JP4674245B2 - ボルト - Google Patents
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Description
例えば特許文献1にはボルトとナットからなり、ナットと被締結物との間にワッシャを挿入し、ワッシャとナットの接合面をナットが被締結物を締め付けるときにはワッシャを回転する係止部となり、ナットを逆方向の回転時には係止部とならない楔形斜面を有し、ワッシャに設けた尖った嵌め筋を被締結物に食い込ませてナットの緩みを防止する構造のボルトナットが開示されている。しかしながらかかる構造ではワッシャの加工費が嵩み、また、被締結物が硬いものである場合は対応できない等の不具合がある。
前記ボルトにおいて、前記第一ボルト軸と前記第一セレーションとは別体に形成され、前記第一ボルト軸の先端部に前記第一セレーションが固定されていることが好ましい。
前記ボルトにおいて、前記第二ボルト軸と前記第二セレーションとは別体に形成され、前記第二ボルト軸の先端部に前記第二セレーションが固定されていることが好ましい。
前記ボルトにおいて、前記第一ボルトの頭部には、第三の工具と係合し、第一ボルトを回動可能とする凹部、又は凸部が形成されている構成とすることが好ましい。
前記第二のボルトにおいて、前記第一セレーションの頭部が円弧状であり、該円弧状の表面に、前記係止部が設けられている構成とすることが好ましい。
前記第一ボルトの尻部と前記ロック部との間にバネ部材が挿入されていることが好ましい。
図1は本発明第一のボルト100の一実施形態を示すもので、該実施形態1に示す第一のボルト100は、第一ボルト1と、第二ボルト2と、ロック部3とで構成されている。
第一ボルト1は、中心に貫通孔12が穿設されているボルト軸11からなり、ボルト軸11の表面には螺旋溝13が刻設されている。ボルト軸11の頭部には一方方向の回転時には係止部となり、逆方向の回転時には係止部とならない第一係止部(14)が形成されている。図1に示す第一係止部(14)は、ボルト軸の中心から半径方向に放射状に設けられた複数の当接面14(係合する係止部)で構成されている。該当接面14は切り立った面141と該切り立った面141を頂点として斜め錐面の楔形斜面状に低くなる傾斜面142とからなり、後述する第二ボルト2に形成の第二係止部24と噛み合って第一ボルトを一方方向にのみ回転し、逆方向の回転力に対しては空回りするように構成されている。
なお、係止部14、24については後述する図4により更に詳述する。
前記係止部14、24として切り立った面(当接部)141、241を形成したが、切り立った面の変わりに、三角形状に垂直に切り込んだ切込み面と突出面として構成することもできる。
第一ボルト1と第二ボルト2とは第一ボルト1の貫通孔12に第二ボルトのボルト軸21を挿入し、第二ボルト軸21の尻部にロック部3を取り付けることで第一のボルト100を構成することができる。なお、図中26は第二ボルト2を回動するレンジを挿入するレンジ装着穴である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、発明の主旨を変えない範囲での変更が種々可能である。
前記ロック部3の形状及び大きさは前記第一実施形態と同じなので、詳細な説明は省略する。
第一ボルト10を構成する第一セレーション16は第一ボルト軸11と一体に例えば鍛造で形成されるか、所定箇所に螺旋溝13が刻接されたボルト軸11の頭部に、別工程で成形した第一セレーション16を溶接、接着剤による接着、焼き嵌め等の方法で固着する。第一ボルト軸11と第一セレーション16とを別体とするのは、第一ボルト軸11として市販の長尺ねじ棒を調達して所定の長さに切断し、貫通孔を穿接し、一方、第一セレーション16はプレス加工で容易に製作できるため、両者を接合(固定)することで安価に製造、提供できるためである。
図5に示すように、第二セレーション25はフランジ部251とワッシャ252とからなっている。フランジ部251は第二ボルト軸21と一体に、あるいは別工程で製作してボルト軸21に固着して設け、ワッシャ252はプレス成形等で成形してフランジ部251の下面、即ち第一セレーション16と第二係止部24が対峙するように接着剤あるいは溶接等で固着する。
実施形態3において第二セレーション25をフランジ部251とワッシャ252とに分離するのは、ボルト軸21にフランジ部251を有する部分は例えば市販のボルトをそのまま採用でき、このボルトのフランジ部251にプレス成形等で作成したワッシャ252を固着することで、安価に提供できるためである。
2 第二ボルト
3 ロック部
10 第一ボルト
11 第一ボルト軸
12 貫通孔
13 螺旋溝
13B 螺旋溝
14,24 係止部
14 第一係止部
16 第一セレーション
20 第二ボルト
21 第二ボルト軸
24 第二係止部
25 第二セレーション
26 角溝
40 ナット
50 バネ部材
100 第一のボルト
141 当接面
142 傾斜面
200 第二のボルト
241 当接部
242 傾斜面
251 フランジ部
252 ワッシャ
A 被締結物
B 被締結物
Claims (11)
- 中心に貫通孔を有する第一ボルト軸からなる第一ボルトと、
前記第一ボルト軸に穿設の貫通孔に摺動自在に挿入され、前記第一ボルトの長さよりも長い第二ボルト軸と、該第二ボルト軸の一端に設けた第二セレーションとからなる第二ボルトと、
前記第二ボルトの第二セレーションとは反対側の第二ボルト軸端に設けたロック部と、
からなり、
前記第一ボルトの頭部上には、一方方向の回転時には係止部となり、逆方向の回転時には係止部とならない第一係止部が形成され、
前記第二セレーションの前記第一ボルトの頭部と対峙する面には、前記第一ボルトに設けた第一係止部に係止して該第一ボルトを一方方向にのみ回動する第二係止部が形成され、
前記ロック部の最大径は前記貫通孔の孔径よりも大きく、第一ボルト軸の直径よりも小さい
ボルト。 - 中心に貫通孔を有する第一ボルト軸と、該ボルト軸の一端に設けた第一セレーションとからなる第一ボルトと、
前記第一ボルト軸に穿設の貫通孔に摺動自在に挿入され、前記第一ボルトの長さよりも長い第二ボルト軸と、該第二ボルト軸の一端に設けた第二セレーションとからなる第二ボルトと、
前記第二ボルトの第二セレーションとは反対側の第二ボルト軸端に設けたロック部と、
からなり、
前記第一セレーションの頭部上には、一方方向の回転時には係止部となり、逆方向の回転時には係止部とならない第一係止部を有し、
前記第二セレーションの前記第一セレーションと対峙する面には、前記第一セレーションに設けた第一係止部に係止して該第一セレーションを一方方向にのみ回動する第二係止部を有し、
前記ロック部の最大径は前記貫通孔の孔径よりも大きく、第一ボルト軸の直径よりも小さい
ボルト。 - 前記第一ボルト軸と前記第一セレーションとは一体に形成されている請求項2に記載のボルト。
- 前記第一ボルト軸と前記第一セレーションとは別体に形成され、前記第一ボルト軸の先端部に前記第一セレーションが固定されている請求項2に記載のボルト。
- 前記第二ボルト軸と前記第二セレーションとは一体に形成されている請求項2に記載のボルト。
- 前記第二ボルト軸と前記第二セレーションとは別体に形成され、前記第二ボルト軸の先端部に前記第二セレーションが固定されている請求項1又は2に記載のボルト。
- 前記第二セレーションの前記第一セレーションと対峙する面に、前記第一セレーションに設けた第一係止部に係止して前記第一ボルトを一方方向のみに回動する第二係止部を有するワッシャが固定されている請求項1又は2に記載のボルト。
- 前記第一ボルトの頭部には、第三の工具と係合し、第一ボルトを回動可能とする凹部、又は凸部が形成されている請求項1又は2に記載のボルト。
- 前記第一ボルトの頭部が円弧状であり、該円弧状の表面に、前記第一係止部が設けられている請求項1に記載のボルト。
- 前記第一セレーションの頭部が円弧状であり、該円弧状の表面に、前記第一係止部が設けられている請求項2に記載のボルト。
- 前記第一ボルトの尻部と前記ロック部との間にバネ部材が挿入されている請求項1又は2に記載のボルト。
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