JP2011012788A - 盗難防止ネジ、盗難防止ネジ用締付具、及び、これらを用いた盗難防止ネジセット - Google Patents

盗難防止ネジ、盗難防止ネジ用締付具、及び、これらを用いた盗難防止ネジセット Download PDF

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Abstract

【課題】軸心方向に押圧しながらネジ切れを防止できるうえ、芯ブレが生じ難く、締め付けも容易にできる盗難防止ネジ、盗難防止ネジ用締付具、及び、これらを用いた盗難防止ネジセットを提供する。
【解決手段】外周にネジ部11が形成された軸部1と、当該軸部1の一端に一体形成された頭部2とより構成され、前記頭部2は、スパナ・レンチ・ドライバー等の一般工具では掴み難い外形に形成されてなる盗難防止ネジにおいて、前記頭部2には、前記一般工具では掴み難い形状に形成された把持部3が形成されると共に、前記把持部3には、前記軸部1の軸心方向Pに押圧可能な押圧面4が形成されてなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ナンバープレート、コンポーネント、ナビゲーション等の自動車用部品、或いは、侵入防止柵、自動販売機、便座等の屋内外に設置された各種設置物などの盗難や悪戯を防止可能な盗難防止ネジ、盗難防止ネジ用締付具、及び、これらを用いた盗難防止ネジセットに関する。
近年、ナンバープレート、コンポーネント、ナビゲーション等の自動車用部品、或いは、侵入防止柵、自動販売機、便座等の屋内外に設置された各種設置物などの盗難や悪戯が頻繁に発生している。
このような盗難等を防止するために、最近では、例えば、前記自動車用部品や各種設置物を取り付けているネジ、ナットの頭部を、特定の専用工具を用いなければ取り外しできない盗難防止ネジ、ナットが開発されており、すでに市販されている。
これら従来の盗難防止ネジ、ナットは、概ね2つのタイプに大別できる。
一方のタイプは、前記頭部の側面を、軸心方向に対して傾斜された傾斜面に形成して、前記一般工具では掴めない形状に形成すると共に、前記傾斜面に内側へ凹んだ把持部を形成させたものである。
そして、前記把持部に嵌合可能な専用工具によって、当該把持部を挟持して、前記頭部を周方向に回転させることで、盗難防止ネジ、ナットの締め付け、取り外しを行うようにしたものである(例えば、特許文献1、2参照)。
他方のタイプは、前記頭部の頂面(側面を除く面)の中央に、+、−、六角等の一般工具には嵌合しない、特殊な形状の溝を形成したものである。
そして、前記特殊な形状の溝に嵌合可能な先端部を備えた専用工具によって、前記頭部を押圧しながら、当該頭部を周方向に回転させることで、盗難防止ネジ、ナットの締め付け、取り外しを行うようにしたものである(例えば、非特許文献1参照)。
特開2000−46027号公報 特開平11−351228号公報 YAHOO JAPAN(2009.6.26)検索、株式会社ツルガの「カーナビ盗難防止ネジ」のホームページ(http://www.tsurugacorp.co.jp/isp.html)
しかしながら、前者のタイプのものでは、前記専用工具で掴んだまま、周方向にのみ回転力が負荷されるので、軸心方向に押圧することができず、ネジ切れが生じ易いという問題がある。
特に、タッピングネジやボルトなどは、一般に、前記軸心方向へ押圧しながら回転させるものであるため、従来のものでは、軸心方向への押圧ができないために、芯ブレが生じてしまい、上手くネジ込みができないという問題もある。
一方、後者のタイプのものでは、押圧する荷重が、前記頭部の中央(軸心)の一点に集中されてしまうので、強い押圧力を要するという問題がある。
本発明は、かかる課題を解決することを目的とし、軸心方向に押圧しながらネジ切れを防止できるうえ、芯ブレが生じ難く、締め付けも容易にできる盗難防止ネジ、盗難防止ネジ用締付具、及び、これらを用いた盗難防止ネジセットを提供する。
上記課題を解決するために、
本発明は、外周にネジ部が形成された軸部と、当該軸部の一端に一体形成された頭部とより構成され、前記頭部は、スパナ・レンチ・ドライバー等の一般工具では掴み難い外形に形成されてなる盗難防止ネジにおいて、前記頭部には、前記一般工具では掴み難い形状に形成された把持部が形成されると共に、前記把持部には、前記軸部の軸心方向に押圧可能な押圧面が形成されてなることを特徴にしている。
本発明では、前記把持部には、軸心方向に押圧可能な押圧面が形成されているため、前記軸心方向に対して確実に押圧することができる。
そのため、前記軸部をネジ穴等へ締め付けする際に、当該軸部を軸心方向に向けて確実に押圧しながら締め付けできる。
特に、前記軸部に形成されたネジ部が、タッピングネジやボルトの場合には、軸心方向に押圧できるので、芯ブレすることがないうえ、ネジ切れすることも防止できる。
一方、一旦締め付けされた本発明の盗難防止ネジを取り外す場合には、前記把持部をスパナ・レンチ・ドライバー等の一般工具では掴むことができないので、取り付けた自動車 部品等の盗難や悪戯を防止できる。
また、前記押圧面は、前記軸心方向に押圧できれば良く、具体的には、当該押圧面は、前記軸心方向と直交する方向を基準にして、下方へ45°傾斜された方向よりも前記直交する方向側(例えば、前記軸心方向と直交する方向を基準にして、下方へ30°や15°等に傾斜された方向)に形成されていれば、前記軸部が芯ブレすることなく、軸心方向に押圧可能であると考えられる。
但し、前記押圧面は、前記軸心方向と直交する方向に形成されていれば、前記軸部を軸心方向へ確実に押圧できるため、最も好ましいものである。
また、本発明では、前記頭部の側面は、軸心方向に対して傾斜された傾斜面を形成してなり、当該傾斜面に前記押圧面を備えた把持部が形成されてなることを特徴にしている。
すなわち、本発明では、頭部の側面を傾斜面に形成することで、当該側面を前記一般工具で掴むことを困難にするだけでなく、更に、前記側面に押圧面を備えた把持部を形成している点に特徴がある。
そのため、前記一般工具等によって、万一、前記把持部を掴むことができたとしても、当該把持部を掴んだ状態のままで、前記押圧面を軸心方向に押圧することができないのである。
また、本発明では、前記押圧面は、前記頭部に複数形成されており、少なくとも2以上の前記押圧面が、軸部の軸心を中心として、同一円周上に配置されてなるため、これら複数の押圧面に荷重を分散しながら軸部を均一に押圧できる。
そのため、前記軸心方向への押圧力が、前記軸心を中心として、同一円周上に分散されるため、芯ブレが生じ難いうえ、僅かな押圧力で簡単且つ確実に締め付けできる。
更に、本発明では、複数形成された押圧面のうち、一の押圧面は、他の押圧面とは、軸心を中心にして点対称でない位置に形成されてなることを特徴にしている。
すなわち、本発明では、一の押圧面と他の押圧面が、軸心を中心とする点対称の位置に形成されていないので、挟持用の一般工具として代表的なペンチ等では、力を加えると滑ってしまい、上手く掴むことができないため、盗難や悪戯を更に防止できる。
また、本発明では、前述された夫々の盗難防止ネジの着脱に用いるための盗難防止ネジ用締付具も提案しており、当該盗難防止ネジ用締付具は、本体の先端に、盗難防止ネジの把持部に嵌合可能な嵌合突部を設けると共に、前記嵌合突部の先端側には、前記把持部の押圧面を軸心方向に押圧可能な突起面が形成されてなることを特徴とする。
このような盗難防止ネジ用締付具を用いれば、前述された夫々の盗難防止ネジを容易に締め付け、取り外しできることは勿論、逆に言えば、当該盗難防止ネジ用締付具を保有しない者は、前述された盗難防止ネジを締め付け、取り外しできないので、前記自動車用部品や各種設置物の盗難や悪戯を確実に防止できる。
また、本発明では、前記盗難防止ネジ用締付具の本体の基端側には、スパナ・レンチ・ドライバー等の一般工具で掴むことが可能な掴み部が形成されてなる。
この発明では、盗難防止ネジ用締付具だけで、前述の盗難防止ネジを締め付け、取り外しを行うのではなく、当該盗難防止ネジ用締付具を介して、一般工具を用いて前記盗難防止ネジの締め付け、取り外しをできるようにした点に特徴がある。
そのため、前記盗難防止ネジが、例えば、ナンバープレートの裏側のような手の届き難い場所であっても、ラチェット等の一般工具を用いれば、容易に締め付け、取り外し作業ができるうえ、当該締結具を保有しない者以外は、前述された盗難防止ネジを締め付け、取り外しできないので、前記自動車用部品や各種設置物の盗難や悪戯も防止できる。
更に、本発明では、前述された盗難防止ネジと、盗難防止ネジ用締付具と、より構成された盗難防止ネジセットをも提案してなる。
このような盗難防止ネジセットによれば、盗難防止ネジと、当該盗難ネジに対応可能な盗難防止ネジ用締付具を間違って購入することもなく、販売者及び消費者の管理も容易にできる。
本発明によれば、盗難防止ネジの押圧面を押圧しながら軸心方向に回転することができるため、ネジ切れを防止できるうえ、芯ブレが生じ難く、締め付けも容易にできる。
また、前記盗難防止ネジの締め付け後には、把持部をスパナ・レンチ・ドライバー等の一般工具では掴むことができないので、取り付けた自動車部品等の盗難や悪戯を確実に防止できる。
(a)〜(c)は、本発明の盗難防止ネジの一実施形態を示した斜視図、平面図、縦断面図である。 (a)〜(c)は、図1の盗難防止ネジに対応した本発明の盗難防止ネジ用締付具の一実施形態を示した斜視図、平面図、縦断面図である。 図1、図2で示した盗難防止ネジ及び盗難防止ネジ用締付具を用いた施工例を示す施工状態図である。 (a)〜(d)は、図3の施工例の要部を示した拡大断面図である。 (a)、(b)は、図1の盗難防止ネジを用いた他の施工例を示す使用状態図である。 (a)〜(c)は、盗難防止ネジの他の実施形態を示した斜視図、平面図、縦断面図である。 (a)〜(c)は、盗難防止ネジの更に他の実施形態を示した平面図である。 (a)、(b)は、盗難防止ネジに更に座金を設けた分解斜視図、縦断面図である。 押圧面の他の実施形態を示した要部の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)〜(c)は、本発明の盗難防止ネジの一実施形態を示した斜視図、平面図、縦断面図である。
本実施形態の盗難防止ネジAは、外周にネジ部11が形成された軸部1と、当該軸部1の一端に一体形成された頭部2とより構成され、頭部2は、スパナ・レンチ・ドライバー等の一般工具では掴み難い外形に形成している。
本実施形態のネジ部11としては、タッピングネジを例示しているが、これに限らず、ボルトネジ等でも構わない。
また、頭部2の外形は、例えば、図例のような断面略半球状に形成するか、または、断面略台形状に形成することなどが考えられるが、何れにしても頭部2の側面には、軸心方向Pに対して傾斜された傾斜面21を形成することで、前記一般工具では掴み難い形状にしている。
この傾斜面21には、更に前記一般工具では掴み難い形状に形成された把持部3が形成されている。
掴み難い把持部3の形状としては、様々なものが考えられるが、本実施形態で示した把持部3は、頭部2の頂点よりも下方に位置された傾斜面21に、内方に僅かに凹ませて略三日月状に形成したものを例示している。
只、本実施形態で示した把持部3は例示に過ぎず、前記一般工具で掴み難い形状であれば、図例以外の形状のものでも採用できる。
そして、この把持部3には、軸部1の軸心方向Pに押圧可能な押圧面4が形成されてなる。
具体的には、押圧面4は、軸心方向Pと直交する方向に平坦な面を形成するのが好ましいが、例えば、図9で示すように、前記押圧面4は、軸心方向Pと直交する方向(水平方向)を基準にして、下方へ角度θ1(30°)傾斜された押圧面4cや、軸心方向Pと直交する方向を基準にして、下方へ角度θ2(45°)傾斜された押圧面4dを形成することも可能である。
また、本実施形態の押圧面4は、平坦な面に形成されたものを例示しているが、これに限らず、例えば、滑りを防止するために、これら押圧面4の表面を鋸刃状に形成することも可能である。
なお、押圧面4に連続された把持部3の切り込み面については、本実施形態のように軸心方向Pと同方向に形成するのが望ましいが、これに限らず、前記切込み面が軸心方向Pに対して傾斜したものでも構わない。
このような押圧面4を備えた把持部3は、頭部2の傾斜面21に1以上が形成されていれば足り、好ましくは、2以上の把持部3が、軸部1の軸心Oを中心として、同一円周上に配置されるのが望ましく、本実施形態では、軸部1の軸心Oを中心として、同一円周上に3箇所の把持部3が等角度(等間隔)に配置されたものを例示している。
そのため、3箇所の把持部3の押圧面4に、軸心Oを中心として、荷重を均一に分散させることができるので、芯ブレが生じ難いうえ、僅かな押圧力で簡単且つ確実に締め付けできる。
また、本実施形態では、複数形成された把持部3のうち、一の押圧面4を備えた把持部3は、他の押圧面4を備えた把持部3と、軸心Oを中心にして点対称でない位置(対向しない位置)に形成されてなる。
そのため、前記一般工具等によって、万一、把持部3を掴むことができたとしても、当該把持部3を強く掴むことができないうえ、押圧面4を軸心方向Pに押圧することができないので、盗難防止ネジAの盗難や悪戯を確実に防止できる。
このように、本実施形態の盗難防止ネジAによれば、把持部3には、軸心方向Pと直交する方向に押圧面4が形成されているため、軸心方向Pに対して確実に押圧することができる。
そのため、当該盗難防止ネジAの軸部1をネジ穴等へ締め付けする際には、軸部1を軸心方向Pに向けて確実に押圧しながら締め付けできる。
特に、軸部1に形成されたネジ部11が、タッピングネジやボルトの場合には、軸心方向Pに押圧できるので、芯ブレすることがないうえ、ネジ切れすることも防止できるのである。
なお、一旦、締め付けされた盗難防止ネジAを取り外す場合には、把持部3をスパナ・レンチ・ドライバー等の一般工具では掴むことができないので、取り付けされた自動車部品等の盗難や悪戯を確実に防止できる。
図2(a)〜(c)は、図1の盗難防止ネジに対応した本発明の盗難防止ネジ用締付具Bの一実施形態を示した斜視図、底面図、縦断面図である。
この盗難防止ネジ用締付具Bは、本体5の先端に、図1で示された盗難防止ネジAの把持部3に嵌合可能な嵌合突部6を設けると共に、嵌合突部6の先端側には、把持部3の押圧面4を軸心方向Pに押圧可能な突起面7が形成されてなる。
本実施形態では、円柱状に形成された本体5の先端面に、図1で示した盗難防止ネジAの頭部2が嵌り込む凹所8を形成すると共に、当該凹所8の内壁面に、盗難防止ネジAの把持部3と対応する位置に合わせて、当該把持部3に嵌合可能な嵌合突部6を突設している。
また、この嵌合突部6の先端側には、把持部3の押圧面4に密接可能な平坦な突起面7を形成してなる。
一方、本体5の基端側には、スパナ・レンチ・ドライバー等の一般工具で掴むことが可能な掴み部9が形成されてなる。
本実施形態の掴み部9としては、本体5の基端面中央に、一般工具である六角レンチ(ドライバー)が嵌合可能な六角穴を形成したものを例示しているが、これに限定されず、例えば、+又は−ドライバーが嵌合可能な+穴、−穴を形成したり、或いは、本体5の基端側全体を、メガネレンチと嵌合可能な六角状に形成したりすることも可能である。
また、図示しないが、本体5の基端側に、当該本体5を周方向に回転可能な把持部を一体形成して、前記一般工具を用いることなく、この盗難防止ネジ用締付具Bだけで、盗難防止ネジAの着脱作業を行うことも可能である。
前述のように構成した本実施形態の盗難防止ネジA及び盗難防止ネジ用締付具Bは、夫々を単独で実施することも勿論可能であるが、好ましくは、任意の盗難防止ネジAに対して、これに対応する盗難防止ネジ用締付具Bを組み合わせてなる盗難防止ネジセットとして販売すれば、まるで、ドア等を施錠する鍵と鍵穴の関係のように、盗難防止効果が一層向上されるため望ましい。
図3は、図1、図2で示した盗難防止ネジA及び盗難防止ネジ用締付具Bを用いた施工例を示す施工状態図であり、図4(a)〜(d)は、図3の施工例の要部を示した拡大断面図である。
ここで、図1、図2と共通する部位には、同一の符号を付して、重複する説明は省略し、以下では、本実施形態の施工例についてのみ説明する。
先ず、自動車のコンソールパネルYに形成されたネジ穴(または開口)Y1に、ナビゲーションXの適所に開設されているネジ穴(または開口)X1を重合して、当該ナビゲーションXを位置決めする。
次に、このナビゲーションXのネジ穴X1を通じて、盗難防止ネジAの軸部1を手で回しながら当該軸部1をコンソールパネルYのネジ穴Y1に螺着して仮止めする〔図4(a)、(b)参照。〕。
次に、仮止めした盗難防止ネジAの頭部2に向けて、盗難防止ネジ用締付具Bの凹所8を被せると共に、本体5を周方向に回転させながら、盗難防止ネジAの把持部3に、盗難防止ネジ用締付具Bの嵌合突部6を嵌合する〔図4(b)参照。〕。
次に、盗難防止ネジ用締付具Bの基端側の掴み部9に、一般工具Cの先端を挿入したうえで、当該一般工具Cを押し付けながら、周方向に回転させて盗難防止ネジAを締め付ける〔図4(c)参照。〕。
そして、前記一般工具C及び盗難防止ネジ用締付具Bを盗難防止ネジAから離脱させて、コンソールパネルYにナビゲーションXの取り付けを完了する〔図4(d)参照。〕。
なお、ここでは、本実施形態の盗難防止ネジA及び盗難防止ネジ用締付具Bを用いて自動車のコンソールパネルYに埋設されるナビゲーションXの施工例について示しているが、これに限定されず、図5(a)に示すようなナンバープレート等の自動車用部品、或いは、図5(b)に示すような侵入防止柵の他、自動販売機や便座等の屋内外に設置された各種設置物などでも同様に取り付けできることは勿論である。
このように、本実施形態の盗難防止ネジA及び盗難防止ネジ用締付具Bによれば、盗難防止ネジAの押圧面4を押圧しながら軸心方向Pに回転することができ、ネジ切れを防止できるうえ、芯ブレが生じ難く、締め付けも容易にできる。
また、一旦取り付けされたナビゲーションX等は、盗難防止ネジAに対応した盗難防止ネジ用締付具Bを用いない限り、盗難防止ネジAをスパナ・レンチ・ドライバー等の一般工具Cでは掴むことができないため、当該ナビゲーションX等の盗難や悪戯を確実に防止できる。
図6(a)〜(c)は、盗難防止ネジの他の実施形態を示した斜視図、平面図、縦断面図、図7(a)〜(c)は、盗難防止ネジの更に他の実施形態を示した平面図、図8(a)、(b)は、盗難防止ネジの他の実施形態を示した斜視図、平面図、縦断面図を夫々示したものである。
ここで、図1〜図5と共通する部位には、同一の符号を付して、重複する説明は省略し、以下では、本実施形態の特徴についてのみ説明する。
図6(a)〜(c)で示した盗難防止ネジAは、軸部1をボルトネジに形成すると共に、頭部2に複数形成された把持部3が、夫々異なる高さ(深さ)Lに形成されたものを示している。
そのため、これらの把持部3には、異なる面積の押圧面4、4a、4bが夫々形成されてなる。
本実施形態の盗難防止ネジAによれば、夫々の把持部3には軸心方向と直交する方向に異なる高さL位置に押圧面4、4a、4bが形成されているため、軸心方向Pに対して確実に押圧をかけることができる。
そのため、前記軸部1をネジ穴Y1等へ締め付けする際に、当該軸部1を軸心方向Pに向けて確実に押圧しながら締め付けできる。
しかも、異なる高さL位置に形成された押圧面4、4a、4bは、スパナ・レンチ・ドライバー等の一般工具Cで掴むことを更に困難にできるので、取り付けされた自動車部品等の盗難や悪戯を、より確実に防止できるのである。
また、図7(a)〜(c)で示した盗難防止ネジAは、頭部2に形成された把持部3の他の実施形態を夫々示したものである。
具体的には、図7(a)の盗難防止ネジAは、頭部2の軸心Oから夫々異なる角度に複数の把持部3が形成されたものを示しており、ここでは、3箇所の把持部3が、頭部2の軸心Oから異なる角度に夫々形成されたものを示している。
また、図7(b)の盗難防止ネジAは、把持部3が2箇所に形成されたものを示している。
もちろん、これら図7(a)、(b)に示した何れの盗難防止ネジAも、一の押圧面4と他の押圧面4が、軸心Oを中心とする点対称の位置には形成されていない。
更に、図7(c)の盗難防止ネジAは、把持部3が1箇所のみに形成されたものを示している。
これらの盗難防止ネジAによれば、挟持用の一般工具として代表的なペンチ等では、掴むことができないため、盗難や悪戯を更に防止できる。
但し、これらの盗難防止ネジAでは、等間隔に複数の押圧面4が形成されていないので、前記実施形態のものに比べれば、軸心方向Pに向けて均等に押圧できるという点では効果が弱くなってしまう。
しかしながら、把持部3及び押圧面4をできるだけ少なく形成することによって、前記一般工具で掴むことを、一層困難にできるという点では、好ましいものである。
また、図8(a)、(b)の盗難用防止ネジAは、図1のものに、更に、座金Dを設けた分解斜視図、縦断面図である。
具体的には、座金Dは、リング状に形成された本体中央に、盗難防止ネジAのネジ部11を貫通可能な孔部D1を形成すると共に、前記本体の外壁D2は、上方に向けて徐々に細く傾斜された断面略三角状に形成されてなる。
このような座金Dを介して、前記同様に盗難防止ネジAを取り付ければ、取り付け後の頭部2の把持部3周囲に前記一般工具を差し込む隙間が殆ど無くすことができるので、取り付けされた自動車部品等の盗難や悪戯を一層確実に防止できるのである。
以上の通り、本実施形態で示した盗難防止ネジAによれば、押圧面4を押圧しながら軸心方向Pに回転することができ、ネジ切れを防止できるうえ、芯ブレが生じ難く、締め付けも容易にできるというネジ特有の効果を得ることができるものである。
なお、本実施形態で示した盗難防止ネジAの頭部2の構成を、ナットとして利用しても、前記同様の効果を得ることができる。
A 盗難防止ネジ
B 盗難防止ネジ用締付具
C 一般工具
O 軸心
P 軸心方向
1 軸部
11 ネジ部
2 頭部
21 傾斜面
3 把持部
4 押圧面
5 本体
6 嵌合突部
7 突起面
9 掴み部

Claims (8)

  1. 外周にネジ部が形成された軸部と、当該軸部の一端に一体形成された頭部とより構成され、前記頭部は、スパナ・レンチ・ドライバー等の一般工具では掴み難い外形に形成されてなる盗難防止ネジにおいて、
    前記頭部には、前記一般工具では掴み難い形状に形成された把持部が形成されると共に、前記把持部には、前記軸部の軸心方向に押圧可能な押圧面が形成されてなることを特徴とする盗難防止ネジ。
  2. 押圧面は、軸部の軸心方向と直交する方向に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の盗難防止ネジ。
  3. 頭部の側面は、軸心方向に対して傾斜された傾斜面を形成してなり、当該傾斜面に前記押圧面を備えた把持部が形成されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の盗難防止ネジ。
  4. 押圧面を備えた把持部は、前記頭部に複数形成されており、少なくとも2以上の前記押圧面が、軸部の軸心を中心として、同一円周上に配置されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の盗難防止ネジ。
  5. 複数形成された把持部のうち、一の押圧面を備えた把持部は、他の押圧面を備えた把持部と、軸心を中心にして点対称でない位置に形成されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の盗難防止ネジ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載された盗難防止ネジの着脱に用いるための盗難防止ネジ用締付具であって、前記盗難防止ネジ用締付具は、本体の先端に、盗難防止ネジの把持部に嵌合可能な嵌合突部を設けると共に、前記嵌合突部の先端側には、前記把持部の押圧面を軸心方向に押圧可能な突起面が形成されてなることを特徴とする盗難防止ネジ用締付具。
  7. 本体の基端側には、スパナ・レンチ・ドライバー等の一般工具で掴むことが可能な掴み部が形成されてなることを特徴とする請求項6に記載の盗難防止ネジ用締付具。
  8. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載された盗難防止ネジと、請求項6又は請求項7に記載された盗難防止ネジ用締付具と、より構成されてなる盗難防止ネジセット。
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