曲げられ、体腔内に挿入される。
内視鏡10の使用後、洗浄、消毒、滅菌を行って再利用に供される。また、このとき、第2の湾曲部36の外側の外皮72に孔が形成され雑菌が繁殖している場合があるので、空気などの気体を操作部14から挿入部12の可撓管部38を通して、または、ユニバーサルコード16、操作部14および可撓管部38を通して供給する。このとき、気体は、内層部材52の内側から外層部材54の隙間Cを通して内層部材52の外側と第1および第2の湾曲部34,36の外皮72の内側との間に供給される。孔が形成されている場合は孔から気体が逃げ、孔が形成されていない場合は糸巻接着部74b,74cの間の外皮72が膨らませられる。すなわち、内視鏡10は、洗浄、消毒、滅菌に加えてこのような水密検査を行って、適切なものだけ再利用に供され、不適なものは修理したり、廃棄したりされる。なお、孔から気体が漏れているか否かは、挿入部12を例えば水の中に浸ければ容易に認識される。
以上説明したように、この実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
第2の湾曲部36および可撓管部38の内層部材52と外層部材54とを共通の部材とし、かつ、外皮56,72の接続部を外層部材54の先端部に対して基端側に配置するようにした。そして、第2の湾曲部36の外皮72と可撓管部38の外皮56とを別の素材または異なる厚さ等にすることにより、第2の湾曲部36と可撓管部38との湾曲し易さを容易に規定することができる。このため、受動的に湾曲する第2の湾曲部36を有する挿入部12を製造する際、容易に製造することができる。また、第2の湾曲部34に湾曲駒44が用いられておらず、その代わりに樹脂材製などの内層部材52が用いられているので、製造も容易であり、かつ、よりコストを削減することができるとともに、湾曲駒同士の枢支部の厚さも考慮する必要がなく、第2の湾曲部34をより細径化することができる。
また、第1の湾曲部34と第2の湾曲部36との間の口金62の外側に、外皮72の糸巻接着部74cを設けたので、使用中に湾曲部34,36の外皮72に皺がよることを防止することができる。
また、口金62と外層部材54との間に接着剤Adを塗布する際、全周に塗布するのではなく、一部に隙間Cを空けて塗布することにより、ブレードやフレックスによる外層部材54と口金62との間に気体の流路を作ることができる。したがって、例えば第2の湾曲部36の外皮72に孔が形成されている場合に、内視鏡10を再利用に供する場合などに水密検査を行ったときに、空気などの気体を、内層部材52の内側から、内層部材52と外層部材54との間、外層部材54と湾曲部34,36の外皮72との間を通して外皮72の孔から排出することができる。そうすると、第2の湾曲部36の外皮72に孔が形成されているか否かを容易かつ確実に検査することができる。すなわち、内層部材52の内側から、内層部材52と第2の湾曲部36の外皮72との間に隙間Cを通して気体を送気することができるので、第2の湾曲部36の外皮72に孔が形成されている場合に、そのことを容易に判別することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について図4を用いて説明する。この実施の形態は第1の実施の形態の変形例であって、第1の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図4(A)および図4(B)に示すように、小径部62aおよび大径部62bの一部には、スリット(隙間)Cが形成されている。スリットCは、小径部62aの先端部には設けられておらず、小径部62aの基端部から大径部62bにかけて連続的に形成されている。このため、スリットCにより口金62の内側と外側とは気体の通り道(流路)として連通されている。
そして、図4(A)に示すように、口金62の大径部62bの内側に配設される内層部材52および外層部材54のうち、ブレードまたはフレックスによる外層部材54の先端部には、全周にわたって接着剤Adが含浸または塗布されている。このため、内層部材52、外層部材54および口金62は接着剤Adで固定されている。そして、口金62のうち、スリットCは、空気等の気体の通り道として機能し得る。
他の構造、製造工程、作用等は第1の実施の形態で説明したので、以下の説明を省略する。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態について図5および図6を用いて説明する。この実施の形態は、第1および第2の実施の形態の変形例であって、第1および第2の実施の形態で説明した部材と同一の部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
図5(A)に示すように、この実施の形態では、第1および第2の実施の形態で説明した小径部62a、大径部62bおよび段差62cを有する口金62ではなく、略均一な内径および外径を有するパイプ状の口金64が用いられている。
そして、内層部材52の先端は、外層部材54の先端よりも口金64の長さの、例えば略半分だけ基端側の位置にある。内層部材52の先端は、口金64の基端に当接されている。また、湾曲管42の基端は、口金64の外側で外層部材54の先端に当接されている。糸巻接着部74cは、口金64の外側、湾曲管42の最も基端の湾曲駒44の外側であって、外皮72の外側に形成されている。
次に、図6を参照しながら、この実施の形態に係る内視鏡10の挿入部12の第1および第2の湾曲部34,36、可撓管部38の製造工程について説明する。
図6(A)に示すように、第2の湾曲部36および可撓管部38を作製するため、内層部材52の外側に外層部材54を配設する。さらに、可撓管部38のため、可撓管部38となる部位の外側に外皮56を被覆する。このとき、内層部材52の先端は、外層部材54の先端部の内側に口金64が配設されるため、外層部材54の先端よりも基端側に配設されている。また、可撓管部38の外皮56の先端部は、第2の湾曲部36の分だけ基端側の位置にある。すなわち、外層部材54の先端部の外周面は露出されている。
この状態で外層部材54の先端部に接着剤Adを全体ではなく、一部に隙間Cを空けるように、C字状に含浸または塗布する。その後、図6(B)に示すように、口金64を接着により固定する。すなわち、外層部材54の先端部の内側であって、内層部材52の先端に当接するように口金64を固定する。なお、外層部材54と口金64とを接合するのは、接着剤Adの他、半田S等も用いることができる。
なお、図示しないが、操作ワイヤが挿通されるコイルチューブの先端は、予め、口金64の内周面に接着や蝋付け等により固定されている。
また、第1および第2の湾曲部34,36の外皮72の基端部を外層部材54に対して固定し、かつ、第1および第2の湾曲部34,36の外皮72の基端部と可撓管部38の外皮56の先端部との間の水密を図るために外層部材54の全周にわたって接着剤Adを含浸または塗布しておく。なお、この作業は、図6(C)に示すように湾曲管42を配置した後に行うことも好適である。
図6(C)に示すように、湾曲管42の最も基端部の湾曲駒44の内周面を口金64の外周面に配設し、その湾曲駒44の基端を外層部材54の先端に当接させる。
そして、図6(D)に示すように、第1の湾曲部34および第2の湾曲部36の外側に共通の外皮72を被覆する。このとき、湾曲部34,36の外皮72の基端と可撓管部38の外皮56の先端とを当接させる。そして、第1の湾曲部34および第2の湾曲部36の外皮72の基端部は、接着剤Adにより外層部材54に固定される。このとき、接着剤Adは可撓管部38の先端部の内側にも含浸または塗布されているので、外皮56,72の間から液体や気体が外皮56,72と内層部材52との間、すなわち、外層部材54に浸入することが防止される。
その後、第1の実施の形態で説明したように糸巻接着部74bを形成する。また、口金64の外側、湾曲管42の最も基端側の湾曲駒44の基端部の外側、かつ、外皮72の外側の位置に糸を巻回して接着剤を全周にわたって塗布して糸巻接着部74cを形成する。
このようにして第1の湾曲部34、第2の湾曲部36および可撓管部38を形成する。
この実施の形態に係る作用、効果は第1の実施の形態で説明したので、ここでの説明を省略する。
また、この実施の形態では、図5(A)、図6(B)から図6(D)に示すように、口金64の基端と内層部材52の先端とを当接させた状態とすることについて説明したが、図5(B)に示すように、口金64の基端と内層部材52の先端との間に隙間(流路)Cが形成されていることも好適である。
このように形成された内視鏡10を再利用に供するため、水密検査などを行う。例えば第2の湾曲部36の外皮72に孔が形成されている場合、空気などの気体を、内層部材52の内側から、内層部材52の先端と口金64の基端との間、外層部材54と湾曲部34,36の外皮72との間を通して外皮72の孔から排出することができる。
したがって、第2の湾曲部36の外皮72に孔が形成されているか否かを確実に検査することができる。すなわち、内層部材52の内側から、内層部材52と第2の湾曲部36の外皮72との間に確実に気体を送気することができるので、第2の湾曲部36の外皮72に孔が形成されている場合に、そのことを容易に判別することができる。
なお、この実施の形態では、口金64は略均一な内径および外径を有するとして説明し、口金64の基端と内層部材52の先端との間に隙間Cを設ける例について説明した。さらに、図5(A)に示すように、口金64の基端と内層部材52の先端とを当接させた場合であっても、図5(C)に示すように、口金64の例えば基端部から先端部側に向かって、口金64の内側から外側に向かって気体などを通すためのスリット(流路)Cが形成されていることも好適である。
また、この実施の形態では、図5(A)および図6(D)に示すように、第1および第2の湾曲部34,36の外皮72の基端を可撓管部38の外皮56の先端に当接させた状態とすることについて説明したが、図5(B)に示すように、これらの間が離間されていることも好適である。
糸巻接着部74cを形成する場合、糸を外皮56,72が離間されて配設されていない外層部材54の外側に巻回するとともに、外皮72の外側にも巻回する。そして、糸の外側から接着剤を全周にわたって塗布して外皮72をその位置で固定するとともに水密を確保する。このように糸巻接着部74cを形成した場合、接着剤の盛り方(塗布の仕方)にもよるが、一般には、第1および第2の湾曲部34,36の外皮72の基端と、可撓管部38の先端との間の段差をなだらかにすることができる。これは、特に、内視鏡10の挿入部12を体腔内などから引き抜く際に、生体に引っ掛かることを防止することができる。
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
上記説明によれば、下記の事項の発明が得られる。また、各項の組み合わせも可能である。
[付記]
(付記項1)
湾曲部と、前記湾曲部に接続された可撓管部とを有する挿入部と、
この挿入部の基端部に設けられた操作部と
を具備し、
前記可撓管部は、内層部材と、この内層部材の外側に配設された外層部材と、この外層部材の外側に配設された外皮とを備え、
前記湾曲部は、前記操作部の操作により能動的に湾曲される第1の湾曲部と、前記可撓管部に接続され前記第1の湾曲部の湾曲に伴って受動的に湾曲する第2の湾曲部とを備え、
前記第2の湾曲部は、可撓性を有するパイプ状の内層部材と、この内層部材の外側にブレードまたはフレックスを有する外層部材と、この外層部材の外側に配設された外皮とを備え、
前記第2の湾曲部の内層部材および外層部材と、前記可撓管部の内層部材および外層部材とは一体化され、かつ、前記可撓管部の外皮の先端に対して前記内層部材および外層部材が前記第1の湾曲部側に延出され、
前記第1の湾曲部の外皮と前記第2の湾曲部の外皮とは一体化され、
前記第1および第2の湾曲部の外皮は、前記可撓管部の外皮に対して可撓性が高く、曲げ剛性が低いことを特徴とする内視鏡。
(付記項2)
湾曲部と、この湾曲部の基端部に配設された可撓管部とを有する内視鏡の挿入部であって、
前記湾曲部は、能動的に湾曲される第1の第1の湾曲部と、前記可撓管部に接続され前記第1の湾曲部の湾曲に伴って受動的に湾曲する第2の湾曲部とを備え、
前記第2の湾曲部は、内層部材と、この内層部材の外側に配設された外層部材と、この外層部材の外側に配設された外皮とを備え、
前記可撓管部は、内層部材と、この内層部材の外側に配設された外層部材と、この外層部材の外側に配設された外皮とを備え、
前記第2の湾曲部の内層部材および外層部材と、前記可撓管部の内層部材および外層部材とは、一体化され、
前記第1の湾曲部の外皮と前記第2の湾曲部の外皮とは一体化されていることを特徴とする内視鏡の挿入部。
(A)は本発明の第1ないし第3の実施の形態に係る内視鏡を示す概略的な斜視図、(B)は内視鏡の挿入部の先端構成部の先端面を示す概略的な平面図。 (A)は第1の実施の形態に係る内視鏡の挿入部の第1の湾曲部、第2の湾曲部および可撓管部を示す概略的な断面図、(B)は第1の湾曲部と第2の湾曲部との間に配設される口金を示す概略的な斜視図。 第1の実施の形態に係る内視鏡の挿入部の第1の湾曲部、第2の湾曲部および可撓管部の製造工程を示し、(A)は第2の湾曲部および可撓管部に共通に用いられる内層部材の外側に外層部材を配置し、かつ、可撓管部の外皮を外層部材の外側に配置した状態を示す概略的な縦断面図、(B)は外層部材の先端の一部を残して接着剤を含浸または塗布した状態で内層部材および外層部材の先端に口金を装着し、かつ、可撓管部の外皮の先端に第1および第2の湾曲部の外皮との間の水密を図るための接着剤を含浸または塗布した状態を示す概略的な縦断面図、(C)は口金の先端に湾曲管を配設した状態を示す概略的な縦断面図、(D)は湾曲管の外側、口金の外側および外層部材の外側に第1および第2の湾曲管の外皮を配設し、かつ、その外皮の基端部の外側および口金の外側に糸巻接着部を形成した状態を示す概略的な縦断面図。 (A)は第2の実施の形態に係る内視鏡の挿入部の第1の湾曲部、第2の湾曲部および可撓管部を示す概略的な断面図、(B)は第1の湾曲部と第2の湾曲部との間に配設される口金を示す概略的な斜視図。 (A)は第3の実施の形態に係る内視鏡の挿入部の第1の湾曲部、第2の湾曲部および可撓管部を示す概略的な断面図、(B)は第3の実施の形態に係る内視鏡の挿入部の変形例に係る内視鏡の挿入部の第1の湾曲部、第2の湾曲部および可撓管部を示す概略的な断面図、(C)は第3の実施の形態に係る第1の湾曲部と第2の湾曲部との間に配設される口金の変形例を示す概略的な斜視図。 第3の実施の形態に係る内視鏡の挿入部の第1の湾曲部、第2の湾曲部および可撓管部の製造工程を示し、(A)は第2の湾曲部および可撓管部に共通に用いられる内層部材の外側に外層部材を配置し、かつ、可撓管部の外皮を外層部材の外側に配置した状態を示す概略的な縦断面図、(B)は外層部材の先端の一部を残して接着剤を含浸または塗布した状態で内層部材および外層部材の先端に口金を装着し、かつ、可撓管部の外皮の先端に第1および第2の湾曲部の外皮との間の水密を図るための接着剤を含浸または塗布した状態を示す概略的な縦断面図、(C)は口金の先端に湾曲管を配設した状態を示す概略的な縦断面図、(D)は湾曲管の外側、口金の外側および外層部材の外側に第1および第2の湾曲管の外皮を配設し、かつ、その外皮の基端部の外側および口金の外側に糸巻接着部を形成した状態を示す概略的な縦断面図。
符号の説明
Ad…接着剤、C…隙間、12…挿入部、34…第1の湾曲部、36…第2の湾曲部、38…可撓管部、42…湾曲管、44…湾曲駒、52…内層部材、54…外層部材、56…外皮、62…口金、62a…小径部、62b…大径部、62c…段差、72…外皮、74c,74b…糸巻接着部

Claims (12)

  1. 湾曲駒を有し能動的に湾曲する第1の湾曲部と、前記第1の湾曲部の基端部に配設され外力を受けて受動的に湾曲する第2の湾曲部と、前記第2の湾曲部の基端部に配設され可撓性を有する可撓管部とを備えた挿入部と、
    前記挿入部の基端部に配設され前記第1の湾曲部を遠隔的に湾曲操作することが可能な操作部と
    を具備する内視鏡であって、
    前記第2の湾曲部および前記可撓管部は、円筒パイプ状の内層部材と、この内層部材の外側にブレードまたはフレックスを有する外層部材とを共有し、
    前記可撓管部は、前記外層部材の外側に配設され前記第2の湾曲部の位置の外層部材がその先端に対して突出した状態にある外皮を備え、
    前記第1および第2の湾曲部は、その外側に、前記可撓管部の外皮に対して可撓性が高く曲げ剛性が低い、共通の外皮を備え
    前記外層部材の先端部には、パイプ状の口金が配設され、前記外層部材の先端部と前記口金とを接着剤または半田で固定した状態で、前記内層部材の内側から、前記内層部材の外側と前記第1および第2の湾曲部の外皮の内側との間に、前記外層部材の一部を通して気体を通す流路が形成されていることを特徴とする内視鏡。
  2. 湾曲駒を有し能動的に湾曲する第1の湾曲部と、前記第1の湾曲部の基端部に配設され外力を受けて受動的に湾曲する第2の湾曲部と、前記第2の湾曲部の基端部に配設され可撓性を有する可撓管部とを備えた挿入部と、
    前記挿入部の基端部に配設され前記第1の湾曲部を遠隔的に湾曲操作することが可能な操作部と
    を具備する内視鏡であって、
    前記第2の湾曲部および前記可撓管部は、円筒パイプ状の内層部材と、この内層部材の外側にブレードまたはフレックスを有する外層部材とを共有し、
    前記可撓管部は、前記外層部材の外側に配設され前記第2の湾曲部の位置の外層部材がその先端に対して突出した状態にある外皮を備え、
    前記第1および第2の湾曲部は、その外側に、前記可撓管部の外皮に対して可撓性が高く曲げ剛性が低い、共通の外皮を備え、
    前記外層部材の端部には、パイプ状の口金が配設され、
    前記口金は、前記内層部材の内側から、前記内層部材の外側と前記第1および第2の湾曲部の外皮の内側との間に気体を通す流路を備えていることを特徴とする内視鏡。
  3. 湾曲駒を有し能動的に湾曲する第1の湾曲部と、前記第1の湾曲部の基端部に配設され外力を受けて受動的に湾曲する第2の湾曲部と、前記第2の湾曲部の基端部に配設され可撓性を有する可撓管部とを備えた挿入部と、
    前記挿入部の基端部に配設され前記第1の湾曲部を遠隔的に湾曲操作することが可能な操作部と
    を具備する内視鏡であって、
    前記第2の湾曲部および前記可撓管部は、円筒パイプ状の内層部材と、この内層部材の外側にブレードまたはフレックスを有する外層部材とを共有し、
    前記可撓管部は、前記外層部材の外側に配設され前記第2の湾曲部の位置の外層部材がその先端に対して突出した状態にある外皮を備え、
    前記第1および第2の湾曲部は、その外側に、前記可撓管部の外皮に対して可撓性が高く曲げ剛性が低い、共通の外皮を備え、
    前記外層部材の先端は、前記内層部材の先端よりも先端側に突出し、
    前記外層部材の先端部の内側であって、前記内層部材の先端側には、パイプ状の口金が配設され、
    前記口金の基端部と前記内層部材の先端との間に流体を通す隙間が形成されていることを特徴とする内視鏡。
  4. 前記口金の外側であって、前記第1および第2の湾曲部の外皮の外側には、糸巻接着部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1に記載の内視鏡。
  5. 前記第1および第2の湾曲部の外皮の基端部と、前記可撓管部の外皮の先端部との内側の前記内層部材には、接着剤が含浸または塗布されて前記第1および第2の湾曲部の外皮の基端部と、前記可撓管部の外皮の先端部との間の水密が図られていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1に記載の内視鏡。
  6. 前記第1および第2の湾曲部の外皮と、前記可撓管部の外皮との間は、離間され、
    前記外皮の端部同士が離間された部位には、糸が巻回され接着剤が塗布された糸巻接着部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の内視鏡。
  7. 湾曲駒を有し能動的に湾曲する第1の湾曲部と、前記第1の湾曲部の基端部に配設され外力を受けて受動的に湾曲する第2の湾曲部と、前記第2の湾曲部の基端部に配設され可撓性を有する可撓管部とを備えた挿入部を具備する内視鏡の挿入部であって、
    前記第2の湾曲部および前記可撓管部は、円筒パイプ状の内層部材と、この内層部材の外側にブレードまたはフレックスを有する外層部材とを共有し、
    前記可撓管部は、前記外層部材の外側に配設され前記第2の湾曲部の位置の外層部材がその先端に対して突出した状態にある外皮を備え、
    前記第1および第2の湾曲部は、その外側に、前記可撓管部の外皮に対して可撓性が高く曲げ剛性が低い、共通の外皮を備え
    前記外層部材の先端部には、パイプ状の口金が配設され、前記外層部材の先端部と前記口金とを接着剤または半田で固定した状態で、前記内層部材の内側から、前記内層部材の外側と前記第1および第2の湾曲部の外皮の内側との間に、前記外層部材の一部を通して気体を通す流路が形成されていることを特徴とする内視鏡の挿入部。
  8. 湾曲駒を有し能動的に湾曲する第1の湾曲部と、前記第1の湾曲部の基端部に配設され外力を受けて受動的に湾曲する第2の湾曲部と、前記第2の湾曲部の基端部に配設され可撓性を有する可撓管部とを備えた挿入部を具備する内視鏡の挿入部であって、
    前記第2の湾曲部および前記可撓管部は、円筒パイプ状の内層部材と、この内層部材の外側にブレードまたはフレックスを有する外層部材とを共有し、
    前記可撓管部は、前記外層部材の外側に配設され前記第2の湾曲部の位置の外層部材がその先端に対して突出した状態にある外皮を備え、
    前記第1および第2の湾曲部は、その外側に、前記可撓管部の外皮に対して可撓性が高く曲げ剛性が低い、共通の外皮を備え、
    前記外層部材の端部には、パイプ状の口金が配設され、
    前記口金は、前記内層部材の内側から、前記内層部材の外側と前記第1および第2の湾曲部の外皮の内側との間に気体を通す流路を備えていることを特徴とする内視鏡の挿入部。
  9. 湾曲駒を有し能動的に湾曲する第1の湾曲部と、前記第1の湾曲部の基端部に配設され外力を受けて受動的に湾曲する第2の湾曲部と、前記第2の湾曲部の基端部に配設され可撓性を有する可撓管部とを備えた挿入部を具備する内視鏡の挿入部であって、
    前記第2の湾曲部および前記可撓管部は、円筒パイプ状の内層部材と、この内層部材の外側にブレードまたはフレックスを有する外層部材とを共有し、
    前記可撓管部は、前記外層部材の外側に配設され前記第2の湾曲部の位置の外層部材がその先端に対して突出した状態にある外皮を備え、
    前記第1および第2の湾曲部は、その外側に、前記可撓管部の外皮に対して可撓性が高く曲げ剛性が低い、共通の外皮を備え、
    前記外層部材の先端は、前記内層部材の先端よりも先端側に突出し、
    前記外層部材の先端部の内側であって、前記内層部材の先端側には、パイプ状の口金が配設され、
    前記口金の基端部と前記内層部材の先端との間に流体を通す隙間が形成されていることを特徴とする内視鏡の挿入部。
  10. 前記口金の外側であって、前記第1および第2の湾曲部の外皮の外側には、糸巻接着部が形成されていることを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか1に記載の内視鏡の挿入部。
  11. 前記第1および第2の湾曲部の外皮の基端部と、前記可撓管部の外皮の先端部との内側の前記内層部材には、接着剤が含浸または塗布されて前記第1および第2の湾曲部の外皮の基端部と、前記可撓管部の外皮の先端部との間の水密が図られていることを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれか1に記載の内視鏡の挿入部。
  12. 前記第1および第2の湾曲部の外皮と、前記可撓管部の外皮との間は、離間され、
    前記外皮の端部同士が離間された部位には、糸が巻回され接着剤が塗布された糸巻接着部が形成されていることを特徴とする請求項11に記載の内視鏡の挿入部。
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