JP4678730B2 - ノック式シャープペンシル - Google Patents
ノック式シャープペンシル Download PDFInfo
- Publication number
- JP4678730B2 JP4678730B2 JP2005293281A JP2005293281A JP4678730B2 JP 4678730 B2 JP4678730 B2 JP 4678730B2 JP 2005293281 A JP2005293281 A JP 2005293281A JP 2005293281 A JP2005293281 A JP 2005293281A JP 4678730 B2 JP4678730 B2 JP 4678730B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chuck
- joint
- knock
- mechanical pencil
- fixed cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Description
その結果、前記チャックが締めリングに収容され縮径した状態であっても、芯を強固に保持することができず、突出していた芯が筆記圧で後退し筆記できないという、いわゆる芯滑り等が生じることがあった。
また、更に前記固定筒内に一端が挿入されると共に芯ケースと所定の間隔をおいて設けられ、前記芯ケースが当接し芯ケースと共に前進するチャック継手と、前記固定筒とチャック継手との間に設けられ、前記チャック継手を後方に付勢するチャックスプリングとを備え、前記回転手段は、前記固定筒に形成された螺旋状のカム部と、チャック継手の外周面に形成された突起部とからなり、前記チャック継手が前進し、前記チャック継手がチャックに当接すると共に、前記突起部がカム部を摺動することによって、前記チャック継手が回動すると共にチャックが回転することが望ましい。なお、前記場合と反対に、固定筒に突起部、チャック継手にカム部という組み合わせであっても良い。
前記回転手段として前記構成を採用することで、ノック式シャープペンシルの部品点数を増加させることなく、安価にノック式シャープペンシルを製作することができる。
その結果、初期状態において、チャックの接触点は、ノックを繰り返すごとに徐々に締めリングの接触点を変えて接することになり、偏摩耗を抑制することができる。
前記チャック7は、通常のシャープペンシルに使用されるチャックと同じであり、図6(c)に示すように、チャック7前方の大径部7aの外周には、二つ割または三つ割のスリットが形成され、拡縮可能に形成されている。このチャック7の大径部7aは、固定筒10に固定された締めリング8に挿通され、その外周が締めリング8の内周に係合している。
即ち、前記チャック7の後端部端面と、チャック継手12の軸部12aに設けられた係止孔12bの底面とが接するまではチャック7は回動を始めず、前記チャック7の後端部端面とチャック継手12の係止孔12bの底面とが接した後、チャック7はチャック継手12によって回動する。
そしてまた、この後部材5の軸部5bに形成された孔部に、先部材4の後方軸部外周が挿入固定されて、チャックスライダー3が形成されている。
この矩形状部材13aは、固定筒10の鍔部10aに形成された貫通孔10eを挿通し、前記した先部材5の鍔部5eに係止されている。
先ず、芯把持機構6を組み立てる。この芯把持機構6は、固定筒10の前方から、先筒部10b内に締めリング8を圧入、係止し、続いてチャック7を挿入する。また前記固定筒10の後方からチャックスプリング11を収容し、チャック継手12とチャック7とを係合させることによって、組み立てられる。
更にまた、固定筒10の鍔部10aは、軸筒1の前端と口先部の後方に設けられた段部との間に挟まれることによって、軸筒1に対して固定筒10の固定状態が完了する。
なお、この状態でチャックスライダー3はスプリング9によって後方側に付勢されると共に、スプリング9の付勢力に抗して前方側に可動可能となされている。
続けて、前記芯ケース14は軸筒1の後方から挿入され、図2に示すように、芯ケース14の先端部はリンク部材13の円筒部13b内部に摺動可能に収納される。このとき、前記リターンスプリング15の前方端部が、リンク部材13の円筒部13bの後端面に当接する。
この回転筒体17は、図1に示すように軸筒1の後端に突出した摘み部17aを有し、この摘み部17aを回動することによって軸筒1に対して前後動する。
しかしながら、軸筒1の螺子部に螺合する螺子部の上部にOリング20(ゴムや軟質合成樹脂製の弾性体など)が止着されており、軸筒の孔部内周に対して適宜な摩擦抵抗によって不用意に回動しないように配慮されている。
したがって、前記回転筒体17によって芯ケース14は軸筒1に対して前後動自在で、しかも軸筒1から抜けが防止されている。しかも、回転筒体17の回動によって、回転筒体17が前後動するため、芯ケース14の初期状態における位置を調整することができる。
まず、図2は、チャックスライダーの先部材4の前端に、芯の前端がやや突出する初期状態を示している。この状態からノックカバー18をノックして、芯ケース14を前進させ、スプリング9を圧縮して、チャックスライダー3を前進させる。(スプリング9の付勢力に対して、芯ケースの段部14aとリング部材13の後端との間に設けられたリターンスプリング15の付勢力が十分強く設定されている。)
また、芯把持機構6は静止した状態を維持し芯を把持しているので、チャックスライダー3の前進に伴って先部材4が前方に突出する。その結果、芯の前端は先部材4の前端から没入し、ストッパー4aを抜け、ストッパー4aの当接部4cの後端に位置した状態となる。
このチャック7の前進によって、把持部7aの外周が締めリング8の締め付けから開放されて、芯21の把持が解除される。
そして、芯21の把持が開放されると、芯21は自重で落下して、芯21の前端がストッパー4aの当接部4cに当接した状態となる。この状態では、当接部4cにかかる押圧力(当接力)は最小であって、芯の自重である。
そして、スプリング9の復帰力によって芯ケース14と伴にチャックスライダー3が後退して初期の状態に戻る。このとき、スライダー3が後退して初期の状態に戻る際、芯21の先端はストッパー4aを通過し、先部材4の先端から一定寸法突出する。
尚、上述したように回転筒体17の摘み部17aを回動することによって芯ケース14を前後動することにより、芯の突出量を変化させることができる。
図6に示した状態は、ノック操作が行なわれていない初期状態を示している。この状態からノック操作が行なわれ、芯ケース14を介してチャック継手12に操作力が作用すると、チャック継手12は前方に移動する。このとき、チャック継手12はカム部10dによって回動するが、前記チャック継手12がガタ寸法Aの距離を移動するまで、チャック7には周方向、縦方向とも力が加わらないため、前方に突出することもなく、また回動することもない。
その結果、チャック7はチャック継手12から回動力と縦方向の力を受けるため、回動しながら、前方に突出し、一方、締めリング8は固定筒10に固定されているため、チャック7の外周部の接触部は、締めリング8の内周面と接触しながら、前方に突出する。
フルノック状態となった直後は、図8、図9(a)に示すように、チャック7の後端部はチャック継手12の係止孔12bの底面と当接した状態であるが、チャック7の肩部が締めリング8の面取り部8aより前方へ突出する状態となる。
そのため、ノック解除直後からチャック継手12と共にチャック7は、ノック操作時とは逆方向の回動を始め、図11の初期状態へと戻る。
したがって、ノック操作時のチャック7の回動量とノック解除時のチャック7の回動量は異なるため、初期状態におけるチャック7の接触部は徐々に回転し、締めリング8に対するチャック7の接触部が変化する。このように、チャック7と締めリング8の接触部がノック操作ごとに刻々と変化するため、より均一に摩耗する。
なお、カム部ピッチをP、ガタ寸法Aとしたときの1ノックでの回転角度xは、
で表す事ができる
しかしながら、本発明にあっては、特にこれに限定されるものではなく、例えば、図12に示すように、斜面21cと垂直面21bからなるカム部21aを固定筒21に形成すると共に、チャック継手22に形成される突起部22aに斜面22cと垂直面22bを形成し、前記突起部22aの斜面22cをカム部21aの斜面21cに常に押し当てながら、前方に移動できるように構成されても良い。
このとき、突起部22aの斜面22cをカム部21aの斜面に常に押し当てるため、チャック継手22の下端面にねじりトルクを発生させるスプリングを配置するのが好ましい。
2 口先部
2a 内段部
3 チャックスライダー
4 先部材
4a ストッパー
4b ガイドパイプ
4c 当接部
5 後部材
5b 軸部
5c 段部
5d 筒部
5e 鍔部
6 芯把持機構
7 チャック
7a 大径部
7b 爪部
8 締めリング
9 スプリング
10 固定筒
10a 鍔部
10b 先筒部
10c 段部
10d カム部
10e 貫通孔
11 チャックスプリング
12 チャック継手
12a 軸部
12b 係止孔
12c 爪部
12d 突起部
13 リンク部材
13a 矩形状部材
13b 円筒部
14 芯ケース
14a 段部
15 リターンスプリング
16 消しゴム
17 回転筒体
17a 摘み部
18 ノックカバー
19 消しゴム受台
19a 軸部
20 Oリング
21 固定筒
21a カム部
21b 垂直面
21c 斜面
22 チャック継手
22a 突起部
22b 垂直面
22c 斜面
Claims (5)
- 軸筒と、前記軸筒の先端に設けられた口先部と、前記軸筒内に収容され軸筒に設けられたノック操作部の操作により進退する芯ケースと、前記芯ケースの前方に位置し、前記軸筒に固定された固定筒と、前記固定筒に進退可能に設けられ、ノック操作部の操作により芯ケースが所定距離前進するまで芯を把持するチャックと、前記固定筒に収容された、前記チャックの拡開を規制する締めリングと、前記ノック操作部の操作によりチャックを締めリングに対して回転させる回転手段とを備えることを特徴とするノック式シャープペンシル。
- 前記締めリングは固定筒に固定されていることを特徴とする請求項1記載のノック式シャープペンシル。
- 更に、前記固定筒内に一端が挿入されると共に芯ケースと所定の間隔をおいて設けられ、前記芯ケースが当接し芯ケースと共に前進するチャック継手と、前記固定筒とチャック継手との間に設けられ、前記チャック継手を後方に付勢するチャックスプリングとを備え、
前記回転手段は、前記固定筒に形成された螺旋状のカム部と、チャック継手の外周面に形成された突起部とからなり、
前記チャック継手が前進し、前記チャック継手がチャックに当接すると共に、前記突起部がカム部を摺動することによって、前記チャック継手が回動すると共にチャックが回転することを特徴とする請求項1または請求項2記載のノック式シャープペンシル - 前記チャックの後端部が、チャック継手に設けられた係止孔に所定のガタ寸法をもって、取り付けられていることを特徴とする請求項3記載のノック式シャープペンシル。
- 前記チャックの後端部端面とチャック継手の係止孔の底面との間に前記ガタ寸法が形成されるように、前記係止孔の内壁には爪部が形成される共に、前記チャックの後端部に係止孔の内壁の爪部に係止される爪部が形成され、
前記チャックはチャック継手に対して、前記ガタ寸法の距離を移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項4記載のノック式シャープペンシル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005293281A JP4678730B2 (ja) | 2005-10-06 | 2005-10-06 | ノック式シャープペンシル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005293281A JP4678730B2 (ja) | 2005-10-06 | 2005-10-06 | ノック式シャープペンシル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007098824A JP2007098824A (ja) | 2007-04-19 |
JP4678730B2 true JP4678730B2 (ja) | 2011-04-27 |
Family
ID=38026237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005293281A Expired - Fee Related JP4678730B2 (ja) | 2005-10-06 | 2005-10-06 | ノック式シャープペンシル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4678730B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4714770B2 (ja) | 2008-10-06 | 2011-06-29 | 日本電波工業株式会社 | 音叉型圧電振動片及び音叉型圧電振動片の製造方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56140488U (ja) * | 1980-03-24 | 1981-10-23 | ||
JPS5950789U (ja) * | 1982-09-29 | 1984-04-04 | 三菱鉛筆株式会社 | ノツク式シヤ−プペンシル |
JPH1199795A (ja) * | 1997-09-29 | 1999-04-13 | Pentel Kk | シャ−プペンシル |
JP2004216691A (ja) * | 2003-01-14 | 2004-08-05 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 芯繰り出し装置 |
-
2005
- 2005-10-06 JP JP2005293281A patent/JP4678730B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56140488U (ja) * | 1980-03-24 | 1981-10-23 | ||
JPS5950789U (ja) * | 1982-09-29 | 1984-04-04 | 三菱鉛筆株式会社 | ノツク式シヤ−プペンシル |
JPH1199795A (ja) * | 1997-09-29 | 1999-04-13 | Pentel Kk | シャ−プペンシル |
JP2004216691A (ja) * | 2003-01-14 | 2004-08-05 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 芯繰り出し装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007098824A (ja) | 2007-04-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5827675B2 (ja) | 筆記具 | |
US8920057B2 (en) | Mechanical pencil | |
JPWO2007142135A1 (ja) | シャープペンシル | |
JP6249790B2 (ja) | シャープペンシル | |
JP2010064302A (ja) | 筆記具 | |
JP4678730B2 (ja) | ノック式シャープペンシル | |
JP6548988B2 (ja) | シャープペンシル | |
JP6670136B2 (ja) | シャープペンシルユニット及び該シャープペンシルユニットを具備した出没式筆記具 | |
TW202100371A (zh) | 自動鉛筆 | |
WO2012014832A1 (ja) | メカニカルペンシル | |
JP5373359B2 (ja) | シャープペンシル | |
JP4469051B2 (ja) | 筆記具のキャップ構造 | |
JP6853701B2 (ja) | ノック式筆記具 | |
JP5373360B2 (ja) | シャープペンシル及びこれに利用されるチャック | |
JP3837916B2 (ja) | 後端ノック式筆記具 | |
JP5373361B2 (ja) | シャープペンシル | |
JP2005532930A (ja) | 汎用替え芯機構及び方法 | |
JP6057045B2 (ja) | メカニカルペンシル | |
JP4584641B2 (ja) | 芯繰り出し装置 | |
JPH0539916Y2 (ja) | ||
JP2022072827A (ja) | 筆記具 | |
JP6413572B2 (ja) | 筆記具 | |
JP2024000377A (ja) | 出没式筆記具 | |
JPH061833Y2 (ja) | 自動繰り出し式シャープペンシルの芯ガイドパイプ間歇移動装置 | |
JP2024000380A (ja) | 出没式筆記具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080903 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110118 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110127 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110127 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |