JP4670810B2 - 電力線搬送通信システム及び信号中継装置 - Google Patents

電力線搬送通信システム及び信号中継装置 Download PDF

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Description

本発明は、電力線を用いて通信がなされる電力線搬送通信システム、特に複数の通信ネットワークを有する電力線搬送通信システム及び信号中継装置に関するものである。
電力線搬送通信は、電力を供給する電力線に信号を流して通信を行う通信手法である。電力線搬送通信は、家屋内だけでなく、例えば変電所から家屋内までの宅外の通信にも適用されるようになっている。宅外で通信ネットワークを構成するには、例えば、変圧器を介して複数の電力線が接続される変電所の近傍にPLC(Power line communication)の通信装置の親局(主端末)を設置し、変電所の母線に接続される電力線にPLC通信装置の子局を設置すればよい。このようにすることにより、親局と子局との間で電力線を介して通信がなされ通信ネットワークが構築される。
さらに、広範な通信ネットワークを構築するには、親局間で通信が可能な複数の親局を設け、これら親局とそれに各々対応した複数の子局からなる複数の通信ネットワークを構築し、親局間の通信により複数のネットワーク間の通信を連係させればよい。
しかし、上記のような通信ネットワークにおいては、子局は親局と通信することで他の子局との通信が可能になっているため、親局との通信が不能になると通信が途絶えてしまう。そのため、変圧器の負荷側の電力線に設けられた親局の1つと信号ラインが接続され、信号ラインから送信される通信信号が、この親局を介して他の親局あるいはこの親局に対応した子局に送信されるPLC通信システムにおいては、遮断器などにより絶縁され変圧器の負荷側の電力線に電力が供給されない場合には、信号ラインに直接接続されている親局が通信不能になり、信号ラインからの信号が他の親局に送信できず、通信が全くできなくなる。
そこで、特開平10−290185号公報に記載されるPLCシステムでは、信号ラインに直接接続されている親局が通信不能になった場合でも他の親局あるいは他の親局に対応した子局で通信が継続できるよう、変圧器の負荷側の電力線に設けられ信号ラインに接続されている親局と負荷側の他の電力線に設けられた別の親局とを異常時に通信可能に接続し、異常時には、迂回路を介して別の親局で通信が行えるようにしたPLCシステムが提案されている。
また、母線に接続されているスイッチが開放されると、このスイッチにおいて通信が途切れるので、それを防止するために、スイッチに並列に信号の迂回路を設ける手法が特開昭62−43924号公報に開示されている。
特開平10−290185号、第4図 特開昭62−43924号、第1図
上記従来の電力線搬送通信システムでは、親局と親局との通信、あるいは、親局とその親局に対応した子局とで通信が出来なくなった場合に、親局間あるいは親局と対応する子局との通信を確保するために、新たな通信経路(迂回路)を設け、通信が継続できるようにしている。
しかしながら、子局に対応した親局が故障などで通信不能になった場合には、その子局は例え対応する親局と通信経路が確保されていたとしても通信を継続することができない。また、親局と子局との間の通信経路が断線などしている場合には、親局とその親局に対応する子局との間の経路の断線部に迂回路が設けられていれば通信は継続可能だが、その他の箇所で断線あるいは何らかの理由で通信経路が確保できなくなると、その子局は通信を継続できないという問題点がある。
本発明は上記点を考慮してなされたものであり、正常時に通信していた親局との通信が不能になった場合でも、子局が別の親局を利用して通信を行うことができる電力線搬送通信システム、及び信号中継装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る電力線搬送通信システムは、電力線を介して通信がなされる電力線搬送通信システムにおいて、第1の通信ネットワークに設けられた第1の親局及び第1親局用の子局と、第2の通信ネットワークに設けられた第2の親局及び第2親局用の子局と、第1の通信ネットワークと第2の通信ネットワークに接続された信号中継装置とを備えている。
そして、上記信号中継装置が、第1、第2の通信ネットワークの通信を監視する監視部と、監視部での監視結果に基づき、第1又は第2の親局とその子局との通信が不能になったかを判断する判断部と、判断部で通信が不能になったと判断された場合に、第1の通信ネットワークと第2の通信ネットワークとの通信経路を確立する信号中継部とを備えている。
本発明に係る電力線搬送通信システムは、第1の通信ネットワークに設けられた第1の親局と、第1の通信ネットワークに設けられ第1の親局と電力線を介して通信を行う第1親局用の子局と、第2の通信ネットワークに設けられた第2の親局と、第2の通信ネットワークに設けられ第2の親局と電力線を介して通信を行う第2親局用の子局と、第1の通信ネットワークと第2の通信ネットワークに接続された信号中継装置とを備え、上記信号中継装置が、第1、第2の通信ネットワークの通信を監視する監視部と、監視部での監視結果に基づき、第1又は第2の親局とその子局との通信が不能になったかを判断する判断部と、判断部で通信が不能になったと判断された場合に、第1の通信ネットワークと第2の通信ネットワークとの通信経路を確立する信号中継部とを備えているので、正常時に通信していた親局との通信が不能になった場合でも、子局が別の親局を利用して通信を行うことができる。
本発明の実施の形態1の電力線搬送通信システムの全体構成を示す図である。 図1に示した信号中継装置及びその周辺を示す図である。 図1に示した配電線における通信の概略を示す図である。 図3に示した信号中継装置の要部を示す概略図である。 信号中継装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態1の他の電力線搬送通信システムの全体構成を示す図である。 本発明の実施の形態2の信号中継装置及びその周辺を示す図である。 本発明の実施の形態3の信号中継装置及びその周辺を示す図である。 本発明の実施の形態4の電力線搬送通信システムの全体構成を示す図である。 本発明の実施の形態5の電力線搬送通信システムを示す図である。 本発明の実施の形態6の電力線搬送通信システムを示す図である。 本発明の実施の形態7の電力線搬送通信システムを示す図である。 本発明の実施の形態8の電力線搬送通信システムの信号中継装置及びその周辺を示す図である。
符号の説明
1、91 上位系統 2、92 変電所
8、10 接続線 9 バックボーンネットワーク
22、23、41〜44、93、98 変圧器
24、25、31〜35、94、96 電力線
26、27 遮断器 27、28、95 配電線遮断器
51〜54、99 低圧電線 61〜64 家屋
71 区分開閉器 72、73 切替開閉器
97 分岐配電線
101〜104 一次局 111〜116 MVノード
121〜123、124 CPE 200、211 信号中継装置
201、202 信号結合装置 203、204 通信信号受信部
205 制御部 206 信号中継部
207、208 接地装置 209、210 サージアレスタ
251、252 信号保持部 253 信号判断部
254 信号中継指令部 300〜302 バイパス装置
400 PLC信号ブロッキング装置 1001、1002 ポール信号
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1はこの実施の形態1の電力線搬送通信システムの全体構成を示す図である。図1に示す電力系統では、上位系統1の高圧の電力が、上位系統1に接続された変電所2の変圧器22、23において中電圧に変圧され、変圧器22、23に接続された複数の母線31、32、33に中電圧の電力が供給されている。この中電圧の電力は、さらに、変圧器41、42、43、44で低電圧に変圧され、低圧電線51、52、53、54を介して各家屋内61、62、63、64に低電圧の電力が供給されるようになっている。
また、変電所2の変圧器22から延びる配電線32は、区分開閉器71を介して配電線34と接続され、この配電線34と変圧器23から延びる配電線33とは、切替開閉器72によって接続可能に連係されている。切替開閉器72は、電力系統に異常が発生した場合には閉状態になる場合があるが、電力系統の常時の運転時には開放状態にあり、2つの配電線33、34は常時は電気的に絶縁された状態にある。
図1に示すように、変電所2には複数の一次局(親局)101、102が設けられている。即ち、変電所2における変圧器22、23に接続された電力線24、25にPLCの通信装置としての親局101、102が各々設けられている。また、各親局に対応する少なくとも1つ以上の子局が設けられており、親局とそれに対応する子局により通信ネットワークが形成されている。
親局101は、接続線8を経由してインターネットなどブロードバンド通信がなされる広域通信ネットワークであるバックボーンネットワーク9に接続され、さらに、変電所母線24、配電線遮断器27、配電線32、区分開閉器71、分岐配電線34、MVノード114、低圧配電線53を経由して家屋内に設けられているCPE(Customer Premise Equipment)121とも接続されている。そのため、親局101は、接続線8を経由してバックボーンネットワーク9との通信が行えると共に、変電所母線24、配電線遮断器27、配電線32、MVノード114、低圧配電線53を経由してCPE121と通信ができるようになっており、結果として、CPE121とバックボーンネットワーク9との通信ができるようになっている。
同様に、親局102は、接続線8を経由してバックボーンネットワーク9との通信が行えると共に、変電所母線25、配電線遮断器28、配電線33、MVノード115、低圧配電線54を経由して家屋内64に設けられているCPE122と通信ができるようになっており、結果として、CPE122とバックボーンネットワーク9との通信ができるようになっている。
尚、CPEは、PLCの通信装置(モデム)であり、親局101、102の子局として機能する。また、MVノード111〜115も、PLCの通信装置(モデム)であり、中継器として機能する。また、MVノードは中電圧に接続されているPLCモデムを意味し、中継器だけではなく、一次局(親局)101、102もMVノードの一部になる。
また、上記切替開閉器72の両端には、PLC信号の通信経路を確立する信号中継装置200が接続されている。この信号中継装置200は、2つの通信ネットワーク(配電線34側の通信ネットワーク、及び配電線33側の通信ネットワーク)に接続されており、一方の通信ネットワークの通信状態を監視する(配電線34における通信状態の監視)と共に、もう一方の通信ネットワークの通信状態を監視し(配電線33における通信状態の監視)、いずれかの通信ネットワークにおいて通信の異常を検知すると、両ネットワーク間で通信が可能となる通信経路を確保し、正常な通信がなされている通信装置と異常が検知された側の通信ネットワークにおいて通信可能な通信装置との通信を確立させる。
図2は図1に示した信号中継装置及びその周辺を示す図である。図2に示すように、信号中継装置200は、配電線34、33に各々接続される信号結合装置201、202と、信号結合装置201、202に各々接続され、信号結合装置201、202を介して入力される配電線34、33からの通信信号を受信する通信信号受信部203、204と、通信信号受信部203、204に接続され、配電線34、33における通信状態を監視する制御部205と、信号結合装置201、202に接続され制御部205での監視結果に基づいて配電線34、33間の信号中継を行う信号中継部206とから構成されている。
制御部205は、通信信号受信部203、204において受信した信号を一時保持する信号保持部251、252と、通信ネットワーク1、2(配電線34、33)からの通信信号を受け、通信ネットワーク1、2で通信が正しく行われているかを判断する信号判断部(信号有無チェック部)253と、信号有無チェック部253での結果を受け、通信ネットワーク1あるいは通信ネットワーク2で通信異常がある場合に、通信ネットワーク1と通信ネットワーク2間の通信経路を確保するための信号中継部運転指令を信号中継部206に送信する信号中継指令部254で構成されている。
次に動作について説明する。図3は図1に示した配電線における通信の概略を示す図である。正常な動作時には、親局101(102)とその子局121(122)との通信は、親局101(102)が通信信号(ポール信号)を送信し、子局121(122)がポール信号を受信することで通信がなされる。従って、図3(a)に示すように、2つの親局101、102が健全な場合(正常に動作されている場合)には、親局101からボール信号1(1001)が送信され、もう一方の親局102からボール信号2(1002)が送信されている。
ネットワーク1において送信されているポール信号1は、図2に示されるように、ネットワーク1に接続されている信号結合装置201を介して通信信号受信部203で受信され、制御部205に送られる。一方、ネットワーク2でにおいて送信されているポール信号2は、ネットワーク2に接続されている信号結合装置202を介して通信信号受信部204で受信され制御部205に送られる。そして、信号中継部206では、制御部205におけるこれらポール信号1、2による判断に基づき、必要に応じ通信通路の確保を行う。
次に、信号中継装置での動作について説明する。図4は図2に示した信号中継装置の要部を示す概略図で、図4(a)は、ネットワーク1、2で通信が正常に行われている場合を示す図で、図4(b)は、ネットワーク1で通信が正常に行われない場合を示す図である。図5は信号中継装置の動作を説明するフローチャートである。
図5に示すように、信号中継装置200は、第1のネットワークからポール信号1が、第2のネットワークからポール信号2が正常に送信されているかを判断する(Step1)。両ポール信号1、2が正常に送信されている場合には、第1、2のネットワークでの通信が正常になされていると判断し、信号中継部運転指令を0に設定する(Step2)。逆に、ポール信号1、2が正常に送信されていない場合には、両ポール信号が送信されていないのか、あるいは、いずれかのポール信号のみが送信されていないのかを判断する(Step3)。
その結果、両ポール信号が送信されていない場合には、信号中継部運転指令を0に設定し(Step4)、いずれかのポール信号が送信されている場合には、信号中継部運定指令を1に設定する(Step5)。以上の処理の結果、信号中継部運転指令が1に設定されている場合には、第1、第2のネットワーク間での通信が可能になるよう通信経路を確保し(Step7)、0に設定されている場合には、第1、第2のネットワーク間での通信が行うことができないよう通信経路を遮断する(Step8)。
ここで、Step1、3での判断においては、例えば、次のようにすればよい。制御部205で、通信信号受信部1で親局101のポール信号1を検出した場合に出力される信号を受けて、信号保持部1でn×△T時間継続する一定の大きさ、例えば1を出力し、同様に、通信信号受信部2で親局102からのポール信号2を検出した場合に出力される検出信号を受けて、信号保持部2でn×△T時間継続する一定の大きさ、例えば1を出力する。ここで、△Tは通信信号受信部1のサンプルホールド時間である。尚、時間n×△Tは、親局から出力されるポール信号を信号中継装置200で受信する時間間隔の最大値より大きく設定すればよい。
そして、信号有無チェック部253が、信号保持部1と信号保持部2の出力(出力の大きさ)をチェックし、信号保持部1の出力が規定値、例えば0.5以上であれば、信号中継指令部254が信号中継部運転指令値を0に設定し、それを下回れば1に設定するようにすればよい。
以上より、ネットワーク1、2で通信が正常に行われている場合には、親局101、102からは各々ポール信号1、ポール信号2が送信されており、図4(a)に示すように、通信信号受信部1、2では、親局101、102からのポール信号1(1001)、2(1002)の両方を受信しているので、信号中継部運転指令は0に設定されており、第1、第2の通信ネットワーク間の通信経路は遮断されたままとなる。
一方、図4(b)に示すように、親局101が故障等の理由でポール信号1を送信できない場合、あるいは、親局101から配電線34の間の経路(配電線34も含む)が信号を通さない状態にある場合には、ポール信号1がポール信号受信部1に届かないことになる。一方、親局102が健全で途中の経路も健全である場合にはポール信号2がポール信号受信部2に到達する。このときには、制御部205は、一方からのみポール信号を受けていることより、他方の通信経路に障害が発生したと判断し、信号中継部206を動作させ、ネットワーク2からネットワーク1にポール信号2を中継する。
これによって、図3(b)に示すように、ポール信号2(1002)は信号中継装置200(信号中継部206、信号結合装置201)を経由して配電線34に入力され、配電線34、配電線34に接続されている子局(例えばCPE121)にポール信号2が届くこととなる。その結果、CPE121は親局102にデータを送信し、親局102とCPE121との間で通信が確立され、子局(CPE121)が親局101と通信できなくなった場合であっても、別の親局102を介してバックボーンネットワーク9と通信を行うことができる。
尚、通信ができなくなっていた親局101との通信状態が回復した場合には、親局101のポール信号1が通信信号受信部1で検出されることになり、制御部205は、今まで一方のネットワークからしかポール信号を受信していなかったのが、両方のネットワークからポール信号1、2を受信することになる。その結果、図4(a)に示した状態に戻ることより、制御部205は、両側の親局が共に正常であると判定して今まで中継してきた信号中継部206での中継動作を停止する。これによって、子局のCPE121は元の親局101と通信を再開する。
通信信号受信部は、複数のポール信号を識別するものであっても良いが、通信信号受信部1がポール信号1のみを識別し、通信信号受信部2がポール信号2のみを識別するようにしてもよい。
通信信号受信部が各ポール信号のみを識別するようにすると、図2に示す切替開閉器72が閉じ、ポール信号1が切替開閉器72を経由して通信信号受信部2に届き、またポール信号2が切替開閉器72を経由してポール信号受信部1に届く場合であっても、通信信号受信部1は親局101のポール信号1のみを識別し、通信信号受信部2は親局102のポール信号2のみを識別するため、両ポール信号を識別することにより生じる信号中継部206の誤動作を防止することができる。
この実施の形態では、切替開閉器と並列に信号中継装置を設けている例を示しているが、信号中継装置は、第1、第2の通信ネットワークにおいて各々正常に通信がなされているときは、第1、第2のネットワーク間の通信経路を遮断し、いずれかのネットワークにおいて通信異常(親機の故障や通信経路の支障などを含む)が発生した場合に、第1、第2の通信ネットワークとの通信経路を確立できるものであればよく、特に、切替開閉器と並列に設ける必要はなく、異常時に第1、第2の通信ネットワークの電力線間を接続できるものであればよい。
また、信号中継装置は、図1に示したように、配電線の端部に必ずしも接続する必要はなく、例えば図6に示すように、配電線の中間部に信号中継装置200を設けるようにしても良い。
以上のように、この実施の形態では、電力線搬送通信用の通信装置(PLCモデム)の一次局(親局)が電力線を介して通信する子局と通信不能の状態になった場合に、別の一次局(親局)から当該子局に信号を中継することにより、親局と通信を継続することができる。特に、親局がブロードバンドネットワーク等の広域通信ネットワークと接続される電力線搬送通信システムにおいては、正常時に通信がなされている親局との通信ができなくなっても、別の親局との通信により、子局はブロードバンドネットワークとの通信を継続することが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1では、図2に示すように、信号結合装置を介して通信信号受信部(ポール信号検出部)や信号中継部に通信信号(PLC信号)が供給されている。しかし、電力線の常時電圧、例えば20kVの一部が、通信信号受信部や信号中継部に印加されると、その電子回路が損傷する恐れがある。
この実施の形態2では、通信信号受信部や信号中継部に印加される常時の商用周波電圧の分圧比の値を小さくし、通信信号受信部や信号中継部に印加される常時の電圧ストレスを軽減するようにしたものである。尚、その他は、実施の形態1と同様である。
図7はこの実施の形態2の信号中継装置の構成を示す図である。信号結合装置201、202は、商用周波数に対して高いインピーダンス値を示し、高周波のPLC信号に対しては低いインピーダンス値となるように、例えばキャパシタンスを適用するものとする。そして、図7に示すように、信号結合装置201、202に対して、商用周波数では低いインピーダンス値を有する、例えばコイルなどからなる接地装置207、208を信号結合装置201、202に直列に接続する。
このようにすることにより、信号中継装置における、通信信号受信部や信号中継部に印加される常時の商用周波電圧の分圧比の値を小さくし、常時の電圧ストレスを軽減させることができる。その結果、低い定格電圧の装置を使用することが可能となり、装置のコストを下げることができる。
実施の形態3.
実施の形態1、2の信号中継装置では、電力線に発生したサージが信号結合装置を介して信号中継装置の内部に侵入し、信号中継装置の電子回路を損傷させる恐れがある。そこで、この実施形態3では、放電ギャップなどのサージ抑制装置を設置し、電力線を伝播するサージが信号結合装置を介して通信信号受信部や信号中継部に印加されるのを防止することができる信号中継装置を提供するものである。尚、その他は実施の形態1、2と同様である。
図8はこの実施の形態3の信号中継装置の構成を示す図である。図8に示すように、低いインピーダンスの接地装置207、208に並列にサージアレスタ209、210が設けられている。ここでは、サージ抑制装置としてサージアレスタを用いているが、これは特に限定するものではなく、放電ギャップなどにより構成してもよい。
このようにすることにより、電力線を伝播するサージが信号結合装置201、202を介して通信信号受信部203、204や信号中継部206に印加されるのを防止することができる。
実施の形態4.
実施の形態1では、一つの変電所に複数の一次局(親局)が設けられ、その変電所内における異なる変圧器に接続された2本の電力線の切替地点に信号中継装置を設けた電力線搬送通信システムの例について説明したが、この実施の形態4では、各変電所毎に一次局(親局)を設け、異なる変電所に接続された電力線網間に信号中継装置を設けた例について説明する。
図9はこの実施の形態4の電力線搬送通信システムの全体構成を示す図である。図9に示す電力系統は、複数の変電所2、92を有し、各変電所2、92からは、実施の形態1で説明したように、順次電圧が下げられ、各家庭に電力が供給される配電線網が構築されている。
変電所2から延びる配電線32、配電線34と変電所92から延びる配電線96とは切替開閉器73によって接続可能に連係されている。切替開閉器73は、電力系統に異常が発生した場合、例えばいずれかの変電所が停電などで電力が供給できない場合などには、閉状態になり電力が供給できない配電線網に別の変電所からの電力を供給することもあるが、通常は開放状態にあり、2つの変電所の配電線網は常時は電気的に絶縁された状態にある。
図9に示すように、各変電所2、92には、各々一次局(親局)101、103が設けられている。即ち、各変電所2、92の変圧器22、93に接続された電力線24、94にPLCの通信装置としての親局101、103が各々取り付けられている。また、各親局に対応する少なくとも1つ以上の子局が設けられており、親局とそれに対応する子局により通信ネットワークが形成されている。
変電所2に設置された親局101は、接続線8を経由してインターネットなどのバックボーンネットワーク9との通信が行えると共に、変電所母線24、配電線遮断器27、配電線32、配電線34、MVノード114、低圧配電線53を経由してCPE121と通信ができるようになっており、結果として、CPE121とバックボーンネットワーク9との通信ができるようになっている。
同様に、変電所92に設置された親局103は、接続線10を経由してバックボーンネットワーク9との通信が行えると共に、変電所母線94、配電線遮断器95、配電線96、分岐配電線97、MVノード116、低圧配電線99を経由してCPE123と通信ができるようになっており、結果として、CPE123とバックボーンネットワーク9との通信ができるようになっている。
また、切替開閉器73の両端には、PLC信号の通信経路を確立する信号中継装置211が接続されている。この信号中継装置211は、図1に示した信号中継装置200と同様に、2つの通信ネットワーク(配電線34側の通信ネットワーク、及び配電線96側の通信ネットワーク)に接続されており、一方の通信ネットワークの通信状態を監視する(配電線34における通信状態の監視)と共に、もう一方の通信ネットワークの通信状態を監視し(配電線96における通信状態の監視)、いずれかの通信ネットワークにおける通信の異常を検知すると、両ネットワーク間で通信が可能となる通信経路を確保し、正常な通信がなされている通信装置と異常が検知された側の通信ネットワークにおいて通信可能な通信装置との通信を確立させる。
信号中継装置211は、実施の形態1〜3で説明した信号中継装置と同じ構造のものを用いればよい。
次に動作について説明する。
正常な動作時には、親局101からポール信号1が送信されており、もう一方の親局103からはポール信号2が送信されている。ここで、変電所2に接続された配電線網より構築されるネットワーク1において送信されているポール信号1は、図2に示されるように、ネットワーク1に接続されている信号結合装置201を介して通信信号受信部203で受信され、制御部205に送られる。
一方、別の変電所92に接続された配電線網から構築されるネットワーク2でにおいて送信されているポール信号2は、ネットワーク2に接続されている信号結合装置202を介して通信信号受信部204で受信され制御部205に送られる。そして、信号中継部206では、制御部205におけるこれらポール信号1、2による判断に基づき、必要に応じ通信通路の確保を行う。
尚、制御部205での処理など信号中継装置での処理は実施の形態1と同様である。よって、親局101が故障などの理由でポール信号1が送信されない場合、あるいは、親局101から配電線34の間の経路(配電線34を含む)が信号を通せない状態にある場合には、信号中継部206が動作しネットワーク1、2間でのポール信号の中継を行うことになる。
即ち、ネットワーク1、2で通信が正常に行われている場合には、第1、第2の通信ネットワーク間の通信経路は遮断されたままであるが、例えば親局101が故障などの理由でポール信号1を送信できない場合、あるいは、親局101から配電線34の間の経路が信号を通せない状態にある場合には、ポール信号2は信号中継部206、信号結合装置201を経由して配電線34に注入され、配電線34、配電線35に接続されているCPE121などにポール信号が伝達される。その結果、CPE121は親局103にデータを送信し、親局103とCPE121の間で通信を確立することができ、CPE121は親局101と通信できない場合であっても、親局103を介してバックボーンネットワーク9と通信することができる。
尚、通信ができなくなっていた親局101との通信状態が回復した場合には、実施の形態1と同様にして、子局のCPE121と元の親局101との通信を再開させるようにすればよい。
また、他の実施の形態と同様、親局と子局との間にリピータとしてのMVノードを設けてもよく、また、ここでは、切替開閉器に並列して信号中継装置を設けているが、他の箇所、即ち、切替開閉器のない箇所に設けてもよい。
以上のように、この実施の形態では、第1の変電所に接続された第1の電力線網と別の第2の変電所に接続された第2の電力線網との間に信号中継装置を設け、親局から送信されるポール信号の有無に基づいて信号中継動作を行うことで、第1の変電所に異常が生じ、第1の電力線網で親局と子局との通信ができなくなっても、信号中継装置により別の第2の変電所の親局を介して通信ができるので、第1の電力線網で親局と子局との通信ができなくなっても、第1の電力線網の子局が通信を継続することができる。
実施の形態5.
実施形態4では変電所毎に一次局(親局)有し、異なる変電所に接続された2本の電力線を接離可能に接続する切替開閉器と並列に信号中継装置を設けた電力線搬送通信システムにおいて、区分開閉器が閉の状態の例を説明した。ここでは配電線途中の区分開閉器が開放されている場合について説明する。
図9に示したシステムでは、配電線32の事故除去操作等で、遮断器27および、配電線32と配電線34の間の区分開閉器71が開放状態であると、配電線32と配電線34は電気的に切り離された状態にあるため、配電線32と配電線34の間でPLC信号(ポール信号)を伝送することができない。従って、信号中継装置211が親局101からのポール信号1が届かない場合にポール信号の中継動作を行っても、子局であるCPE122にはポール信号2が届かず、子局CPE122はバックボーンネットワーク9と通信を行うことができない。
そこで、この実施の形態5では、配電線32の事故除去操作等で、遮断器27および、配電線32と配電線34の間の区分開閉器71が開放状態にあってもCPE122が通信を継続できる電力線搬送通信システムの一例を説明する。
図10はこの実施の形態5の電力線搬送通信システムを示す図である。図10に示すように、区分開閉器71には、並列してPLC信号をバイパスできるバイパス装置300が設けられている。このように、区分開閉器71に並列に通信信号をバイパスする信号バイパス装置300を設置することにより、親局103からのポール信号2がパイパス装置300のバイパス経路を介して子局であるCPE122にも到達することになり、CPE122ではバックボーンネットワークと通信を継続することができる。
実施の形態6.
図10に示したシステムでは、変電所2の母線に接続される遮断器が例えば母線事故の保護のためすべて開放状態になった場合、信号中継装置211の信号中継によりポール信号2が配電線32に伝送されても、変電所母線24に接続される配電線のすべてから電気的に切り離されるため、例えばCPE124にポール信号を送ることができない。そこで、この実施形態6においては、変電所母線の開閉器が開放状態の場合であっても他の配電線のCPEと通信することができる例について説明する。
図11はこの実施の形態6の電力線搬送通信システムを示す図である。図11に示すように、遮断器26、27に並列してPLC信号をバイパスできるバイパス装置301、302が各々設けられている。このように、遮断器26、27に並列にパイパス装置301、302を設置することにより、ポール信号2がCPE124に到達し、CPE124は親局103と通信することが可能となりバックボーンネットワーク9と通信を行うことができる。
実施の形態7.
実施の形態1〜6の電力線搬送通信システムでは、第1、第2のネットワークにおいて、親局とその子局とが通信を行っている例について説明した。この実施の形態7では、図12に示すように、一方の通信ネットワークには、親局のみを配置した電力線搬送通信システムについて説明する。図2に示すよう、一次局(親局)101は、実施の形態1などと同じように、配電線に設置されており、通常時には、配電線に接続されたその子局と通信がなされている。
そして、信号中継装置200は、その一端が親局101を有する通信ネットワークに接続され、他端が他の一次局(親局)104に接続されている。ここで、親局104は、異常時に親局101の子局と通信が可能なように設けられており、バックボーンネットワーク9とも接続されている。
即ち、信号中継装置200は、親局101とその子局からなる通信ネットワークと、親局103からなる通信ネットワーク(通常時には通信は行わない)とに接続され、親局1101とその子局との通信が不能になった場合に、第1の通信ネットワークと第2の通信ネットワークとの通信経路を確保し、子局と親局103との通信を実現する。その結果、子局は、親局101と通信ができない場合であってもバックボーンネットワーク9との通信を継続することができる。
実施の形態8.
実施の形態1〜6では、切替開閉器が開の状態にある場合について説明したが、この実施の形態8では、切替開閉器が閉の状態にある場合について説明する。
例えば、図1に示すシステムでは、遮断器27が開放状態のときには、配電線32、配電線34は停電状態になるため、切替開閉器72が投入されて閉状態となり、変電所2の他の変圧器23に接続された母線33から電力が供給される場合がある。また、例えば、図9に示すシステムでは、遮断器27が開放状態のときには、配電線34は停電状態になるため、切替開閉器73が投入されて閉状態となり、他の変電所92から電力が供給される場合がある。
このときには、上述したように、図1に示したシステムでは一次局(親局)102、図9に示したシステムでは一次局(親局)103のポール信号2が切替開閉器72又は切替開閉器73を介して配電線34に伝送される。そのため、一次局(親局)101が停止状態から健全状態に復帰した場合には、親局101からはポール信号1が送信されるため、配電線34と配電線33(配電線96)にはポール信号1とポール信号2の両方の信号が伝送されることになり、親局と子局(CPE)の間で1対1の対応がつかず通信に障害がでる恐れがある。
そこで、この実施の形態8では、切替開閉器が閉状態にあっても、親局と子局の間での通信に障害が生じない電力線搬送通信システムの一例を説明する。
図13はこの実施の形態8の電力線搬送通信システムの信号中継器及びその周辺を示す図である。図13に示すように、切替開閉器72の例えば片側には、ローパスフィルタ等で構成されたPLC信号ブロッキング装置400が設けられている。このように、PLC信号ブロッキング装置400を設けることにより、切替開閉器72を介してポール信号が反対側の線路(電力線)に伝送されるのを防止し、信号切替開閉器72の信号中継機能によってのみポール信号を中継することができる。
尚、上記PLC信号ブロッキング装置を設ける代わりに、実施の形態1で述べたように、通信信号受信部を複数のポール信号を識別できるものにし、両ポール信号を識別することにより、信号中継部の誤動作を防止するようにしてもよい。
以上、本発明の実施例を図面を参照して説明してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の他のものも含むものである。
この発明は、複数の通信装置を介して電力線上での通信を行う電力線搬送通信システムの実現に有効である。

Claims (19)

  1. 電力線を介して通信がなされる電力線搬送通信システムにおいて、
    第1の通信ネットワークに設けられた第1のポール信号を送信する第1の親局と、前記第1の通信ネットワークに設けられ、前記第1の親局と前記電力線を介して通信を行う第1親局用の子局と、第2の通信ネットワークに設けられた第2のポール信号を送信する第2の親局と、前記第2の通信ネットワークに設けられ、前記第2の親局と前記電力線を介して通信を行う第2親局用の子局と、前記第1の通信ネットワークと前記第2の通信ネットワークに接続された信号中継装置とを備え、
    前記信号中継装置は、前記第1及び第2のポール信号を受信する受信部と、前記第1及び第2のポール信号に基づいて前記第1又は第2の親局とその子局との通信が不能になったかを判断する判断部と、前記判断部で前記第1の親局と前記第1親局用の子局との通信及び前記第2の親局と前記第2親局用の子局との通信のうちどちらか一方が不能になったと判断された場合に、前記第1の通信ネットワークと前記第2の通信ネットワークとの通信経路を確立する信号中継部とを備えた電力線搬送通信システム。
  2. 前記信号中継部は、前記判断部で前記第1の親局と前記第1親局用の子局との通信及び前記第2の親局と前記第2親局用の子局との通信のうちどちらか一方が不能になったと判断された場合に、前記第1の親局と前記第2親局用の子局との通信経路、又は、前記第2の親局と前記第1親局用の子局との通信経路を確立する請求項1に記載の電力線搬送通信システム。
  3. 前記第1の通信ネットワークは、所定変電所から電力が供給される第1の配電線から構成されるネットワークであり、前記第2の通信ネットワークは、前記変電所とは異なる変電所から電力が供給される第2の配電線から構成されるネットワークであり、前記信号中継装置は、前記第1の配電線と前記第2の配電線に接続されている請求項1に記載の電力線搬送通信システム。
  4. 前記第1の通信ネットワークは、所定変電所から電力が供給される第1の配電線から構成されるネットワークであり、前記第2の通信ネットワークは、前記変電所から電力が供給される第2の配電線から構成されるネットワークであり、前記信号中継装置は、前記第1の配電線と前記第2の配電線に接続されている請求項1に記載の電力線搬送通信システム。
  5. 前記親局は、ブロードバンド通信がなされる通信ネットワークに接続されている請求項1に記載の電力線搬送通信システム。
  6. 前記信号中継装置は、前記第1の親局から送信されるポール信号と前記第2の親局から送信されるポール信号とを識別し、その結果に基づき前記判断部が判断を行う請求項に記載の電力線搬送通信システム。
  7. 前記信号中継装置に並列に接続され、前記第1の通信ネットワークである第1の電力線と前記第2の通信ネットワークである第2の電力線とを電気的に接離するスイッチング装置を備え、
    前記信号中継装置が前記電力線に接続される部位と前記スイッチング装置が前記電力線に接続される部位との間に、電力線を介して通信される通信信号を遮断するブロッキング装置が設けられている請求項1に記載の電力線搬送通信システム。
  8. 前記電力線に設けられ隣接する電力線を電気的に接離する遮断部と、前記遮断部に並列に設けられ前記隣接する電力線間をバイパスし信号を中継するバイパス装置とをさらに備えた請求項1に記載の電力線搬送通信システム。
  9. 前記信号中継装置は、前記電力線に接続され前記電力線と前記信号中継装置との通信信号の授受を行う信号結合装置を備え、
    前記監視部は前記信号結合装置を介して前記電力線から前記通信信号を受信し、前記信号中継部は前記信号結合装置を含む通信経路を確立する請求項1に記載の電力線搬送通信システム。
  10. 前記信号結合装置に直列に接続される接地装置を備えた請求項に記載の電力線搬送通信システム。
  11. 前記信号結合装置に接続されるサージ抑制装置を備えた請求項に記載の電力線搬送通信システム。
  12. 電力線を介して通信がなされる電力線搬送通信システムにおいて、
    第1の通信ネットワークに設けられた第1のポール信号を送信する第1の親局と、前記第1の通信ネットワークに設けられ、前記第1の親局と前記電力線を介して通信を行う第1親局用の子局と、第2の通信ネットワークに設けられた第2のポール信号を送信する第2の親局と、前記第1の通信ネットワークと前記第2の通信ネットワークに接続された信号中継装置とを備え、
    前記信号中継装置は、前記第1及び第2のポール信号を受信する受信部と、前記第1及び第2のポール信号に基づいて前記第1の親局とその子局との通信が不能になったかを判断する判断部と、前記判断部で前記第1の親局と前記第1親局用の子局との通信が不能になったと判断された場合に、前記第1の通信ネットワークと前記第2の通信ネットワークとの通信経路を確立する信号中継部とを備えた電力線搬送通信システム。
  13. 電力線を介した通信がなされる少なくとも2つの電力線に接続された信号中継装置であって、
    第1の通信ネットワークを構成する第1の電力線に接続され前記第1の電力線を介して送信される第1のポール信号を受信する第1の受信部と、第2の通信ネットワークを構成する第2の電力線に接続され前記第2の電力線を介して送信される第2のポール信号を受信する第2の受信部と、前記第1、第2の電力線を介して送信される前記第1及び第2のポール信号を監視する監視部と、前記監視部での監視結果に基づき、前記第1又は第2の通信ネットワークでなされる通信に異常が発生していないかを判断する判断部と、前記判断部で前記第1の通信ネットワーク及び前記第2の通信ネットワークのうちどちらか一方でなされる通信が異常と判断された場合に、前記第1の通信ネットワークと前記第2の通信ネットワークとの通信経路を確立する信号中継部とを備えた信号中継装置。
  14. 前記第1、第2の通信ネットワークはブロードバンド通信がなされる通信ネットワークに接続された通信ネットワークである請求項13に記載の信号中継装置。
  15. 前記第1の受信部は前記第1の通信ネットワークに含まれる親局から送信されるポール信号を受信し、前記第2の受信部は前記第2の通信ネットワークに含まれる親局から送信されるポール信号を受信し、前記判断部は、前記ポール信号に基づいて前記通信経路を確立するかを判断する請求項13に記載の信号中継装置。
  16. 前記第1の親局から送信されるポール信号と前記第2の親局から送信されるポール信号とを識別し、その結果に基づき前記判断部が判断を行う請求項15に記載の信号中継装置。
  17. 前記電力線に接続され前記電力線と前記信号中継装置との通信信号の授受を行う信号結合装置を備え、
    前記監視部は前記信号結合装置を介して前記電力線から前記通信信号を受信し、前記信号中継部は前記信号結合装置を含む通信経路を確立する請求項13に記載の信号中継装置。
  18. 前記信号結合装置に直列に接続される接地装置を備えた請求項17に記載の信号中継装置。
  19. 前記信号結合装置に接続されるサージ抑制装置を備えた請求項17に記載の信号中継装置。
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