JP4855440B2 - ボルト - Google Patents

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Description

本発明は被締結物に螺着するボルトに関するものであり、特に被締結物に一旦螺着した後は、被締結物から取り外すことが困難なボルトに関するものである。
車両にナンバープレートを取り付けるボルト、U字溝に溝蓋を取り付けるボルト等々、2つ以上の被締結物を接続した後に、被締結物から取り外すことが困難なボルトが種々提案されている。
例えば特許文献1にはボルトとナットからなり、ナットと被締結物との間にワッシャを挿入し、ワッシャとナットの接合面をナットが被締結物を締め付けるときにはワッシャを回転する係止部となり、ナットを逆方向の回転時には係止部とならない楔形斜面を有し、ワッシャに設けた尖った嵌め筋を被締結物に食い込ませてナットの緩みを防止する構造のボルトナットが開示されている。しかしながらかかる構造ではワッシャの加工費が嵩み、また、被締結物が硬いものである場合は対応できない等の不具合がある。
また、特許文献2にはボルトと該ボルトを締付ける締付け材とを別部品とし、両者をネジ部材で取り付け、ナットを被締結物に取り付けた後はナットを取り外して盗難を防止する装置が開示されている。しかしながらかかる構成ではナットの締付け作業とナットの取り外し作業とが発生し、作業工程が多くなり、ナットを取り外すことを忘れると盗難防止の役割がなくなる等の欠点を有している。
また、特許文献3には、ネジ軸の頭部に傘状のフランジ部が設けられ、該フランジ部の上端に径を細くした破断用縊れ部を介して回動操作部を設け、一定以上のトルクが縊れ部にかかると該縊れ部から折れてそれ以上の力が被締結物にかからなくすると共に、傘部には工具がかからないので緩めることができない構成が開示されている。しかし、かかる構成では万が一ボルトを緩めなければいけない事態になったときでもボルトを緩めることができない等の不具合が発生する。
実用新案登録第3092753号公報 特開平10−37939号公報 特開2003−343537号公報
本発明は特殊な工具を用いることなく締め付けることができ、締め付けた後でも必要により緩めることができるボルトに関するものである。
本発明の第一のボルトは、中心に貫通孔を有するボルト軸からなる第一ボルトと、前記第一ボルト軸に穿設の貫通孔に摺動自在に挿入され、前記第一ボルトの長さよりも長い第二ボルト軸と該第二ボルト軸の一端に設けた第二セレーションとからなる第二ボルトと、前記第二ボルトの第二セレーションとは反対側の第二ボルト軸端に設けたロック部とからなり、前記第一ボルトの頭部には、一方方向の回転時には係止部となり、逆方向の回転時には係止部とならない第一係止部を有し、前記第二セレーションの前記第一ボルトの頭部と対峙する面には、前記第一ボルトに設けた第一係止部に係止して該第一ボルトを一方方向にのみ回動する第二係止部を有し、前記第一ボルトに設けた凹部の開口端部は、前記第二ボルト軸を挿通し、かつ、該凹部に収納される前記ロック部を係止する狭部に構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第二のボルトは、中心に凹部を有する第一ボルト軸と該ボルト軸の一端に設けた第一セレーションとからなる第一ボルトと、前記第一ボルト軸に穿設の凹部に下半身が摺動自在に挿入される第二ボルト軸と、該第二ボルト軸の一端に設けた第二セレーションとからなる第二ボルトと、前記第二ボルトの第二セレーションとは反対側の第二ボルト軸端に設けたロック部とからなり、前記第一セレーションの頭部には一方方向の回転時には係止部となり、逆方向の回転時には係止部とならない第一係止部を有し、前記第二セレーションの前記第一セレーションと対峙する面には前記第一セレーションに設けた第一係止部に係止して該第一セレーションを一方方向にのみ回動する第二係止部を有し、前記第一ボルトに設けた凹部の開口端部は、前記第二ボルト軸を挿通し、かつ、該凹部に収納される前記ロック部を係止する狭部に構成されていることを特徴とするものである。
前記ボルトにおいて、前記第一ボルト軸と前記第一セレーションとは一体に形成されていることが好ましい。
前記ボルトにおいて、前記第一ボルト軸と前記第一セレーションとは別体に形成され、前記第一ボルト軸の先端部に前記第一セレーションが固定されていることが好ましい。
前記ボルトにおいて、前記第二ボルト軸と前記第二セレーションとは一体に形成されていることが好ましい。
前記ボルトにおいて、前記第二ボルト軸と前記第二セレーションとは別体に形成され、前記第ニボルト軸の先端部に前記第二セレーションが固定されていることが好ましい。
前記ボルトにおいて、前記第二セレーションの前記第一セレーションと対峙する面に、前記第一セレーションに設けた第一係止部に係止して前記第一ボルトを回動する第二係止部を有するワッシャが固定されている構成とすることが好ましい。
前記ボルトにおいて、前記第一ボルトの頭部には、第三の工具と係合し、第一ボルトを回動可能とする凹部、又は凸部が形成されている構成とすることが好ましい。
前記第一のボルトにおいて、前記第一ボルトの頭部が円弧状であり、該円弧状の表面に、前記係止部が設けられている構成とすることが好ましい。
前記第二のボルトにおいて、前記第一セレーションの頭部が円弧状であり、該円弧状の表面に、前記係止部が設けられている構成とすることが好ましい。
前記第一ボルトの尻部と前記ロック部との間にバネ部材が挿入されていることが好ましい。
本発明のボルトは、一度締め付けてしまうと、緩めたり、取り外すことができず、必要により取り外すときは、前記第二ボルトを破損して取り外すことになるため、ボルトを締め付けた後に取り外したことが一目瞭然に判断できる効果がある。
本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第一実施形態であるボルト10を示すもので、該ボルト10は、第一ボルト3と、第二ボルト5と、ロック部7とで構成されている。
第一ボルト3は中心に凹部11を有する第一ボルト軸13からなり、該第一ボルト軸13の表面には螺旋溝15が刻設されている。前記凹部11の開口部分には後述する第二ボルト軸23の軸径より大きく、後述するロック部7の直径より小さい貫通孔(狭部)17を有する栓19が固定されている。即ち、凹部11の開口部は栓19で狭部17が構成されている。
第二ボルト5は前記第一ボルト軸13に設けた凹部11に下半身が摺動自在に挿入される第二ボルト軸23と、該第二ボルト軸23の先端部に設けた第二セレーション25とからなっている。
前記第二ボルト5の第二セレーション25とは反対側の第二ボルト軸23後端にロック部7が形成されている。
第一ボルト軸13の頭部には一方方向の回転時には係止部となり、逆方向の回転時には係止部とならない第一係止部12が形成されている。図1に示す第一係止部12は、第一ボルト軸13の中心から半径方向に放射状に設けられた複数の切り立った当接面14(係合する係止部)と、該切り立った当接面14を頂点として斜め錐面の楔形斜面状に低くなる傾斜面18とからなり、後述する第二ボルト5に形成の第二係止部22と噛み合って第一ボルト3を被締結物に締め付ける一方方向にのみ回転し、逆方向(締結を緩める方向)の回転力に対しては空回りするように構成されている。
第二ボルト5は、前記第一ボルト軸13に穿設の凹部11に摺動自在に挿入される第二ボルト軸23と、該第二ボルト軸23の一端に設けた第二セレーション25とで構成されている。第二ボルト軸23と第二セレーション25とは一体に形成しても良く、別体に形成して接合(固定)してもよい。
第二セレーション25の前記第一ボルト頭部に設けた第一係止部12と対峙する面には、前記第一ボルトに設けた第一係止部12に係止して該第一ボルト3を一方方向(ボルトを締め付ける方向)にのみ回動する第二係止部22が形成されている。第二係止部22は図示するように第一係止部12の当接面14に当接し、第一係止部12の当接面14に一方方向の回転力を加える当接部24と、該当接部24を頂点として斜め錐面の楔形斜面状に低くなる傾斜面28とからなり、前記第一係止部12と噛み合って第一ボルト3を一方方向に回動し、逆方向には空回りする構成となっている。
前記係止部12、22として切り立った面(当接部)14、24を形成したが、係止部12、22としては切り立った面の代わりに、三角形状に垂直に切り込んだ切込み面と突出面として構成することもできる。
また、当接面の数はボルトの大きさにもよるが2〜8個程度が適している。
ロック部7は第二ボルト5の尻部に取り付けられ、第二ボルト5が第一ボルト3から抜けるのを防止するためのもので、したがって該ロック部7は第一ボルト3の凹部11の開口部を狭める狭部17の孔径より大きく、凹部11の孔径より小さい構成となっている。ロック部7は第二ボルト5が第一ボルト3から抜けるのを防ぐ役割を果せば足りるので、その形状は円形、多角形状、棒状等の形状で形成でき、第二ボルト5への取り付けはねじ込み、溶接、接着剤による接着等で取り付けることができる。
第一ボルト3と第二ボルト5との組立ては、先ず第二ボルト軸23に栓19を通し、第二ボルト軸23の尻部にロック部7を固着し、第一ボルト3の凹部11にロック部7を挿入する。次いで、第一ボルト軸13に栓19を固着する。あるいは、凹部11の開口部端に栓19を固着する。栓19を第一ボルト軸13に、または凹部11の開口部端に固着する方法は溶接、接着剤等任意であるが、第一ボルト3と第二ボルト5とが容易に分離できないように固着する。
図1ではロック部7と栓19との間にバネ部材(スプリング)9が挿着されている。バネ部材9は第一ボルト3の頭部に第二ボルト5の第二セレーション25を常に接触させる役割を果たしている。即ち、第一ボルト3と第二ボルト5とが一体になっているように構成する。なお、このバネ部材9は必要としないときには挿着を省略することができる。
図中26は第三の工具により第二ボルト5を回動するために、第二ボルト5に設けた回動部で、図示する回動部26は、例えばレンジを挿入し第二ボルト5を回動するレンジ装着穴である。なお、第二ボルト5を回動する回動部26としては、その他に六角ボルト、なべ小ネジ、丸小ネジ、等の形状でも良い。
第一実施形態のボルト10で2枚の被締結物A、Bを結合するには、図2(a)に示すように被締結物A、B双方に第一ボルト3の螺旋溝15に螺合する螺旋溝Cを切り、該螺旋溝Cに第一ボルト3をねじ込む。ねじ込むにあたっては第二ボルト5の頭部に設けた例えば6角溝の回動部26(図1参照)に図示しない6角レンジを挿入して回すことで、第二セレーション25に設けた係止部22が第一ボルト3に設けた係止部12に噛み合って第一ボルト3を回転させ、被締結物A、Bの螺旋溝Cに第一ボルト3をねじ込み、被締結物A、Bを締結する。
図2に示すようにボルト10で被締結物A、Bを一旦螺着した後、この結合を取り外そうとして第二ボルト5を取り外し方向(締め付けと逆方向)に回転しても、第一係止部12と第二係止部22とは空回りして第二セレーション25の回転力が第一ボルト3に加わらず、第一ボルト3が外れる方向に回動することはなく、したがって、一旦締め付けると、このままでは取り外すことができない。
また、第二ボルト軸23の長さは図1(c)、図2(b)に示すように第一ボルト軸13と第二ボルト軸23とを引き離したときに、即ち、ロック部7が栓19に突き当たったときに、第一ボルト3の頭から第二ボルト軸23が少なくとも長さhだけ露出するように設計する。長さhは任意に設計できるが、図示するように第一係止部12と第二係止部22との噛み合わせが外れる長さh以上とすることが好ましい。
被締結物A、Bの結合を解除するには図2(b)に示すように第二ボルト5を上方へ引き上げる。第二ボルト5を上方へ引き上げることで第一ボルト3と第二セレーション25との間に長さhの間隙ができる。この間隙を利用して第二ボルト軸23を切断する。第二ボルト軸23を切断することにより第一ボルト3の頭部が出現し、該頭部に設けた図示しない第三の工具(ドライバー、レンチ等)と係合し、第一ボルトを回動可能とする窪み27〔図1(c)参照〕、又は凸部(図示せず)に第三の工具を装着して第一ボルト3を取り外す方向(取り付ける方向とは逆方向)に回転し、第一ボルト3を被締結物から取り除く。前記窪み27としては多角形のレンチと合う多角形の穴、マイナスあるいはプラスドライバーを挿入しうるマイナスまたはプラスの溝、複数の窪み等である。図示しない凸部としては該凸部に引っ掛けて第一ボルト3を回動しうる棒状あるいは多角形柱等である。なお、被締結物を盗難から守る場合には、第一ボルト3の頭部には何も設けず、第三工具によるボルトの回転を阻止するようにする。また、不正行為等により第二ボルト5が破損された場合、外部から見て第二ボルト5がないことが判明するので、盗難防止の監視にもなる。また、第一ボルト3の頭が被締結物Aの表面にまでねじ込んでおけば、第三の工具が第一ボルト3に絡まなくなり、第一ボルト3を緩めることができなくなる効果もある。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、発明の主旨を変えない範囲での変更が種々可能である。
図3は本発明の第二の実施形態であるボルト30を示すものである。なお、第一実施形態と同一部分は同一符号を付して詳細な説明は省略する。
第二実施形態のボルト30は、第一ボルト33と、第二ボルト5と、ロック部7とで構成されている。
第一ボルト33は、中心に凹部11を有する第一ボルト軸31と、該ボルト軸31の一端に設けた第一セレーション35とからなる。
第二ボルト5は、前記第一ボルト軸31に穿設の凹部11に摺動自在に挿入される第二ボルト軸23と、該第二ボルト軸23の一端に設けた第二セレーション25とからなる。
前記第一セレーション35の頭部上には、一方方向の回転時には係止部となり、逆方向の回転時には係止部とならない第一係止部12が形成されている。
前記第二セレーション25の前記第一セレーション35と対峙する面には、前記第一セレーション35に設けた第一係止部12に係止して該第一セレーション35を一方方向にのみ回動する第二係止部22が設けられている。
図4は第一セレーション35の頭部に設ける第一係止部12の一実施形態を示す。図4に示す第一係止部12は6個の当接面14を有している。第一係止部12は第一ボルト軸33の中心から半径方向に放射状に設けられた複数の切り立った当接面14(係合する係止部)と、該切り立った当接面14を頂点として斜め錐面の楔形斜面状に低くなる傾斜面18とからなり、第二ボルト5に形成の第二係止部22と噛み合って第一ボルト33を被締結物に締め付ける一方方向にのみ回転し、逆方向(締結を緩める方向)の回転力に対しては空回りするように構成されている。
前記係止部12、22としては切り立った面(当接部)14、24を形成したが、係止部12、22としては切り立った面の代わりに、三角形状に垂直に切り込んだ切込み面と突出面との組み合わせで構成することもできる。また、図4では当接面の数を6個の実施形態を示したが、当接面の数はボルトの大きさを勘案して、2〜8個程度とすることが好ましい。
ロック部7は、前記第二ボルト5の第二セレーション25とは反対側の第二ボルト軸端に設けられ、第一ボルト33に設けた凹部11に挿入でき、凹部11の開口端部を狭くする狭部17に係止される大きさに設計されている。
前記第一ボルト33に設けた凹部11の開口端部は、前記第二ボルト軸23を挿通し、かつ、該凹部11に収納される前記ロック部7を係止する狭部17に構成されている。なお、図3に示す狭部17は第一セレーション35の中心に、第二ボルト軸23を挿通し、ロック部7を通さない大きさの貫通孔(狭部)17を穿設した構成を示しているが、第一実施形態と同様に第一セレーション35には凹部11の口径と同じあるいはそれ以上の貫通孔を穿設し、該貫通孔を、前記栓19で塞ぐ構成とするようにしても良いことは勿論である。
前記したように、第二ボルト5は前記第一ボルト33に穿設の凹部11に摺動自在に挿入される第二ボルト軸23と、該第二ボルト軸23の一端に設けた第二セレーション25とで構成されているが、第二ボルト軸23と第二セレーション25とは一体に成形してもよく、別体に成形して接合(固定)してもよい。
第一ボルト33と第二ボルト5との組立ては、先ず第二ボルト軸23に第一セレーション35(必要により栓19)を通し、第二ボルト軸23の尻部にロック部7を固着し、第一ボルト33の凹部11にロック部7を挿入する。次いで、(必要により凹部11の開口部に栓19を固着する。)第一セレーション35を第一ボルト軸31に固着する。固着する方法は溶接、接着剤等任意であるが、第一ボルト33と第二ボルト5とが容易に分離できないように固着する。
図3ではロック部7と第一セレーション35との間にバネ部材(スプリング)9が挿着されている。バネ部材9は第一ボルト33の頭部に第二ボルト5の第二セレーション25を常に接触させる役割を果たしている。即ち、第一ボルト33と第二ボルト5とが一体になっているように構成する。なお、このバネ部材9は必要としないときには挿着を省略することができる。
上述したように本第二実施形態のボルト30は、該第二のボルト30における第一ボルト33が第一実施形態におけるボルト10の第一ボルト3と相違する。
第一ボルト33を構成する第一セレーション35は第一ボルト軸31と一体に例えば鍛造で形成することができる。この場合には栓19で第一ボルト33と第二ボルト5とを連結する。一方、所定箇所に螺旋溝15が刻接された第一ボルト軸31の頭部に、別工程で成形した第一セレーション35を溶接、接着剤による接着、焼き嵌め等の方法で固着する形成方法もある。第一ボルト軸31と第一セレーション35とを別体とするのは、第一ボルト軸31として市販の長尺ねじ棒を調達して所定の長さに切断し、凹部11を穿接し、一方、第一セレーション35はプレス加工で容易に製作できるため、両者を接合(固定)することで安価に製造、提供できるためである。
本実施形態のボルト30で2枚の被締結物A、Bを結合するには、図3(d)に示すように、少なくとも下側となる被締結物Bに第一ボルト33の螺旋溝15に螺合する螺旋溝Cを切り、該螺旋溝Cに第一ボルト33をねじ込む。ねじ込むにあたっては第二ボルト5の頭部に設けた例えば6角溝26に図示しない6角レンジを挿入して回すことで、第二セレーション25に設けた第二係止部22が第一ボルト33に設けた第一係止部12に噛み合って第一ボルト33を回転させ、被締結物(A、)Bの螺旋溝Cに第一ボルト33をねじ込み、第一セレーション35の下部が被締結物Aの面に当接させることで被締結物A、Bを締結する。
第二実施形態における盗難防止対策等は第一実施形態と同様であるので、その詳細な説明は省略する。なお、本第二実施形態のボルト30を特に盗難防止用として使用する場合は、第一セレーション35の肉厚は極力薄くし、その外形は円形、または円錐形状、あるいは傘状、とし、スパナ等と係合して第一ボルト33が回動されるのを極力防止する構造とすることが好ましい。
図5は本発明の第三の実施形態を示すもので、該第三の実施形態は、上述した第二の実施形態における第二セレーション25の構成が相違するのみで、その他は第一、第二の実施形態と同様であるので、第二の実施形態と同じ部分には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、第二セレーション25はフランジ部41と第二係止部22を形成したワッシャ43とからなっている。フランジ部41は第二ボルト軸23と一体に、あるいは別工程で製作して第二ボルト軸23に固着して設け、ワッシャ43はプレス成形等で成形してフランジ部41の下面、即ち第一セレーション35と第二係止部22が対峙するように接着剤あるいは溶接等で固着する。
本第三実施形態において第二セレーション25をフランジ部41とワッシャ43とに分離するのは、第二ボルト軸23にフランジ部41を有する部分は例えば市販のボルトをそのまま採用でき、このボルトのフランジ部41にプレス成形等で作成したワッシャ43を固着することで、安価に提供できるためである。上記は市販のボルトを使用する、としたが、ボルト軸に螺子が刻設されている必要性はなく、T字状のものであれば良いことは勿論である。
本発明における第一ボルト軸、第二ボルト軸は鉄、ステンレス等の金属で、あるいは硬質のプラスチック材で形成する。また、ボルト軸と別工程で成形する第一セレーション、第二セレーション、ワッシャはボルト軸と同じ金属、または硬質のプラスチックで作成することができる。
図6は第四の実施形態を示すもので、該第四の実施形態は第一ボルト軸31に設けた第一セレーション35の頭部が半円形の凸状に構成され、この部分に第一係止部12が形成されている。第一係止部12の形成は半円形の周縁部を直線状に削ることで簡単に加工ができる。また、第二ボルト5の第二セレーション25に設ける第二係止部22は第一ボルト軸31の頭部形状に合致させた半円形の凹部とし、第一係止部12が前記第二係止部22に噛み合うように構成されている。このように第一ボルト頭部を半円形の凸状とすることで、第一ボルトを取り外す時の工具の引っ掛けが困難となり、より盗難防止用としての効果が向上する。なお、図6は第二の実施形態のボルト30の変形例として説明したが、第一実施形態のボルト10にそのまま適用できることは勿論である。
図7は本発明ボルトの第五の実施形態を示すもので第二のボルト30を例として本発明ボルトの使用状態を示すもので、第一ボルト軸31の尻部にナット47を螺着した状態を示している。例えば被締結物A、Bを本発明ボルトで接続後、ナット47が回動できない状態で組付けるような場合には、被締結物A、Bに螺子溝を刻設することなくナット47を使用することも可能である。
本発明の実施形態においては、上述したようにバネ部材(例えば螺旋バネ)9を第二ボルト5の、ロック部7と第一ボルト軸13(31)に設けた凹部11の口径を狭める狭部17との間に挿入している、このようにバネ部材9を挿入することで、第一ボルト3(33)と第二ボルト5との係止部間における隙間が常にバネ部材9の反発力により閉じられ、被締結物を結合した状態で第二ボルト5の遊動が抑えられて動かなくなり、例えば振動の生じる場所での使用において騒音を発することなく使用することができる。なお、バネ部材9の採用は任意である。
本発明の第一の実施形態を示すもので、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)はa−a線断面図である。 ボルトを彼結合物に取り付けた状態を示す一部欠裁正面図で、(a)は第一ボルトと第二ボルトとが閉じた状態を、(b)は開いた状態を示す。 本発明の第二の実施形態を示すもので、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)はa−a線断面図、(d)は使用状態を示す説明図である。 本発明の第二の実施形態における第一ボルトを示すもので、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)はb−b線断面図である。 本発明の第三の実施形態を示すもので、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)はc−c線断面図である。 本発明の第四実施形態を示す正面図である。 本発明の第五実施形態を示す正面図である。
符号の説明
3 第一ボルト
5 第二ボルト
7 ロック部
9 バネ部材
10 ボルト
11 凹部
12 第一係止部
13 第一ボルト軸
14 当接面
15 螺旋溝
17 狭部
18 傾斜面
19 栓
22 第二係止部
23 第二ボルト軸
24 当接部
25 第二セレーション
26 回動部
28 傾斜面
30 ボルト
31 第一ボルト軸
33 第一ボルト
35 第一セレーション
41 フランジ部
43 ワッシャ
47 ナット
A 被締結物
B 被締結物
C 螺旋溝

Claims (11)

  1. 中心に有底の凹部を設けた第一ボルト軸からなる第一ボルトと、前記第一ボルト軸に設けた前記凹部に下半身が摺動自在に挿入される第二ボルト軸と、該第二ボルト軸の先端部に設けた第二セレーションとからなる第二ボルトと、前記第二ボルトの第二セレーションとは反対側の第二ボルト軸後端に設けたロック部と、からなり、前記第一ボルトの頭部上には、一方方向の回転時には係止部となり、逆方向の回転時には係止部とならない第一係止部が形成され、前記第二セレーションの前記第一ボルトの頭部と対峙する面には、前記第一ボルトに設けた第一係止部に係止して該第一ボルトを一方方向にのみ回動する第二係止部が形成され、前記第一ボルトに設けた凹部の開口端部は、前記第二ボルト軸を挿通し、かつ、該凹部に収納される前記ロック部を係止する狭部に構成されているボルト。
  2. 中心に有底の凹部を設けた第一ボルト軸と、該ボルト軸の一端に設けた第一セレーションとからなる第一ボルトと、前記第一ボルト軸に穿設の凹部に下半身が摺動自在に挿入される第二ボルト軸と、該第二ボルト軸の一端に設けた第二セレーションとからなる第二ボルトと、前記第二ボルトの第二セレーションとは反対側の第二ボルト軸端に設けたロック部と、からなり、前記第一セレーションの頭部上には、一方方向の回転時には係止部となり、逆方向の回転時には係止部とならない第一係止部を有し、前記第二セレーションの前記第一セレーションと対峙する面には、前記第一セレーションに設けた第一係止部に係止して該第一セレーションを一方方向にのみ回動する第二係止部を有し、前記第一ボルトに設けた凹部の開口端部は、前記第二ボルト軸を挿通し、かつ、該凹部に収納される前記ロック部を係止する狭部に構成されているボルト。
  3. 前記第一ボルト軸と前記第一セレーションとは一体に形成されている請求項2に記載のボルト。
  4. 前記第一ボルト軸と前記第一セレーションとは別体に形成され、前記第一ボルト軸の先端部に前記第一セレーションが固定されている請求項2に記載のボルト。
  5. 前記第二ボルト軸と前記第ニセレーションとは一体に形成されている請求項1又は2に記載のボルト。
  6. 前記第二ボルト軸と前記第ニセレーションとは別体に形成され、前記第二ボルト軸の先端部に前記第二セレーションが固定されている請求項1又は2に記載のボルト。
  7. 前記第二セレーションの前記第一セレーションと対峙する面に、前記第一セレーションに設けた第一係止部に係止して前記第一ボルトを一方方向のみに回動する第二係止部を有するワッシャが固定されている請求項1又は2に記載のボルト。
  8. 前記第一ボルトの頭部には、第三の工具と係合し、第一ボルトを回動可能とする凹部、又は凸部が形成されている請求項1又は2に記載のボルト。
  9. 前記第一ボルトの頭部が円弧状であり、該円弧状の表面に、前記第一係止部が設けられている請求項1に記載のボルト。
  10. 前記第一セレーションの頭部が円弧状であり、該円弧状の表面に、前記第一係止部が設けられている請求項2に記載のボルト。
  11. 前記第一ボルトの凹部開口端の狭部と前記ロック部との間にバネ部材が挿入されている請求項1又は2に記載のボルト。
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