JP4670289B2 - 表示制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示制御装置に係り、特に表示画面上で表示対象画像中の表示画像範囲(あるいは表示倍率)を変更する技術に関する。
従来よりCRTディスプレイなどの表示装置の表示画面上で表示している表示画像の表示範囲あるいは表示倍率を変更する操作が知られている。
例えば、従来のグラフ表示を行う装置においては、表示範囲を変更する場合には、軸のレンジ変更ダイアログを表示し、軸の最小値及び軸の最大値を数値入力することにより、表示範囲を変更する構成を採っていた。
また、地図表示を行う装置においては、地図の周囲に配置された移動ボタン(ハードウェアキー及びソフトウェアキーの双方を含む)あるいは縮尺表示ボタンを任意に選択することで表示画面を切り替えるものも提案されている。
さらに、表示装置においては、表示画面上に表示倍率変更キーを表示し、この表示倍率変更キーを操作することにより、倍率変更を行うものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−154118号公報
しかしながら、最小値、最大値を設定する方法では、任意の表示させたい範囲を表示するのに手間がかかり、作業効率が悪いという問題点があった。
また、移動ボタンの操作による移動操作は、移動量が一定量であるため、所望量を容易に移動することはできず、特に画面全体を切り替えて隣接する画像を表示させようとする場合には、手間がかかるという問題点があった。
さらに縮尺表示ボタンによる方法では、所定の倍率表示しか選択できないため、グラフなどで拡大したい部分が一部であるような場合、ユーザが望んだ倍率が選択できるとは限らないという問題点があった。
さらにまた、倍率変更キーを表示する方法では、画面上に倍率変更キーを表示する領域を設ける必要があるが、この表示領域が表示の邪魔になってしまう場合があった。加えて、一度倍率変更キーをクリックするなどの選択操作を行わないと、拡大、縮小などの操作を変更することができないという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、表示領域を狭めることなく、直感的な操作で表示領域の移動、拡大、縮小等の操作が行える画像表示制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、表示制御装置は、表示画面上に表示されたX軸及びY軸に沿って表示される直交座標系のグラフの拡大、縮小、表示領域の移動の制御を行う画像表示制御装置であって、前記表示画面は、前記グラフを表示する表示領域と、前記X軸及びY軸が描かれるとともに、前記表示領域の周囲に接して囲うように配置された操作用領域と、を有し、前記直交座標系を前記表示画面全体に適用し、前記表示画面上で、2つの頂点座標で対角線上の位置を特定した領域を矩形によりユーザに指示させ、前記指示が完了すると、一方の頂点座標が表示領域、操作用領域のいずれに位置するか、他方の頂点座標が表示領域、操作用領域のいずれに位置するか、の対応関係に基づいて、前記グラフの拡大、縮小あるいは表示領域の移動のいずれの指示であるかを確定し、対応する拡大、縮小あるいは表示領域の移動の表示制御を行うことを特徴としている。
上記構成によれば、前記表示画面は、前記グラフを表示する表示領域と、前記X軸及びY軸が描かれるとともに、前記表示領域の周囲に接して囲うように配置された操作用領域と、を有し、前記直交座標系を前記表示画面全体に適用し、前記表示画面上で、前記グラフに対する制御内容に対応させた領域を矩形によりユーザに指示させ、前記指示が完了すると、当該矩形を特定する2つの頂点座標が前記表示画面上で、前記表示領域に対してどのような位置にあるかと、制御内容と、の対応関係に基づいて、前記グラフの拡大、縮小あるいは表示領域の移動のいずれの指示であるかを確定し、対応する表示制御を行う。
この場合において、前記表示領域および前記操作用領域のいずれかにおいて前記矩形を特定する2つの頂点座標を指示するようにしてもよい。
また、前記矩形を特定する2つの頂点座標の同一の座標軸に対応する座標が双方とも前記操作用領域内であって、前記表示領域を介して互いに反対方向に位置する場合には、当該座標軸側は前記グラフの表示領域内に収まるように縮小あるいは表示領域の移動を行うようにしてもよい。
さらに、前記矩形を特定する2つの頂点座標のうち、同一の座標軸に対応する座標が双方とも前記操作用領域内であって、前記表示領域に対して同一方向に位置する場合には、当該座標軸側は表示領域の移動として前記2点の方向に1画面分移動した位置の画像領域の表示を行うようにしてもよい。
さらにまた、前記矩形を特定する2つの頂点座標のうち、一方の点の座標のみが前記操作領域内に位置する場合には、他方の点から前記一方の点の座標に向かって前記操作対象画像の前記表示画面における表示中心座標を移動した位置を新たな表示中心座標として表示領域の移動を行うようにしてもよい。
次に本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の表示制御装置を用いた表示システムの概要構成ブロック図である。
表示システム10は、大別すると、各種画像を表示するディスプレイ11と、表示システム全体を制御するパーソナルコンピュータ本体12と、ユーザが各種情報を入力するためのキーボード13と、ユーザが表示画面上の座標を入力するためのマウス14と、各種情報をプリントアウトするためのプリンタ15と、を備えている。
図2は、パーソナルコンピュータ本体の概要構成ブロック図である。
パーソナルコンピュータ本体12は、当該パーソナルコンピュータ本体12を制御するためのMPU21と、表示制御プログラムを含む各種制御プログラムおよび制御プログラムの動作に必要な各種データを予め記憶したROM22と、各種データを一時的に記憶するRAM23と、ディスプレイ11、キーボード13、マウス14およびプリンタ15との間の各種インターフェース動作を行うインターフェース(I/F)部24と、外部記憶装置25と、を備えている。
図3は、初期表示状態の説明図である。
操作対象画像を、例えば9つの領域A〜Iに分けて考えた場合に、現在の表示領域D2(図中、斜線部で示す)に表示されている画像領域が領域Eであり、領域EのX座標範囲AXが次式で表される。
AX=X0〜X0+HX
ここで、HXは、ディスプレイ11のX軸方向の表示可能範囲から予め定めた値であり、ディスプレイ11の表示解像度などにより適宜設定されるものである。
また現在の表示領域である領域EのY座標範囲AYが次式で表されるものとする。
AY=Y0〜Y0+HY
ここで、HYは、ディスプレイ11のY軸方向の表示可能範囲から予め定めた値であり、ディスプレイ11の表示解像度などにより適宜設定されるものである。
図3中、表示外領域D1および表示領域D2がディスプレイ11に実際に表示されることとなっている。
図4は、実施形態のメイン処理フローチャートである。
まずMPU21は、インターフェース部を介してマウスにおいてドラッグ操作がなされているか否かを判別する(ステップS11)。
ステップSの判別においてマウスがドラッグ操作されていない場合には(ステップS11;No)、MPU21は、処理を再びステップS11に移行する。
ステップS11の判別においてマウスがドラッグ操作されている場合には(ステップS;Yes)、MPU21は、ドラッグの始点マウス座標(MX1、MY1)を検出し、始点座標とする(ステップS12)。
続いてMPU21は、ドラッグの終点マウス座標(MX2、MY2)を検出し、終点座標とする(ステップS13)。
さらにMPU21は、キーボードの所定の第1キー(実施形態ではシフトキー)がマウスのドラッグ操作と同時に押されていたか否かを判別する(ステップS14)。
ステップS15の判別において、キーボードの所定の第1キー(実施形態ではシフトキー)がマウスのドラッグ操作と同時に押されていた場合には(ステップS;Yes)、第1の表示処理である表示処理A(本実施形態では、画面移動表示処理)に基づいて表示領域を設定する(ステップS15)。
図5は、実施形態の表示処理フローチャートである。
まずMPU21は、操作対象画像がグラフであるか否かを判別する(ステップS21)。
ステップS21の判別において、操作対象画像がグラフである場合には(ステップS21;Yes)、予め設定した表示領域設定テーブルに基づいて座標軸の設定を行う(ステップS22)。
図6は、表示処理Aの表示領域設定テーブルである。図7は、表示処理の説明図である。
ここで、表示処理Aの表示領域設定テーブルTB1の参照方法について具体例を挙げて説明する。
例えば、始点マウス座標(MX1、MY1)が領域Bにあり、終点マウス座標(MX2、MY2)が領域Fに存在する場合には、MPU21は、図6の表示領域設定テーブルTB1を参照して、図7に示す領域B’、領域C’、領域E’および領域F’の4つの領域の互いに隣接する領域を面積としてそれぞれ1/4づつ含む領域を表示領域とする。具体的には、MPU21は、座標(X0+HX、Y0)を新しい表示領域の中心座標とし、X軸方向は、X0+1/2HX〜X0+3/2HXの範囲、Y軸方向は、Y0−1/2HY〜Y0+1/2HYの範囲を含むように表示を行う。
同様に、始点マウス座標(MX1、MY1)が領域Hにあり、終点マウス座標(MX2、MY2)が領域Hに存在する場合には、MPU21は、領域Hを表示領域とする。
また、同様に始点マウス座標(MX1、MY1)が領域Gにあり、終点マウス座標(MX2、MY2)が領域Hに存在する場合には、MPU21は、図7に示す領域G’および領域H’の2つの領域の互いに隣接する領域を面積としてそれぞれ1/2づつ含む領域を表示領域とする。具体的には、MPU21は、座標(X0、Y0+3/2HY)を新しい表示領域の中心座標とするように表示を行う。
以上の説明では、表示領域設定テーブルを用いて単純に新しい表示領域の中心を定める方法であったが、始点マウス座標(MX1、MY1)および終点マウス座標(MX2、MY2)に基づいて、次式より新しい表示領域の中心座標PCとするようにしてもよい。
PC=(MX1+[MX2−MX1]/2、MY1+[MY2−MY1]/2)
続いて、MPU21は、設定された座標軸に対応づけて、グラフ表示をディスプレイ11の表示画面上で行うこととなる(ステップS23)。
一方、ステップS21の判別において、操作対象画像がグラフではない場合には(ステップS21;No)、予め設定した表示領域設定テーブルに基づいて操作対象画像のうち表示すべき領域を設定する(ステップS24)。
続いて、MPU21は、操作対象画像のうち、設定された表示すべき領域内の画像表示をディスプレイ11の表示画面上で行うこととなる(ステップS25)。
ここで、表示処理Aにおけるより具体的な表示例を説明する。
図8は、表示処理Aの具体例の処理前の説明図である。
図8は、脈拍計の出力である脈拍数とピッチ出力の時間変化を表すグラフであり、グラフ表示領域の右側、すなわち、図3に示す領域Fに始点マウス座標(MX1、MY1)および終点マウス座標(MX2、MY2)が存在する場合に相当している。
図8に示すように、処理前においては、X軸であるタイム(時間)軸の目盛が10分〜20分までのグラフが表示されている。
図9は、表示処理Aの具体例の処理後の説明図である。
マウスにより指示された始点マウス座標(MX1、MY1)および終点マウス座標(MX2、MY2)がともに領域Fに存在する場合には、図6の表示領域設定テーブルに示したように、MPU21は、領域Fを表示領域とする。
すなわち、図9に示すように処理後においては、X軸であるタイム(時間)軸の目盛が20分〜30分までのグラフが表示されることとなる。
また、ステップS14の判別において、キーボードの所定の第1キー(実施形態ではシフトキー)がマウスのドラッグ操作と同時に押されてはいなかった場合には(ステップS14;No)、MPU21は、キーボードの所定の第2キー(実施形態ではコントロールキー)がマウスのドラッグ操作と同時に押されていたか否かを判別する(ステップS16)。
ステップS16の判別において、キーボードの所定の第2キー(実施形態ではコントロールキー)がマウスのドラッグ操作と同時に押されていた場合には(ステップS16;Yes)、第2の表示処理である表示処理B(本実施形態では、画面移動+拡大縮小表示処理)に基づいて表示領域を設定する(ステップS17)。
ステップS16の判別において、キーボードの所定の第2キー(実施形態ではコントロールキー)がマウスのドラッグ操作と同時に押されていない場合には(ステップS16;No)、表示態様変更処理以外の他の処理を行うこととなる(ステップS18)。
次に表示処理Bについて説明する。
まずMPU21は、操作対象画像がグラフであるか否かを判別する(ステップS21)。
ステップS21の判別において、操作対象画像がグラフである場合には(ステップS21;Yes)、予め設定した表示領域設定テーブルに基づいて座標軸の設定を行う(ステップS22)。
図10は、表示処理Bの表示領域設定テーブルの説明図である。
ここで、表示処理Bの表示領域設定テーブルTB2の参照方法について具体例を挙げて説明する。
例えば、始点マウス座標(MX1、MY1)が領域Bにあり、終点マウス座標(MX2、MY2)が領域Fに存在する場合には、MPU21は、図10の表示領域設定テーブルTB2を参照して、X軸方向の座標が、
MX1〜MX1+HX
の範囲、かつ、Y軸方向の座標が、
MY2−HY〜MY2
の範囲である領域を表示領域とすべく、拡大あるいは縮小表示を行う。
同様に、始点マウス座標(MX1、MY1)が領域Hにあり、終点マウス座標(MX2、MY2)が領域Hに存在する場合には、MPU21は、図10の表示領域設定テーブルTB2を参照して、X軸方向の座標が、
MX1〜MX2
の範囲、かつ、Y軸方向の座標が、
Y0+HY〜Y0+2HY
の範囲である領域を表示領域とすべく、拡大あるいは縮小表示を行う。
また、同様に始点マウス座標(MX1、MY1)が領域Gにあり、終点マウス座標(MX2、MY2)が領域Hに存在する場合には、MPU21は、図10の表示領域設定テーブルTB2を参照して、X軸方向の座標が、
MX2−HX〜MX2
の範囲、かつ、Y軸方向の座標が、
Y0+HY〜Y0+2HY
の範囲である領域を表示領域とすべく、拡大あるいは縮小表示を行う。
さらにまた、始点マウス座標(MX1、MY1)が領域Dにあり、終点マウス座標(MX2、MY2)が領域Cに存在する場合には、MPU21は、図10の表示領域設定テーブルTB2を参照して、操作対象画像のX軸方向は全表示を行い、かつ、Y軸方向の座標が、
MY1−HY〜MY1
の範囲である領域を表示領域とすべく、拡大あるいは縮小表示を行う。 続いて、MPU21は、設定された座標軸に対応づけて、グラフ表示をディスプレイ11の表示画面上で行うこととなる(ステップS23)。
一方、ステップS21の判別において、操作対象画像がグラフではない場合には(ステップS21;No)、予め設定した表示領域設定テーブルに基づいて操作対象画像のうち表示すべき領域を設定する(ステップS24)。
続いて、MPU21は、操作対象画像のうち、設定された表示すべき領域内の画像表示をディスプレイ11の表示画面上で行うこととなる(ステップS25)。
ここで、表示処理Bにおけるより具体的な表示例を説明する。
図11は、表示画像の部分拡大を行う場合の表示処理Bの具体例の処理前の説明図である。
図11は、脈拍計の出力である脈拍数とピッチ出力の時間変化を表すグラフであり、グラフ表示領域内、すなわち、図3に示す領域Eに始点マウス座標(MX1、MY1)(=時間10分、ピッチ70回/分に相当)および終点マウス座標(MX2、MY2)(=時間20分、ピッチ200回/分に相当)が存在する場合である。
図11に示すように、処理前においては、X軸であるタイム(時間)軸の目盛が0分〜45分までであり、Y軸であるピッチ(回/分)軸の目盛が30〜240までのグラフが表示されている。
図12は、表示画像の部分拡大を行う場合の表示処理Bの具体例の処理後の説明図である。
マウスにより指示された始点マウス座標(MX1、MY1)および終点マウス座標(MX2、MY2)がともに領域Eに存在する場合には、図10の表示領域設定テーブルに示したように、MPU21は、図10の表示領域設定テーブルTB2を参照して、X軸方向の座標が、
MX1〜MX2
の範囲、かつ、Y軸方向の座標が、
MY1〜MY2
の範囲である領域を表示領域とすべく、部分拡大表示を行う。
すなわち、図12に示すように処理後においては、上述の例の場合、X軸であるタイム(時間)軸の目盛が10分〜20分までであり、Y軸であるピッチ(回/分)軸の目盛が70〜200までの範囲のグラフが表示されることとなる。
図13は、表示画像の縦拡大・横全表示を行う場合の表示処理Bの具体例の処理前の説明図である。
図13は、脈拍計の出力である脈拍数とピッチ出力の時間変化を表すグラフであり、図3に示す領域Dに始点マウス座標(MX1、MY1)(=時間5分、ピッチ120回/分に相当)が存在し、図3に示す領域Fに終点マウス座標(MX2、MY2)(=時間25分、ピッチ200回/分に相当)が存在する場合である。
図13に示すように、処理前においては、X軸であるタイム(時間)軸の目盛が10分〜20分までであり、Y軸であるピッチ(回/分)軸の目盛が70〜200までのグラフが表示されている。
図14は、表示画像の縦拡大・横全表示を行う場合の表示処理Bの具体例の処理後の説明図である。
マウスにより指示された始点マウス座標(MX1、MY1)が領域Dに存在し、終点マウス座標(MX2、MY2)が領域Fに存在する場合には、図10の表示領域設定テーブルに示したように、MPU21は、図10の表示領域設定テーブルTB2を参照して、X軸方向については、全表示を行い、かつ、Y軸方向の座標が、
MY1〜MY2
の範囲である領域を表示領域とすべく、縦拡大表示を行う。
すなわち、図14に示すように処理後においては、上述の例の場合、X軸であるタイム(時間)軸の目盛が0分〜45分までとなる全表示がなされ(本実施形態のデータは45分までとなっている)、Y軸であるピッチ(回/分)軸の目盛が120〜200までの範囲のグラフが表示されることとなる。
図15は、表示画像の横移動を行う場合の表示処理Bの具体例の処理前の説明図である。
図15は、脈拍計の出力である脈拍数とピッチ出力の時間変化を表すグラフであり、グラフ表示領域内、すなわち、図3に示す領域Eに始点マウス座標(MX1、MY1)(=時間15分、ピッチ70回/分に相当)が存在し、図3に示す領域Fに終点マウス座標(M2、MY2)(=時間20.5分、ピッチ200回/分に相当)が存在する場合である。
図15に示すように、処理前においては、X軸であるタイム(時間)軸の目盛が10分〜20分までであり、Y軸であるピッチ(回/分)軸の目盛が70〜200までのグラフが表示されている。
図16は、表示画像の横移動を行う場合の表示処理Bの具体例の処理後の説明図である。
マウスにより指示された始点マウス座標(MX1、MY1)が領域Eに存在し、終点マウス座標(MX2、MY2)が領域Fに存在する場合には、図10の表示領域設定テーブルに示したように、MPU21は、図10の表示領域設定テーブルTB2を参照して、X軸方向の座標が、
MX1〜MX1+HX
の範囲、かつ、Y軸方向の座標が、
MY1〜MY2
の範囲である領域を表示領域とすべく、横拡大表示を行う。
すなわち、図16に示すように処理後においては、上述の例の場合、HXは、X軸の表示範囲である10(分)であるため、X軸であるタイム(時間)軸の目盛が15分〜25分までであり、Y軸であるピッチ(回/分)軸の目盛が元と同じく70〜200までの範囲のグラフが表示されることとなる。
図17は、表示画像の縦縮小(縦全表示)を行う場合の表示処理Bの具体例の処理前の説明図である。
図17は、脈拍計の出力である脈拍数とピッチ出力の時間変化を表すグラフであり、グラフ表示領域内、すなわち、図3に示す領域Bに始点マウス座標(MX1、MY1)(=時間10.2分、ピッチ50回/分に相当)に存在し、図3に示す領域Hに終点マウス座標(MX2、MY2)(=時間20分、ピッチ210回/分に相当)が存在する場合である。
図17に示すように、処理前においては、X軸であるタイム(時間)軸の目盛が10分〜20分までであり、Y軸であるピッチ(回/分)軸の目盛が70〜200までのグラフが表示されている。
図18は、表示画像の縦縮小(縦全表示)を行う場合の表示処理Bの具体例の処理後の説明図である。
マウスにより指示された始点マウス座標(MX1、MY1)が領域Bに存在し、終点マウス座標(MX2、MY2)が領域Hに存在する場合には、MPU21は、図10の表示領域設定テーブルTB2を参照して、X軸方向の座標が、
MX1〜MX2
の範囲、かつ、Y軸方向の全範囲を表示領域とすべく、縦縮小(縦全表示)表示を行う。
すなわち、図18に示すように処理後においては、上述の例の場合、X軸であるタイム(時間)軸の目盛が10分〜20分までであり、Y軸であるピッチ(回/分)軸の目盛が30〜240までの範囲のグラフが表示されることとなる。
図19は、表示画像の全表示(縦横全表示)を行う場合の表示処理Bの具体例の処理前の説明図である。
図19は、脈拍計の出力である脈拍数とピッチ出力の時間変化を表すグラフであり、グラフ表示領域内、すなわち、図3に示す領域Aに始点マウス座標(MX1、MY1)(=時間9.8分、ピッチ50回/分に相当)に存在し、図3に示す領域Iに終点マウス座標(MX2、MY2)(=時間20.5分、ピッチ210回/分に相当)が存在する場合である。
図19に示すように、処理前においては、X軸であるタイム(時間)軸の目盛が10分〜20分までであり、Y軸であるピッチ(回/分)軸の目盛が70〜200までのグラフが表示されている。
図20は、表示画像の全表示(縦横全表示)を行う場合の表示処理Bの具体例の処理後の説明図である。
マウスにより指示された始点マウス座標(MX1、MY1)が領域Aに存在し、終点マウス座標(MX2、MY2)が領域Iに存在する場合には、MPU21は、図10の表示領域設定テーブルTB2を参照して、X軸方向の全範囲、かつ、Y軸方向の全範囲を表示領域とすべく、全表示(縦横全表示)を行う。
すなわち、図20に示すように処理後においては、上述の例の場合、X軸であるタイム(時間)軸の目盛が0分〜45分までであり、Y軸であるピッチ(回/分)軸の目盛が30〜240までの範囲のグラフが表示されることとなる。
以上の説明のように本実施形態によれば、表示領域を狭めることなく、直感的な操作で表示領域の移動、拡大、縮小等(座標軸の目盛変更も含む)の表示態様変更操作が行えるので、情報量が多い画像を操作対象画像として扱う場合でも、容易に表示態様変更操作を確実に行うことができる。
以上の説明においては、座標を特定するための入力装置として、マウス14を用いていたが、これに限ることはなく、例えば、キーボード13のカーソルキーによる入力や、タブレット、デジタイザなど他の入力装置を用いるように構成することも可能である。
以上の説明においては、上述した各種動作を行うためのプログラムが予めROM22に記憶されていることを前提としていたが、図示せぬ他のパーソナルコンピュータやサーバコンピュータとパーソナルコンピュータ本体12を通信ケーブルあるいはネットワークを介して接続し、他のパーソナルコンピュータあるいはサーバコンピュータからパーソナルコンピュータ本体12に各種制御プログラムをダウンロードするような形態であってもよい。また、ハードディスク、フレキシブルディスク等の磁気ディスクや、CD、DVDなどの光ディスク、あるいは半導体記憶装置などの記憶媒体に記録した制御プログラムを読み込んで実行するように構成することも可能である。
実施形態の表示制御装置を用いた表示システムの概要構成ブロック図である。 パーソナルコンピュータ本体の概要構成ブロック図である。 初期表示状態の説明図である。 実施形態のメイン処理フローチャートである。 実施形態の表示処理フローチャートである。 表示処理Aの表示領域設定テーブルである。 表示処理の説明図である。 表示処理Aの具体例の処理前の説明図である。 表示処理Aの具体例の処理後の説明図である。 表示処理Bの表示領域設定テーブルの説明図である。 表示画像の部分拡大を行う場合の表示処理Bの具体例の処理前の説明図である。 表示画像の部分拡大を行う場合の表示処理Bの具体例の処理後の説明図である。 表示画像の縦拡大・横全表示を行う場合の表示処理Bの具体例の処理前の説明図である。 表示画像の縦拡大・横全表示を行う場合の表示処理Bの具体例の処理後の説明図である。 表示画像の横移動を行う場合の表示処理Bの具体例の処理前の説明図である。 表示画像の横移動を行う場合の表示処理Bの具体例の処理後の説明図である。 表示画像の縦縮小(縦全表示)を行う場合の表示処理Bの具体例の処理前の説明図である。 表示画像の縦縮小(縦全表示)を行う場合の表示処理Bの具体例の処理後の説明図である。 表示画像の全表示(縦横全表示)を行う場合の表示処理Bの具体例の処理前の説明図である。 表示画像の全表示(縦横全表示)を行う場合の表示処理Bの具体例の処理後の説明図である。
符号の説明
10…表示システム、11…ディスプレイ、12…パーソナルコンピュータ本体、13…キーボード、14…マウス(範囲指示部)、15…プリンタ、21…MPU(表示態様変更部)、22…ROM、23…RAM、24…インターフェース(I/F)部、25…外部記憶装置。

Claims (5)

  1. 表示画面上に表示されたX軸及びY軸に沿って表示される直交座標系のグラフの拡大、縮小、表示領域の移動の制御を行う画像表示制御装置であって、
    前記表示画面は、前記グラフを表示する表示領域と、前記X軸及びY軸が描かれるとともに、前記表示領域の周囲に接して囲うように配置された操作用領域と、を有し、
    前記直交座標系を前記表示画面全体に適用し、
    前記表示画面上で、2つの頂点座標で対角線上の位置を特定した領域を矩形によりユーザに指示させ、前記指示が完了すると、一方の頂点座標が表示領域、操作用領域のいずれに位置するか、他方の頂点座標が表示領域、操作用領域のいずれに位置するか、の対応関係に基づいて、前記グラフの拡大、縮小あるいは表示領域の移動のいずれの指示であるかを確定し、対応する拡大、縮小あるいは表示領域の移動の表示制御を行うことを特徴とする画像表示制御装置。
  2. 請求項1記載の画像表示制御装置において、
    前記グラフに対する制御内容に対応させた領域を矩形によりユーザに指示させるに際し、前記表示領域および前記操作用領域のいずれかにおいて前記矩形を特定する2つの頂点座標を指示させることを特徴とする画像表示制御装置。
  3. 請求項2記載の画像表示制御装置において、
    前記矩形を特定する2つの頂点座標の同一の座標軸に対応する座標が双方とも前記操作用領域内であって、前記表示領域を介して互いに反対方向に位置する場合には、当該座標軸側は前記グラフの表示領域内に収まるように縮小あるいは表示領域の移動を行うことを特徴とする画像表示制御装置。
  4. 請求項2または請求項3記載の画像表示制御装置において、
    前記矩形を特定する2つの頂点座標のうち、同一の座標軸に対応する座標が双方とも前記操作用領域内であって、前記表示領域に対して同一方向に位置する場合には、当該座標軸側は表示領域の移動として前記2点の方向に1画面分移動した位置の画像領域の表示を行うことを特徴とする画像表示制御装置。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の画像表示制御装置において、
    さらにまた、前記矩形を特定する2つの頂点座標のうち、一方の点の座標のみが前記操作領域内に位置する場合には、他方の点から前記一方の点の座標に向かって前記操作対象画像の前記表示画面における表示中心座標を移動した位置を新たな表示中心座標として表示領域の移動を行うことを特徴とする画像表示制御装置。
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