JP4678095B2 - スローアウェイ式ドリル用の切刃チップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、スローアウェイ式ドリル用のチップに関し、底刃の一部を形成する中心刃チップのコーナ部の形状に関する。
【0002】
【従来の技術】
スローアウェイ式ドリルの一例を図1および図2によって紹介する。このスローアウェイ式のドリル1は、先端部に切欠きされたチップ座に、切刃チップ2が締付ねじ3によって着脱自在に締付け固定されてなるものである。本図に示された切刃チップ2は、特開平10−263905号公報に開示のもので、中心刃チップ4と外周刃チップ5とに役割分担されて、底刃を形成している。そして、中心刃チップ4のコーナ部が、ドリルの回転軸Oと交差して配置されることにより、回転軸Oを含む底刃が形成される。同一同大の切刃チップ2を利用する設計とすれば、コーナチェンジすることでもって中心刃チップ4にも外周刃チップ5にも共用できる構成とすることができる。
【0003】
切刃チップ2の上面には、切刃6に沿ってブレーカ溝7が凹設されている。切屑処理性の改善のために、ブレーカ溝7内に突条物8などが付設されることがある。切刃6とブレーカ溝7との間は、幅狭のランドが介在する場合とランドなしとする場合とがあるが、いずれにしても、ブレーカ溝7が設けられることによって、実質的なすくい角は全周に亘って正となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ドリル切削において回転軸Oの近傍の切削速度はほぼ0であることから、切刃で削るというよりむしろ押しつぶすという現象に近いものである。したがって、切屑処理や切屑分断作用を狙いとして正のすくい角に設定された切刃チップは、回転軸Oの付近では欠損しやすい形状となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、ドリル先端部に装着されて底刃を形成するとともに、この底刃の中心部分を構成する中心刃チップのコーナ部が、ドリルの回転軸と交差するように配設されてなるスローアウェイ式ドリルに用いられる切刃チップにおいて、前記中心刃チップは、ブレーカ溝によって基本的に正のすくい角に形成される一方、前記コーナ部については、コーナより前記ドリルの回転軸との交点を超える領域まで、0゜または負のすくい角に形成されることを特徴とする。さらに、前記コーナ部において0゜または負のすくい角となる領域は、コーナより前記ドリルの回転軸との交点を超えて1.5mm以内の範囲であることを特徴とする。
【0006】
切刃チップのすくい角を基本的に正のすくい角とすることにより、切削抵抗が少なく切れ味にすぐれるという特性は持続される。また、欠損の最も発生しやすいドリルの回転軸の近傍について、そこに配置される切刃チップのコーナ部を0゜または負のすくい角として切刃を強化し、欠損の防止を図っている。しかしながら、切刃強化領域を回転軸より1.5mmより大きくとると、特にこの切刃チップがコーナチェンジによって外周刃チップとして装着されたときに、切屑処理性を悪化させたり、切削抵抗の増大を招くといった弊害を生じることとなるので、推奨できない。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の実施の一形態について、図を参照しながら説明する。図3は、図2に示した切刃チップ2と同じ外郭形状のもので、中心刃チップ4として装着されたときの回転軸Oの近傍におけるコーナ部の拡大図である。コーナ部は、円弧からなるコーナ切刃9と、その延長線上にある直線切刃10とによって構成され、ドリルの回転軸Oとは、直線切刃10の部分で交差している。切刃5沿いにはブレーカ溝7が凹設されて、いわゆる全周ブレーカを形成している。
【0008】
ブレーカ溝7によって切刃6の大部分が正のすくい角θをもつものとなるが、この発明は、コーナ部に関しては0゜または負のすくい角θが形成され、切刃6が強化されていることを特徴とするものである。切刃強化領域については、コーナよりみて、少なくとも上記回転軸Oと直線切刃10との交点を超える範囲にあることが必要であり、さらに、交点からの距離Aが1.5mmを超えない範囲にあることが好ましい。すなわち、コーナ部の対頂角の2等分線に対し対称としたときに、図3に示す範囲Lなる略扇形の領域となる。なお、本例はランドなしの例を示したものである。
【0009】
図4は、図3のX−X線に沿う断面図で、正のすくい角θの一形態を示している。切刃6の主要部分はこのような正のすくい角θでもって形成される。一方、図5は、図3のY−Y線に沿う断面図を示したもので、範囲Lに含まれるコーナ部については、0゜または負のすくい角θに形成されて、押しつぶし作用に耐えるようになっている。
【0010】
図6は、スローアウェイ式ドリルに装着される切刃チップ2の他の実施形態を示すもので、中心刃チップ4は、異形六角形をした切刃チップ2の鋭角のコーナ部が、回転軸Oと交差するように配設されたものである。外周刃チップ5(図示されていない。)についても同一の切刃チップ2が使用され、1個または2個以上の組み合わせでもって底刃を形成するように配設される。切刃チップ2の切刃強化範囲は既述の通りなので、詳細な説明は省略する。上記と異なる点は、切刃6とブレーカ溝7との間に幅狭のランド11が存在していることである。
【0011】
すなわち、図7に示すように、切刃強化範囲以外ではランド11を挟んで正のすくい角θが形成され、切刃強化となるLの範囲では、図8に示すように、負角となるランド11および0゜または負のすくい角θとなるブレーカ溝7が形成されている。
【0012】
【発明の効果】
この発明のスローアウェイ式ドリル用の切刃チップは、凹設されたブレーカ溝によって切刃の主要部分が正のすくい角に形成されるので切れ味にすぐれる一方、コーナ部については、ドリルの回転軸を挟んで0゜または負のすくい角でもって形成されるので、切刃が強化され、押しつぶしに近い切削現象に耐えられるようになる。また、切刃強化領域を限定して、この切刃チップが外周刃チップとして装着されたときに、切屑処理性を悪化させたり、切削抵抗の増大を招くといった弊害が起きないように配慮している。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】スローアウェイ式ドリルの一例を示す正面図である。
【図2】図1のドリルの先端部であって、(a)は中心刃チップの正面図、(b)は外周刃チップの正面図である。。
【図3】この発明の一実施形態を示し、図2(a)回転軸付近の拡大図に相当する図である。
【図4】図3のX−X線に沿う断面図である。
【図5】図3のY−Y線に沿う断面図である。
【図6】この発明の他の実施形態を示し、回転軸と中心刃チップとの関係を説明した正面図である。
【図7】図6のX−X線に沿う断面図である。
【図8】図6のY−Y線に沿う断面図である。
【符号の説明】
4 中心刃チップ
7 ブレーカ溝
9 コーナ切刃
10 直線切刃
θ すくい角
L (切刃強化)範囲
O (ドリルの)回転軸
Claims (1)
- ドリル先端部に装着されて底刃を形成するとともに、この底刃の中心部分を構成する中心刃チップのコーナ部が、ドリルの回転軸と交差するように配設されてなり、底刃の外周側に配設される外周刃チップと、前記中心刃チップとが同一形状の切刃チップを兼用されるスローアウェイ式ドリルに用いられる前記切刃チップにおいて、前記中心刃チップは、ブレーカ溝によって基本的に正のすくい角に形成される一方、前記コーナ部については、コーナより前記ドリルの回転軸との交点を超える領域まで、0゜または負のすくい角に形成され、前記コーナ部において0゜または負のすくい角となる領域は、コーナより前記ドリルの回転軸との交点を超えて1.5mm以内の範囲であり、コーナ部の対頂角の2等分線に対し対称な略扇形の領域であることを特徴とするスローアウェイ式ドリル用のチップ。
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