JP4677825B2 - 面発光型半導体素子の製造方法及び面発光型半導体素子 - Google Patents

面発光型半導体素子の製造方法及び面発光型半導体素子 Download PDF

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Description

本発明は、面発光型半導体素子の製造方法及び面発光型半導体素子に関する。
面発光型半導体素子、例えば垂直共振型面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)として、特許文献1に記載された面発光レーザが知られている。この面発光レーザの電流狭窄層は、n型AlAs層の側面を酸化することによって形成される。また、例えば特許文献2には、Alを含むIII−V族化合物半導体を酸化することによって酸化物を形成する方法が記載されている。
特開平10−223975号公報 特表平6−503919号公報
図15は、上述のような面発光レーザの一例を模式的に示す断面図である。図15に示される面発光レーザ201は、GaAs基板203と、GaAs基板203上に設けられたDBR部205と、DBR部205上に設けられたメサ部220と、メサ部220上に設けられたポスト状のDBR部221とを備える。メサ部220は、DBR部205上に設けられた半導体層207と、半導体層207上に設けられた活性層209と、活性層209上に設けられた電流狭窄層215と、電流狭窄層215上に設けられた半導体層217と、半導体層217上に設けられたコンタクト層219とからなる。
コンタクト層219上には、DBR部221を取り囲むように環状の電極223が設けられている。GaAs基板203の裏面231上には電極229が設けられている。
DBR部205は、交互に配列されたGaAs層205aとAlAs層205bとからなる。DBR部221は、交互に配列されたAlAs層221aとGaAs層221bとからなる。電流狭窄層215は、DBR部205の表面205sにおけるエリア204上に設けられたAlGaAs層213と、エリア204を取り囲むエリア206上に設けられたアルミニウム酸化物層211とからなる。
面発光レーザ201では、電極223,229間に電流を供給すると、電流狭窄層215によって狭窄された電流が活性層209に注入され、レーザ光200Lが出射される。
図16は、高さ方向から見たメサ部220を模式的に示す平面図である。メサ部220の頂面214の形状は、<01−1>方向に延びる辺r201,r202と、<011>方向に延びる辺r203,r204とによって構成される正方形である。メサ部220の底面216の形状は、<01−1>方向に延びる辺p201,p202と、<011>方向に延びる辺p203,p204とによって構成される正方形である。なお、上記<01−1>方向及び<011>方向とは、GaAs結晶における結晶方位を意味する。
面発光レーザ201では、メサ部220の頂面214及び底面216が上記形状を有しているので、アルミニウム酸化物層211を形成する際に、電流狭窄層215の4つの側面208となる各面における酸化の進行速度が互いに異なってしまう。その結果、メサ部220の頂面214及び底面216の重心位置を結ぶ中心軸200Aに関して、酸化の進行速度の対称性が不十分となる。これは、III−V族化合物半導体の結晶方位により、電流狭窄層215の4つの側面208となる各面の形状が互いに異なるからと考えられる。したがって、面発光レーザ201では、中心軸200Aと、AlGaAs層213の頂面210及び底面212の重心位置を結ぶ中心軸200Bとのずれ量D2が大きくなってしまう。ここで、ずれ量D2とは、中心軸200Aと中心軸200Bとの間の最小距離を意味する。GaAs基板203が<111>方向に所定のオフ角((100)面とのなす角)を有していると、ずれ量D2は更に大きくなってしまう。ずれ量D2が大きいと、面発光レーザ201の光学特性を所望の範囲に制御することができない。
そこで本発明は、所望の光学特性を有する面発光型半導体素子の製造方法及び面発光型半導体素子を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の面発光型半導体素子の製造方法は、III−V族化合物半導体基板の主面上に、第1のDBR半導体層と第2のDBR半導体層とが交互に配列された第1のDBR部と、前記第1のDBR部上に設けられIII−V族化合物半導体から構成される活性層と前記第1のDBR部上に設けられAlを含むIII−V族化合物半導体層とを有する半導体領域と、前記半導体領域上に設けられた第2のDBR部とを形成する工程と、<001>方向に沿って延びる第1及び第2の辺と、<010>方向に沿って延びる第3及び第4の辺とを含むパターン形状を有するフォトマスクを用いて、前記第2のDBR部上にエッチングマスクを形成する工程と、前記エッチングマスクを用いて、前記半導体領域をウェットエッチングすることにより、前記半導体領域からメサ部を形成する工程と、前記メサ部の側面を酸素雰囲気に晒すことにより、前記III−V族化合物半導体層から電流狭窄層を形成する工程とを含む。
なお、上記<001>方向及び<010>方向は、III−V族化合物半導体基板を構成するIII−V族化合物半導体の結晶方位を意味する。また、活性層は、第1のDBR部とIII−V族化合物半導体層との間に設けられていてもよいし、第2のDBR部とIII−V族化合物半導体層との間に設けられていてもよい。
本発明の面発光型半導体素子の製造方法では、電流狭窄層を形成する工程において、メサ部の側面から、メサ部の頂面及び底面の重心位置を結ぶ中心軸(以下、メサ部中心軸とする)に向けて徐々にIII−V族化合物半導体層が酸化される。その結果、メサ部中心軸を含む領域には、III−V族化合物半導体層が残存する。この残存したIII−V族化合物半導体層中を電流が通過することによって電流が狭窄される。
本発明の面発光型半導体素子の製造方法では、フォトマスクが上記パターン形状を有するので、所望のパターン形状を有するエッチングマスクが形成される。さらに、そのようなエッチングマスクを用いることにより、所望の形状を有するメサ部が形成される。よって、電流狭窄層を形成する工程において、酸化の進行速度がメサ部中心軸に関して良好な対称性を有する。これは、III−V族化合物半導体の結晶方位により、形成されるメサ部の側面がメサ部中心軸に関して良好な対称性を有するからと考えられる。よって、残存したIII−V族化合物半導体層の頂面及び底面の重心位置を結ぶ中心軸(以下、III−V族化合物半導体層中心軸とする)と、メサ部中心軸とのずれ量を小さくすることができる。ここで、ずれ量とは、III−V族化合物半導体層中心軸とメサ部中心軸との間の最小距離を意味する。したがって、本発明の面発光型半導体素子の製造方法によれば、所望の光学特性を有する面発光型半導体素子が得られる。
また、前記活性層がGaInNAsから構成されることが好ましい。この場合、長波長の光を出射可能な面発光型半導体素子が得られる。
また、前記III−V族化合物半導体基板の主面と(100)面とのなす角が2度以上であることが好ましい。なお、上記(100)面は、III−V族化合物半導体基板を構成するIII−V族化合物半導体の結晶面を意味する。
本発明の面発光型半導体素子は、III−V族化合物半導体基板の主面上に、第1のDBR半導体層と第2のDBR半導体層とが交互に配列された第1のDBR部と、第2のDBR部と、前記第1のDBR部と前記第2のDBR部との間に設けられ活性層及び電流狭窄層を含むメサ部とを備え、前記活性層はIII−V族化合物半導体から構成され、前記電流狭窄層は、Alを含むIII−V族化合物半導体層と、Alを含む酸化物層とを有し、前記III−V族化合物半導体層は前記第1のDBR部の表面における第1のエリア上に設けられており、前記酸化物層は前記第1のエリアを取り囲む第2のエリア上に設けられており、前記メサ部の頂面は、<001>方向に沿って延びる第1及び第2の辺と、<010>方向に沿って延びる第3及び第4の辺とを含む形状を有し、前記メサ部の底面は、<001>方向に沿って延びる第5及び第6の辺と、<010>方向に沿って延びる第7及び第8の辺とを含む形状を有する。
なお、上記<001>方向及び<010>方向は、III−V族化合物半導体層を構成するIII−V族化合物半導体の結晶方位を意味する。また、活性層は、第1のDBR部と電流狭窄層との間に設けられていてもよいし、第2のDBR部と電流狭窄層との間に設けられていてもよい。
本発明の面発光型半導体素子では、メサ部の頂面及び底面が上記形状を有している。このため、III−V族化合物半導体の結晶方位により、メサ部の側面は、メサ部の頂面及び底面の重心位置を結ぶ中心軸に関して良好な対称性を有する。その結果、電流狭窄層の側面は、メサ部の頂面及び底面の重心位置を結ぶ中心軸に関して良好な対称性を有する。このようなメサ部を有する面発光型半導体素子では、メサ部の頂面及び底面の重心位置を結ぶ中心軸と、III−V族化合物半導体層の頂面及び底面の重心位置を結ぶ中心軸とのずれ量が小さくなる。したがって、本発明の面発光型半導体素子は所望の光学特性を有する。
また、前記活性層がGaInNAsから構成されることが好ましい。この場合、面発光型半導体素子から長波長の光が出射される。
また、前記III−V族化合物半導体基板の前記主面と(100)面とのなす角が2度以上であることが好ましい。なお、上記(100)面は、III−V族化合物半導体基板を構成するIII−V族化合物半導体の結晶面を意味する。
本発明によれば、所望の光学特性を有する面発光型半導体素子の製造方法及び面発光型半導体素子が提供される。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
(面発光型半導体素子)
図1は、第1実施形態に係る面発光型半導体素子を模式的に示す断面図である。図1に示される面発光型半導体素子1は、III−V族化合物半導体基板3の主面15s上に、第1のDBR半導体層5aと第2のDBR半導体層5bとが交互に配列された第1のDBR部5と、第2のDBR部21と、DBR部5とDBR部21との間に設けられ活性層9及び電流狭窄層15を含むメサ部20とを備える。活性層9はIII−V族化合物半導体から構成される。本実施形態では、電流狭窄層15が活性層9上に設けられているが、活性層9が電流狭窄層15上に設けられるとしてもよい。
DBR部21は、例えば、交互に配列されたDBR半導体層21aとDBR半導体層21bとを備える。具体的には、DBR半導体層21aは例えばAlAsから構成され、DBR半導体層21bは例えばGaAsから構成される。なお、DBR半導体層に代えてDBR誘電体層を用いてもよい。DBR部5は例えばn型である。DBR半導体層5aは例えばGaAsから構成され、DBR半導体層5bは例えばAlAsから構成される。活性層9は、量子井戸構造を有することが好ましい。具体的には、活性層9は例えば交互に配列されたGaAs層及びGaInNAs層を有する。
電流狭窄層15は、Alを含むIII−V族化合物半導体層13と、Alを含む酸化物層11とを有する。III−V族化合物半導体層13はDBR部5の表面5sにおける第1のエリア4上に設けられている。酸化物層11はエリア4を取り囲む第2のエリア6上に設けられている。III−V族化合物半導体層13は、例えばAlAs、AlGaAs等から構成される。酸化物層11は、例えばAlAs、AlGaAs等のAlを含むIII−V族化合物半導体を酸化することにより形成される。酸化物層11は、例えばAl等のアルミニウム酸化物から構成される。
本実施形態では、DBR部5がIII−V族化合物半導体基板3上に設けられることが好ましい。III−V族化合物半導体基板3は、例えばGaAs等から構成される。DBR部5と活性層9との間には、必要に応じて、例えばGaAsから構成される半導体層7が設けられる。電流狭窄層15とDBR部21との間には、必要に応じて、例えばGaAsから構成される半導体層17と、半導体層17上に設けられた半導体層19とが設けられる。半導体層19は、例えば、GaAsから構成され、コンタクト層として機能する。半導体層19上には例えば電極23が設けられている。電極23の形状は、例えばDBR部21を取り囲む環状である。また、III−V族化合物半導体基板3の裏面31上には例えば電極29が設けられている。
メサ部20は、例えば半導体層7、活性層9、電流狭窄層15及び半導体層17を含む。DBR部5上には、DBR部21の側面、半導体層19の側面及びメサ部20の側面20dを覆うように絶縁層25が設けられることが好ましい。絶縁層25は、例えばSiN、SiON、SiO等から構成される。電極23は、例えば絶縁層25に形成された開口内に埋め込まれることによって、半導体層19に電気的に接続されている。電極23及び絶縁層25上には、必要に応じて、電極23に電気的に接続された配線27が設けられている。
面発光型半導体素子1では、例えば、電極23と電極29との間に電流を供給すると、電流狭窄層15によって狭窄された電流が活性層9に注入され、光Lが出射される。面発光型半導体素子1としては例えば面発光レーザ等が挙げられる。
図2は、高さ方向から見たメサ部20を模式的に示す平面図である。図2に示されるように、メサ部20の頂面14は、第1の辺r1、第2の辺r2、第3の辺r3及び第4の辺r4を含む形状を有する。具体的には、頂面14の形状は例えば正方形等の四角形であることが好ましい。辺r1及び辺r2は<001>方向に沿って延びる。辺r3及び辺r4は<010>方向に沿って延びる。
メサ部20の底面16は、第5の辺p1、第6の辺p2、第7の辺p3及び第8の辺p4を含む形状を有する。具体的には、底面16の形状は例えば正方形等の四角形であることが好ましい。辺p1及び辺p2は<001>方向に沿って延びる。辺p3及び辺p4は<010>方向に沿って延びる。底面16は、メサ部20の高さ方向から見て頂面14よりも大きいことが好ましい。中心軸Aは、メサ部20の頂面14及び底面16の重心位置を結ぶ。中心軸Bは、III−V族化合物半導体層13の頂面10及び底面12の重心位置を結ぶ。
本実施形態の面発光型半導体素子1では、メサ部20の頂面14及び底面16が上記形状を有している。このため、III−V族化合物半導体の結晶方位により、メサ部20の側面20dは中心軸Aに関して良好な対称性を有する。その結果、電流狭窄層15の側面8は中心軸Aに関して良好な対称性を有する。具体的には、例えば、各々の側面8は互いに面積が略同じである。このような電流狭窄層15を有する面発光型半導体素子1では、後述のように、中心軸Aと中心軸Bとのずれ量Dが小さくなる。したがって、本実施形態の面発光型半導体素子1は所望の光学特性を有する。
特に、DBR部21の頂面及び底面の重心位置を結ぶ中心軸と中心軸Aとのずれ量、及び、DBR部21の頂面及び底面の重心位置を結ぶ中心軸と中心軸Bとのずれ量を小さくすることが好ましい。これにより、面発光型半導体素子1の光学特性は更に向上する。
また、活性層9がGaInNAsから構成されることが好ましい。この場合、面発光型半導体素子1から長波長の光Lが出射される。
また、III−V族化合物半導体基板3の主面15sと(100)面とのなす角2度以上であることが好ましく、20度以下であることが好ましい。この場合、メサ部20の結晶性が向上する。具体的には、III−V族化合物半導体基板3の<111>方向のオフ角((100)面とのなす角)が2度以上であることが好ましく、20度以下であることが好ましい。
ここで、面発光型半導体素子1の具体的な構造例を表1に示すが、面発光型半導体素子1の構造は本構造例に限定されない。本構造例では、III−V族化合物半導体基板3の<111>方向のオフ角は2度である。また、表1中のxは0.9〜1であることが好ましく、例えば0.98である。また、DBR部21は、22層のAlAs層と、22層のGaAs層とが交互に配列されてなる。DBR部5は、23層のAlAs層と、23層のGaAs層とが交互に配列されてなる。
Figure 0004677825

(面発光型半導体素子の製造方法)
図3(a)〜図3(c)、図5(a)、図5(b)、図6(a)、図7(a)〜図7(c)、図8(a)及び図8(b)は、第1実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の各工程を模式的に示す断面図である。図4(a)は、第1実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の一工程を模式的に示す平面図である。図4(b)は、図4(a)に示されるIVb−IVb線に沿った断面図である。図5(c)は、エッチングマスクのパターン形状の一例を模式的に示す平面図である。図6(b)は、高さ方向から見たメサ部の一例を模式的に示す平面図である。
以下、本実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の好適な一例として、面発光型半導体素子1の製造方法について説明する。面発光型半導体素子1は、以下の各工程を例えば順次実施することよって好適に製造される。
(DBR部形成工程)
図3(a)及び図3(b)に示されるように、III−V族化合物半導体基板3の主面15s上に、第1のDBR半導体層5aと第2のDBR半導体層5bとが交互に配列された第1のDBR部5と、DBR部5上に設けられた半導体領域20aと、半導体領域20a上に設けられた第2のDBR部21とを形成する。半導体領域20aは、III−V族化合物半導体から構成される活性層9aと、Alを含むIII−V族化合物半導体層15aとを有する。本実施形態では、III−V族化合物半導体層15aが活性層9a上に設けられているが、活性層9aがIII−V族化合物半導体層15a上に設けられているとしてもよい。また、本実施形態では、DBR部21はパターニングされている。
具体的には、まず、例えば図3(a)に示されるように、III−V族化合物半導体基板3の主面15s上に、DBR部5と、半導体領域20aと、半導体領域20a上に設けられたDBR部21cとを形成する。DBR部21cは、例えば、交互に配列されたDBR半導体層21dとDBR半導体層21eとを備える。具体的には、DBR半導体層21dは例えばAlAsから構成され、DBR半導体層21eは例えばGaAsから構成される。DBR部5は例えばn型である。
活性層9aは、量子井戸構造を有することが好ましい。また、活性層9aはGaInNAsから構成されることが好ましい。この場合、長波長の光Lを出射可能な面発光型半導体素子1が得られる。具体的には、活性層9aは例えば交互に配列されたGaAs層及びGaInNAs層を有する。
本実施形態では、DBR部5と活性層9aとの間には、必要に応じて、例えばGaAsから構成される半導体層7aが設けられる。III−V族化合物半導体層15aとDBR部21cとの間には、必要に応じて、例えばGaAsから構成される半導体層17aと、半導体層17a上に設けられた半導体層19aとが設けられる。半導体層19aは、例えば、GaAsから構成され、コンタクト層として機能する。半導体領域20aは、例えば半導体層7a、活性層9a、III−V族化合物半導体層15a及び半導体層17aを有する。
また、III−V族化合物半導体基板3の主面15sと(100)面とのなす角が2度以上であることが好ましく、20度以下であることが好ましい。この場合、III−V族化合物半導体層15aを含む半導体領域20a及びDBR部5の結晶性が向上する。具体的には、例えば、III−V族化合物半導体基板3の<111>方向のオフ角が2度以上であることが好ましく、20度以下であることが好ましい。
次に、例えば、図3(b)に示されるように、DBR部21c上にマスク41を形成した後、マスク41を用いてDBR部21cをエッチングすることによりDBR部21を形成する。マスク41は、例えばフォトリソグラフィー法を用いて形成されるレジストマスクである。エッチング法としては、例えばウェットエッチング法又はドライエッチング法等が挙げられる。
(第1の絶縁層形成工程)
本実施形態では、必要に応じて、図3(c)に示されるように、マスク41を剥離除去した後、DBR部21及び半導体層19a上に絶縁層40を形成する。絶縁層40は例えばSiN、SiON等から構成される。なお、DBR部21が、例えば交互に配列されたGaAs層及びAlGaAs層からなる場合には、絶縁層40を形成しなくてもよい。
(エッチングマスク形成工程)
図4(a)、図4(b)、図5(a)、図5(b)及び図5(c)に示されるように、<001>方向に沿って延びる第1の辺q1及び第2の辺q2と、<010>方向に沿って延びる第3の辺q3及び第4の辺q4とを含むパターン形状を有するフォトマスク49を用いて、DBR部21上にエッチングマスクMを形成する。本実施形態では、エッチングマスクMは、半導体領域20a上にも形成されている。
具体的には、まず、例えば図4(a)及び図4(b)に示されるように、絶縁層40上に形成されたレジスト膜51に、フォトマスク49を介して光L1を照射する。フォトマスク49は、例えば、パターン部45と、パターン部45を取り囲む非パターン部47とを有する。具体的には、パターン部45のパターン形状は例えば正方形等の四角形であることが好ましい。中心軸Aは、パターン部45の重心位置を通り露光方向に沿っている。
次に、例えば、図5(a)に示されるように、露光が施されたレジスト膜を現像することにより、絶縁層40上にレジストマスク53を形成する。
次に、例えば、図5(b)に示されるように、レジストマスク53を用いて絶縁層40及び半導体層19aをエッチングすることにより、それぞれ絶縁層55及び半導体層19を形成する。その結果、例えばレジストマスク53及び絶縁層55を有するエッチングマスクMが形成される。
エッチングマスクMは、例えば図5(c)に示されるように、<001>方向に沿って延びる第1の辺m1及び第2の辺m2と、<010>方向に沿って延びる第3の辺m3及び第4の辺m4とを含むパターン形状を有する。具体的には、エッチングマスクMのパターン形状は例えば正方形等の四角形であることが好ましい。エッチングマスクMのパターン形状は、例えばフォトマスク49のパターン部45の形状に対応する。また、上述の中心軸Aは、エッチングマスクMのパターン形状の重心位置を通る。
(メサ部形成工程)
図6(a)及び図6(b)に示されるように、エッチングマスクMを用いて、半導体領域20aをウェットエッチングすることにより、半導体領域20aからメサ部20bを形成する。具体的には、例えば半導体層17a、III−V族化合物半導体層15a、活性層9a及び半導体層7aがウェットエッチングされることにより、それぞれ半導体層17、III−V族化合物半導体層15b、活性層9及び半導体層7が形成される。メサ部20bは、図6(b)に示されるように、例えば以下のような形状を有する。
メサ部20bの頂面14aは、第1の辺s1、第2の辺s2、第3の辺s3及び第4の辺s4を含む形状を有する。具体的には、頂面14aの形状は例えば正方形等の四角形であることが好ましい。辺s1及び辺s2は<001>方向に沿って延びる。辺s3及び辺s4は<010>方向に沿って延びる。
メサ部20bの底面16aは、第1の辺t1、第2の辺t2、第3の辺t3及び第4の辺t4を含む形状を有する。具体的には、底面16aの形状は例えば正方形等の四角形であることが好ましい。辺t1及び辺t2は<001>方向に沿って延びる。辺t3及び辺t4は<010>方向に沿って延びる。メサ部20bの底面16aの形状は、例えばフォトマスク49のパターン部45に対応する。また、上述の中心軸Aは、メサ部20bの頂面14a及び底面16aの重心位置を結ぶ。
(電流狭窄層形成工程)
図7(a)に示されるように、例えば、レジストマスク53を剥離除去した後に、メサ部20bの側面20cを酸素雰囲気に晒すことにより、III−V族化合物半導体層15bから電流狭窄層15を形成する。このとき、例えば絶縁層55がマスクとして機能する。メサ部20bの側面20cから中心軸Aに向けて徐々にIII−V族化合物半導体層15bが酸化される。これにより、III−V族化合物半導体層15bの側面15cを含む外周領域に酸化物層11が形成される。その結果、中心軸Aを含む領域には、III−V族化合物半導体層13が残存する。この残存したIII−V族化合物半導体層13中を電流が通過することによって電流が狭窄される。
(第2の絶縁層形成工程)
本実施形態では、例えば、図7(b)に示されるように、絶縁層55を剥離除去した後に、DBR部21、半導体層19、半導体層17、電流狭窄層15、活性層9及び半導体層7を覆うようにDBR部5上に絶縁層57を形成する。絶縁層57は、例えばSiN、SiON、SiO等から構成される。絶縁層57は、例えばパッシベーション膜又は層間絶縁膜等となる。
(エッチング工程)
本実施形態では、例えば、図7(c)に示されるように、絶縁層57上にレジストマスク59を形成した後に、レジストマスク59を用いて絶縁層57をエッチングすることにより、半導体層19上に環状の開口が形成された絶縁層61を形成する。レジストマスク59は、例えばフォトリソグラフィー法を用いて形成される。
(第1の電極形成工程)
本実施形態では、例えば、図8(a)に示されるように、絶縁層61の開口内に電極23を形成する。電極23は、例えばリフトオフ法を用いて形成される。具体的には、例えば、蒸着法を用いてレジストマスク59上に電極層(図示せず)を形成し、レジストマスク59を剥離除去することにより絶縁層61の開口内に電極23を形成する。
(配線形成工程)
図8(b)に示されるように、必要に応じて、電極23及び絶縁層61上に、電極23に電気的に接続された配線27を形成する。配線27は、例えばリフトオフ法を用いて形成される。具体的には、例えば、絶縁層61及び電極23上に、フォトリソグラフィー法を用いてレジストマスク(図示せず)を形成し、蒸着法を用いて当該レジストマスク上に配線層(図示せず)を形成する。その後、当該レジストマスクを剥離除去することにより配線27を形成する。
(第2の電極形成工程)
本実施形態では、例えば、図1に示されるように、フォトリソグラフィー法を用いて絶縁層61におけるDBR部21上の部分を除去し、III−V族化合物半導体基板3の裏面31上に電極29を形成する。
上述の面発光型半導体素子1の製造方法では、フォトマスク49が上記パターン形状を有するので、上記パターン形状を有するエッチングマスクMが形成される。さらに、そのようなエッチングマスクMを用いることにより、所望の形状を有するメサ部20bが形成される。よって、電流狭窄層形成工程において、酸化の進行速度が中心軸Aに関して良好な対称性を有する。これは、III−V族化合物半導体の結晶方位により、形成されるメサ部20bの側面20cが中心軸Aに関して良好な対称性を有する結果、III−V族化合物半導体層15bの側面15cも中心軸Aに関して良好な対称性を有するからと考えられる。このため、中心軸Bと中心軸Aとのずれ量Dを小さくすることができる。したがって、本実施形態の面発光型半導体素子の製造方法によれば、所望の光学特性を有する面発光型半導体素子1が得られる。
また、図16に示されるメサ部220が所望の形状に形成されないのは、メサ部220をエッチングにより形成する際に、(0−11)面及び(01−1)面のエッチングレートが(011)面及び(0−1−1)面のエッチングレートよりも速いからと推察される。これに対して、上記メサ部20bをエッチングにより形成する際には、かかるエッチングレート差が殆どない。このため、メサ部20bは所望の形状に形成されると考えられる。
(第2実施形態)
(面発光型半導体素子)
図9は、第2実施形態に係る面発光型半導体素子を模式的に示す断面図である。図9に示される面発光型半導体素子101は、III−V族化合物半導体基板3の主面15s上に、第1のDBR半導体層5aと第2のDBR半導体層5bとが交互に配列された第1のDBR部5と、第2のDBR部121と、DBR部5とDBR部121との間に設けられ活性層9及び電流狭窄層15を含むメサ部20とを備える。本実施形態では、電流狭窄層15が活性層9上に設けられているが、活性層9が電流狭窄層15上に設けられるとしてもよい。
DBR部121は、例えば、交互に配列されたDBR半導体層121aとDBR半導体層121bとを備える。具体的には、DBR半導体層121aは例えばAlAsから構成され、DBR半導体層121bは例えばGaAsから構成される。DBR部5は例えばn型であり、DBR部121は例えばp型である。
本実施形態では、DBR部5がIII−V族化合物半導体基板3上に設けられることが好ましい。DBR部5と活性層9との間には、必要に応じて、例えばGaAsから構成される半導体層7が設けられる。電流狭窄層15とDBR部121との間には、必要に応じて、例えばGaAsから構成される半導体層17と、半導体層17上に設けられた半導体層119とが設けられる。半導体層119は、例えば、GaAsから構成される。DBR部121上には、例えば、半導体層119に電気的に接続された電極123が設けられている。電極123の形状は、例えば環状である。また、III−V族化合物半導体基板3の裏面31上には例えば電極29が設けられている。
DBR部5上には、DBR部121の側面及びメサ部20の側面20dを覆うように絶縁層125が設けられることが好ましい。絶縁層125は、例えばSiN、SiON、SiO等から構成される。電極123及び絶縁層125上には、必要に応じて、電極123に電気的に接続された配線127が設けられている。
面発光型半導体素子101では、例えば、電極123と電極29との間に電流を供給すると、電流狭窄層15によって狭窄された電流が活性層9に注入され、光100Lが出射される。面発光型半導体素子101としては例えば面発光レーザ等が挙げられる。
本実施形態の面発光型半導体素子101では、第1実施形態と同様に、メサ部20の頂面14及び底面16が上述の形状を有している(図2参照)。このため、第1実施形態と同様に、中心軸Aと中心軸Bとのずれ量Dを小さくすることができる。したがって、本実施形態の面発光型半導体素子101は所望の光学特性を有する。
特に、DBR部121の頂面及び底面の重心位置を結ぶ中心軸と中心軸Aとのずれ量、及び、DBR部121の頂面及び底面の重心位置を結ぶ中心軸と中心軸Bとのずれ量を小さくすることが好ましい。これにより、面発光型半導体素子101の光学特性は更に向上する。
また、活性層9がGaInNAsから構成されることが好ましい。この場合、面発光型半導体素子101から長波長の光100Lが出射される。
(面発光型半導体素子の製造方法)
図10は、第2実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の一工程を模式的に示す平面図である。図11(a)は、第2実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の一工程を模式的に示す平面図である。図11(b)は、図11(a)に示されるXIb−XIb線に沿った断面図である。図12(a)は、第2実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の一工程を模式的に示す平面図である。図12(b)は、エッチングマスクのパターン形状の一例を模式的に示す平面図である。図13(a)〜図13(c)及び図14(a)〜図14(c)は、第2実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の各工程を模式的に示す断面図である。
以下、本実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の好適な一例として、面発光型半導体素子101の製造方法について説明する。面発光型半導体素子101は、以下の各工程を例えば順次実施することよって好適に製造される。
(DBR部形成工程)
図10(a)に示されるように、III−V族化合物半導体基板3の主面15s上に、第1のDBR半導体層5aと第2のDBR半導体層5bとが交互に配列された第1のDBR部5と、DBR部5上に設けられた半導体領域20aと、半導体領域20a上に設けられた第2のDBR部121cとを形成する。DBR部121cは、例えば、交互に配列されたDBR半導体層121dとDBR半導体層121eとを備える。具体的には、DBR半導体層121dは例えばAlAsから構成され、DBR半導体層121eは例えばGaAsから構成される。DBR部121cは例えばp型である。活性層9aはGaInNAsから構成されることが好ましい。この場合、長波長の光100Lを出射可能な面発光型半導体素子101が得られる。
本実施形態では、DBR部5と活性層9aとの間には、必要に応じて、例えばGaAsから構成される半導体層7aが設けられる。III−V族化合物半導体層15aとDBR部121cとの間には、必要に応じて、例えばGaAsから構成される半導体層17aと、半導体層17a上に設けられた半導体層19aとが設けられる。半導体層19aは、例えば、GaAsから構成される。
(エッチングマスク形成工程)
図11(a)、図11(b)、図12(a)及び図12(b)に示されるように、<001>方向に沿って延びる第1の辺q1及び第2の辺q2と、<010>方向に沿って延びる第3の辺q3及び第4の辺q4とを含むパターン形状を有するフォトマスク49を用いて、DBR部121c上にエッチングマスク153を形成する。
具体的には、まず、例えば図11(a)及び図11(b)に示されるように、DBR部121c上に形成されたレジスト膜151に、フォトマスク49を介して光L1を照射する。
次に、例えば、図12(a)及び図12(b)に示されるように、露光が施されたレジスト膜を現像することによりエッチングマスク153を形成する。
エッチングマスク153は、例えば図12(b)に示されるように、<001>方向に沿って延びる第1の辺n1及び第2の辺n2と、<010>方向に沿って延びる第3の辺n3及び第4の辺n4とを含むパターン形状を有する。具体的には、エッチングマスク153のパターン形状は例えば正方形等の四角形であることが好ましい。エッチングマスク153のパターン形状は、例えば図11(a)に示されるフォトマスク49のパターン部45の形状に対応する。また、上述の中心軸Aは、エッチングマスク153のパターン形状の重心位置を通る。
(メサ部形成工程)
本実施形態では、図13(a)に示されるように、エッチングマスク153を用いて、DBR部121cをウェットエッチングすることにより、DBR部121cからDBR部121を形成する。また、エッチングマスク153を用いて、半導体領域20aをウェットエッチングすることにより、半導体領域20aからメサ部20bを形成する。具体的には、例えば半導体層19a、半導体層17a、III−V族化合物半導体層15a、活性層9a及び半導体層7aがウェットエッチングされることにより、それぞれ半導体層119、半導体層17、III−V族化合物半導体層15b、活性層9及び半導体層7が形成される。メサ部20bは例えば図6(b)に示される形状を有する。
(電流狭窄層形成工程)
図13(b)に示されるように、メサ部20bの側面20cを酸素雰囲気に晒すことにより、III−V族化合物半導体層15bから電流狭窄層15を形成する。このとき、例えばエッチングマスク153がマスクとして機能する。
(絶縁層形成工程)
本実施形態では、例えば、図13(c)に示されるように、エッチングマスク153を剥離除去した後に、メサ部20の側面20d及びDBR部121を覆うようにDBR部5上に絶縁層157を形成する。絶縁層157は、例えばSiN、SiON、SiO等から構成される。絶縁層157は、例えばパッシベーション膜又は層間絶縁膜等となる。
(エッチング工程)
本実施形態では、例えば、図14(a)に示されるように、絶縁層157上にレジストマスク159を形成した後に、レジストマスク159を用いて絶縁層157をエッチングすることにより、DBR部121上に環状の開口が形成された絶縁層161を形成する。レジストマスク159は、例えばフォトリソグラフィー法を用いて形成される。
(第1の電極形成工程)
本実施形態では、例えば、図14(b)に示されるように、絶縁層161の開口内に環状の電極123を形成する。電極123は、例えばリフトオフ法を用いて形成される。具体的には、例えば、蒸着法を用いてレジストマスク159上に電極層(図示せず)を形成し、レジストマスク159を剥離除去することにより絶縁層161の開口内に電極123を形成する。
(配線形成工程)
図14(c)に示されるように、必要に応じて、電極123及び絶縁層161上に、電極123に電気的に接続された配線127を形成する。配線127は、例えばリフトオフ法を用いて形成される。具体的には、例えば、絶縁層161及び電極123上に、フォトリソグラフィー法を用いてレジストマスク(図示せず)を形成し、蒸着法を用いて当該レジストマスク上に配線層(図示せず)を形成する。その後、当該レジストマスクを剥離除去することにより配線127を形成する。
(第2の電極形成工程)
本実施形態では、例えば、図9に示されるように、フォトリソグラフィー法を用いて絶縁層161におけるDBR部121上の部分を除去し、III−V族化合物半導体基板3の裏面31上に電極29を形成する。
上述の面発光型半導体素子101の製造方法では、フォトマスク49が上記パターン形状を有するので、上記パターン形状を有するエッチングマスク153が形成される。さらに、そのようなエッチングマスク153を用いることにより、所望の形状を有するメサ部20bが形成される。したがって、本実施形態の面発光型半導体素子の製造方法によれば、第1実施形態と同様に、所望の光学特性を有する面発光型半導体素子101が得られる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されない。
例えば、上記第1及び第2実施形態において、フォトマスク49を用いずにエッチングマスクM,153を形成してもよい。この場合であっても、所望の光学特性を有する面発光型半導体素子1,101が得られる。
第1実施形態に係る面発光型半導体素子を模式的に示す断面図である。 厚さ方向から見たメサ部の一例を模式的に示す平面図である。 図3(a)〜図3(c)は、第1実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の各工程を模式的に示す断面図である。 図4(a)は、第1実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の一工程を模式的に示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)に示されるIVb−IVb線に沿った断面図である。 図5(a)及び図5(b)は、第1実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の各工程を模式的に示す断面図であり、図5(c)は、エッチングマスクのパターン形状の一例を模式的に示す平面図である。 図6(a)は、第1実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の各工程を模式的に示す断面図であり、図6(b)は、高さ方向から見たメサ部の一例を模式的に示す平面図である。 図7(a)〜図7(c)は、第1実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の各工程を模式的に示す断面図である。 図8(a)及び図8(b)は、第1実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の各工程を模式的に示す断面図である。 第2実施形態に係る面発光型半導体素子を模式的に示す断面図である。 第2実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の一工程を模式的に示す断面図である。 図11(a)は、第2実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の一工程を模式的に示す平面図であり、図11(b)は、図11(a)に示されるXIb−XIb線に沿った断面図である。 図12(a)は、第2実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の一工程を模式的に示す平面図であり、図12(b)は、エッチングマスクのパターン形状の一例を模式的に示す平面図である。 図13(a)〜図13(c)は、第2実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の各工程を模式的に示す断面図である。 図14(a)〜図14(c)は、第2実施形態に係る面発光型半導体素子の製造方法の各工程を模式的に示す断面図である。 面発光レーザの一例を模式的に示す断面図である。 厚さ方向から見たメサ部を模式的に示す平面図である。
符号の説明
1,101…面発光型半導体素子、3…III−V族化合物半導体基板、4…第1のエリア、5a…第1のDBR半導体層、5b…第2のDBR半導体層、5s…第1のDBR部の表面、5…第1のDBR部、6…第2のエリア、9,9a…活性層、11…酸化物層、13,15a…III−V族化合物半導体層、14…メサ部の頂面、15…電流狭窄層、15s…III−V族化合物半導体基板の主面、16…メサ部の底面、20,20b…メサ部、20a…半導体領域、20c…メサ部の側面、21,121,121c…第2のDBR部、49…フォトマスク、M,153…エッチングマスク、m1,n1,q1,r1…第1の辺、m2,n2,q2,r2…第2の辺、m3,n3,q3,r3…第3の辺、m4,n4,q4,r4…第4の辺、p1…第5の辺、p2…第6の辺、p3…第7の辺、p4…第8の辺。

Claims (6)

  1. III−V族化合物半導体基板の主面上に、第1のDBR半導体層と第2のDBR半導体層とが交互に配列された第1のDBR部と、前記第1のDBR部上に設けられIII−V族化合物半導体から構成される活性層と前記第1のDBR部上に設けられAlを含むIII−V族化合物半導体層とを有する半導体領域と、前記半導体領域上に設けられた第2のDBR部と、を形成する工程と、
    <001>方向に沿って延びる第1及び第2の辺と、<010>方向に沿って延びる第3及び第4の辺と、を含むパターン形状を有するフォトマスクを用いて、前記第2のDBR部上にエッチングマスクを形成する工程と、
    前記エッチングマスクを用いて、前記半導体領域をウェットエッチングすることにより、前記半導体領域からメサ部を形成する工程と、
    前記メサ部の側面を酸素雰囲気に晒すことにより、前記III−V族化合物半導体層から電流狭窄層を形成する工程と、
    を含む、面発光型半導体素子の製造方法。
  2. 前記活性層がGaInNAsから構成される、請求項1に記載の面発光型半導体素子の製造方法。
  3. 前記III−V族化合物半導体基板の前記主面と(100)面とのなす角が2度以上である、請求項1又は2に記載の面発光型半導体素子の製造方法。
  4. III−V族化合物半導体基板の主面上に、
    第1のDBR半導体層と第2のDBR半導体層とが交互に配列された第1のDBR部と、
    第2のDBR部と、
    前記第1のDBR部と前記第2のDBR部との間に設けられ活性層及び電流狭窄層を含むメサ部と、
    を備え、
    前記活性層はIII−V族化合物半導体から構成され、
    前記電流狭窄層は、Alを含むIII−V族化合物半導体層と、Alを含む酸化物層とを有し、
    前記III−V族化合物半導体層は前記第1のDBR部の表面における第1のエリア上に設けられており、前記酸化物層は前記第1のエリアを取り囲む第2のエリア上に設けられており、
    前記メサ部の頂面は、<001>方向に沿って延びる第1及び第2の辺と、<010>方向に沿って延びる第3及び第4の辺と、を含む形状を有し、
    前記メサ部の底面は、<001>方向に沿って延びる第5及び第6の辺と、<010>方向に沿って延びる第7及び第8の辺と、を含む形状を有する、面発光型半導体素子。
  5. 前記活性層がGaInNAsから構成される、請求項4に記載の面発光型半導体素子。
  6. 前記III−V族化合物半導体基板の前記主面と(100)面とのなす角が2度以上である、請求項4又は5に記載の面発光型半導体素子。
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