JP4680741B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関に燃料を供給する燃料供給装置に係り、詳しくは、燃料タンクから燃料供給部位までの燃料供給経路に燃料貯留部を備えた燃料供給装置に関する。
従来、この種の燃料供給装置として、下記の特許文献1乃至4に記載の装置が知られている。例えば、特許文献1には、燃料タンク内の液化ガス燃料を燃料ポンプにより燃料供給経路を介して内燃機関の燃料供給部位へ液体状態で供給する液化ガス燃料供給装置が記載される。ここで、「燃料供給部位」として燃料を複数の燃料噴射弁へ分配するデリバリパイプが記載される。「燃料供給経路」として燃料供給配管が記載される。この燃料供給装置は、内燃機関の停止期間中は燃料供給経路から燃料供給部位までの一部又は全部を含んで設けられた貯留部位に液化ガス燃料を加圧状態で貯留しておき、内燃機関の始動時に貯留部位の液化ガス燃料を開放する加圧貯留手段を備える。ここで、燃料供給経路上に設けられた上流側燃料遮断弁と下流側燃料遮断弁との間が「貯留部位」となっている。各燃料遮断弁が「加圧貯留手段」に相当する。さらに、この燃料供給装置は、燃料供給部位から燃料タンクへ燃料を戻す燃料リターン配管を備え、その配管の途中に一つのリリーフ弁を備える。
特開2003−83172号公報 公技2004−500865 特開2003−239788号公報 特開2003−328858号公報
ところが、上記特許文献1に記載の燃料供給装置では、内燃機関の始動時に、加圧貯留手段により貯留部位の液化ガス燃料を開放することで、燃料供給部位における液化ガス燃料を早期に高圧にして液体状態を確保する必要がある。しかし、加圧貯留手段を使用することで、液化ガス燃料を高圧に保持できるものの、その圧力は燃料リターン配管のリリーフ弁により調整される圧力値までしか高めることができず、内燃機関の始動時のみ通常運転時よりも高い圧力にすることができなかった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、内燃機関の始動時のみ通常運転時よりも燃料圧力を高めることを可能とした燃料供給装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、燃料タンク内の燃料を燃料ポンプにより燃料供給経路を介して燃料供給部位へ供給し、内燃機関の停止時には燃料供給経路から燃料供給部位までの一部又は全部を含んでなる貯留部位に燃料を加圧状態で保持しておき、内燃機関の始動時には貯留部位の燃料を開放して液体状態の燃料を燃料供給部位から内燃機関へ供給する燃料供給装置において、燃料供給部位の燃料を燃料タンクへ戻す燃料戻り経路に燃料の流れを遮断する遮断手段を設け、前記内燃機関の停止時に前記遮断手段を開状態とすることにより、前記燃料供給部位に残留する燃料を前記燃料戻り経路を介して前記燃料タンクへ戻し、前記内燃機関の始動時に前記遮断手段を閉状態とし、前記燃料供給部位の燃料圧力を通常運転時の燃料圧力よりも高めた後、前記内燃機関の始動後に前記遮断手段を開状態とすることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、内燃機関の始動時に遮断手段により燃料戻り経路の燃料の流れを遮断することで、貯留部位から開放された燃料が燃料供給部位へ一気に供給され、燃料供給部位の燃料の圧力が早期に高くなる。また、内燃機関の停止時に遮断手段を開状態とすることにより、燃料供給部位に残留する燃料が燃料戻り経路を介して燃料タンクへ戻されるので、燃料供給部位の燃料圧力が低減する。また、燃料供給部位で燃料が減圧気化することで、燃料供給部位が冷却される。更に、内燃機関の始動時には、遮断手段が閉状態となるので、燃料供給部位の燃料圧力が早期に通常圧力よりも高くなる。また、内燃機関の始動後には、遮断手段が開状態となるので、燃料供給部位で余った燃料が燃料戻り経路を介して燃料タンクへ戻される。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料供給装置において、遮断手段は、燃料調圧機能を有し、燃料戻り経路に別個の調圧手段を設けたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、内燃機関の始動時には、遮断手段の燃料調圧機能と、別個の調圧手段による燃料調圧機能とが協働することで、燃料供給部位の燃料圧力が相対的高めに調整される。また、内燃機関の始動後は、遮断手段を開放することで、別個の調圧手段による燃料調圧機能のみにより燃料供給部位の燃料圧力が相対的低めに調整される。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の燃料供給装置において、遮断手段は、燃料流れと同方向に作用することで開弁し、燃料流れと逆方向に作用することで付勢部材により閉弁する弁体を含む電磁弁であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え、電磁弁が燃料遮断機能と燃料調圧機能を発揮することになるので、電磁弁と別個の調圧手段を直列に配置することが可能となる。また、付勢部材の付勢力を設定変更することで、燃料調圧値が容易に変えられる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明において、貯留部位の燃料圧力が所定値以上となったときにその貯留部位の燃料を燃料タンクへリリーフするリリーフ手段を備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用に加え、リリーフ手段の作用により、貯留部位の燃料圧力が高くなり過ぎることがない。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の発明において、内燃機関の停止時には、燃料供給部位に残留する燃料を燃料タンクとは別に捕集する燃料捕集手段を設けたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の作用に加え、内燃機関の停止時に燃料供給部位の燃料が捕集手段に捕集されるので、燃料供給部位の燃料圧力が低減する。また、燃料供給部位で燃料が減圧気化することで、燃料供給部位が冷却される。また、内燃機関の運転時には、捕集手段に捕集された燃料を別途必要に応じて内燃機関へ供給することが可能となる。
請求項1に記載の発明によれば、内燃機関の始動時のみ通常運転時よりも燃料圧力を早期に高めることができる。また、内燃機関の停止時に燃料供給部位で高圧による燃料洩れが起きることを防止することができる。また、燃料供給部位を冷却することで、始動時に燃料供給部位へ供給される燃料の液化を促進することができる。更に、内燃機関の始動時にのみ始動後の通常運転時に比べて燃料圧力を早期に高めることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、内燃機関の通常運転時に、燃料圧力を2段階に可変調整することができ、そのための構成を簡素化することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、内燃機関のバリエーションに応じて電磁弁による燃料調圧機能を容易に適合させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加え、内燃機関の停止時に燃料供給経路で高圧による燃料洩れを防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加え、内燃機関の停止時に燃料供給部位で高圧による燃料洩れが起きることを防止することができる。また、燃料供給部位を冷却することで、始動時に燃料供給部位へ供給される燃料の液化を促進することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明における燃料供給装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。この実施形態では、本発明の燃料供給装置を、液化石油ガス(LPG)を燃料として使用するLPGエンジンに具体化して説明する。
図1に、この実施形態における燃料供給装置を概略構成図により示す。車両に搭載されたLPGエンジンシステムは、内燃機関としてのLPGエンジン1と、そのエンジン1にLPGを燃料として噴射供給するための燃料供給装置2とを含む。この燃料供給装置2は、液相状態でLPGを貯留する燃料タンク3を備える。燃料タンク3に内蔵された電動式燃料ポンプ4は、同タンク3に貯留された液相状態のLPGを吸入して燃料供給配管5へ高圧で吐出する。この実施形態で、燃料供給配管5は、本発明の燃料供給経路に相当する。
この実施形態で、LPGエンジン1は、4気筒のレシプロタイプのものであり、各気筒に対応して、液相状態のLPGを噴射供給する高圧燃料用の燃料噴射弁(インジェクタ)6が設けられる。各インジェクタ6は、デリバリパイプ7に接続される。デリバリパイプ7には、燃料供給配管5が接続される。この実施形態で、各インジェクタ6及びデリバリパイプ7は、本発明の燃料供給部位に相当する。
ここで、燃料ポンプ4から吐出される液相状態のLPGは、燃料供給配管5及びデリバリパイプ7を通じて各インジェクタ6へ圧送供給される。供給された液相状態のLPGは、各インジェクタ6が動作することで、LPGエンジン1の各吸気ポートへ液相状態で噴射される。各インジェクタ6から噴射される液相状態のLPGは、吸気通路(図示略)により取り込まれた空気と共に可燃混合気を形成して各気筒に吸入される。デリバリパイプ7には、燃料戻り配管8が接続される。デリバリパイプ7で余った液相状態のLPGは、戻り燃料として燃料戻り配管8を介して燃料タンク3へ戻される。この実施形態で、燃料戻り配管8は、本発明の燃料戻り経路に相当する。
この実施形態で、燃料供給配管5の途中において、燃料タンク3の近傍には、タンク側燃料遮断弁11が設けられ、デリバリパイプ7の近傍には、デリバリ側燃料遮断弁12が設けられる。これら燃料遮断弁11,12は、それぞれ電磁弁より構成される。この実施形態では、二つの燃料遮断弁11,12の間の燃料供給配管5が、本発明の貯留部位13に相当する。そして、LPGエンジン1の停止時には、二つの燃料遮断弁11,12を閉じることで、貯留部位13にLPGを加圧状態で保持しておき、LPGエンジン1の始動時及び運転時には、二つの燃料遮断弁11,12を開いて貯留部位13を開放することで、液体状態のLPGをデリバリパイプ7及び各インジェクタ6からLPGエンジン1へ供給するようになっている。
この実施形態で、燃料戻り通路8には、そのデリバリパイプ7の近傍から順に、戻り燃料遮断弁14、上流側プレッシャレギュレータ15及び下流側プレッシャレギュレータ16が直列に配置されて設けられる。また、下流側プレッシャレギュレータ16の上流側と下流側との間には、バイパス配管17が設けられ、その配管17にはバイパス燃料遮断弁18が設けられる。これら各燃料遮断弁14,18は、それぞれ電磁弁より構成される。上記した四つの燃料遮断弁11,12,14,18は、同じ基本構成を備える。戻り燃料遮断弁14は、本発明の遮断手段に相当する。従って、バイパス燃料遮断弁18が閉弁しているときには、図3に矢印で示すように、燃料戻り配管8を流れるLPG燃料は、バイパス配管17を流れることなく、下流側プレッシャレギュレータ16を通って流れる。バイパス燃料遮断弁18が開弁したときは、LPG燃料は下流側プレッシャレギュレータ16を流れることなく、バイパス配管17を通って燃料タンク3へ戻される。
図2に、各燃料遮断弁11,12,14,18を断面図により示す。各燃料遮断弁11,12,14,18は、弁本体21と、弁本体21の内部に形成された燃料流路22と、燃料流路22の出口22aに対応して設けられた弁座23と、弁座23へ向かって往復動可能に設けられた弁体24と、弁体24を弁座23へ押し付ける方向(閉弁方向)へ付勢する付勢部材としてのスプリング25と、弁体24を磁力により移動させるためのコイル26とを備える。図2は、弁体24がスプリング25の付勢力により弁座23に押し付けられた閉弁状態を示す。燃料ポンプ4により圧送された燃料は、矢印で示すように、弁体24の閉弁方向と同じ方向へ流れる。各燃料遮断弁11,12,14,18は、通電によりコイル26を励磁させて、スプリング25の付勢力及び燃料圧力に抗して弁体24を燃料の流れ方向とは反対方向へ移動させることで、弁体24を開弁させるようになっている。この実施形態では、各燃料遮断弁11,12,14,18は、図2に示すように燃料の流れ方向(矢印で示す)が弁体24の閉弁方向となるように各配管5,8,17に配置される。
図1に示すように、この実施形態で、燃料ポンプ4、各インジェクタ6及び各燃料遮断弁11,12,14,18等を制御するために電子制御装置(ECU)20が設けられる。ECU20には、燃料ポンプ4、各インジェクタ6及び各燃料遮断弁11,12,14,18が接続される。ECU20には、イグニションスイッチや回転速度センサ等を含む各種センサ(図示略)が接続される。ECU20は、所定の制御プログラムに従い各種制御等を実行する。
次に、この実施形態の燃料供給制御について説明する。図4に、燃料供給制御プログラムの内容をフローチャートに示す。ECU20は、このルーチンを周期的に実行する。
先ず、ステップ100で、ECU20は、LPGエンジン1の停止時であるか否かを判断する。ECU20は、この判断を、例えば、イグニションスイッチがオフであるか否かによって行う。
ステップ100の判断結果が肯定である場合、ECU20は、ステップ101で、燃料ポンプ4を停止し、ステップ102で、各燃料遮断弁11,12,14,18を閉弁する。これにより、燃料供給配管5の貯留部位13では、液体状態のLPG燃料が加圧状態で保持される。
一方、ステップ100の判断結果が否定である場合、ステップ110で、ECU20は、LPGエンジン1の始動時であるか否かを判断する。ECU20は、この判断を、例えば、イグニションスイッチがオンであるか否かによって行う。
ステップ110の判断結果が肯定である場合、ECU20は、ステップ111で、燃料ポンプ4を駆動し、ステップ112で、各燃料遮断弁11,12,14,18のうちタンク側燃料遮断弁11とデリバリ側燃料遮断弁12を開弁する。これにより、燃料供給配管5の貯留部位13に加圧状態で保持されていたLPG燃料が開放され、LPGエンジン1の始動に際して、デリバリパイプ7及び各インジェクタ6へ加圧状態のLPG燃料が一気に供給される。このとき、戻り燃料遮断弁14は閉弁していることから、デリバリパイプ7の中におけるLPG燃料の圧力が、早期に通常圧力よりも高くなる。
一方、ステップ110の判断結果が否定である場合、ステップ120で、ECU20は、LPGエンジン1の始動後であるか否かを判断する。ECU20は、この判断を、例えば、回転速度センサで検出されるエンジン回転速度に基づいて行う。
ステップ120の判断結果が肯定である場合、ECU20は、ステップ121で、燃料ポンプ4を駆動し、ステップ122で、各燃料遮断弁11,12,14,18のうちタンク側燃料遮断弁11、デリバリ側燃料遮断弁12及び戻り燃料遮断弁14を開弁する。これにより、デリバリパイプ7で各インジェクタ6から噴射されずに余った燃料は燃料戻り配管8を介して燃料タンク3へ戻ることになる。このとき、バイパス燃料遮断弁18は閉弁していることから、燃料戻り配管8上の二つのプレッシャレギュレータ15,16がLPG燃料に作用して、LPG燃料が相対的に高い圧力に調整される。
その後、ステップ123で、ECU20は、LPG燃料の圧力につき「低圧要求」であるか否かを判断する。そして、この判断結果が肯定である場合、ECU20は、ステップ124で、バイパス燃料遮断弁18を開弁する。これにより、上流側プレッシャレギュレータ15を通過した燃料が下流側プレッシャレギュレータ16を迂回してバイパス配管17を流れることから、一つのプレッシャレギュレータ15のみがLPG燃料に作用して、LPG燃料が相対的に低い圧力に調整される。
以上説明したように、この実施形態の燃料供給装置2によれば、LPGエンジン1の始動時に戻り燃料遮断弁14により燃料戻り配管8におけるLPG燃料の流れを遮断することで、貯留部位13から開放されたLPG燃料をデリバリパイプ7及び各インジェクタ6へ供給することにより、その供給燃料の圧力が早期に高められる。このため、LPGエンジン1の始動時にのみ始動後の通常運転時に比べてLPG燃料圧力を早期に高めることができる。
また、この実施形態では、LPGエンジン1の始動後、すなわち通常運転時に、燃料戻り配管8の二つのプレッシャレギュレータ15,16のうち、下流側プレッシャレギュレータ16に対応して設けられたバイパス燃料遮断弁18を選択的に開閉することで、下流側プレッシャレギュレータ16を選択的に機能させている。このため、デリバリパイプ7におけるLPG燃料の圧力を2段階に可変設定することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明における燃料供給装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
尚、この実施形態を含む下記の各実施形態において、第1実施形態と同じ構成要素については同一符号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に説明する。
図5に、この実施形態における燃料供給装置を概略構成図により示す。この実施形態は、燃料戻り配管8に付随する構成の点で第1実施形態と異なる。すなわち、この実施形態において、燃料戻り配管8には、それぞれ一つのプレッシャレギュレータ31及び戻り燃料遮断弁32が直列に配置されて設けられる。プレッシャレギュレータ31は、戻り燃料遮断弁32の上流側に配置される。戻り燃料遮断弁32は、ECU20に接続される。この実施形態で特徴的なことは、戻り燃料遮断弁32の配置向きが、第1実施形態における戻り燃料遮断弁14とは逆向きをなすことである。すなわち、図6に示すように、戻り燃料遮断弁32の基本構成は、図2に示す各燃料遮断弁11,12,14,18のそれと同じではあるが、燃料の流れ方向(矢印で示す)が弁体24の開弁方向となるように配置されている。この配置により、戻り燃料遮断弁32の弁体24は、燃料の流れ方向へ移動することで開弁し、燃料の流れ方向と逆方向へ移動することで閉弁するようになっている。この配置により、戻り燃料遮断弁32は、LPG燃料の圧力を調整する燃料調圧機能を有する。すなわち、図7に示すように、燃料圧力がスプリング圧より小さいときは、弁体24が燃料の流れ方向とは逆方向へ移動して閉弁する。一方、図8に示すように、燃料圧力がスプリング圧より大きいときは、スプリング25に抗して弁体24が燃料の流れ方向へ移動して開弁する。この開弁の度合いは、燃料圧力とスプリング25の付勢力とのバランスで決まることになる。このようにして、戻り燃料遮断弁32が燃料調圧機能を発揮する。つまり、燃料戻り配管8には、燃料調圧機能を有する戻り燃料遮断弁32と、それとは別個に設けられて本来の燃料調圧機能(圧力調整機能)を発揮する一つのプレッシャレギュレータ31とが設けられる。このプレッシャレギュレータ32は、本発明における別個の調圧手段に相当する。
図9に、この実施形態でECU20が実行する燃料供給制御プログラムの内容をフローチャートに示す。図9に示すように、このフローチャートは、図4に示すステップ123,124の処理を省略した点で、図4のフローチャートと異なる。従って、エンジン停止時、エンジン始動時及びエンジン始動後において、各燃料遮断弁11,12,32及び燃料ポンプ4の制御の仕方については、第1実施形態の場合と同じである。
従って、この実施形態の燃料供給装置2によれば、LPGエンジン1の始動時には、コイル26に通電していない状態における戻り燃料遮断弁32の燃料調圧機能と、別個のプレッシャレギュレータ31の燃料調圧機能とが協働することで、デリバリパイプ7及び各インジェクタ6におけるLPG燃料圧力が相対的高めに調整される。また、LPGエンジン1の始動後は、コイル26への通電により戻り燃料遮断弁32を開放することで、別個のプレッシャレギュレータ31による燃料調圧機能のみによりデリバリパイプ7及び各インジェクタ6におけるLPG燃料圧力が相対的低めに調整される。
つまり、この実施形態でも、LPGエンジン1の始動後、すなわち通常運転時に、燃料戻り配管8における戻り燃料遮断弁32に燃料調圧機能を発揮させることで、戻り燃料遮断弁32とプレッシャレギュレータ31との協働により、デリバリパイプ7におけるLPG燃料の圧力を2段階に可変調整することができる。この2段階の燃料調圧機能が得られることについては、第1実施形態の場合と同じである。加えて、2段階の燃料調圧機能を得るために、この実施形態では、それぞれ一つの戻り燃料遮断弁32及び別個のプレッシャレギュレータ31を燃料戻り配管8上に設けただけなので、第1実施形態とは異なり、二つのプレッシャレギュレータ15,16、バイパス配管17及びバイパス燃料遮断弁18を設ける必要がなく、それらを省略した分だけ燃料供給装置2の構成を簡素化することができる。
また、この実施形態では、戻り燃料遮断弁32を構成する電磁弁が、燃料遮断機能と燃料調圧機能を発揮することになるので、その戻り燃料遮断弁32と別個のプレッシャレギュレータ31とを互いに直列に配置することが可能となる。このことも、燃料供給装置2の構成の簡素化に寄与する。また、戻り燃料遮断弁32の中のスプリング26の付勢力を設定変更することで、同遮断弁32による燃料調圧値が容易に変えられる。このため、LPGエンジン1に係る構成上のバリエーションに応じて、戻り燃料遮断弁32による燃料調圧機能を容易に適合させることができる。
更に、この実施形態では、戻り燃料遮断弁32の配置向きが通常の配置向きの逆となっている。このため、仮に、戻り燃料遮断弁32を通常の配置向きにした場合には、図10に示すように、この遮断弁32が開いたときに、デリバリパイプ7の中の燃料圧力が急激に下がり過ぎて、エンジンストールに至る懸念があった。これに対し、この実施形態では、図11に示すように、戻り燃料遮断弁32が閉弁状態のときでも、この遮断弁32の下流側へ若干の燃料が流れることから、この遮断弁32を開いたときに、デリバリパイプ7の中の燃料圧力が下がり過ぎることがなく、燃料圧力をエンジンストールの起きない狙いの値に収束させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明における燃料供給装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図12に、この実施形態における燃料供給装置を概略構成図により示す。この実施形態は、燃料供給配管5及び燃料戻り配管8に付随する構成の点で第1実施形態と異なる。すなわち、この実施形態で、燃料供給配管5の貯留部位13には、燃料タンク3に通じるリリーフ配管41が設けられる。このリリーフ配管41には、リリーフ弁42が設けられる。リリーフ弁42は、同弁42にかかる燃料圧力が所定値以上となるときに開弁してLPG燃料をリリーフさせるようになっている。これらリリーフ配管41及びリリーフ弁42は、貯留部位13における燃料圧力が所定値以上となったときにその貯留部位13に保持されているLPG燃料を燃料タンク3へリリーフするための本発明のリリーフ手段に相当する。一方、この実施形態では、第2実施形態と異なり、燃料戻り配管8において、戻り燃料遮断弁32がプレッシャレギュレータ31より上流側に配置される。加えて、燃料供給配管5の貯留部位13には、LPG燃料の圧力を検出するための圧力センサ43が設けられる。この圧力センサ43で検出されるLPG燃料の圧力は、ECU20に入力される。従って、ECU20は、燃料圧力に関する入力信号に基づいて貯留部位13におけるLPG燃料の圧力を監視することができる。
図13に、この実施形態でECU20が実行する燃料供給制御プログラムの内容をフローチャートに示す。このフローチャートは、図4に示すステップ102,112,122の処理に代わって、ステップ103,113,125が設けられる。
すなわち、エンジン停止時には、ステップ101から移行してステップ103で、ECU20は、タンク側燃料遮断弁11及びデリバリ側燃料遮断弁12を閉弁し、戻り燃料遮断弁32を開弁する。このとき、リリーフ配管41のリリーフ弁42は閉じている。エンジン停止時における燃料供給装置2の狙いの一つは、デリバリ側燃料遮断弁12の上流は高圧(リリーフ弁42によるリリーフ圧)に保持することでLPG燃料を液相状態に維持することである。もう一つの狙いは、燃料戻り配管8を介して燃料タンク3に戻るLPG燃料を、プレッシャレギュレータ31により調整し、貯留部位13における燃料圧力をリリーフ圧よりも低くすることで、燃料供給配管5における燃料洩れを防ぐことである。
また、エンジン始動時には、ステップ111から移行してステップ113で、ECU20は、タンク側燃料遮断弁11及びデリバリ側燃料遮断弁12を開弁し、戻り燃料遮断弁32を閉弁する。このとき、リリーフ配管41のリリーフ弁42は閉じている。エンジン始動時における燃料供給装置2の狙いは、燃料戻り配管8を介して燃料タンク3に戻るLPG燃料を遮断することで、デリバリパイプ7における燃料圧力をリリーフ弁31によるリリーフ圧以上に昇圧させてLPG燃料を液相状態に維持することである。
更に、エンジン始動後には、ステップ121から移行してステップ125で、ECU20は、タンク側燃料遮断弁11及びデリバリ側燃料遮断弁12を開弁し、戻り燃料遮断弁32を開弁する。このとき、リリーフ配管41のリリーフ弁42は閉じている。エンジン始動後における燃料供給装置2の狙いは、燃料戻り配管8を介して燃料タンク3に戻るLPG燃料をプレッシャレギュレータ31により調整し、エンジン負荷に対する燃料流量を確保することである。
従って、この実施形態の燃料供給装置2によれば、リリーフ弁42の作用により、貯留部位13の燃料圧力が高くなり過ぎることがない。このため、特にエンジン停止時には、貯留部位13における燃料圧力をリリーフ圧よりも低くすることができ、燃料供給配管5で高圧による燃料洩れを未然に防止することができる。その他の作用効果は、第1実施形態のそれと基本的に同じである。
[第4実施形態]
次に、本発明における燃料供給装置を具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図14に、この実施形態における燃料供給装置を概略構成図により示す。この実施形態は、燃料供給配管5に付随する構成の点で第3実施形態と異なる。すなわち、この実施形態では、第3実施形態におけるリリーフ配管41及びリリーフ弁42が省略される。代わりに、燃料タンク3の中において、燃料供給配管5には、燃料ポンプ4の吐出口近傍に逆止弁44が設けられる。同じく、燃料タンク3の中において、燃料供給配管5には、逆止弁44の下流側にリリーフ弁45が設けられる。
この実施形態で、ECU20が実行する燃料供給制御プログラムの内容は、基本的に図13のフローチャートと同じである。すなわち、エンジン停止時には、ECU20は、タンク側燃料遮断弁11及びデリバリ側燃料遮断弁12を閉弁し、戻り燃料遮断弁32を開弁する。このとき、逆止弁44とリリーフ弁45は閉じている。エンジン停止時における燃料供給装置2の狙いの一つは、デリバリ側燃料遮断弁12の上流は高圧(リリーフ弁45によるリリーフ圧)に保持することでLPG燃料を液相状態に維持することである。もう一つの狙いは、燃料戻り配管8を介して燃料タンク3に戻るLPG燃料を、プレッシャレギュレータ31により調整し、デリバリパイプ7における燃料圧力をリリーフ圧よりも低くすることで、各インジェクタ6からの燃料洩れを防ぐことである。
また、エンジン始動時には、ECU20は、タンク側燃料遮断弁11及びデリバリ側燃料遮断弁12を開弁し、戻り燃料遮断弁32を閉弁する。このとき、逆止弁44は開き、リリーフ弁45は閉じている。エンジン始動時における燃料供給装置2の狙いは、燃料戻り配管8を介して燃料タンク3に戻るLPG燃料を遮断することで、デリバリパイプ7における燃料圧力をリリーフ弁31によるリリーフ圧以上に昇圧させてLPG燃料を液相状態に維持することである。
更に、エンジン始動後には、ECU20は、タンク側燃料遮断弁11及びデリバリ側燃料遮断弁12を開弁し、戻り燃料遮断弁32を開弁する。このとき、逆止弁44は開き、リリーフ弁45は閉じている。エンジン始動後における燃料供給装置2の狙いは、燃料戻り配管8を介して燃料タンク3に戻るLPG燃料をプレッシャレギュレータ31により調整し、エンジン負荷に対する燃料流量を確保することである。
従って、この実施形態の燃料供給装置2によれば、リリーフ弁45の作用により、貯留部位13の燃料圧力が高くなり過ぎることがない。このため、特にエンジン停止時には、貯留部位13における燃料圧力をリリーフ圧よりも低くすることができ、燃料供給配管5で高圧による燃料洩れを未然に防止することができる。また、リリーフ弁45を、燃料ポンプ4の吐出口近傍の燃料供給配管5に設けたので、第3実施形態とは異なり、リリーフ配管41を省略することができ、その分だけ構成を簡素化することができる。更に、逆止弁44及びリリーフ弁45を燃料タンク3の中に設けたので、それら弁44,45を構成する弁本体の耐圧性に関するクライテリアを軽減することができる。
[第5実施形態]
次に、本発明における燃料供給装置を具体化した第5実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図15に、この実施形態における燃料供給装置を概略構成図により示す。この実施形態では、第4実施形態の燃料供給装置とは異なり、戻り燃料遮断弁32より上流の燃料戻り配管8に対して、燃料タンク3に通じるリリーフ配管46が設けられる。このリリーフ配管46には、別の戻り燃料遮断弁47が設けられる。この燃料遮断弁47は、ECU20に接続される。
図16に、この実施形態でECU20が実行する燃料供給制御プログラムの内容をフローチャートに示す。このフローチャートは、図13に示すステップ103,113,125の処理に代わって、ステップ104,114,126が設けられる。
すなわち、エンジン停止時には、ステップ101から移行してステップ104で、ECU20は、タンク側燃料遮断弁11及びデリバリ側燃料遮断弁12を閉弁し、戻り燃料遮断弁32及び別の戻り燃料遮断弁47を開弁する。このとき、逆止弁44及びリリーフ弁45は閉じている。エンジン停止時における燃料供給装置2の狙いの一つは、デリバリ側燃料遮断弁12の上流は高圧(リリーフ弁45によるリリーフ圧)に保持することでLPG燃料を液相状態に維持することである。他の狙いは、燃料戻り配管8を介して燃料タンク3に戻るLPG燃料を、別の戻り燃料遮断弁47を開くことで調整し、デリバリパイプ7における燃料圧力を燃料タンク3の内部圧力まで落とすことで、デリバリパイプ7や各インジェクタ6からの燃料洩れを防ぐことである。もう一つの狙いは、デリバリパイプ7で燃料を減圧気化させることで、デリバリパイプ7の冷却を促進することである。
また、エンジン始動時には、ステップ111から移行してステップ114で、ECU20は、タンク側燃料遮断弁11及びデリバリ側燃料遮断弁12を開弁し、戻り燃料遮断弁32及び別の戻り燃料遮断弁47を閉弁する。このとき、逆止弁44は開き、リリーフ弁45は閉じている。エンジン始動時における燃料供給装置2の狙いは、燃料戻り配管8を介して燃料タンク3に戻るLPG燃料を遮断することで、デリバリパイプ7における燃料圧力をリリーフ弁31によるリリーフ圧以上に昇圧させてLPG燃料を液相状態に維持することである。
更に、エンジン始動後には、ステップ121から移行してステップ126で、ECU20は、タンク側燃料遮断弁11、デリバリ側燃料遮断弁12及び戻り燃料遮断弁32を開弁し、別の戻り燃料遮断弁47を閉弁する。このとき、逆止弁44は開き、リリーフ弁45は閉じている。エンジン始動後における燃料供給装置2の狙いは、燃料戻り配管8を介して燃料タンク3に戻るLPG燃料をプレッシャレギュレータ31により調整し、エンジン負荷に対する燃料流量を確保することである。
従って、この実施形態の燃料供給装置2によれば、LPGエンジン1の停止時にデリバリパイプ7のLPG燃料が、リターン配管46を介して燃料タンク3へ戻されるので、デリバリパイプ7における燃料圧力が高くなり過ぎることがない。このため、エンジン停止時に、デリバリパイプ7や各インジェクタ6で高圧による燃料洩れを未然に防止することができる。また、デリバリパイプ7でLPG燃料が減圧気化することで、デリバリパイプ7が冷却される。このため、エンジン始動時にデリバリパイプ7へ供給されるLPG燃料の液化を促進することができる。その他の作用効果は、第4実施形態のそれと基本的に同じである。
[第6実施形態]
次に、本発明における燃料供給装置を具体化した第6実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図17に、この実施形態における燃料供給装置を概略構成図により示す。この実施形態では、第5実施形態の燃料供給装置とは異なり、戻り燃料遮断弁32より上流の燃料戻り配管8に対して設けられるリリーフ配管46の先端が、燃料タンク3とは別に設けられたキャニスタ48に接続される。キャニスタ48の大気ポートには、逆止弁50が設けられる。キャニスタ48とLPGエンジン1の吸気管(図示略)との間には、パージ配管49が設けられる。パージ配管49には、パージ制御弁51が設けられる。そして、LPGエンジン1の停止時に、別の戻り燃料遮断弁47とパージ制御弁51を開くことで、デリバリパイプ7に残留する燃料を、燃料タンク3とは別のキャニスタ48に捕集するようになっている。この実施形態では、リリーフ配管46、別の戻り燃料遮断弁47、パージ制御弁51及びキャニスタ48が、本発明の燃料捕集手段に相当する。
この実施形態で、ECU20が実行する燃料供給制御プログラムの内容は、基本的に図16のフローチャートと同じである。すなわち、エンジン停止時には、ECU20は、タンク側燃料遮断弁11及びデリバリ側燃料遮断弁12を閉弁し、戻り燃料遮断弁32、別の戻り燃料遮断弁47及びパージ制御弁51を開弁する。このとき、逆止弁44及びリリーフ弁45は閉じている。エンジン停止時における燃料供給装置2の狙いの一つは、デリバリ側燃料遮断弁12の上流は高圧(リリーフ弁45によるリリーフ圧)に保持することでLPG燃料を液相状態に維持することである。他の狙いは、燃料戻り配管8を介して燃料タンク3に戻るLPG燃料を、別の戻り燃料遮断弁47及びパージ制御弁51を開くことで調整し、デリバリパイプ7における燃料圧力をキャニスタ48に作用する大気圧まで落とすことで、デリバリパイプ7及び各インジェクタ6からの燃料洩れを防ぐことである。もう一つの狙いは、デリバリパイプ7で燃料を減圧気化させることで、デリバリパイプ7の冷却を促進することである。
また、エンジン始動時には、ECU20は、タンク側燃料遮断弁11及びデリバリ側燃料遮断弁12を開弁し、戻り燃料遮断弁32及び別の戻り燃料遮断弁47を閉弁する。このとき、逆止弁44は開き、リリーフ弁45は閉じている。エンジン始動時における燃料供給装置2の狙いは、燃料戻り配管8を介して燃料タンク3に戻るLPG燃料を遮断することで、デリバリパイプ7における燃料圧力をリリーフ弁31によるリリーフ圧以上に昇圧させてLPG燃料を液相状態に維持することである。
更に、エンジン始動後には、ECU20は、タンク側燃料遮断弁11、デリバリ側燃料遮断弁12及び戻り燃料遮断弁32を開弁し、別の戻り燃料遮断弁47を閉弁する。このとき、逆止弁44は開き、リリーフ弁45は閉じている。エンジン始動後における燃料供給装置2の狙いは、燃料戻り配管8を介して燃料タンク3に戻るLPG燃料をプレッシャレギュレータ31により調整し、エンジン負荷に対する燃料流量を確保することである。
従って、この実施形態の燃料供給装置2によれば、LPGエンジン1の停止時にデリバリパイプ7のLPG燃料が、リターン配管46を介してキャニスタ48に捕集されるので、デリバリパイプ7における燃料圧力が高くなり過ぎることがない。このため、エンジン停止時に、デリバリパイプ7や各インジェクタ6で高圧による燃料洩れを未然に防止することができる。また、デリバリパイプ7でLPG燃料が減圧気化することで、デリバリパイプ7が冷却される。このため、エンジン始動時にデリバリパイプ7へ供給されるLPG燃料の液化を促進することができる。また、LPGエンジン1の運転時には、必要に応じてパージ制御弁51を開きキャニスタ48に捕集された燃料をパージ配管49を介して吸気管へパージしてLPGエンジン1へ供給することが可能となる。このとき、キャニスタ48では、逆止弁50により大気の吸入が許容され、燃料の抜けが阻止されるので、燃料のパージが可能となる。このため、キャニスタ48に捕集された燃料を無駄なく処理することができる。その他の作用効果は、第4実施形態のそれと基本的に同じである。
尚、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。例えば、前記各実施形態では、燃料貯留部位を、インジェクタ6及びデリバリパイプ7の燃料供給部位の上流としたが、燃料供給部位を含む部分を燃料貯留部位としてもよい。
燃料供給装置を示す概略構成図。 燃料遮断弁を示す断面図。 図1の一部を示す説明図。 燃料供給制御プログラムを示すフローチャート。 燃料供給装置を示す概略構成図。 燃料遮断弁を示す断面図。 燃料遮断弁の一部を示す断面図。 燃料遮断弁の一部を示す断面図。 燃料供給制御プログラムを示すフローチャート。 燃料圧力とエンジン回転速度の挙動を示すグラフ。 燃料圧力とエンジン回転速度の挙動を示すグラフ。 燃料供給装置を示す概略構成図。 燃料供給制御プログラムを示すフローチャート。 燃料供給装置を示す概略構成図。 燃料供給装置を示す概略構成図。 燃料供給制御プログラムを示すフローチャート。 燃料供給装置を示す概略構成図。
1 LPGエンジン(内燃機関)
2 燃料供給装置
3 燃料タンク
4 燃料ポンプ
5 燃料供給配管(燃料供給経路)
6 インジェクタ(燃料供給部位)
7 デリバリパイプ(燃料供給部位)
8 燃料戻り配管(燃料戻り経路)
11 タンク側燃料遮断弁
12 デリバリ側燃料遮断弁
13 貯留部位
14 戻り燃料遮断弁(遮断手段)
24 弁体
25 スプリング(付勢部材)
31 プレッシャレギュレータ(別個の調圧手段)
32 戻り燃料遮断弁
41 リリーフ配管(リリーフ手段)
42 リリーフ弁(リリーフ手段)
46 リリーフ配管(燃料捕集手段)
47 別の戻り燃料遮断弁(燃料捕集手段)
48 キャニスタ(燃料捕集手段)

Claims (5)

  1. 燃料タンク内の燃料を燃料ポンプにより燃料供給経路を介して燃料供給部位へ供給し、内燃機関の停止時には前記燃料供給経路から前記燃料供給部位までの一部又は全部を含んでなる貯留部位に燃料を加圧状態で保持しておき、前記内燃機関の始動時には前記貯留部位の燃料を開放して液体状態の燃料を前記燃料供給部位から前記内燃機関へ供給する燃料供給装置において、
    前記燃料供給部位の燃料を燃料タンクへ戻す燃料戻り経路に燃料の流れを遮断する遮断手段を設け、前記内燃機関の停止時に前記遮断手段を開状態とすることにより、前記燃料供給部位に残留する燃料を前記燃料戻り経路を介して前記燃料タンクへ戻し、前記内燃機関の始動時に前記遮断手段を閉状態とし、前記燃料供給部位の燃料圧力を通常運転時の燃料圧力よりも高めた後、前記内燃機関の始動後に前記遮断手段を開状態とすることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記遮断手段は、燃料調圧機能を有し、前記燃料戻り経路に別個の調圧手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記遮断手段は、燃料流れと同方向に作用することで開弁し、燃料流れと逆方向に作用することで付勢部材により閉弁する弁体を含む電磁弁であることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記貯留部位の燃料圧力が所定値以上となったときに前記貯留部位の燃料を前記燃料タンクへリリーフするリリーフ手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の燃料供給装置。
  5. 前記内燃機関の停止時には、前記燃料供給部位に残留する燃料を前記燃料タンクとは別に捕集する燃料捕集手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の燃料供給装置。
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