JP2003153855A - 内視鏡用可撓管の接続構造とその接続方法 - Google Patents

内視鏡用可撓管の接続構造とその接続方法

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JP2003153855A
JP2003153855A JP2001358249A JP2001358249A JP2003153855A JP 2003153855 A JP2003153855 A JP 2003153855A JP 2001358249 A JP2001358249 A JP 2001358249A JP 2001358249 A JP2001358249 A JP 2001358249A JP 2003153855 A JP2003153855 A JP 2003153855A
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flexible tube
tube
flexible
endoscope
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Itaru Osaki
至 大嵜
Tsuruo Hatori
鶴夫 羽鳥
Takuo Sasaki
琢男 佐々木
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、可撓管と、連結部材との間の導通性
が簡単に図れ、内視鏡の電磁ノイズの影響を低減させる
ことができる内視鏡用可撓管の接続構造とその方法を提
供することを最も主要な特徴とする。 【解決手段】可撓管14の先端部の連結部材16と可撓
管14の網状管25との間の接続部にレーザー等の光エ
ネルギーJを照射して溶着させて可撓管14の先端部の
連結部材16と可撓管の網状管25との間の接続部に同
電位のシールド部27を形成させたシールド部形成手段
を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡挿入部に配
設される内視鏡用可撓管の接続構造とその接続方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡挿入部に配設される一般的な可撓
管は金属からなる螺旋管に網状管が被覆され、その外周
に外皮チューブが被覆されて形成されている。近年の内
視鏡では挿入部の細径化が要求されており、この要求に
応えるために断面が偏平な金属素線を編んだ網状管に可
撓性樹脂を一体成形した可撓管が開発されている。
【0003】この可撓管は大きく分けて内層樹脂層、網
状管の隙間に可撓性樹脂が充填された網状管層、外装樹
脂層の3層構造からなるが、各層の樹脂は一体的に成形
されており、これらの樹脂は網状管に強固に密着してい
る。そのため、従来のような螺旋管を設けなくても可撓
管に要求される可撓性、耐引張り性、追従性、耐潰れ性
などの諸性能を満足させることができると共に、肉厚の
薄肉化、つまり外径の細径化を図ることが可能となって
いる。
【0004】また、一般的に可撓管の先端には金属等の
硬質からなる連結部材を介して湾曲部が接続されてい
る。これらの可撓管と連結部材の接続方法としては、特
開平10−99263号公報に示されるように、内層樹
脂と連結部材とを接着により接続固定する方法が取られ
ている。
【0005】ところで、電子内視鏡には内視鏡挿入部の
先端に撮像素子が配設されている。この撮像素子から出
力される撮像信号は内視鏡挿入部の内部に配設された信
号線を介して内視鏡の外に配置された撮像制御装置に伝
達されるようになっている。ここで、撮像制御装置に伝
達される撮像信号は一般に微弱であり、外部からの電磁
ノイズが信号線に入射すると、撮像信号は電磁ノイズの
影響を受けやすい。
【0006】また、撮像制御装置からの駆動信号は周波
数の高い信号を伝達する際に外部に電磁ノイズを放射し
易くなっている。そのため、信号線の周囲には外部から
の電磁ノイズを除去すると共に内部から発生する電磁ノ
イズを吸収可能なシールドが装着されている。この電磁
ノイズシールドは内視鏡挿入部の先端側から基端側にか
けて全域に渡って形成されていることが望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の内視鏡
では、可撓管を形成する金属からなる網状管もシールド
の役目を果たしている。しかしながら、可撓管と連結部
材の接続方法として特開平10−99263号公報に示
されるように金属からなる連結部材と網状管とが内層樹
脂を介して接続される接続方法を採用した場合には、可
撓管と連結部材との接続箇所で導通性が失われてしま
い、電磁ノイズへの影響を受けやすくなってしまう問題
がある。そのため、内視鏡挿入部の先端に撮像素子が内
蔵される電子内視鏡においてはこのような接続構造は好
ましくない。
【0008】また、従来の可撓管と同様に金属の網状管
と連結部材とを半田等で接続し、両者間を導通させるこ
とも考えられる。しかしながら、この場合には可撓性樹
脂が一体的に成形された可撓管では、半田を加熱する際
に発生する熱により、樹脂が溶融してしまうため、網状
管と連結部材との接続部間に半田を付着させる作業は非
常に難しく、両者を導通させる作業は極めて困難なもの
となる。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、可撓管と、連結部材との間の導通性が
簡単に図れ、内視鏡の電磁ノイズの影響を低減させるこ
とができる内視鏡用可撓管の接続構造とその接続方法を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内視
鏡挿入部に配設される可撓管が可撓性樹脂によって形成
され、この可撓性樹脂に電磁シールド用の金属製の管体
が装着されるとともに、前記可撓管の先端部に配置され
る先端部材と前記可撓管との間が金属製の連結部材を介
して接続される内視鏡用可撓管の接続構造において、前
記可撓管の先端部の連結部材と前記可撓管の金属製管体
との間の接続部にレーザー等の光エネルギーを照射して
溶着させて前記可撓管の先端部の連結部材と前記可撓管
の金属製管体との間の接続部に同電位のシールド部を形
成させたシールド部形成手段を設けたことを特徴とする
内視鏡用可撓管の接続構造である。そして、本請求項1
の発明では、シールド部形成手段によって可撓管の先端
部の連結部材と可撓管の金属製管体との間の接続部にレ
ーザー等の光エネルギーを照射して溶着させることによ
り、可撓管の先端部の連結部材と可撓管の金属製管体と
の間の接続部の電気的導通を図り、同電位のシールド部
を形成させるようにしたものである。
【0011】請求項2の発明は、内視鏡挿入部に配設さ
れ、可撓性樹脂によって形成された可撓管に電磁シール
ド用の金属製の管体が装着された前記可撓管の先端部に
配置される先端部材と前記可撓管との間を金属製の連結
部材を介して接続させる内視鏡用可撓管の接続方法にお
いて、前記可撓管の先端部の連結部材と前記可撓管の金
属製管体との間の接続部にレーザー等の光エネルギーを
照射して溶着させて前記可撓管の先端部の連結部材と前
記可撓管の金属製管体との間の接続部に同電位のシール
ド部を形成させるシールド部形成工程を設けたことを特
徴とする内視鏡用可撓管の接続方法である。そして、本
請求項2の発明では、シールド部形成工程によって可撓
管の先端部の連結部材と可撓管の金属製管体との間の接
続部にレーザー等の光エネルギーを照射して溶着させる
ことにより、可撓管の先端部の連結部材と可撓管の金属
製管体との間の接続部の電気的導通を図り、同電位のシ
ールド部を形成させるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1乃至図4を参照して説明する。図1は本実施の形
態の内視鏡装置1のシステム全体の概略構成を示すもの
である。この内視鏡装置1は内視鏡2と、この内視鏡2
に照明光を供給する光源装置3と、内視鏡2の先端部内
に配設されている電荷結合素子(CCD)等の固体撮像
素子6(図2参照)から伝送される電気信号を処理して
映像信号に変換する撮像制御装置4と、この撮像制御装
置4で変換された映像を観察像として表示するモニター
5とから構成されている。
【0013】内視鏡2には細長い軟性の挿入部7の基端
部に操作部8が連結されている。この操作部8の側方に
はユニバーサルケーブル9の基端部が連結されている。
このユニバーサルケーブル9の先端部にはライトガイド
コネクタ10が配設されている。このライトガイドコネ
クタ10の側方からはビデオケーブル11の一端部が連
結されている。さらに、ビデオケーブル11の他端部に
はビデオコネクタ12が設けられている。ここで、ライ
トガイドコネクタ10は光源装置3に着脱可能に連結さ
れ、また、ビデオコネクタ12は撮像制御装置4に着脱
可能に連結されている。
【0014】また、操作部8には複数のリモートスイッ
チ13が配設されている。各リモートスイッチ13には
図示しないリモート信号線が操作部8、ユニバーサルケ
ーブル9、ライトガイドコネクタ10、ビデオケーブル
11を介してビデオコネクタ12内まで接続されてい
る。そして、ビデオコネクタ12が撮像制御装置4に接
続されることで、各リモートスイッチ13によって撮像
制御装置4に対して、画像強調、ホワイトバランス調
整、VTR録画等の各種の操作が遠隔操作可能になって
いる。
【0015】また、図2は内視鏡2の挿入部7の先端部
分の内部構成を示すものである。この挿入部7には細長
い可撓管14の先端部に湾曲部15の基端部が円環状の
金属製の連結部材16を介して連結されている。さら
に、この湾曲部15の先端部には先端硬性部17の基端
部が連結されている。
【0016】この先端硬性部17には送水や吸引、また
処置具の挿通路となるチャンネル18の先端部と、図示
しないライトガイドファイバーの先端部と、観察窓19
などが固定されている。ここで、チャンネル18の基端
側開口部は操作部8上に形成されている。
【0017】また、ライトガイドファイバーの基端部は
挿入部7、操作部8、ユニバーサルケーブル9内を順次
介して、ライトガイドコネクタ10のライトガイドファ
イバー接続端部10aに接続されている。そして、光源
装置3にライトガイドコネクタ10を装着することによ
り、光源装置3から供給される照明光がライトガイドフ
ァイバーを通して先端硬性部17のライトガイドファイ
バーの先端固定部に伝送されて、内視鏡2の先端より観
察対象側に照明光を照射することが可能となっている。
【0018】また、先端硬性部17の内部には、観察窓
19の後方に固体撮像素子6が配設されている。この固
体撮像素子6には信号線20の一端部が接続されてい
る。この信号線20の他端部は挿入部7、操作部8、ユ
ニバーサルケーブル9、ライトガイドコネクタ10、ビ
デオケーブル11内を順次介してビデオコネクタ12内
の信号線接続端部に接続されている。そして、撮像制御
装置4にビデオコネクタ12を接続することにより、撮
像制御装置4からの駆動信号が信号線20にて伝送され
て固体撮像素子6が駆動されると共に、固体撮像素子6
で被写体像を光電変換して得た撮像信号が撮像制御装置
4に伝送されるようになっている。このとき、前述した
ように撮像制御装置4にて撮像信号が信号処理されて、
標準的な映像信号に変換されてモニター5に被写体像が
表示されるようになっている。
【0019】また、湾曲部15には金属からなる複数の
節輪21が挿入部7の中心線方向に沿って並設されてい
る。ここで、前後に隣接する節輪21間はそれぞれリベ
ット等で回動自在に連結されている。さらに、複数の節
輪21の連結ユニットの外周にはフッ素ゴム等から形成
される外皮チューブ22が被覆されている。
【0020】また、最先端位置の節輪21aには2本の
操作ワイヤー23の各先端部が固定されている。これら
の操作ワイヤー23の固定部は上下方向(挿入部7の中
心線方向と直交する方向)の略対称位置に配置されてい
る。
【0021】さらに、各操作ワイヤー23の基端部は操
作部8内に延出されている。この操作部8内には図示し
ない湾曲操作機構が組み込まれている。この湾曲操作機
構には各操作ワイヤー23の基端部が接続されていると
ともに、図示しないアングル操作レバーが取付けられて
いる。そして、図示しないアングル操作レバーの操作に
より、湾曲操作機構を介していずれか一方の操作ワイヤ
ー23が牽引され、湾曲部15に湾曲がかかる構成とな
っている。
【0022】また、可撓管14と湾曲部15との間の連
結部材16には先端側に湾曲部15の外皮チューブ22
と略同径な大径部16a、後端側にこの大径部16aよ
りも小径な小径部16bがそれぞれ形成されている。さ
らに、これらの大径部16aと小径部16bとの間に段
差部16cが形成されている。そして、最後端位置の節
輪21bの後端部にこの連結部材16の大径部16aが
外嵌される状態で連結されている。
【0023】また、可撓管14は、図3に示すように例
えばナイロン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチ
レン、ポリウレタン等の可撓性樹脂からなる内層チュー
ブ24と、この内層チューブ24の外周に配置された網
状管(電磁シールド用の金属製の管体)25と、この網
状管25の外周に配置された外装チューブ26とが一体
に成形されて形成されている。ここで、外装チューブ2
6は内層チューブ24と同一の可撓性樹脂からなる。さ
らに、網状管25は断面が偏平な金属素線を編んで形成
されている。
【0024】また、可撓管14の内径寸法は金属製の連
結部材16の小径部16bの外径寸法よりも小径に形成
されている。そして、可撓管14の先端付近を小径部1
6bの外径と略同等の内径になるまで拡張した後、その
拡張部を連結部材16の小径部16bに被嵌させて、可
撓管14の内層チューブ24の内周面と連結部材16の
小径部16bの外周とを接着固定している。
【0025】また、図4に示すように可撓管14の先端
側は全周に渡り、外装チューブ26を形成する樹脂が剥
離除去されている。この状態で、外装チューブ26が剥
離除去され、露出された箇所の網状管25にレーザー等
の光エネルギーJが瞬間的に照射される。このとき、網
状管25と共にその内側に配置されている内層チューブ
24、またさらにその内側に配置されている接着剤も溶
融するが、内層チューブ24の肉厚は非常に薄く形成さ
れており、また接着剤の層も非常に薄いため、網状管2
5を連結部材16に溶着させることが可能となる。つま
り、可撓管14の全長に渡り形成される金属からなる網
状管25と、同様に金属からなる連結部材16を電気的
に導通させることが可能となる。これにより、可撓管1
4の先端部の連結部材16と可撓管14の網状管25と
の間の接続部に同電位のシールド部27が形成される。
なお、レーザー等の光エネルギーJの照射は一点のみで
行っても良いが、より網状管25と連結部材16との導
通性を高めるためには、周方向の複数点で照射しておい
た方が好ましい。
【0026】また、網状管25と連結部材16とが溶着
された後、図2に示すように網状管25が露出した部分
全体を覆うように接着剤が塗布され、円筒状の硬質部2
8が形成される。このように硬質部28を形成すること
により、レーザー等の光エネルギーJを照射した痕跡が
残るシールド部27を挿入部7の外観から隠すことが可
能となり、且つ挿入部7の外観上へ網状管25が飛び出
す(露出される)こと防止することができるとともに、
可撓管14と連結部材16の接続強度を向上させること
が可能となる。
【0027】そこで、上記構成のものにあっては次の効
果を奏する。すなわち、本実施の形態の内視鏡用可撓管
14の接続構造では、網状管25に樹脂製の内層チュー
ブ24や、外装チューブ26が一体成形されている可撓
管14においても、レーザー等の光エネルギーJによ
り、容易、且つ確実に可撓管14を形成する網状管25
と連結部材16とを金属接触させ、可撓管14の先端部
の連結部材16と可撓管14の網状管25との間の接続
部に同電位のシールド部27を形成することができるの
で、可撓管14と、連結部材16との間の導通性が簡単
に図れるため、内視鏡2の電磁ノイズの影響を低減させ
ることが可能となる。
【0028】また、半田等とは異なり、レーザー等の光
エネルギーJを網状管25に照射する時間は瞬間的であ
るため、照射した場所以外の内層チューブ24や外装チ
ューブ26などへの熱による影響も少ない。
【0029】なお、硬質部28の強度を向上させるため
に、露出した網状管25の上をナイロン製などの細い糸
で緊縛し、糸に馴染ませるように接着剤を塗布して硬質
部28を形成してもよい。さらに、本実施の形態では上
述したように可撓管14と連結部材16との接続構成を
説明してきたが、外装チューブ26は剥離除去せずに、
外装チューブ26越しにレーザーなどの光エネルギーJ
を照射し、網状管25と連結部材16に溶着させるよう
にしてもよい。
【0030】また、前述してきた可撓管14の接続構造
は湾曲部15と可撓管14の先端部との間の接続部に関
するものであるが、可撓管14の基端部に関しても同様
な接続構造を採ることが可能である。
【0031】また、ユニバーサルケーブル9や、ビデオ
ケーブル11の接続構造に関しても同様な構造を採用す
ることが可能であり、内視鏡2の全域に渡り、同電位の
シールドを形成することが可能となる。
【0032】また、図5はビデオコネクタ12の詳細構
造を示すものである。このビデオコネクタ12は、上ケ
ース30、下ケース31の2体がねじ等により接合され
ている。上ケース30、下ケース31の内周面には各々
上シールド枠32、下シールド枠33が嵌装されてい
る。
【0033】また、ビデオコネクタ12の内部には電子
デバイスが実装されている基板34が配設されている。
この基板34は、上ケース30側に設置されている。こ
こで、基板34の一端部は、上シールド枠32、上ケー
ス30を貫通し、上ケース30の外側に延出されてい
る。なお、上ケース30における基板34の貫通部は水
密(蒸気密)にシールされている。さらに、上ケース30
の外側に露出する基板34の先端部には撮像制御装置4
に電気的に接続される接続端部34aが形成されてい
る。
【0034】また、上ケース30の基端側には、ケーブ
ル延出用の貫通孔30aが形成されている。この貫通孔
30aには円筒状金属体の連結管35が装着されてい
る。この連結管35の外端部はビデオコネクタ12の外
に延出されている。そして、この連結管35の外端部に
は可撓性を有する外装樹脂の円筒状金属体のビデオケー
ブル11の一端部が連結されている。
【0035】また、連結管35とビデオケーブル11の
接続部近傍には、折れ止め部材36が装着されている。
この折れ止め部材36の両端は連結管35およびビデオ
ケーブル11に水密(蒸気密)に密着されている。
【0036】さらに、上シールド枠32、連結管35、
ビデオケーブル11はいずれも同電位となっている。そ
して、基板34に接続される固定撮像素子6から延出さ
れた信号線20やリモートスイッチ13から延出された
リモート信号線などの信号線群37は、連結管35およ
びビデオケーブル11に内装されている。また、基板3
4のグランドも、電線38により上シールド枠32と同
電位となっている。上シールド枠32と下シールド枠3
3の嵌合部には、例えばアルミニウムなどの塑性変形し
やすい金属よりなるリング39が嵌装されている。
【0037】また、図6は、上シールド枠32、下シー
ルド枠33、リング39の大きさの関係を示す。ここ
で、リング39の内周線39aは、上シールド枠32の
外形線32aよりわずかに小さく、リング39の外形線
39bは、下シールド枠33の内周線33aよりわずか
に大きい。
【0038】そして、図6に示すように、上シールド枠
32と下シールド枠33との間の間隙40は、リング3
9の幅より狭くなるように設定されている。そのため、
上ケース30と下ケース31とを強い押圧力で接合する
と、リング39は塑性変形を生じ、間隙40に収納され
る。
【0039】そこで、上記構成のビデオコネクタ12で
は金属製のリング39を上ケース30の上シールド枠3
2と下ケース31の下シールド枠33との嵌合面に配設
することでビデオコネクタ12内の蒸気密が確保される
と同時に、上シールド枠32と下シールド枠33とが電
気的に隙間なく接合され、電磁ノイズ発生源となる基板
34からの放射ノイズを遮断できる効果がある。
【0040】また、上記構成のビデオコネクタ12のリ
ング39は金属粒子を混入したゴムより成るものとして
もよい。この場合にはリング39によって水密確保と同
時に、上シールド枠32と下シールド枠33とが電気的
に同電位となり、電気ノイズ発生源となる基板からの放
射ノイズを遮断できる効果がある。
【0041】また、図7はビデオコネクタ12の他の構
成例を示すものである。ここでは、下ケース31には、
下シールド枠33の外周にOリング41が装着される溝
42が設けてある。その他の構成は、図5のビデオコネ
クタ12と同じである。
【0042】そして、上記構成のビデオコネクタ12で
は図7に示すように、上ケース30と下ケース31を接
合すると、Oリング41により水密が確保される。その
ため、Oリング41による水密確保で、金属製リング3
9が薬液等に接触しないので、腐食せず、蒸気密・ノイ
ズ遮断の効果が持続する効果がある。
【0043】さらに、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記 (付記項1) 螺旋状や網状に形成された金属管と可撓
性樹脂から形成される可撓管と、前記可撓管を接続する
金属からなる連結部材とを有する内視鏡用可撓管の接続
構造において、前記金属管をレーザー等の光エネルギー
にて前記連結部材に溶着させることで、可撓管の金属線
と連結部材とを同電位に形成したことを特徴とする内視
鏡用可撓管の接続構造。
【0044】(付記項2) 網状管に形成された金属管
に可撓性樹脂を一体成形した可撓管と、前記可撓管を接
続する金属からなる連結部材とを有する内視鏡用可撓管
の接続構造において、前記金属管をレーザー等の光エネ
ルギーにて前記連結部材に溶着させることで、可撓管の
金属線と連結部材とを同電位に形成したことを特徴とす
る内視鏡用可撓管の接続構造。
【0045】(付記項1、2の従来技術) 内視鏡挿入
部に使用される一般的な可撓管は金属からなる螺旋管に
網状管が被覆され、その外周に外皮チューブが被覆され
てなるが、近年の内視鏡では挿入部の細径化が要求され
ており、これらの要求に応えるために断面が偏平な金属
素線を編んだ網状管に可撓性樹脂を一体成形した可撓管
が考案されている。この可撓管は大きく分けて内層樹脂
層、可撓性樹脂が隙間に充填された網状管層、外装樹脂
層の3層構造からなるが、各層の樹脂は一体的に成形さ
れており、これらの樹脂は網状管に強固に密着してい
る。そのため、従来のような螺旋管を設けなくても可撓
管に要求される可撓性、耐引張り性、追従性、耐潰れ性
などの諸性能を満足させることができると共に、肉厚の
薄肉化、つまり外径の細径化を図ることが可能となって
いる。
【0046】一般的に可撓管の先端には金属等の硬質か
らなる連結部材を介して湾曲部が接続されるが、これら
の可撓管と連結部材の接続方法としては、特開平10−
99263に示されるように、内層樹脂と連結部材とを
接着により接続固定する方法が取られている。
【0047】(付記項1、2が解決しようとする課題)
しかしながら、内視鏡先端に撮像素子を有する電子内
視鏡においてはこのような接続構造は好ましくない。一
般に撮像制御装置に伝達される撮像信号は一般に微弱で
あり、外部からの電磁ノイズが信号線に入射すると、撮
像信号は電磁ノイズの影響を受けやすい。また、撮像制
御装置からの駆動信号は周波数の高い信号を伝達する際
に外部に電磁ノイズを放射し易くなっている。そのた
め、外部からの電磁ノイズを除去すると共に内部から発
生する電磁ノイズを吸収可能なシールドが内視鏡の挿入
部先端側から基端側にかけて全域に渡って形成されてい
ることが望ましい。上記、可撓管を形成する金属からな
る網状管もシールドの役目を果たしているが、特開平1
0−99263に示されるような接続方法であると、金
属からなる連結部材と網状管とが内層樹脂を介して接続
されるため、この箇所で導通性が失われてしまい、電磁
ノイズへの影響を受けやすくなってしまう。
【0048】従来の可撓管と同様に半田等で接続し、金
属の網状管と連結部材とを導通させることも考えられる
が、可撓性樹脂が一体的に成形された可撓管では、半田
を加熱する際に発生する熱により、樹脂が溶融してしま
うため、網状管と連結部材との間に半田をのせることは
非常に難しく、両者を導通させることは極めて困難とな
る。
【0049】(付記項1、2の目的) この発明は、可
撓管と可撓管を連結する連結部材との導通性が簡単に図
れ、内視鏡の電磁ノイズの影響を低減させることが可能
な内視鏡用可撓管の接続構造を提供することを目的とす
る。
【0050】(付記項1、2の作用) 金属からなる網
状管に可撓性樹脂が一体成形された可撓管を金属からな
る連結部材に接続し、可撓管の網状管にレーザー等の光
エネルギーを照射することで、連結部材に網状管を溶着
させ、可撓管と連結部材の電気的導通を図る。
【0051】(付記項1、2の効果) 金属からなる網
状管に可撓性樹脂を一体化成形したような可撓管であっ
ても、金属からなる連結部材と容易に、且つ確実に電気
的導通を図ることができ、内視鏡の電磁ノイズの影響を
低減させることが可能となる。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、シールド部形
成手段によって可撓管の先端部の連結部材と可撓管の金
属製管体との間の接続部にレーザー等の光エネルギーを
照射して溶着させることにより、可撓管の先端部の連結
部材と可撓管の金属製管体との間の接続部の電気的導通
を図り、同電位のシールド部を形成させたので、可撓管
と、連結部材との間の導通性が簡単に図れ、内視鏡の電
磁ノイズの影響を低減させることができる。
【0053】請求項2の発明によれば、シールド部形成
工程によって可撓管の先端部の連結部材と可撓管の金属
製管体との間の接続部にレーザー等の光エネルギーを照
射して溶着させることにより、可撓管の先端部の連結部
材と可撓管の金属製管体との間の接続部の電気的導通を
図り、同電位のシールド部を形成させるようにしたの
で、可撓管と、連結部材との間の導通性が簡単に図れ、
内視鏡の電磁ノイズの影響を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す内視鏡装置
のシステム全体の概略構成図。
【図2】 第1の実施の形態の内視鏡の挿入部の要部構
成を示す縦断面図。
【図3】 第1の実施の形態の内視鏡の挿入部における
可撓管の内部構成を示す斜視図。
【図4】 第1の実施の形態の内視鏡挿入部の可撓管に
おける外装チューブが剥離除去されて網状管が露出した
箇所にレーザー等の光エネルギーが照射された状態を説
明するための説明図。
【図5】 ビデオコネクタの詳細構造を示す要部の縦断
面図。
【図6】 上シールド枠、下シールド枠、リングの大き
さの関係を示す説明図。
【図7】 ビデオコネクタの他の構成例の詳細構造を示
す要部の縦断面図。
【符号の説明】
2 内視鏡 7 挿入部 14 可撓管 16 連結部材 25 網状管(電磁シールド用の金属製の管体) J 光エネルギー 27 シールド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 琢男 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA00 DA15 DA16 GA02 4C061 FF27 FF30 JJ06 JJ15 5C022 AA09 AB37 AC42 AC61 AC75 AC78

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡挿入部に配設される可撓管が可撓
    性樹脂によって形成され、この可撓性樹脂に電磁シール
    ド用の金属製の管体が装着されるとともに、前記可撓管
    の先端部に配置される先端部材と前記可撓管との間が金
    属製の連結部材を介して接続される内視鏡用可撓管の接
    続構造において、 前記可撓管の先端部の連結部材と前記可撓管の金属製管
    体との間の接続部にレーザー等の光エネルギーを照射し
    て溶着させて前記可撓管の先端部の連結部材と前記可撓
    管の金属製管体との間の接続部に同電位のシールド部を
    形成させたシールド部形成手段を設けたことを特徴とす
    る内視鏡用可撓管の接続構造。
  2. 【請求項2】 内視鏡挿入部に配設され、可撓性樹脂に
    よって形成された可撓管に電磁シールド用の金属製の管
    体が装着された前記可撓管の先端部に配置される先端部
    材と前記可撓管との間を金属製の連結部材を介して接続
    させる内視鏡用可撓管の接続方法において、 前記可撓管の先端部の連結部材と前記可撓管の金属製管
    体との間の接続部にレーザー等の光エネルギーを照射し
    て溶着させて前記可撓管の先端部の連結部材と前記可撓
    管の金属製管体との間の接続部に同電位のシールド部を
    形成させるシールド部形成工程を設けたことを特徴とす
    る内視鏡用可撓管の接続方法。
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