JP4671143B2 - 杭穴掘削ヘッド及び杭穴掘削方法 - Google Patents

杭穴掘削ヘッド及び杭穴掘削方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、掘削ロッドの下端に取り付けて杭穴掘削をする掘削ロッド及び杭穴掘削方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、主に中堀工法や現場造成杭等で、構築現場において拡底の杭穴を掘削する際に使用する掘削ヘッドでは、下端部主掘削刃を有する中空のヘッド本体に水平軸を設けて、該水平軸の先端部に掘削刃を有する掘削アームを夫々揺動自在に取り付けて構成していた。そして、掘削ロッドを正回転して一側に掘削アームを小さく揺動傾斜させ、杭穴軸部掘削をし、掘削ロッドを逆回転させて、他側に掘削アームを大きく揺動傾斜させて、杭穴の拡底部の掘削をしていた。ここで、拡開する際に、掘削ロッドを逆回転すると共に杭穴底側に加圧して、掘削アームを杭穴底に押しつけてその土圧により掘削アームを逆側に大きく開いていた。
【0003】
また、この際、杭穴壁の倒壊などを防止するために、掘削泥土を杭穴壁に練り付ける為の練付手段を設けたものもあった(特開平6−336890、登録実用新案3014951号)。
【0004】
また、従来の掘削刃では、刃先23は、刃先の直上の刃面76と垂直面が所定角度θ1 (10〜30度程度)で形成されていた(図6(b))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の掘削ヘッドでは、掘削時に掘削刃の刃先23は、杭穴壁(垂直面)Y1 と刃面76とが垂直面が所定角度θ1 で接し、刃先23から刃面76の全体を掘削すべき面に強く押し当てて面で掘削形成されていた為(図6(b))、強固の構造の掘削ヘッドを要していた。また、土圧により掘削アームを拡開用に開いていたため、ヘッド本体及び掘削アームの構造は強固にせざるを得なかった。また、棒状の水平軸に掘削アームを支持していた為に、ヘッド本体の体積が大きくならざるを得なかった。従って、掘削ヘッドの全体が重くなると共に杭穴断面内での掘削ヘッドの占める面積が大きくなり、排土効率を高められない問題点があった。
【0006】
また、掘削アームの重量の増加に伴い、水平軸が負担する揺動圧も多大となり、掘削アームが外れ易くなり、あるいは水平軸の破壊やそれを防止するための水平軸の大径化が必要となる問題点があった。
【0007】
また、排土効率を高める為に、垂直方向の軸に拡底掘削用のアーム設けて、水平面内で開くタイプの掘削ヘッドでは、ヘッド本体に部分螺旋状の補助翼を設ける工夫もあったが(特開平11−2085)、水平軸に掘削アームを設ける構造のものでは掘削アームとの納まりとの関係で不可能であった。
【0008】
また、従来の掘削刃では、刃先23は、刃先23から刃面76の全体を掘削すべき面に強く押し当てて面で掘削していたため、刃先から上方への排土効率を高めることができなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
然るにこの発明では、掘削アームに練付棒を架設し、ヘッド本体に排土翼、横方向の吐出口を設け、あるいはヘッド本体に揺動を規制するストッパーと保持機構とを設け、またヘッド本体に突設した揺動軸に掘削アームの貫通孔に挿通し、アーム本体に揺動圧制御部を設け、また、掘削刃に急な傾斜の刃面と緩やかな傾斜の刃面とを設けたので、前記問題点を解決した。
【0010】
即ちこの発明は、軸方向に中空部を有する掘削ロッドの下端に取付ける掘削ヘッドであって、以下のように構成したことを特徴とする掘削ヘッドである。
(1) 下端部に掘削刃を有する中空のヘッド本体1の上端部に、前記掘削ロッドとの連結部を有し、前記上端部は対抗する両一側面と該一側面に直交して隣接する他側面とを有する。
(2) 前記ヘッド本体の上端部の一側面に、前記掘削ロッドの軸に対して直径対称な位置に揺動軸を設け、該両揺動軸に夫々掘削アームの基端部を取り付けてなる掘削ヘッドにおいて、
(3) 前記ヘッド本体の揺動軸と略直交する両他面に、撹拌排土用の排土翼を斜に設けると共に、該排土翼の下方位置に横方向のヘッド本体の中空部に連通する吐出口を設け、
(4) 前記掘削アームの中間部を前記ヘッド本体側に凸となるように形成すると共に、前記掘削アームの先端部に掘削刃を形成し、
(5) 前記ヘッド本体に掘削アームの揺動を規制するストッパーを固定し、
(6) 前記ヘッド本体と掘削アームとに掘削アームが開いた状態を保持する保持機構を設けた。
【0011】
また、前記において、掘削アームの先端部と基端部とに、練付棒を架設したことを特徴とする杭穴掘削ヘッドである。
【0012】
また、前記において、掘削アームの基端部に基端側への上方膨出部を形成し、ストッパーは、該上方膨出部が当接する凸部を、ヘッド本体の上端部の一側面に固定して構成した杭穴掘削ヘッドである。また、ストッパーは、掘削ロッドが正回転して掘削アームが一側に振れる位置及び、掘削ロッドが逆回転して掘削アームが他側に振れる位置に、夫々設けると共に、逆回転した際に、掘削アームの揺動軸より先端側位置に当接するストッパーを、ヘッド本体の上端部の一側面に取り付けた杭穴掘削ヘッドである。
【0013】
保持機構は、掘削アームのヘッド本体側の面に形成した凹入部と、該凹入部に嵌合可能に出没するヘッド本体の固定体とを、組み合わせて構成し、該固定体は、ヘッド本体に設けた凹部にバネで上方に付勢されて出没できる構造とした杭穴掘削ヘッドである。また、掘削ロッドの正回転時に回転による遠心力を利用して、掘削アームを一側に揺動傾斜させると共に、逆回転時に、回転による遠心力を利用して、掘削アームを他側に揺動傾斜させ、該掘削アームをストッパーに当て、前記掘削アームの凹入部にヘッド本体の固定体を嵌合係止することにより、掘削区間の高さ方向の任意位置で拡径掘削できることを特徴とした杭穴掘削ヘッドである。また、掘削アームの揺動は、掘削ロッドの回転時の遠心力に加えて、杭穴掘削時の前記掘削ロッドを回転した際に杭穴充填物による土圧が掘削アームに作用する力を取り入れて行う杭穴掘削ヘッドである。
【0014】
また、前記において、排土翼は、ヘッド本体の他面内に収まり、一面側に突出しない形状とすると共に、傾斜角度を掘削ロッドの排土用の螺旋羽根の傾斜角度と略同一とした杭穴掘削ヘッドである。
【0015】
また、前記において、練付棒は、下部の直線状の練付部、中間部の円弧状の屈曲部及び上部からなる正面視略「く」字型に形成し、かつ掘削アームの揺動面内に位置するように、掘削アームに取付け、掘削ロッドの正回転時に掘削アームが軸部掘削用に振れた際に、練付棒の練付部は、鉛直状に配置されかつ掘削刃の最外端より内方に位置し、掘削ロッドがニュートラル状態で、練付棒の屈曲部は掘削刃の最外端より外方に位置することを特徴とする杭穴掘削ヘッドである。また、練付棒の練付部及び屈曲部は、少なくとも凸側を耐摩擦コーティングした杭穴掘削ヘッドである。
【0016】
また、前記において、掘削アームは基端部に貫通孔を有し、該貫通孔の外側に拡径したナット収容部を形成してなり、ヘッド本体に突設した揺動軸を、前記掘削アームの貫通孔に挿通させ、揺動軸先端部の螺部にナットを螺合して、ナット収容部内に前記ナットを収容したことを特徴とする杭穴掘削ヘッドである。また、掘削アームのヘッド本体側に貫通孔に沿って円柱状に突設して揺動圧制御部を形成し、ヘッド本体の揺動軸の周囲に前記揺動圧制御部を収容できるように円状の凹入部を設けて制御部受部を形成し、前記揺動軸が負担する揺動圧を前記揺動圧制御部と制御部受部とで分散して負担する構造としたことを特徴とする杭穴掘削ヘッドである。
【0017】
また、前記において、掘削ヘッドが、杭穴内に占める断面を2分の1以下とした杭穴掘削ヘッドである。
【0018】
また、前記において、掘削刃は、掘削アームが揺動して掘削する際に、掘削ヘッド本体側面であって掘削アームが取り付けられていない側面から見た際に、前記掘削刃の刃先の横断面が垂直掘削面と点で接する形状とすると共に、前記刃先の上方に急な傾斜の刃面と該刃面に連続して緩やかな傾斜の刃面を形成したことを特徴とする杭穴掘削ヘッドである。
【0019】
また、前記において、掘削アームの基端部と先端部とを角αで形成して、掘削アームの中間部をヘッド本体側に凸となるように形成したヘッドであって、角αの異なる複数の掘削アームを組み合わせて構成したことを特徴とする杭穴掘削ヘッドである。
【0020】
また、前記において、ニュートラル状態で、掘削アームの先端位置を、ヘッド本体の下端から距離Hだけ下方に位置させて、前記掘削アームが最大揺動した状態で、前記ヘッド本体の下端と掘削アームの先端とが同等あるいは掘削アームの先端の方が下方に位置するように形成したことを特徴とする杭穴掘削ヘッドである。
【0021】
また、前記において、ヘッド本体の下端部で、掘削アームを取付けない側に水平膨出部を形成し、該水平膨出部の下縁を掘削アームの揺動径に応じて円弧状に形成したことを特徴とする杭穴掘削ヘッドである。
【0022】
また、方法の発明は、掘削ロッドの下端に取り付ける掘削ヘッドであって、下端部の掘削刃を有するヘッド本体の上端部の一側面前記掘削ロッドの軸に対して直径対称な位置に揺動軸を設け、該両揺動軸に、下端部に掘削刃を有する掘削アームの基端部を取り付けてなる掘削ヘッドとし、以下のように構成したことを特徴とする杭穴の掘削方法である。
(1) 掘削ヘッドを、掘削アームの基端部と先端部との成す角をαとして、先端掘削アームの中間部をヘッド本体側に凸となるように屈曲して形成して構成し、前記成す角αの異なる掘削ヘッドを選択して、所望掘削径を調節する。
(2) 前記掘削ロッドの正回転による遠心力を利用して、前記両掘削アームを一側に揺動させ杭穴軸部を掘削し、
(3) 続いて、前記掘削ロッドの逆回転による遠心力を利用して、前記両掘削アームを他側に揺動させ開いた状態を保持機構によって保持して、杭穴を拡径掘削する。
【0023】
また、他の方法の発明は、掘削ロッドの下端に取り付ける掘削ヘッドであって、下端部の掘削刃を有するヘッド本体の上端部の一側面に前記掘削ロッドの軸に対して直径対称な位置に揺動軸を設け、該両揺動軸に、下端部に掘削刃を有する掘削アームの基端部を取り付けてなる掘削ヘッドとし、以下のように構成したことを特徴とする杭穴の掘削方法である。
(1) 前記掘削ロッドの正回転による遠心力に加えて、杭穴掘削時の前記掘削ロッドを回転した際に杭穴充填物による土圧が掘削アームに作用する力を取り入れて、前記両掘削アームを一側に揺動させ杭穴軸部を掘削し、
(2) 続いて、前記掘削ロッドの逆回転による遠心力に加えて、杭穴掘削時の前記掘削ロッドを回転した際に杭穴充填物による土圧が掘削アームに作用する力を取り入れて、前記両掘削アームを他側に揺動させ開いた状態を保持機構によって保持して、杭穴を拡径掘削する
【0024】
前記における「ニュートラル状態」とは、掘削ロッドが回転せず、掘削アームが下方に垂れた状態をいう。
【0025】
また、前記における「杭穴内の掘削土又は吐出口から杭穴内への充填物に対する掘削ロッドの回転による作用」とは、掘削時に掘削ロッドを回転した際の土圧による掘削アームへの作用を中心に、必要ならば、掘削中の吐出口からエアーの吐出による掘削アームへの作用、又は吐出口から吐出された水と掘削土とが混合された泥水によって生じる浮力による掘削アームへの作用、又は吐出口からセメントミルクを吐出して撹拌したソイルセメント層による層圧力及びその浮力による掘削アームへの作用など、を付加して行う作用などを指す。
【0026】
【発明の実施の形態】
上端部に掘削ロッド63との連結部65を有し、下端に固定掘削刃7、7を有するヘッド本体1は、下方に向けて先細に形成され、直径対称に突設した揺動軸40、40に掘削アーム17、17が軸止されている。また、ヘッド本体1に排土翼9、9を突設し、その下方に掘削ロッド63の中空部に連通する吐出口13を横方向に設ける。
【0027】
また、ヘッド本体1に突設された揺動軸40の周囲には、制御部収容凹部51が形成され、掘削アーム17のヘッド本体1側に突設された揺動圧制御部45が挿入されている。揺動軸40は、揺動圧制御部45を通り掘削アーム17を貫通する貫通孔47に挿通され、その螺部42にナット44を螺合緊結して固定される。ナット44及び揺動軸40の先端はナット収容部46から外方に突出しない。
【0028】
ヘッド本体1に正回転時の掘削アーム17の揺動を規制するストッパー32、33が突設され、逆回転時の掘削アーム17の揺動を規制するストッパー34、35が夫々溶接固定されている。また、掘削アーム17の内面に形成した凹入部36と、ヘッド本体1に取り付けた出没自在の固定体37とからなる保持機構38が設けられている。
【0029】
また、掘削アーム17は先端に掘削刃21、21が固定され、ヘッド本体1側に凸となるように屈曲形成されている。掘削刃21は、先端の刃先23の上方に垂直掘削面に対して急な傾斜の刃面76及び刃面76に連続して緩やかな刃面77を有し、刃先23で点状に掘削できる構造となっている。この刃先23により指の爪を立てて粘土を押さえつけるようにして掘削できる(これに対して従来の掘削刃では指の平で粘土をおさえつけるような掘削となる)。
【0030】
また、掘削アーム17の一側面に、縦に配置した正面視「く」字状の棒状の練付棒25が架設固定されている。
【0031】
以上のように形成された掘削ヘッドは、掘削ロッドの正回転・逆回転による遠心力を利用して、掘削アームを所定角度で揺動して、杭穴の軸部及び拡径部を掘削できる。
【0032】
【実施例1】
図面に基づきこの発明の実施例を説明する。この中で、正面視とは掘削ヘッドの掘削アームを取り付けてある側の一面からの外観をいい、側面視とは正面と直交する(掘削アームを取り付けていない)一面からの外観をいう。
【0033】
(1)掘削ヘッドの構成
【0034】
(a)ヘッド本体の構成
上端部に掘削ロッド63との連結部65を有するヘッド本体1の下端には固定掘削刃7、7が取り付けてある。前記ヘッド本体1は、上端部2、中間部3、下端部4とからなり、正面視で、上端部2及び中間部3は同一巾で形成されて、下端部4が幅広に形成され、下端部4の上側に水平膨出部8、8が形成されている。また、横断面では上端部2が正方形状に形成され、側面視では、上端部2が最も幅広で、中間部3から下端部4に掛けて徐々に幅を狭く形成し、最下端が最も狭くなるように形成されている(図3(a)(b))。
【0035】
前記ヘッド本体1の上端部2の対向する一側面5に掘削ロッド63の軸64に対して直径対称に揺動軸40、40を設け、該揺動軸40に掘削アーム17、17の基端部18を夫々軸止する(図3(a)(b))。
【0036】
また、前記ヘッド本体1の上端部2で、揺動軸40と直交する(前記一側面5の隣接他面)他側面6、6に掘削ロッド63の正回転で掘削土を上方に排土できるように傾斜した排土翼9、9を放射状に突設する。前記排土翼9は四角形状で先端側隅部10、10が曲面に形成されている。また、前記排土翼9は上端縁11及び下端縁12は夫々、側面視で、他側面6内にあり、一側面5側に突出していない。また、傾斜角度は、側面視で約45度であり、掘削ロッド63に設けた排土用の螺旋羽根(図示していない)の傾斜角度と略同一に形成されている(図2(a)、図3(a)(b))。
【0037】
また、ヘッド本体1内には掘削ロッド63の中空部(図示していない)に連通する中空部15を有し、前記ヘッド本体1の中間部(排土翼9と固定掘削刃7の中間高さ)3の他側面6、6に、前記中空部15に連通する吐出口13を夫々設ける。該吐出口13は円筒状に他側面6から突出している。また、ヘッド本体1の下端にも吐出口14が形成されている。吐出口13、14は、ヘッド本体内に設けたヘッド弁(図示していない)を地上から操作することにより、夫々独立に吐出口13、14の開閉と開口量とを調節できるようになっている(図2(c)、図3(a)、図1(b))。
【0038】
(b)掘削アームの構成
前記掘削アーム17は、平面視で、基端部18が揺動軸40に対応した幅を有し、中間部19の幅が狭く形成され、先端部20は基端部の2倍程度の幅で形成され、先端側に掘削刃21、21が固定されている。また、側面視では、基端部18が略鉛直に位置し、中間部19及び先端部20は中間部19下側を頂点としてヘッド本体1側に凸となるように屈曲形成されている。従って中間部19は下方に向けてヘッド本体1に近づくように傾斜し、先端部20は下方に向けてヘッド本体1から離れるように傾斜して形成されている。また、掘削刃21の先端22は、側面視で、基端部18の外面18aより外方に突出しないように形成されている。また、基端部18の基端側には、上方膨出部24が形成され、該上方膨出部24は正面視で中間部19と同程度の幅で、側面視で中間部19より幅狭で内面(ヘッド本体側の面)が基端部18と面一に形成されている(図3(a)(b)。以上の構造の掘削アーム17、17が一体に形成されている。
【0039】
また、掘削アーム17、17の一側面に、縦に配置した棒状の練付棒25を配置し、その上端を掘削アーム17の上側(中間部19の上部、又は基端部18の下部)に、下端を掘削アーム17の先端部20で掘削刃21の直上付近に固着する。前記練付棒25は、下部が直線状の練付部26、中間部が円弧状屈曲部27、上部28は直線状となっている正面視略「く」字型に形成され、かつ掘削アーム17の揺動面内に位置している。前記において、「く」字状にヘッド本体1側に凸となるように屈曲した際に、掘削アーム17の基端部18と先端部20とが成す角をα1に形成してある(図3(b))。
【0040】
また、前記掘削ロッド63の正回転時に掘削アーム17が軸部掘削用に揺動傾斜した際に、練付棒25の練付部26は、鉛直状に位置し、かつ掘削刃21の最外端21aより内方に位置し、掘削ロッド63がニュートラル状態(非回転時で掘削アーム17が下方に垂れた位置)で、練付棒25は掘削刃21の最外端21aより外方に位置する(図2(b))。また、前記練付棒25の練付部26及び円弧状屈曲部27の外面側(「く」の凸側)表面は、耐摩擦のコーティング29が施されている。また、練付棒25と掘削アーム17の側面との間には空隙30が形成される(図1(b)、図3(a))。
【0041】
(c)ストッパー及び保持機構の構造
また、前記ヘッド本体1の上端部2の一側面5、5には、掘削ロッド63の正回転により掘削アーム17が所定の軸部掘削径となる角度で傾斜揺動できる位置に揺れを規制するストッパー(凸部)32、33を夫々溶接あるいはボルト締めにて固定する。前記ストッパー32は、揺動した掘削アーム17の揺動軸40より上方(上方膨出部24)で当接する位置に固定され、ストッパー33は、掘削アーム17の揺動軸40より下側(中間部19)が当接する位置に夫々固定されている(図3(a)、図1(b))。
【0042】
また、前記ヘッド本体1の上端部2の一側面5、5に、掘削ロッド63の逆回転により、掘削アーム17が所定の拡底部掘削径となる角度で傾斜揺動できる位置に揺れを規制するストッパー(凸部)34、35を夫々溶接固定する。前記ストッパー34は、揺動した掘削アーム17が揺動軸40より上方(上方膨出部24又は基端部18上側)が当接する位置に固定され、ストッパー35は、掘削アーム17の揺動軸40より下側(中間部19)が当接する位置に夫々固定されている(図3(a)、図1(c))。また、この状態の掘削アーム17の傾斜揺動を保持する保持機構38を設ける。
【0043】
前記保持機構38は、掘削アーム17の内面(ヘッド本体1側の面)に形成した凹入部36と、ヘッド本体1に該凹入部36に対応して嵌合係止できる固定体37とから構成される。前記固定体37は、先端部が半球状に形成され、またヘッド本体1の一側面5に(ここでは水平膨出部8に位置する)形成した凹部(図示していない)内に、バネで突出側に付勢した状態で取り付けられれており、固定体37を押圧することにより固定体37は前記凹部内に収容され、前記ヘッド本体1の一側面5から出没自在となっている。
【0044】
(d)揺動軸の構造
前記における掘削アーム17とヘッド本体1と揺動軸40との取付構造は、以下のようになっている。
【0045】
まず構成部品について説明する(図4)。揺動軸40は、先端部に螺部42を有する断面円形の軸部41の基端側に基端大径部40を有するボルト状の構造をしており、軸部41の先端部に軸と垂直にピン穴55が穿設してある。
【0046】
また、掘削アーム17の揺動軸40取付部分には、ヘッド本体1側に円柱状に膨出した形状の揺動圧制御部45が一体に形成されている。前記掘削アーム17に前記揺動軸40が回転摺動できる貫通孔47が穿設され、該貫通孔47の外面側(ヘッド本体1の反対側)には、大径に形成して揺動軸40のナット44を収容できるナット収容部46が連設されている。また、貫通孔47は揺動圧制御部45の中心を貫通している。
【0047】
また、ヘッド本体1には、前記ヘッド本体1の揺動圧制御部45及び揺動軸40を受ける軸受け穴48が穿設されている。前記軸受け穴48は中間部50と、軸受け穴48の底側に、中間部50より小径で揺動軸40の基端大径部43を嵌合できる収容凹部51と、軸受け穴48の開口側の外周大径部49とからなる。
【0048】
また、ヘッド本体1の軸受け穴48に嵌挿して、掘削アーム17の揺動圧制御部45を収容できる有底筒状で鍔53を有する制御部受部52を使用する。制御部受部52の底には揺動軸40を貫通できる開口54が穿設されている。また、制御部受部52の鍔部53には、ボルトの頭部を収容するボルト受孔53a、53aが穿設されている(図4)。
【0049】
次に、組立構造について説明する(図5)。揺動軸40の基端大径部43をヘッド本体1の収容凹部51に嵌挿し、制御部受部52を、開口54に揺動軸40を挿通して、ヘッド本体1の軸受け穴48に嵌挿する。ボルト61、61を制御部受部52の鍔部53のボルト受孔53aからヘッド本体1の螺孔49a、49aに螺合緊結して、ヘッド本体1に揺動軸40を突設固定する。
【0050】
続いて、掘削アーム17の揺動圧制御部45をヘッド本体1の制御部受部52内に挿入すると共に、揺動軸40の先端側を貫通孔47に挿通する。ナット収容部46に臨む揺動軸40の螺部42に、ワッシャー60を介してナット44を螺合緊結する。ナット44及び揺動軸40の先端はナット収容部46から外方に突出しない。
【0051】
また、掘削アーム17の側面のピン孔57から、ピン59を打ち込み、該ピン59を、ナット44のピン孔56を貫通して、揺動軸40のピン穴55に到達させ、揺動軸40の緩みを防止する(図5(b))。
【0052】
以上のようにして、掘削アーム17を揺動軸40で、ヘッド本体1に軸止めする(図4、図5)。他側の掘削アーム17も同様に取り付けられている。
【0053】
(e)掘削刃の構造
前記掘削刃21は、掘削時に掘削アーム17が揺動した際に(正回転・逆回転のいずれの側への揺動でも)、以下のような条件となるように形成されている。即ち、掘削刃21は先端の刃先23から急な傾斜の刃面76、緩やかな刃面77を有し、両刃面76、77は点23aで屈折して形成されている。前記刃面(急な斜面)76は、垂直面(掘削している杭穴壁)Y2 に対して、角度θ2 を成し、前記刃面(緩やかな斜面)77は、垂直面Y3 に対して、角度θ3 を成している。前記角度θ2 は0度より大きく20度未満で、角度θ3 は10〜50度に形成され、かつ点状に接し、かつ「θ2 <θ3 」に形成されている(図6(a)。この実施例では、θ2 =6度、θ3=20度で形成してある。θ2 は0度では掘削が効率が極めて悪く、また20度より大きいと、中堀工法で掘削ヘッドを中空杭内に収納する際に、掘削刃が中空杭に当たり易く掘削刃が破損し、また中空杭内を傷つけるおそれがある。
【0054】
従って、掘削時においては、掘削アーム17は揺動して、刃先23は、掘削している杭穴壁(垂直面)Y2 に対して、点で接し、かつ刃先23の直上の刃面76と角θ2 をなす。よって、従来のように、掘削面に、刃先周辺の縁を強く押し当てて、面で掘削するのではなく(図6(b))、この実施例では、刃先23により点で掘削することになる。
【0055】
また、固定掘削刃7も同様な構造としてある。
【0056】
(f)掘削ヘッド
以上のようにして、掘削ヘッド62を構成する(図3、図1(a)、図2(a))。前記におけるニュートラル状態の掘削ヘッド62の最大横断面が、掘削予定の杭穴軸部71の横断面に占める割合は25%程度としてある(図8)。
【0057】
また、前記において、ニュートラル状態で、ヘッド本体1の下端(固定刃7の下端)は、掘削アーム17の先端(掘削刃21の刃先23。即ち地面位置)よりHだけ上方に位置している。この場合、Hは、掘削アーム17を最大揺動して拡底部を掘削している時に、ヘッド本体1の下端と掘削アーム17の先端とがほぼ同程度、あるいは掘削アーム17の先端の方が突出する高さに位置するように、設定する。例えば、軸径780cm、拡底径1100cm程度の掘削を行う場合Hは、8〜16cm程度としてある。
【0058】
(2)掘削ヘッド62の使用
【0059】
次に、前記実施例に基づくこの発明の掘削ヘッド62の使用について説明する。
【0060】
(a) 中空杭67の下端68から下方へ掘削ヘッド62を突出させて、吐出口13、14から空気等を吐出しつつ、杭穴の軸部71を掘削しながら中空杭67を沈設する。この際、掘削アーム17はストッパー32、33に当接して、所定傾斜に揺動して一定の外径D1 で掘削できる(図1(b)、図2(b))。掘削アーム17は二ヶ所のストッパー32、33で規制されるので、ストッパーに負担もかからず、確実に制御される。
【0061】
また、掘削刃21を急な傾斜の刃面76と緩やかな傾斜の刃面とを設けたので、先が尖っているため点で掘削し、地盤に貫入する深さが従来に比して格段に深く、掘削効率が良いと共に、掘削刃21の直上へと首尾良く掘削土を排土できる。また、掘削土は掘削アーム17、17及びヘッド本体1を薄く形成したので、杭穴断面中の掘削ヘッド62の占める面積が少なく、間隙部を利用して効率よく排土される。また、掘削アーム1を本体1側に凸となるように屈曲し、排土翼9を設けたので、更に効率よく排土される。掘削ヘッド62の上方に排土された掘削土は、掘削ロッド63の螺旋羽根で中空杭67の中空部を通して地上に排出される。
【0062】
(b) 所定深さで、中空杭67を固定して吐出口13、14から水等を吐出しながら所定深度まで中空杭67に先行して杭穴を掘削しつつ、掘削泥土を撹拌して、杭穴壁に練付て、杭穴壁を整える(図1(b)、図2(b))。
【0063】
また、この際、練付棒25の外側に耐摩擦のコーティング29を設けたので、該部の耐久性を高めることができる。また、練付棒25は棒状とし、空隙30を有するので、掘削ヘッド62を回転する際の負荷が少ない。
【0064】
また、この際、棒状の練付棒25、傾斜させた排土翼9により撹拌されるので、撹拌効率が良い。また吐出口13が掘削アーム17の掘削刃21の上方に位置するので、掘削刃21の刃先部分に常に水が供給され、更に吐出される水により掘削刃21が洗われるので、掘削刃21に掘削土が付着して掘削効率を悪化させるおそれがない。
【0065】
(c) 上記(a)(b)を繰り返して所定の杭穴軸部71の掘削をして排土した後、掘削ロッド62を逆回転して、掘削アーム17、17を逆側に揺動して穴径D2 で拡底部72の掘削をする。この際、掘削ロッド63の逆回転時の遠心力を利用して、逆側に開いた掘削アーム17、17はストッパー34、35に当接して所定傾斜以上開かないと共に、固定体37が凹入部36に嵌合するので、掘削アーム17、17はその傾斜を保持できる(図1(c)、図2(c))。この際、掘削アーム17は、三ヶ所で規制されるので、揺動傾斜を更に確実に制御できる。また、ストッパー34、35の夫々の負担を少なくできるので、従来に比して大きな揺動傾斜であって確実に揺動傾斜を制御できる。従って、従来に比して、軸部径D1 と拡底部径D2 との比を大きく取れる。
【0066】
また、掘削アーム17は、地面への機械的な押しつけではなく、遠心力を利用して開く構造としたので、掘削アーム17は滑らかに所定角度に開くことができると共に、掘削ロッド63を回転させるオーガーに必要とされるトルクや下方への押圧力を軽減できる。また、掘削ヘッド62のスリム化により、掘削ロッド63の回転方向の切り替えに対応して掘削アーム17の揺動の切り替えもスムーズに行え、更に排土効率も向上している。
【0067】
また、掘削は、前記(a)(b)と同様である。この際、練付棒25は掘削刃21の内側に位置しているので、掘削に支障がない。
【0068】
また、吐出口13が固定体37の上方に位置しているので、注水により固定体37への掘削土の付着を防止でき、更に確実な掘削アーム17の制御が可能である。
【0069】
また、前記において、掘削アーム17の揺動は一義的には遠心力を利用して行うものであるが、他の作用を併用して行うと更に掘削アーム17を効率よく揺動できる。例えば、掘削ロッド63を回転して、掘削時の土圧による掘削アーム17への作用を中心に、必要ならば、掘削中の吐出口13、14からエアーの吐出による掘削アーム17への作用、又は吐出口13、14から吐出された水と掘削土が混合された泥水により生じる浮力による掘削アーム17への作用、又は吐出口13、14からセメントミルクを吐出して撹拌したソイルセメント層による層圧力及びその浮力による掘削アーム17への作用等を適宜取り入れることができる。
【0070】
(d) 根固め部が十分に拡大するまで、掘削ロッド63を昇降させて、反復拡底して球根部を築造する。この際、掘削アーム17、17は固定体37が凹入部6に嵌合しているので、掘削アーム17、17の傾斜を維持できる。
【0071】
(e) 続いて、拡底部72の穴底から吐出口13、14から根固め液(セメントミルク)を吐出しながら掘削ヘッド62(掘削ロッド63)を上昇させる。
【0072】
(f) 所定量の根固め液の注入が終了するまで(e)を反復する。この際も排土翼9によって掘削土とセメントミルクとが撹拌される。
【0073】
(g) 続いて、掘削ロッド63を正回転して、固定体37と凹入部36との嵌合を解除させて、掘削アーム17、17を他側に揺動傾斜させる(図1(b))。吐出口13、14から杭周固定液(セメントミルク)を注入しながら杭穴軸部の下部(固定してある中空杭の直下)まで、注入終了まで、数回反復する。
【0074】
(h) 続いて、更に掘削ヘッド62を上昇させて、中空杭67の中空部内に掘削ヘッド62を格納する(図1(a)、図2(a))。油圧又はモンケンなどで中空杭67を加圧して中空杭67を沈下させる。
【0075】
(i) 続いて、所定深度(根固め部内に杭先端が位置する)まで中空杭67を沈設して杭の沈下を完了させる。
【0076】
(j) 続いて、吐出口13、14から水を吐出しながら掘削ヘッドを引き上げる(図1(a)、図2(a))。この際、練付棒25の屈曲部27が中空杭67の内壁69に当たり、掘削刃21は当たらないので、掘削刃21及び杭穴壁69を傷つけるおそれがない。
【0077】
(k) 上記使用例では、杭周固定液を使用する施工タイプについて説明したが、杭周固定液を使用しないタイプでも同様に施工できる。また、中堀工法以外の施工法にも同様に使用できる。また、拡底部だけでなく、掘削途中の地盤状況に合わせて、拡大掘削を行うことができる。
【0078】
(3)他の構成
【0079】
前記実施例において、ストッパー32、33の位置を調節すれば、異なる揺動傾斜で掘削アーム17を規制できるので、軸部の掘削口径D1 を調節できる。また、ストッパー34、35、固定体37の位置を調節すれば、異なる揺動傾斜で掘削アーム17を規制できるので、拡底部の掘削口径D2 を調節できる。
【0080】
また、前記実施例において、ストッパー34、35、固定体37の位置をづらせば、さらに大径(D3 )の杭穴73を掘削できる(図7)。この場合、ヘッド本体1に吐出口13、13覆うような門形のアッタチメントを固定して、該アタッチメント74の正面側に、凹入部36に対応した凹部を設けて、凹部内に固定体37をバネを介して出没自在に取り付ける。ストッパー34、35は、このときの掘削アームの傾斜に合わせて取付ける。
【0081】
また、前記実施例において、排土翼9は一枚づつ設けたが、夫々上下2段又は3段以上に並列して設けることもでき、排土が砂状で排土翼9、9間に該排土が詰まるおそれが少ない時には効果的である(図示していない)。
【0082】
また、前記実施例において、ヘッド本体1の固定掘削刃7、7は、片側(半径位置)に2づつ合計4つ設けたが、少なくとも合計2つ以上設ければよい(図示していない)。
【0083】
また、前記固定掘削刃7の下端7a(ヘッド本体の下端)は、掘削アーム17のニュートラル状態で、掘削アーム17の掘削刃21の刃先23(掘削アームの先端)より上方Hに位置させたが(図3(b))、これは上方に位置させた方が、掘削土の排出が良く掘削スピードが速かったためであり、同等あるいは下方に位置させることもできる(図示していない)。
【0084】
逆に、前記固定掘削刃7の下端7aを掘削刃21の刃先23より下方に位置させれば、施工時において、先端に掘削ヘッド62を取り付けた掘削ロッド63を建込む際、主たる掘削手段である掘削アームの掘削刃21を保護することができる。
【0085】
また、前記実施例において、固定掘削刃7及び掘削刃21は、爪部分を肉盛りして摩耗を防ぐこともできる(図示していない)。また、吐出口13は必要なければ閉じておくこともできる。
【0086】
また、前記実施例において、ヘッド本体1の下端部の水平膨出部8の下縁8aを掘削アーム17の揺動径に応じて円弧状に形成し、該水平膨出部8の下縁8aの中央部から固定掘削刃7を突設することもできる(図9(a)(b))。この場合、水平膨出部8の上面8bに連続して排土翼9、9を設ければ、排土翼9はヘッド本体1の下部に位置するので、掘削アーム17の掘削刃21及び固定掘削刃7によって掘削された掘削土が上方に排土され易く、排土効果が向上する。
【0087】
また、図9の実施例において、掘削アーム17は、中間部19を挟んだ基端部18と先端部20(掘削刃21につながる部分)とが成す角はα2(α2<α1)に形成されている。成す角α1の掘削アーム17の刃先21A、21Aが軸部D1、拡底部D2で杭穴を掘削できるとすると(図2(b)(c))、成す角α2の掘削アーム17の刃先21B、21Bが軸部D4(D4>D1)、拡底部D(D5>D2)で杭穴を掘削できる(図10(a)(b))。即ち、ストッパーや固定体の位置や大きさの変更だけでは、より大きい径の杭穴を掘削することに限界があるため、掘削アーム17の成す角αの小さな掘削アーム17(刃先23が外方に広がっている構造)を取付けることにより更に大きな杭穴径の掘削ができる。
【0088】
従って、通常は、ストッパー32、33等や固定体37の位置変更で掘削径を調節するが、それに加えて、角度αの異なる掘削アーム17を取付けることによって、更に大きな径の杭穴を掘削することができる。もちろん、ストッパー32、33等や固定体37の位置はそのままで、掘削アーム17のみを異なるαのものに取り替えて、掘削径を調節することもできる。
【0089】
また、図9の実施例では、水平膨出部8、8の下縁8aを掘削アーム17の揺動径に応じて円弧状に形成したので、固定体37やストッパー32、33等の位置変更等によって、掘削径を拡縮調整した場合であっても、掘削アーム17の先端が水平膨出部8の下縁8aから下方に突出する位置が一定となり(図11(b)。L4 =L5 =L6 )様々な掘削径に対応でき、かつ、どの掘削径においても掘削能力及び掘削効率が低下するおそれはない。これに対して、水平膨出部8の下縁8aを水平状とした場合には(図11(a))、揺動角度によって、掘削アーム17の先端が水平膨出部8の下縁8aから下方に突出する位置が一定とならない(L1 <L3<L2 )。
【0090】
また、図9の実施例では、練付棒25を省略したが、必要ならば、図1、図3のように練付棒25を連設することもできる。
【0091】
【発明の効果】
この発明は、揺動軸に加えて掘削アームの大径の揺動圧制御部とヘッド本体の制御部受部で支持するので、揺動軸に生じる負担を軽減分散して、揺動軸の破損を防止し、揺動軸を小形化できると共に、掘削アームがヘッド本体から外れることも防止できる。更に揺動軸と大径の揺動制御部とで回動するので、掘削アームをヘッド本体側に凸となるように形成したことと相まって、掘削アームとヘッド本体との摩擦も軽減して、掘削アームは滑らかに揺動できる効果がある。
【0092】
従って、掘削ヘッド全体の軽量化小形化と相まって、掘削アームは、掘削ロッドの正回転・逆回転による遠心力を利用して、滑らかに揺動傾斜できる効果がある。また、逆に、遠心力を利用して拡開できるので、更にヘッド本体や掘削アームをスリム化して、掘削、排土の効率を高めることができる。
【0093】
また、一義的には遠心力を利用して、掘削アームを揺動させるが、他の作用、即ち掘削時の土圧による掘削アームへの作用を中心に、必要ならば、掘削中の吐出口からエアーの吐出による掘削アームへの作用、又は吐出口から吐出した水と掘削土が混合された泥水により生じる浮力による掘削アームへの作用、又は吐出口からセメントミルクを吐出して撹拌したソイルセメント層による層圧力及びその浮力による掘削アームへの作用等を適宜取り入れることにより、更に効率よく掘削アームを揺動させることができる。
【0094】
また、掘削アームの揺動を規制するストッパーを揺動軸を挟んで上下に形成したので、1のストッパーに係る負担を軽減して、確実に掘削アームの揺動を規制し、所定径の杭穴を掘削できる。また、ストッパーと保持手段とを組合せて掘削アームの揺動を規制するので、とりわけ、拡開掘削時に掘削アームの最大傾斜を維持でき、正確な拡径ができる効果がある。とりわけ、掘削アームの凹入部とヘッド本体の出没する固定体とを組み合わせて保持機構を構成した場合には、掘削アームの遠心力を利用した滑らかな揺動と合わせて、掘削ロッドの回動方向の切り替えのみで、容易に保持機構の係脱ができ、掘削径及び撹拌外径を可変できる効果がある。
【0095】
また、掘削刃を急な傾斜の刃面の上方に緩やかな傾斜の刃面を連続させた構造としたので、刃先から上方への排土効率を高めることができる。また、掘削アームをヘッド本体側に凸としたので、掘削アームの下端部は外側に開いた形状に形成され、掘削アームから上方への排土効率を高めることができる。また、揺動軸固定用のナットは掘削アームの収容部内に収容され、外方には突出しないので、掘削アームの基端部での排土効率を高めることができる。また、ヘッド本体に排土翼を設けたのでヘッド本体から上方への排土効率を高めることができ、掘削翼の傾斜を掘削ロッドの螺旋羽根の傾斜角度と略同一とした場合には、掘削土の滞りがなく該部での排土効率を更に高めることができる。従って、掘削ヘッド全体での排土効率を大幅に向上させることができる効果がある。また、掘削ヘッドが杭穴内に占める断面を2分の1以下とした場合には、杭穴壁と掘削ヘッドとの間に空隙を形成でき、更に排土効率を高めることができる効果がある。
【0096】
また、掘削刃を刃先の上方に急な傾斜の刃面と緩やかな傾斜の刃面とを有する形状としたので、点で杭穴壁に接するので、掘削ロッドの回転を与えるトルクを少なくして効率よく掘削ができる効果がある。また、ヘッド本体の排土翼の下方位置に横方向の吐出口を設けたので、圧縮空気、水などを掘削アームの掘削刃の刃先付近に当てることができ、掘削刃に掘削土の付着を防止して掘削効率を高めることができる。
【0097】
また、掘削アームの先端部と基端部とを結ぶ練付棒を架設したので、掘削ヘッドを回動した際の負荷を与えることなく、杭穴壁を整えることができる効果がある。また、練付棒を、正回転時に練付棒の練付部が鉛直状に配置され、ニュートラル状態で練付棒の屈曲部は掘削刃の最外端より外方に位置させる構造とした場合には、中堀用の中空既製杭内を通過する際に掘削刃や杭の内壁を傷つけることなく、かつ拡開掘削の際に支障なく、効率よく杭穴軸部の穴壁を整えることができる。
【0098】
また、実際、この実施例の杭穴掘削ヘッドを使用することによって施工効率を約2倍に向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例で、杭穴掘削ヘッドの正面図で、(a)はニュートラル状態、(b)は杭穴の軸部掘削状態、(c)は杭穴の拡底部掘削状態、を夫々表す。
【図2】同じく平面図で、(a)はニュートラル状態、(b)は杭穴の軸部掘削状態、(c)は杭穴の拡底部掘削状態、を夫々表す。
【図3】同じく(a)は正面図(b)は左側面図で、いずれも掘削アームがニュートラル状態を表す。
【図4】この発明のヘッド本体と掘削アームとの構成を表す分解図(縦断面図)である。
【図5】同じく(a)は組立図(縦断面図)、(b)は取付状態の拡大正面図を夫々表す。
【図6】(a)はこの発明の掘削刃の構造を説明する拡大図で、(b)は従来例の掘削刃の構造を説明する拡大図である。
【図7】この発明の他の実施例の正面図で、杭穴の拡底部掘削状態を表す。
【図8】この発明の杭穴掘削ヘッドで、ニュートラル状態で杭穴内に収容した平面図である。
【図9】この発明の他の杭穴掘削ヘッドで、(a)はニュートラル状態の正面図、(b)は同じく左側面図である。
【図10】掘削アームの成す角αの相違による掘削径を比較する概略した平面図で、(a)は杭穴の軸部径、(b)は杭穴の拡底部径を表す。
【図11】(a)(b)は、ヘッド本体の水平膨出部の構造の相違を説明する概略した正面図である。
【符号の説明】
1 ヘッド本体
2 上端部(ヘッド本体)
3 中間部(ヘッド本体)
4 下端部(ヘッド本体)
5 一側面(ヘッド本体)
6 他側面(ヘッド本体)
7 固定掘削刃(ヘッド本体)
7a 固定掘削刃の先端
8 水平膨出部(ヘッド本体)
8a 水平膨出部の下縁
9 排土翼
11 上端縁(排土翼)
12 下端縁(排土翼)
13 吐出口
14 吐出口
15 ヘッド本体の中空部
17 掘削アーム
18 基端部(掘削アーム)
19 中間部(掘削アーム)
20 先端部(掘削アーム)
21 掘削刃
22 掘削刃の先端(側面図)
23 掘削刃の刃先(掘削アームの先端)
24 上方膨出部
25 練付棒
26 練付部(練付棒)
27 屈曲部(練付棒)
29 コーティング
30 空隙
32 ストッパー
33 ストッパー
34 ストッパー
35 ストッパー
36 凹入部
37 固定体
38 保持機構
40 揺動軸
45 掘削アームの揺動圧制御部
47 掘削アームの貫通孔
48 ヘッド本体の軸受け穴
52 ヘッド本体の制御部受部
62 掘削ヘッド
63 掘削ロッド
65 連結部(ヘッド本体)
67 中空杭
71 杭穴軸部
72 杭穴拡底部
74 アタッチメント

Claims (19)

  1. 軸方向に中空部を有する掘削ロッドの下端に取付ける掘削ヘッドであって、以下のように構成したことを特徴とする掘削ヘッド。
    (1) 下端部に掘削刃を有する中空のヘッド本体1の上端部に、前記掘削ロッドとの連結部を有し、前記上端部は対抗する両一側面と該一側面に直交して隣接する他側面とを有する。
    (2) 前記ヘッド本体の上端部の一側面に、前記掘削ロッドの軸に対して直径対称な位置に揺動軸を設け、該両揺動軸に夫々掘削アームの基端部を取り付けてなる掘削ヘッドにおいて、
    (3) 前記ヘッド本体の揺動軸と略直交する両他面に、撹拌排土用の排土翼を斜に設けると共に、該排土翼の下方位置に横方向のヘッド本体の中空部に連通する吐出口を設け、
    (4) 前記掘削アームの中間部を前記ヘッド本体側に凸となるように形成すると共に、前記掘削アームの先端部に掘削刃を形成し、
    (5) 前記ヘッド本体に掘削アームの揺動を規制するストッパーを固定し、
    (6) 前記ヘッド本体と掘削アームとに掘削アームが開いた状態を保持する保持機構を設けた。
  2. 掘削アームの先端部と基端部とに、練付棒を架設したことを特徴とする請求項1記載の杭穴掘削ヘッド。
  3. 掘削アームの基端部に基端側への上方膨出部を形成し、ストッパーは、該上方膨出部が当接する凸部を、ヘッド本体の上端部の一側面に固定して構成した請求項1記載の杭穴掘削ヘッド。
  4. ストッパーは、掘削ロッドが正回転して掘削アームが一側に振れる位置及び、掘削ロッドが逆回転して掘削アームが他側に振れる位置に、夫々設けると共に、逆回転した際に、掘削アームの揺動軸より先端側位置に当接するストッパーを、ヘッド本体の上端部の一側面に取り付けた請求項3記載の杭穴掘削ヘッド。
  5. 保持機構は、掘削アームのヘッド本体側の面に形成した凹入部と、該凹入部に嵌合可能に出没するヘッド本体の固定体とを、組み合わせて構成し、該固定体は、ヘッド本体に設けた凹部にバネで上方に付勢されて出没できる構造とした請求項1記載の杭穴掘削ヘッド。
  6. 掘削ロッドの正回転時に回転による遠心力を利用して、掘削アームを一側に揺動傾斜させると共に、逆回転時に、回転による遠心力を利用して、掘削アームを他側に揺動傾斜させ、該掘削アームをストッパーに当て、前記掘削アームの凹入部にヘッド本体の固定体を嵌合係止することにより、掘削区間の高さ方向の任意位置で拡径掘削できることを特徴とした請求項5記載の杭穴掘削ヘッド。
  7. 掘削アームの揺動は、掘削ロッドの回転時の遠心力に加えて、杭穴掘削時の前記掘削ロッドを回転した際に杭穴充填物による土圧が掘削アームに作用する力を取り入れて行う請求項6記載の杭穴掘削ヘッド。
  8. 排土翼は、ヘッド本体の他面内に収まり、一面側に突出しない形状とすると共に、傾斜角度を掘削ロッドの排土用の螺旋羽根の傾斜角度と略同一とした請求項1記載の杭穴掘削ヘッド。
  9. 練付棒は、下部の直線状の練付部、中間部の円弧状の屈曲部及び上部からなる正面視略「く」字型に形成し、かつ掘削アームの揺動面内に位置するように、掘削アームに取付け、掘削ロッドの正回転時に掘削アームが軸部掘削用に振れた際に、練付棒の練付部は、鉛直状に配置されかつ掘削刃の最外端より内方に位置し、掘削ロッドがニュートラル状態で、練付棒の屈曲部は掘削刃の最外端より外方に位置することを特徴とする請求項2記載の杭穴掘削ヘッド。
  10. 練付棒の練付部及び屈曲部は、少なくとも凸側を耐摩擦コーティングした請求項9記載の杭穴掘削ヘッド。
  11. 掘削アームは基端部に貫通孔を有し、該貫通孔の外側に拡径したナット収容部を形成してなり、ヘッド本体に突設した揺動軸を、前記掘削アームの貫通孔に挿通させ、揺動軸先端部の螺部にナットを螺合して、ナット収容部内に前記ナットを収容したことを特徴とする請求項1記載の杭穴掘削ヘッド。
  12. 掘削アームのヘッド本体側に貫通孔に沿って円柱状に突設して揺動圧制御部を形成し、ヘッド本体の揺動軸の周囲に前記揺動圧制御部を収容できるように円状の凹入部を設けて制御部受部を形成し、前記揺動軸が負担する揺動圧を前記揺動圧制御部と制御部受部とで分散して負担する構造としたことを特徴とする請求項11記載の杭穴掘削ヘッド。
  13. 掘削ヘッドが、杭穴内に占める断面を2分の1以下とした請求項1記載の杭穴掘削ヘッド。
  14. 掘削刃は、掘削アームが揺動して掘削する際に、掘削ヘッド本体側面であって掘削アームが取り付けられていない側面から見た際に、前記掘削刃の刃先の横断面が垂直掘削面と点で接する形状とすると共に、前記刃先の上方に急な傾斜の刃面と該刃面に連続して緩やかな傾斜の刃面を形成したことを特徴とする請求項1記載の杭穴掘削ヘッド。
  15. 掘削アームの基端部と先端部とを角αで形成して、掘削アームの中間部をヘッド本体側に凸となるように形成したヘッドであって、角αの異なる複数の掘削アームを組み合わせて構成したことを特徴とする請求項1記載の杭穴掘削ヘッド。
  16. ニュートラル状態で、掘削アームの先端位置を、ヘッド本体の下端から距離Hだけ下方に位置させて、前記掘削アームが最大揺動した状態で、前記ヘッド本体の下端と掘削アームの先端とが同等あるいは掘削アームの先端の方が下方に位置するように形成したことを特徴とする請求項1記載の杭穴掘削ヘッド。
  17. ヘッド本体の下端部で、掘削アームを取付けない側に水平膨出部を形成し、該水平膨出部の下縁を掘削アームの揺動径に応じて円弧状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の杭穴掘削ヘッド。
  18. 掘削ロッドの下端に取り付ける掘削ヘッドであって、下端部の掘削刃を有するヘッド本体の上端部の一側面前記掘削ロッドの軸に対して直径対称な位置に揺動軸を設け、該両揺動軸に、下端部に掘削刃を有する掘削アームの基端部を取り付けてなる掘削ヘッドとし、以下のように構成したことを特徴とする杭穴の掘削方法。
    (1) 掘削ヘッドを、掘削アームの基端部と先端部との成す角をαとして、先端掘削アームの中間部をヘッド本体側に凸となるように屈曲して形成して構成し、前記成す角αの異なる掘削ヘッドを選択して、所望掘削径を調節する。
    (2) 前記掘削ロッドの正回転による遠心力を利用して、前記両掘削アームを一側に揺動させ杭穴軸部を掘削し、
    (3) 続いて、前記掘削ロッドの逆回転による遠心力を利用して、前記両掘削アームを他側に揺動させ開いた状態を保持機構によって保持して、杭穴を拡径掘削する。
  19. 掘削ロッドの下端に取り付ける掘削ヘッドであって、下端部の掘削刃を有するヘッド本体の上端部の一側面前記掘削ロッドの軸に対して直径対称な位置に揺動軸を設け、該両揺動軸に、下端部に掘削刃を有する掘削アームの基端部を取り付けてなる掘削ヘッドとし、以下のように構成したことを特徴とする杭穴の掘削方法。
    (1) 前記掘削ロッドの正回転による遠心力に加えて、杭穴掘削時の前記掘削ロッドを回転した際に杭穴充填物による土圧が掘削アームに作用する力を取り入れて、前記両掘削アームを一側に揺動させ杭穴軸部を掘削し、
    (2) 続いて、前記掘削ロッドの逆回転による遠心力に加えて、杭穴掘削時の前記掘削ロッドを回転した際に杭穴充填物による土圧が掘削アームに作用する力を取り入れて、前記両掘削アームを他側に揺動させ開いた状態を保持機構によって保持して、杭穴を拡径掘削する。
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