JP4572291B2 - 杭穴掘削ヘッド、杭穴掘削方法 - Google Patents

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Description

この発明は、建築、土木等の分野で杭基礎工事として杭穴掘削を行う掘削ロッドの掘削ヘッドおよびこれを使用する杭穴掘削方法に関する。
(1) 掘削ロッドに連結するヘッド本体に螺旋翼を形成し、螺旋翼の下端に固定掘削刃を固定した掘削ヘッドでは、その固定掘削刃としては、一般に、刃先の角度(掘削角度)が浅く平板形状で、全数の掘削刃の刃先が地盤に対して同じ深さ(略水平位置)に配置されていた(特許文献1、図1)。この掘削ヘッドを回転しながら全部の刃先がほぼ同時に接地し、杭穴を掘削していた。この場合、ヘッド本体の下端から固定掘削刃の先端までの距離、即ち固定掘削刃の長さは、掘削径50〜80cm程度の場合、約10cm程度に設定してあった。
また、前記掘削ヘッドの固定掘削刃の上方に、掘削径を拡大できる可動掘削刃を取り付けて、根固め部等々拡径部の掘削に使用していた。
(2) また、土質により異なる掘削刃を使用し、地盤の掘削性を良くして掘削効率を高める工夫もなされていた(非特許文献1)。
(3) また、掘削ロッドに連結するロッド本体の下端に固定掘削刃を取付け、ロッド本体の外面に揺動自在の掘削腕を取付け、掘削腕の先端に可動掘削刃を取り付けて掘削ヘッドを構成する場合もあった(特許文献2)。この掘削ヘッドでは、主に中掘工法に使用されるが、先掘工法でも使用していた。
この固定掘削刃では、刃先が地盤に対して同じ深さ(略水平位置)に配置され、取付け角度を夫々異にし回転掘削時に同一深度で掘削しながら杭穴掘削している。この場合、ヘッド本体の下端から固定掘削刃の先端までの距離、即ち固定掘削刃の長さは、掘削径50〜80cm程度の場合、約10cm程度に設定してあった。
更に、掘削腕の可動掘削刃により、固定掘削刃の掘削を補助し、あるいは杭穴拡底部の形成等、拡径寸法での掘削に使用していた。
実公平7−50468 特開平8−338020 既製コンクリート杭の施工管理、コンクリートパイル建設技術協会、2001年4月、p.203
(1) 玉石などの礫まじり地盤での杭穴掘削において、従来の掘削ヘッドの内、螺旋翼を有する掘削ヘッドの場合、通常は、礫があると他の掘削土とともに螺旋翼に沿って上方に揚土されるが、礫の形状・大きさによっては、固定掘削刃に礫が絡み、固定掘削刃が接地せず、掘削不能に陥る場合もあった。
(2) また、従来の掘削ヘッドの内、掘削腕を有する掘削ヘッドの場合、通常は、礫があると掘削腕により、礫は杭穴中央部に寄せられ、ヘッド本体と掘削腕の間に位置し、杭穴底(掘削面)で転がりながら、掘削腕の可動掘削刃と固定掘削刃で、杭穴の掘削ができた。しかし、礫の形状・大きさによっては、固定掘削刃が礫に絡み、刃先に礫が留まって、掘削ヘッドの先端刃が杭穴底(掘削面)に接地せず、絡み、掘削ができない場合があった。
(3) 従って、礫が先端掘削刃の先に留まって掘削速度が低下した時は、その程度によりそのまま続行したり、あるいは、一旦、掘削ヘッドを引き上げなどしてその礫を除去して掘削を再開する場合もあった。いずれにしても杭穴掘削時間が余分にかかり、所要工期が20〜30%程度遅れることもあった。
また、場合によっては、掘削ヘッドの先端刃が破損して交換あるいは修理することが必要となることもあった。
然るにこの発明は、事前の地盤(土質)調査等により、予め出現が予想される礫の最大外径に応じて、掘削刃の形状・長さを設定して杭穴掘削ヘッドを構成し、杭穴を掘削するので、前記問題点を解決した。
即ちこの方法の発明は、以下の手順をとることを特徴とする杭穴掘削方法である。
(1)地盤データの基づき、予め予想される礫の最大外径Dに対応して、固定掘削刃の形状及び/又は長さを決めた掘削ヘッドを選択する。
(2)前記掘削ヘッドを回転して、杭穴を掘削する。
(3)地盤から前記杭穴内に出現した礫を、前記固定掘削刃で、杭穴の中心側に寄せながら、前記礫を杭穴底付近に転がしながら、あるいは、前記礫を上方へ揚土して前記固定掘削刃の刃先を杭穴底に到達させて、杭穴掘削をする。
また、前記において、礫の最大外径Dに対して、固定掘削刃の垂直方向の長さを2×Dより大きく形成し、固定掘削刃の刃先が杭穴底面に当接した際に、杭穴底面と固定掘削刃とが成す角度を40〜60度としたことを特徴とする杭穴掘削方法である。
また、掘削ヘッドの発明は、掘削ロッドに連結する連結部を有するヘッド本体の下端に、杭穴の直径方向に沿って複数の固定掘削刃を下方に向けて突設してなる掘削ヘッドにおいて、前記固定掘削刃の刃先は、少なくとも外周側に位置する固定掘削刃の垂直方向の長さを、予め設定した地盤に含まれる礫の最大外径Dの2倍以上に設定したことを特徴とする杭穴掘削ヘッドである。
また、前記において、前記杭穴の中心側の固定掘削刃の長さを外周側の固定掘削刃の長さより短く形成し、中間部の固定掘削刃の刃先を外周側の固定掘削刃の長さと中心側の固定掘削刃の長さの中間長さに形成したことを特徴とした杭穴掘削ヘッドである。
また、前記において、ヘッド本体の側面に、掘削腕の上端部を揺動自在に取付けし、該掘削腕の下端部に掘削刃を取り付け、前記掘削腕の掘削刃の垂直方向の長さを、予め設定した地盤に含まれる礫の最大外径 の2倍以上に設定したことを特徴とする杭穴掘削ヘッドである。更に、刃先を接地した場合に、接地面と掘削刃との成す角を40度〜60度に設定したことを特徴とした杭穴掘削ヘッドである。
一般にいわゆる礫は、粒径2mm〜4.75mmの細礫、〜19mmの中礫、〜75mmの粗礫を含む概念であり、更に粗礫より大きな7.5〜300mmの粗石(コブル)と分類されている。前記における「礫」とは、主に10mm〜100mm程度を想定しており、いわゆ中礫の大径のものから粗石の小径のものを含む。
また、前記における固定掘削刃の垂直方向の長さとは、ヘッド本体の下端から固定掘削刃の刃先までの長さの垂直成分をいう。
この発明は、予め事前の地盤(土質)調査等により、存在が予想される礫の最大外径に応じて、掘削刃の形状・長さを決めて掘削するので、礫の出現によっても作業を中断することなく、計画通りに掘削作業ができる。また、礫の最大寸法Dの2倍の垂直長さに設定した掘削刃を使用した場合には、掘削ヘッドの下方に礫が位置した場合であっても、礫を跨いで、掘削刃の刃先を杭穴底面に到達させることができ、かつ他の土泥と混ぜて一緒に揚上させる等の方法で、礫を既製杭の下端部より除去できるので、掘削効率を低下させることなく、掘削を継続して、杭穴を構築できる効果がある。
従って、杭穴掘削の遅延が無くなり、杭基礎の築造工期が確実となり、安定化する。また、併せて、中心部の掘削刃(特に固定掘削刃が顕著)を中心部の掘削刃より短くすることにより、杭穴内の地盤の掘削・ほぐしが円滑になり、掘削速度も改善される。
(1) 予め、ボーリング調査などにより出土が予定される礫の最大寸法Dを決定する。
(2) 掘削ヘッド1は、掘削ロッド31との連結部5を有するロッド本体2の下端に固定掘削刃11、11を下方に向けて突設し、ロッド本体2に揺動自在に取り付けた掘削腕の下端に補助掘削刃20、20を取り付けて構成する(図1(a)(b))。
掘削ヘッド1の固定掘削刃10の垂直方向の長さL、補助掘削刃20の垂直方向の長さLを、Dに対して、
>2×D、L>2×D
とする。また、補助掘削刃20の刃先21が接地した際に、掘削刃の裏側(掘削ヘッドが回転する際に後側に位置する側)20aと杭穴底面34とが成す角θを45度に設定する。
例えば、礫の最大直径Dが10cmの場合、掘削刃10、20の垂直方向の長さを20cmとする。従って、補助掘削刃20の実際の長さは、約30cm(20cm×√2)となる。
ここで、更に、軟らかい礫層の地盤では、地盤を掘り起こすことを主体にすべく、平刃の掘削刃を使用し、硬い礫層の地盤では地盤を削り取ることを主体にすべく、先を尖らせた鹿爪状(剣先形状)の掘削刃を使用する。
このようにして地質に応じて刃先形状も使い分けて、効率的な掘削をすることができる。
(3) 磯が存在しても、主に固定掘削刃10、10により礫を一定方向に押しやり、かつ、固定掘削刃10、補助掘削刃20の垂直方向の長さL、Lが礫の外径Dより長いため、礫が掘削刃10、20の間に留まることなく刃先が地盤に接地でき掘削を継続できる。また、主に外周側の補助掘削刃20により、先ず、杭穴内部に礫が混入しても、固定掘削刃により、礫は新たな掘削土と共に上層部へ揚上される等して、固定掘削刃10、10が連続して掘削地盤に接地でき、従来のように滞ることなく杭穴掘削が続行できる。
(4) 上記設定(L=2×D、θ=45、先端鹿爪状)で、玉石など磯まじりの硬質地盤において、その杭穴掘削工事では、磯で掘削が滞ることなく順調に杭穴造成ができ、従来のような高止まりによる掘削停止、掘削抵杭大による掘削の停滞などの施工ロスが防止できた。結果として、従来の掘削刃を使用して礫を処理した場合と比較して、20〜30%程度の工期遅延を解消できた。
図1〜3に基づきこの発明の掘削ヘッドの実施例を説明する。
[1]掘削ヘッド1の構成
(1) この掘削ヘッド1は、上端に掘削ロッド31との連結部5を有するヘッド本体2の上端部の側面3、3に、回転軸6で、掘削腕15の上端部を揺動自在に取り付けて構成する。
(2) ヘッド本体2は、四角柱状の上端部2aに続き、下方に向けて、回転軸6方向で幅細となるように、中間部2b及び下端部2cを形成する。下端部2cは回転軸6方向と直交する方向で、水平方向に膨出した膨出部7、7を形成してある。回転軸6を取付けた側の側面3、3は、中間部2b及び下端部(膨出部7、7を含む)2cが面一に形成されている。
下端部2cの下面8は、掘削腕15の揺動軌跡に沿って、下に凸となるように曲面で形成されている。下端部2cの下面8に固定掘削刃10、10を下方に向けて、掘削ロッドが回転する直径方向に沿って、突設してある。固定掘削刃10、10は、下方に向けて、回転軸6方向に開くように、側面視でハ字状に形成されている。固定掘削刃10は、刃先11まで鉛直方向の長さLで形成されている。
また、中間部2bの側面4と膨出部7の上面7aとに排土翼13が、夫々傾斜して固定されている。
(3) 掘削腕15は、回転軸6を取り付けた上端部16、上端部16より回転軸6、6に直角な方向で細径に形成した中間部17、補助掘削刃20を形成した下端部18とからなる。中間部16及び下端部18は、ヘッド本体2の側面3に沿って、両掘削腕15、15が互いに近付くように、上端部16に対して屈曲して形成されている。掘削腕15の下端部18には補助掘削刃20が固定され、補助掘削刃20は、両掘削腕15、15で、刃先21に向けて補助掘削刃20が互いに離れるように形成されている。即ち、両掘削腕15、15で、側面視で、を外側に向けて開いて、ハ字状となるように、形成されている。
補助掘削刃20は、刃先21が杭穴底面34に当接した際に、杭穴底面34と補助掘削刃20の内側20aとが成す角θが40°〜60°で形成されている。
(4)ヘッド本体2の側面3、4に、掘削腕15の杭穴軸部掘削時の揺動幅を制御するストッパー25a、25b、掘削腕15の杭穴拡底部掘削時の揺動幅を制御するストッパー26a、26bが夫々固定されている。ストッパー25a、26aは、掘削腕15の上端に形成された制御突起22に当接して、またストッパー25b、26bは、掘削腕15の中間部17に当接して、夫々掘削腕15の揺動を制御するように配置されている。
ヘッド本体2の上端部2aに水平方向で放射状に取り付けた棒状体は、掘削時に、掘削ヘッド1の位置合わせ等、掘削ヘッド1を持って操作する際に使用する操作棒28、28である。
(5) 前記長さL、Lは、事前のボーリング調査等により、掘削地盤中に含まれる礫の直径Dに対して、
2×D≦L
2×D≦L
で形成されている(図1(a)(b))。
また、前記固定掘削刃10及び補助掘削刃20の刃先11、21は、正面視で先端に向けて細径となり、先が尖るように、鹿爪状に形成されている。
[2]杭穴掘削方法
続いて、上記掘削ロッドを使用した杭穴掘削方法について説明する。
(1) ボーリング調査等により、掘削地盤中に含まれる最大の礫40を設定して、直径Dを決定する。
(2) 直径Dに基づいて、長さL、Lを設定した固定掘削刃10、10、補助掘削刃15、15を取り付けた掘削ヘッド1を構成する。掘削ヘッド1を掘削ロッド31の下端に連結して、通常の掘削と同様に、固定掘削刃10、10で杭穴底面34を掘削しつつ、補助掘削刃20、20で、杭穴壁を削ぐように、杭穴35を掘削する(図2(a)(b))。
(3) 掘削中に、杭穴底34付近に礫40が埋まっていた場合で、ハ字状の固定掘削刃10、10の間に礫40が入ったとしても、2×D≦L、で形成されているので、固定掘削刃10、10の刃先11は杭穴底34に到達し、礫40が絡みながらも、掘削効率に影響を与えない。
また、杭穴35の側壁側に礫40が存在した場合であっても、 2×D≦L、で形成されているので、補助掘削刃20の刃先21は杭穴壁に当接して、杭穴壁を削ぎ、ほぐすことができる。
(4) また、杭穴35内の礫は、杭穴底34を転がりながら、掘削腕15、15、排土翼13、13により、他の掘削土と共に上方に揚土され、掘削ロッド31の排土手段(図示していない。排土スパイラル等)により、地上に排土される。
(5) 尚、固定掘削刃10、10に礫40が絡んだ場合(固定掘削刃10、10の間に礫が挟まった場合)、であっても掘削に支障は無いが、必要ならば、掘削ヘッド1を上昇させて回転すれば、固定掘削刃10、10に絡んだ礫は、杭穴底面34に落下して、前記同様に排土に従って地上に排出できる。
(6) 以上のようにして、所定の深さまで掘削すれば、杭穴が完了する(図示していない)。
[3]掘削ヘッド1の他の構成
(1) 前記実施例において、角度θは、45度が最も適切であり、40度以下では、補助掘削刃が水平に近付くと、掘削抵抗が大きくなり過ぎ、更に、掘削刃の水平方向の長さL、Lを確保する為には、実際の掘削刃の長さを長くする必要があり、掘削刃の実際の長さを長くすると折れやすくなる。
また、角度θを60°以上にすると、掘削刃を杭穴底面34(地面)に差し込む状態となり、掘削刃の剛性強度が不足し易く、摩耗・破損が激しくなる。
(2) 前記実施例において、補助掘削刃20、20は、全部を長さLに設定したが、掘削腕15を揺動した際に、最も外側に位置する補助掘削刃20Aのみを長さLで形成し、他の補助掘削刃20はそれより短く、従来と同様の長さで形成することもできる(図3)。
続いて、図3、4に基づき他の掘削ヘッドの実施例について説明する。
[1]掘削ロッド1の構成
(1) この掘削ヘッド42は、上端に掘削ロッド31との連結部5を有し、外周に排土用のスパイラル44、44を形成したヘッド本体43の下端に固定掘削刃10、10を下方に向けて突設して構成する(図4)。
(2) 固定掘削刃10、10は、ヘッド本体43の直径方向に沿って並べられ、最も外周側に位置する固定掘削刃10A、10Aの垂直方向の長さは、L11で形成され、中心側の固定掘削刃10C、10CはL13、中間の固定掘削刃10B、10BはL12で形成され、
13<L12<L11
で、各刃先11、11が直線上に並ぶように形成されている。
また、前記長さL11は、事前のボーリング調査等により、掘削地盤中に含まれる礫の直径Dに対して、
2×D≦L11
となるように形成されている(図4(b))。
(3) また、固定掘削刃10の各刃先11が杭穴底面34に当接した状態で、刃先11の裏側(回転させた場合に掘削刃が後側に位置する側)12と杭穴底面34とが成す角θを45度に設定してある(図4(b))。
[2]杭穴掘削方法
(1) 実施例1と同様に、ボーリング調査等により、掘削地盤中に含まれる最大の礫40を設定して、直径Dを決定する。
(2) 直径Dに基づいて、固定掘削刃10Aの長さL11を設定し、これに従って、順次短くなるように、固定掘削刃10B(長さL12)、10C(長さL13)を設定し、掘削ヘッド42を構成する。掘削ヘッド42を掘削ロッド31の下端に連結して、通常の掘削と同様に、固定掘削刃10、10で杭穴底面34を掘削しつつ、スパイラルで掘削土を揚土する(図4(a))。
(3) 掘削中に、杭穴底34付近に礫40が埋まっていた場合、固定掘削刃が角θ45度で形成されているので、埋まっている礫40を引出し易く、礫が固定掘削刃の間に絡み難い。また、固定掘削刃10、10の間に礫が絡んだ場合であっても、
2×D≦L11
で形成されているので、固定掘削刃10、10の刃先11は難なく杭穴底面34に到達するので、掘削効率に影響を与えない。
(4) 更に加えて、固定掘削刃10を、杭穴の最外周部より、中心に向けて、10A(長さL11)、10B(長さL12)、10C(長さL13)へと順次短くすることにより、新たな掘削方法採用し、掘削効率も改良している。即ち、杭穴の周辺部から中心部に向けて、順次杭穴底面34を掘削をしながら掘削土をほぐす、という掘削方法である。
(5) 従って、杭穴35内の礫は、スパイラル44で他の掘削土と共に、容易に上方に揚土され、掘削ロッド31の排土手段(図示していない。排土スパイラル等)により、地上にも排土される。
(6)以上のようにして、所定の深さまで掘削すれば、杭穴が完了する(図示していない)。
[3]他の構成
(1) 前記実施例において、固定掘削刃10A、10B、10Cの長さは、L11、L12、L13としたが、最も外周に位置する固定掘削刃10AのみをL11で形成すれば、他の固定掘削刃10B、10Cの長さは任意とすることもできる(図5)。
(2) また、前記実施例において、角度θを45度としたので、最も材料との関係で、最も効率的に長さL11を確保できるが、角度θは40〜60度程度で形成することもできる(図示していない)。
この発明の実施例で、掘削腕を有する掘削ヘッドで、(a)は正面図、(b)は側面図である。 同じく、掘削腕の作動を表す図で、(a)は正面図、(b)は平面図である。 同じく他の実施例の正面図である。 この発明の実施例で、排土用スパイラルを有する掘削ヘッドで、(a)は正面図、(b)は固定掘削刃の側面図を表す。 同じく他の実施例の正面図である。
符号の説明
1 掘削ヘッド
2 ヘッド本体
5 連結部
6 回転軸
8 下端面
10、10A、10B、10C 固定掘削刃
10A 外周側に位置する固定掘削刃
11 固定掘削刃の刃先
12 固定掘削刃の裏側
15 掘削腕
20 補助掘削刃
20A 軸部掘削時外側に位置する補助掘削刃
21 補助掘削刃の刃先
25a、25b ストッパー
26a、26b ストッパー
31 掘削ロッド
34 杭穴底面
35 杭穴
36 杭穴軸部
37 杭穴拡底部
40 礫
42 掘削ヘッド
43 ヘッド本体
44 スパイラル

Claims (6)

  1. 以下の手順をとることを特徴とする杭穴掘削方法。
    (1)地盤データの基づき、予め予想される礫の最大外径Dに対応して、固定掘削刃の形状及び/又は長さを決めた掘削ヘッドを選択する。
    (2)前記掘削ヘッドを回転して、杭穴を掘削する。
    (3)地盤から前記杭穴内に出現した礫を、前記固定掘削刃で、杭穴の中心側に寄せながら、前記礫を杭穴底付近に転がしながら、あるいは、前記礫を上方へ揚土して前記固定掘削刃の刃先を杭穴底に到達させて、杭穴掘削をする。
  2. 礫の最大外径Dに対して、固定掘削刃の垂直方向の長さを2×Dより大きく形成し、固定掘削刃の刃先が杭穴底面に当接した際に、杭穴底面と固定掘削刃とが成す角度を40〜60度としたことを特徴とする請求項1記載の杭穴掘削方法。
  3. 掘削ロッドに連結する連結部を有するヘッド本体の下端に、杭穴の直径方向に沿って複数の固定掘削刃を下方に向けて突設してなる掘削ヘッドにおいて、
    前記固定掘削刃の刃先は、少なくとも外周側に位置する固定掘削刃の垂直方向の長さを、予め設定した地盤に含まれる礫の最大外径Dの2倍以上に設定したことを特徴とする杭穴掘削ヘッド。
  4. 杭穴の中心側の固定掘削刃の長さを外周側の固定掘削刃の長さより短く形成し、中間部の固定掘削刃の刃先を外周側の固定掘削刃の長さと中心側の固定掘削刃の長さの中間長さに形成したことを特徴とした請求項3記載の杭穴掘削ヘッド。
  5. ヘッド本体の側面に、掘削腕の上端部を揺動自在に取付けし、該掘削腕の下端部に掘削刃を取り付け、
    前記掘削腕の掘削刃の垂直方向の長さを、予め設定した地盤に含まれる礫の最大外径 の2倍以上に設定したことを特徴とする請求項3又は4記載の杭穴掘削ヘッド。
  6. 刃先を接地した場合に、接地面と掘削刃との成す角を40度〜60度に設定したことを特徴とした請求項5記載の杭穴掘削ヘッド。
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