JP4678344B2 - 電気光学装置、表示データの処理回路、処理方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、表示データの処理回路、処理方法および電子機器 Download PDF

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本発明は、電気光学装置において、いわゆる縦クロストーク等の発生を抑える技術に関する。
近年では、液晶装置のような電気光学装置を用いて縮小画像を形成するとともに、この縮小画像を光学系によって拡大投射するプロジェクタが普及しつつある。このような縮小画像を形成する電気光学装置では、画素間が非常に狭いので、いわゆるディスクリネーション(配向不良)が問題となるが、このディスクリネーションについては、隣接画素同士を互いに同一極性とする面反転(フレーム反転ともいう)方式を採用することで回避することができる(特許文献1参照)。
特開2005−257836号公報
しかしながら、この面反転方式では、例えば灰色を背景として黒色領域をウィンドウ表示させようとする場合、図12に示されるように、黒色領域の上および下側の灰色領域が、他の灰色領域の明るさと異なってしまう現象(これを縦クロスロークと便宜的に呼ぶことにする)が発生する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、上述した縦クロストークの発生を抑えた電気光学装置、表示データの処理回路、処理方法および電子機器を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る表示データの処理回路は、画素の階調を指定する表示データが少なくとも1フレーム分格納されるとともに、格納した表示データが垂直および水平走査の順に読み出されるフレームメモリと、前記フレームメモリに格納される表示データで指定される階調に応じた値と基準となる灰色階調を示す階調値との差を列毎に1フレーム分累積して、第1累積値として出力する第1累積回路と、前記フレームメモリから読み出された表示データで指定される階調に応じた値と前記基準となる灰色階調を示す階調値との差を1フレームの開始から列毎に累積して、第2累積値として出力する第2累積回路と、前記フレームメモリから表示データが読み出されたときに、当該表示データの列に対応して求められた第1累積値から当該列に対応する第2累積値を減算する減算回路と、当該減算値と前記第2累積値との加算値に応じた値を補正値として出力する補正値出力回路と、前記フレームメモリから読み出された表示データを、当該表示データの列に応じた補正値で補正する補正回路と、前記補正回路により補正された表示データを、少なくとも1フレーム以上の期間毎に、所定の電位を基準にして高位側の正極性および低位側の負極性の電圧で交互に変換してデータ信号として、表示パネルに供給する変換回路と、を具備することを特徴とする。本発明において、ある画素の表示データについて、第1累積値から第2累積値を減算した減算値は、当該画素が選択される1フレームの期間のうちの非選択期間におけるデータ線の電圧に対応し、第2累積値は、当該画素が選択される1フレームの期間の次のフレームの期間であって当該画素が再び選択されるまでの非選択期間におけるデータ線の電圧を示す。したがって、当該減算値と当該第2累積値との加算値は、データ信号を書き込んだ後の非選択期間におけるデータ信号の電圧を示すことになり、この加算値に応じた補正値で、表示データを補正することにより、非選択期間におけるデータ線の電圧の影響を予め相殺することができる。
本発明において、前記補正値出力回路は、当該減算値と前記第2累積値との加算値に所
定の係数を乗じた値を補正値として出力する構成としても良い。また、本発明において、前記第1累積回路は、表示データで指定される階調値と基準となる階調値との差を列毎に累積して、第1累積値とし、前記第2累積回路は、表示データで指定される階調値と前記基準となる階調値との差を列毎に累積して、第2累積値とする構成としても良い。
なお、本発明は、表示データの処理回路のみならず、表示データの処理方法としても、さらには、当該表示データの処理回路を有する電気光学装置、当該電気光学装置を有する電子機器としても、それぞれ概念することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、電気光学装置1は、表示パネル10と処理回路50とに大別される。このうち、処理回路50は、表示パネル10の動作等を制御する回路モジュールであり、表示パネル10とは、例えばFPC(flexible printed circuit)基板によって接続される。
処理回路50は、走査制御回路52、表示データ処理回路56および変換回路60を含む。表示データ処理回路56は、外部上位装置(図示省略)から垂直同期信号Vsync、水平同期信号Hsyncおよびドットクロック信号Dclkに同期して供給される表示データDataを、一旦メモリに格納した後、表示パネル10の駆動に同期して読み出すとともに、補正して、補正済みの表示データDsとして出力するものである。走査制御回路52は、垂直
同期信号Vsync、水平同期信号Hsyncおよびドットクロック信号Dclkに同期して表示パ
ネル10を駆動するための制御信号CtrX、CtrYを生成するとともに、表示データ処理回路56におけるデータ信号の格納・読み出し等を制御したり、変換回路60に対して極性指示信号Polを出力したりする。
表示データDataは、表示パネル10における画素の階調を、例えば8ビットで(25
6段階で)指定するデータであり、最も暗い階調(黒色)を指定するときに十進値で「255」となり、以下徐々に明るい階調を指定するにつれて十進値が低下して、最も明るい階調(白色)を指定するときに十進値で「0」となる。なお、上位装置によっては、暗い階調を指定するときに「0」となり、明るい階調を指定するときに「255」となる場合もあるが、この場合には前段に変換回路を設けて、暗い階調を指定するときに「255」となり、明るい階調を指定するときに「0」となるように変換すれば良い。
ここで、後述するように表示パネル10は、縦480行×横640列の画素配列を有する。このため、表示データDataは、図5に示されるように画素を垂直および水平走査し
た順番で供給される。
詳細には、表示データDataは、まず1行目の画素に対応するものが1行1列、1行2
列、…、1行640列という順番で供給され、次に、2行目の画素に対応するものが2行1列、2行2列、…、2行640列という順番で供給され、以下同様にして、480行目の画素に対応するものが480行1列、480行2列、…、480行640列という順番で供給される。
このように表示パネル10のすべての画素に対応する表示データDataが供給される期
間を1フレームの期間とすると、表示データDataは、垂直同期信号Vsyncの供給タイミ
ングを契機として1フレーム分供給されるとともに、水平同期信号Hsyncの供給タイミングを契機として1行分供給される。ここで、本実施形態において垂直同期信号Vsyncは、周波数60Hz(周期16.7ミリ秒)である。さらに、ドットクロックDclkについて
は、表示データDataのうち、1画素分が供給される期間を規定する。
なお、垂直同期信号Vsync、水平同期信号HsyncおよびドットクロックDclkについて
は、本発明において特に重要ではないので、これらの波形等について図示を省略している
。また、表示データDataは、表示データ処理回路56により補正処理が施されるが、そ
の補正済みの表示データDsも、画素の階調を指定することに代わりはない。ただし、指
定する階調値が補正処理により修正されている。
変換回路60は、補正済みの表示データDsを、極性指定信号Polで指定された極性の
電圧を有するデータ信号Vidに変換するものである。
ここで、極性指示信号Polは、本実施形態では、例えばHレベルであれば正極性書込を指定し、Lレベルであれば負極性書込を指定する信号であり、図6に示されるように、1フレームの期間毎に極性反転する。すなわち、本実施形態では、1フレームの期間において全ての画素に対する書込極性を同一とするフレーム(面)反転方式としている。なお、書込極性を1フレーム毎に反転させる理由は、液晶に直流成分が印加されることによる劣化を防止するためである。また、書込極性の基準は、コモン電極に印加される電圧LCcomによりもやや高位側に設定された基準電圧Vcであり、これよりも高位側を正極性とし、基準電圧Vcよりも低位側を負極性としている。
次に、表示パネル10について説明する。図3は、表示パネル10の構成を示す図であり、図4は、表示パネル10における画素の構成を示す図である。
図3に示されるように、表示パネル10は、表示領域100の周辺に走査線駆動回路130およびデータ線駆動回路140を内蔵した周辺回路内蔵型となっている。表示領域100では、480行の走査線112が行(X)方向に延在するように設けられ、また、640列のデータ線114が列(Y)方向に延在するように、かつ、各走査線112と互いに電気的に絶縁を保つように設けられ、さらに、画素110が480行の走査線112と640列のデータ線114との交差に対応して、それぞれ配列している。したがって、本実施形態では、画素110が縦480行×横640列でマトリクス状に配列することになるが、本発明をこの配列に限定する趣旨ではない。
図4は、i行及びこれと1行下で隣接する(i+1)行と、j列及びこれと1列右で隣接する(j+1)列との交差に対応する2×2の計4画素分の構成を示している。なお、i、(i+1)は、画素110が配列する行を一般的に示す場合の記号であって、1以上480以下の整数である。また、j、(j+1)は、画素110が配列する列を一般的に示す場合の記号であって、1以上640以下の整数である。
図4に示されるように、各画素110は、nチャネル型の薄膜トランジスタ(thin film transistor:以下単に「TFT」と略称する)116と液晶容量(画素容量)120とを有する。
ここで、各画素110については互いに同一構成なので、i行j列に位置するもので代表させて説明すると、当該i行j列の画素110におけるTFT116のゲート電極はi行目の走査線112に接続される一方、そのソース電極はj列目のデータ線114に接続され、そのドレイン電極は液晶容量120の一端たる画素電極118に接続されている。また、液晶容量120の他端は、コモン電極108である。このコモン電極108は、全ての画素110にわたって共通であって、時間的に一定の電圧LCcomが印加されている
この表示パネル10は、特に図示しないが、素子基板と対向基板との一対の基板が一定の間隙を保って貼り合わせられるとともに、この間隙に液晶が封止された構成となっている。このうち、素子基板には、走査線112や、データ線114、TFT116および画素電極118が走査線駆動回路130やデータ線駆動回路140とともに形成される一方、対向基板にコモン電極108が形成されて、これらの電極形成面が互いに対向するように一定の間隙を保って貼り合わせられている。このため、本実施形態において液晶容量120は、画素電極118とコモン電極108とが液晶105を挟持することによって構成されることになる。
なお、本実施形態では説明の便宜上、液晶容量120において保持される電圧実効値がゼロに近ければ、液晶容量を通過する光の透過率が最大となって白色になる一方、電圧実効値が大きくなるにつれて透過する光量が減少して、ついには透過率が最小の黒色になるノーマリーホワイトモードに設定されている。
この構成において、走査線112に選択電圧を印加し、TFT116をオン(導通)させるとともに、画素電極118に、データ線114およびオン状態のTFT116を介して、階調(明るさ)に応じた電圧のデータ信号を供給することにより、選択電圧を印加した走査線112とデータ信号を供給したデータ線114との交差に対応する液晶容量120に、階調に応じた電圧実効値を保持させることができる。
なお、画素110には、蓄積容量109が、液晶容量120と電気的に並列となるように設けられている。詳細には、蓄積容量109の一端は、画素電極118(TFT116のドレイン電極)に接続される一方、その他端は、全画素にわたって容量線107に共通接続されている。この容量線107は、時間的に一定の電位、例えば接地電位Gndに保たれる。
走査線駆動回路130は、図6に示されるように、各フレームの期間において1、2、3、…、480行目の走査線112を、この順番で選択するとともに、選択した走査線112にHレベルに相当する選択電圧Vddを、非選択の走査線112にLレベルに相当する非選択電圧(接地電位Gnd)を、それぞれ走査信号G1、G2、G3、…、G480として供給するものである。
ここで、1行の走査線が選択される期間が水平走査期間(H)である。なお、図6においては、各フレームの期間のうち、走査信号G1がHレベルになってからG480がLレベルとなるまでの期間を垂直有効表示期間Faとし、残りの期間を水平帰線期間Fbとしている。
なお、走査線駆動回路130は、実際には、シフトレジスタであり、走査制御回路52から供給される転送開始パルスDyを、クロック信号Clyのレベルが反転する毎に順次シ
フトするとともに、そのパルス幅をクロック信号Clyの半分周期に狭めて、走査信号として出力する構成であり、後述するようにフレームメモリから読み出される表示データの行に対応する走査信号がHレベルとなるように制御される。
また、図1および図2において、制御信号CtrYとは、転送開始パルスDyおよびクロック信号Clyを総称したものである。
データ線駆動回路140は、サンプリング信号出力回路142と、データ線114毎に設けられたnチャネル型TFT146を含む。このうち、サンプリング信号出力回路142は、図6または図7に示されるように、いずれかの走査信号Hレベルとなる水平有効表示期間において、順次排他的にHレベルとなるサンプリング信号S1、S2、S3、S4、…、S640を出力するものである。
なお、サンプリング信号出力回路142は、走査線駆動回路130と同様にシフトレジスタであり、走査制御回路52から供給される転送開始パルスDxを、クロック信号Clx
のレベルが反転する毎に順次シフトするとともに、そのパルス幅をクロック信号Clxの半分周期に狭めて、サンプリング信号として出力する構成であり、フレームメモリから読み出される表示データの列のサンプリング信号を出力するように制御される。
また、図1および図2において、制御信号CtrXとは、転送開始パルスDxおよびクロック信号Clxを総称したものである。
一方、図3において各列のTFT146については、そのソース電極が、データ信号Vidが供給される画像信号線171に共通接続され、そのドレイン電極が、データ線114に接続され、そのゲート電極には、サンプリング信号が供給される。このため、j列目のデータ線114にドレイン電極が接続されたTFT146は、j列目に対応するサンプリ
ング信号SjがHレベルになったときに、画像信号線171に供給されたデータ信号Vid
をj列目のデータ線114にサンプリングする構成となっている。
次に、フレーム反転方式における縦クロストークを解消するための表示データ処理回路56を説明する前に、上記縦クロストークについて検討すると、その原因は、TFT116におけるオフリークであると考えられる。
この点について詳述する。正極性書込を指定するフレームにおいて、灰色を背景として黒色の矩形領域をウィンドウ表示させる場合に、当該黒色領域よりも下側に位置する画素では、背景となる行を選択した後、次の負極性書込を指定するフレームに移行して、黒色を含む領域の行を選択することになる。
TFT116がオフしている状態のオフ抵抗は、ソース電極に接続されたデータ線114の電圧が低いほど、小さくなる。換言すれば、TFT116のオフリークは、正極性と負極性とでは負極性の方が大きくなり、また、負極性であれば、黒色を指定する電圧の方が大きくなる(ノーマリーホワイトモードである場合)。オフ抵抗が小さくなるにつれ、画素電極118は、ソース電極に接続されたデータ線の電圧に近づく。
このため、灰色領域と黒色領域とで兼用されるデータ線は、非選択期間において負極性書込を指定するフレームに移行したときに、オフリークの影響が最も大きくなる電圧側に振られるので、黒色領域よりも下側に位置する灰色領域の画素は、オフリークにより明るくなってしまう。
なお、正極性書込を指定するフレームにおいて、当該黒色領域よりも上側に位置する画素では、背景となる行を選択した後、同じ正極性書込を指定するフレームにおいて、黒色を含む領域の行を選択することになる。このため、灰色領域と黒色領域とで兼用されるデータ線は、非選択期間において最大電圧側に振られるが、オフリークの影響が比較的小さいので、黒色領域よりも上側に位置する灰色領域の画素は、下側ほど階調変化が現れない。
一方、負極性書込を指定するフレームにおいて、同様に灰色を背景として黒色の矩形領域をウィンドウ表示させる場合に、当該黒色領域よりも上側に位置する画素では、背景となる行を選択した後、同一の負極性書込を指定するフレームにおいて、黒色を含む領域の行を選択することになる。このため、灰色領域と黒色領域とで兼用されるデータ線は、非選択期間において、オフリークの影響が最も大きくなる電圧側に振られるので、黒色領域よりも上側に位置する灰色領域の画素は、オフリークにより明るくなってしまう。
なお、負極性書込を指定するフレームにおいて、当該黒色領域よりも下側に位置する画素では、背景となる行を選択した後、次の正極性書込を指定するフレームに移行するので、非選択期間において最大電圧側に振られるが、オフリークの影響が比較的小さいので、黒色領域よりも下側に位置する灰色領域の画素は、上側ほど階調変化が現れない。
正極性書込を指定するフレームと負極性書込を指定するフレームとは時間的に交互に現れるので、両フレームとの影響が平均化された場合を考えると、黒色領域の上側および下側に位置する灰色領域は、他の灰色領域と比較して平均値でみて明るくなってしまい、上述した縦クロスロークが発生するのである。
このような縦クロストークは、TFT116のオフリークが原因であり、その影響の大きさは、TFT116がオンとなった後、次回オンするまでの非選択期間においてデータ線114がどのような電圧となるかによって決まる。
そこで、本実施形態における表示データ処理回路56は、各画素の表示データに対し、そのデータ信号を書き込んだ後の非選択期間におけるデータ信号の電圧の影響を予め相殺するように、補正するような構成としたものである。
図2は、表示データ処理回路56の構成を示す図である。
この図において、フレームメモリ561は、縦480行×横640列の画素配列に対応して記憶領域を有し、各記憶領域においては、画素に対応する表示データを記憶する。詳細には、フレームメモリ561では、上位装置から、図5に示される画素の順番で供給される表示データDataが格納されるとともに、すでに格納された表示データDataが1フレームの期間だけ遅延されて、垂直および水平走査する順番で読み出される。このときのフレームメモリ561に対する表示データDataの格納および読み出しは、走査制御回路5
2によって、垂直同期信号Vsync、水平同期信号Hsyncおよび垂直同期信号Vsyncにしたがって制御される。
累積回路571(第1累積回路)は、1、2、3、…、640列の各々に対応する累積器の集合体であり、上位装置から供給される表示データDataのうち同一列同士に属する
ものを順次累積し、1フレーム分供給された時点で累積値をラッチして、走査制御回路52の制御にしたがって出力するものである。
一方、累積回路572(第2累積回路)は、同じく1、2、3、…、640列の各々に対応する累積器の集合体であるが、フレームメモリ561から、垂直および水平走査にしたがって読み出された表示データのうち同一列に属するものを1フレームの期間の開始から順次累積するとともに、フレームメモリ561から読み出される表示データの列に対応する累積値を出力するものである。
なお、累積回路571の累積結果は、1行1列の画素に対応する表示データDataが上
位装置から供給される前にリセットされ、累積回路572の累積結果は、1行1列の画素に対応する表示データがフレームメモリ561から読み出される前にリセットされる。
減算回路565は、フレームメモリ561から読み出される表示データの列に対応して累積回路571から出力された累積値から、同一列に対応して累積回路572から出力された累積値を減算するものである。
乗算回路566は、減算回路565から出力される減算値に、走査制御回路52から供給される係数k1を乗算するものである。
また、乗算回路567は、フレームメモリ561から読み出される表示データの列に対応して累積回路572から出力された累積値に、走査制御回路52から供給される係数k2を乗算するものである。
なお、走査制御回路52は、正極性書込を指定するフレームと負極性書込を指定するフレームとにおいて係数k1、k2を異ならせる。ここで、係数k1、k2を異ならせる理由に
ついては後述する。
補正値出力回路568は、乗算回路566、567による乗算値から、フレームメモリ561から読み出された表示データに対する補正値を出力するものである。詳細には、補正値出力回路568は、本実施形態では、加算回路5681であり、乗算回路566による乗算値と乗算回路567による乗算値との加算値を、補正値として出力するものである。
補正回路564は、フレームメモリ561から読み出される表示データに、補正値出力回路568による補正値を加算し、補正済みの表示データDsとして出力するものである
次に、本実施形態に係る電気光学装置1の動作について説明する。
まず、外部上位装置から、表示データDataがフレーム毎に図5に示される順番で供給
されて、表示データ処理回路56のフレームメモリ561に格納される。一方、フレームメモリ561からは1フレームの期間前に格納された表示データが同じ順番で読み出されるとともに、補正値が補正回路564に加算されて、補正済みの表示データとして出力される。
したがって、フレームメモリ561から読み出されて補正された補正済みの表示データDsは、外部上位装置から供給される表示データDataに対して、1フレームの期間だけ遅延した関係にある。
なお、表示データ処理回路56における動作については後述する。
一方、外部上位装置からの表示データDataの格納およびフレームメモリ561からの
読み出しに合わせて、走査制御回路52は、転送開始パルスDy、Dx、クロック信号Cly、Clxをそれぞれ供給する。
詳細には、走査制御回路52は、1行目の画素に対応する表示データを1行分読み出す期間において走査信号G1がHレベルとなるように制御するとともに、1行1列、1行2
列、1行3列、…、1行640列の画素に対応する表示データを読み出すタイミングにおいて、それぞれサンプリング信号S1、S2、S3、…、S640が番にHレベルとなるようにサンプリング信号出力回路142を制御する。
走査制御回路52は、1フレームの期間毎に極性指示信号Polを反転させるが、ここで、極性指示信号PolをHレベルとして正極性書込を指定するフレームであるとする。走査信号G1がHレベルとなる期間において、最初に出力される補正済みの表示データDsは、1行1列の画素に対応するものであり、変換回路60によって、基準電圧Vcに対して当
該表示データで指定された電圧だけ高位側電圧のデータ信号Vidに変換される。
走査信号G1がHレベルになると、1行目の画素110におけるTFT116がすべて
オンになる。さらに、1行1列の補正済みの表示データDsが出力されるタイミングでは
、サンプリング信号S1がHレベルとなるので、1列目のTFT146がオンになる。こ
のため、1行1列に対応するデータ信号Vidは、1列目のデータ線114にサンプリングされて、1行1列の画素110における画素電極118に印加されることになる。
次に出力される補正済みの表示データDsは、1行2列の画素に対応するものであり、
変換回路60によって、同様に基準電圧Vcに対して当該表示データで指定された電圧だ
け高位側電圧のデータ信号Vidに変換される。1行2列の補正済みの表示データDsが出
力されるタイミングでは、サンプリング信号S2がHレベルとなるので、2列目のTFT
146がオンになる。このため、1行2列に対応するデータ信号Vidは、2列目のデータ線114にサンプリングされるとともに、1行2列の画素110における画素電極118に印加されることになる。
以下同様に、1行3列、1行4列、1行5列、…、1行640列の画素に対応する補正済みの表示データが出力されると、これらの画素に対応するデータ信号Vidは、1行3列、1行4列、1行5列、…、1行640列の画素110における画素電極118に順番に印加されることになる。これにより、1行目の画素に対し、階調に応じた電圧のデータ信号Vidが書き込まれることになる。
さらに同様な動作は、2、3、4、…、480行目についても実行される。
図7は、正極性書込が指定されるフレームにおいて表示パネル10に供給されるデータ信号Vidの一例を示す図であり、i行目、および、これに続く(i+1)行目の走査線が選択される場合、すなわち、走査信号Gi、G(i+1)が順番にHレベルとなる場合を示している。データ信号Vidは、正極性書込が指定されていれば、黒色に相当する電圧Vb(+)から白色に相当する電圧Vw(+)までの範囲であって、基準電圧Vcに対して、画素の階調に
応じた分だけ高位側の電圧となる。
例えば、走査信号GiがHレベルであって、サンプリング信号S1がHレベルとなる場合のデータ信号Vidは、図において↑で示されるように、基準電圧Vcよりも、i行1列の
画素に対応する補正済みの表示データで指定された電圧だけ高位側電圧となる。
なお、図7においては、水平走査期間(H)のうち、サンプリング信号S1がHレベル
になってからS640がLレベルとなるまでの期間を水平有効表示期間とし、残りの期間を
水平帰線期間としている。この水平帰線期間において、データ信号Vidを、黒色に相当する電圧Vb(+)としている理由は、タイミングズレ等により画素に印加されても、表示に寄与しないようにするためであり、水平帰線期間であれば例えば変換回路60が強制的に出力する構成により実現される。また、同図においてデータ信号Vidの電圧を示す縦スケールは、サンプリング信号等の電圧を示す縦スケールよりも拡大してある(後述する図8でも同様である)。
次のフレームでは、走査制御回路52が極性指示信号PolをLレベルとして負極性書込を指定する。
このため、表示データ処理回路56から出力される補正済みの表示データDsは、変換
回路60によって、基準電圧Vcに対して当該表示データで指定された電圧だけ低位側電
圧のデータ信号Vidに変換される。それ以外は、正極性書込を指定するフレームと同様であり、1、2、3、…、480行目の走査線が順番に選択されるとともに、各行について1、2、3、…、640列の画素の順番で、補正済みの表示データDsで指定された階調
に応じた電圧のデータ信号Vidが書き込まれることになる。
なお、図8は、負極性書込が指定されるフレームにおいて表示パネル10に供給されるデータ信号Vidの一例を示す図であり、
走査信号Gi、G(i+1)が順番にHレベルとなる場合を示している。データ信号Vidは、負極性書込が指定されていれば、黒色に相当する電圧Vb(-)から白色に相当する電圧Vw(-)までの範囲であって、基準電圧Vcに対して、画素の階調に応じた分だけ低位側の電圧
となる。
例えば、走査信号GiがHレベルであって、サンプリング信号S1がHレベルとなる場合のデータ信号Vidは、図において↓で示されるように、基準電圧Vcよりも、i行1列の
画素に対応する補正済みの表示データで指定された電圧だけ低位側電圧となる。
このような正極性書込が指定されるフレームと、負極性書込が指定されるフレームとが交互に実行されることにより、液晶容量120に直流成分が印加されるのが防止される。
次に、表示データ処理回路56の処理動作について説明する。
上述したように、フレームメモリ561では、上位装置から、図5に示される画素の順番で表示データDataが格納される。1フレーム分の表示データDataが供給されると、累積回路571の各列に対応する累積器では、その列の表示データを1行目から480行目まで累積してラッチする。例えばj列目に対応する累積器では、1行j列、2行j列、3行j列、…、480行j列の表示データDataが累積される。
1フレーム分の表示データDataがフレームメモリ561に格納されると、今度は格納
した順番同じ順番で、格納速度と同じ速度で読み出される。なお、この読み出しと並行して、次のフレーム分の表示データDataが格納される。
ここで、フレームメモリ561からi行j列の画素に対応する表示データが読み出されるとき、累積回路571からは、1行j列、2行j列、3行j列、…、480行j列の画素に対応する表示データを順次累積した値、つまり、j列目の累積値が出力される一方、累積回路572からは、1行目からi行目までであってj列目の画素に対応する表示データを累積した値が出力される。
i行j列の画素の非選択期間は、(i+1)行目から480行目までが選択される期間、および、次のフレームの期間における1行目から(i−1)行目までが選択される期間である。
このうち、減算回路565から出力される減算値は、(i+1)行目から最終480行目までであってj列目の画素に対応する表示データを累積した値、すなわち、i行目の書き込み後、その書き込みフレームにおいて同一書込極性となる480行目までの表示データを累積した値である。
ここで、減算回路565による減算値に係数k1を乗じる構成となっているが、その理
由は、当該減算値を、非選択期間のうち、(i+1)行目から480行目までが選択される期間においてTFT116のオフリークによる液晶容量の電圧変動分に相当する補正量に変換するためである。
データ信号の電圧は、表示データ(で示される階調)とともに書込極性で定まるが、上述したようにオフリークの程度は、データ線の電圧が正極性である場合よりも負極性である場合の方が大きい。
このため、走査制御回路52は、極性指示信号をHレベルとして正極性書込を指定するフレームのときに供給する係数k1を、極性指示信号をLレベルとして負極性書込を指定
するフレームのときに供給する係数k1よりも小さくする。つまり、走査制御回路52は
、正極性書込を指定するフレームのときの係数k1を比較的小、負極性書込を指定するフ
レームのときの係数k1を比較的大とする。
これにより、乗算回路566による乗算値は、i行j列の画素の非選択期間のうち、図5において、書き込み時と同極性となる(i+1)行目から480行目までが選択される期間において、TFT116のオフリークによる液晶容量の電圧変動分を相殺するための補正量となる。
一方、累積回路572から出力される累積値は、1行目からi行目までであってj列目の画素に対応する表示データを累積した値であるので、i行j列の画素の非選択期間のうち、1行目からi行目までが選択される期間におけるj列目のデータ線の電圧を反映した値となる。
厳密にいえば、i行j列の画素における非選択期間には、i行目が選択される期間が含まれないので、累積回路572による累積値から、i行j列の画素の表示データを除く必要があるが、480行のうちの1行分であり、十分小さいので無視している。ただし、正確性を期すならば、累積回路572による累積値から、i行j列の画素の表示データを減算する構成としても良い。
なお、以下にあっては、累積回路572から出力される累積値は、1行目から(i−1)行目までであってj列目の画素に対応する表示データを累積した値として説明する。
ところで、1行目から(i−1)行目までが選択される期間は、i行j列の画素の表示データを読み出している(i行目が選択されている)現時点のフレームよりも時間的に未来である次フレームであり、現時点のフレームにおける書込極性とは反転する。
このため、累積回路572による累積値を、非選択期間のうち、1行目から(i−1)行目までが選択される期間においてTFT116のオフリークによる液晶容量の電圧変動分に相当する補正量に変換するためには、係数k2を、現時点のフレームにおける書込極
性を反転した関係で供給する必要がある。
このため、走査制御回路52は、極性指示信号をHレベルとして正極性書込を指定するフレームのときに供給する係数k2を、極性指示信号をLレベルとして負極性書込を指定
するフレームのときに供給する係数k2よりも大きくする。つまり、走査制御回路52は
、正極性書込を指定するフレームのときの係数k2を比較的大、負極性書込を指定するフ
レームのときの係数k2を比較的小とする。
これにより、乗算回路567による乗算値は、i行j列の画素の非選択期間のうち、図5において、書き込み時と反対極性となる1行目から(i−1)行目までが選択される期間において、TFT116のオフリークによる液晶容量の電圧変動分を相殺するための補正量となる。
このため、乗算回路566による乗算値と乗算回路567による乗算値とを加算回路5681によって加算した補正値は、i行j列の画素の非選択期間において、TFT116のオフリークによる液晶容量の電圧変動分を相殺するための補正量となる。
この補正量が、フレームメモリ561から読み出されたi行j列の画素の表示データに
加算されて、変換回路60によりデータ信号Vidに変換されると、TFT116のオフリークにより電圧変動分が相殺されるので、縦クロストークの発生を抑えることが可能となる。
上述した実施形態においては、加算回路5681による加算値を補正値とする構成としたが、図9に示されるように、補正値出力回路568に、さらに乗算回路5682を持たせて、加算回路5681による加算値に、係数k3を乗算して、この乗算値を補正値とす
る構成でも良い。加算回路5681による加算値を補正値とする構成では、縦クロストークの発生を抑えることができると考えられるが、係数k1、k2については、表示データの累積値に乗じることによって、オフリークによる液晶容量の電圧変動分に変換するという性質であるので、補正量については微調整する余地がある。そこで、加算回路5681による加算値に、係数k3を乗算して調整することによって、縦クロストーク等の発生をよ
り適度に抑えることができると考えられる。
また、実施形態においては、累積回路571に、同じ列の表示データDataを順次累積
する構成とした。ここで、例えば、画素110を最も暗い黒色や最も明るい白色とさせる場合、液晶容量120の電圧実効値がオフリーク等により変動したとしても、明るさの変化としては視認されにくい。逆に、画素110を灰色とさせる場合、液晶容量120の電圧実効値がオフリーク等によりわずかでも変動すると、明るさの変化としては視認されやすい。すなわち、縦クロストーク等が発生しやすいのは、画素を灰色の中間階調で表示させる場合である。
このため、図10に示されるように、減算回路581を設けて、表示データDataから
、灰色階調を示す基準データRefを減算して、この減算成分を順次累積する構成とし、減算回路582を設けて、フレームメモリ561から読み出された表示データから、基準データRefを減算して、この減算成分を順次累積する構成としても良い。このときに減算成分がマイナスとなる場合(すなわち、表示データにより示される階調値が基準データRefにより示される階調値よりも小さい場合)、この減算成分を強制的にゼロとしても良い。
この構成では、基準データRefで示される階調以上の成分だけが累積され、この累積値に基づいて補正量が求められるので、より液晶容量120におけるV−T(電圧−透過率)特性を考慮して、縦クロストーク等の発生を抑えることが可能となる。
上述した説明では、書込極性の基準電圧Vcは、コモン電極108に印加される電圧L
Ccomよりも若干高位に設定しているが、この理由は、TFT116のゲート・ドレイン
間の寄生容量に起因して、オンからオフに状態変化するときにドレイン電極(画素電極118)の電位が低下する現象(プッシュダウン、突き抜け、フィールドスルーなどと呼ばれる)が発生するためである。
仮に、画素110におけるTFT116が理想的なスイッチとして機能する場合であれば、書込極性の基準電圧は、コモン電極108に印加される電圧LCcomと一致させれば
良い。ただし、実際には、書込極性の基準電圧を電圧LCcomと一致させてしまうと、プ
ッシュダウンのために、負極性書込による液晶容量120の電圧実効値が、正極性書込による実効値よりも若干大きくなってしまう(TFT116がnチャネルの場合)。このため、液晶容量120に直流成分が印加されてしまうので、書込極性の基準電圧Vcを、プ
ッシュダウンの影響が相殺されるように、電圧LCcomよりも高位側にオフセットして設
定しているのである(図7、図8参照)。
上述した実施形態では、ある1行の走査線112に対応する走査信号がHレベルとなったときに、当該走査線に位置する1列〜480列の画素に対応するデータ信号Vidを順番に供給する、いわゆる点順次の構成としたが、データ信号を時間軸にn(nは2以上の整数)倍に伸長するとともに、n本の画像信号線に供給する、いわゆる相展開(シリアル−パラレル変換ともいう)駆動を併用した構成としても良いし(特開平2000−1124
37号公報参照)、すべてのデータ線114に対しデータ信号を一括して供給する、いわゆる線順次の構成としても良い。
さらに、実施形態では、電圧無印加状態において白色を表示するノーマリーホワイトモードとしたが、電圧無印加状態において黒色を表示するノーマリーブラックモードとしても良い。また、R(赤)、G(緑)、B(青)の3画素で1ドットを構成して、カラー表示を行うとしても良い。表示領域100は透過型に限られず、反射型や、両者の中間的な半透過半反射型であっても良い。
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置を用いた電子機器の例について説明する。図11は、上述した電気光学装置1をライトバルブとして用いた3板式プロジェクタの構成を示す平面図である。
このプロジェクタ2100において、ライトバルブに入射させるための光は、内部に配置された3枚のミラー2106および2枚のダイクロイックミラー2108によってR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれる。なお、B色の光は、他のR色やG色と比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123および出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる。
ここで、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bの構成は、上述した実施形態における電気光学装置1の表示パネル10と同様であり、外部上位装置(図示省略)から供給されるR、G、Bの各色に対応する表示データでそれぞれ駆動されるものである。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム2112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。したがって、各色の画像が合成された後、レンズユニット1820によって正転拡大投影されるので、スクリーン2120には、カラー画像が表示されることとなる。
なお、ライトバルブ100R、100Bの透過像は、ダイクロイックプリズム2112により反射した後に投射されるのに対し、ライトバルブ100Gの透過像はそのまま投射されるので、ライトバルブ100R、100Bによる水平走査方向は、ライトバルブ100Gによる水平走査方向と逆向きにして、左右反転像を表示させる構成となっている。
また、電子機器としては、図11を参照して説明した他にも、直視型、例えば携帯電話や、パーソナルコンピュータ、テレビジョン、ビデオカメラのモニタ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラ、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種の電子機器に対して、本発明に係る電気光学装置が適用可能なのは言うまでもない。
本発明の実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 同電気光学装置における表示データ処理回路の構成を示す図である。 同電気光学装置における表示パネルの構成を示す図である。 同表示パネルにおける画素の構成を示す図である。 同電気光学装置における垂直および水平走査を示す図である。 同電気光学装置における垂直走査を示す図である。 同電気光学装置における水平走査を示す図である。 同電気光学装置における水平走査を示す図である。 同電気光学装置における表示データ処理回路の別構成を示す図である。 同電気光学装置における表示データ処理回路の別構成を示す図である。 実施形態に係る電気光学装置を用いたプロジェクタの構成を示す図である。 縦クロスロークによる表示品位の低下を示す図である。
符号の説明
1…電気光学装置、10…表示パネル、50…処理回路、52…走査制御回路、56…表示データ処理回路、60…変換回路、105…液晶、108…コモン電極、110…画素、112…走査線、114…データ線、116…TFT、118…画素電極、120…液晶容量、130…走査線駆動回路、140…データ線駆動回路、142…サンプリング信号出力回路、146…TFT、561…フレームメモリ、564…補正回路、565…減算回路、571…累積回路、572…累積回路、565…加算回路、568…補正値出力回路、2100…プロジェクタ

Claims (5)

  1. 画素の階調を指定する表示データが少なくとも1フレーム分格納されるとともに、格納した表示データが垂直および水平走査の順に読み出されるフレームメモリと、
    前記フレームメモリに格納される表示データで指定される階調に応じた値と基準となる灰色階調を指定する階調値との差を、列毎に1フレーム分累積して、第1累積値として出力する第1累積回路と、
    前記フレームメモリから読み出された表示データで指定される階調に応じた値と前記基準となる灰色階調を示す階調値との差を、フレームの開始から列毎に累積して、第2累積値として出力する第2累積回路と、
    前記フレームメモリから表示データが読み出されたときに、当該表示データの列に対応して求められた第1累積値から当該列に対応する第2累積値を減算する減算回路と、
    当該減算値と前記第2累積値との加算値に応じた値を補正値として出力する補正値出力回路と、
    前記フレームメモリから読み出された表示データを、当該表示データの列に応じた補正値で補正する補正回路と、
    前記補正回路により補正された表示データを、少なくとも1フレーム以上の期間毎に、所定の電位を基準にして高位側の正極性および低位側の負極性の電圧で交互に変換してデータ信号として、表示パネルに供給する変換回路と、
    を具備することを特徴とする表示データの処理回路。
  2. 前記補正値出力回路は、当該減算値と前記第2累積値との加算値に所定の係数を乗じた値を補正値として出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示データの処理回路。
  3. 画素の階調を指定する表示データを少なくとも1フレーム分格納するとともに、前記格納する表示データで指定される階調に応じた値と基準となる灰色階調を示す階調値との差を列毎に1フレーム分累積して、第1累積値として出力し、
    格納した表示データが垂直および水平走査の順に読み出し、
    読み出した表示データで指定される階調に応じた値と前記基準となる灰色階調を示す階調値との差を1フレームの開始から列毎に累積して、第2累積値として出力し、
    読み出された表示データの列に対応して求められた第1累積値から当該列に対応する第2累積値を減算し、
    当該減算値と前記第2累積値との加算値に応じた値を補正値として出力し、
    読み出した表示データを、当該表示データの列に応じた補正値で補正し、
    補正した表示データを、少なくとも1フレーム以上の期間毎に、所定の電位を基準にして高位側の正極性および低位側の負極性の電圧で交互に変換してデータ信号として、表示パネルに供給する
    ことを特徴とする表示データの処理方法。
  4. 画素の階調を指定する表示データが少なくとも1フレーム分格納されるとともに、格納した表示データが垂直および水平走査の順に読み出されるフレームメモリと、
    前記フレームメモリに格納される表示データで指定される階調に応じた値と基準となる灰色階調を示す階調値との差を列毎に1フレーム分累積して、第1累積値として出力する第1累積回路と、
    前記フレームメモリから読み出された表示データで指定される階調に応じた値と前記基準となる灰色階調を示す階調値との差を1フレームの開始から列毎に累積して、第2累積値として出力する第2累積回路と、
    前記フレームメモリから表示データが読み出されたときに、当該表示データの列に対応して求められた第1累積値から当該列に対応する第2累積値を減算する減算回路と、
    当該減算値と前記第2累積値との加算値に応じた値を補正値として出力する補正値出力回路と、
    前記フレームメモリから読み出された表示データを、当該表示データの列に応じた補正値で補正する補正回路と、
    前記補正回路により補正された表示データを、少なくとも1フレーム以上の期間毎に、所定の電位を基準にして高位側の正極性および低位側の負極性の電圧で交互に変換してデータ信号として出力する変換回路と、
    複数行の走査線と複数列のデータ線との交差に対応して複数の画素が設けられた表示パネルと、
    を具備し、
    前記表示パネルでは、前記垂直走査に係る走査線が選択され、前記水平走査に係るデータ線に前記データ信号が供給され、
    前記複数の画素の各々は、スイッチング素子と、画素容量とを有し、
    前記スイッチング素子は、その一端が自身に対応するデータ線に接続されるとともに、自身に対応する走査線が選択されたときに一端と他端との間で導通状態となり、
    前記画素容量の一端は、前記スイッチング素子の他端に接続され、前記画素容量の他端がコモン電極である
    ことを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項4に記載の電気光学装置を有することを特徴とする電子機器。
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