JP4677757B2 - ディスクブレーキ用パッド - Google Patents

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本発明は、信頼性を向上させたディスクブレーキ用パッドに関する。
パッドがディスクロータへの押圧状態になると、パッドはディスクロータに車両側部材の摺動溝に沿って密着する。このとき、パッドのトルク受部と車両側部材の摺動溝との間には最大摩擦静止力が掛かることから、パッドの滑り出し荷重が大きくなる。また、ディスクロータが僅かに面振れを起こしている場合がある。ディスクロータがパッド側に振れた状態で、パッドとディスクロータとの接触面圧は高くなる。この接触面圧がトルク受部に掛かる上述の最大摩擦静止力を超えるまでは、ディスクロータがパッド側に振れた状態で、パッドとディスクロータとは接触しディスクロータは磨耗する。一方で、トルク受部の剛性が高く設計されていることから、パッドとディスクロータとの接触面圧が高くなった状態でも、トルク受部はあまり弾性変形しない。
従来、サポートのトルク受部側に支えられるパッドの端部において、ライニングのロータとの接触端部に合せた位置付近の裏金の剛性を他の部分より低下させたディスクブレーキ用パッドが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、パッドのトルク受部とマウティングとの間にローラ又はボールを設けたディスクブレーキが知られている。ローラ又はボールを設けることにより、パッドのトルク受部とマウンティングとの間の摺動抵抗を低減している。
実開平7−25340号公報
しかしながら、上記特許文献1に示すディスクブレーキ用パッドにおいては、裏金本体の剛性が低下しているが、トルク受部の剛性は高い状態にある。したがって、ディスクロータがパッド側に振れ、パッドを押し戻すような力が作用したとしても、トルク受部はあまり弾性変形しない。これにより、ディスクロータがパッド側に最も大きく振れた位置で、ディスクロータの摺動面は大きく磨耗し、ディスクロータに肉厚差が発生し易い。
また、上記ローラまたはボールを設けたディスクブレーキにおいては、トルク受部とマウンティングとの間の摺動抵抗が小さくなり過ぎて、ディスクロータがパッド側に振れた位置で、断続的にディスクロータの摺動面は磨耗し、ディスクロータは多次肉厚差の状態となる場合が多い。すなわち、ディスクロータの摺動面がパッドにより偏磨耗し、ブレーキ振動の原因となるおそれがある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、信頼性を向上させたディスクブレーキ用パッドを提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、ディスクロータに摺接して上記ディスクロータの回転を制動するライニング部材と、上記ライニング部材の裏面に固着され、両端に一対のトルク受部を有する裏板と、を備え、上記トルク受部は、車両側部材に摺動自在に支持されてブレーキトルクを上記車両側部材に伝達するディスクブレーキ用パッドであって、前記裏板の前記ディスクロータの周方向に垂直な側面の前記トルク受部の付け根近傍から切り欠かれた、前記トルク受け部のディスクロータ軸方向における剛性を調整するディスクロータ周方向の切欠き部を有することを特徴とするディスクブレーキ用パッドである。なお、前記トルク受け部のディスクロータ周方向の長さが10mm以上であることが好ましい。
この一態様によれば、前記裏板の前記ディスクロータの周方向に垂直な側面の前記トルク受部の付け根近傍から切り欠かれた、前記トルク受け部のディスクロータ軸方向における剛性を調整する上記ディスクロータ周方向の上記切欠き部を有する。これにより、上記トルク受部の剛性を低下させ、上記トルク受部の上記ディスクロータ軸方向の弾性力を低下させることができる。例えば、上記ディスクロータが僅に面振れしているときに、上記ディスクブレーキ用パッドは上記ディスクロータの面が上記ディスクブレーキ用パッド側に振れている位置で、上記ディスクロータより押圧力を受ける。このとき、上記ディスクブレーキ用パッドは上記ディスクロータと離れる方向に移動しようとするが、同時に上記トルク受部と上記車両側部材との間に最大静止摩擦力が作用する。これら押圧力と最大静止摩擦力により、上記トルク受部は弾性変形する。上記トルク受部の弾性力を調整し低下させることにより、上記ディスクロータの面振れ量に比例して、押圧力を増加させ、上記ディスクロータの削り量を増加させることができる。すなわち、上記ディスクロータを平滑に補正することができ、上記ディスクブレーキ装置の振動を低減して、信頼性の向上を図ることができる。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、ディスクロータに摺接して上記ディスクロータの回転を制動するライニング部材と、上記ライニング部材の裏面に固着され、車両側部材に摺動自在に支持されてブレーキトルクを上記車両側部材に伝達する少なくとも一対のトルク受部を有する裏板と、を備えるディスクブレーキ用パッドであって、上記少なくとも一対のトルク受部は、上記裏板の上記ディスクロータ径方向の端部にディスクロータ周方向に沿うように形成され、前記裏板の前記ディスクロータの周方向に垂直な側面の前記トルク受部の付け根近傍から切り欠かれた、前記トルク受け部のディスクロータ軸方向における剛性を調整するディスクロータ周方向の切欠き部を有することを特徴とするディスクブレーキ用パッドである。なお、前記切欠き部の前記ディスクロータ周方向への切欠き量が10mm以上かつ15mm以下であることが好ましい。
この一態様によれば、上記少なくとも一対のトルク受部は、上記裏板の上記ディスクロータ径方向の端部にディスクロータ周方向に沿うように形成され、前記裏板の前記ディスクロータの周方向に垂直な側面の前記トルク受部の付け根近傍から切り欠かれた、前記トルク受け部のディスクロータ軸方向における剛性を調整するディスクロータ周方向の切欠き部を有する。これにより、上記ディスクロータ用パッドのディスクロータ周方向の大きさを変えずに、上記ディスクロータ周方向への切欠き量を大きくとることができる。したがって、上記トルク受部の弾性力の調整範囲が広がり、より最適に上記ディスクロータの摺動面を削り、面振れ補正をすることができる。

なお、これら態様において、例えば上記切欠き部の上記ディスクロータ周方向への切欠き量により、上記トルク受部のディスクロータ軸方向の弾性力が調整される。上記切欠き部の上記切欠き量を増加させれば上記トルク受部の剛性が低下し、上記トルク受部の上記ディスクロータ軸方向の弾性力を低下させることができる。また、上記切欠き部の上記切欠き量を低下させれば上記トルク受部の剛性が増加し、上記トルク受部の上記ディスクロータ軸方向の弾性力を増加させることができる。
本発明によれば、信頼性を向上させたディスクブレーキ用パッドを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。なお、車両用ディスクブレーキ装置の基本概念、主要なハードウェア構成、作動原理、及び基本的な制御手法等については当業者には既知であるため、詳しい説明を省略する。
図1は、本発明の一実施例に係るディスクブレーキ装置1を示す図である。本実施例に係るディスクブレーキ装置1は、車輪と共に回転するディスクロータ3と、ディスクロータ3の摺動面に押圧されるインナ側及びアウタ側に位置する一対のディスブレーキ用パッド5と、を備えている。また、一方の内側にピストン7を内蔵し、他方側に爪部を形成するキャリパ9がディスクロータ3の外周を跨いで設けられている。さらに、ピストン7の端面にインナ側のディスクブレーキ用パッド5が保持され、爪部の内側面にアウタ側のディスクブレーキ用パッド5が保持されている。インナ側及びアウタ側のディスクブレーキ用パッド5が車両側部材11の摺動溝に沿って移動され、ディスクロータ3の摺動面に押圧される。この押圧により、ディスクロータ3の回転は制動される。また、キャリパ9に内蔵されたピストン7は、キャリパ9に形成されたシリンダ室内にディスクロータ3の軸方向にスライド自在に収容されている。
次に本実施例に係るディスクブレーキ用パッドについて説明する。
図2(a)は本一実施例に係るディスクブレーキ用パッド5を示す図である。また、図2(b)は図2(a)に示すディスクブレーキ用パッド5のX部分の部分拡大図である。
本一実施例に係るディスクブレーキ用パッド5は、ディスクロータ3の摺動面に摺接してディスクロータ3の回転を制動する摩擦材等のライニング部材5aを有している。ライニング部材5aの裏面には金属等からなる裏板5bが固着され、裏板5bの両端には、耳状のトルク受部5cが形成されている。トルク受部5cはマウンティング等の車両側部材11に摺動自在に支持され、ブレーキトルクを車両側部材11に伝達する。
また、各トルク受部5cの付け根の上側に、ディスクロータ周方向の切欠き部5dが夫々形成されている。切欠き部5dのディスクロータ周方向への切欠き量Lにより、トルク受部5cの剛性が調整され、後述するトルク受部5cの弾性力は調整される。例えば、ディスクロータ周方向への切欠き量Lを増加させればトルク受部5cの剛性が低下し、弾性力が低下する。また、ディスクロータ周方向への切欠き量Lを減少させればトルク受部5cの剛性が増加し、トルク受部5cの弾性力が増加する。なお、本一実施例において、トルク受部5cの長さMは10mm以上となっているのが好ましい。また、各トルク受部5cの付け根の上側に、切欠き部5dが夫々形成されているが、各トルク受部5cの付け根の上側および下側に、切欠き部5dが夫々形成されていてもよいし、下側のみに切欠き部5dが形成されていてもよい。トルク受部5cの付け根の上側および下側に切欠き部5dが形成された場合、上側または下側のみに形成された場合と比較して、トルク受部5cの剛性は低下する。
次に本一実施例に係るディスクブレーキ装置1の作用について説明する。
車両のブレーキが掛けられると、キャリパ9のシリンダ室内に油圧が加わる。シリンダ室内に油圧が加わると、ピストン7はディスクロータ側に移動する。また、インナ側のディスクブレーキ用パッド5のトルク受部5cが車両側部材11の摺動溝に沿って摺動し、インナ側のディスクブレーキ用パッド5はディスクロータ3のインナ側の摺動面を押圧する。さらに、インナ側のディスクブレーキ用パッド5がディスクロータ3の方向に押圧されると、その反力でキャリパ9はディスクロータ3の反対方向にスライドする。また、キャリパ9の爪部の内側面に設けられたアウタ側のディスクブレーキ用パッド5のトルク受部5cが車両側部材11の摺動溝に沿って移動し、アウタ側のディスクブレーキ用パッド5はディスクロータ3のアウタ側の摺動面を押圧する。これにより、ディスクロータ3の両側の摺動面は、一対のディスクブレーキ用パッド5により押圧され、ディスクロータ3の摺動面とディスクブレーキ用パッド5との間の摩擦力により、ディスクロータ3の回転は制動される。
次にディスクブレーキ用パッド5の作用について説明する。
図3はディスクブレーキ用パッドに作用する力を示す図である。
例えば、ディスクロータ3が回転し、僅かな面振れが生じている状態で、ブレーキが掛けられた場合を想定する。このとき、ディスクロータ3はディスクブレーキ用パッド側に振れると、ディスクブレーキ用パッド5にはディスクロータ3から摺動抵抗力f1が作用するのと同時に、ディスクロータ3から押圧力f2が作用する。さらに、この押圧力f2により、ディスクブレーキ用パッド5がディスクロータ3から離れる方向に移動しようとする。このときに、裏板5bの各トルク受部5cと車両側部材11の摺動溝との間には最大静止摩擦力f3が作用する。これら押圧力f2および最大静止摩擦力f3によりディスクロータ方向にトルク受部5cは弾性変形する(撓む)。また、ディスクブレーキ用パッド方向へのディスクロータ3の振れ量が増加すると、トルク受部5cの変形量が増加する。さらに、トルク受部5cの変形量が増加すると、トルク受部5cが元の位置に戻ろうとするディスクロータ方向の弾性力f4が増加する。この増加した弾性力f4の反作用によりディスクブレーキ用パッド5のディスクロータ3への反力f5が増加する。ディスクブレーキ用パッド5のディスクロータ3への反力f5が増加すると、摺動抵抗力f1が増加し、ディスクロータ3の摺動面の削り量が増加する。すなわち、ディスクロータ3の振れ量に比例して、摺動抵抗力f1が増加し、ディスクロータ3の摺動面の削り量を増加させることができる。なお、ディスクブレーキ用パッド5のトルク受部5cが所定距離以上を移動すると、トルク受部5cが元の形状に戻ろうとする弾性力f4は、最大静止摩擦力f3を越える。トルク受部5cが元の形状に戻ろうとする弾性力f4が最大静止摩擦力f3を越えると、トルク受部5cは車両側部材11の摺動溝に対して相対的な移動を開始し、弾性力f4は減少する。弾性力f4が減少すると、ディスクブレーキ用パッド5のディスクロータ3に対する反力f5が減少する。最終的には、ディスクロータ3がディスクブレーキ用パッド側に最大に振れた位置で、ディスクロータ3の摺動面とディスクブレーキ用パッド5のライニング部材5aとが非接触の状態となる。
上述したように、従来のディスクブレーキ用パッドのようにディスクロータ3の摺動面が断続的に削られる(図4(b))ことなく、ディスクロータ3は平滑となるように削られて、ディスクロータ3の面振れは補正される(図4(a))。なお、図4(a)および(b)において、ディスクロータの面振れの状態は、説明上、現実より面振れおよび削り量は大きく描写されている。また、図4(a)および(b)において、斜線部は上記実施例でディスクロータ3の削除部分である。
以上、ディスクブレーキ用パッド5のトルク受部5cの付け根近傍にディスクロータ周方向の切欠き部5dを形成し、切欠き部5dの切欠き量Lを調整することにより、トルク受部5cの剛性を調整することができる。これにより、トルク受部5cの弾性力f4は調整され、ディスクロータ3の振れ量に比例して、ディスクロータ3の摺動面の削り量を増加させることができる。例えば、ディスクロータ3が僅かに面振れを起こしている状態でブレーキが掛けられる場合を想定する。このとき、ディスクロータ3の面振れが補正され平滑となるように、切欠き部5dの切欠き量Lが調整され、トルク受部5cの弾性力f4は調整される。具体的には、図4(a)に示すように、ディスクロータ3の振れている位置が次第に削られ略平面に近付くように、切欠き部5dの切欠き量Lが調整される。
このようにして、ディスクロータ3の面振れを平滑となるように補正して、ブレーキ振動を低減でき、ディスクブレーキ装置1の信頼性を向上させることができる。また、切欠き部5dの切欠き量Lを調整するだけの極めて簡易な方法により、トルク受部5cの剛性を調整することができることから、設計および製造コストの低減につながる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記一実施例において、シングルシリンダ型のディスクブレーキ装置1に適用したが、オポーズドシリンダ(対向)型のディスクブレーキ装置に対しても適用可能である。
また、上記一実施例において、ディスクブレーキ用パッド5は図2に示すように両端に一対のトルク受部5cが形成されているが、図5に示すように、ディスクロータ周方向に沿うように二対のトルク受部15cが夫々形成されていてもよい。
図5は対向型のディスクブレーキ装置を構成するディスクブレーキ用パッド15を示す図である。
なお、対向型ディスクブレーキ装置に用いられるディスクブレーキ用パッド15において、生産設備等の制約により、トルク受け巾が制限される場合がある。図5に示すように、トルク受部15cをディスクロータ周方向に沿うように形成することにより、生産設備等の制約を満たしつつ、トルク受け巾を確保することができる。
図5に示すように、ディスクブレーキ用パッド15はディスクロータ3に摺接してディスクロータ3の回転を制動する摩擦材等のライニング部材15aを備える。ライニング部材15aの裏面には金属等からなる裏板15bが固着されている。裏板15bのディスクロータ径方向の両端部には、一対のトルク受部15cがディスクロータ周方向に沿うようにして夫々形成されている。なお、トルク受部15cがディスクロータ周方向に沿って形成され、切込み部15dがトルク受部15cの付け根近傍に形成される。これにより、ディスクロータ周方向への切込み量Lを大きくとることができる。したがって、トルク受部15cの弾性力f4の調整範囲が広がり、より最適にディスクロータ3の摺動面を削り、面振れ補正をすることができる。また、裏板15bのディスクロータ径方向の両端部に、一対のトルク受部15cがディスクロータ周方向に沿うようにして夫々形成されているが、裏板15bのディスクロータ径方向の一方の端部のみに、一対のトルク受部15cがディスクロータ周方向に沿うようにして形成されていてもよい。形成されるトルク受部15cの数を増やせば、トルク受部15cの弾性力f4の調整範囲が広がる。トルク受部15cはマウンティング等の車両側部材11に摺動自在に支持されてブレーキトルクを車両側部材11に伝達する。トルク受部15cの付け根には、ディスクロータ周方向の切欠き部15dが夫々形成されている。切欠き部15dのディスクロータ周方向への切欠き量Lにより、トルク受部15cの剛性が調整される。例えば、ディスクロータ周方向への切欠き量Lを増加させれば、トルク受部15cの剛性が低下し、トルク受部15cのディスロータ軸方向の弾性力が低下する。また、ディスクロータ周方向への切欠き量Lを減少させれば、トルク受部15cの剛性が増加し、トルク受部15cのディスクロータ軸方向の弾性力が増加する。
例えば、ディスクロータ3がディスクロータ軸方向に約50μmだけ振れる場合を想定する。このディスクロータ3の振れ量約50μmにおいて、ディスクロータ3の振れ量が最小から最大になる過程でディスクロータ3の摺動面とディスクブレーキ用パッド15のライニング部材15aが最適な面圧で接触するように、裏板15bのトルク受部15cの剛性を調整する。具体的には、裏板15bの厚さを5〜6mmとした場合、切欠き部15dの切欠き量Lを約10〜15mmとしたときに、ディスクロータ3の摺動面とライニング部材15aが最適な面圧で接触し、約50μmの振れ量は、補正される。
本発明は、車両用のディスクブレーキ装置において採用されるディスクブレーキ用パッドに利用できる。搭載される車両の外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
本発明の一実施例に係るディスクブレーキ装置を示す図である。 (a)は本一実施例に係るディスクブレーキ用パッドを示す図である。(b)図2(a)に示すディスクブレーキ用パッドのX部分の部分拡大図である。 ディスクブレーキ用パッドに作用する力を示す図である。 (a)面振れが補正されたディスクロータを示す図である。(b)断続的にディスクロータの摺動面が削れた状態を示す図である。 対向型のディスクブレーキ装置を構成するディスクブレーキ用パッドを示す図である。
符号の説明
1 ディスクブレーキ装置
3 ディスクロータ
5、15 ディスクブレーキ用パッド
5a、15a ライニング部材
5b、15b 裏板
5c、15c トルク受部
5d、15d 切欠き部
7 ピストン
9 キャリパ
11 車両側部材
f1 摺動抵抗力
f2 押圧力
f3 最大摩擦静止力
f4 弾性力
f5 反力

Claims (5)

  1. ディスクロータに摺接して該ディスクロータの回転を制動するライニング部材と、前記ライニング部材の裏面に固着され、両端に一対のトルク受部を有する裏板と、を備え、前記トルク受部は、車両側部材に摺動自在に支持されてブレーキトルクを前記車両側部材に伝達するディスクブレーキ用パッドであって、
    前記裏板の前記ディスクロータの周方向に垂直な側面の前記トルク受部の付け根近傍から切り欠かれた、前記トルク受け部のディスクロータ軸方向における剛性を調整するディスクロータ周方向の切欠き部を有することを特徴とするディスクブレーキ用パッド。
  2. 前記トルク受け部のディスクロータ周方向の長さが10mm以上であることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ用パッド。
  3. ディスクロータに摺接して該ディスクロータの回転を制動するライニング部材と、該ライニング部材の裏面に固着され、車両側部材に摺動自在に支持されてブレーキトルクを前記車両側部材に伝達する少なくとも一対のトルク受部を有する裏板と、を備えるディスクブレーキ用パッドであって、
    前記少なくとも一対のトルク受部は、前記裏板の前記ディスクロータ径方向の端部にディスクロータ周方向に沿うように形成され、前記裏板の前記ディスクロータの周方向に垂直な側面の前記トルク受部の付け根近傍から切り欠かれた、前記トルク受け部のディスクロータ軸方向における剛性を調整するディスクロータ周方向の切欠き部を有することを特徴とするディスクブレーキ用パッド。
  4. 前記切欠き部の前記ディスクロータ周方向への切欠き量が10mm以上かつ15mm以下であることを特徴とする請求項3に記載のディスクブレーキ用パッド。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のディスクブレーキ用パッドであって、
    前記切欠き部の前記ディスクロータ周方向への切欠き量により、前記トルク受部のディスクロータ軸方向の弾性力が調整されることを特徴とするディスクブレーキ用パッド。
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