JPH0539916Y2 - - Google Patents

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JPH0539916Y2
JPH0539916Y2 JP1986199671U JP19967186U JPH0539916Y2 JP H0539916 Y2 JPH0539916 Y2 JP H0539916Y2 JP 1986199671 U JP1986199671 U JP 1986199671U JP 19967186 U JP19967186 U JP 19967186U JP H0539916 Y2 JPH0539916 Y2 JP H0539916Y2
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axial direction
eraser
rear end
outer cylinder
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、例えばノツク式シヤープペンシル
等におけるノツク構造と消しゴム送出機構を組合
せた筆記具に関する。
【従来の技術】
従来のノツク式シヤープペンシルにおいて、先
具を有する外筒の後端側に後部キヤツプが軸方向
へ移動可能に連結されたものでは、それらの外筒
と後部キヤツプの相互内部に芯パイプを軸方向へ
摺動可能に挿入し、この芯パイプの後端部に金属
環でカシメられた消しゴムを着脱可能に嵌合保持
させ、この消しゴムを介して上記後部キヤツプを
ノツク操作することにより、芯パイプが軸方向へ
関連応動して芯送りが行われ、かつ、上記後部キ
ヤツプから消しゴムキヤツプを外すことにより消
しゴムが使用されるようになつている。
【考案が解決しようとする問題点】
このような従来のシヤープペンシルでは、外筒
の同軸延長上にあつて比較的長い後部キヤツプ全
体を芯送り時にノツク動作させなければならず、
このため、そのノツク時の後部キヤツプが外筒を
握る手に引つ掛かるなどしてノツクし難いという
問題点があつた。 また、消しゴムは常に一定位置で保持固定され
ることにより、消しゴム自体の強度上の点からカ
シメ金属環よりの突出長さが短く、かつ、消耗度
に応じて繰り出し量を調整できないため、消耗度
が激しく早期に使用不能になるという問題点があ
つた。 そこで、本出願人は先に出願した実願昭61−
158220号の筆記具によつて上記問題点を解決する
に至つた。 この先願の筆記具は、外筒の後端に連結された
後部キヤツプを回転すると、消しゴムがネジ送り
作用で送り出され、また、上記後部キヤツプに軸
方向へ摺動可能に挿入されてその後端外方に延出
するノツクキヤツプをノツクすることにより、芯
送りが行われる構成になつている。 しかし、上記先願の筆記具の場合、ノツクキヤ
ツプのノツク後において、後部キヤツプの回転に
より消しゴムを送り出すと、これに共連れして上
記ノツクキヤツプが移動してくるという問題点が
あつたので、係止リブを設ける等の実施例を記載
したが、消しゴムとノツクキヤツプとの摩擦が係
止リブより強い場合は、ノツクキヤツプが移動す
るなどして量産時の確実性に乏しいという問題点
が残されていた。 よつて、この考案は上記問題点を解決するため
になされたもので、先願の効果に加え、ノツクキ
ヤツプを非ノツク時に一定の後方突出位置に保持
でき、消しゴム送出時における上記ノツクキヤツ
プの移動を確実に防止できる筆記具を提供するこ
とを目的とする。
【問題点を解決するための手段】
この考案の筆記具は、リードチヤツクを軸方向
先端側に押し移動することによつて、内部に蓄え
ていた芯を上記リードチヤツクを介して先端側に
押し出す芯パイプと、この芯パイプを軸方向に移
動自在に収納する外筒と、上記芯パイプを後方に
付勢して、上記リードチヤツクを締め付けるチヤ
ツク締付用弾性体と、上記外筒の後端側に回転可
能に連結された後部キヤツプと、この後部キヤツ
プ内に、軸廻り方向への移動が規制された状態で
軸方向に移動自在に設けられ、後端側が上記後部
キヤツプの後端から突出するノツクキヤツプと、
このノツクキヤツプ内に、軸廻り方向への移動が
規制された状態で軸方向に移動自在に設けられ、
後端部で消しゴムを保持する消しゴム受台と、こ
の、消しゴム受台内に先端側から挿入されて同消
しゴム受台を軸方向に移動するネジ軸部を有し、
このネジ軸部の先端側が上記外筒の後端側に軸廻
り方向への移動が規制された状態で軸方向に移動
自在に連結され、上記芯パイプの後端と上記ネジ
軸部の先端との間に所定の距離の遊びを生じるよ
うに設けられた送りネジ部材と、この送りネジ部
材を後方に付勢して上記ノツクキヤツプの先端に
当接させ、非ノツク時に上記芯パイプの後端と上
記ネジ軸部の先端との間に上記距離を開けさせる
弾性体とを備えたことを特徴とするものである。
【作用】
この考案においては、ノツクキヤツプをノツク
すると、このノツクキヤツプと一体に送りネジ部
材が前進移動して該送りネジ部材で芯パイプが押
し進められることにより芯送りが行われる。そし
て、上記ノツクキヤツプは、ノツク解除時に弾性
体の付勢力で後退移動して一定の後方突出位置に
保持される。一方、後部キヤツプを正回転させる
と、消しゴム受台が上記後部キヤツプと共に正回
転させられ、その消しゴム受台が送りネジ部材に
より軸方向へネジ送りされて後退移動することに
より、消しゴムがノツクキヤツプの後端から繰り
出される。また、上記後部キヤツプを逆回転させ
ると、これと一体に回転するノツクキヤツプを介
して上記消しゴム受台が上記送りネジ部材で軸方
向へ逆移動させられることにより、上記消しゴム
が上記ノツクキヤツプ内に退没させられる。この
ため、後部キヤツプの正逆回転により消しゴムの
繰り出し量を消耗度に応じて調整することがで
き、しかも、上記ノツクキヤツプはノツク解除時
に弾性体によつて後退移動して一定の後方突出位
置で保持されるため、上記消しゴムの送出時に上
記ノツクキヤツプが連れだつて移動するような虞
れがなくなる。
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。 第1図に示すノツク式シヤープペンシルにおい
て、外筒1の先端には先具2が捻じ込み等の手段
で着脱可能に連結されている。 先具2内には芯送出機構3が組込まれ、この芯
送出機構3には芯パイプ4の先端が連結されてい
る。 これによつて、上記芯送出機構3と上記芯パイ
プ4は上記先具2に対し一体的にユニツト化され
ている。 上記外筒1の内周面中途部には、小径段差環状
の芯パイプ保持部1aが同軸上に設けられてい
る。 この芯パイプ保持部1aは、後述する後部キヤ
ツプ7の抜き取り時において、上記外筒1内に挿
入状態で残存する上記芯パイプ4を同軸上で軸方
向へ摺動可能に保持し、該芯パイプ4の傾きを防
止している。 上記芯送出機構3は、先具2の先端から出没さ
せる先端パイプ30と、この先端パイプ30内を
介して送り出される芯Sに摩擦係合力を付与する
ための摩擦付与部材31と、上記芯パイプ4の先
端に連結されたリードチヤツク32と、これを締
付けるチヤツク締付リング33と、上記先具2の
後側内部に軸方向へ摺動可能に挿入されて前端が
上記チヤツク締付リング33の後端に当接された
クツシヨンスリーブ34と、このクツシヨンスリ
ーブ34を介して上記チヤツク締付リング33を
前進方向に付勢し且つ上記リードチヤツク32を
芯パイプ4と共に後退方向に付勢するチヤツク締
付用の弾性体35とからなつている。 従つて、上記外筒1の先端の上記先具2を連結
することにより、この先具2にユニツトされた芯
パイプ4が上記外筒1内に軸方向へ摺動可能に挿
入されている。 この状態において、上記芯パイプ4の後端は上
記外筒1の後端から延出している。 その芯パイプ4の後端には、この内部に収納さ
れた芯Sのこぼれを防止するためのキヤツプ5が
着脱可能に被嵌されている。 このキヤツプ5は、例えばクロームメツキが施
された極薄の円筒体からなつている。 このような極薄円筒体形状のキヤツプ5は、そ
の後端の極薄肉厚分だけが上記芯パイプ4の後端
からの正味の突出長さとなり、この突出長さは筆
記具全体の長さに対して殆ど無視できるため、筆
記具全体の長さを短くできる。しかも、上記芯パ
イプ4の後端に中間リング6を介して着脱可能に
連結された後部キヤツプ7を抜き取れば、上記キ
ヤツプ5の全体が露出し、その全体が摘み代とな
るので、上記キヤツプ5を容易に抜き取ることが
でき、上記芯パイプ4への芯補充を容易に行うこ
とができる。 上記中間リング6は、その外周中間部に設けら
れた外鍔部6aと、この外鍔部6aを境にした前
側筒部6bと後側筒部6cとからなり、その後側
筒部6cが上記後部キヤツプ7の前端側内部に捻
じ込まれることによつて、この後部キヤツプ7の
前端側にコネクター8の後端側が予め連結されて
いる。 即ち、上記コネクター8は、第1図〜第5図示
のように、前端側から後端側に向つて漸次段階的
に大径となる段付筒状に一体形成されたもので、
前段筒部80と中段筒部81および後段筒部82
とからなつている。 かかるコネクター8において、中段筒部81の
外周面には、上記外筒1の後端側内周面に設けら
れた係合凹部1b(第1図参照)に嵌込み係合さ
せるための係合突起83(第1図〜第5図、第7
図参照)が一体突設されている。 また、上記中段筒部81における上記係合突起
83には軸方向のスリツト84が単数または複数
設けられている。ここで、上記係合突起83と上
記スリツト84は、上記中段筒部81の直角断面
線上に設けられている。 上記中段筒部81には、第1図示のように中間
リング6が回転自在に嵌込まれている。 この嵌込時には、上記中段筒部81が上記スリ
ツト84によつて縮径方向に撓むことにより、上
記中間リング6の嵌込みは容易に行える。 そして、上記中間リング6の後端筒部6cが上
記後部キヤツプ7の前端側内部に捻じ込まれるこ
とにより、この後部キヤツプ7の前端側に上記コ
ネクター8の後端側が同軸上に連結されている。 これによつて、上記後部キヤツプ7の前端側に
は上記中間リング6と上記コネクター8がユニツ
ト化されている。 そのコネクター8内に上記外筒1内に芯パイプ
4の後端側を挿入しつつ上記コネクター8を前段
筒部80側から上記外筒1の後側内部に嵌込み、
かつ、この外筒1の後端内部に上記中間リング6
の前側筒部6bを嵌合することより、上記外筒1
と上記後部キヤツプ7が同軸上で回転自在に連結
されている。 ここで、上記中間リング6は、上記外筒1と上
記コネクター8に対しては回転自在であり、か
つ、後部キヤツプ7に対しては一体的にネジ連結
されている。 従つて、上記外筒1と上記後部キヤツプ7は上
述のように同軸上で回転自在に連結される。 この連結状態では、上記芯パイプ4の後端側が
上記コネクター8の後端から後方に突出してお
り、これにより、後述するノツク軸93で上記キ
ヤツプ5を介して上記芯パイプ4をノツクできる
ようになつている。 また、上記連結状態において、上記コネクター
8は上記外筒1内に軸廻り方向が係合されてい
る。 その係合手段として、上記前段筒部80の外周
面と上記外筒1の後端側内周面は、第2図、第3
図および第6図示のように、それぞれ断面8角形
状に形成され、それらの相互が嵌込み係合されて
いる。尚、それらの形状はその他の多角形状であ
つてもよい。 更に、上記コネクター8の中段筒部81におい
ても、その係合突起83が上記外筒1の係合凹部
1b(第1図、第7図参照)に嵌込み係合されて
いる。 その嵌込み時、即ち、上記外筒1内に対する上
記コネクター8の挿入時においても、該コネクタ
ー8がスリツト84によつて縮径方向に弾性変形
することにより、上記コネクター8の挿入および
上記係合突起83の上記係合凹部1bに対する嵌
込み係合も容易に行える。 しかも、上述のように、上記外筒1と上記コネ
クター8の相互が2段階に亘つて軸廻り方向に係
合されていることにより、それら相互の充分な嵌
着力が得られる。 このため、上記外筒1と上記後部キヤツプ7の
相互が必要以上に回転させられるようなことがな
くなる。尚、上記嵌着力は、上記係合突起83と
上記係合凹部1bの係合だけでも充分に得られる
ため、上記前段筒部80の外周面と上記外筒1の
内周面は必ずしも断面8角形状に形成する必要は
ない。 また、上記係合突起83は、第2図中に2点鎖
線で示すように、上記中段筒部81の外周面軸方
向に長く形成してもよく、この場合、上記外筒1
には上記係合凹部1bを形成せず、上記中段筒部
81のスリツト84の縮径方向への撓みを利用し
て上記係合突起83を上記外筒1の内周面に圧接
係合させることにより、それら両者の充分な嵌着
力を得ることができ、かつ、上記係合凹部1bの
成形を省くことができ、金型上も無理抜き成形す
ることがなく、金型に負担をかけることがない。 上記コネクター8の後段筒部82の周壁対称位
置には、第1図、第2図、第5図、第8図示のよ
うに、軸方向摺動溝85が設けられている。 この軸方向摺動溝85は、後述する送りネジ部
材9の前端係止突起94を軸方向へ摺動可能に嵌
込み係合させて上記送りネジ部材9の軸廻り方向
を係合させたものである。尚、その係合手段は上
記軸方向摺動溝85に限定されるものではなく、
上記コネクター8の後段筒部82内で上記送りネ
ジ部材9の前端係止突起94を軸廻り方向に係合
させ得るものであれば、どのような手段であつて
もよい。 そして、上記後段筒部82には、第1図示のよ
うに、送りネジ部材9の前端側が軸方向へ摺動可
能に連結されている。 この送りネジ部材9は、消しゴム送出用のネジ
軸部90と、該ネジ軸部90の前端に円形鍔状の
ストツパ段部91を介して同軸上に一体連結さ
れ、かつ、前端側の切込みスリツト92によつて
径方向に拡縮可能な2分割円筒状に形成した連結
軸部(ノツク軸)93と、この連結軸部93の前
端外周面に一体突設された前端係止突起94とか
らなつている。 かかる送りネジ部材9は、その連結軸部93を
径方向に縮めて上記コネクター8の後段筒部82
内に挿入し、上記連結軸部93の弾性復元力でそ
の前端係止突起94が上記後段筒部82の軸方向
摺動溝85内に嵌込み係合されている。 そして、上記送りネジ部材9は、その連結軸部
93後端のストツパ段部91と上記コネクター8
の後段筒部82の後端との間に介在させた弾性体
10によつて、後退方向に付勢されている。 これにより、上記コネクター8の後端に上記送
りネジ部材9が軸方向へ摺動可能に連結されてそ
れらの両者がユニツト化されている。 ここで、上記芯パイプキヤツプ5の後端と上記
連結軸部93の先端との間には距離aが設けられ
ている。 この距離aは、芯Sのクツシヨン機構における
クツシヨンストロークであると共に、クツシヨン
機構を有しない通常のノツク式筆記具において
も、全長のバラツキ上、距離aもしくは若干の〓
間が必要不可欠なものである。 即ち、aの距離が無くなると、芯パイプキヤツ
プ5の頭部が連結軸部93に当接し、丁度ノツク
した状態となり、筆記時に芯スベリを起し、筆記
具としての用を完全になさないこととなる。 また、上記芯パイプキヤツプ5の後端と上記コ
ネクター8の後端との間には距離bが設けられて
いる。 この距離bは、後述する後端ノツクで上記送り
ネジ部材9が前進し、その連結軸部93の先端で
上記芯パイプ4の後端がキヤツプ5を介して押動
され、その芯パイプ4が前進移動することによ
り、上記先端パイプ30から芯Sが送り出される
ノツク代である。 上記送りネジ部材9のネジ軸部90は、貫通円
筒状の消しゴム受台11内に軸方向へ移動可能に
挿入係合されている。 この消しゴム受台11は、上記後部キヤツプ7
内に挿入されたノツクキヤツプ12内に軸方向へ
摺動可能に挿入されて軸廻り方向が係合されてい
る。 その係合手段として、上記消しゴム受台11の
前端側外周面に一体突設した外向係合爪11a
が、上記ノツクキヤツプ12に設けたガイド溝1
2aに嵌込み係合されている。 ここで、上記ノツクキヤツプ12の前端側に
は、第9図および第17図示のように、軸方向に
沿う切込みスリツト12bが上記ガイド溝12a
との直角断面線上に設けられている。 従つて、上記ガイド溝12aに対する上記外向
係合爪11aの嵌込み時には、上記ノツクキヤツ
プ12がその切込みスリツト12bで拡径方向に
弾性変形することによつて、上記嵌込みが容易に
行え、かつ、その嵌込み後には、上記切込みスリ
ツト12bが縮径方向に弾性復元することによ
り、上記外向係合爪11aと上記ガイド溝12a
とが確実に嵌込み係合される。 尚、上記ノツクキヤツプ12の切込みスリツト
12bは、第15図および第16図示のように、
上記消しゴム受台11の前端側軸方向に設けら
れ、該消しゴム受台11の外向係合爪11aおよ
び内向係合爪11bとの直角断面線上に位置する
切込みスリツト11dに置き換えてもよい。この
切込みスリツト11dにあつても、消しゴム受台
11の径方向への拡縮弾性変形を容易にするた
め、上記ノツクキヤツプ12の切込みスリツト1
2bの場合と同様、上記ガイド溝12aに対する
上記外向係合爪11aの嵌込みが容易に行え、か
つ、その嵌込み係合が確実に行える。 また、上記消しゴム受台11の前端側内周面に
は内向係合爪11bが一体突設され、この内向係
合爪11bは上記ネジ軸部90のネジ溝95にネ
ジ送り可能に嵌込み係合されている。 これにより、上記消しゴム受台11は送りネジ
部材9にネジ送り可能に連結されている。 ここで、上記消しゴム受台11の前端部がネジ
軸部90のストツパ段部91に当接した時に、ネ
ジ溝95の前端部95aの外周において、数度の
間、ピツチ0に設定されている。 このため、上記ネジ溝95の前端部95aに上
記内向係合爪11bが係合した状態において、そ
の係合方向に上記消しゴム受台11が無理に廻さ
れても、それに対応する充分なストツパ強度が得
られ、上記内向係合爪11bが上記ネジ溝95の
前端部95aに喰い込むようなことがなくなる。 また、上記消しゴム受台11の後端側内部に
は、大径段差状の消しゴム嵌合孔部11cが設け
られ、この嵌合孔部11c内に消しゴム13の基
部が着脱可能に嵌合支持されている。尚、上記嵌
合孔部11cの内周面に、例えば断面三角形状等
のリブを設け、このリブを上記消しゴム13に喰
い込ますことによつて、該消しゴム13が濫りに
抜けないようにしてもよい。 また、その抜け止め手段として、第18図示の
ように、上記消しゴム受台10の後端中心部に差
込み針14を一体形成、もしくは別部品により取
付け、この差込み針14に上記消しゴム13を差
込み支承させてもよい。この場合、第1図および
第13図示の消しゴム嵌合孔部11cを省くこと
ができ、これによつて、スペースの確保が得ら
れ、消しゴムのより太いものが装填可能となつて
非常に使用勝手が良くなる。 一方、上記ノツクキヤツプ12は、後部キヤツ
プ7内に軸廻り方向が係合されている。 その係合手段として、第1図示のように、上記
ノツクキヤツプ12の外周面に一体突設された係
止突起12cを、上記後部キヤツプ7の内周面に
設けた軸方向係合溝7aに軸方向へ摺動可能に係
合させている。尚、上記係合突起12cを上記後
部キヤツプ7の内周面に一体突設し、かつ、上記
軸方向係合溝7aを上記ノツクキヤツプ12の外
周面に設けて上記係合手段としてもよい。 そして、上記後部キヤツプ7にはクリツプ15
が取付けられている。 ここで、上記後部キヤツプ7の後部外周面に
は、第1図および第10図〜第12図示のよう
に、クリツプ取付用の隆起壁部7bが一体形成さ
れ、この隆起壁部7bにはクリツプ差込溝7cが
設けられている。 このクリツプ差込溝7cの内側は上記後部キヤ
ツプ7内に開放されている。 かかるクリツプ差込溝7cは、上記後部キヤツ
プ7の成形時に成形ピンによつて一体形成された
成形溝からなつており、この成形溝を利用して上
記クリツプ15が取付けられている。 このクリツプ15の基端側には差込片部15a
が略U字状に折り返し曲成され、かつ、該差込片
部15aの先端には更に内側へ略直角に屈曲する
係止片部15bが設けられている。 そして、上記差込片部15aが上記クリツプ差
込溝7cに圧入され、これによつて、上記クリツ
プ15の基部が上記後部キヤツプ7の隆起壁部7
bに取付けられている。 この取付状態において、上記クリツプ15の差
込片部15aが上記クリツプ差込溝7cに圧接係
合され、かつ、上記係止片部15bは、上記クリ
ツプ差込溝7cを介し後部キヤツプ7内に突出し
てノツクキヤツプ12の外周面に摺接している。 ここで、上記ノツクキヤツプ12は、その前端
に圧接しているネジ軸部90のストツパ段部91
を介して上記弾性体10で後退方向に付勢されて
いることにより、上記ノツクキヤツプ12の係止
突起12cの後端が上記クリツプ15の係止片部
15bの前端に係止している。 従つて、上記クリツプ15の係止片部15b
は、上記ノツクキヤツプ12の後退移動を規制
し、該ノツクキヤツプ12の抜け出しを防止し
て、該ノツクキヤツプ12を非ノツク時に一定の
後方突出位置で保持している。 このように、クリツプ15がノツクキヤツプ1
2の抜け出しを防止することにより、その抜出防
止用の天ビス等を上記後部キヤツプ7の後端に設
ける必要がなく、このため、部品点数が減少し、
筆記具製品の不良率が減少してコストダウンが図
れる。 また、上記クリツプ15は、その差込片部15
aを上記クリツプ差込溝7cに差し込むだけよ
く、このため、組立ても簡単である。 さらに、上記弾性体10は、上記ノツクキヤツ
プ12を後退方向に付勢するだけでよいので、弾
発力の弱いもので足りる。 次に、筆記具く組立てる際、芯送出機構3およ
び芯パイプ4が一体的にユニツトされた先具2を
外筒1の先端に捻じ込み連結する。 一方、ノツクキヤツプ12前端方向より、その
ガイド溝12aに合わせて消しゴム受台11の外
向係合爪11aを上記ノツクキヤツプ12内に押
し込むと、該ノツクキヤツプ12の切込みスリツ
ト12bまたは消しゴム受台11の切込みスリツ
ト11dが拡径方向に弾性変形することにより、
上記外向係合爪11aが上記ガイド溝12aに内
側から容易に嵌込まれ、その嵌込み後には、上記
切込みスリツト12cまたは11dが縮径方向に
弾性復元することにより、上記外向係合爪11a
と上記ガイド溝12aの係合が確実に行われる。 次いで、、後部キヤツプ7内に、その後端から
上記ノツクキヤツプ12を挿入したのち、クリツ
プ15の差込片部15aを後部キヤツプ7のクリ
ツプ差込溝7cに圧入する。 その後、連結軸部93の前端外周面に一体突設
された前端係止突起94をコネクター8の軸方向
摺動溝85に合わせ、切り込みスリツト92を利
用して縮径方向への弾性変形を行い、上記軸方向
摺動溝85に嵌込み連結し、引続き、コネクター
8の中段筒部81に中間リング6の後側筒部6c
を挿入する。 上記コネクター8を母体としたこれらユニツト
の送りネジ部材9を消しゴム受台11に捻じ込
む。 そして、該コネクター8に挿入されている中間
リング6の後側筒部6cを後部キヤツプ7前端側
内部に捻じ込むことにより、それぞれが一体的に
ユニツト化される。 そこで、上記後部キヤツプ7の先端から突出し
ているコネクター8の前段筒部80内に、上記外
筒1の後端から延出している芯パイプ4の後端側
を挿入しながら上記外筒1の後端側内部に中間リ
ング6の前側筒部6bを嵌合することにより、上
記外筒1と上記後部キヤツプ7が回転自在に連結
されて筆記具の組立てが完了する。 従つて、上記外筒1から上記後部キヤツプ7を
抜き取ると、芯パイプ4後端のキヤツプ5が露出
するので、このキヤツプ5を抜き取ることによ
り、上記芯パイプ4への芯Sの補充を容易に行う
ことができる。 次に、動作について説明する。後部キヤツプ7
内に消しゴム13が退没した状態において、後部
キヤツプ7を一方向に回転させると、これにノツ
クキヤツプ12を介して消しゴム受台11が一体
に回転することにより、該消しゴム受台11の内
向係合爪11bが送りネジ部材9のネジ溝95に
ガイドされて上記消しゴム受台11が上記ノツク
キヤツプ12内を後退移動する。 これにより、上記ノツクキヤツプ12の後端か
ら消しゴム13が送出されて字消しに供せられ
る。 この状態から、上記後部キヤツプ7を逆方向に
回転させると、これと一体に消しゴム受台11が
回転してその内向係合爪11bが上記ネジ溝95
にガイドされて前進移動することにより、上記消
しゴム13がノツクキヤツプ12内に退没する。 このようにして上記消しゴム13が突出・退没
させられた何れの状態においても、ノツクキヤツ
プ12をノツクすると、該ノツクキヤツプ12の
先端に係合しているストツパ段部91を介して送
りネジ部材9が前進移動する。 もつて、この送りネジ部材9のネジ軸部90の
前端で芯パイプ4がキヤツプ5を介して押し進め
られることにより、芯送出機構3が働いて先端パ
イプ30と芯Sが順次送出される。 そして、上記ノツクキヤツプ12のノツク解除
時には、該ノツクキヤツプ12が弾性体10の付
勢力で後退移動させられ、クリツプ15の係止片
部15bに上記ノツクキヤツプ12の係止突起1
2cが係合することにより、そのノツクキヤツプ
12は一定の後方突出位置に保持される。
【考案の効果】
以上、この考案によれば、外筒の後端に回転可
能に連結された後部キヤツプの後端から突出する
ノツクキヤツプをノツクすることにより、芯送り
が円滑に行われ、かつ、上記ノツクキヤツプを回
転させることにより、上記ノツクキヤツプの後端
から消しゴムを出没させることができ、このた
め、上記消しゴムを消耗度に応じて繰り出し且つ
その繰り出し量を適度に調整でき、消しゴムを長
期間に亘つて使用可能となり、消しゴムの使い勝
手が非常によくなるという効果に加え、上記ノツ
クキヤツプが常時後退方向に付勢されて非ノツク
時に一定の後退位置で保持されることにより、上
記消しゴムの送出時に下がつていた上記ノツクキ
ヤツプが連れだつて移動するようなことがなく、
その移動を確実に防止できるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係るノツク式シ
ヤープペンシルの断面図、第2図はコネクターの
平面図、第3図は第2図の左端面図、第4図は第
2図の右端面図、第5図は第2図の−線断面
図、第6図は第1図の−線断面図、第7図は
第1図の−線断面図、第8図は第1図の−
線断面図、第9図は第1図の−線断面図、
第10図は後部キヤツプの断面図、第11図は第
10図のA−A線断面図、第12図は第10図の
B−B線断面図、第13図は消しゴム受台の断面
図、第14図は第13図のC−C線断面図、第1
5図は消しゴム受台の他の実施例を示す断面図、
第16図は第15図のD−D線断面図、第17図
はノツクキヤツプの断面図、第18図は消しゴム
受台の他の実施例を示す断面図である。 図において、1は外筒、4は芯パイプ、7は後
部キヤツプ、8はコネクター、9は送りネジ部
材、11は消しゴム受台、12はノツクキヤツ
プ、13は消しゴム、32はリードチヤツク、3
5はチヤツク締付用弾性体、90はネジ軸部、a
は距離、Sは芯である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リードチヤツク32を軸方向先端側に押し移動
    することによつて、内部に蓄えていた芯Sを上記
    リードチヤツク32を介して先端側に押し出す芯
    パイプ4と、この芯パイプ4を軸方向に移動自在
    に収納した外筒1と、上記芯パイプ4を後方に付
    勢して、上記リードチヤツク32を締め付けるチ
    ヤツク締付用弾性体35と、上記外筒1の後端側
    に回転可能に連結された後部キヤツプ7と、この
    後部キヤツプ7内に、軸廻り方向への移動が規制
    された状態で軸方向に移動自在に設けられ、後端
    側が上記後部キヤツプ7の後端から突出するノツ
    クキヤツプ12と、このノツクキヤツプ12内
    に、軸廻り方向への移動が規制された状態で軸方
    向に移動自在に設けられ、後端部で消しゴム13
    を保持する消しゴム受台11と、この消しゴム受
    台11内に先端側から挿入されて同消しゴム受台
    11を軸方向に移動するネジ軸部90を有し、こ
    のネジ軸部90の先端側が上記外筒1の後端側に
    軸廻り方向への移動が規制された状態で軸方向に
    移動自在に連結され、上記芯パイプ4の後端と上
    記ネジ軸部90の先端との間の距離aの遊びが生
    じるように設けられた送りネジ部材9と、この送
    りネジ部材9を後方に付勢して上記ノツクキヤツ
    プ12の先端に当接させ、非ノツク時に上記芯パ
    イプ4の後端と上記ネジ軸部90の先端との間に
    上記距離aを開けさせる弾性体10とを備え、上
    記後部キヤツプ7の後端側には、その内部に通じ
    るクリツプ差込溝7cが設けられ、このクリツプ
    差込溝7cにはクリツプ15の基部に屈曲形成さ
    れた差込片部15aが差込み圧入され、この差込
    片部15aの先端に屈曲形成された係止片部15
    bによつて、上記ノツクキヤツプ12の後退移動
    が規制されていることを特徴とする筆記具。
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JPS63108785U JPS63108785U (ja) 1988-07-13
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JPH08150798A (ja) * 1994-11-28 1996-06-11 Pentel Kk シャ−プペンシル

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JPS4921631U (ja) * 1972-05-29 1974-02-23

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JPS5874584U (ja) * 1981-11-16 1983-05-20 有川 真澄 上部を回転させることにより、長い消しゴムを調節使用できるシヤ−プペンシル

Patent Citations (1)

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JPS4921631U (ja) * 1972-05-29 1974-02-23

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KR890006809Y1 (en) 1989-10-05

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