JP3125160U - ロックナット - Google Patents

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種一 岸田
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協永産業株式会社
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Abstract

【課題】 容易に製造することができる、ガード部材がナット本体から外れず、しかもナット本体上で空転するようにしたロックナットを提供すること。
【解決手段】 外周面にキーが形成された締め付け部13をもつナット本体10と、前記締め付け部13との間に空隙を保持しナット本体10に嵌められて当該ナット本体10に係留されるガード部材20とを備えたロックナットにおいて、前記ナット本体10のキーを避けた外周面に、止め環部16とこの止め環部16に隣接した溝環部17を形成し、前記ガード部材20の内周に前記溝環部17に嵌まる高さの突出環部26を設け、該突出環部26が前記止め環部16を乗り越えて溝環部17に嵌合されることにより、ガード部材20をナット部材に離脱不能に係留したこと。
【選択図】図4

Description

本考案は、自動車用ホイールのロックナットを始めとし、様々な分野で使用されるナットにおいて、通常の汎用工具や一般的な工具によっては締め付け操作や緩め操作をすることができない高い防盗性を付与したロックナットに関する。
専用工具を使用しなければ、締め付け作業や緩め作業ができないロックナットは、種々の分野用に数多く提案され、実用にも供されている。例えば、自動車ホイールの盗難を防ぐために、ナット頭部を七角形などの不等辺多角形に形成して、専用のレンチでしか緩めることができないようにしたロックナットが提案されている。
しかし、異形角頭部のロックナットは、プライヤーのような挟み工具を使って当該ナットを緩めることができるので、これを回避するためナットにスリーブ状のガード部材を装着したロックナットが提案されている。このガード部材は、自動車ホイールをハブに締結するロックナットに被せてホイールにはめ、専用キーソケットをキー部に挿入して、そのロックナットを回転させて締め付けることで、ガード部材付きのロックナットによってホイールをハブに固定させ、逆方向に回転させることで、前記ナットを緩めて外しホイールをハブから外せるようなっている(例えば特許文献1を参照)。
上記ガード部材を取付けたナットは、専用キーソケットがないと、ナットを緩めることができないため、ホイールの防盗性に優れている。しかし、ガード部材は、たんにロックナットにかぶせてあるだけなので、ナットとガード部材とを対にして保管しなければならず、保管中にガード部材を紛失しやすく、取り扱いに不便がある。
この点に鑑み本出願人は、先にガード部材の一端を折り曲げて、この折り曲げ部をナット本体にある溝部に嵌め込むことで、ガード部材をナット本体から外れないようにしたロックナットを提案した。(例えば特許文献2を参照)。このロックナットは、ガード部材がナット本体から外れないが、かなりの荷重を掛けてガード部材の折り曲げ部を曲げながら当該ガード部材をロックナットに圧入しなければならないため、製造にかなりの手間を要し、製造コストが高くなるという難点があった。
実開昭63−37812号公報 特開2003ー239935号公報
本考案は、以上のような現状に鑑み、容易に製造することができる、ガード部材がナット本体から外れず、しかもナット本体上で空転するようにしたロックナットを提供することを、その課題とする。
上記の課題を解決することを目的としてなされた本考案ロックナットの構成は、外周面にキーが形成された締め付け部をもつナット本体と、前記締め付け部との間に空隙を保持しナット本体に嵌められて当該ナット本体に係留されるガード部材とを備えたロックナットにおいて、
前記ナット本体のキーを避けた外周面に、止め環部とこの止め環部に隣接した溝環部を形成し、前記ガード部材の内周に前記溝環部に嵌まる高さの突出環部を設け、該突出環部が前記止め環部を乗り越えて溝環部に嵌合されることにより、ガード部材をナット部材に離脱不能に係留したことを特徴とするものである。
本考案では、上記構成において、前記止め環部の外周面は、前方に向かって拡大傾斜した逆テーパー面に形成されたものが望ましい。また、ガード部材は、ナット本体に形成されたキーをその長さ方向で全てカバーする長さ(高さ)を有する形態とすることにより、キーに対するあらゆる不正工具によるアクセスを排除できる。
本考案ロックナットは、外周面にキーが形成された締め付け部をもつナット本体と、締め付け部との間に空隙を形成してナット本体に嵌められ当該ナット本体に係留されるガード部材とを備えたロックナットにおいて、
前記ナット本体のキーを避けた外周面に、止め環部とこの止め環部に隣接した溝環部を形成し、前記ガード部材の内周に前記溝環部に嵌まる高さの突出環部を設け、該突出環部が前記止め環部を乗り越えて溝環部に嵌合されることにより、ガード部材をナット部材に離脱不能に係留した構成であるから、製造が容易であり、また、ガード部材がナット本体に対して空転して外れないロックナットを低コストで提供することができる。
すなわち、ガード部材の高さの低い突出環部が、わずかに弾性変形してナット本体の止め環部の乗り越え次の溝環部に嵌合することにより、このガード部材をナット本体のキーの外周面を全面的に覆って係留させているので、ガード部材がナット本体から外れることなく係留される。また、ガード部材の突出環部の高さが低くいので、製造時に前記突出環部に止め環部を乗り越えさせることが容易であり、従って、圧入作業を省力的に行うことができる。しかも、ナット本体の止め環部と溝環部、並びに、ガード部材の突出環部は旋削加工などによって容易に形成することができるので、従来のロックナットのように精密な曲げ加工作業を必要とせず、容易かつ低コストで製造することができる。
また、本考案ロックナットにおいては、止め環部の外周面を、前方に向かって拡大傾斜する逆テーパー面に形成したことにより、ナット本体に対するガード部材の圧入作業をより小さな荷重で容易に行うことができる。
以下、添付図を参照して、本考案ロックナットの実施の形態を説明する。添付図において、図1は本考案ロックナットの一実施形態を示す斜視図、図2は図1に示すロックナットの左側面図、図2は図2の3-3線に沿う断面図、図4は図3のA部拡大図である。
本考案ロックナットはナット本体10及びガード部材20からなる。
ナット本体10は、例えば鍛造鋼材を機械加工したもので、この例では盲ナットであるが、本考案は貫通タイプであっても適用できる。ナット本体10は、図3に示すように、一端側(図3の右端)から他端に向かってボルト用の雌ねじを切った盲孔状のねじ穴11を設けてある。ねじ穴11の入り口側にある外面には、テーパ状の当接座12が形成されている。この座12は、図示された浅い円錐面だけでなく、適用する自動車用ホイールのボルト孔に形成されたナット受座の断面形状などに応じて、角度の異なるテーパー面や、球面などに形成される。
ねじ穴11の入り口のある側と反対側端部の外周面には、締め付け部13が形成されている。通常、ナットの締め付け部は、六角形などの正多角形が多いが、本考案ロックナットの締め付け部13は専用工具でないと差し込みを行えないキー構造を備えている。この場合のキーは、不均等に配列された山部14及び谷部15を有して構成されたものである。
ガード部材20は、例えば輪切りにした引き抜き鋼管により形成したもので、中空筒状の形態を有している。図示した例では、長さ方向両端部の肉厚を中間のそれよりも厚く形成して機械的強度を高めてある。このガード部材20は、図3に示すように、ナット本体10の締め付け部13に隙間Sを形成して嵌め込まれている。隙間Sは、締め付け部13に専用キーソケットなどの専用工具を嵌め込み、その専用工具を回転することにより、このロックナットの締め付け、又は緩め操作をするための専用工具スペースである。
上記のガード部材20はナット本体10に脱離不能に係留される。この係留のため、ナット本体10の外面には、締め付け部13に隣接して前記キーの山部14がなす外径よりも大きい外径で止め環部16が形成され、さらに、止め環部16に隣接して底の径が止め環部16の外径よりも小さい溝環部17が形成されている。溝環部16の端部に続くナット外径は、後述するガード部材20の圧入に際して受け(ストッパ)となる厚い壁で形成されている。
他方、ガード部材20の先端側(図3の右方寄り)内面には、前記止め環部16を乗り越えてから溝環部17に嵌り込む、高さの低い突出環部26が形成されている。この突出環部26の内径は、溝環部17の外径よりも少し大径である。
上記構成のガード部材20は、締め付け部13に遊挿されて止め環部16に圧入することにより、ナット部材10に脱離不能に係留される。すなわち、ガード部材20をナット本体10の頭部側から締め付け部13に通し、ガード部材20を軸方向に圧入すると、ナット本体10よりも硬度が低いガード部材20の突出環部26が弾性変形して、止め環部16の乗り越え、止め環部16の先に位置した溝環部17に嵌まり込む。この嵌り込みで突出環部26は弾性復元するので、このナット本体10からガード部材20が抜け出すことはない。
突出環部26のサイズ(外径)は、このロックナットのサイズなどに応じ実験などに基づいて設定するが、一例として、ねじ孔11の呼び径がM12である自動車用ホイールのロックナットの場合、突出環部26はその高さが0.2mm程度、幅が1.0mm程度が望ましい。
圧入に際して、ナット本体10へのガード部材20の圧入を容易にするために、本考案によるロックナットでは、図4に例示したように、止め環部16の外周面16aが外周側に向かって拡大して傾斜する逆テーパー面に形成されている。外周面16aは、一例として、略6度の逆テーパー(ナットの螺入方向に関して)となっている。このため、ナット本体10に対するガード部材20の圧入に際して、突出環部26がこのテーパー面によってゆっくり、かつ、わずかに弾性変形させられ、ガード部材20を損傷することなしに、スムーズにナット本体10に嵌め込むことができる。
ハブに対するホイールの締結は、図1に示すように、ハブが備えた植え込みボルト30にホイール40を嵌め、本考案ロックナットにおける段部18に続く環溝に平座金50を嵌め、植え込みボルト30のねじ部に当該ロックナットのねじ穴11をねじ込み、専用工具を締め付け部13に嵌めてこのロックナットを回転することでなされる。本考案ロックナットを締め付けると、段部18によって平座金50がホイール40のボルト孔41の受座に押し付けられてホイール40がハブに圧着されるので、ホイール40がハブに固定される。ホイール40の脱離は、専用工具を締め付け部13に嵌め、反対方向に回転して、ナット本体10を緩めてボルト13から外すことによりホイール40を植え込みボルト13から外すことができる。
これらの緩め及び締め付け作業に際して、本考案ロックナットでは、専用工具だけしか締め付け部13に差し込めないので、プライヤーのような挟み具によってガード部材20を掴んで回転させてもこのガード部材20がナット上で空転することによってナットの回転を邪魔しているので、きわめて安全である。
なお、本考案ロックナットを保管する場合、ガード部材20は、突出環部26とナット本体10の止め環部16との間に形成される段付き係合によって抜け出しを止められ、ナット本体10から外れないので、ガード部材20を紛失するおそれがなくて、取り扱いが簡単である。
本考案ロックナットは以上の通りであって、製造に際して、ナット本体10の止め環部16及び溝環部17と、ガード部材20の突出環部26は、旋削などによって加工することができるので、従来のロックナットのように精密な曲げ加工を必要としない。また、ガード部材20の突出環部26がナット本体10の止め環部16を乗り越えて、溝環部17にゆるく嵌合させガード部材20をナット本体10に脱離不能に係留するようにしてあるので、比較的小さな荷重で圧入を行うことができ、従って、製造も容易なため低コストで製造することができる。
さらに、ガード部材20の圧入に際しては、テーパー面によって突出環部26を案内するので、止め環部16も弾性変形し、これによって、ガード部材20の外面に損傷を与えることなしに、小さな荷重で圧入してナット本体10に組込むことができる。そして、手間を要するテーパー加工はナット本体10の外面に配置してあるので、その加工は短時間で行うことができる。
本考案ロックナットの一実施形態を示す斜視図。 図1に示すロックナットの左側面図。 は図2の3-3線に沿う断面図。 図3のA部拡大図。
符号の説明
10 ナット本体
11 ねじ穴
12 当接座
13 締め付け部
14 山部
15 谷部
16 止め環部
17 溝環部
20 ガード部材
26 突出環部
30 植え込みボルト
40 ホイール
41 ボルト孔
50 座金
S 隙間

Claims (3)

  1. 外周面にキーが形成された締め付け部をもつナット本体と、前記締め付け部との間に空隙を保持しナット本体に嵌められて当該ナット本体に係留されるガード部材とを備えたロックナットにおいて、
    前記ナット本体のキーを避けた外周面に、止め環部とこの止め環部に隣接した溝環部を形成し、前記ガード部材の内周に前記溝環部に嵌まる高さの突出環部を設け、該突出環部が前記止め環部を乗り越えて溝環部に嵌合されることにより、ガード部材をナット部材に離脱不能に係留したことを特徴とするロックナット。
  2. 前記止め環部の外周面は、外周側に向かって拡大傾斜したテーパー面に形成された請求項1に記載のロックナット。
  3. ガード部材は、ナット本体に形成されたキーをその長さ方向で全てカバーする長さ(高さ)を有する請求項1又は2のロックナット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2014934A2 (en) 2007-07-09 2009-01-14 KYO-EI Industrial Corporation Lock nut
JP2012233538A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Mito Kogyo Kk グリス注入装置及びこれを用いた履帯張力調整装置

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