JP4672361B2 - 車両用リクライニング装置及びその組付方法 - Google Patents

車両用リクライニング装置及びその組付方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両用シートのシートバックの傾斜角度を調整するための車両用リクライニング装置とその組付方法に関するものである。
自動車等のシートのシートバックの傾斜角度を調整するためのリクライニング装置としては、シートクッション側に取り付けられた固定ブラケットとシートバック側に取り付けられた可動ブラケットとの間にリクライニング機構を介設し、両ブラケット間にリターンスプリングを介装するとともに、可動ブラケットの回動量(シートバックの角度調整範囲)を規制するストッパ部を両ブラケットに設け、回動可能に軸支されたレバーの回動操作によって前記リクライニング機構による前記可動ブラケットの傾動ロックを解除する方式のものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
この種のリクライニング装置においては、例えばシートバック側に設けられた操作レバーを操作してワイヤーレバーを回動させることによってリクライニング機構によるシートバックの傾動ロックを解除し、その状態でシートバックの傾斜角度を任意に調整することが行われる。
ところで、斯かるリクライニング装置では、リクライニング機構の両側面が固定ブラケットと可動ブラケットに溶着等によって固定されるため、リターンスプリングや可動ブラケットの回動量(シートバックの角度調整範囲)を規制するストッパ部及びワイヤーレバーを後で組み付ける必要がある。
特開2001−292850号公報 特開平8−182558号公報
しかしながら、上記従来のリクライニング装置においては、リターンスプリングやストッパ部及びワイヤーレバーの組み付けに際しては溶接箇所が多く、各部品の取付位置にばらつきが生じ易いため、取付位置が安定せず、操作レバーの操作力が重くなったり、シートの左右に設けられた一対のリクライニング装置のストッパ部の位置が互いにずれてシートバックが歪むという不具合が発生する可能性がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、各部品を取付位置にばらつきを生じることなく高精度且つ作業性良く組み付けることができ、操作レバーの操作力の安定化とシートバックの歪み防止を図ることができる車両用リクライニング装置及びその組付方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、シートクッション側に取り付けられた固定ブラケットとシートバック側に取り付けられた可動ブラケットとの間にリクライニング機構を介設し、両ブラケット間にリターンスプリングを介装するとともに、可動ブラケットの回動量を規制するストッパ部を両ブラケットに設け、回動可能に軸支されたレバーの回動操作によって前記リクライニング機構による前記可動ブラケットの傾動ロックを解除する車両用リクライニング装置において、
前記リターンスプリングの一端を係止する係止部を備えるリターンスプリングブラケットを前記固定ブラケットとは別部材として構成するとともに、該リターンスプリングブラケットを前記固定ブラケットに固着する一方、前記ストッパ部及び前記レバーを備えるストッパブラケットを前記可動ブラケットとは別部材として構成するとともに、該ストッパブラケットにカラーを結着し、該カラーを前記可動ブラケットに形成された中心孔に嵌合して前記ストッパブラケットを前記可動ブラケットに固着したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記リターンスプリングブラケットに、前記ストッパブラケットのストッパ部が当接するストッパ部を設けたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記リターンスプリングの他端を係止する係止部材を前記ストッパブラケットに取り付けたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、シートクッション側に取り付けられた固定ブラケットとシートバック側に取り付けられた可動ブラケットとの間にリクライニング機構を介設し、両ブラケット間にリターンスプリングを介装するとともに、可動ブラケットの回動量を規制するストッパ部を両ブラケットに設け、回動可能に軸支されたレバーの回動操作によって前記リクライニング機構による前記可動ブラケットの回動ロックを解除する車両用リクライニング装置の組付方法において、
前記固定ブラケットとは別部材として構成され、前記リターンスプリングの一端を係止する係止部を備えるリターンスプリングブラケットを前記固定ブラケットに固着し、
前記可動ブラケットとは別部材として構成され、前記ストッパ部と前記レバーを備えるとともに、カラーが結着されたストッパブラケットを、前記カラーを前記可動ブラケットに形成された中心孔に嵌合して前記可動ブラケットに対して位置決めした後、
該ストッパブラケットと前記可動ブラケットとの間に治具を挟んでストッパブラケットを周方向に位置決めした状態で、該ストッパブラケットを前記可動ブラケットに固着することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記リターンスプリングブラケットに設けられたストッパ部と前記ストッパブラケットのストッパ部との間に前記治具を挟むことを特徴とする。
請求項1〜3記載の発明によれば、可動ブラケットとは別部材のストッパブラケットにストッパ部とレバーを予め設け、このストッパブラケットを、これに結着されたカラーを可動ブラケットに形成された中心孔に嵌合して可動ブラケットに固着するようにしたため、ストッパブラケットに設けられたストッパ部及びレバーを、それらの取付位置にばらつきを生じることなくリクライニング機構に対して高精度且つ作業性良く組み付けることができ、レバーの取付精度が高められることによって該レバーとリクライニング機構とのピッチのバラツキが解消され、操作レバーの操作力の安定化が図られる。又、可動ブラケットの回動量(シートバックの角度調整範囲)を規制するストッパ部の取付位置がシートの左右でばらつくことがないため、シートバックの歪みを防ぐことができる。
請求項4及び5記載の発明によれば、当該リクライニング装置の組み付けに際して、ストッパブラケットを、これに結着されたカラーを可動ブラケットに形成された中心孔に嵌合して可動ブラケットに対して径方向に位置決めした後、該ストッパブラケットと固定ブラケット(リターンスプリングブラケット)との間に治具を挟んでストッパブラケットを周方向に位置決めするようにしたため、該ストッパブラケットに設けられたストッパ部とレバーの固定ブラケットに対する径方向及び周方向位置を高精度に保ちつつ、これらを作業性良く組み付けることができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るリクライニング装置の分解斜視図であり、図示のリクライニング装置1は、図1に示すように、固定ブラケット2、可動ブラケット3、リクライニング機構4、リターンスプリングブラケット5、ストッパブラケット6と、センターシャフト7、ロッドレバー8、リターンスプリング9等の要素を含んで構成されている。以下、各構成要素について説明する。
(固定ブラケット)
固定ブラケット2は、板金のプレス成形品であって、その二股状部分には2つの円孔状のねじ孔10が形成されており、該固定ブラケット2は、各ねじ孔10に螺合する不図示のボルトによって不図示のシートクッションに取り付けられる。又、この固定ブラケット2の中央部分には円形の隆起部2aが形成されており、該隆起部2aの中央には円形の中心孔11が穿設され、その周囲には6つの円孔12が穿設されている。
(可動ブラケット)
可動ブラケット3も板金のプレス成形品であって、これの端部には2つの円孔13が形成されており、該可動ブラケット3は、各円孔13に挿通する不図示のボルトによって不図示のシートバックに取り付けられる。又、この可動ブラケット3の中央部分には円形の隆起部3aが形成されており、該隆起部3aの中央には円形の中心孔14が穿設され、その周囲には6つの円孔15が穿設されている。
(リクライニング機構)
リクライニング機構4は、シートバックの傾斜角度を調整するためのものであって、固定ブラケット2と可動ブラケット3との間に介設される。このリクライニング機構4には、シートバックに取り付けられた前記可動ブラケット3の回動(シートバックの傾動)をロック/アンロックする機構が内蔵されており、その中心部には円孔16が形成されている。そして、このリクライニング機構4の一端面(図1の上面)の前記円孔16の周囲には、可動ブラケット3に形成された前記円孔15に嵌合する6つの円柱状突起17が突設され、図示しないが、他端面(図1の下面)の前記円孔16の周囲にも、固定ブラケット2に形成された前記円孔12に嵌合するための6つの円形突起が突設されている。尚、このリクライニング機構4の構成は公知であるため、これについての図示及び説明は省略する(構成の詳細は特許文献1,2参照)。
(リターンスプリングブラケット)
リターンスプリングブラケット5は、板金によってクランク状にプレス成形されており、その平坦部5aから垂直に起立するL字状の垂直部5bには、前記リターンスプリング9の外周端を係止する係止部であるフック5cが一体に起立形成されている。そして、垂直部5bの上端に形成された水平部5dの周方向両端面はストッパ部5e,5fを構成している。
(ストッパブラケット)
ストッパブラケット6は、板金によってプレス成形されており、その平坦部6aの幅方向略中央部にはカラー18が嵌合されて結着されており、該カラー18はストッパブラケット6の裏面(図1の下面)から所定量だけ突出しており、その突出部の外径は、可動ブラケット3に形成された前記中心孔14の内径よりも若干小さく設定されている。
又、ストッパブラケット6の平坦部6aの前記カラー18を挟んでこれの両側には、係止部材19とワイヤーレバー20が配されている。ここで、係止部材19は、2本のピン21によってストッパブラケット6の平坦部6a外端に結着されており、これには前記リターンスプリング9の内周端を係止する係止部であるフック19aが一体に起立形成されている。
前記ワイヤーレバー20は、鍵爪状に成形され、その中間部が軸22によってストッパブラケット6の平坦部6aに回動可能に軸支されており、軸22にはトーションスプリング23が巻装されている。そして、このトーションスプリング23の一端は、ストッパブラケット6に立設されたフック6bに係止され、他端は、ワイヤーレバー20に立設されたフック20aに係止されており、ワイヤーレバー20は、トーションスプリング23によって軸22を中心とする図1の反時計方向(可動ブラケット3の傾動をロックする方向)に常時付勢されている。
又、ワイヤーレバー20の一端にはピン24が立設されており、このピン24には連結部材としての不図示のワイヤーが連結されており、このワイヤーの他端は、シートバック側に設けられた不図示の操作レバーに連結されている。他方、ワイヤーレバー20の他端部の側端面はカム面20bを形成している。
更に、ストッパブラケット6の平坦部6aの前記カラー18を挟む両外端部の端面はストッパ部6c,6dを構成しており、これらのストッパ部6c,6dが前記リターンスプリングブラケット5に形成された前記ストッパ部5e,5fにそれぞれ当接することによって、可動ブラケット3の回動量(シートバックの角度調整範囲)が規制される。
(センターシャフト)
センターシャフト7は、固定ブラケット2に形成された中心孔11と、リクライニング機構4に形成された円孔16と、可動ブラケット3に形成された中心孔14と、ストッパブラケット6に結着されたカラー18に挿通されるものであって、後述のように該センターシャフト7を回動操作することによってリクライニング機構4による回動ブラケット3の回動ロックが解除されてシートバックの傾斜角度の調整が可能となる。
(ロッドレバー)
ロッドレバー8は、センターシャフト7の先端部に挿通固着されるものであって、これの一端には、センターシャフト7が挿通する円孔25が形成され、他端にはレバーシャフト26が挿通固着されており、レバーシャフト26は、ストッパブラケット6に軸支された前記ワイヤーレバー20のカム面20bに当接する。
(リターンスプリング)
リターンスプリング9は、スパイラル状に巻回されたスプリングであって、可動ブラケット3を一方向(シートバックの前傾方向)に付勢するものであり、その外周端は、前記リターンスプリングブラケット5に形成されたフック5cに係止され、内周端は、ストッパブラケット6に結着された係止部材19のフック19aに係止されている。
以上のように構成されるリクライニング装置1は、車両用シートの左右両側にそれぞれ設けられるが、次に、各リクライニング装置1の組付方法を図2〜図6に基づいて説明する。尚、図2〜図5はリクライニング装置の組付手順をその工程順に示す正面図、図6は図5のA−A線断面図である。
先ず、図2に示すように、リクライニング機構4の一端面を可動ブラケット3の内面に合わせ、これに突設された複数の円形突起17を可動ブラケット3の円孔15に嵌合し、その嵌合部(図示のa部分)を溶接することによってリクライニング機構4を可動ブラケット3に組み付ける。
次に、図3に示すように、リターンスプリングブラケット5を固定ブラケット2の中心孔11(図1参照)を基準としてそのストッパ部5e,5fの角度を決め、その平坦部5aの左右(図示b部分)を溶接することによって、該リターンスプリングブラケット5を固定ブラケット2に固着する。
その後、リクライニング機構4の他端面を固定ブラケット2の外面の隆起部2a(図1参照)に合わせ、これに突設された複数の円柱状突起(不図示)を固定ブラケット2の円孔12に嵌合し、その嵌合部を溶接することによってリクライニング機構4を固定ブラケット2に組み付け、可動ブラケット3と固定ブラケット2の間にリクライニング機構4を介設してこれらを一体化する。この一体化に際しては、リクライニング機構4の両面に突設された円形突起17(一方のみ図示)を可動ブラケット3と固定ブラケット2にそれぞれ形成された円孔15,12に嵌合させた状態で溶着するようにしたため、これらのリクライニング機構4と可動ブラケット3及び固定ブラケット2とが高精度に位置決めされて組み付けられる。
次に、センターシャフト7を固定ブラケット2の中心孔11とリクライニング機構4の円孔16及び可動ブラケット3の中心孔14に通した後、ストッパブラケット6に結着されたカラー18をセンターシャフト7に通し、該カラー18を可動ブラケット3の中心孔14に嵌合させる(図6参照)。これにより、ストッパブラケット6が可動ブラケット3の中心孔14を基準として位置決めされ、該ストッパブラケット6に予め設けられた係止部材19のフック19aとストッパ部6c,6d及びワイヤーレバー20が可動ブラケット3に対して径方向に高精度に位置決めされる。
そして、上記状態において、図3に示すように、リターンスプリングブラケット5側の一方のストッパ部5eとストッパブラケット6の一方のストッパ部6cとの間に扇形の治具30を挟んでストッパブラケット6を可動ブラケット3の中心孔14を基準として周方向に位置決めし、その状態でストッパブラケット6の一部(図3のc部分)を溶接して該ストッパブラケット6を可動ブラケット3に固着する。この結果、ストッパブラケット6に予め設けられたフック19aとストッパ部6c,6d及びワイヤーレバー20が可動ブラケット3に対して周方向にも高精度に位置決めされ、ストッパブラケット6側のフック19aとリターンスプリングブラケット5側のフック5c、ストッパブラケット6側のストッパ部6c,6dとリターンスプリングブラケット5のストッパ部5e,5f及びストッパブラケット6側のワイヤーレバー20とセンターシャフト7との径方向及び周方向の位置決めが高精度になされる。
而して、上述のようにストッパブラケット6が可動ブラケット3の中心孔14を基準として径方向及び周方向に位置決めされて可動ブラケット3に溶着されると、図4に示すように、ロッドレバー8の円孔25にセンターシャフト7を嵌合させてロッドレバー8をセンターシャフト7に通し、該ロッドレバー8をセンターシャフト7に対して周方向に位置決めし、この状態でロッドレバー8をセンターシャフト7に溶着し、該ロッドレバー8の端部に挿通固着されたレバーシャフト26をワイヤーレバー20のカム面20bに当接させる。
そして、図示しないが、前記リターンスプリング9をストッパブラケット6とリターンスプリングブラケット5との間に介装し、その内周端をストッパブラケット6側のフック19aに係止し、外周端をリターンスプリングブラケット5側のフック5cに係止すれば、図5に示すように、リクライニング装置1が組み付けられる。尚、前述のように、可動ブラケット3は、リターンスプリング9によって一方向(シートバックを前傾させる方向)に常時付勢されている。
以上のように、ストッパブラケット6を、これに結着されたカラー18を可動ブラケット3に形成された中心孔14に嵌合して可動ブラケット3に対して径方向に位置決めした後、該ストッパブラケット6とリターンスプリングブラケット5との間に治具30を挟んでストッパブラケット6を周方向に位置決めするようにしたため、該ストッパブラケット6に設けられたフック19aとワイヤーレバー20の可動ブラケット3に対する径方向及び周方向位置を高精度に保ちつつ、これらを作業性良く組み付けることができる。
次に、各リクライニング装置1の作用を図7及び図8に基づいて説明する。
リクライニング装置1のリクライニング機構4がロック状態にあるときには、ワイヤーレバー20とロッドレバー8は図7に示す状態にあり、この状態では可動ブラケット3の回動が阻止され、シートバックは所定角度位置で固定されている。
而して、シートバックの傾斜角度を調整する場合には、シートバック側に設けられた不図示の操作レバーを乗員が回動操作すれば、その操作力は不図示のワイヤーを経てワイヤーレバー20に伝達され、該ワイヤーレバー20が図7の矢印方向に引かれる。すると、ワイヤーレバー20が軸22を中心として図8の鎖線位置(図7に実線にて示す位置)から矢印方向に実線位置まで角度αだけ回動するため、該ワイヤーレバー20のカム面20bにレバーシャフト26が当接するロッドレバー8が図8の鎖線位置から矢印方向に実線位置まで回動する。
この結果、センターシャフト7がロッドレバー8と共に同方向に同角度だけ回動せしめられ、リクライニング機構4による可動ブラケット3の回動ロックが解除(アンロック)され、シートバックの傾斜角度の調整が可能となる。具体的には、図7に示すように、ストッパブラケット6側のストッパ6cがリターンスプリングブラケット5側のストッパ5eに当接するまで中立位置Nに対して前方へ図示の最大角度θ1だけ傾斜することができ、ストッパブラケット6側のストッパ6dがリターンスプリングブラケット5側のストッパ5fに当接するまで中立位置Nに対して後方へ図示の最大角度θ2だけ傾斜することができ、従って、シートバックの角度調整範囲は(θ1+θ2)となる。
而して、本実施の形態では、前述のようにワイヤーレバー20の取付精度が高められるため、操作レバーの操作力の安定化が図られ、又、可動ブラケット3の回動量(シートバックの角度調整範囲)を規制するストッパ部5e,5f及び6c,6dの取付位置が左右のリクライニング装置1においてばらつくことがないため、シートバックに歪みが生じることがない。
本発明は、操作レバーによってレバーを回動操作してリクライニング機構によるシートバックの傾動ロックを解除してシートバックの傾斜角度を調整するようにした車両用リクライニング装置全般に対して適用可能である。
本発明に係るリクライニング装置の分解斜視図である。 本発明に係るリクライニング装置の組付手順を示す正面図である。 本発明に係るリクライニング装置の組付手順を示す正面図である。 本発明に係るリクライニング装置の組付手順を示す正面図である。 本発明に係るリクライニング装置の組付手順を示す正面図である。 図5のA−A線断面図である。 本発明に係るリクライニング装置のロック状態を示す正面図である。 本発明に係るリクライニング装置のロック解除状態を示す正面図である。
符号の説明
1 リクライニング装置
2 固定ブラケット
3 可動ブラケット
4 リクライニング機構
5 リターンスプリングブラケット
5c フック(係止部)
5e,5f ストッパ部
6 ストッパブラケット
6c,6d ストッパ部
7 センターシャフト
8 ロッドレバー
9 リターンスプリング
11 固定ブラケットの中心孔
14 可動ブラケットの中心孔
18 カラー
19 係止部材
19a フック(係止部)
20 ワイヤーレバー
22 軸
30 治具

Claims (5)

  1. シートクッション側に取り付けられた固定ブラケットとシートバック側に取り付けられた可動ブラケットとの間にリクライニング機構を介設し、両ブラケット間にリターンスプリングを介装するとともに、可動ブラケットの回動量を規制するストッパ部を両ブラケットに設け、回動可能に軸支されたレバーの回動操作によって前記リクライニング機構による前記可動ブラケットの傾動ロックを解除する車両用リクライニング装置において、
    前記リターンスプリングの一端を係止する係止部を備えるリターンスプリングブラケットを前記固定ブラケットとは別部材として構成するとともに、該リターンスプリングブラケットを前記固定ブラケットに固着する一方、前記ストッパ部及び前記レバーを備えるストッパブラケットを前記可動ブラケットとは別部材として構成するとともに、該ストッパブラケットにカラーを結着し、該カラーを前記可動ブラケットに形成された中心孔に嵌合して前記ストッパブラケットを前記可動ブラケットに固着したことを特徴とする車両用リクライニング装置。
  2. 前記リターンスプリングブラケットに、前記ストッパブラケットのストッパ部が当接するストッパ部を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両用リクライニング装置。
  3. 前記リターンスプリングの他端を係止する係止部材を前記ストッパブラケットに取り付けたことを特徴とする請求項1記載の車両用リクライニング装置。
  4. シートクッション側に取り付けられた固定ブラケットとシートバック側に取り付けられた可動ブラケットとの間にリクライニング機構を介設し、両ブラケット間にリターンスプリングを介装するとともに、可動ブラケットの回動量を規制するストッパ部を両ブラケットに設け、回動可能に軸支されたレバーの回動操作によって前記リクライニング機構による前記可動ブラケットの回動ロックを解除する車両用リクライニング装置の組付方法において、
    前記固定ブラケットとは別部材として構成され、前記リターンスプリングの一端を係止する係止部を備えるリターンスプリングブラケットを前記固定ブラケットに固着し、
    前記可動ブラケットとは別部材として構成され、前記ストッパ部と前記レバーを備えるとともに、カラーが結着されたストッパブラケットを、前記カラーを前記可動ブラケットに形成された中心孔に嵌合して前記可動ブラケットに対して位置決めした後、
    該ストッパブラケットと前記可動ブラケットとの間に治具を挟んでストッパブラケットを周方向に位置決めした状態で、該ストッパブラケットを前記可動ブラケットに固着することを特徴とする車両用リクライニング装置の組付方法。
  5. 前記リターンスプリングブラケットに設けられたストッパ部と前記ストッパブラケットのストッパ部との間に前記治具を挟むことを特徴とする請求項4記載の車両用リクライニング装置の組付方法。
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