JP4674170B2 - フォトマスクブランクの製造方法およびフォトマスクブランク - Google Patents
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Description
本実施例では、本発明のフォトマスクブランクを得るための製造プロセスを説明する。
図1は、本実施例のフォトマスクブランクの製造の工程を示す図である。まず、フォトマスクブランクの製造に用いる152mm角の石英基板11を準備する(図1(a))。次に、石英基板11の表面(成膜面)の欠陥数を表面検査装置(レーザーテック株式会社製のMAGICS(商品名))を用いて計測する。この検査装置は、石英基板11の表面を走査させながらレーザ光を照射し、このレーザ光の反射光をモニタすることで表面の「異物」の存在が検知できる。なお、本実施例で問題とされる光学膜の欠陥は直径0.5μmを超えるサイズのものであるから、従来どおり、検査対象とされる石英基板11の表面上の直径0.5μmを超えるサイズの欠陥数はゼロとされている。そして、表面検査装置の欠陥検出レンジを直径0.1〜0.5μmに設定して石英基板11の成膜面全面でマッピングをとり、成膜面上の直径0.1〜0.5μmのサイズの欠陥数を求める。
次に、上述の基板選別工程で抜き取られて成膜用基板とされた石英基板11上の一方主面(成膜面)上に、遮光膜13を成膜する(図1(b))。本実施例の遮光膜13はCrCONであるが、この組成に限定されるものではない。一般的な材料としては、金属膜として、タンタル(Ta)、タングステン(W)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、アルミニウム(Al)、ゲルマニウム(Ge)などの金属を主成分とする金属膜があり得る。これらの材料は、ArF露光で用いられる波長193nmの光に対してクロム(Cr)金属膜よりも大きな消衰係数をもつため、薄膜化が可能となる意味でも有利である。また、これらの金属膜を単層として用いることのほか複数の異種金属膜を積層させて遮光層12とすることもできる。
図2に図示した構成のスパッタリング装置を用いて、遮光膜13上にCrONの反射防止膜14を成膜した(図1(c))。遮光膜13と同様に、ターゲット102としてクロムターゲットを用い、このターゲットのみをスパッタリングすることでクロムの反射防止膜14を成膜している。なお、スパッタリングガスとしてはアルゴンガス、窒素ガス、および酸化窒素ガスをチャンバ101内に導入してチャンバ内ガス圧が0.1Paになるように設定した。そして、成膜前加熱温度130℃とし、Crターゲットに放電電力を印加して、基板11を回転させながら膜厚30nmのCrON膜を成膜し、これを反射防止膜14とした。
上記の製造工程によって作製されたフォトマスクブランクの歩留まりを、反射防止膜14上に確認された直径0.5μmを超える欠陥の有無で調べた。表1は、上述の製造工程にしたがって作製されたフォトマスクブランクの歩留まりと、基板選別工程を経ないで作製されたフォトマスクブランクの歩留まりを纏めた表である。なお、この「歩留まり」を算出するに際しては、各ロットにおいて、30〜40枚のフォトマスクブランクを製造して統計的なデータを得ている。このため、成膜前の石英基板上の欠陥数(個)はロットの平均値で示してある。なお、「成膜前平均欠陥数(個)」とは、光学膜の成膜前の石英基板11上に存在する直径0.1〜0.5μmの大きさの欠陥数の平均値であり、「歩留まり(%)」とは、フォトマスクブランクの反射防止膜上に直径0.5μmを越えるサイズの欠陥が認められないフォトマスクブランクを合格品と判定した場合の合格率を示している。
本発明は、位相シフトマスクブランクの製造にも適用可能である。その場合には、上述の成膜用基板(石英基板11)と遮光性膜12との間に位相シフト層が成膜される。その場合においても、位相シフト層の成膜に先立って、上述の基板選別がなされることは言うまでもない。また、位相シフト層成膜後に当該層表面の欠陥レベルを検査して、直径0.1〜0.5μmのサイズの欠陥数が5個以下のもののみを遮光性膜の成膜用基板とするようにしてもよい。
12 遮光性膜
13 遮光膜
14 反射防止膜
15 位相シフト膜
101 チャンバ
102 ターゲット
103 スパッタガス導入口
104 ガス排気口
105 基板回転台
106 バイアス印加用電源
Claims (9)
- 成膜用の透明基板の一方主面上に遮光膜と反射防止膜がこの順序で積層されているフォトマスクブランクの製造方法であって、前記反射防止膜の成膜後に所定の大きさを超えるサイズの欠陥を零にするために、前記遮光膜の成膜前における前記透明基板の一方主面上の欠陥数を計測する基板検査工程と、前記所定の大きさを超えるサイズの欠陥が零であると共に、該所定の大きさ以下かつ該所定の大きさの5分の1以上のサイズの欠陥の数が所定の数n(nは零ではない数)以下の基板を抜き取って成膜用基板とする基板選別工程と、前記成膜用基板として選別された透明基板の一方主面上に前記遮光膜と前記反射防止膜を順次積層する成膜工程とを備えていることを特徴とするフォトマスクブランクの製造方法。
- 前記所定の大きさは直径0.5μmであり、前記基板選別工程では、直径0.1〜0.5μmの欠陥数が5個以下の基板を抜き取って成膜用基板とすることを特徴とする請求項1に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
- 前記選別工程は、直径0.1〜0.5μmの欠陥数が2個以下の基板を選別して成膜用基板とすることを特徴とする請求項2に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
- 前記成膜工程は、前記成膜用基板と前記遮光膜との間に位相シフト層を成膜するサブステップを備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
- 前記反射防止膜は、クロム系化合物の膜もしくは珪素系化合物の膜の少なくとも一方の膜を含んでいることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
- 前記クロム系化合物は、クロム酸化物、クロム窒化物、もしくはクロム酸窒化物を主成分とする化合物であることを特徴とする請求項5に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
- 前記珪素系化合物は、珪素酸化物、珪素窒化物、もしくは珪素酸窒化物を主成分とする化合物であることを特徴とする請求項5に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
- 前記位相シフト層は、珪素酸化物、珪素窒化物あるいは珪素酸窒化物を主成分とする膜であることを特徴とする請求項4に記載のフォトマスクブランクの製造方法。
- 請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法によって製造されたフォトマスクブランク。
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