JPH1044685A - 多芯筆記具 - Google Patents
多芯筆記具Info
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- JPH1044685A JPH1044685A JP8216761A JP21676196A JPH1044685A JP H1044685 A JPH1044685 A JP H1044685A JP 8216761 A JP8216761 A JP 8216761A JP 21676196 A JP21676196 A JP 21676196A JP H1044685 A JPH1044685 A JP H1044685A
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- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Abstract
が拡開して芯が没入するのを防ぐ。また、弾撥力が大き
いスプリングの使用により、芯を砕いてしまう危険性を
除去する。 【解決手段】 軸本体1内にシャ−プペンシル19を少
なくとも1つ含む複数の筆記体を備える。筆記体は弾撥
部材27により後方へ付勢されているが、筆記体の後端
に取り付けた押圧部材11,13を前進させることで、
軸本体から突出させる。シャ−プペンシルは、押圧部材
に連結した外部材31と、その内側に配置した鉛芯繰り
出し機構を有し、これを作動させるノック駒23を押圧
部材に配置する。
Description
プペンシルを少なくとも1つ含む複数の筆記体を有し、
該筆記体は弾撥部材により後方に付勢されているが、筆
記体の後端に取り付けられている押圧部材を前進せし
め、前記筆記体を軸本体から突出させるが如くなした多
芯筆記具に関するものである。
多芯筆記具として、実公昭56−35354号公報や、
実公昭56−16312号公報が知られている。そし
て、前者の実公昭56−35354号公報の実用新案登
録請求の範囲には、「軸筒1内に、シャ−プペンシル機
構4とボ−ルペン機構6とを摺動自在に対向配置したも
のであって、軸筒1は首部に縦長導溝2、3を対向開穿
すると共に、軸筒1の首部端には、2本の押脚801、
802が対向突設された押子8を摺動自在に嵌合し、シ
ャ−プペンシル機構4は芯ケ−ス405の先に設けたチ
ャック401、チャック401が嵌合或いは脱出する締
付環402、チャック401を弾発往復動せしめる弾機
404で押出式に構成して基端に指圧子5を取付け、ボ
−ルペン機構6はインキ管601の先端に転球602を
具備せしめて構成して基端に指圧子7を取付け、指圧子
5、7を押子8側において対向配置し、指圧子5、7の
対向面における押子8寄りには押脚801、802に係
合して上記両機構4、6を軸筒1から突出保持せしめる
突起501、701を突設すると共に、押子5、7の対
向面中程には突起501、701と押脚801、802
との係合を解除する掛外突起502、702を突設し、
指圧子5、7の対向面と反対側を縦長導溝2、3に臨ま
せ、軸筒1に設けた中具9に上記両機構4、6を貫通せ
しめると共に、中具9と指圧子5、7との間に弾機1
0、11を夫々介在せしめて、上記両機構4、6を常に
軸筒1内に引き込むように構成したことを特徴とする筆
記具。」と記載されており、また、前記シャ−プペンシ
ル機構4を作動させる説明として、詳細な説明には、
「軸筒1の後軸102における首部端には、シャ−プペ
ンシル機構4の筆記芯aの先口403からの突出長さを
調節するための押子8を摺動自在に嵌合するが、その押
子破断面コ型に構成して2本の押脚801、802を突
設し、押子8をこまかに押すことにより、押脚801、
802の両方で指圧子5を介してシャ−プペンシル機構
4の弾機404、チャック401、締付環402等をこ
まかく往復摺動せしめて、周知のシャ−プペンシルと同
様に筆記芯aを先口403から突出せしめると共に、そ
の突出長さを調節する。」と記載されている(公報第3
欄第16行目〜26行目)。
報の実用新案登録請求の範囲には、先端開口部29を有
する下部軸ケ−ス1;軸方向に伸びる直径的に相対向す
る2つのガイド溝10、10’を有しておりかつ前記下
部軸ケ−ス1の後端開口に固着された案内スリ−ブ9;
前記下部軸ケ−ス1の先端開口部29に筆記先端を向け
て前記下部軸ケ−ス内に配置されかつ各々がその後端部
に、前記ガイド溝10、10’の対応する一つによって
案内されるスライダ−7、7’を有するノック式シャ−
プペンシル要素3とボ−ルペン要素3’;前記案内スリ
−ブ9の間割りに左右いずれへも全周回動可能でありか
つ案内スリ−ブ9に関して軸方向に一定区間推移可能に
該案内スリ−ブを包囲しており、180°回動毎に前記
両筆記要素3、3’を交互に筆記位置に前進せしめるか
もしくは収納位置に後退せしめるように前記スライダ−
7、7’とばね圧下に係合するスライド傾斜面13、切
欠係合部14および平坦部15を下端面に形成した彎曲
ケ−シング8;からなり、前記案内スリ−ブ9はその頂
部に軸頭16を具え、外軸頭周面にはカム18を、また
前記彎曲ケ−シング8の上端には前記カム18と係合す
る扇形ストッパ−12を有し、前記カム18と扇形スト
ッパ−12とは、前記ペンシル要素3が前記下部軸ケ−
ス1の先端開口部29から突出しているときは互いの係
合が外れて前記案内スリ−ブ9に対する前記彎曲ケ−シ
ング8の軸方向への往復推移が可能となり、この推移が
前記切欠係合部に係合する前記スライダ−7を介して筆
記位置にある前記ペンシル要素3に伝達されてノック動
作により鉛芯の繰り出しが行なわれ、他方前記ボ−ルペ
ン要素3’が前記下部軸ケ−ス1の先端開口部29から
突出しているときには、互いに係合して前記彎曲ケ−シ
ング8の軸方向への推移が係止されるように構成されて
いることを特徴とする筆記具。」と記載されている。
来技術も、シャ−プペンシルの芯を繰り出す機構を作動
させる部材(前者においては、指圧子5、後者において
は、スライダ−7)が、シャ−プペンシルを軸本体より
突出させた際の没入を防止する係合部材にもなってい
る。そのため、かような構成の筆記具では、筆記の際に
発生する、芯にかかる殆ど総ての荷重が、この係合部に
かかることになる。そして、筆記による荷重が係合部に
かかると、芯繰り出し機構を押圧作動させたときと同じ
状態となる。つまり、チャックが拡開し、芯が没入して
しまうのである。ここで、芯が没入しないように、チャ
ックの芯噛み部の形状を鋸歯状に形成し、芯に喰い付か
せるようにしたものもあるが、その効果は少なく、ま
た、喰い付く力が大きいと芯を砕いてしまうこともあっ
た。また、弾撥力が大きい(チャックを開閉し、芯を繰
り出すための)スプリングを使用し、芯繰り出し機構が
容易に作動しないようにすることもなされているが、芯
を繰り出すときの力も大きな力を必要とし、押圧動作が
困難となるばかりでなく、芯の把持力も大きくなるた
め、これもまた、芯を砕いてしまう危険性があった。
解決するためになされたものであり、軸本体内にシャ−
プペンシルを少なくとも1つ含む複数の筆記体を有し、
該筆記体は弾撥部材により後方に付勢されているが、筆
記体の後端に取り付けられている押圧部材を前進せしめ
ることで、前記筆記体を軸本体から突出させるが如くな
した多芯筆記具において、前記シャ−プペンシルは、前
記押圧部材に連結した外部材と、その外部材の内側に配
置された鉛芯繰り出し機構を有し、また、前記鉛芯繰り
出し機構を作動させるノック部材を押圧部材に配置した
ことを要旨とする。
し、鉛芯繰り出し機構は、前記外軸とは独立作動するノ
ック部材によって作動する。
ペンシルと2本のボ−ルペンが摺動自在に配置されてい
る多芯筆記具である。1種類のシャ−プペンシルとボ−
ルペンとの組み合わせではなく、複数種の芯径のシャ−
プペンシルであっても良く、また、2種類以上のシャ−
プペンシルと色のボ−ルペンとの組み合わせであっても
良い。参照符号1は、軸本体であり、その軸本体1は、
前軸2と後軸3とより構成されている。また、本例にお
いて、前軸2は、先部材4と中軸5の螺合構造により構
成されているが、圧入や嵌合などの手段であっても良
く、また、一体的に形成されていても良い。
リット6が形成されている。本例においては、3個のス
リット6が形成されているが、筆記体であるシャ−プペ
ンシルと2本のボ−ルペンとの3本であるためであり、
筆記体の本数によってスリットの形成する数も変わるも
のである。また、スリット6は、後軸3の一方の端部ま
で形成されていると共に、スリット6の長手方向の両側
には、摺動溝7が形成されている。しかし、この摺動溝
7は、スリット6の両側の全長に渡って形成されている
のではなく、中間部までしか形成されていない。前記後
軸3の前方には、脚部8が形成されている。この脚部8
は、スリット6が形成されることにより形成される。よ
って、筆記体の数によって脚部8の数も変わる。また、
この脚部8の長さは、同一ではなく異なっている。具体
的には、図3中下側の2つの脚8よりも、上方の脚の方
が短めに形成されている。これは、後述するが、後軸3
の中軸5への組み立ての容易性を図ったものである。参
照符号9は、後軸3の側面に形成されたクリップ部であ
る。
る部分に凹凸部10が形成されたボ−ルペン出没用のス
ライダ−(押圧部材)11、12、並びに、シャ−プペ
ンシル出没用のスライダ−13が摺動自在に配置されて
いる。これらスライダ−11〜13の長手方向の両側に
は、摺動突起14が形成されており、前記スリット6に
形成された摺動溝7に摺動自在に係合している。これら
のスライダ−11〜13の背面には、間隔をおいて2つ
の解除突起15、16が各々に形成されており、スライ
ダ−11、12の前端部には、筆記体であるボ−ルペン
17を接続する球状の接続部18が形成されている。一
方、もう1つのスライダ−13の前端部には、シャ−プ
ペンシル19を接続する圧入部20が形成されている。
ライダ−13の長手方向中心部には、ノック溝21が形
成されており、そのノック溝21には、L字状の連結棒
22が摺動自在に配置されている。また、その連結棒2
2の一端部には、その連結棒22に対して移動動作を与
えるノック駒(ノック部材)23が固定されている。符
号24は、前記連結棒22の中間部に固着された突起で
あり、その突起24が、前記スライダ−13の中間部に
形成されている凹部25を摺動することにより、連結棒
22並びにノック駒23の回転や軸本体1からの飛び出
しを防止している。また、連結棒22の先端に付されて
いる符号26は、後述する芯タンクの後端を押圧する押
圧部材であり、連結棒22の径よりも若干大径に形成さ
れている。さらに、符号27は、2本のボ−ルペン17
やシャ−プペンシル19、並びに、それらの筆記体に接
続するスライダ−11〜13を後方に付勢するコイルス
プリングなどの弾撥部材である。
には、規制部28が形成されており、その規制部28に
は、前記筆記体が遊挿する3つの貫通孔29が形成され
ている。この規制部28に弾撥部材27の一端を係止さ
せることにより、筆記体を後方に付勢しているものであ
る。また、中軸5の内側で、規制部28の後方には、長
手方向に3つの溝部30が形成されており、この溝部3
0に前記後軸3の脚部8が摺接され、組み立て時に脚部
8が案内されるようになっている。
は、前記中軸5に対して螺合により着脱自在に固定され
ている。この先部材4と中軸5とを一体的に形成しても
良いが、前記ボ−ルペン17やシャ−プペンシル19な
どの筆記体の交換や成形の容易性を考慮すると2部材と
し、着脱自在に固定した方が良い。また、先部材4の内
側は、湾曲形成されているが、その接線の傾き角度は、
筆記体の先端と筆記体の直径部分とを結んだ線の傾き角
度よりも小さく設定されている。これは、筆記体が移動
する際、筆記体の先端が先部材4の内壁面に接触しない
ようにしたものであり、最近、透明な軸が流行し、軸内
面の汚れを防止したものである。従来のような筆記具に
あっては、特に、筆記体がボ−ルペンの場合には、イン
キが軸内面に付着し、見栄えを悪くしてしまうものであ
った。
明する(図6参照)。樹脂製や、好ましくは金属製のパ
イプなどからなる外軸(外部材)31の後方には、前記
スライダ−13の圧入部(接続部)20に連結してい
る。また、外軸31の先端には、中継ぎ部材32を介し
て先部材33が圧入などにより固定されている。そし
て、これら、外軸31並びに中継ぎ部材32、先部材3
3の内側には、鉛芯繰り出し機構34が摺動自在に配置
されている。その鉛芯繰り出し機構34は、ポリエチレ
ンやポリプロピレンなどの樹脂パイプからなる芯タンク
35とその芯タンク35の前方に連結部材36を介して
固定されたチャック体37並びに、そのチャック体37
の開閉を行なうチャックリング38と、前記チャック体
37を常に後方に付勢するチャックスプリング39など
から構成されている。符号40は、繰り出し時における
芯の後退を防止する芯戻り止め部材である。尚、本例に
おいては、中継ぎ部材32を外軸31の前端の内側に圧
入しているが、この部分から脱着し、芯の補充の容易性
などを考慮すると、図7に示すように、中継ぎ部材32
のチャックスプリング39より後方を長く延設し、外軸
31の前端の外側に圧入するようにしても良い。
シル19に連結しているスライダ−13を前方(図中下
方)に押圧すると、スライダ−13は、スリット6並び
に摺動溝7に案内されながら、シャ−プペンシル19を
伴い前進し、シャ−プペンシル19の先部材33の先端
が軸本体1の先端より突出する。と、同時に、スライダ
−13が軸本体1の内側に押し込まれ、次いで、スライ
ダ−13の側面部に形成されている摺動突起14の後端
が、摺動溝7の前端の段部7aに係合し、シャ−プペン
シル19の後退作用を阻止する(図1、並びに、図4参
照)。つまり、この摺動溝7をスリット11の中間部ま
でしか形成しないことにより、スライダ−13の係合を
も兼ねるようになっている。
23を押圧(前進)せしめる。このノック駒23の前進
により、連結棒22の押圧部26が芯タンク35の後端
を押圧する。この押圧動作により、チャック体37がチ
ャックスプリング39の弾撥力に抗して前進する。そし
て、チャック体37の前進に伴い芯が前進せしめられ先
部材33から繰り出される。
収納したい場合には、他のスライダ−11や12を押圧
する。他のスライダ−を押圧すると、他のスライダ−の
背面に形成されている解除突起16が、解除突起15に
衝突する。この衝突作用により、押圧されている状態に
あるスライダ−13が軸本体1の外側方向に押圧され
る。そして、この押圧作用により、前記スライダ−13
の摺動突起14と摺動溝7の段部7aとの係合が解除さ
れ、その解除作用により突出している状態にあるシャ−
プペンシル19が弾撥部材27の作用により後退し軸本
体1内に没入する。尚、本例においては、弾撥部材27
よりもチャックスプリング39の弾撥力の方が大きく設
定したが、逆の状態に設定しても良く、つまり、チャッ
クスプリング39よりも弾撥部材27の弾撥力の方が大
きく設定しても良いが、シャ−プペンシルを突出させる
際、チャックスプリングを押圧した状態で突出させるこ
ととなり、芯の繰り出しも同時に行えるものである。そ
して、この様な場合には、スライダ−13の外軸31へ
の圧入力が大きく設定される。具体的には、弾撥部材2
7の弾撥力によって、抜け落ちない程度に設定される。
8、図9に示し説明する。ノック駒41を軸筒1に対し
て、径方向に押圧することにより芯を繰り出す、所謂、
サイドノック式のシャ−プペンシルである。前例と同様
な構成の説明は、省略する。前記軸筒1の後方に形成さ
れているスリット6は、本例においては、若干幅が広く
形成されており、そのスリット6には、断面がコ型をし
たノック駒41が径方向に前端部を中心とし押圧・回動
自在に配置されている。そのノック駒41は、図8に示
されているように、前端部には、軸筒1への係合凸部4
2が形成されており、また、後方の側面部には、軸筒1
からの抜けを防止する係合爪43が形成されている。一
方、前記例のスライダ−13に相当する本例のスライダ
−44の中間部には、傾斜面45を有する摺動凹部46
が形成されている。また、前記例の連結棒22に相当す
る本例の連結棒47に一端部には、山形傾斜面を有する
テ−パ−部材48が固定されている。前記スライダ−4
4の前進によりこのテ−パ−部材48も前進せしめら
れ、そして、そのテ−パ−部材48が、前記ノック駒4
1によって押圧されることにより、連結棒47が前進
し、芯が繰り出されるのである。尚、本例の連結棒47
の中間部にも回転防止用の突起49が形成されている。
50を軸本体1内に埋設した例を図10〜図12に示し
説明する。本例においては、前例のスライダ−13に形
成されていた凹凸部10が形成されておらず、ノック駒
51に前記凹凸部10に対応する部分が形成されてい
る。具体的には、ノック駒51が、後方に向けて前例の
ノック駒23に比し長く形成されており、スライダ−5
0が隠れるようになっている。次に動作について説明す
る。図10に示す状態より、シャ−プペンシル19に連
動するノック駒51を前方(図中下方)に押圧すると、
連結棒22の押圧部26がシャ−プペンシル19の芯タ
ンク35の後端に接触し押圧する。この芯タンク35の
押圧動作により、前記外軸31も前進する。前記弾撥部
材27よりもチャックスプリング39の弾撥力の方が大
きく設定されているためである。そして、外軸31の前
進に伴い、その外軸31に連結しているスライダ−13
もスリット6並びに摺動溝7に案内されながら前方に移
動し、やがて、スライダ−13が軸筒本体1の内側に押
し込まれ、スライダ−13の側面部に形成されている摺
動突起14の後端が、摺動溝7の前端の段部7aに係合
し、シャ−プペンシル19の後退作用を阻止する(図1
2参照)。このとき、シャ−プペンシル19の先部材3
3は、先端が軸本体1の先端より突出している。また、
本例においては、前例における、ノック駒23や連結棒
22、突起24、押圧部26が一体成形により形成され
ている。かくして本例は、スライダ−を軸本体に埋設す
ることにより見栄えを良くすると共に、ノック駒の周辺
部品を一体的に成形することにより、部品の低価格化、
組立の容易性が図れるものである。尚、押圧操作時にお
いては、前例に比し、ノック駒51に全ての押圧力を掛
けなければならなくなるため、図13に示すようにノッ
ク駒51の凹凸部10を横方向に大きく形成することに
よって、押圧する指への抵抗力を拡散し和らげるように
しても良い。
14、図15に示し説明する。ノック駒52を軸本体1
に対して、径方向に押圧することにより芯を繰り出す、
所謂、サイドノック式のシャ−プペンシルである。前記
軸本体1の後方に形成されているスリット6は、前例に
比し本例は、若干幅が広く形成されているが、同等の幅
であっても良く、そのスリット6には、断面がコ型をし
たノック駒52が径方向に後端部を中心とし押圧・回動
自在に配置されている。そのノック駒52は、後端部に
固定軸53が形成されており、また、前方の内側面に
は、後述するスライダ−54を押圧する押圧突起55が
形成されている。そして、その押圧突起55には、ノッ
ク駒52の軸本体1からの抜けを防止する係合爪55a
が形成されている。一方、前記例のスライダ−50に相
当する本例のスライダ−54の後端部には、前記ノック
駒52の固定軸53が回転自在に固定される支持孔56
が形成されているが、図16に示すようにノック駒52
の後端(凸部52a)とスライダ−54の後方部(凹部
54a)とを凹凸係合するなどしても良い。また、本例
においてもスライダ−54の中間部には、切欠き部25
が形成されている。また、前記例の連結棒22に相当す
る本例の連結棒57の一端部には、山形傾斜面を有する
テ−パ−部材58が形成されているが、別部材で構成し
互いを強固に固定しても良い。前記ノック駒52の前進
により連結棒57、並びに、シャ−プペンシル19が前
進する。このシャ−プペンシル19の前進に伴いスライ
ダ−54も前進する。そして、ノック駒52の径方向へ
の押圧動作によりテ−パ−部材58、並びに、連結棒5
7が押圧前進し、芯が繰り出されるのである。
る。外軸31を湾曲し易くすることによって、軸本体1
からスム−ズに突出させるようにしたものである。以
下、種々の変形例を説明する。尚、外軸31をポリプロ
ピレンやポリスチレン、ポリブチレンテレフタレ−トな
どの樹脂製の可撓性部材から構成しても良いが、筆記に
よる外軸の撓み、収縮などを考慮すると、金属製にする
のが好ましい。図17はその第1変形例を示す図であ
り、金属製の外軸59の中間部後方に切り込み60を形
成したものであるが、図18に示すように外軸31を中
間部より2分割し、切り込み60が形成されたパイプ6
1で連結しても良い。前記切り込み60は、対向した位
置に約150度の範囲で、更に、90度位相をずらして
上下に形成されている。シャ−プペンシル19が回転し
てしまった場合のことを考慮し、どの方向から力がかか
っても湾曲できるようにしたのである。また、前記切り
込み60は、先部材33の前端を起点とし、使用する芯
の長さよりも後方に形成されている。外軸59(31)
の切り込み60部分における湾曲作用による、芯タンク
35内の芯の折損を防止するためである。
であり、外軸62にスパイラル状の切り込み63を形成
したものである。図19は、外軸62の中間部の1部に
形成した例であり、図20は、外軸62の長手方向全体
に形成した例である。切り込み63をスパイラル状に形
成することにより、外軸62に弾性作用が発生し、シャ
−プペンシル前進時に湾曲するのである。図21は、第
3変形例を示した図であり、外部材(前例に相当する外
軸)をコイルスプリング64としたものである。前記第
2変形例に比し、長手方向の全体が湾曲しやすいもので
あり、また、市販のコイルスプリングを使用することに
より加工の手間が省け、安価に製作できるものである。
外軸65の側壁に長手方向の切欠き部66を形成した例
である。そして、芯タンク35は、ポリエチレンやポリ
プロピレンなどの透明な材質で形成されており、芯の残
量が確認できるようになっている。前記切欠き部66
は、筒状の外軸65に形成したが、外軸となる平板状の
板部材に、予め、切欠き部を形成しておき、後に、その
板部材を丸め筒状となし外軸としても良い。図23は、
この第4変形例のシャ−プペンシル19を軸本体1に装
着した図であり、シャ−プペンシル19が湾曲する方向
に切欠き部66が位置するように取り付けられている。
湾曲のし易さを考慮してのことであるが、切欠き部66
を前記位置とは逆側になるように取り付けても良い。芯
タンク内の芯の確認が更に容易に行えるようになる。
尚、前記シャ−プペンシル19(外軸65)の向きは、
スライダ−50と外軸31との嵌合位置関係によって位
置決めするようにしても良い。
外軸67を2分割するとともに、その2分割した外軸6
7をかしめ加工により連結した例である。このかしめ部
68は、若干クリアランス(ガタ)を設けてかしめられ
ており、このかしめ部68で屈曲するようになってい
る。図25は、前記第5変形例と類似しているが、外軸
67を2分割するとともに、その2分割した外軸67を
熱収縮性の樹脂チュ−ブ69で連結した例である。この
熱収縮性の樹脂チュ−ブ69の内面には、接着剤が塗布
されており、熱収縮と同時に接着剤が溶け、外軸67と
接着されるのである。
機構を挙げ説明する。特に、前記第4変形例のように、
外軸の湾曲作用に対して方向性があるような外軸を使用
した場合に有効な機構である。外軸がスライダ−に対し
て回転することなく、常に、湾曲しやすい方向で固定し
ておくことができるのである。第1例を図26〜図29
に示し説明する。外軸65の後方には、前記スライダ−
50の嵌入部70の凹部71に係合し、互いの回転を防
止する係合突起72が形成されている。本例においてそ
の係合突起72は、外軸65の側面をコ型に切欠き、内
側に折り曲げることによって形成されているが、図3
0、図31に示すように一辺のみを切欠き、プレスなど
により四角形状に内側に折り曲げても良い。また、前記
係合突起72を対向する2箇所に設けたが、外軸65と
スライダ−50との係合(連結)を確実にするためであ
り、1箇所であっても良い。尚、前記凹部と係合突起の
係合は、その係合部を支点とし外軸とスライダ−とが屈
曲可能な係合状態となっている。また、シャ−プペンシ
ル19の軸本体1からの出没の容易性を高めるために、
外軸65の中間部には、外軸65が湾曲しやすいように
窓部66が形成されている。この切欠き66は、前記係
合部(凹部71と係合突起72との係合)での屈曲を考
慮して、前記係合突起72とは90度相違する側の面に
形成されている。つまり、前述もしたように切欠き66
による湾曲と、係合部での屈曲によりシャ−プペンシル
の軸筒からの出没の良好性を高めている。また、係合部
で屈曲せしめることにより、外軸における湾曲が少なく
なり、芯が良好に繰り出せるという効果が奏する。尚、
本例における外軸65は、あらかじめ、係合突起や窓部
が形成された板状の金属板を丸めることにより筒状に形
成したが、筒状の金属パイプとなっているものに係合突
起や窓部を切削加工などで形成しても良い。
となる凹部を回りが囲繞された凹部(四角い孔)73と
したものである。そして、この凹部73の幅を前記外軸
65の係合突起72の幅と同一にすることにより、外軸
65とスライダ−50とが屈曲しにくくなるものの、よ
り確実に外軸65とスライダ−50とを固定することが
でき、操作による外軸65とスライダ−50との不慮の
回転が、より一層防止される。図33は、第3例を示し
た図であり、前記第2例の凹部73の一辺を開放した例
である。具体的には、溝21の方向の辺が開放されてい
る。前記第2例に比し、外軸65とスライダ−50との
屈曲性を向上させると共に、スライダ−50を成形する
金型の簡略化を図ったものである。
外軸65に形成されている係合突起72を外軸65の表
面と平行になるように形成し、その平行な係合突起74
を前記凹部73に面接触させた例である。外軸65とス
ライダ−50との固定を確実としたものである。尚、図
27に示されるようなテ−パ−状の係合突起72であっ
ても、凹部73をテ−パ−状に形成することにより面接
触させ、固定の確実性を高めることができる。図35、
図36は、第5例を示した図であり、前記凹部に変え、
矢型状の突起75をスライダ−50に形成すると共に、
前記外軸65にはその突起75と係合する係合孔76を
形成した例である。係合受部(係合孔76)の加工の容
易性を図ったものである。
を少なくとも1つ含む複数の筆記体を有し、該筆記体は
弾撥部材により後方に付勢されているが、筆記体の後端
に取り付けられている押圧部材を前進せしめることで、
前記筆記体を軸本体から突出させるが如くなした多芯筆
記具において、前記シャ−プペンシルは、前記押圧部材
に連結した外部材と、その外部材の内側に配置された鉛
芯繰り出し機構を有し、また、前記鉛芯繰り出し機構を
作動させるノック部材を押圧部材に配置したので、筆記
の際に芯が没入せず、また、芯繰り出し機構のスプリン
グの弾撥力を高めることもないので、良好に作動させる
ことができると共に、芯の保持力により芯が砕けてしま
うこともない。
A線断面図。
B線断面図。
図。
図。
図。
図。
図。
を示す要部縦断面図。
縦断面図。
状態を示す要部縦断面図。
視図。
視図。
ダ−とを組み立てた要部縦断面図。
視図。
態を示す要部縦断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 軸本体内にシャ−プペンシルを少なくと
も1つ含む複数の筆記体を有し、該筆記体は弾撥部材に
より後方に付勢されているが、筆記体の後端に取り付け
られている押圧部材を前進せしめることで、前記筆記体
を軸本体から突出させるが如くなした多芯筆記具におい
て、前記シャ−プペンシルは、前記押圧部材に連結した
外部材と、その外部材の内側に配置された鉛芯繰り出し
機構を有し、また、前記鉛芯繰り出し機構を作動させる
ノック部材を押圧部材に配置したことを特徴とする多芯
筆記具。 - 【請求項2】 前記押圧部材を軸本体内に埋設したこと
を特徴とする請求項1に記載の多芯筆記具。 - 【請求項3】 前記外部材を可撓性部材となしたことを
特徴とする請求項1に記載の多芯筆記具。 - 【請求項4】 軸本体内にシャ−プペンシルを少なくと
も1つ含む複数の筆記体を有し、該筆記体は弾撥部材に
より後方に付勢されているが、筆記体の後端に取り付け
られている押圧部材を前進せしめることで、前記筆記体
を軸本体から突出させるが如くなした多芯筆記具におい
て、前記シャ−プペンシルは、前記押圧部材に回転不能
に連結した外部材と、その外部材の内側に配置された鉛
芯繰り出し機構を有し、また、その鉛芯繰り出し機構を
作動させるノック部材を押圧部材に配置せしめると共
に、前記外部材を可撓性部材となしたことを特徴とする
多芯筆記具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP21424195 | 1995-07-31 | ||
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JP7-306507 | 1995-10-31 | ||
JP7-336160 | 1995-11-30 | ||
JP33616095 | 1995-11-30 | ||
JP8-158879 | 1996-05-30 | ||
JP15887996 | 1996-05-30 | ||
JP21676196A JP3680433B2 (ja) | 1995-07-31 | 1996-07-30 | 多芯筆記具 |
Publications (2)
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JPH1044685A true JPH1044685A (ja) | 1998-02-17 |
JP3680433B2 JP3680433B2 (ja) | 2005-08-10 |
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ID=27528181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21676196A Expired - Fee Related JP3680433B2 (ja) | 1995-07-31 | 1996-07-30 | 多芯筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3680433B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1097814A2 (en) | 1999-11-05 | 2001-05-09 | Seiko Epson Corporation | Ink-jet recording apparatus |
KR100979323B1 (ko) | 2005-03-29 | 2010-08-31 | 파일롯트 잉크 가부시키가이샤 | 다심 필기구 |
JP2014162212A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-08 | Tombow Pencil Co Ltd | サイドノック式筆記具 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4989381B2 (ja) * | 2007-09-06 | 2012-08-01 | ゼブラ株式会社 | 筆記具 |
-
1996
- 1996-07-30 JP JP21676196A patent/JP3680433B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP1097814A2 (en) | 1999-11-05 | 2001-05-09 | Seiko Epson Corporation | Ink-jet recording apparatus |
KR100979323B1 (ko) | 2005-03-29 | 2010-08-31 | 파일롯트 잉크 가부시키가이샤 | 다심 필기구 |
JP2014162212A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-08 | Tombow Pencil Co Ltd | サイドノック式筆記具 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
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