JP2004255530A - 研磨装置及び研磨方法、並びにマスクブランクス用基板の製造方法 - Google Patents

研磨装置及び研磨方法、並びにマスクブランクス用基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内歯歯車のギア部に研磨粒子が凝集固化することを防止し、凝集固化した研磨粒子に起因する欠陥の発生を抑制する。
【解決手段】被研磨加工物を保持するとともに、太陽歯車及び内歯歯車に噛み合い、太陽歯車や内歯歯車の回転に応じて、公転及び自転するキャリア50と、このキャリア50に保持された被研磨加工物を上下から挟持可能な上定盤20及び下定盤10と、上定盤20と下定盤10との間に研磨液を供給する研磨液供給部とが設けられた研磨装置を用いて、被研磨加工物を研磨する研磨方法であって、内歯歯車40に到達した研磨液を、ギア部40aの上面を通って、リング部40bの上面まで到達させるとともに、リング部40b上の研磨液が外方に流れ出すことを規制しながら、被研磨加工物Wを研磨する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、研磨液を供給しながら被研磨加工物を研磨する研磨装置及び研磨方法に関し、特に、被研磨加工物をキャリアで保持するとともに、このキャリアを、遊星歯車機構を用いて公転及び自転させながら被研磨加工物の研磨を行う研磨装置及び研磨方法、並びにマスクブランクス用基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リソグラフィ用フォトマスク、磁気ディスク、液晶ディスプレイなどに使用される基板(特に、ガラス基板)を被研磨加工物とし、その両面又は片面を研磨する研磨装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
この種の研磨装置は、キャリアのワーク保持孔に被研磨加工物をセットするとともに、これを上定盤と下定盤との間に挟持して、被研磨加工物の両面又は片面を研磨するものである。以下、遊星歯車方式の研磨装置について説明する。
【0003】
遊星歯車方式の研磨装置は、太陽歯車と、その外方に同心円状に配置される内歯歯車と、太陽歯車及び内歯歯車に噛み合い、太陽歯車や内歯歯車の回転に応じて公転及び自転するキャリアと、このキャリアに保持された被研磨加工物を上下から挟持可能な上定盤及び下定盤と、上定盤と下定盤との間に研磨液を供給する研磨液供給部とを備えている。
【0004】
研磨加工時には、キャリアに保持された被研磨加工物を上定盤及び下定盤で挟持するとともに、上下定盤の研磨面(研磨パッド)と被研磨加工物との間に研磨液を供給しながら、太陽歯車や内歯歯車の回転に応じて、キャリアを公転及び自転させる。このとき、上定盤や下定盤も必要に応じて回転駆動させる。
【0005】
このような研磨装置では、太陽歯車と内歯歯車との間で、かつ上定盤と下定盤とに挟まれるドーナツ状の領域が実際の研磨領域となる。研磨液は、上定盤に形成される研磨液供給孔を通じて、このドーナツ状の研磨領域に供給される。
研磨液としては、酸化セリウム、シリカなどの微細な研磨粒子を、水、アルカリ性溶液などの液体中に分散させた各種のものが、研磨の目的に応じて選択的に使用される。
【0006】
近年、半導体製造のリソグラフィでは、集積回路の微細化に伴って、KrF(248nm)、ArF(193nm)、F2(157nm)、EUVなどの短い波長の光が用いられるようになりつつある。
リソグラフィの露光に用いる光が短波長になると、マスク基板上の小さな欠陥が転写パターンに影響を及ぼすようになるため、要求される欠陥のレベルも厳しくなる。
【0007】
このような厳しい欠陥レベルの要求に対応するために、より微細な研磨粒子を用いた研磨加工が行われるようになってきた。
また、近年においては、基板の微細な欠陥を光学的に検出する欠陥検査方法も提案されている。このような欠陥検査方法によれば、目視検査では検出が難しい1μm以下の微細な欠陥についても検出が可能となる。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−30159号公報(第3頁、第3図)
【特許文献2】
特開2002−127000号公報(第7頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような厳しい欠陥レベルの研磨加工において、所望の欠陥レベルが得られるように、十分に微細な研磨粒子を選択しても、許容レベルを超える欠陥が基板に発生することが判明した。
本発明者が調査したところ、上記の欠陥は、研磨装置内に付着した研磨液の研磨粒子が凝集固着(凝集固化)し、これが研磨装置の振動などで剥離して、研磨領域の研磨液に混入するためであることがわかった。
【0010】
このような欠陥は、従来の目視検査では検出できず、しかも、比較的長い波長の光を用いたリソグラフィでは、転写パターンに与える影響が小さい。そのため、従来では、あまり問題とされていなかったが、リソグラフィにおいて短波長の光を用いる場合は、このような欠陥にも対処する必要がある。
【0011】
そこで、本発明者は、研磨装置内において研磨粒子の凝集固着が発生しやすい箇所を調査した。その結果、特許文献1に示されるように、内歯歯車の上面をキャリアの上面よりも高くし、研磨液が内歯歯車の外方に流出しないようにした研磨装置では、内歯歯車に形成されるギア部の内周側面上部及び上面に研磨粒子が凝集固着しやすいことが判明した。
【0012】
つまり、上記のような研磨装置では、図11に示すように、上定盤120と下定盤110との間に研磨液を供給しながら研磨加工を行うと、研磨液が、キャリア150の上面を伝わって内歯歯車140に到達する。この研磨液は、遠心力の影響もあり、内歯歯車140におけるギア部140aの内周側面上部に到達するだけでなく、ギア部140aの上面に到達する可能性がある。
内歯歯車140におけるギア部140aの内周側面上部及び上面は、研磨液が定常的に到達する領域ではなく、付着した研磨液が乾燥しやすいため、研磨液に含まれる研磨粒子が凝集固着してしまう。
【0013】
上記のように、内歯歯車140のギア部140aに凝集固着した研磨粒子は、研磨装置の振動などによって剥離し、キャリア150上に落下する可能性があるため、研磨領域の研磨液に混入して被研磨加工物に傷を付ける可能性が高い。
このような原因で被研磨加工物に生じる傷は、比較的小さいものであるが、厳しい欠陥レベルの研磨加工では、欠陥品として排除され、歩留まりを低下させていた。
【0014】
そこで、上記の問題に対処するために、内歯歯車140のギア部140aを頻繁に清掃することが提案される。しかしながら、内歯歯車140のギア部140aは、凹凸があって清掃が容易でなく、清掃に時間がかかるため、長時間にわたる研磨加工作業の中断を余儀なくされ、生産性の低下をまねくという問題があった。
【0015】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、研磨液が内歯歯車の外方に流出しないように構成されるものでありながら、内歯歯車における研磨粒子の凝集固着を防止し、その結果、凝集固着した研磨粒子に起因する欠陥の発生を抑制して、研磨加工の歩留まりを向上させることができるとともに、内歯歯車の清掃を容易にして、研磨加工の効率を向上させることができる研磨装置及び研磨方法、並びにマスクブランクス用基板の製造方法の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の研磨装置は、太陽歯車と、その外方に同心円状に配置される内歯歯車と、被研磨加工物を保持するとともに、前記太陽歯車及び前記内歯歯車と噛み合い、前記太陽歯車及び/又は前記内歯歯車の回転に応じて、前記太陽歯車の周囲を公転しつつ自転するキャリアと、このキャリアに保持された前記被研磨加工物を上下から挟持可能な上定盤及び下定盤と、前記上定盤と前記下定盤との間に研磨液を供給する研磨液供給部とを備える研磨装置であって、前記内歯歯車は、前記キャリアと噛み合うギア部と、その外周側に形成されるリング部とを有し、前記ギア部の上面は、前記キャリア側から前記内歯歯車に到達した前記研磨液を、前記リング部の上面まで導くことが可能な高さに形成され、前記リング部の上面は、前記ギア部側から前記研磨液が流れ込むことを許容する研磨液流入許容領域と、前記研磨液が前記リング部の外方に流れ出すことを規制する研磨液流出規制領域とを備える構成としてある。
【0017】
研磨装置をこのように構成すれば、研磨液が内歯歯車の外方に流れ出すことを規制するものであっても、内歯歯車のギア部上面を常に研磨液で濡れた状態とし、研磨粒子の凝集固着を防止できる。
これにより、内歯歯車のギア部に凝集固着した研磨粒子が、剥離して研磨領域の研磨液に混入し、被研磨加工物に傷を付けるという従来の問題が解消される。
その結果、凝集固着した研磨粒子に起因する欠陥の発生を抑制し、研磨加工の歩留まりを向上させることができる。
また、研磨粒子の凝集固着を防止したことにより、内歯歯車の清掃が容易になるため、清掃による研磨加工作業の中断を抑制し、研磨加工の効率を向上させることができる。
【0018】
また、本発明の研磨装置は、前記リング部上面の研磨液流入許容領域が、外周側ほど高くなる斜面であり、前記内歯歯車のほぼ全周にわたって形成される構成としてある。
研磨装置をこのように構成すれば、研磨液流入許容領域の形状が複雑にならないため、内歯歯車の加工コストを抑制できるだけでなく、内歯歯車の清掃を容易にすることができる。
【0019】
また、本発明の研磨装置は、前記ギア部の上面が、前記リング部上面の研磨液流入許容領域と連続する斜面で構成してある。
研磨装置をこのように構成すれば、キャリア側から内歯歯車に到達した研磨液を、リング部の上面まで確実に導くことができるため、ギア部の上面を全周にわたって定常的に濡らし、研磨粒子の凝集固着を防止することができる。
しかも、ギア部の上面及びリング部上面の研磨液流入許容領域を同時に加工することができるため、内歯歯車の加工コストを抑制することができる。
【0020】
また、本発明の研磨装置は、前記リング部上面の研磨液流入許容領域が、前記内歯歯車のほぼ全周にわたって連続する凹状部を有し、この凹状部に前記研磨液が溜められる構成としてある。
研磨装置をこのように構成すれば、凹状部に定常的に研磨液を溜めることにより、ギア部の乾燥防止効果を高めることができる。
しかも、凹状部に溜った研磨液は、周方向に広がってリング部のほぼ全周を均等に濡らすため、部分的な乾燥による研磨粒子の凝集固着も防止することができる。
【0021】
また、本発明の研磨装置は、前記内歯歯車の上面のうち、研磨加工時に定常的に前記研磨液が到達しない領域に、この領域を常に濡れた状態に保つための乾燥防止部材が設けられる構成としてある。
研磨装置をこのように構成すれば、定常的に研磨液が到達しない領域に、研磨液が飛散しても、その乾燥が乾燥防止部材によって阻止されるため、研磨粒子の凝集固着を防止することができる。
【0022】
また、上記目的を達成するため本発明の研磨方法は、太陽歯車と、その外方に同心円状に配置される内歯歯車と、被研磨加工物を保持するとともに、前記太陽歯車及び前記内歯歯車と噛み合い、前記太陽歯車及び/又は前記内歯歯車の回転に応じて、前記太陽歯車の周囲を公転しつつ自転するキャリアと、このキャリアに保持された前記被研磨加工物を上下から挟持可能な上定盤及び下定盤と、前記上定盤と前記下定盤との間に研磨液を供給する研磨液供給部が設けられた研磨装置を用いて、被研磨加工物を研磨する研磨方法であって、前記キャリアと噛み合うギア部が内周側に形成され、かつ、外周側にリング部が形成された前記内歯歯車を用い、前記キャリア側から前記内歯歯車に到達した前記研磨液を、前記ギア部の上面を通って、前記リング部の上面まで到達させるとともに、前記リング部の上面に到達した前記研磨液が、前記リング部の外方に流れ出すことを規制しながら、前記被研磨加工物を研磨する方法としてある。
【0023】
研磨方法をこのような方法にすれば、研磨液が内歯歯車の外方に流れ出すことを規制しながら、内歯歯車のギア部上面を研磨液で定常的に濡らし、研磨粒子の凝集固着を防止することが可能になる。
これにより、内歯歯車に凝集固着した研磨粒子に起因する欠陥の発生を抑制し、研磨加工の歩留まりを向上させることができる。
また、内歯歯車の清掃が容易になるため、清掃による研磨加工作業の中断を抑制し、研磨加工の効率を向上させることができる。
【0024】
また、本発明の研磨方法は、前記リング部の上面に、ほぼ全周にわたって連続する凹状部が形成された前記内歯歯車を用い、前記凹状部に前記研磨液を溜めるとともに、前記研磨液を前記凹状部から前記内歯歯車の内周側に溢れ出させながら、前記被研磨加工物を研磨する方法としてある。
【0025】
研磨方法をこのような方法にすれば、凹状部に定常的に研磨液を溜めることにより、ギア部の乾燥防止効果を高めることができる。
しかも、凹状部に溜った研磨液は、周方向に広がってリング部のほぼ全周に行きわたるとともに、凹状部から内歯歯車の内周側に溢れ出るため、ギア部のほぼ全周を均等に濡らすことができる。これにより、ギア部の部分的な乾燥に起因する研磨粒子の凝集固着も防止することができる。
【0026】
また、上記目的を達成するため本発明のマスクブランクス用基板の製造方法は、上記研磨方法を用いて、マスクブランクス用基板を研磨する工程が含まれる方法としてある。
【0027】
マスクブランクス用基板の製造方法をこのような方法にすれば、内歯歯車に凝集固着した研磨粒子に起因する欠陥を抑制し、マスクブランクス用基板を歩留まり良く製造することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[研磨装置の概略説明]
まず、本発明の実施形態に係る研磨装置の概略(従来と共通の部分)について、図1及び図2を参照して説明する。
【0029】
図1は、研磨装置の断面図、図2は、研磨装置の一部を省略した内部斜視図である。
これらの図に示すように、研磨装置は、下定盤10、上定盤20、太陽歯車30、内歯歯車40、キャリア50、研磨液供給部60などで構成される遊星歯車方式の研磨加工部を備えている。
【0030】
下定盤10は、円環状の水平な上面を有する円盤部材であり、その上面には研磨パッド11が貼り付けられている。下定盤10の下面は、垂直軸A(研磨加工部の中心を通る垂直軸)を中心として回転可能な下部支持部材12に固定されている。下部支持部材12は、下定盤回転駆動部13と連係されており、その駆動によって、下定盤10及び下部支持部材12が回転動作される。
なお、下定盤10は、回転不能に固定されていてもよい。
【0031】
上定盤20は、円環状の水平な下面を有する円盤部材であり、下定盤10と対向する下面には、研磨パッド21が貼り付けられている。上定盤20の上面は、垂直軸Aを中心として回転可能な上部支持部材22に固定されている。上部支持部材22は、上定盤回転駆動部23に連係されており、その駆動によって、上定盤20及び上部支持部材22が回転動作される。
また、上定盤20及び上部支持部材22は、垂直軸Aに沿って昇降自在に支持されるとともに、図示しない上定盤昇降駆動部の駆動によって昇降動作される。
なお、上定盤20は、回転不能に固定されていてもよい。
【0032】
太陽歯車30は、研磨加工部の中央位置に回転可能に設けられており、太陽歯車回転駆動部31の駆動に応じて、垂直軸Aを中心として回転動作される。ただし、内歯歯車40を回転動作させる場合は、太陽歯車30を回転不能に固定してもよい。
また、本実施形態の太陽歯車30は、側面部に歯列が一体形成された平歯車であるが、ピン歯車等としてもよい。
【0033】
内歯歯車40は、内周側に歯列を有するリング状の歯車であり、太陽歯車30の外方に同心円状に配置されている。本実施形態の内歯歯車40は、回転不能に固定されているが、垂直軸Aを中心として回転可能とし、内歯歯車回転駆動部(図示せず)の駆動に応じて、回転動作するようにしてもよい。
また、内歯歯車40においても、平歯車のほか、ピン歯車等を用いてもよい。
【0034】
キャリア(遊星歯車)50は、外周部に歯列を有する薄板状の円盤部材であり、被研磨加工物Wを保持するためのワーク保持孔50aが1個あるいは複数個形成されている。
なお、キャリア50は、キャリアに形成された孔に、被研磨加工物Wの保持具をゆるく挿入して使用するダブルキャリア方式のものであってもよい。
【0035】
研磨加工部には、通常、複数個のキャリア50が配置される。これらのキャリア50は、太陽歯車30及び内歯歯車40に噛み合い、太陽歯車30及び/又は内歯歯車40の回転に応じて、太陽歯車30の周囲を公転しつつ自転する。
つまり、キャリア50に保持された被研磨加工物Wを上定盤20及び下定盤10で挟持し、この状態でキャリア50を公転及び自転させることにより、被研磨加工物Wの上下両面が研磨加工される。
【0036】
このような研磨加工部では、通常、上定盤20及び下定盤10の外径が内歯歯車40の内径よりも小さくなっており、太陽歯車30と内歯歯車40との間で、かつ上定盤20と下定盤10とに挟まれるドーナツ状の領域が実際の研磨領域となる。
【0037】
研磨液供給部60は、研磨液を貯溜する研磨液貯留部61と、研磨液貯留部61に貯溜された研磨液を、上定盤20と下定盤10との間の研磨領域に供給する複数のチューブ62とを備えて構成されている。
研磨液貯留部61は、水平面上に環状に形成されており、複数の支柱部材63を介して、上部支持部材22の上方位置に設けられている。
【0038】
上部支持部材22、上定盤20及び研磨パッド21には、互に連通する貫通孔22a、20a、21aが複数形成されており、ここに各チューブ62の下端部が接続される。これにより、研磨液貯留部61に貯溜された研磨液が、チューブ62及び貫通孔22a、20a、21aを介して、上定盤20と下定盤10との間の研磨領域に供給される。
なお、図示は省略するが、研磨領域に供給された研磨液は、所定の回収路を経由して、タンクに回収された後、ポンプ及びフィルタが介在する還元路を経由して、再び研磨液貯留部61に送られる。
【0039】
[研磨液]
研磨液としては、微細な研磨粒子を液体中に分散させたものが一般的に用いられる。
研磨粒子は、例えば、炭化珪素、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化マンガン、コロイダルシリカなどであり、被研磨加工物Wの材質、加工表面粗さなどに応じて適宜選択される。
これらの研磨粒子は、水、酸性溶液、アルカリ性溶液などの液体中に分散され、研磨液とされる。
【0040】
[被研磨加工物]
本発明は、平板状の基板を被研磨加工物Wとした平面研磨に有用である。平面研磨には、両面研磨及び片面研磨が含まれる。
このような被研磨加工物Wとしては、リソグラフィに用いるフォトマスクを形成するためのフォトマスクブランク用基板、液晶表示装置を形成するための基板、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどの情報記録媒体を形成するための基板、半導体ウエハーなどが挙げられる。特に、微細な傷がデバイス性能に影響するフォトマスクブランク用基板に有用である。
【0041】
また、被研磨加工物Wの形状としては、矩形、円形、円盤、ブロック形状などが挙られる。
また、被研磨加工物Wの材料としては、ガラス、結晶化ガラス、シリコン、化合物半導体(炭化珪素やGaAsなど)、金属(アルミニウム、チタン、プラチナなど)、カーボンなどが挙げられる。
【0042】
[内歯歯車の詳細な説明]
つぎに、本発明に係る研磨装置の特徴部分である内歯歯車40について、図面を参照して説明する。
ただし、本発明に係る内歯歯車40は、研磨液が内歯歯車40の外方に流れ出すことを規制する方式の研磨装置で用いられるものとする。
まず、内歯歯車40の各実施形態に共通する構成について、図3を参照して説明する。
図3は、第一実施形態に係る内歯歯車の断面図である。
【0043】
図3に示すように、内歯歯車40は、キャリア50と噛み合う歯列が形成されたギア部40aと、その外周側に形成されるリング部40bとを有している。
ギア部40aの上面は、キャリア50の上面を伝わって内歯歯車40に到達する研磨液を、リング部40bの上面まで導くことが可能な高さに形成される。
更に、リング部40bの上面は、ギア部40a側から研磨液が流れ込むことを許容する研磨液流入許容領域と、研磨液がリング部40bの外方に流れ出すことを規制する研磨液流出規制領域とを備える。
【0044】
上記のように構成された内歯歯車40は、その外方に研磨液が流れ出すことを規制する方式のものでありながら、内歯歯車40の内周側に形成されるギア部40aの上面及び内周側面を常に研磨液で濡れた状態とし、研磨液の乾燥を防止する。これにより、研磨液に含まれる研磨粒子が、内歯歯車40の上面や内周側面に凝集固着することを防ぎ、凝集固着した研磨粒子に起因する欠陥の発生を抑制することが可能になる。
【0045】
以下、内歯歯車40の各実施形態を順次説明する。
[第一実施形態]
図3に示すように、第一実施形態の内歯歯車40Aでは、ギア部40aの上面及びリング部40bの研磨液流入許容領域が、外周側ほど高くなる連続した斜面40c、40dによって形成されている。
ギア部40aの上面先端部分は、キャリア50の上面とほぼ同じか、僅かに高いか、あるいは、僅かに低い高さとなっている。そして、ギア部40aの上面先端部分から、外周側に向かって徐々に高くなるように斜面40c、40dが形成される。
【0046】
リング部40bの上面外周部は、斜面40dの外端に接続される平坦面40eであり、ここが研磨液流出規制領域となる。
言い換えると、斜面40c、40dと平坦面40eとを接続して内歯歯車40の上面とし、これを内歯歯車40の全周にわたって形成することにより、内歯歯車40の上面から垂直面を排除している。
【0047】
斜面40c、40dの角度は、キャリア50の上面を伝わって内歯歯車40Aに到達する研磨液が、ギア部40aの上面を通って、リング部40bの研磨液流入許容領域に到達し、ギア部40aの上面全体を十分に濡らすように設定する。つまり、斜面40c、40dの角度が大きすぎると、リング部40bの上面まで研磨液が到達せず、逆に斜面40c、40dの角度が小さすぎると、研磨液がリング部40bを越えて外方に流出するため、通常は、30゜〜60゜程度に設定することが好ましい。
なお、斜面40c、40dは、平面のほか、凸曲面や凹曲面であってもよい。
【0048】
斜面40c、40dは、研削などの機械加工で容易に形成することが可能である。この加工は、ギア部40aの形成前、形成後にかかわらず容易である。
本実施形態の内歯歯車40Aでは、ギア部40aの上面と、リング部40bの研磨液流入許容領域とが連続する斜面40c、40dによって形成されるため、斜面40c、40dの加工が更に容易である。また、ギア部40aの上面全体を、キャリア50の上面と同等の高さの平坦面とする場合に比べ、ギア部40aの強度を高めることができるだけでなく、キャリア50との噛み合いが外れ難くなるという利点もある。
【0049】
[第一実施形態の作用]
研磨装置において研磨加工を行うと、キャリア50の上面を伝って内歯歯車40Aに研磨液が到達する。本実施形態の内歯歯車40Aは、ギア部40aの上面先端部が、キャリア50の上面とほぼ同じ高さとなっているため、内歯歯車40Aに到達した研磨液は、ギア部40aの上面(斜面40c)に伝わるとともに、ギア部40aの上面に導かれて、リング部40bの研磨液流入許容領域(斜面40d)まで到達する。
【0050】
通常、研磨装置には、複数のキャリア50がセットされ、これらのキャリア50が内歯歯車40Aの内側を順次通過する。キャリア50が通過するごとに、内歯歯車40Aに研磨液が到達し、この研磨液によってギア部40aの上面(斜面40c)が定常的に濡れた状態に保たれる。これにより、ギア部40aの上面における研磨粒子の凝集固着が防止される。
【0051】
また、ギア部40aの上面先端部は、キャリア50の上面とほぼ同じ高さになっているため、従来のように、ギア部40aの内周側面が、キャリア50よりも高い部分まで垂直に立ち上がることがない。そのため、ギア部40aの内周側面上部に研磨粒子が凝集固着するという従来の問題も解消される。
【0052】
[第一実施形態の変形例]
なお、内歯歯車40A(リング部40b)の上面外周部は、必ずしも平坦面40eでなくてもよく、例えば、斜面40dが内歯歯車40Aの上面外周端まで形成されていてもよい。この場合、内歯歯車40Aの上面外周端が研磨液流出規制領域となる。
また、内歯歯車40Aの外方に研磨液が流出することを確実に防ぐために、内歯歯車40Aの上面外周端に、全周にわたって凸状の流出規制部を設けてもよい。
【0053】
更に、第一実施形態の内歯歯車40Aを、図4に示すように変形させてもよい。
例えば、図4(a)に示される内歯歯車40Aは、斜面40cをギア部40aの上面先端位置から形成することなく、ギア部40aの上面中間位置から形成している。
また、図4(b)に示される内歯歯車40Aは、斜面40dをギア部40aとリング部40bとの境界位置から形成している。
また、図4(c)に示される内歯歯車40Aは、斜面40dをリング部40bの上面中間位置から形成している。
【0054】
[第二実施形態]
つぎに、本発明の第二実施形態に係る内歯歯車40Bについて、図5を参照して説明する。
図5は、第二実施形態に係る内歯歯車の断面図である。
この図に示すように、第二実施形態の内歯歯車40Bは、第一実施形態の内歯歯車40Aと同じ形状であるが、リング部40bの上面に乾燥防止部材41が設けられている点が第一実施形態と相違している。
【0055】
本発明に係る内歯歯車40は、前述したように、リング部40bの上面まで研磨液を導くことにより、ギア部40aの上面を濡れた状態に保っている。このとき、リング部40bの上面において、定常的に研磨液が到達しない部分があると、この部分で研磨液が乾燥し、研磨粒子の凝集固着が発生する。
第二実施形態では、このような部分に乾燥防止部材41を設けることにより、て、この部分を常に濡れた状態に保ち、乾燥による研磨粒子の凝集固着を防止する。
【0056】
乾燥防止部材41は、研磨液を吸収するための吸水性と、リング部40bの上面形状に沿って設置するための可撓性とを有し、しかも、発塵性のない材料を選択して形成される。材料としては、スポンジなどの多孔質材料、吸水性を有する布、吸水性及び防塵性を有する紙などが挙げられる。
【0057】
乾燥防止部材41は、内歯歯車40Bの上面のうち、ギア部40aの上面を除く部分に設ければよい。好ましくは、図5に示すように、リング部40bの上面全域に乾燥防止部材41を設ける。
乾燥防止部材41は、内歯歯車40Bに固定してもよいし、内歯歯車40Bに対して着脱自在であってもよい。乾燥防止部材41を着脱自在とする場合は、乾燥防止部材41を水分などで湿らせ、内歯歯車40Bの必要箇所に直接貼り付けるなどの方法で容易に設置することができる。
【0058】
また、乾燥防止部材41は、研磨加工時において常に湿潤した状態とすることが好ましい。例えば。乾燥防止部材41の設置領域に、定常的に研磨液が到達する領域を含むようにすれば、常に研磨液が乾燥防止部材41に達するようになり、乾燥防止部材41を常に湿潤状態に保つことができる。
【0059】
[第二実施形態の作用]
内歯歯車40Bにおけるリング部40bの上面に乾燥防止部材41を設けると、内歯歯車40Bの上面のうち、定常的に研磨液が到達しない部分に、研磨液が飛散したとしても、この部分は乾燥防止部材41によって常に濡れた状態に保たれているため、飛散した研磨液の研磨粒子が乾燥により凝集固着することがない。
【0060】
また、乾燥防止部材41を、研磨液が定常的に到達する領域と、研磨液が定常的に到達しない領域とに跨って連続的に設ければ、乾燥防止部材41を常に湿潤した状態に保つことができる。これにより、乾燥防止部材41が設けられた領域の乾燥を確実に防ぎ、研磨粒子の凝集固着を防止することができる。
【0061】
[第三実施形態]
つぎに、本発明の第三実施形態に係る内歯歯車40Cについて、図6を参照して説明する。
図6は、第三実施形態に係る内歯歯車の断面図である。
この図に示すように、第三実施形態の内歯歯車40Cは、リング部40bの上面(研磨液流入許容領域)に、内歯歯車40Cのほぼ全周にわたって連続する凹状部40fを有する点が前記実施形態と相違している。
【0062】
凹状部40fは、ギア部40aとリング部40bとの境界部上面から、外周側下方に傾斜するように形成された内周側の溝側面40gと、平坦な溝底面40hと、垂直に立上げる外周側の溝側面40iとから形成されている。
溝側面40iの上端は、リング部40bの上面外周部に形成される平坦面40j(研磨液流出規制領域)に接続される。平坦面40jの高さは、ギア部40aに噛み合ったキャリア50の上面よりも高くなるように設定されているため、内歯歯車40Cから外方へ流出しようとする研磨液は、外周側の溝側面40iによって流出が阻止される。
【0063】
ギア部40aの上面40kは、前記実施形態と同様、キャリア50の上面とほぼ同じ高さに形成され、キャリア50の上面を伝わって内歯歯車40Cに到達した研磨液を、凹状部40fまで導き、ここに溜める。
凹状部40fの形成は、研削などの機械的加工によって形成することができる。この加工は、ギア部40aの形成前、形成後のいずれでも行うことができる。
【0064】
[第三実施形態の作用]
研磨加工中にキャリア50を伝わって内歯歯車40Cに到達した研磨液は、キャリア50とほぼ同等の高さに設けられたギア部40aの上面40kを通り、凹状部40fに流入する。凹状部40fに流入した研磨液は、凹状部40fに溜まるとともに、凹状部40fに沿って周方向に広がる。
このように本実施形態では、キャリア50から内歯歯車40Cに到達する研磨液を、ギア部40aの上面40kを通過して凹状部40fに流入させるため、ギア部40aの上面40kを研磨液で常に濡れた状態に保ち、研磨粒子の凝集固着を防止することができる。
【0065】
また、研磨装置には、通常、複数のキャリア50がセットされ、これらのキャリア50が内歯歯車40Cの内側を順次通過する。キャリア50が通過するごとに、内歯歯車40Cに研磨液が到達し、これが凹状部40fに溜まるとともに、凹状部40fに沿って周方向に流れ、内歯歯車40Cの上面全周に広がる。
これにより、キャリア50が噛み合っていない部分にも研磨液が供給され、部分的な乾燥による研磨粒子の凝集固着も防止される。
更に、凹状部40fに溜った研磨液が、凹状部40fから内歯歯車40Cの内周側に溢れ出るようにすれば、キャリア50が噛み合っていないギア部40aの上面及び内周側面にも均等に研磨液が溢れ出し、部分的な乾燥の防止効果が高められる。
【0066】
[第三実施形態の変形例]
なお、凹状部40fの形状は、特に制限は無く、研磨液が溜まるようになっていればよい。例えば、複数の平面で形成されたコの字型、V字型などとできる。また、図7の(a)、(b)に示される凹状部40fのように、曲面によってU字型などに形成してもよい。この場合には、凹状部40fに角部がないため、清掃が容易になる。
また、図7の(b)に示される内歯歯車40Cは、ピン42によってギア部を形成したピン歯車で構成されている。このような内歯歯車40Cでも、ギア部の上面(ピン42の上部)における研磨粒子の凝集固着を有効に防止することができる。
【0067】
つぎに、本発明の第四実施形態に係る内歯歯車40Dについて、図8を参照して説明する。
図8は、第四実施形態に係る内歯歯車の断面図である。
この図に示すように、第四実施形態の内歯歯車40Dは、第三実施形態の内歯歯車40Cと同じ形状であるが、リング部40bの上部に乾燥防止部材41が設けられている点が第三実施形態と相違している。
【0068】
乾燥防止部材41は、リング部40bの平坦面40j(研磨液流出規制領域)と、凹状部40fの外周側の溝側面40iとに跨って設けられている。乾燥防止部材41の材質及び設置方法は、第一実施形態と同様である。
乾燥防止部材41が設けられる領域は、主に、研磨加工時に定常的に研磨液が到達しない領域であるが、定常的に研磨液が接触する部分を含むように連続的に設けられことが望ましい。例えば、溝側面40iに設けられる乾燥防止部材41の下端部を、研磨液が溜まる凹状部40fの内部まで延出させればよい。これにより、研磨液が常に乾燥防止部材41の一部に接触し、乾燥防止部材41を常に湿潤した状態に保つことができる。
また、リング部40bの平坦面40jには、全域にわたって乾燥防止部材41を設けることが好ましい。
【0069】
[第四実施形態の作用]
内歯歯車40Dにおけるリング部40bの上面のうち、定常的に研磨液が到達しない領域(平坦面40j及び溝側面40i)に乾燥防止部材41を設けると、この領域が乾燥防止部材41によって常に濡れた状態に保たれるため、この領域に研磨液が飛散したとしても、飛散した研磨液の研磨粒子が乾燥により凝集固着することがない。
【0070】
また、乾燥防止部材41を、研磨液が定常的に到達する領域と、研磨液が定常的に到達しない領域(例えば、凹状部40fの内部)とに跨って連続的に設ければ、乾燥防止部材41を常に湿潤した状態に保つことができる。これにより、乾燥防止部材41が設けられた領域の乾燥を確実に防ぎ、研磨粒子の凝集固着を防止することができる。
【0071】
[内歯歯車の下面形状]
なお、第一〜第四実施形態の説明では、内歯歯車40の下面形状に言及していないが、内歯歯車40の下面は、以下のような形状とすることが好ましい。
図3に示すように、ギア部40aの下部には、外周側ほど低くなる斜面40mが形成される。このようにすると、ギア部40aの下部を容易に清掃することができる。
【0072】
好ましくは、ギア部40aの歯先長さ(高さ)を犠牲にすることなく、キャリア50の厚みとほぼ同等の歯先長さを確保したまま、上記の斜面40mを形成する。このようにすると、ギア部40aの強度を保ったまま、ギア部40aの清掃をより容易に行うことができるようになる。
斜面40mの角度は、水平に対し、30゜〜60゜程度が好ましい。また、斜面40mは、ギア部40aのみでもよいが、ギア部40aからリング部40bにわたって形成してもよい。また、斜面40mは、凹曲面や凸曲面などの曲面であってもよい。
【0073】
[研磨方法]
つぎに、本発明の研磨方法について説明する。
まず、下定盤10、上定盤20、太陽歯車30(内歯歯車40)の回転が停止した状態で、上定盤20を上昇させ、下定盤10と上定盤20を離間させる。この状態で、キャリア50のワーク保持孔50aに被研磨加工物Wをセットする。
【0074】
上定盤20を下降させて、キャリア50に保持された被研磨加工物Wを上定盤20及び下定盤10で挟み、研磨液供給部60から研磨領域に研磨液を供給するとともに、下定盤10、上定盤20、太陽歯車30(内歯歯車40)を回転動作させ、被研磨加工物Wの研磨加工を開始する。
【0075】
被研磨加工物Wを保持したキャリア50は、太陽歯車30(内歯歯車40)の回転動作に応じて、太陽歯車30の周囲を公転しつつ自転する(図2)。
なお、歯車駆動は、太陽歯車30、内歯歯車40の両方、又はいずれか一方でもよい。また、上定盤20、下定盤10の回転動作は必要に応じて行う。
【0076】
本発明の研磨方法では、第一〜第四実施形態の内歯歯車40(A〜D)を用いることにより、キャリア50側から内歯歯車40(A〜D)に到達した研磨液を、ギア部40aの上面を通って、リング部40bの上面まで到達させるとともに、リング部40bの上面に到達した研磨液が、リング部40bの外方に流れ出すことを規制しながら、被研磨加工物Wの研磨を行う。
【0077】
これにより、研磨液が内歯歯車40(A〜D)の外方に流れ出すことを規制する方式の研磨装置であっても、内歯歯車40(A〜D)のギア部40aは、その上面が研磨液で定常的に濡れた状態を保ち、研磨粒子の凝集固着が防止される。
【0078】
また、リング部40bの上面に、ほぼ全周にわたって連続する凹状部40fが形成された内歯歯車40C、40Dを用いる場合は、凹状部40fに研磨液を溜めるとともに、研磨液を凹状部40fから内歯歯車40C、40Dの内周側に溢れ出させながら、被研磨加工物Wを研磨する。
【0079】
この場合には、凹状部40fに定常的に研磨液を溜めることにより、ギア部40aの乾燥防止効果を高めることができる。
しかも、凹状部40fに溜った研磨液は、周方向に広がってリング部40bのほぼ全周に行きわたるとともに、凹状部40fから内歯歯車40C、40Dの内周側に溢れ出るため、ギア部40aのほぼ全周を均等に濡らすことができる。これにより、ギア部40aの部分的な乾燥に起因する研磨粒子の凝集固着も防止することができる。
【0080】
所定の時間(又は所定の研磨加工量)だけ加工を行った後、下定盤10、上定盤20、太陽歯車30(内歯歯車40)の回転を停止するとともに、研磨液の供給を停止し、上定盤20を上昇させる。
研磨加工がなされた研磨加工品をキャリア50のワーク保持孔50aより搬出する。
【0081】
以上のように本発明の研磨方法では、内歯歯車40におけるギア部40aの乾燥を有効に防止しながら研磨加工を行うことができる。したがって、内歯歯車40のギア部40aに研磨粒子が凝集固着することがなく、凝集固着した研磨粒子が剥離して研磨領域の研磨液に混入し、被研磨加工物Wに傷を付けるという問題が解消される。
また、内歯歯車40の定常的に研磨液が到達しない領域、例えば、リング部40bの上面などに乾燥防止部材41を設けた場合には、この領域でも乾燥による研磨粒子の凝集固着を防ぎながら、研磨加工を行うことができる。
【0082】
[実施例及び比較例]
図1に示す本発明の研磨装置を用い、被研磨加工物Wをフォトマスク用の合成石英ガラス基板とし、内歯歯車40(A〜D)を第一〜第四実施形態のものとして研磨加工を行った場合(本発明の研磨方法)と、内歯歯車140を断面矩形状の従来のものとして研磨加工を行った場合(従来の研磨方法)を比較した。
【0083】
研磨液は、コロイダルシリカの粒子を、水を溶媒として分散させたものを使用した。各方法で基板を1000枚研磨加工し、研磨加工後の基板1000枚について欠陥を検査するとともに、内歯歯車40、140における研磨粒子の凝集固着を観察した。
【0084】
欠陥の検査は、特開平11−242001号公報に記載の検査方法で行った。この検査装置は、基板にレーザー光を導入して、これを全反射によって基板内に閉じ込め、欠陥により散乱されて基板より漏れ出た光を検出することにより、欠陥を検出する方法である。
このような検査方法により欠陥を検査し、大きさが0.1〜0.5μm以上の欠陥が1つでも発生した場合を傷の発生ありとした。
大きさが0.1〜0.5μm以上の欠陥のないガラス基板は、F2エキシマレーザ(波長157nm),ArFエキシマレーザー(波長193nm),KrFエキシマレーザー(波長248nm)露光用のマスクブランクス用基板に相当し、上述の実施例のとおり、傷(欠陥)の発生率が大幅に低下していることから、本発明の研磨装置は、マスクブランクス用基板の製造歩留まりを大幅に向上できることがわかる。
【0085】
また、内歯歯車40、140は、断面で幅が15cm、高さが最大で5cmであり、内周側3cmの領域にギア部40a、140aが形成されているものを用いた。
乾燥防止部材41としては、樹脂製のスポンジ材料(厚さ約5mm)を用い、これを水で濡らした状態で所定箇所に貼り付けた。
【0086】
[比較例]
この研磨加工における傷の発生は、従来の研磨方法では、1000枚中185枚であった。
また、研磨加工後の内歯歯車140を観察したところ、ギア部140aの内周側面上部及び上面において、研磨粒子の凝集固着が顕著であった。
【0087】
[実施例1]
第一実施形態の内歯歯車40A(図3)を用いた本発明の研磨方法では、傷の発生が1000枚中68枚であり、傷の発生率が大幅に低下した。
また、研磨加工中、内歯歯車40Aのギア部40aは、常に濡れており、研磨粒子の凝集固着は全く見られなかった。
なお、この研磨加工では、ギア部40aの上面歯先部をキャリア50の上面と同じ高さとし、斜面40c、40dの角度は45゜とした。
【0088】
[実施例2]
第二実施形態の内歯歯車40B(図5)を用いた本発明の研磨方法では、傷の発生が1000枚中5枚であり、傷の発生率が更に大幅に低下した。
研磨加工中は、内歯歯車40Bのギア部40a以外の部分も常に濡れており、研磨粒子の凝集固着は発生しなかった。
なお、この研磨加工では、内歯歯車40Bの上面のうち、ギア部40aの上面を除く全ての領域に乾燥防止部材41を設置した。
【0089】
[実施例3]
第三実施形態の内歯歯車40C(図6)を用いた本発明の研磨方法では、傷の発生が1000枚中8枚であった。
研磨加工中は、研磨液が凹状部40fから内周側に溢れており、ギア部40a全体及びリング部40bの凹状部40fが常に濡れた状態に保たれ、研磨粒子の凝集固着は発生しなかった。
なお、この研磨加工では、内歯歯車40Cの上面をキャリア50の上面と同じ高さとし、凹状部40fの深さを5mm、底面の幅を7cmとした。
【0090】
[実施例4]
第四実施形態の内歯歯車40D(図8)を用いた本発明の研磨方法では、傷の発生が1000枚中3枚であった。
研磨加工中は、内歯歯車40Dの外周側上面も常に濡れた状態に保たれ、研磨粒子の凝集固着は発生しなかった。
なお、この研磨加工では、内歯歯車40Dの外周側平坦面40j及び凹状部40fの外周側溝側面40iに乾燥防止部材41を設置した。
【0091】
上記各実施例1〜4により、基板1000枚の加工を行った後、内歯歯車40の清掃を行った。その結果、比較例に比べ、各実施例の研磨装置では、いずれも半分以下の時間で清掃を行うことができた。乾燥防止部材41を設けたものでは、更に清掃が容易であった。
【0092】
[マスクブランクス用ガラス基板の製造方法]
つぎに、本発明の研磨装置及び研磨方法が使用される例として、マスクブランクス用ガラス基板の製造方法を説明する。
図9は、マスクブランクス用ガラス基板の製造方法を示すフローチャートである。
この図に示すように、マスクブランクス用ガラス基板の製造方法には、研削工程(S101)と、粗研磨工程(S102)と、エッチング処理工程(S103)と、精密研磨工程(S104)と、欠陥検査工程(S105)とが含まれる。
【0093】
研削工程は、ガラス基板の表面を平坦にし、形状を整える工程である。例えば、碁盤の目のような溝を形成した鋳鉄定盤に酸化アルミニウムの研磨液を供給しながらガラス基板の研削加工が行われる。
粗研磨工程は、研削工程で得られた平坦性を維持又は向上させつつ表面粗さを低減させる工程である。
例えば、研磨パッドとして硬質ポリシャ(ウレタンパッド)や軟質ポリシャ(スウェードタイプ)を用い、水に酸化セリウムを分散させた研磨液を供給しながら、ガラス基板の研磨加工が行われる。
【0094】
エッチング処理工程は、ガラス基板の表面から深さ方向に延びているクラックをエッチング処理によって顕著化させる工程である。
例えば、ガラス基板を薬液に含浸し、ガラス基板の表面を約0.05μmエッチング除去することにより、ガラス基板の表面近傍に存在するクラックを顕著化させる。薬液としては、フッ酸などの酸性の溶液か、水酸化ナトリウムなどのアルカリ性の溶液が挙げられる。
【0095】
精密研磨工程は、主に表面粗さを低減させる工程であり、粗研磨工程で使用する研磨粒子より小さな研磨粒子を用いて、ガラス基板を研磨する工程である。
例えば、研磨パッドとして軟質ポリシャ(スウェードタイプ)を用い、水やアルカリ性の溶媒にコロイダルシリカを分散させた研磨液を供給しながら、ガラス基板の研磨加工が行われる。
【0096】
欠陥検査工程は、精密研磨工程を行っても欠陥が取り除かれないガラス基板や、精密研磨工程で欠陥が生じたガラス基板を不良品として排除するために、ガラス基板の欠陥を検査する工程である。
例えば、光学的な検査方法を用いて、ガラス基板の表面に存在する欠陥を検査し、大きさが0.1〜0.5μm以上の欠陥が1つでも発見されたとき、不良品として排除される。
【0097】
前述した本発明の研磨方法は、上記の粗研磨工程や精密研磨工程で実施することができ、特に、最終的な研磨加工が行われる精密研磨工程で実施すると有用である。
【0098】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明が前記実施形態に限定されないことは勿論である。
本発明の内歯歯車は、ギア部の上面が、キャリア側から到達した研磨液を、リング部の上面まで導くことが可能な高さに形成されるとともに、リング部の上面が、ギア部側からの研磨液の流れ込みを許容し、かつ、研磨液のリング部外方への流出を規制する形状であればよい。
【0099】
例えば、図10に示す内歯歯車40Eのように、ギア部40aの上面及びリング部40bの内周側上面(研磨液流入許容領域)を連続する平坦面とし、リング部40bの外周側(研磨液流出規制領域)に、研磨液の流出を防ぐ流出防止部40nを突設したものであってもよい。
【0100】
また、第二及び第四実施形態では、定常的に研磨液が到達しない領域の乾燥を、乾燥防止部材41によって防止しているが、乾燥防止部材41以外の乾燥防止手段によって防止するようにしてもよい。例えば、上記領域に水などの液体を噴霧する手段を設け、上記領域を湿った状態に保つようにすれば、同様の効果が得られる。
【0101】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、研磨液が内歯歯車の外方に流出しないように構成されるものでありながら、内歯歯車における研磨粒子の凝集固着を防止し、その結果、凝集固着した研磨粒子に起因する欠陥の発生を抑制して、研磨加工の歩留まりを向上させることができるとともに、内歯歯車の清掃を容易にして、研磨加工の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】研磨装置の断面図である。
【図2】研磨装置の一部を省略した内部斜視図である。
【図3】第一実施形態に係る内歯歯車の断面図である。
【図4】第一実施形態に係る内歯歯車の変形例を示す断面図である。
【図5】第二実施形態に係る内歯歯車の断面図である。
【図6】第三実施形態に係る内歯歯車の断面図である。
【図7】第三実施形態に係る内歯歯車の変形例を示す断面図である。
【図8】第四実施形態に係る内歯歯車の断面図である。
【図9】マスクブランクス用ガラス基板の製造方法を示すフローチャートである。
【図10】内歯歯車の他例を示す断面図である。
【図11】従来の内歯歯車を示す説明図である。
【符号の説明】
W 被研磨加工物
10 下定盤
20 上定盤
30 太陽歯車
40(A〜E) 内歯歯車
40a ギア部
40b リング部
40c 斜面
40d 斜面
40f 凹状部
41 乾燥防止部材
50 キャリア
60 研磨液供給部

Claims (7)

  1. 太陽歯車と、その外方に同心円状に配置される内歯歯車と、被研磨加工物を保持するとともに、前記太陽歯車及び前記内歯歯車と噛み合い、前記太陽歯車及び/又は前記内歯歯車の回転に応じて、前記太陽歯車の周囲を公転しつつ自転するキャリアと、このキャリアに保持された前記被研磨加工物を上下から挟持可能な上定盤及び下定盤と、前記上定盤と前記下定盤との間に研磨液を供給する研磨液供給部とを備える研磨装置であって、
    前記内歯歯車は、前記キャリアと噛み合うギア部と、その外周側に形成されるリング部とを有し、
    前記ギア部の上面は、前記キャリア側から前記内歯歯車に到達した前記研磨液を、前記リング部の上面まで導くことが可能な高さに形成され、
    前記リング部の上面は、前記ギア部側から前記研磨液が流れ込むことを許容する研磨液流入許容領域と、前記研磨液が前記リング部の外方に流れ出すことを規制する研磨液流出規制領域とを備えることを特徴とする研磨装置。
  2. 前記リング部上面の研磨液流入許容領域が、外周側ほど高くなる斜面であり、前記内歯歯車のほぼ全周にわたって形成されることを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  3. 前記リング部上面の研磨液流入許容領域が、前記内歯歯車のほぼ全周にわたって連続する凹状部を有し、この凹状部に前記研磨液が溜められることを特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  4. 前記内歯歯車の上面のうち、研磨加工時に定常的に前記研磨液が到達しない領域に、この領域を常に濡れた状態に保つための乾燥防止部材が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の研磨装置。
  5. 太陽歯車と、その外方に同心円状に配置される内歯歯車と、被研磨加工物を保持するとともに、前記太陽歯車及び前記内歯歯車と噛み合い、前記太陽歯車及び/又は前記内歯歯車の回転に応じて、前記太陽歯車の周囲を公転しつつ自転するキャリアと、このキャリアに保持された前記被研磨加工物を上下から挟持可能な上定盤及び下定盤と、前記上定盤と前記下定盤との間に研磨液を供給する研磨液供給部が設けられた研磨装置を用いて、被研磨加工物を研磨する研磨方法であって、
    前記キャリアと噛み合うギア部が内周側に形成され、かつ、外周側にリング部が形成された前記内歯歯車を用い、
    前記キャリア側から前記内歯歯車に到達した前記研磨液を、前記ギア部の上面を通って、前記リング部の上面まで到達させるとともに、前記リング部の上面に到達した前記研磨液が、前記リング部の外方に流れ出すことを規制しながら、前記被研磨加工物を研磨することを特徴とする研磨方法。
  6. 前記リング部の上面に、ほぼ全周にわたって連続する凹状部が形成された前記内歯歯車を用い、
    前記凹状部に前記研磨液を溜めるとともに、前記研磨液を前記凹状部から前記内歯歯車の内周側に溢れ出させながら、前記被研磨加工物を研磨することを特徴とする請求項5記載の研磨方法。
  7. 請求項5又は6記載の研磨方法を用いて、マスクブランクス用基板を研磨する工程が含まれることを特徴とするマスクブランクス用基板の製造方法。
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