JP2009130535A - 異常信号伝播防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】マルチドロップ接続形式の通信回線における異常信号の伝播を防止する。
【解決手段】異常信号伝播防止装置P1〜Pn,Pは、幹線Kと、該幹線Kにプロセス器機N1〜Nnを接続する複数の支線S1〜Snとを備えたフィールドバスFB1,FB2に備えられ、支線S1〜Snから幹線Kに伝播する異常信号を検出し、当該異常信号を出力した異常支線S1を切り離す。
【選択図】図1
【解決手段】異常信号伝播防止装置P1〜Pn,Pは、幹線Kと、該幹線Kにプロセス器機N1〜Nnを接続する複数の支線S1〜Snとを備えたフィールドバスFB1,FB2に備えられ、支線S1〜Snから幹線Kに伝播する異常信号を検出し、当該異常信号を出力した異常支線S1を切り離す。
【選択図】図1
Description
本発明は、マルチドロップ接続形式の通信回線に備えられた異常信号伝播防止装置に関する。
プラント制御の技術分野では、プロセス・オートメーション用のフィールドバスの仕様がIEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)等の公的機関によっていくつか規格化されている。上記IECが規格化したフィールドバスの仕様の1つとして、例えばIEC61784-1 CP1/1 (Foundation Fieldbus H1)がある。このIEC61784-1 CP1/1に規定されたフィールドバスは、複数のプロセス機器をマルチドロップ接続形式、つまり幹線ケーブルに対して各プロセス機器を所謂芋づる式に接続する形式のものである。
下記特許文献1には、このようなマルチドロップ接続形式のフィールドバスに関する発明が開示されている
特開2006−270660号公報
下記特許文献1には、このようなマルチドロップ接続形式のフィールドバスに関する発明が開示されている
ところで、上述したようなマルチドロップ接続形式のフィールドバスでは、プロセス機器の異常や外部から侵入するノイズ等によって異常信号が発生した場合、当該異常信号によって全てのプロセス機器が悪影響を受ける虞がある。
例えばプロセス機器の異常によって正常な信号の信号長よりも長い信号長の異常信号や正常な信号の送信タイミングとは異なる送信タイミングの異常信号が任意のプロセス機器からフィールドバスに送出された場合、異常信号が他のプロセス器機から送出された正常信号と輻輳し、フィールドバスが全体として機能しなくなる。
また、外部からフィールドバスに侵入したノイズによって正常な信号の電圧よりも大きな電圧の異常信号がフィールドバス上に発生した場合、異常信号はフィールドバス上を伝搬して全てのプロセス器機に入力されるので、プロセス器機間の正常な通信を阻害する。
このような背景から、上記フィールドバスのようなマルチドロップ接続形式の通信回線においては、通信の信頼性を向上させるために異常信号対策が重要である。
例えばプロセス機器の異常によって正常な信号の信号長よりも長い信号長の異常信号や正常な信号の送信タイミングとは異なる送信タイミングの異常信号が任意のプロセス機器からフィールドバスに送出された場合、異常信号が他のプロセス器機から送出された正常信号と輻輳し、フィールドバスが全体として機能しなくなる。
また、外部からフィールドバスに侵入したノイズによって正常な信号の電圧よりも大きな電圧の異常信号がフィールドバス上に発生した場合、異常信号はフィールドバス上を伝搬して全てのプロセス器機に入力されるので、プロセス器機間の正常な通信を阻害する。
このような背景から、上記フィールドバスのようなマルチドロップ接続形式の通信回線においては、通信の信頼性を向上させるために異常信号対策が重要である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、以下の点を目的とするものである。
(1)マルチドロップ接続形式の通信回線における異常信号の伝播を防止する。
(2)マルチドロップ接続形式の通信回線の信頼性を向上させる。
(1)マルチドロップ接続形式の通信回線における異常信号の伝播を防止する。
(2)マルチドロップ接続形式の通信回線の信頼性を向上させる。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の解決手段として、幹線と複数の支線とがマルチドロップ形式で接続された通信回線に備えられ、支線から幹線に伝播する異常信号を検出し、当該異常信号を出力した異常支線を切り離す、という手段を採用する。
第2の解決手段として、上記第1の手段において、幹線と各支線とをマルチドロップ形式で接続する機能をも備え、各支線を順次切り離した際に異常信号を検出することにより異常支線を判定する、という手段を採用する。
第3の解決手段として、上記第1または第2の手段において、交流インピーダンスを増大させることにより前記異常支線を交流的に切り離す、という手段を採用する。
第4の解決手段として、上記第1〜第3のいずれかの手段において、異常信号の支線から幹線への伝播を、支線に挿入した抵抗器の端子間電圧に基づいて判定する、という手段を採用する。
第5の解決手段として、上記第1〜第4のいずれかの手段において、異常支線を切り離すと、当該異常支線に終端器を挿入する、という手段を採用する。
第6の解決手段として、上記第1〜第5のいずれかの手段において、通信回線は、IEC61784-1 CP1/1 (Foundation Fieldbus H1)に規定された通信方式の通信信号を伝送する、という手段を採用する。
第2の解決手段として、上記第1の手段において、幹線と各支線とをマルチドロップ形式で接続する機能をも備え、各支線を順次切り離した際に異常信号を検出することにより異常支線を判定する、という手段を採用する。
第3の解決手段として、上記第1または第2の手段において、交流インピーダンスを増大させることにより前記異常支線を交流的に切り離す、という手段を採用する。
第4の解決手段として、上記第1〜第3のいずれかの手段において、異常信号の支線から幹線への伝播を、支線に挿入した抵抗器の端子間電圧に基づいて判定する、という手段を採用する。
第5の解決手段として、上記第1〜第4のいずれかの手段において、異常支線を切り離すと、当該異常支線に終端器を挿入する、という手段を採用する。
第6の解決手段として、上記第1〜第5のいずれかの手段において、通信回線は、IEC61784-1 CP1/1 (Foundation Fieldbus H1)に規定された通信方式の通信信号を伝送する、という手段を採用する。
本発明によれば、支線から幹線に伝播する異常信号を検出し、当該異常信号を出力した異常支線を切り離すので、幹線及び異常支線以外の支線に異常信号が伝播することを防止することが可能であり、よって通信回線の信頼性を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
第1実施形態について図1〜図4を参照して説明する。図1は、本第1実施形態に係る通信システムのシステム構成図である。この通信システムは、図示するように、フィールドバスFB1と複数(n個)のプロセス器機N1〜Nnから構成されている。フィールドバスFB1は、本第1実施形態における通信回線であり、例えばIECが規格化したフィールドバスの仕様の1つであるIEC61784-1 CP1/1 (Foundation Fieldbus H1)に準拠した仕様で構成されている。また、各プロセス器機N1〜Nnは、本第1実施形態における通信局であり、フィールドバスFB1を介して上記IEC61784-1 CP1/1 (Foundation Fieldbus H1)に準拠した通信信号(通信フレーム)を互いに送受信する。
〔第1実施形態〕
第1実施形態について図1〜図4を参照して説明する。図1は、本第1実施形態に係る通信システムのシステム構成図である。この通信システムは、図示するように、フィールドバスFB1と複数(n個)のプロセス器機N1〜Nnから構成されている。フィールドバスFB1は、本第1実施形態における通信回線であり、例えばIECが規格化したフィールドバスの仕様の1つであるIEC61784-1 CP1/1 (Foundation Fieldbus H1)に準拠した仕様で構成されている。また、各プロセス器機N1〜Nnは、本第1実施形態における通信局であり、フィールドバスFB1を介して上記IEC61784-1 CP1/1 (Foundation Fieldbus H1)に準拠した通信信号(通信フレーム)を互いに送受信する。
上記フィールドバスFB1は、図示するように、幹線K、複数の支線S1〜Sn、2つの終端器T1,T2、複数(n個)の異常信号伝搬防止装置P1〜Pnから構成されている。
幹線Kは、プラント内に配線された主伝送線路であり、上記通信フレームと直流電力とを伝送する。このような幹線Kの両端には、終端器T1,T2がそれぞれ接続されている。各終端器T1,T2は、所定の特性インピーダンスを有する受動回路であり、幹線Kにおける通信信号(通信フレーム)の反射を抑制するためのものである。
幹線Kは、プラント内に配線された主伝送線路であり、上記通信フレームと直流電力とを伝送する。このような幹線Kの両端には、終端器T1,T2がそれぞれ接続されている。各終端器T1,T2は、所定の特性インピーダンスを有する受動回路であり、幹線Kにおける通信信号(通信フレーム)の反射を抑制するためのものである。
各支線S1〜Snは、上記幹線Kに分岐状に接続された伝送線路であり、通信フレーム及び直流電力を伝送する。このような各支線S1〜Snは、図示するように、一端が幹線Kに各々接続される一方、他端が各プロセス器機N1〜Nnに各々接続されている。すなわち、各プロセス器機N1〜Nnは、各支線S1〜Snを介してマルチドロップ接続形式で幹線Kに接続されている。
なお、図示しないが、幹線Kには所定電圧の直流電力を出力する電源が接続されており、各プロセス器機N1〜Nnは、幹線K及び各支線S1〜Snを介して上記電源から供給される直流電力によって作動する。
なお、図示しないが、幹線Kには所定電圧の直流電力を出力する電源が接続されており、各プロセス器機N1〜Nnは、幹線K及び各支線S1〜Snを介して上記電源から供給される直流電力によって作動する。
また、各支線S1〜Snの途中部位(極力、幹線Kに近い部位)には、異常信号伝搬防止装置P1〜Pnが挿入されている。各異常信号伝搬防止装置P1〜Pnは、フィールドバスFB1内に備えられ、支線S1〜Snから幹線Kに伝播する異常信号を検出し、当該異常信号を出力した異常支線を切り離す装置であり、図2に示すような機能構成を備えている。すなわち、異常信号伝搬防止装置P1〜Pnは、幹線接続部p1、支線接続部p2、制御接続部p3、伝搬防止スッチp4、異常信号検出部p5、NORゲート回路p6、終端器スイッチp7及び終端器p8から構成されている。
以下、異常信号伝搬防止装置P1を例にとって説明すると、幹線接続部p1は、一端が幹線Kに接続される支線S1の他端が接続される接続端子Aを備えている。支線接続部p2は、一端がプロセス器機N1に接続された支線S1の他端が接続される接続端子Bを備えている。制御接続部p3は、外部の制御信号を受け付けるための接続端子Cを備えている。伝搬防止スッチp4は、上記接続端子Aと接続端子Bとの間に異常信号検出部p5と共に直列かつ接続端子A側に挿入されており、NORゲート回路p6から入力される切替信号に基づいて当該接続端子Aと異常信号検出部p5とを接続/遮断する。
伝搬防止スッチp4は、支線S1を伝搬する直流電力及び通信信号(通信フレーム)のうち、直流電力は常時通過させるものの通信信号(通信フレーム)については切替信号に基づいて通過/遮断するもの、つまり接続端子Aと異常信号検出部p5とを切替信号に基づいて交流的に接続/遮断するものである。
図3は、このような伝搬防止スッチp4の回路構成例を示す回路図である。この回路図に示すように、伝搬防止スッチp4は、プロセス器機N1側で短絡異常が発生した場合に直流電力(直流信号)の通過を制限する電流制限回路Lに、交流信号である通信信号(通信フレーム)の接続/遮断を切替信号に基づいて行う交流開閉回路SWを組み合わせたものである。
この伝搬防止スッチp4は、切替信号がH(ハイ)レベルの場合は、トランジスタQ1がON状態(道通状態)となることによりコンデンサC1が電流制限回路Lに並列接続されて通信信号(通信フレーム)を通過させる一方、切替信号がL(ロー)レベルの場合には、トランジスタQ1がOFF状態(遮断状態)となることによりコンデンサC1の電流制限回路Lへの並列接続を解消して通信信号(通信フレーム)の通過を遮断する。すなわち、伝搬防止スッチp4は、コンデンサC1の電流制限回路Lへの並列接続を解消させることによって交流インピーダンスを増大させ、これによって支線S1(つまりプロセス機器N1)を交流的に切り離す。
異常信号検出部p5は、支線S1から幹線Kの方向に伝搬する異常信号を検出するものであり、図4に示すように、伝搬方向判定部H1と異常信号判定部H2とANDゲート回路Gとから構成されている。伝搬方向判定部H1は、伝搬防止スッチp4と接続端子Bとの間に挿入された電流検出抵抗器h1の端子間電圧を比較器h2で比較することにより接続端子Aと接続端子Bとの間を通過する通信信号(通信フレーム)の伝搬方向を判定し、当該判定の結果を第1の判定信号としてANDゲート回路Gに出力する。すなわち、伝搬方向判定部H1は、伝搬方向が接続端子Aから接続端子Bの方向の場合はL(ロー)レベル、また伝搬方向が接続端子Bから接続端子Aの方向の場合にはH(ハイ)レベルとなる第1の判定信号を出力する。
異常信号判定部H2は、接続端子Aと接続端子Bとの間を通過する通信信号の仕様(例えば電圧及び信号長等)がフィールドバスFB1の仕様に準拠した正常信号であるかあるいは当該仕様を逸脱した異常信号であるかを判定し、当該判定の結果を第2の判定信号としてANDゲート回路Gに出力する。すなわち、異常信号判定部H2は、正常信号の場合はL(ロー)レベル、また異常信号の場合にはH(ハイ)レベルとなる第2の判定信号を出力する。
ANDゲート回路Gは、上記第1の判定信号が接続端子Bから接続端子Aへの伝搬方向(つまり、プロセス器機N1から幹線Kへの伝搬方向)を示し、かつ、上記第1の判定信号が通信信号(通信フレーム)の異常(電圧及び信号長のいずれか一方あるいは両方の異常)を示す場合に、異常信号の検出を示す検出信号をNORゲート回路p6に出力する。NORゲート回路p6は、上記異常信号の検出を示す検出信号あるいは接続端子Cに外部から制御信号が入力されると、通信信号(通信フレーム)の遮断を示す切替信号を伝搬防止スッチp4に出力する。
終端器スイッチp7は、図示するように、一端が伝搬防止スッチp4と異常信号検出部p5とを接続する信号線に、また他端が終端器p8の一端に接続された開閉スイッチであり、上記検出信号に基づいて終端器p8の上記信号線への接続/乖離を行う。終端器p8は、支線S1を終端するためのものであり、上述した終端器T1,T2と同様な特性インピーダンスを有する受動回路である。
次に、このように構成された通信システム、特に異常信号伝搬防止装置P1〜Pnの動作について詳しく説明する。
各プロセス器機N1〜Nnが正常に動作している場合、当該各プロセス器機N1〜Nnは、フィールドバスFB1の仕様、つまりIEC61784-1 CP1/1 (Foundation Fieldbus H1)の仕様に準拠した通信信号(通信フレーム)を支線S1〜Snに各々送出することにより相互に通信を行う。
しかしながら、任意のプロセス器機、例えばプロセス器機N1が何らかの原因で異常(異常器機)となり、フィールドバスFB1の仕様とは異なる通信信号(通信フレーム)、つまり異常信号(異常フレーム)を支線S1に送出した場合、この異常信号(異常フレーム)は、プロセス器機N1の通信を不能にするするだけではなく、支線S1から幹線Kを経由して伝送されるので、当該幹線Kを経由して通信信号(通信フレーム)を送受信する他の各プロセス器機N2〜Nnの通信をも不能にする虞がある。
また、任意のプロセス器機に接続された支線、例えばプロセス器機N1に接続された支線S1に外部から飛来したノイズが侵入した場合、このノイズに基づく信号(ノイズ信号)は、フィールドバスFB1の仕様で規定された通信信号(通信フレーム)とは異なる異常信号である。そして、この異常信号は、支線S1から幹線Kに伝搬するので、プロセス器機N1の通信を不能にするするだけではなく、幹線Kを経由して通信信号(通信フレーム)を送受信する他の各プロセス器機N2〜Nnの通信をも不能にする虞がある。
本実施形態におけるフィールドバスFB1では、上述したような各種の異常信号が各支線S1〜Snに異常器機から送出されたり、あるいは各支線S1〜Snに外部から侵入したノイズ等によって発生した場合に、各異常信号伝搬防止装置P1〜Pnは、以下に説明するように、各支線S1〜Snから幹線Kに向けて伝搬する異常信号を検出し、当該異常信号を出力する支線(異常支線)を切り離す。
すなわち、図1に示すように、例えば支線S1が異常支線である、当該支線S1から異常信号Eが幹線Kに向けて伝搬する場合、異常信号伝搬防止装置P1の異常信号検出部p5において、伝搬方向判定部H1が異常信号Eの伝搬方向が幹線Kから支線S1の方向(つまり、接続端子Aから接続端子Bの方向)ではなく支線S1から幹線Kの方向(つまり、接続端子Bから接続端子Aの方向)であることを判定すると共に、異常信号判定部H2が通信信号が異常信号であることを判定する。そして、このような判定の結果として、伝搬方向判定部H1からH(ハイ)レベルとなる第1の判定信号がANDゲート回路Gに出力され、また異常信号判定部H2からH(ハイ)レベルとなる第2の判定信号がANDゲート回路Gに出力される。
そして、このような第1、第2の判定信号がANDゲート回路Gに入力されることによって当該ANDゲート回路Gの出力(検出信号)がH(ハイ)レベルとなるので、NORゲート回路p6の出力はL(ロー)レベルとなる。この結果、伝搬防止スッチp4におけるトランジスタQ1がOFF状態(遮断状態)となるので、コンデンサC1の電流制限回路Lへの並列接続が解消されて異常信号Eの通過を遮断する。
異常信号検出部p5における異常信号Eの検出は常時連続的あるいは一定の時間間隔で行われており、異常信号検出部p5は、異常信号Eを一旦検出すると、H(ハイ)レベルとなる検出信号をNORゲート回路p6に出力し、これによって伝搬防止スッチp4を交流的に遮断状態とするが、プロセス器機N1が正常に復帰したり、あるいは外部からのノイズの侵入が停止した状態となって異常信号Eが消滅すると、L(ロー)レベルとなる検出信号をNORゲート回路p6に出力し、これによって伝搬防止スッチp4を交流的に道通状態に切替える。
また、上記検出信号は終端器スイッチp7にも入力されるので、終端器スイッチp7は、異常信号Eが異常信号伝搬防止装置P1に入力された場合にのみ、終端器p8を信号線に接続する。すなわち、プロセス器機N1に接続された支線S1は、異常信号Eが異常信号伝搬防止装置P1に入力された場合には、伝搬防止スッチp4が交流的に遮断状態となることにより幹線Kから交流的に切り離されて否終端状態となるが、検出信号に基づいて終端器スイッチp7が終端器p8を信号線に接続するので、終端器p8によって交流的に終端される。
伝搬防止スッチp4が交流的に遮断状態となっても、直流電力は支線S1を介してプロセス器機N1に供給され続けるので、プロセス器機N1は完全に停止状態にならない。したがって、上述したように終端器p8によって交流的に終端された支線S1に例えばハンドヘルドターミナルを接続することにより、当該ハンドヘルドターミナルとプロセス器機N1との間で何らかの通信を行うことが可能である。
このような本第1実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
(1)各異常信号伝搬防止装置P1〜Pnは各々に接続された支線S1〜Snから幹線Kに向けた異常信号の伝播を検出すると、自らに接続された支線S1〜Snを切り離して異常信号の幹線Kへの伝播を防止するので、本実施形態のフィールドバスFB1によれば、異常信号が切り離した支線以外の支線に接続されたプロセス機器間の通信を妨害することを防ぐことが可能であり、よってプロセス器機N1〜Nn間の通信の信頼性を向上させることができる。
(2)また、フィールドバスFB1の構成要件である各異常信号伝搬防止装置P1〜Pnが支線S1〜Snを切り離すので、プロセス器機N1〜Nnに機能付加を行う必要がなく、よって既存プラントへの適用が容易である。
(1)各異常信号伝搬防止装置P1〜Pnは各々に接続された支線S1〜Snから幹線Kに向けた異常信号の伝播を検出すると、自らに接続された支線S1〜Snを切り離して異常信号の幹線Kへの伝播を防止するので、本実施形態のフィールドバスFB1によれば、異常信号が切り離した支線以外の支線に接続されたプロセス機器間の通信を妨害することを防ぐことが可能であり、よってプロセス器機N1〜Nn間の通信の信頼性を向上させることができる。
(2)また、フィールドバスFB1の構成要件である各異常信号伝搬防止装置P1〜Pnが支線S1〜Snを切り離すので、プロセス器機N1〜Nnに機能付加を行う必要がなく、よって既存プラントへの適用が容易である。
(3)各異常信号伝搬防止装置P1〜Pnの伝播防止スイッチp4は交流的に支線S1〜Snと幹線Kとを切り離すので、幹線Kの直流電力の各プロセス器機N1〜Nnへの供給を継続しつつ支線S1〜Snから幹線Kへの異常信号の伝播を防止することができる。
(4)伝播防止スイッチp4によって幹線Kから切り離された支線には、終端スイッチp7が閉状態となることによって終端器p8が挿入されて交流的に終端されるので、例えばハンドヘルドターミナルを幹線Kから切り離された支線に接続することによりプロセス器機との間で通信を行うことが可能である。
(4)伝播防止スイッチp4によって幹線Kから切り離された支線には、終端スイッチp7が閉状態となることによって終端器p8が挿入されて交流的に終端されるので、例えばハンドヘルドターミナルを幹線Kから切り離された支線に接続することによりプロセス器機との間で通信を行うことが可能である。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について図5及び図6を参照して説明する。
なお、これら図5及び図6では、上述した第1実施形態の構成要素と同一の構成要素については同一符号を付している。
次に、第2実施形態について図5及び図6を参照して説明する。
なお、これら図5及び図6では、上述した第1実施形態の構成要素と同一の構成要素については同一符号を付している。
図5は、本第2実施形態に係る通信システムのシステム構成図である。このシステム構成図から明らかなように、本第2実施形態におけるフィールドバスFB2は、分岐接続装置としての機能をも有する単一の異常信号伝播防止装置Pを介して幹線Kと各支線S1〜Snをマルチドロップ形式で接続するものである。
図6は、上記異常信号伝播防止装置Pの機能構成を示すブロック図である。この異常信号伝播防止装置Pは、支線接続部p9、スイッチ制御部p10、伝播防止スイッチp11、終端スイッチp12及びラダー終端器p13を備え、他の構成要素は、図2に示した第1実施形態の異常信号伝播防止装置P1〜Pnと同様である。支線接続部p9は、支線S1〜Snの本数(n本)に対応した接続端子B1〜Bnを備えている。接続端子B1〜Bnには、各々に一端にプロセス機器N1〜Nnが各々接続された支線S1〜Snの他端が各々接続される。
スイッチ制御部p10は、所定のアルゴリズムに従って異常信号検出部p5から入力された検出信号を伝播防止スイッチp11の使用に対応した制御信号に変換するためのものである。伝播防止スイッチp11は、一端が上記接続端子B1〜Bnに各々接続されると共に他端が異常信号検出部p5に共通接続されたn個の開閉スイッチSW1〜SWnを備えるものであり、NORゲート回路p6から入力される切替信号によって制御される。各開閉スイッチSW1〜SWnは、第1実施形態の伝播防止スイッチp4と全く同じ動作原理に基づくものである。
この異常信号伝播防止装置Pにおける切替信号は上記開閉スイッチSW1〜SWnを指定して開状態/閉状態とするものであり、伝播防止スイッチp11は、このような切替信号が入力されることとにより、開閉スイッチSW1〜SWnのうち、切替信号によって指定された開閉スイッチを開/閉する。
NORゲート回路p6は、上記スイッチ制御部p10から入力された検出信号と接続端子Cに外部から供給された制御信号の論理和を取ることにより切替信号を生成するものであり、したがってスイッチ制御部p10は、異常信号検出部p5から入力された検出信号に基づいて各開閉スイッチSW1〜SWnの開状態あるいは閉状態を指示する制御信号を生成する。また、接続端子Cに外部から供給される制御信号は、上記スイッチ制御部p10が出力する制御信号と同様の仕様のものである。
終端スイッチp12は、一端が上記接続端子B1〜Bnに各々接続されると共に他端がラダー終端器p13に各々接続されたn個の開閉スイッチを備えるものであり、スイッチ制御部p10から入力される制御信号によって制御される。すなわち、終端スイッチp12の各開閉スイッチは、上記伝播防止スイッチp11の開閉スイッチSW1〜SWnと対応して開閉制御される。ラダー終端器p13は、複数(n個)の終端器が内蔵されたものであり、各終端器の一端が終端スイッチp12の開閉スイッチの他端に接続されると共に他端が共通して接地されている。
次に、このように構成された通信システム、特にフィールドバスFB2の動作について詳しく説明する。
このフィールドバスFB2では、異常信号伝播防止装置Pのスイッチ制御部p10が所定のアルゴリズムに従って開閉スイッチSW1〜SWnを制御し、異常信号検出部p5は、幹線Kと接続された支線から幹線Kに向けて異常信号が伝播しているか否かを検出し、その検出結果を検出信号としてスイッチ制御部p10に出力する。例えば、開閉スイッチSW1〜SWnの何れか1つのみを順次閉状態とすることにより、当該閉状態とした開閉スイッチに接続された支線のみを幹線Kと接続させ、異常信号が伝播しているか否かを検出する。
すなわち、スイッチ制御部p10は、異常信号検出部p5から支線から幹線Kに伝播する異常信号を検出したことを示す検出信号が入力されると、この異常信号を検出した支線を交流的に切り離すと共に終端することを指示する制御信号をNORゲート回路p6及び終端スイッチp12に出力する。
このようなフィールドバスFB2によれば、単一の異常信号伝播防止装置Pによって各支線S1〜Snの切り離しを制御することができるので、第1実施形態のフィールドバスFB1、つまり支線S1〜Sn毎に異常信号伝搬防止装置P1〜Pnを備える場合よりも低コストである。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例が考えられる。
(1)上記各実施形態では、全く同等な各プロセス機器N1〜Nnを幹線Kに対してドロップダウン形式で接続するように通信システムを構成したが、通信システムの全体制御上においてプロセス機器N1〜Nn(子局)よりも上位に位置する制御装置(親局)を幹線Kに直接接続するようにしても良い。
(2)上記各実施形態の異常信号伝搬防止装置P1〜Pn,Pは幹線K及び各支線S1〜Snが非平衡伝送路として構成されている場合に対応したものであるが、幹線K及び各支線S1〜Snが平衡伝送路として構成されている場合には、平衡伝送路に対応した異常信号伝搬防止装置を構成すれば良い。
(1)上記各実施形態では、全く同等な各プロセス機器N1〜Nnを幹線Kに対してドロップダウン形式で接続するように通信システムを構成したが、通信システムの全体制御上においてプロセス機器N1〜Nn(子局)よりも上位に位置する制御装置(親局)を幹線Kに直接接続するようにしても良い。
(2)上記各実施形態の異常信号伝搬防止装置P1〜Pn,Pは幹線K及び各支線S1〜Snが非平衡伝送路として構成されている場合に対応したものであるが、幹線K及び各支線S1〜Snが平衡伝送路として構成されている場合には、平衡伝送路に対応した異常信号伝搬防止装置を構成すれば良い。
FB1,FB2…フィールドバス(通信回線)、N1〜Nn…プロセス器機(通信局)、K…幹線、S1〜Sn…支線、T1,T2…終端器、P1〜Pn,P…異常信号伝搬防止装置、p1…幹線接続部、p2,p9…支線接続部、p3…制御接続部、p4,p11…伝搬防止スッチ、p5…異常信号検出部、p6…NORゲート回路、p7,p12…終端器スイッチ、p8…終端器、p10…スイッチ制御部、p13…ラダー終端器
Claims (6)
- 幹線と複数の支線とがマルチドロップ形式で接続された通信回線に備えられ、前記支線から幹線に伝播する異常信号を検出し、当該異常信号を出力した異常支線を切り離すことを特徴とする異常信号伝播防止装置。
- 前記幹線と各支線とをマルチドロップ形式で接続する機能をも備え、各支線を順次切り離した際に異常信号を検出することにより前記異常支線を判定することを特徴とする請求項1記載の異常信号伝播防止装置。
- 交流インピーダンスを増大させることにより前記異常支線を交流的に切り離すことを特徴とする請求項1または2記載の異常信号伝播防止装置。
- 前記異常信号の支線から幹線への伝播を支線に挿入した抵抗器の端子間電圧に基づいて判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の異常信号伝播防止装置。
- 前記異常支線を切り離すと、当該異常支線に終端器を挿入することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の異常信号伝播防止装置。
- 前記通信回線は、IEC61784-1 CP1/1 (Foundation Fieldbus H1)に規定された通信方式の通信信号を伝送することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の異常信号伝播防止装置。
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