本発明は、アクティビティに基づいて内臓脂肪に関する値を推定する内臓脂肪推定装置に関する。
従来、体脂肪推定装置は、健康志向の観点から、身体部位間の生体電気インピーダンスを測定することによって全身の体脂肪に関する値(例えば、全身の脂肪率)を推定するものとして市場に提供された後、更なる健康志向の要求から、身体に関する量的情報を取得することによって内臓脂肪に関する値(例えば、内臓脂肪面積)を推定するものとして市場に提供されるといったような発展をしてきている。
そして、かかる内臓脂肪に関する値を推定する体脂肪推定装置は、身体に関する量的情報だけから直接的に内臓脂肪に関する値を求めるものである。例えば、特許文献1に示される内臓脂肪計(体脂肪推定装置の一つ)は、ヒップサイズに対するウエストサイズの比であるWHR(身体に関する量的情報の一つ)をWHRと腹部内臓横断面積との相関関係を示す式に代入して腹部内臓横断面積(内臓脂肪に関する値の一つ)を求めるものである。また、特許文献2に示される内臓面積推定装置(体脂肪推定装置の一つ)は、身長・体重・体脂肪量・年齢(それぞれ身体に関する量的情報の一つ)をこれらと内臓脂肪面積との相関関係を示す式に代入して内臓脂肪面積(内臓脂肪に関する値の一つ)を求めるものである。
WO01/078600号公報
特開2003−24303号公報
しかしながら、身体に関する量的情報と内臓脂肪に関する値とは、統計上、相関関係を示すものの、その分布範囲(ばらつきの範囲)が広い。身体に関する量的情報が内臓脂肪に関する値に直接的に影響を及ぼすものでないからである。したがって、図18の身体に関する量的情報と内臓脂肪に関する値との相関関係を示すグラフに示すように、分布範囲R中において、相関関係の検量線L寄り該当する者Aは、精度の高い(e1が小さい)内臓脂肪に関する値を得ることができるが、相関関係の検量線Lから遠く外れて該当する者Bは、精度の低い(e2が大きい)内臓脂肪に関する値を得ることになる。すなわち、従来の内臓脂肪に関する値を推定する体脂肪推定装置は、得られる内臓脂肪に関する値に対して信頼性が欠けるという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような従来の問題点を解決することを目的とするもので、すべての者が正確な内臓脂肪に関する値を知り得る内臓脂肪推定装置を提供することを課題とする。
上記の目的を達成するために、本発明の内臓脂肪推定装置は、重力下において自己の身体を自由にコントロールして活動し得る能力レベルを示すアクティビティを取得するアクティビティ取得手段と、アクティビティと内臓脂肪に関する値との対応関係を示す内臓脂肪関連値推定基礎データを予め記憶する内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段と、前記内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段に予め記憶した内臓脂肪関連値推定基礎データを参照し、前記アクティビティ取得手段により取得したアクティビティに対応する内臓脂肪に関する値を演算する内臓脂肪関連値演算手段とを備えることを特徴とする。
また、前記アクティビティ取得手段は、身体の特定部位の筋肉の発達の程度を示す部位筋量率を取得する部位筋量率取得手段と、部位筋量率とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データを予め記憶するアクティビティ推定基礎データ記憶手段と、前記アクティビティ推定基礎データ記憶手段に予め記憶したアクティビティ推定基礎データを参照し、前記部位筋量率取得手段により取得した部位筋量率に対応するアクティビティを演算するアクティビティ演算手段とから成ることを特徴とする。
また、前記部位筋量率は、下肢筋量/体重、下肢筋量/身長、上肢筋量/体重、上肢筋量/身長、上肢筋量/下肢筋量、下肢左右差筋量/下肢左筋量、下肢左右差筋量/下肢右筋量、体幹腹部筋量/体重、体幹腹部筋量/身長、下肢除脂肪量/体重、下肢除脂肪量/身長、上肢除脂肪量/体重、上肢除脂肪量/身長、上肢除脂肪量/下肢筋量、上肢筋量/下肢除脂肪量、上肢除脂肪量/下肢除脂肪量、下肢左右差除脂肪量/下肢左筋量、下肢左右差除脂肪量/下肢右筋量、下肢左右差筋量/下肢左除脂肪量、下肢左右差筋量/下肢右除脂肪量、体幹腹部除脂肪量/体重又は体幹腹部除脂肪量/身長の少なくとも一つであることを特徴とする。
また、前記部位筋量率は、下肢近位筋量/体重、下肢近位筋量/身長、上肢近位筋量/体重、上肢近位筋量/身長、上肢近位筋量/下肢近位筋量、下肢近位左右差筋量/下肢近位左筋量、下肢近位左右差筋量/下肢近位右筋量、下肢近位除脂肪量/体重、下肢近位除脂肪量/身長、上肢近位除脂肪量/体重、上肢近位除脂肪量/身長、上肢近位除脂肪量/下肢近位筋量、上肢近位筋量/下肢近位除脂肪量、上肢近位除脂肪量/下肢近位除脂肪量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位左筋量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位右筋量、下肢近位左右差筋量/下肢近位左除脂肪量又は下肢近位左右差筋量/下肢近位右除脂肪量の少なくとも一つであることを特徴とする。
また、前記部位筋量率取得手段は、身体の重量を特定し得る身体的特徴値を示す身体目方特定情報を取得する身体目方特定情報取得手段と、身体の特定部位のインピーダンスを示す部位インピーダンスを測定する部位インピーダンス測定手段と、身体の特定部位の長さを示す部位長を取得する部位長取得手段と、部位インピーダンス及び部位長と抗重力部位筋量との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データを予め記憶する部位筋量推定基礎データ記憶手段と、前記部位筋量推定基礎データ記憶手段に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データを参照し、前記部位インピーダンス測定手段により測定した部位インピーダンス及び前記部位長取得手段により取得した部位長に対応する抗重力部位筋量を演算する部位筋量演算手段と、前記部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量を前記身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した抗重力部位筋量率を部位筋量率として演算する部位筋量率演算手段とから成り、前記アクティビティ推定基礎データ記憶手段に予め記憶するアクティビティ推定基礎データは、部位筋量率とアクティビティとの対応関係として、抗重力部位筋量率とアクティビティとの対応関係を示して成るものであり、前記アクティビティ演算手段は、部位筋量率に対応するアクティビティとして、抗重力部位筋量率に対応するアクティビティを演算することを特徴とする。
また、前記身体目方特定情報は体重又は身長であり、前記部位インピーダンスは下肢インピーダンスであり、前記部位長は下肢長であり、前記抗重力部位筋量は下肢筋量又は下肢除脂肪量であり、前記抗重力部位筋量率は下肢筋量/体重、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重又は下肢除脂肪量/身長であることを特徴とする。
また、前記身体目方特定情報は体重又は身長であり、前記部位インピーダンスは下肢近位インピーダンスであり、前記部位長は下肢近位長であり、前記抗重力部位筋量は下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量であり、前記抗重力部位筋量率は下肢近位筋量/体重、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重又は下肢近位除脂肪量/身長であることを特徴とする。
また、前記部位筋量率取得手段は、身体の重量を特定し得る身体的特徴値を示す身体目方特定情報を取得する身体目方特定情報取得手段と、身体の特定部位のインピーダンスを示す部位インピーダンスを複数種について測定する部位インピーダンス測定手段と、身体の特定部位の長さを示す部位長を複数種について取得する部位長取得手段と、一種の部位インピーダンス及び一種の部位長と抗重力部位筋量との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データと、別種の部位インピーダンス及び別種の部位長と非抗重力部位筋量との対応関係を示す非抗重力部位筋量推定基礎データとを予め記憶する部位筋量推定基礎データ記憶手段と、前記部位筋量推定基礎データ記憶手段に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データと非抗重力部位筋量推定基礎データとを参照し、前記部位インピーダンス測定手段により測定した一種の部位インピーダンス及び前記部位長取得手段により取得した一種の部位長に対応する抗重力部位筋量と、前記部位インピーダンス測定手段により測定した別種の部位インピーダンス及び前記部位長取得手段により取得した別種の部位長に対応する非抗重力部位筋量とを演算する部位筋量演算手段と、前記部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量を前記身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した抗重力部位筋量率と、前記部位筋量演算手段による演算に基づく非抗重力部位筋量を前記身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した非抗重力部位筋量率とを部位筋量率として演算する部位筋量率演算手段とから成り、前記アクティビティ推定基礎データ記憶手段に予め記憶するアクティビティ推定基礎データは、部位筋量率とアクティビティとの対応関係として、抗重力部位筋量率とアクティビティとの対応関係と、非抗重力部位筋量率とアクティビティとの対応関係とを示して複数種から成るものであり、前記アクティビティ演算手段は、前記部位筋量率演算手段で演算した抗重力部位筋量率の属する範囲を判定し、アクティビティ推定基礎データとして、複数種の中におけるこの判定に属する範囲に対応するアクティビティ推定基礎データを参照し、部位筋量率とアクティビティとの対応関係として、抗重力部位筋量率又は非抗重力部位筋量率に対応するアクティビティを演算することを特徴とする。
また、前記身体目方特定情報は体重又は身長であり、前記一種の部位インピーダンスは下肢インピーダンスであり、前記別種の部位インピーダンスは上肢インピーダンスであり、前記一種の部位長は下肢長であり、前記別種の部位長は上肢長であり、前記抗重力部位筋量は下肢筋量又は下肢除脂肪量であり、前記非抗重力部位筋量は上肢筋量又は上肢除脂肪量であり、前記抗重力部位筋量率は下肢筋量/体重、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重又は下肢除脂肪量/身長であり、前記非抗重力部位筋量率は上肢筋量/体重、上肢筋量/身長、上肢除脂肪量/体重又は上肢除脂肪量/身長であることを特徴とする。
また、前記身体目方特定情報は体重又は身長であり、前記一種の部位インピーダンスは下肢近位インピーダンスであり、前記別種の部位インピーダンスは上肢近位インピーダンスであり、前記一種の部位長は下肢近位長であり、前記別種の部位長は上肢近位長であり、前記抗重力部位筋量は下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量であり、前記非抗重力部位筋量は上肢近位筋量又は上肢近位除脂肪量であり、前記抗重力部位筋量率は下肢近位筋量/体重、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重又は下肢近位除脂肪量/身長であり、前記非抗重力部位筋量率は上肢近位筋量/体重、上肢近位筋量/身長、上肢近位除脂肪量/体重又は上肢近位除脂肪量/身長であることを特徴とする。
また、前記部位筋量率取得手段は、身体の重量を特定し得る身体的特徴値を示す身体目方特定情報を取得する身体目方特定情報取得手段と、身体の特定部位のインピーダンスを示す部位インピーダンスを複数種について測定する部位インピーダンス測定手段と、身体の特定部位の長さを示す部位長を複数種について取得する部位長取得手段と、一種の部位インピーダンス及び一種の部位長と抗重力部位筋量との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データと、別種の部位インピーダンス及び別種の部位長と非抗重力部位筋量との対応関係を示す非抗重力部位筋量推定基礎データとを予め記憶する部位筋量推定基礎データ記憶手段と、前記部位筋量推定基礎データ記憶手段に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データと非抗重力部位筋量推定基礎データとを参照し、前記部位インピーダンス測定手段により測定した一種の部位インピーダンス及び前記部位長取得手段により取得した一種の部位長に対応する抗重力部位筋量と、前記部位インピーダンス測定手段により測定した別種の部位インピーダンス及び前記部位長取得手段により取得した別種の部位長に対応する非抗重力部位筋量とを演算する部位筋量演算手段と、前記部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量を前記身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した抗重力部位筋量率と、前記部位筋量演算手段による演算に基づく非抗重力部位筋量を前記部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量で除した非抗重力部位筋量率とを部位筋量率として演算する部位筋量率演算手段とから成り、前記アクティビティ推定基礎データ記憶手段に予め記憶するアクティビティ推定基礎データは、部位筋量率とアクティビティとの対応関係として、抗重力部位筋量率とアクティビティとの対応関係と、非抗重力部位筋量率とアクティビティとの対応関係とを示して複数種から成るものであり、前記アクティビティ演算手段は、前記部位筋量率演算手段で演算した抗重力部位筋量率の属する範囲を判定し、アクティビティ推定基礎データとして、複数種の中におけるこの判定に属する範囲に対応するアクティビティ推定基礎データを参照し、部位筋量率とアクティビティとの対応関係として、抗重力部位筋量率又は非抗重力部位筋量率に対応するアクティビティを演算することを特徴とする。
また、前記身体目方特定情報は体重又は身長であり、前記一種の部位インピーダンスは下肢インピーダンスであり、前記別種の部位インピーダンスは上肢インピーダンスであり、前記一種の部位長は下肢長であり、前記別種の部位長は上肢長であり、前記抗重力部位筋量は下肢筋量又は下肢除脂肪量であり、前記非抗重力部位筋量は上肢筋量又は上肢除脂肪量であり、前記抗重力部位筋量率は下肢筋量/体重、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重又は下肢除脂肪量/身長であり、前記非抗重力部位筋量率は上肢筋量/下肢筋量、上肢除脂肪量/下肢筋量、上肢筋量/下肢除脂肪量又は上肢除脂肪量/下肢除脂肪量であることを特徴とする。
また、前記身体目方特定情報は体重又は身長であり、前記一種の部位インピーダンスは下肢近位インピーダンスであり、前記別種の部位インピーダンスは上肢近位インピーダンスであり、前記一種の部位長は下肢近位長であり、前記別種の部位長は上肢近位長であり、前記抗重力部位筋量は下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量であり、前記非抗重力部位筋量は上肢近位筋量又は上肢近位除脂肪量であり、前記抗重力部位筋量率は下肢近位筋量/体重、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重又は下肢近位除脂肪量/身長であり、前記非抗重力部位筋量率は上肢近位筋量/下肢近位筋量、上肢近位除脂肪量/下肢近位筋量、上肢近位筋量/下肢近位除脂肪量又は上肢近位除脂肪量/下肢近位除脂肪量であることを特徴とする。
また、前記部位筋量率取得手段は、身体の重量を特定し得る身体的特徴値を示す身体目方特定情報を取得する身体目方特定情報取得手段と、身体の特定部位のインピーダンスを示す部位インピーダンスを複数種について測定する部位インピーダンス測定手段と、身体の特定部位の長さを示す部位長を複数種について取得する部位長取得手段と、部位インピーダンス及び部位長と抗重力部位筋量との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データを複数種について予め記憶する部位筋量推定基礎データ記憶手段と、前記部位筋量推定基礎データ記憶手段に予め記憶した複数種の抗重力部位筋量推定基礎データを参照し、前記部位インピーダンス測定手段により測定した部位インピーダンス及び前記部位長取得手段により取得した部位長に対応する複数種の抗重力部位筋量を演算する部位筋量演算手段と、前記部位筋量演算手段による演算に基づく一種の抗重力部位筋量を前記身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した一種の抗重力部位筋量率と、前記部位筋量演算手段による演算に基づく別種の抗重力部位筋量を前記部位筋量演算手段による演算に基づく更に別種の抗重力部位筋量で除した別種の抗重力部位筋量率とを部位筋量率として演算する部位筋量率演算手段とから成り、前記アクティビティ推定基礎データ記憶手段に予め記憶するアクティビティ推定基礎データは、部位筋量率とアクティビティとの対応関係として、抗重力部位筋量率とアクティビティとの対応関係を示して複数種から成るものであり、前記アクティビティ演算手段は、前記部位筋量率演算手段で演算した抗重力部位筋量率の属する範囲を判定し、アクティビティ推定基礎データとして、複数種の中におけるこの判定に属する範囲に対応するアクティビティ推定基礎データを参照し、部位筋量率に対するアクティビティとして、一種の抗重力部位筋量率又は別種の抗重力部位筋量率に対応するアクティビティを演算することを特徴とする。
また、前記身体目方特定情報は体重又は身長であり、前記複数種の部位インピーダンスは下肢インピーダンス、下肢左インピーダンス及び下肢右インピーダンスであり、前記複数種の部位長は下肢長、下肢左長及び下肢右長であり、前記一種の抗重力部位筋量は下肢筋量又は下肢除脂肪量であり、前記別種の抗重力部位筋量は下肢左右差筋量又は下肢左右差除脂肪量であり、更に別種の抗重力部位筋量は下肢左筋量、下肢右筋量、下肢左除脂肪量又は下肢右除脂肪量であり、前記一種の抗重力部位筋量率は下肢筋量/体重、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重又は下肢除脂肪量/身長であり、前記別種の抗重力部位筋量率は下肢左右差筋量/下肢右筋量、下肢左右差筋量/下肢左筋量、下肢左右差除脂肪量/下肢右筋量、下肢左右差除脂肪量/下肢左筋量、下肢左右差筋量/下肢右除脂肪量、下肢左右差筋量/下肢左除脂肪量、下肢左右差除脂肪量/下肢右除脂肪量又は下肢左右差除脂肪量/下肢右除脂肪量であることを特徴とする。
また、前記身体目方特定情報は体重又は身長であり、前記複数種の部位インピーダンスは下肢近位インピーダンス、下肢近位左インピーダンス及び下肢近位右インピーダンスであり、前記複数種の部位長は下肢近位長、下肢近位左長及び下肢近位右長であり、前記一種の抗重力部位筋量は下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量であり、前記別種の抗重力部位筋量は下肢近位左右差筋量又は下肢近位左右差除脂肪量であり、更に別種の抗重力部位筋量は下肢近位左筋量、下肢近位右筋量、下肢近位左除脂肪量又は下肢近位右除脂肪量であり、前記一種の抗重力部位筋量率は下肢近位筋量/体重、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重又は下肢近位除脂肪量/身長であり、前記別種の抗重力部位筋量率は下肢近位左右差筋量/下肢近位右筋量、下肢近位左右差筋量/下肢近位左筋量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位右筋量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位左筋量、下肢近位左右差筋量/下肢近位右除脂肪量、下肢近位左右差筋量/下肢近位左除脂肪量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位右除脂肪量又は下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位右除脂肪量であることを特徴とする。
また、前記部位筋量率取得手段は、身体の重量を特定し得る身体的特徴値を示す身体目方特定情報を取得する身体目方特定情報取得手段と、身体の特定部位のインピーダンスを示す部位インピーダンスを複数種について測定する部位インピーダンス測定手段と、身体の特定部位の長さを示す部位長を複数種について取得する部位長取得手段と、一種の部位インピーダンス及び一種の部位長と抗重力部位筋量との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データと、別種の部位インピーダンス及び別種の部位長と腹部部位筋量との対応関係を示す腹部部位筋量推定基礎データとを予め記憶する部位筋量推定基礎データ記憶手段と、前記部位筋量推定基礎データ記憶手段に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データと腹部部位筋量推定基礎データとを参照し、前記部位インピーダンス測定手段により測定した一種の部位インピーダンス及び前記部位長取得手段により取得した一種の部位長に対応する抗重力部位筋量と、前記部位インピーダンス測定手段により測定した別種の部位インピーダンス及び前記部位長取得手段により取得した別種の部位長に対応する腹部部位筋量とを演算する部位筋量演算手段と、前記部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量を前記身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した抗重力部位筋量率と、前記部位筋量演算手段による演算に基づく腹部部位筋量を前記身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した腹部部位筋量率とを部位筋量率として演算する部位筋量率演算手段とから成り、前記アクティビティ推定基礎データ記憶手段に予め記憶するアクティビティ推定基礎データは、部位筋量率とアクティビティとの対応関係として、抗重力部位筋量率とアクティビティとの対応関係と、腹部部位筋量率とアクティビティとの対応関係とを示して複数種から成るものであり、前記アクティビティ演算手段は、前記部位筋量率演算手段で演算した抗重力部位筋量率の属する範囲を判定し、アクティビティ推定基礎データとして、複数種の中におけるこの判定に属する範囲に対応するアクティビティ推定基礎データを参照し、部位筋量率に対応するアクティビティとして、抗重力部位筋量率又は腹部部位筋量率に対応するアクティビティを演算することを特徴とする。
また、前記身体目方特定情報は体重又は身長であり、前記一種の部位インピーダンスは下肢インピーダンスであり、前記別種の部位インピーダンスは体幹インピーダンスであり、前記一種の部位長は下肢長であり、前記別種の部位長は体幹長であり、前記抗重力部位筋量は下肢筋量又は下肢除脂肪量であり、前記腹部部位筋量は体幹腹部筋量又は体幹腹部除脂肪量であり、前記抗重力部位筋量率は下肢筋量/体重、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重又は下肢除脂肪量/身長であり、前記腹部部位筋量率は体幹腹部筋量/体重、体幹腹部筋量/身長、体幹腹部除脂肪量/体重又は体幹腹部除脂肪量/身長であることを特徴とする。
また、前記身体目方特定情報は体重又は身長であり、前記一種の部位インピーダンスは下肢近位インピーダンスであり、前記別種の部位インピーダンスは体幹インピーダンスであり、前記一種の部位長は下肢近位長であり、前記別種の部位長は体幹長であり、前記抗重力部位筋量は下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量であり、前記腹部部位筋量は体幹腹部筋量又は体幹腹部除脂肪量であり、前記抗重力部位筋量率は下肢近位筋量/体重、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重又は下肢近位除脂肪量/身長であり、前記腹部部位筋量率は体幹腹部筋量/体重、体幹腹部筋量/身長、体幹腹部除脂肪量/体重又は体幹腹部除脂肪量/身長であることを特徴とする。
また、前記部位長取得手段は、身長を含む身体特定情報を取得する身体特定情報取得手段と、身長を含む身体特定情報と部位長との対応関係を示す部位長推定基礎データを予め記憶する部位長推定基礎データ記憶手段と、前記部位長推定基礎データ記憶手段に予め記憶した部位長推定基礎データを参照し、前記身体特定情報取得手段により取得した身長を含む身体特定情報に対応する部位長を演算する部位長演算手段とから成ることを特徴とする。
また、前記内臓脂肪に関する値は、内臓脂肪/皮下脂肪又は内臓脂肪率であることを特徴とする。
また、前記アクティビティは、ADL、WBI、BI又はFIMであることを特徴とする。
本発明の内臓脂肪推定装置は、内臓脂肪関連値演算手段において、内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段に予め記憶した内臓脂肪関連値推定基礎データ(データ採取の際、検量線に対する分布範囲が狭くなるという特徴を示す。)を参照し、アクティビティ取得手段により取得したアクティビティに対応する内臓脂肪に関する値を演算するものであることから、本装置を使用するすべての者に対して正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、アクティビティ取得手段は、アクティビティ演算手段において、アクティビティ推定基礎データ記憶手段に予め記憶したアクティビティ推定基礎データを参照し、部位筋量率取得手段により取得した部位筋量率(重力下において自己の身体を自由にコントロールして活動し得る能力と密接な関係にある。)に対応するアクティビティを演算するものであることから、本装置を使用する者の正確なアクティビティが得られ、より正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、部位筋量率としては、下肢筋量/体重、下肢筋量/身長、上肢筋量/体重、上肢筋量/身長、上肢筋量/下肢筋量、下肢左右差筋量/下肢左筋量、下肢左右差筋量/下肢右筋量、体幹腹部筋量/体重、体幹腹部筋量/身長、下肢除脂肪量/体重、下肢除脂肪量/身長、上肢除脂肪量/体重、上肢除脂肪量/身長、上肢除脂肪量/下肢筋量、上肢筋量/下肢除脂肪量、上肢除脂肪量/下肢除脂肪量、下肢左右差除脂肪量/下肢左筋量、下肢左右差除脂肪量/下肢右筋量、下肢左右差筋量/下肢左除脂肪量、下肢左右差筋量/下肢右除脂肪量、体幹腹部除脂肪量/体重又は体幹腹部除脂肪量/身長の少なくとも一つとすることで、特に正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、部位筋量率としては、下肢近位筋量/体重、下肢近位筋量/身長、上肢近位筋量/体重、上肢近位筋量/身長、上肢近位筋量/下肢近位筋量、下肢近位左右差筋量/下肢近位左筋量、下肢近位左右差筋量/下肢近位右筋量、下肢近位除脂肪量/体重、下肢近位除脂肪量/身長、上肢近位除脂肪量/体重、上肢近位除脂肪量/身長、上肢近位除脂肪量/下肢近位筋量、上肢近位筋量/下肢近位除脂肪量、上肢近位除脂肪量/下肢近位除脂肪量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位左筋量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位右筋量、下肢近位左右差筋量/下肢近位左除脂肪量又は下肢近位左右差筋量/下肢近位右除脂肪量の少なくとも一つとすることで、特に正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、部位筋量率取得手段では、部位筋量率演算手段において、部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量を身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した抗重力部位筋量率を部位筋量率として演算し、アクティビティ演算手段では、この抗重力部位筋量率に対応するアクティビティを演算するものであることから、本装置を使用する者の正確な部位筋量率が得られ、更により正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、身体目方特定情報としては体重又は身長、部位インピーダンスとしては下肢インピーダンス、部位長としては下肢長、抗重力部位筋量としては下肢筋量又は下肢除脂肪量、抗重力部位筋量率としては下肢筋量/体重、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重又は下肢除脂肪量/身長とすることで、特に正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、身体目方特定情報としては体重又は身長、部位インピーダンスとしては下肢近位インピーダンス、部位長としては下肢近位長、抗重力部位筋量としては下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量、抗重力部位筋量率としては下肢近位筋量/体重、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重又は下肢近位除脂肪量/身長とすることで、特に正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、部位筋量率取得手段では、部位筋量率演算手段において、部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量を身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した抗重力部位筋量率と、部位筋量演算手段による演算に基づく非抗重力部位筋量を身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した非抗重力部位筋量率とを部位筋量率として演算し、アクティビティ演算手段では、この抗重力部位筋量率の属する範囲を判定し、この判定に属する範囲に対応するアクティビティ推定基礎データを参照して、抗重力部位筋量率又は非抗重力部位筋量率に対応するアクティビティを演算するものであることから、本装置を使用する者の正確な部位筋量率かつ最適なアクティビティが得られ、更により正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、身体目方特定情報としては体重又は身長、一種の部位インピーダンスとしては下肢インピーダンス、別種の部位インピーダンスとしては上肢インピーダンス、一種の部位長としては下肢長、別種の部位長としては上肢長、抗重力部位筋量としては下肢筋量又は下肢除脂肪量、非抗重力部位筋量としては上肢筋量又は上肢除脂肪量、抗重力部位筋量率としては下肢筋量/体重、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重又は下肢除脂肪量/身長、非抗重力部位筋量率としては上肢筋量/体重、上肢筋量/身長、上肢除脂肪量/体重又は上肢除脂肪量/身長とすることで、特に正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、身体目方特定情報としては体重又は身長、一種の部位インピーダンスとしては下肢近位インピーダンス、別種の部位インピーダンスとしては上肢近位インピーダンス、一種の部位長としては下肢近位長、別種の部位長としては上肢近位長、抗重力部位筋量としては下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量、非抗重力部位筋量としては上肢近位筋量又は上肢近位除脂肪量、抗重力部位筋量率としては下肢近位筋量/体重、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重又は下肢近位除脂肪量/身長、非抗重力部位筋量率としては上肢近位筋量/体重、上肢近位筋量/身長、上肢近位除脂肪量/体重又は上肢近位除脂肪量/身長とすることで、特に正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、部位筋量率取得手段では、部位筋量率演算手段において、部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量を身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した抗重力部位筋量率と、部位筋量演算手段による演算に基づく非抗重力部位筋量を部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量で除した非抗重力部位筋量率とを部位筋量率として演算し、アクティビティ演算手段では、この抗重力部位筋量率の属する範囲を判定し、この判定に属する範囲に対応するアクティビティ推定基礎データを参照して、抗重力部位筋量率又は非抗重力部位筋量率に対応するアクティビティを演算するものであることから、本装置を使用する者の正確な部位筋量率かつ最適なアクティビティが得られ、更により正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、身体目方特定情報としては体重又は身長、一種の部位インピーダンスとしては下肢インピーダンス、別種の部位インピーダンスとしては上肢インピーダンスであり、一種の部位長としては下肢長、別種の部位長としては上肢長、抗重力部位筋量としては下肢筋量又は下肢除脂肪量、非抗重力部位筋量としては上肢筋量又は上肢除脂肪量、抗重力部位筋量率としては下肢筋量/体重、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重又は下肢除脂肪量/身長、非抗重力部位筋量率としては上肢筋量/下肢筋量、上肢除脂肪量/下肢筋量、上肢筋量/下肢筋量、上肢除脂肪量/下肢除脂肪量とすることで、特に正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、身体目方特定情報としては体重又は身長、一種の部位インピーダンスとしては下肢近位インピーダンス、別種の部位インピーダンスとしては上肢近位インピーダンスであり、一種の部位長としては下肢近位長、別種の部位長としては上肢近位長、抗重力部位筋量としては下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量、非抗重力部位筋量としては上肢近位筋量又は上肢近位除脂肪量、抗重力部位筋量率としては下肢近位筋量/体重、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重又は下肢近位除脂肪量/身長、非抗重力部位筋量率としては上肢近位筋量/下肢近位筋量、上肢近位除脂肪量/下肢近位筋量、上肢近位筋量/下肢近位筋量、上肢近位除脂肪量/下肢近位除脂肪量とすることで、特に正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、部位筋量率取得手段では、部位筋量率演算手段において、部位筋量演算手段による演算に基づく一種の抗重力部位筋量を身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した一種の抗重力部位筋量率と、部位筋量演算手段による演算に基づく別種の抗重力部位筋量を部位筋量演算手段による演算に基づく更に別種の抗重力部位筋量で除した別種の抗重力部位筋量率とを部位筋量率として演算し、アクティビティ演算手段では、この抗重力部位筋量率の属する範囲を判定し、この判定に属する範囲に対応するアクティビティ推定基礎データを参照して、一種の抗重力部位筋量率又は別種の抗重力部位筋量率に対応するアクティビティを演算するものであることから、本装置を使用する者の正確な部位筋量率かつ最適なアクティビティが得られ、更により正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、身体目方特定情報としては体重又は身長、複数種の部位インピーダンスとしては下肢インピーダンス、下肢左インピーダンス及び下肢右インピーダンス、複数種の部位長としては下肢長、下肢左長及び下肢右長、一種の抗重力部位筋量としては下肢筋量又は下肢除脂肪量、別種の抗重力部位筋量としては下肢左右差筋量又は下肢左右差除脂肪量、更に別種の抗重力部位筋量としては下肢左筋量、下肢右筋量、下肢左除脂肪量又は下肢右除脂肪量、一種の抗重力部位筋量率としては下肢筋量/体重、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重又は下肢除脂肪量/身長、別種の抗重力部位筋量率としては下肢左右差筋量/下肢右筋量、下肢左右差筋量/下肢左筋量、下肢左右差除脂肪量/下肢右筋量、下肢左右差除脂肪量/下肢左筋量、下肢左右差筋量/下肢右除脂肪量、下肢左右差筋量/下肢左除脂肪量、下肢左右差除脂肪量/下肢右除脂肪量又は下肢左右差除脂肪量/下肢右除脂肪量とすることで、特に正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、身体目方特定情報としては体重又は身長、複数種の部位インピーダンスとしては下肢近位インピーダンス、下肢近位左インピーダンス及び下肢近位右インピーダンス、複数種の部位長としては下肢近位長、下肢近位左長及び下肢近位右長、一種の抗重力部位筋量としては下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量、別種の抗重力部位筋量としては下肢近位左右差筋量又は下肢近位左右差除脂肪量、更に別種の抗重力部位筋量としては下肢近位左筋量、下肢近位右筋量、下肢近位左除脂肪量又は下肢近位右除脂肪量、一種の抗重力部位筋量率としては下肢近位筋量/体重、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重又は下肢近位除脂肪量/身長、別種の抗重力部位筋量率としては下肢近位左右差筋量/下肢近位右筋量、下肢近位左右差筋量/下肢近位左筋量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位右筋量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位左筋量、下肢近位左右差筋量/下肢近位右除脂肪量、下肢近位左右差筋量/下肢近位左除脂肪量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位右除脂肪量又は下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位右除脂肪量とすることで、特に正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、部位筋量率取得手段では、部位筋量率演算手段において、部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量を身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した抗重力部位筋量率と、部位筋量演算手段による演算に基づく腹部部位筋量を身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した腹部部位筋量率とを部位筋量率として演算し、アクティビティ演算手段では、この抗重力部位筋量率の属する範囲を判定し、この判定に属する範囲に対応するアクティビティ推定基礎データを参照して、抗重力部位筋量率又は腹部部位筋量率に対応するアクティビティを演算するものであることから、本装置を使用する者の正確な部位筋量率かつ最適なアクティビティが得られ、更により正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、身体目方特定情報としては体重又は身長、一種の部位インピーダンスとしては下肢インピーダンス、別種の部位インピーダンスとしては体幹インピーダンス、一種の部位長としては下肢長、別種の部位長としては体幹長、抗重力部位筋量としては下肢筋量又は下肢除脂肪量、腹部部位筋量としては体幹腹部筋量又は体幹腹部除脂肪量、抗重力部位筋量率としては下肢筋量/体重、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重又は下肢除脂肪量/身長、腹部部位筋量率としては体幹腹部筋量/体重、体幹腹部筋量/身長、体幹腹部除脂肪量/体重又は体幹腹部除脂肪量/身長とすることで、特に正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、身体目方特定情報としては体重又は身長、一種の部位インピーダンスとしては下肢近位インピーダンス、別種の部位インピーダンスとしては体幹インピーダンス、一種の部位長としては下肢近位長、別種の部位長としては体幹長、抗重力部位筋量としては下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量、腹部部位筋量としては体幹腹部筋量又は体幹腹部除脂肪量、抗重力部位筋量率としては下肢近位筋量/体重、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重又は下肢近位除脂肪量/身長、腹部部位筋量率としては体幹腹部筋量/体重、体幹腹部筋量/身長、体幹腹部除脂肪量/体重又は体幹腹部除脂肪量/身長とすることで、特に正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、部位長取得手段は、部位長演算手段において、部位長推定基礎データ記憶手段に予め記憶した部位長推定基礎データを参照し、身体特定情報取得手段により取得した身長を含む身体特定情報に対応する部位長を演算するものであることから、本装置を使用する者の正確な部位長が得られ、更により正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、内臓脂肪に関する値が、内臓脂肪/皮下脂肪又は内臓脂肪率であることで、特に信頼性の高い推定結果を得ることができる。
また、アクティビティが、ADL、WBI、BI又はFIMであることで、特に信頼性の高い推定結果を得ることができる。
本発明の内臓脂肪推定装置は、アクティビティ取得手段、内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段及び内臓脂肪関連値演算手段から構成する。
アクティビティ取得手段は、重力下において自己の身体を自由にコントロールして活動し得る能力レベルを示すアクティビティを取得する。より具体的には、アクティビティ取得手段は、部位筋量率取得手段、アクティビティ推定基礎データ記憶手段及びアクティビティ演算手段から成り、部位筋量率に基づいたアクティビティを演算することで取得する。ここで、アクティビティとは、例えば、日常の生活を送るための身体活動能力を表すADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)、運動機能能力(膝関節伸筋群の等尺性随意性最大筋力を体重で除した値)を表すWBI(Weight Bearing Index:体重支持指数)、BI(Barthel Index:バーセルインデックス)、FIM( Functional Independence Measure:機能的自立度評価法)等である。
部位筋量率取得手段は、身体の特定部位の筋肉の発達の程度を示す部位筋量率を取得する。ここで、部位筋量率とは、例えば、重力下において自己の姿勢を保持するために緊張を余儀なくされる身体の特定部位の筋肉の発達の程度を示す抗重力部位筋量率(例えば、下肢筋量/体重、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重、下肢除脂肪量/身長、下肢左右差筋量/下肢左筋量、下肢左右差筋量/下肢右筋量、下肢左右差除脂肪量/下肢左筋量、下肢左右差除脂肪量/下肢右筋量、下肢左右差筋量/下肢左除脂肪量、下肢左右差筋量/下肢右除脂肪量、下肢近位筋量/体重、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重、下肢近位除脂肪量/身長、下肢近位左右差筋量/下肢近位左筋量、下肢近位左右差筋量/下肢近位右筋量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位左筋量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位右筋量、下肢近位左右差筋量/下肢近位左除脂肪量、下肢近位左右差筋量/下肢近位右除脂肪量など)、重力下において自己の姿勢を保持するために緊張を余儀されない身体の特定部位の筋肉の発達の程度を示す非抗重力部位筋量率(例えば、上肢筋量/体重、上肢筋量/身長、上肢除脂肪量/体重、上肢除脂肪量/身長、上肢筋量/下肢筋量、上肢除脂肪量/下肢筋量、上肢筋量/下肢除脂肪量、上肢除脂肪量/下肢除脂肪量、上肢近位筋量/体重、上肢近位筋量/身長、上肢近位除脂肪量/体重、上肢近位除脂肪量/身長、上肢近位筋量/下肢近位筋量、上肢近位近位除脂肪量/下肢近位筋量、上肢近位筋量/下肢近位除脂肪量、上肢近位除脂肪量/下肢除脂肪量など)、重力下において自己の姿勢を保持するために、上肢と下肢とを連結する身体の特定部位の筋肉の発達の程度を示す腹部部位筋量率(例えば、体幹腹部筋量/体重、体幹腹部筋量/身長、体幹腹部除脂肪量/体重、体幹腹部除脂肪量/身長など)を示す。
アクティビティ推定基礎データ記憶手段は、部位筋量率とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データを予め記憶する。
アクティビティ演算手段は、アクティビティ推定基礎データ記憶手段に予め記憶したアクティビティ推定基礎データを参照し、部位筋量率取得手段により取得した部位筋量率に対応するアクティビティを演算する。
内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段は、アクティビティと内臓脂肪に関する値(例えば、内臓脂肪率(へそ部位における組織断面積、又は腹腔内組織体積によるもの)、内臓脂肪/皮下脂肪(へそ部位における組織断面積、又は腹腔内組織体積によるもの)など)との対応関係を示す内臓脂肪関連値推定基礎データを予め記憶する。
内臓脂肪関連値演算手段は、内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段に予め記憶した内臓脂肪関連値推定基礎データを参照し、アクティビティ取得手段により取得したアクティビティに対応する内臓脂肪に関する値を演算する。
内臓脂肪は、たまりやすいが分解されやすいといった特徴を有し、この特徴は、身体の活動し得る能力、特に重力下における身体の活動し得る能力と密接な関係にある。換言すると、重力下における身体の活動し得る能力が高くなると身体は代謝機能が高くなって内臓脂肪を分解し、重力下における身体の活動し得る能力が低くなると身体は代謝機能が低くなって内臓脂肪をためるといった関係にある。すなわち、身体の活動し得る能力は、内臓脂肪の蓄積・消耗に直接的に影響を及ぼすため、身体の活動し得る能力と内臓脂肪に関する値との関係のデータを採取するとその検量線に対する分布範囲(ばらつきの範囲)が狭くなる。
したがって、上記のように構成した内臓脂肪推定装置は、内臓脂肪関連値演算手段において、内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段に予め記憶した重力下における身体の活動し得る能力と内臓脂肪との密接な関係を示すデータであるところの内臓脂肪関連値推定基礎データを参照することによって、アクティビティ取得手段により取得したアクティビティに対応する内臓脂肪に関する値を演算するため、これを使用するすべての者に対して正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
また、身体の特定部位の筋肉の発達の程度を示す部位筋量率は、重力下において自己の身体を自由にコントロールして活動し得る能力と密接な関係にある。換言すると、身体の特定部位の筋肉量が多くて、バランス良く発達している程、重力下における身体の活動し得る能力が高くなり、身体の特定部位の筋肉量が少なくて、バランス悪く発達している程、重力下における身体の活動し得る能力が低くなるといった関係にある。
したがって、上記のように構成した内臓脂肪推定装置は、アクティビティ演算手段において、アクティビティ推定基礎データ記憶手段に予め記憶した身体の特定部位の筋肉の発達の程度と重力下における身体の活動し得る能力との密接な関係を示すデータであるところのアクティビティ推定基礎データを参照することによって、部位筋量率取得手段により取得した部位筋量率に対応するアクティビティを演算するため、更に正確な内臓脂肪に関する値を与えることができる。
上記の部位筋量率取得手段は、より具体的には、身体目方特定情報取得手段、部位インピーダンス測定手段、部位長取得手段、部位筋量推定基礎データ記憶手段、部位筋量演算手段及び部位筋量率演算手段から成り、身体目方特定情報、部位インピーダンス及び部位長を基に部位筋量率を演算することで取得する。
以下、この点についての詳述も含めて、上述した形態についての具体的な実施例について詳述する。
まず、図1に示す外観図、図2に示すブロック図を主に用いて、本発明に係わる実施例1としての体脂肪推定装置(部位筋量率取得手段において下肢筋量/体重だけを取得し、これを基に内臓脂肪に関する値を推定する装置)の具体的な構成について説明する。
実施例1としての体脂肪推定装置は、電力供給部1、体重測定部2、部位インピーダンス測定部3、記憶部4、表示兼入力部5、印刷部6及び演算兼制御部7を備える。
電力供給部1は、本装置の電気系統各部に電力を供給する。
体重測定部2は、公知の体重計の如き、重量検出部、増幅部及びAD変換部を備え、身体目方特定情報(体重)に基因する電圧を測定する。
部位インピーダンス測定部3は、公知の生体インピーダン測定装置(例えば、体脂肪計、体組成計など)の如き、電流供給部8、通電用電極切替部9、通電用電極10(10a、10b、10c、10d)、測定用電極11(11a、11b、11c、11d)、測定用電極切替部12及び電圧測定部13を備え、各種の身体部位間の生体インピーダンス(各種の部位インピーダンス)に基因する電圧を測定する。
記憶部4は、次ぎの各種データを少なくとも予め記憶する。
i) 身長を含む身体特定情報(身長、身長と性別、身長と年齢、又は身長と性別と年齢)と各種の部位長(上肢長、下肢長、体幹長)との対応関係を示す部位長推定基礎データ。より具体的には、部位長推定基礎データは、身長が高くなるに従って各種の部位長も長くなるといった身体を構成する関係に基づいて表されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
ii) 各種の部位長及び各種の部位インピーダンスと身体の各部位の脂肪率(上肢脂肪率、下肢脂肪率、体幹脂肪率)又は全身の脂肪率の対応関係を示す脂肪率推定基礎データ。より具体的には、脂肪率推定基礎データは、全身の脂肪率の場合には、上肢長をLh、下肢長をLf、体幹長をLtr、上肢インピーダンスをZh、下肢インピーダンスをZf、体幹インピーダンスをZtr、全身の脂肪率を%FAT、a1,b1,c1,d1を定数として、%FAT=a1×Lh2/Zh+b1×Lf2/Zf+c1×Ltr2/Ztr+d1で表される式(1)である。また、身体の各部位の脂肪率の場合にも、式(1)の変数と定数が異なって同様に表される式である。
iii) 下肢インピーダンス及び下肢長と下肢筋量との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データ。より具体的には、抗重力部位筋量推定基礎データは、下肢インピーダンスをZf、下肢長をLf、下肢筋量をMf、a2,b2を定数として、Mf=a2×Lf2/Zf+b2で表される式(2)である。
iv) 下肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ。より具体的には、アクティビティ推定基礎データは、図6のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
v) アクティビティと内臓脂肪/皮下脂肪との対応関係を示す内臓脂肪関連値推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪関連値推定基礎データは、図7のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
vi) 内臓脂肪/皮下脂肪、全身の脂肪率及び体重と内臓脂肪量との対応関係を示す内臓脂肪量推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪量推定基礎データは、内臓脂肪/皮下脂肪をV/S、全身の脂肪率を%FAT、体重をW、内臓脂肪量をVFMとして、VFM=%FAT/100×W×(V/S)/{(V/S)+1}で表される式(3)である。
vii) 内臓脂肪/皮下脂肪及び全身の脂肪率と内臓脂肪率との対応関係を示す内臓脂肪率推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪率推定基礎データは、内臓脂肪/皮下脂肪をV/S、全身の脂肪率を%FAT、内臓脂肪率を%VFAtとして、%VFAt=%FAT×(V/S)/{(V/S)+1}で表される式(4)である。
表示兼入力部5は、入力部5aと表示部5bとが一体となったタッチパネル式の液晶表示器から成り、身長を含む身体特定情報(身長、身長と性別、身長と年齢、又は身長と性別と年齢)を入力し、また、各種結果、アドバイス情報等を表示する。
印刷部6は、表示部5bにて表示される各種結果、アドバイス情報等を印刷する。
演算兼制御部7は、身体目方特定情報(体重)、各種の部位インピーダンス(上肢インピーダンス、下肢インピーダンス、体幹インピーダンス)、各種の部位長(上肢長、下肢長、体幹長)、下肢筋量、下肢筋量/体重、アクティビティ、内臓脂肪/皮下脂肪、内臓脂肪量、皮下脂肪率、皮下脂肪量、全身の脂肪率、身体の各部位の脂肪率(上肢脂肪率、下肢脂肪率、体幹脂肪率など)等を演算し、かつ、各種の入出力、測定、演算等について制御する。
外観上は、概略L型の形状を成し、体重測定部2を下部に、表示兼入力部5を上部に、印刷部6を前面に、及びグリップ部14a、14bを上部左右側面に配設する。そして、体重測定部2には、左足通電用電極10a、左足測定用電極11a、右足通電用電極10b及び右足測定用電極11bを配設し、グリップ部14aには、左手通電用電極10c及び左手測定用電極11cを配設し、グリップ部14bには、右手通電用電極10d及び右手測定用電極11dを配設する。
なお、表示兼入力部5及び演算兼制御部7にて、身長を含む身体特定情報を取得する身体特定情報取得手段を構成する。
また、体重測定部2及び演算兼制御部7にて、身体の重量を特定し得る身体的特徴値を示す身体目方特定情報を取得する身体目方特定情報取得手段を構成する。
更に、部位インピーダンス測定部3及び演算兼制御部7にて、身体の特定部位のインピーダンスを示す部位インピーダンスを測定する部位インピーダンス測定手段を構成する。
更に、記憶部4にて、身長を含む身体特定情報と部位長との対応関係を示す部位長推定基礎データを予め記憶する部位長推定基礎データ記憶手段、部位インピーダンス及び部位長と抗重力部位筋量との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データを予め記憶する部位筋量推定基礎データ記憶手段、抗重力部位筋量率とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データを予め記憶するアクティビティ推定基礎データ記憶手段、アクティビティと内臓脂肪に関する値との対応関係を示す内臓脂肪関連値推定基礎データを予め記憶する内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段を構成する。
更に、演算兼制御部7にて、部位長推定基礎データ記憶手段に予め記憶した部位長推定基礎データを参照し、身体特定情報取得手段により取得した身長を含む身体特定情報に対応する部位長を演算する部位長演算手段、部位筋量推定基礎データ記憶手段に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データを参照し、部位インピーダンス測定手段により測定した部位インピーダンス及び部位長取得手段により取得した部位長に対応する抗重力部位筋量を演算する部位筋量演算手段、部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量を身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した抗重力部位筋量率を部位筋量率として演算する部位筋量率演算手段、アクティビティ推定基礎データ記憶手段に予め記憶したアクティビティ推定基礎データを参照し、部位筋量率取得手段により取得した抗重力部位筋量率に対応するアクティビティを演算するアクティビティ演算手段、内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段に予め記憶した内臓脂肪関連値推定基礎データを参照し、アクティビティ取得手段により取得したアクティビティに対応する内臓脂肪に関する値を演算する内臓脂肪関連値演算手段を構成する。
更に、身体特定情報取得手段、部位長推定基礎データ記憶手段及び部位長演算手段にて、身体の特定部位の長さを示す部位長を取得する部位長取得手段を構成する。
次に、図3に示すメインフローチャート、図4及び図5に示すサブルーチンフローチャートを主に用いて、実施例1での構成における体脂肪推定装置の操作及び動作について説明する。
図3に示すメインフローチャートにおいては、まず、入力部5aにおける電源スイッチ(図示省略)がオンされると、電力供給部1から電気系統各部に電力を供給し、表示部5bにより身長を含む身体特定情報(身長、性別、年齢など)を入力するための画面を表示する(ステップS1)。
続いて、入力部5aから身長、性別、年齢等が入力されると(ステップS2)、体重測定部2により身体目方特定情報(体重)に基因する電圧について測定し、演算兼制御部7により身体目方特定情報(体重)を演算する(ステップS3)。
続いて、部位インピーダンス測定部3により、各種の部位インピーダンス(上肢インピーダンス、下肢インピーダンス、体幹インピーダンス)に基因する電圧を測定する(ステップS4)。
続いて、演算兼制御部7により、記憶部4に予め記憶した部位長推定基礎データを参照し、入力部5aから入力された身長を含む身体特定情報(身長、身長と性別、身長と年齢、又は身長と性別と年齢)に対応する各種の部位長(上肢長、下肢長、体幹長)を演算する。次いで、部位インピーダンス測定部3により測定した各種の部位インピーダンスに基因する電圧と測定電流とに基づいて各種の部位インピーダンス(上肢インピーダンス、下肢インピーダンス、体幹インピーダンス)を演算する。次いで、これら演算した各種の部位長と各種の部位インピーダンスとを記憶部4に予め記憶した脂肪率推定基礎データに代入することによって、身体の各部位の脂肪率(上肢脂肪率、下肢脂肪率、体幹脂肪率)、全身の脂肪率を演算する(ステップS5)。例えば、全身の脂肪率の場合には、各種の部位長と各種の部位インピーダンスとを、記憶部4に予め記憶した式(1)に代入することによって演算する。また、身体の各部位の脂肪率の場合にも、式(1)の変数と定数が異なって同様に表される式に代入することによって演算する。
続いて、後述するアクティビティの演算処理のステップ(図4)に従って、アクティビティを演算する(ステップS6)。
続いて、後述する内臓脂肪に関する値の演算処理のステップ(図5)に従って、内臓脂肪に関する値を演算する(ステップS7)。
続いて、演算兼制御部7により、先に演算した全身の脂肪率から内臓脂肪率を引いて、皮下脂肪率を演算し、先に演算した体重に、この演算した皮下脂肪率を100で除した値を乗じて皮下脂肪量を演算する(ステップS8)。
続いて、表示部5bにより、内臓脂肪率、内臓脂肪量、皮下脂肪率、皮下脂肪量等の各種結果、この結果に対してのアドバイス情報等を表示し(ステップS9)、一連の処理を終了する(ステップS10)。
図4に示すサブルーチンフローチャートにおいては、まず、演算兼制御部7により、記憶部4に予め記憶した部位長推定基礎データを参照し、入力部5aから入力された身長、身長と性別、身長と年齢、又は身長と性別と年齢に対応する下肢長を演算する(ステップS11)。
続いて、演算兼制御部7により、先に演算した下肢インピーダンスとこの演算した下肢長とを記憶部4に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データ(式(2))に代入することによって、下肢筋量を演算する(ステップS12)。
続いて、この演算した下肢筋量を先に演算した身体目方特定情報(体重)で除すことによって下肢筋量/体重を演算する(ステップS13)。
続いて、記憶部4に予め記憶したアクティビティ推定基礎データ(図6)を参照し、この演算した下肢筋量/体重(例えば、x1)に対応するアクティビティ(例えば、y1)を演算し(ステップS14)、このモードを抜ける。
図5に示すサブルーチンフローチャートにおいては、まず、演算兼制御部7により、記憶部4に予め記憶した内臓脂肪関連値推定基礎データ(図7)を参照し、先に演算したアクティビティ(例えば、y1)に対応する内臓脂肪/皮下脂肪(例えば、z1)を演算する(ステップS21)。
続いて、演算兼制御部7により、この演算した内臓脂肪/皮下脂肪と先に演算した全身の脂肪率と先に演算した体重とを記憶部4に予め記憶した内臓脂肪量推定基礎データ(式(3))に代入することによって、内臓脂肪量を演算し、また、この演算した内臓脂肪/皮下脂肪と先に演算した全身の脂肪率とを記憶部4に予め記憶した内臓脂肪率推定基礎データ(式(4))に代入することによって、内臓脂肪率を演算し(ステップS22)、このモードを抜ける。
以上が、実施例1としての体脂肪推定装置である。
なお、実施例1としての体脂肪推定装置においては、部位筋量率取得手段において、下肢筋量/体重を部位筋量率として取得したが、他の抗重力部位筋量率(好ましくは、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重、下肢除脂肪量/身長、下肢近位筋量/体重、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重、下肢近位除脂肪量/身長)を部位筋量率として取得してもよい。この場合には、身体目方特定情報取得手段において身体目方特定情報として身長を取得し、部位インピーダンス測定手段において部位インピーダンスとして下肢近位インピーダンスを測定し、部位長取得手段において部位長として下肢近位長を取得し、部位筋量推定基礎データ記憶手段において抗重力部位筋量推定基礎データとして下肢インピーダンス及び下肢長と下肢除脂肪量との対応関係を示すものや、下肢近位インピーダンス及び下肢近位長と下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量との対応関係を示すものを予め記憶し、部位筋量演算手段において下肢除脂肪量や下肢近位筋量や下肢近位除脂肪量を演算し、部位筋量率演算手段においてこれらを基に同様に演算することで同様に実施可能である。
まず、図1に示す外観図、図2に示すブロック図を主に用いて、本発明に係わる実施例2としての体脂肪推定装置(部位筋量率取得手段において下肢筋量/体重と上肢筋量/体重とを取得し、これらを基に内臓脂肪に関する値を推定する装置)の具体的な構成について説明する。
実施例2としての体脂肪推定装置は、実施例1と同様に、電力供給部1、体重測定部2、部位インピーダンス測定部3、記憶部4、表示兼入力部5、印刷部6及び演算兼制御部7を備え、外観を形成する。
電力供給部1、体重測定部2、部位インピーダンス測定部3、表示兼入力部5及び印刷部6については、その機能の内容が同じであるので詳細な説明について省略し、その機能の内容が異なる記憶部4及び演算兼制御部7について以下に詳細な説明をする。
記憶部4は、次ぎの各種データを少なくとも予め記憶する。
i) 身長を含む身体特定情報(身長、身長と性別、身長と年齢、又は身長と性別と年齢)と各種の部位長(上肢長、下肢長、体幹長)との対応関係を示す部位長推定基礎データ。より具体的には、部位長推定基礎データは、身長が高くなるに従って各種の部位長も長くなるといった身体を構成する関係に基づいて表されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
ii) 各種の部位長及び各種の部位インピーダンスと身体の各部位の脂肪率(上肢脂肪率、下肢脂肪率、体幹脂肪率)又は全身の脂肪率の対応関係を示す脂肪率推定基礎データ。より具体的には、脂肪率推定基礎データは、全身の脂肪率の場合には、上肢長をLh、下肢長をLf、体幹長をLtr、上肢インピーダンスをZh、下肢インピーダンスをZf、体幹インピーダンスをZtr、全身の脂肪率を%FAT、a1,b1,c1,d1を定数として、%FAT=a1×Lh2/Zh+b1×Lf2/Zf+c1×Ltr2/Ztr+d1で表される式(1)である。また、身体の各部位の脂肪率の場合にも、式(1)の変数と定数が異なって同様に表される式である。
iii) 下肢インピーダンス及び下肢長と下肢筋量との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データ。より具体的には、抗重力部位筋量推定基礎データは、下肢インピーダンスをZf、下肢長をLf、下肢筋量をMf、a2,b2を定数として、Mf=a2×Lf2/Zf+b2で表される式(2)である。
iv) 上肢インピーダンス及び上肢長と上肢筋量との対応関係を示す非抗重力部位筋量推定基礎データ。より具体的には、非抗重力部位筋量推定基礎データは、上肢インピーダンスをZh、上肢長をLh、上肢筋量をMh、a5,b5を定数として、Mh=a5×Lh2/Zh+b5で表される式(5)である。
v) 下肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ。より具体的には、このアクティビティ推定基礎データは、図6のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
vi) 上肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ。より具体的には、このアクティビティ推定基礎データは、図9のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
vii) アクティビティと内臓脂肪/皮下脂肪との対応関係を示す内臓脂肪関連値推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪関連値推定基礎データは、図7のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
viii) 内臓脂肪/皮下脂肪、全身の脂肪率及び体重と内臓脂肪量との対応関係を示す内臓脂肪量推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪量推定基礎データは、内臓脂肪/皮下脂肪をV/S、全身の脂肪率を%FAT、体重をW、内臓脂肪量をVFMとして、VFM=%FAT/100×W×(V/S)/{(V/S)+1}で表される式(3)である。
ix) 内臓脂肪/皮下脂肪及び全身の脂肪率と内臓脂肪率との対応関係を示す内臓脂肪率推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪率推定基礎データは、内臓脂肪/皮下脂肪をV/S、全身の脂肪率を%FAT、内臓脂肪率を%VFAtとして、%VFAt=%FAT×(V/S)/{(V/S)+1}で表される式(4)である。
演算兼制御部7は、身体目方特定情報(体重)、各種の部位インピーダンス(上肢インピーダンス、下肢インピーダンス、体幹インピーダンス)、各種の部位長(上肢長、下肢長、体幹長)、下肢筋量、上肢筋量、下肢筋量/体重、上肢筋量/体重、アクティビティ、内臓脂肪/皮下脂肪、内臓脂肪量、皮下脂肪率、皮下脂肪量、全身の脂肪率、身体の各部位の脂肪率(上肢脂肪率、下肢脂肪率、体幹脂肪率など)等を演算し、かつ、各種の入出力、測定、演算等について制御する。
また、実施例1と同様に、表示兼入力部5及び演算兼制御部7にて、身体特定情報取得手段を構成し、体重測定部2及び演算兼制御部7にて、身体目方特定情報取得手段を構成し、部位インピーダンス測定部3及び演算兼制御部7にて、部位インピーダンス測定手段を構成し、記憶部4にて、部位長推定基礎データ記憶手段、部位筋量推定基礎データ記憶手段、アクティビティ推定基礎データ記憶手段、内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段を構成し、演算兼制御部7にて、部位長演算手段、部位筋量演算手段、部位筋量率演算手段、アクティビティ演算手段、内臓脂肪関連値演算手段を構成し、身体特定情報取得手段、部位長推定基礎データ記憶手段及び部位長演算手段にて、部位長取得手段を構成する。
身体特定情報取得手段、部位長推定基礎データ記憶手段、内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段、部位長演算手段、内臓脂肪関連値演算手段及び身体目方特定情報取得手段については、その機能の内容が同じであるので詳細な説明について省略し、その機能の内容が異なる部位インピーダンス測定手段、部位長取得手段、部位筋量推定基礎データ記憶手段、アクティビティ推定基礎データ記憶手段、部位筋量演算手段、部位筋量率演算手段及びアクティビティ演算手段について以下に詳細な説明をする。
部位インピーダンス測定手段は、身体の特定部位のインピーダンスを示す部位インピーダンスを複数種(上肢インピーダンス、下肢インピーダンス)について測定する。
部位長取得手段は、身体の特定部位の長さを示す部位長を複数種(上肢長、下肢長)について取得する。
部位筋量推定基礎データ記憶手段は、一種の部位インピーダンス(下肢インピーダンス)及び一種の部位長(下肢長)と抗重力部位筋量(下肢筋量)との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データと、別種の部位インピーダンス(上肢インピーダンス)及び別種の部位長(上肢長)と非抗重力部位筋量(上肢筋量)との対応関係を示す非抗重力部位筋量推定基礎データとを予め記憶する。
アクティビティ推定基礎データ記憶手段は、抗重力部位筋量率(下肢筋量/体重)とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データと、非抗重力部位筋量率(上肢筋量/体重)とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データとを予め記憶する。
部位筋量演算手段は、部位筋量推定基礎データ記憶手段に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データと非抗重力部位筋量推定基礎データとを参照し、部位インピーダンス測定手段により測定した一種の部位インピーダンス及び部位長取得手段により取得した一種の部位長に対応する抗重力部位筋量と、部位インピーダンス測定手段により測定した別種の部位インピーダンス及び部位長取得手段により取得した別種の部位長に対応する非抗重力部位筋量とを演算する。
部位筋量率演算手段は、部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量を身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した抗重力部位筋量率と、部位筋量演算手段による演算に基づく非抗重力部位筋量を身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した非抗重力部位筋量率とを部位筋量率として演算する。
アクティビティ演算手段は、部位筋量率演算手段で演算した抗重力部位筋量率の属する範囲を判定し、アクティビティ推定基礎データとして、複数種の中におけるこの判定に属する範囲に対応するアクティビティ推定基礎データを参照し、部位筋量率とアクティビティとの対応関係として、抗重力部位筋量率又は非抗重力部位筋量率に対応するアクティビティを演算する。
次に、図3に示すメインフローチャート、図8及び図5に示すサブルーチンフローチャートを主に用いて、実施例2での構成における体脂肪推定装置の操作及び動作について説明する。
主なる操作及び動作については、実施例1で説明した図3に示すメインフローチャートの各ステップにおける処理と同じである。
また、内臓脂肪に関する値の演算処理に関する操作及び動作については、実施例1で説明した図5に示すサブルーチンフローチャートの各ステップにおける処理と同じである。
図8に示すサブルーチンフローチャートにおいては、まず、演算兼制御部7により、記憶部4に予め記憶した部位長推定基礎データを参照し、入力部5aから入力された身長、身長と性別、身長と年齢、又は身長と性別と年齢に対応する上肢長及び下肢長を演算する(ステップT11)。
続いて、演算兼制御部7により、先に演算した下肢インピーダンスとこの演算した下肢長とを記憶部4に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データ(式(2))に代入することによって、下肢筋量を演算し、また、先に演算した上肢インピーダンスとこの演算した上肢長とを記憶部4に予め記憶した非抗重力部位筋量推定基礎データ(式(5))に代入することによって、上肢筋量を演算する(ステップT12)。
続いて、演算兼制御部7により、これら演算した下肢筋量と上肢筋量とをそれぞれ先に演算した身体目方特定情報(体重)で除すことによって下肢筋量/体重及び上肢筋量/体重を演算する(ステップT13)。
続いて、演算兼制御部7により、この演算した下肢筋量/体重が、下肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ(図6)を作った際に、下肢筋量/体重に対して、病的者が多かった範囲、標準者が多かった範囲、アスリート者が多かった範囲に区分される範囲うちの標準者が多かった範囲に属しているか否かを判定する(ステップT14)。
続いて、演算兼制御部7により、標準者が多かった範囲に属していない場合には(ステップT14でNO)、記憶部4に予め記憶した下肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ(図6)を選択参照し(ステップT15)、この演算した下肢筋量/体重(例えば、x2)に対応するアクティビティ(例えば、y2)を演算し(ステップT17)、このモードを抜ける。
一方、標準者が多かった範囲に属している場合には(ステップT14でYES)、記憶部4に予め記憶した上肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ(図9)を選択参照し(ステップT16)、この演算した上肢筋量/体重(例えば、x4)に対応するアクティビティ(例えば、y4)を演算し(ステップT17)、このモードを抜ける。
以上が、実施例2としての体脂肪推定装置である。
上記のように構成した体脂肪推定装置は、抗重力部位筋量率の属する範囲(標準者が多かった範囲であるか否か)を判定した後、標準者が多かった範囲であった場合には、更に、非抗重力部位筋量率を考慮してアクティビティを演算するため、標準者が多かった範囲についてのアクティビティをより細やかに推定することができる。
なお、実施例2としての体脂肪推定装置においては、部位筋量率取得手段において、下肢筋量/体重と上肢筋量/体重とを部位筋量率として取得したが、他の抗重力部位筋量率(好ましくは、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重、下肢除脂肪量/身長、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重、下肢近位除脂肪量/身長)と、他の非抗重力部位筋量率(好ましくは、上肢筋量/身長、上肢除脂肪量/体重、上肢除脂肪量/身長、上肢近位筋量/身長、上肢近位除脂肪量/体重、上肢近位除脂肪量/身長)とを部位筋量率として取得してもよい。この場合には、身体目方特定情報取得手段において身体目方特定情報として身長を取得し、部位インピーダンス測定手段において部位インピーダンスとして下肢近位インピーダンスや上肢近位インピーダンスを測定し、部位長取得手段において部位長として下肢近位長や上肢近位長を取得し、部位筋量推定基礎データ記憶手段において抗重力部位筋量推定基礎データとして下肢インピーダンス及び下肢長と下肢除脂肪量との対応関係を示すものや、下肢近位インピーダンス及び下肢近位長と下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量との対応関係を示すもの、非抗重力部位筋量推定基礎データとして上肢インピーダンス及び上肢長と上肢除脂肪量との対応関係を示すものや、上肢近位インピーダンス及び上肢近位長と上肢近位筋量又は上肢近位除脂肪量との対応関係を示すものを予め記憶し、部位筋量演算手段において下肢除脂肪量や上肢除脂肪量や下肢近位筋量や下肢近位除脂肪量や上肢近位筋量や上肢近位除脂肪量を演算し、部位筋量率演算手段においてこれらを基に同様に演算することで同様に実施可能である。
まず、図1に示す外観図、図2に示すブロック図を主に用いて、本発明に係わる実施例3としての体脂肪推定装置(部位筋量率取得手段において下肢筋量/体重と上肢筋量/下肢筋量とを取得し、これらを基に内臓脂肪に関する値を推定する装置)の具体的な構成について説明する。
実施例3としての体脂肪推定装置は、実施例1と同様に、電力供給部1、体重測定部2、部位インピーダンス測定部3、記憶部4、表示兼入力部5、印刷部6及び演算兼制御部7を備え、外観を形成する。
電力供給部1、体重測定部2、部位インピーダンス測定部3、表示兼入力部5及び印刷部6については、その機能の内容が同じであるので詳細な説明について省略し、その機能の内容が異なる記憶部4及び演算兼制御部7について以下に詳細な説明をする。
記憶部4は、次ぎの各種データを少なくとも予め記憶する。
i) 身長を含む身体特定情報(身長、身長と性別、身長と年齢、又は身長と性別と年齢)と各種の部位長(上肢長、下肢長、体幹長)との対応関係を示す部位長推定基礎データ。より具体的には、部位長推定基礎データは、身長が高くなるに従って各種の部位長も長くなるといった身体を構成する関係に基づいて表されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
ii) 各種の部位長及び各種の部位インピーダンスと身体の各部位の脂肪率(上肢脂肪率、下肢脂肪率、体幹脂肪率)又は全身の脂肪率の対応関係を示す脂肪率推定基礎データ。より具体的には、脂肪率推定基礎データは、全身の脂肪率の場合には、上肢長をLh、下肢長をLf、体幹長をLtr、上肢インピーダンスをZh、下肢インピーダンスをZf、体幹インピーダンスをZtr、全身の脂肪率を%FAT、a1,b1,c1,d1を定数として、%FAT=a1×Lh2/Zh+b1×Lf2/Zf+c1×Ltr2/Ztr+d1で表される式(1)である。また、身体の各部位の脂肪率の場合にも、式(1)の変数と定数が異なって同様に表される式である。
iii) 下肢インピーダンス及び下肢長と下肢筋量との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データ。より具体的には、抗重力部位筋量推定基礎データは、下肢インピーダンスをZf、下肢長をLf、下肢筋量をMf、a2,b2を定数として、Mf=a2×Lf2/Zf+b2で表される式(2)である。
iv) 上肢インピーダンス及び上肢長と上肢筋量との対応関係を示す非抗重力部位筋量推定基礎データ。より具体的には、非抗重力部位筋量推定基礎データは、上肢インピーダンスをZh、上肢長をLh、上肢筋量をMh、a5,b5を定数として、Mh=a5×Lh2/Zh+b5で表される式(5)である。
v) 下肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ。より具体的には、このアクティビティ推定基礎データは、図6のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
vi) 上肢筋量/下肢筋量とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ。より具体的には、このアクティビティ推定基礎データは、図11のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
vii) アクティビティと内臓脂肪/皮下脂肪との対応関係を示す内臓脂肪関連値推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪関連値推定基礎データは、図7のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
viii) 内臓脂肪/皮下脂肪、全身の脂肪率及び体重と内臓脂肪量との対応関係を示す内臓脂肪量推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪量推定基礎データは、内臓脂肪/皮下脂肪をV/S、全身の脂肪率を%FAT、体重をW、内臓脂肪量をVFMとして、VFM=%FAT/100×W×(V/S)/{(V/S)+1}で表される式(3)である。
ix) 内臓脂肪/皮下脂肪及び全身の脂肪率と内臓脂肪率との対応関係を示す内臓脂肪率推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪率推定基礎データは、内臓脂肪/皮下脂肪をV/S、全身の脂肪率を%FAT、内臓脂肪率を%VFAtとして、%VFAt=%FAT×(V/S)/{(V/S)+1}で表される式(4)である。
演算兼制御部7は、身体目方特定情報(体重)、各種の部位インピーダンス(上肢インピーダンス、下肢インピーダンス、体幹インピーダンス)、各種の部位長(上肢長、下肢長、体幹長)、下肢筋量、上肢筋量、下肢筋量/体重、上肢筋量/下肢筋量、アクティビティ、内臓脂肪/皮下脂肪、内臓脂肪量、皮下脂肪率、皮下脂肪量、全身の脂肪率、身体の各部位の脂肪率(上肢脂肪率、下肢脂肪率、体幹脂肪率など)等を演算し、かつ、各種の入出力、測定、演算等について制御する。
また、実施例1と同様に、表示兼入力部5及び演算兼制御部7にて、身体特定情報取得手段を構成し、体重測定部2及び演算兼制御部7にて、身体目方特定情報取得手段を構成し、部位インピーダンス測定部3及び演算兼制御部7にて、部位インピーダンス測定手段を構成し、記憶部4にて、部位長推定基礎データ記憶手段、部位筋量推定基礎データ記憶手段、アクティビティ推定基礎データ記憶手段、内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段を構成し、演算兼制御部7にて、部位長演算手段、部位筋量演算手段、部位筋量率演算手段、アクティビティ演算手段、内臓脂肪関連値演算手段を構成し、身体特定情報取得手段、部位長推定基礎データ記憶手段及び部位長演算手段にて、部位長取得手段を構成する。
身体特定情報取得手段、部位長推定基礎データ記憶手段、内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段、部位長演算手段、内臓脂肪関連値演算手段及び身体目方特定情報取得手段については、その機能の内容が同じであるので詳細な説明について省略し、その機能の内容が異なる部位インピーダンス測定手段、部位長取得手段、部位筋量推定基礎データ記憶手段、アクティビティ推定基礎データ記憶手段、部位筋量演算手段、部位筋量率演算手段及びアクティビティ演算手段について以下に詳細な説明をする。
部位インピーダンス測定手段は、身体の特定部位のインピーダンスを示す部位インピーダンスを複数種(上肢インピーダンス、下肢インピーダンス)について測定する。
部位長取得手段は、身体の特定部位の長さを示す部位長を複数種(上肢長、下肢長)について取得する。
部位筋量推定基礎データ記憶手段は、一種の部位インピーダンス(下肢インピーダンス)及び一種の部位長(下肢長)と抗重力部位筋量(下肢筋量)との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データと、別種の部位インピーダンス(上肢インピーダンス)及び別種の部位長(上肢長)と非抗重力部位筋量(上肢筋量)との対応関係を示す非抗重力部位筋量推定基礎データとを予め記憶する。
アクティビティ推定基礎データ記憶手段は、抗重力部位筋量率(下肢筋量/体重)とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データと、非抗重力部位筋量率(上肢筋量/下肢筋量)とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データとを予め記憶する。
部位筋量演算手段は、部位筋量推定基礎データ記憶手段に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データと非抗重力部位筋量推定基礎データとを参照し、部位インピーダンス測定手段により測定した一種の部位インピーダンス及び部位長取得手段により取得した一種の部位長に対応する抗重力部位筋量と、部位インピーダンス測定手段により測定した別種の部位インピーダンス及び部位長取得手段により取得した別種の部位長に対応する非抗重力部位筋量とを演算する。
部位筋量率演算手段は、部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量を身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した抗重力部位筋量率と、部位筋量演算手段による演算に基づく非抗重力部位筋量を部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量で除した非抗重力部位筋量率とを部位筋量率として演算する。
アクティビティ演算手段は、部位筋量率演算手段で演算した抗重力部位筋量率の属する範囲を判定し、アクティビティ推定基礎データとして、複数種の中におけるこの判定に属する範囲に対応するアクティビティ推定基礎データを参照し、部位筋量率とアクティビティとの対応関係として、抗重力部位筋量率又は非抗重力部位筋量率に対応するアクティビティを演算する。
次に、図3に示すメインフローチャート、図10及び図5に示すサブルーチンフローチャートを主に用いて、実施例3での構成における体脂肪推定装置の操作及び動作について説明する。
主なる操作及び動作については、実施例1で説明した図3に示すメインフローチャートの各ステップにおける処理と同じである。
また、内臓脂肪に関する値の演算処理に関する操作及び動作については、実施例1で説明した図5に示すサブルーチンフローチャートの各ステップにおける処理と同じである。
図10に示すサブルーチンフローチャートにおいては、まず、演算兼制御部7により、記憶部4に予め記憶した部位長推定基礎データを参照し、入力部5aから入力された身長、身長と性別、身長と年齢、又は身長と性別と年齢に対応する上肢長及び下肢長を演算する(ステップU11)。
続いて、演算兼制御部7により、先に演算した下肢インピーダンスとこの演算した下肢長とを記憶部4に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データ(式(2))に代入することによって、下肢筋量を演算し、また、先に演算した上肢インピーダンスとこの演算した上肢長とを記憶部4に予め記憶した非抗重力部位筋量推定基礎データ(式(5))に代入することによって、上肢筋量を演算する(ステップU12)。
続いて、演算兼制御部7により、この演算した下肢筋量を先に演算した身体目方特定情報(体重)で除すことによって下肢筋量/体重を演算し、また、この演算した上肢筋量をこの演算した下肢筋量で除すことによって上肢筋量/下肢筋量を演算する(ステップU13)。
続いて、演算兼制御部7により、この演算した下肢筋量/体重が、下肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ(図6)を作った際に、下肢筋量/体重に対して、病的者が多かった範囲、標準者が多かった範囲、アスリート者が多かった範囲に区分される範囲うちの病的者が多かった範囲に属しているか否かを判定する(ステップU14)。
続いて、演算兼制御部7により、病的者が多かった範囲に属している場合には(ステップU14でYES)、記憶部4に予め記憶した下肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ(図6)を選択参照し(ステップU15)、この演算した下肢筋量/体重(例えば、x3)に対応するアクティビティ(例えば、y3)を演算し(ステップU17)、このモードを抜ける。
一方、病的者が多かった範囲に属していない場合には(ステップU14でNO)、記憶部4に予め記憶した上肢筋量/下肢筋量とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ(図11)を選択参照し(ステップU16)、この演算した上肢筋量/下肢筋量(例えば、x5)に対応するアクティビティ(例えば、y5)を演算し(ステップU17)、このモードを抜ける。
以上が、実施例3としての体脂肪推定装置である。
上記のように構成した体脂肪推定装置は、抗重力部位筋量率の属する範囲(病的者が多かった範囲であるか否か)を判定した後、病的者が多かった範囲でなかった場合には、更に、非抗重力部位筋量率(上肢筋量/下肢筋量)を考慮してアクティビティを演算するため、病的者が多かった範囲でない範囲についてのアクティビティをより正確に推定することができる。
なお、実施例3としての体脂肪推定装置においては、部位筋量率取得手段において、下肢筋量/体重と上肢筋量/下肢筋量とを部位筋量率として取得したが、他の抗重力部位筋量率(好ましくは、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重、下肢除脂肪量/身長、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重、下肢近位除脂肪量/身長)と、他の非抗重力部位筋量率(好ましくは、上肢除脂肪量/下肢筋量、上肢筋量/下肢除脂肪量、上肢除脂肪量/下肢除脂肪量、上肢近位除脂肪量/下肢近位筋量、上肢近位筋量/下肢近位除脂肪量、上肢近位除脂肪量/下肢近位除脂肪量)とを部位筋量率として取得してもよい。この場合には、身体目方特定情報取得手段において身体目方特定情報として身長を取得し、部位インピーダンス測定手段において部位インピーダンスとして下肢近位インピーダンスや上肢近位インピーダンスを測定し、部位長取得手段において部位長として下肢近位長や上肢近位長を取得し、部位筋量推定基礎データ記憶手段において抗重力部位筋量推定基礎データとして下肢インピーダンス及び下肢長と下肢除脂肪量との対応関係を示すものや、下肢近位インピーダンス及び下肢近位長と下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量との対応関係を示すもの、非抗重力部位筋量推定基礎データとして上肢インピーダンス及び上肢長と上肢除脂肪量との対応関係を示すものや、上肢近位インピーダンス及び上肢近位長と上肢近位筋量又は上肢近位除脂肪量との対応関係を示すものを予め記憶し、部位筋量演算手段において下肢除脂肪量や上肢除脂肪量や下肢近位筋量や下肢近位除脂肪量や上肢近位筋量や上肢近位除脂肪量を演算し、部位筋量率演算手段においてこれらを基に同様に演算することで同様に実施可能である。
まず、図1に示す外観図、図2に示すブロック図を主に用いて、本発明に係わる実施例4としての体脂肪推定装置(部位筋量率取得手段において下肢筋量/体重と下肢左右差筋量/下肢右筋量とを取得し、これらを基に内臓脂肪に関する値を推定する装置)の具体的な構成について説明する。
実施例4としての体脂肪推定装置は、実施例1と同様に、電力供給部1、体重測定部2、部位インピーダンス測定部3、記憶部4、表示兼入力部5、印刷部6及び演算兼制御部7を備え、外観を形成する。
電力供給部1、体重測定部2、部位インピーダンス測定部3、表示兼入力部5及び印刷部6については、その機能の内容が同じであるので詳細な説明について省略し、その機能の内容が異なる記憶部4及び演算兼制御部7について以下に詳細な説明をする。
記憶部4は、次ぎの各種データを少なくとも予め記憶する。
i) 身長を含む身体特定情報(身長、身長と性別、身長と年齢、又は身長と性別と年齢)と各種の部位長(上肢長、下肢長、体幹長)との対応関係を示す部位長推定基礎データ。より具体的には、部位長推定基礎データは、身長が高くなるに従って各種の部位長も長くなるといった身体を構成する関係に基づいて表されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
ii) 各種の部位長及び各種の部位インピーダンスと身体の各部位の脂肪率(上肢脂肪率、下肢脂肪率、体幹脂肪率)又は全身の脂肪率の対応関係を示す脂肪率推定基礎データ。より具体的には、脂肪率推定基礎データは、全身の脂肪率の場合には、上肢長をLh、下肢長をLf、体幹長をLtr、上肢インピーダンスをZh、下肢インピーダンスをZf、体幹インピーダンスをZtr、全身の脂肪率を%FAT、a1,b1,c1,d1を定数として、%FAT=a1×Lh2/Zh+b1×Lf2/Zf+c1×Ltr2/Ztr+d1で表される式(1)である。また、身体の各部位の脂肪率の場合にも、式(1)の変数と定数が異なって同様に表される式である。
iii) 下肢インピーダンス及び下肢長と下肢筋量との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データ。より具体的には、抗重力部位筋量推定基礎データは、下肢インピーダンスをZf、下肢長をLf、下肢筋量をMf、a2,b2を定数として、Mf=a2×Lf2/Zf+b2で表される式(2)である。
iv) 下肢右インピーダンス及び下肢右長と下肢右筋量との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データ。より具体的には、抗重力部位筋量推定基礎データは、下肢右インピーダンスをZfr、下肢右長をLfr、下肢右筋量をMfr、a6,b6を定数として、Mfr=a6×Lfr2/Zfr+b6で表される式(6)である。
v)下肢左インピーダンス、下肢右インピーダンス、下肢左長及び下肢右長と下肢左右差筋量との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データ。より具体的には、抗重力部位筋量推定基礎データは、下肢左インピーダンスをZfl、下肢右インピーダンスをZfr、下肢左長をLfl、下肢右長をLfr、下肢左筋量をMfl、下肢右筋量をMfr、下肢左右差筋量をMfd、a6,b6を定数として、Mfd=|Mfl−Mfr|=|(a6×Lfr2/Zfr+b6)−(a6×Lfl2/Zfl+b6)|で表される式(7)である。
vi) 下肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ。より具体的には、このアクティビティ推定基礎データは、図6のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
vii) 下肢左右差筋量/下肢右筋量とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ。より具体的には、このアクティビティ推定基礎データは、図13のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
viii) アクティビティと内臓脂肪/皮下脂肪との対応関係を示す内臓脂肪関連値推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪関連値推定基礎データは、図7のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
ix) 内臓脂肪/皮下脂肪、全身の脂肪率及び体重と内臓脂肪量との対応関係を示す内臓脂肪量推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪量推定基礎データは、内臓脂肪/皮下脂肪をV/S、全身の脂肪率を%FAT、体重をW、内臓脂肪量をVFMとして、VFM=%FAT/100×W×(V/S)/{(V/S)+1}で表される式(3)である。
x) 内臓脂肪/皮下脂肪及び全身の脂肪率と内臓脂肪率との対応関係を示す内臓脂肪率推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪率推定基礎データは、内臓脂肪/皮下脂肪をV/S、全身の脂肪率を%FAT、内臓脂肪率を%VFAtとして、%VFAt=%FAT×(V/S)/{(V/S)+1}で表される式(4)である。
演算兼制御部7は、身体目方特定情報(体重)、各種の部位インピーダンス(上肢インピーダンス、下肢インピーダンス、下肢左インピーダンス、下肢右インピーダンス、体幹インピーダンス)、各種の部位長(上肢長、下肢長、下肢左長、下肢右長、体幹長)、下肢筋量、下肢右筋量、下肢左右差筋量、下肢筋量/体重、下肢左右差筋量/下肢右筋量、アクティビティ、内臓脂肪/皮下脂肪、内臓脂肪量、皮下脂肪率、皮下脂肪量、全身の脂肪率、身体の各部位の脂肪率(上肢脂肪率、下肢脂肪率、体幹脂肪率)等を演算し、かつ、各種の入出力、測定、演算等について制御する。
また、実施例1と同様に、表示兼入力部5及び演算兼制御部7にて、身体特定情報取得手段を構成し、体重測定部2及び演算兼制御部7にて、身体目方特定情報取得手段を構成し、部位インピーダンス測定部3及び演算兼制御部7にて、部位インピーダンス測定手段を構成し、記憶部4にて、部位長推定基礎データ記憶手段、部位筋量推定基礎データ記憶手段、アクティビティ推定基礎データ記憶手段、内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段を構成し、演算兼制御部7にて、部位長演算手段、部位筋量演算手段、部位筋量率演算手段、アクティビティ演算手段、内臓脂肪関連値演算手段を構成し、身体特定情報取得手段、部位長推定基礎データ記憶手段及び部位長演算手段にて、部位長取得手段を構成する。
身体特定情報取得手段、部位長推定基礎データ記憶手段、内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段、部位長演算手段、内臓脂肪関連値演算手段及び身体目方特定情報取得手段については、その機能の内容が同じであるので詳細な説明について省略し、その機能の内容が異なる部位インピーダンス測定手段、部位長取得手段、部位筋量推定基礎データ記憶手段、アクティビティ推定基礎データ記憶手段、部位筋量演算手段、部位筋量率演算手段及びアクティビティ演算手段について以下に詳細な説明をする。
部位インピーダンス測定手段は、身体の特定部位のインピーダンスを示す部位インピーダンスを複数種(下肢インピーダンス、下肢左インピーダンス、下肢右インピーダンス)について測定する。
部位長取得手段は、身体の特定部位の長さを示す部位長を複数種(下肢長、下肢左長、下肢右長)について取得する。
部位筋量推定基礎データ記憶手段は、部位インピーダンス(下肢インピーダンス、下肢左インピーダンス、下肢右インピーダンス)及び部位長(下肢長、下肢左長、下肢右長)と抗重力部位筋量(下肢筋量、下肢右筋量、下肢左右差筋量)との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データを複数種について予め記憶する。
アクティビティ推定基礎データ記憶手段は、抗重力部位筋量率(下肢筋量/体重、下肢左右差筋量/下肢右筋量)とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データを複数種について予め記憶する。
部位筋量演算手段は、部位筋量推定基礎データ記憶手段に予め記憶した複数種の抗重力部位筋量推定基礎データを参照し、部位インピーダンス測定手段により測定した部位インピーダンス及び部位長取得手段により取得した部位長に対応する複数種の抗重力部位筋量を演算する。
部位筋量率演算手段は、部位筋量演算手段による演算に基づく一種の抗重力部位筋量(下肢筋量)を身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報(体重)で除した一種の抗重力部位筋量率(下肢筋量/体重)と、部位筋量演算手段による演算に基づく別種の抗重力部位筋量(下肢左右差筋量)を部位筋量演算手段による演算に基づく更に別種の抗重力部位筋量(下肢右筋量)で除した別種の抗重力部位筋量率(下肢左右差筋量/下肢右筋量)とを部位筋量率として演算する。
アクティビティ演算手段は、部位筋量率演算手段で演算した抗重力部位筋量率の属する範囲を判定し、アクティビティ推定基礎データとして、複数種の中におけるこの判定に属する範囲に対応するアクティビティ推定基礎データを参照し、部位筋量率に対するアクティビティとして、一種の抗重力部位筋量率又は別種の抗重力部位筋量率に対応するアクティビティを演算する。
次に、図3に示すメインフローチャート、図12及び図5に示すサブルーチンフローチャートを主に用いて、実施例4での構成における体脂肪推定装置の操作及び動作について説明する。
主なる操作及び動作については、実施例1で説明した図3に示すメインフローチャートの各ステップにおける処理と同じである。
また、内臓脂肪に関する値の演算処理に関する操作及び動作については、実施例1で説明した図5に示すサブルーチンフローチャートの各ステップにおける処理と同じである。
図12に示すサブルーチンフローチャートにおいては、まず、演算兼制御部7により、記憶部4に予め記憶した部位長推定基礎データを参照し、入力部5aから入力された身長、身長と性別、身長と年齢、又は身長と性別と年齢に対応する下肢長、下肢右長及び下肢左長を演算する(ステップV11)。
続いて、演算兼制御部7により、先に演算した下肢インピーダンスとこの演算した下肢長とを記憶部4に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データ(式(2))に代入することによって、下肢筋量を演算し、また、先に演算した上肢右インピーダンスとこの演算した上肢右長とを記憶部4に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データ(式(6))に代入することによって、下肢右筋量を演算し、更に、先に演算した上肢左インピーダンス及び上肢右インピーダンスとこれら演算した上肢左長及び上肢右長とを記憶部4に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データ(式(7))に代入することによって、下肢左右差筋量を演算する(ステップV12)。
続いて、演算兼制御部7により、この演算した下肢筋量を先に演算した身体目方特定情報(体重)で除すことによって下肢筋量/体重を演算し、また、この演算した下肢左右差筋量をこの演算した下肢右筋量で除すことによって下肢左右差筋量/下肢右筋量を演算する(ステップV13)。
続いて、演算兼制御部7により、この演算した下肢筋量/体重が、下肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ(図6)を作った際に、下肢筋量/体重に対して、病的者が多かった範囲、標準者が多かった範囲、アスリート者が多かった範囲に区分される範囲うちのアスリート者が多かった範囲に属しているか否かを判定する(ステップV14)。
続いて、演算兼制御部7により、アスリート者が多かった範囲に属している場合には(ステップV14でYES)、記憶部4に予め記憶した下肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ(図6)を選択参照し(ステップV15)、この演算した下肢筋量/体重(例えば、x2)に対応するアクティビティ(例えば、y2)を演算し(ステップV17)、このモードを抜ける。
一方、アスリート者が多かった範囲に属していない場合には(ステップV14でNO)、記憶部4に予め記憶した下肢左右差筋量/下肢右筋量とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ(図13)を選択参照し(ステップV16)、この演算した下肢左右差筋量/下肢右筋量(例えば、x6)に対応するアクティビティ(例えば、y6)を演算し(ステップV17)、このモードを抜ける。
以上が、実施例4としての体脂肪推定装置である。
上記のように構成した体脂肪推定装置は、抗重力部位筋量率の属する範囲(アスリート者が多かった範囲であるか否か)を判定した後、アスリート者が多かった範囲でなかった場合には、更に、抗重力部位筋量率(下肢左右差筋量/下肢右筋量)を考慮してアクティビティを演算するため、アスリート者が多かった範囲でない範囲についてのアクティビティをより正確に推定することができる。
なお、実施例4としての体脂肪推定装置においては、部位筋量率取得手段において、下肢筋量/体重と下肢左右差筋量/下肢右筋量とを部位筋量率として取得したが、他の一種の抗重力部位筋量率(好ましくは、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重、下肢除脂肪量/身長、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重、下肢近位除脂肪量/身長)と、他の別種の抗重力部位筋量率(好ましくは、下肢左右差筋量/下肢左筋量、下肢左右差除脂肪量/下肢右筋量、下肢左右差除脂肪量/下肢左筋量、下肢左右差筋量/下肢右除脂肪量、下肢左右差筋量/下肢左除脂肪量、下肢左右差除脂肪量/下肢右除脂肪量、下肢近位左右差筋量/下肢近位左筋量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位右筋量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位左筋量、下肢近位左右差筋量/下肢近位右除脂肪量、下肢近位左右差筋量/下肢近位左除脂肪量、下肢近位左右差除脂肪量/下肢近位右除脂肪量)とを部位筋量率として取得してもよい。この場合には、身体目方特定情報取得手段において身体目方特定情報として身長を取得し、部位インピーダンス測定手段において部位インピーダンスとして下肢近位インピーダンスや下肢近位左インピーダンスや下肢近位右インピーダンスを測定し、部位長取得手段において部位長として下肢近位長や下肢近位左長や下肢近位右長を取得し、部位筋量推定基礎データ記憶手段において抗重力部位筋量推定基礎データとして下肢インピーダンス及び下肢長と下肢除脂肪量との対応関係を示すものや、下肢近位インピーダンス及び下肢近位長と下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量との対応関係を示すものや、下肢近位右インピーダンス及び下肢近位右長と下肢近位右筋量又は下肢近位右除脂肪量との対応関係を示すものや、下肢近位左インピーダンス及び下肢近位左長と下肢近位左筋量又は下肢近位左除脂肪量との対応関係を示すものや、下肢左インピーダンス、下肢右インピーダンス、下肢左長及び下肢右長と下肢左右差筋量又は下肢近位左右差除脂肪量との対応関係を示すものを予め記憶し、部位筋量演算手段において下肢除脂肪量や下肢近位筋量や下肢近位除脂肪量や下肢近位右筋量や下肢近位右除脂肪量や下肢近位左筋量や下肢近位左除脂肪量や下肢近位左右差筋量や下肢近位左右差除脂肪量を演算し、部位筋量率演算手段においてこれらを基に同様に演算することで同様に実施可能である。
まず、図1に示す外観図、図2に示すブロック図を主に用いて、本発明に係わる実施例5としての体脂肪推定装置(部位筋量率取得手段において下肢筋量/体重と体幹腹部筋量/体重とを取得し、これらを基に内臓脂肪に関する値を推定する装置)の具体的な構成について説明する。
実施例5としての体脂肪推定装置は、実施例1と同様に、電力供給部1、体重測定部2、部位インピーダンス測定部3、記憶部4、表示兼入力部5、印刷部6及び演算兼制御部7を備え、外観を形成する。
電力供給部1、体重測定部2、部位インピーダンス測定部3、表示兼入力部5及び印刷部6については、その機能の内容が同じであるので詳細な説明について省略し、その機能の内容が異なる記憶部4及び演算兼制御部7について以下に詳細な説明をする。
記憶部4は、次ぎの各種データを少なくとも予め記憶する。
i) 身長を含む身体特定情報(身長、身長と性別、身長と年齢、又は身長と性別と年齢)と各種の部位長(上肢長、下肢長、体幹長)との対応関係を示す部位長推定基礎データ。より具体的には、部位長推定基礎データは、身長が高くなるに従って各種の部位長も長くなるといった身体を構成する関係に基づいて表されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
ii) 各種の部位長及び各種の部位インピーダンスと身体の各部位の脂肪率(上肢脂肪率、下肢脂肪率、体幹脂肪率)又は全身の脂肪率の対応関係を示す脂肪率推定基礎データ。より具体的には、脂肪率推定基礎データは、全身の脂肪率の場合には、上肢長をLh、下肢長をLf、体幹長をLtr、上肢インピーダンスをZh、下肢インピーダンスをZf、体幹インピーダンスをZtr、全身の脂肪率を%FAT、a1,b1,c1,d1を定数として、%FAT=a1×Lh2/Zh+b1×Lf2/Zf+c1×Ltr2/Ztr+d1で表される式(1)である。また、身体の各部位の脂肪率の場合にも、式(1)の変数と定数が異なって同様に表される式である。
iii) 下肢インピーダンス及び下肢長と下肢筋量との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データ。より具体的には、抗重力部位筋量推定基礎データは、下肢インピーダンスをZf、下肢長をLf、下肢筋量をMf、a2,b2を定数として、Mf=a2×Lf2/Zf+b2で表される式(2)である。
iv) 体幹インピーダンス及び体幹長と体幹腹部筋量との対応関係を示す腹部部位筋量推定基礎データ。より具体的には、腹部部位筋量推定基礎データは、体幹インピーダンスをZtr、体幹長をLtr、体幹腹部筋量をMtr、a8,b8を定数として、Mtr=a8×Ltr2/Ztr+b8で表される式(8)である。
v) 下肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ。より具体的には、このアクティビティ推定基礎データは、図6のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
vi)体幹腹部筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ。より具体的には、このアクティビティ推定基礎データは、図15のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
vii) アクティビティと内臓脂肪/皮下脂肪との対応関係を示す内臓脂肪関連値推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪関連値推定基礎データは、図7のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式)である。
viii) 内臓脂肪/皮下脂肪、全身の脂肪率及び体重と内臓脂肪量との対応関係を示す内臓脂肪量推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪量推定基礎データは、内臓脂肪/皮下脂肪をV/S、全身の脂肪率を%FAT、体重をW、内臓脂肪量をVFMとして、VFM=%FAT/100×W×(V/S)/{(V/S)+1}で表される式(3)である。
ix) 内臓脂肪/皮下脂肪及び全身の脂肪率と内臓脂肪率との対応関係を示す内臓脂肪率推定基礎データ。より具体的には、内臓脂肪率推定基礎データは、内臓脂肪/皮下脂肪をV/S、全身の脂肪率を%FAT、内臓脂肪率を%VFAtとして、%VFAt=%FAT×(V/S)/{(V/S)+1}で表される式(4)である。
演算兼制御部7は、身体目方特定情報(体重)、各種の部位インピーダンス(上肢インピーダンス、下肢インピーダンス、体幹インピーダンス)、各種の部位長(上肢長、下肢長、体幹長)、下肢筋量、体幹腹部筋量、下肢筋量/体重、体幹腹部筋量/体重、アクティビティ、内臓脂肪/皮下脂肪、内臓脂肪量、皮下脂肪率、皮下脂肪量、全身の脂肪率、身体の各部位の脂肪率(上肢脂肪率、下肢脂肪率、体幹脂肪率)等を演算し、かつ、各種の入出力、測定、演算等について制御する。
また、実施例1と同様に、表示兼入力部5及び演算兼制御部7にて、身体特定情報取得手段を構成し、体重測定部2及び演算兼制御部7にて、身体目方特定情報取得手段を構成し、部位インピーダンス測定部3及び演算兼制御部7にて、部位インピーダンス測定手段を構成し、記憶部4にて、部位長推定基礎データ記憶手段、部位筋量推定基礎データ記憶手段、アクティビティ推定基礎データ記憶手段、内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段を構成し、演算兼制御部7にて、部位長演算手段、部位筋量演算手段、部位筋量率演算手段、アクティビティ演算手段、内臓脂肪関連値演算手段を構成し、身体特定情報取得手段、部位長推定基礎データ記憶手段及び部位長演算手段にて、部位長取得手段を構成する。
身体特定情報取得手段、部位長推定基礎データ記憶手段、内臓脂肪関連値推定基礎データ記憶手段、部位長演算手段、内臓脂肪関連値演算手段及び身体目方特定情報取得手段については、その機能の内容が同じであるので詳細な説明について省略し、その機能の内容が異なる部位インピーダンス測定手段、部位長取得手段、部位筋量推定基礎データ記憶手段、アクティビティ推定基礎データ記憶手段、部位筋量演算手段、部位筋量率演算手段及びアクティビティ演算手段について以下に詳細な説明をする。
部位インピーダンス測定手段は、身体の特定部位のインピーダンスを示す部位インピーダンスを複数種(下肢インピーダンス、体幹インピーダンス)について測定する。
部位長取得手段は、身体の特定部位の長さを示す部位長を複数種(下肢長、体幹長)について取得する。
部位筋量推定基礎データ記憶手段は、一種の部位インピーダンス(下肢インピーダンス)及び一種の部位長(下肢長)と抗重力部位筋量(下肢筋量)との対応関係を示す抗重力部位筋量推定基礎データと、別種の部位インピーダンス(体幹インピーダンス)及び別種の部位長(体幹長)と腹部部位筋量(体幹腹部筋量)との対応関係を示す腹部部位筋量推定基礎データとを予め記憶する。
アクティビティ推定基礎データ記憶手段は、抗重力部位筋量率(下肢筋量/体重)とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データと、腹部部位筋量率(体幹腹部筋量/体重)とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データとを予め記憶する。
部位筋量演算手段は、部位筋量推定基礎データ記憶手段に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データと腹部部位筋量推定基礎データとを参照し、部位インピーダンス測定手段により測定した一種の部位インピーダンス及び部位長取得手段により取得した一種の部位長に対応する抗重力部位筋量と、部位インピーダンス測定手段により測定した別種の部位インピーダンス及び部位長取得手段により取得した別種の部位長に対応する腹部部位筋量とを演算する。
部位筋量率演算手段は、部位筋量演算手段による演算に基づく抗重力部位筋量を身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した抗重力部位筋量率と、部位筋量演算手段による演算に基づく腹部部位筋量を身体目方特定情報取得手段により取得した身体目方特定情報で除した腹部部位筋量率とを部位筋量率として演算する。
アクティビティ演算手段は、部位筋量率演算手段で演算した抗重力部位筋量率の属する範囲を判定し、アクティビティ推定基礎データとして、複数種の中におけるこの判定に属する範囲に対応するアクティビティ推定基礎データを参照し、部位筋量率とアクティビティとの対応関係として、抗重力部位筋量率又は腹部部位筋量率に対応するアクティビティを演算する。
次に、図3に示すメインフローチャート、図14及び図5に示すサブルーチンフローチャートを主に用いて、実施例5での構成における体脂肪推定装置の操作及び動作について説明する。
主なる操作及び動作については、実施例1で説明した図3に示すメインフローチャートの各ステップにおける処理と同じである。
また、内臓脂肪に関する値の演算処理に関する操作及び動作については、実施例1で説明した図5に示すサブルーチンフローチャートの各ステップにおける処理と同じである。
図14に示すサブルーチンフローチャートにおいては、まず、演算兼制御部7により、記憶部4に予め記憶した部位長推定基礎データを参照し、入力部5aから入力された身長、身長と性別、身長と年齢、又は身長と性別と年齢に対応する下肢長及び体幹長を演算する(ステップW11)。
続いて、演算兼制御部7により、先に演算した下肢インピーダンスとこの演算した下肢長とを記憶部4に予め記憶した抗重力部位筋量推定基礎データ(式(2))に代入することによって、下肢筋量を演算し、また、先に演算した体幹インピーダンスとこの演算した体幹長とを記憶部4に予め記憶した腹部部位筋量推定基礎データ(式(8))に代入することによって、体幹腹部筋量を演算する(ステップW12)。
続いて、演算兼制御部7により、この演算した下肢筋量を先に演算した身体目方特定情報(体重)で除すことによって下肢筋量/体重を演算し、また、この演算した体幹腹部筋量を先に演算した身体目方特定情報(体重)で除すことによって体幹腹部筋量/体重を演算する(ステップW13)。
続いて、演算兼制御部7により、この演算した下肢筋量/体重が、下肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ(図6)を作った際に、下肢筋量/体重に対して、病的者が多かった範囲、標準者が多かった範囲、アスリート者が多かった範囲に区分される範囲うちの当てはまる範囲と、この演算した体幹腹部筋量/体重が、体幹腹部筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ(図15)を作った際に、体幹腹部筋量/体重に対して、病的者が多かった範囲、標準者が多かった範囲、アスリート者が多かった範囲に区分される範囲うちの当てはまる範囲とが一致しているか否かを判定する(ステップW14)。例えば、演算した下肢筋量/体重がx1、演算した体幹腹部筋量/体重がx8であった場合には、このx1が当てはまっている範囲であるところの標準者が多かった範囲(図6)と、このx8が当てはまっている範囲であるところのアスリート者が多かった範囲(図15)とを対比して一致しているか否かを判定する(この場合には、一致していない)。
続いて、演算兼制御部7により、当てはまる範囲が一致していない場合には(ステップW14でNO)、記憶部4に予め記憶した下肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ(図6)を選択参照し(ステップW15)、この演算した下肢筋量/体重(例えば、x1)に対応するアクティビティ(例えば、y1)を演算し(ステップW17)、このモードを抜ける。
一方、当てはまる範囲が一致している場合には(ステップW14でYES)、記憶部4に予め記憶した体幹腹部筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すアクティビティ推定基礎データ(図15)を選択参照し(ステップW16)、この演算した体幹腹部筋量/体重(例えば、x7)に対応するアクティビティ(例えば、y7)を演算し(ステップW17)、このモードを抜ける。
以上が、実施例5としての体脂肪推定装置である。
上記のように構成した体脂肪推定装置は、下肢筋量/体重の演算結果の属する範囲と体幹腹部筋量/体重の演算結果の属する範囲との一致の具合を判定し、一致する場合には、体幹腹部筋量/体重に基づいたアクティビティを演算するため、一致する場合においてのアクティビティをより正確に推定することができる。
なお、実施例5としての体脂肪推定装置においては、部位筋量率取得手段において、下肢筋量/体重と体幹腹部筋量/体重とを部位筋量率として取得したが、他の抗重力部位筋量率(好ましくは、下肢筋量/身長、下肢除脂肪量/体重、下肢除脂肪量/身長、下肢近位筋量/身長、下肢近位除脂肪量/体重、下肢近位除脂肪量/身長)と、他の腹部部位筋量率(好ましくは、体幹腹部筋量/身長、体幹腹部筋除脂肪量/体重、体幹腹部筋除脂肪量/身長)とを部位筋量率として取得してもよい。この場合には、身体目方特定情報取得手段において身体目方特定情報として身長を取得し、部位インピーダンス測定手段において部位インピーダンスとして下肢近位インピーダンスを測定し、部位長取得手段において部位長として下肢近位長を取得し、部位筋量推定基礎データ記憶手段において抗重力部位筋量推定基礎データとして下肢インピーダンス及び下肢長と下肢除脂肪量との対応関係を示すものや、下肢近位インピーダンス及び下肢近位長と下肢近位筋量又は下肢近位除脂肪量との対応関係を示すもの、腹部部位筋量推定基礎データとして体幹インピーダンス及び体幹長と体幹腹部筋除脂肪量との対応関係を示すものを予め記憶し、部位筋量演算手段において下肢除脂肪量や下肢近位筋量や下肢近位除脂肪量や体幹腹部筋除脂肪量を演算し、部位筋量率演算手段においてこれらを基に同様に演算することで同様に実施可能である。
なお、実施例1乃至5の体脂肪推定装置では、身体目方特定情報取得手段において、身体目方特定情報として体重を取得したが、身長であってもよい。身長は、体重と相関し、身体の重量を特定し得るからである。
また、実施例1乃至5の体脂肪推定装置では、図5に示すサブルーチンフローチャートの各ステップに従って、内臓脂肪に関する値を演算したが、図16に示すサブルーチンフローチャートの各ステップに従って、内臓脂肪に関する値を演算してもよい。図16に示すサブルーチンフローチャートを用いて、この場合について、具体的に説明する。
まず、記憶部4には、アクティビティと内臓脂肪率との対応関係を示す内臓脂肪関連値推定基礎データ(例えば、図17のグラフの関係にて示されるデータ(相関式又は相関テーブルの形式))を予め記憶しておき、演算兼制御部7により、この記憶部4に予め記憶した内臓脂肪関連値推定基礎データ(図17)を参照し、先に演算したアクティビティ(例えば、y10)に対応する内臓脂肪率(例えば、z10)を演算する(ステップT21)。
続いて、演算兼制御部7により、先に演算した身体目方特定情報(体重)に、この演算した内臓脂肪率を100で除した値を乗じて、内臓脂肪量を演算し(ステップT22)、このモードを抜ける、といったことにより実施例1乃至5の内臓脂肪に関する値の演算処理モードについての処理を行う。
また、実施例1乃至5の体脂肪推定装置では、アクティビティは、測定や入力による情報(部位インピーダンス、部位長、身体目方特定情報)を基礎として部位筋量率を演算し、この演算した部位筋量率に基づいて演算することによって取得したが、入力部5aからアクティビティを直接に入力して取得してもよい。
また、実施例1乃至5の体脂肪推定装置では、図1の斜視図に示すように、通電用電極10及び測定用電極11は足の裏と手の平とに接触するように形態を成すが、これに限られるものではない。例えば、通電用電極10及び測定用電極11は、装置のL型の形状部分からコードにより引き出し可能なような形態にし、身体の特定部位に柔軟に接触(手首と足首とに接触など)させることができるようにしてもよい。
本発明に係わる体脂肪推定装置の外観について示す斜視図である。(実施例1〜5)
本発明に係わる体脂肪推定装置の構成について示すブロック図である。(実施例1〜5)
本発明に係わる体脂肪推定装置の操作及び動作処理の流れについて示すメインフローチャートである。(実施例1〜5)
図3のアクティビティの演算処理についての操作及び動作処理の流れについて示すサブルーチンフローチャートである。(実施例1)
図3の内臓脂肪に関する値の演算処理についての操作及び動作処理の流れについて示すサブルーチンフローチャートである。(実施例1)
下肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すグラフである。(実施例1〜5)
アクティビティと内臓脂肪/皮下脂肪との対応関係を示すグラフである。(実施例1〜5)
図3のアクティビティの演算処理についての操作及び動作処理の流れについて示すサブルーチンフローチャートである。(実施例2)
上肢筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すグラフである。(実施例2)
図3のアクティビティの演算処理についての操作及び動作処理の流れについて示すサブルーチンフローチャートである。(実施例3)
上肢筋量/下肢筋量とアクティビティとの対応関係を示すグラフである。(実施例3)
図3のアクティビティの演算処理についての操作及び動作処理の流れについて示すサブルーチンフローチャートである。(実施例4)
上肢左右差筋量/下肢右筋量とアクティビティとの対応関係を示すグラフである。(実施例4)
図3のアクティビティの演算処理についての操作及び動作処理の流れについて示すサブルーチンフローチャートである。(実施例5)
体幹腹部筋量/体重とアクティビティとの対応関係を示すグラフである。(実施例5)
図3の内臓脂肪に関する値の演算処理についての操作及び動作処理の流れについて示すサブルーチンフローチャートである。
アクティビティと内臓脂肪率との対応関係を示すグラフである。
身体に関する量的情報と内臓脂肪に関する値との相関関係を示すグラフである。(従来技術)
符号の説明
1 電力供給部
2 体重測定部
3 部位インピーダンス測定部
4 記憶部
5 表示兼入力部
5a 入力部
5b 表示部
6 印刷部
7 演算兼制御部
8 電流供給部
9 通電用電極切替部
10 通電用電極
10a 左足通電用電極
10b 右足通電用電極
10c 左手通電用電極
10d 右手通電用電極
11 測定用電極
11a 左足測定用電極
11b 右足測定用電極
11c 左手測定用電極
11d 右手測定用電極
12 測定用電極切替部
13 電圧測定部
14a、14b グリップ部