JP4670170B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents
非水電解質二次電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4670170B2 JP4670170B2 JP2001111192A JP2001111192A JP4670170B2 JP 4670170 B2 JP4670170 B2 JP 4670170B2 JP 2001111192 A JP2001111192 A JP 2001111192A JP 2001111192 A JP2001111192 A JP 2001111192A JP 4670170 B2 JP4670170 B2 JP 4670170B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- temperature
- external terminal
- electrically connected
- lid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は非水電解質二次電池に関し、特に過充電や高温下での放置等の異常発生時にも電池が高い信頼性を有するための電池の保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高電圧を出力するリチウムイオン電池やリチウムイオンポリマー電池等の非水電解質二次電池には、特に過充電や高温放置のような異常時にも、漏液や電池の特性劣化等を起こさないという信頼性の高さが求められる。
【0003】
このため従来より保護装置を備えた電池が提案されている。例えば、特開平8−185849号公報では、電池の温度上昇を感知し、形状記憶部材を用いて外部との回路を切断するようにしたものが提案されている。また、特開平11−40204号公報では、電池の内圧上昇または温度上昇を感知し、電池を充電回路から切り離すものや、また充電電圧以上で作動するバリスタ素子を用い、過充電保護を行うものが提案されている。また特開平10−255757号公報では、電池の温度上昇を感知し、形状記憶合金を用いて電池の正極側と負極側を短絡させ電池を放電させる保護装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平8−185849号及び特開平11−40204号公報の例では、電池を充電中に過充電状態に陥り漏液を起こす等の危険は回避できるが、外部との回路を切断した後、又はバリスタ素子が作動した後の電池は過充電状態であり、この電池が加熱された場合には依然として漏液や特性劣化等が起こり得る。
【0005】
また、特開平10−255757号公報の例では、保護装置が作動した後も外部との回路は接続されたままであるため、特に大電流が流れた場合は、接続抵抗等の条件によっては充電器より電池にも電流が流れ、電池が充電され続ける危険性がある。
【0006】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、高い信頼性を有する非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の非水電解質二次電池は、正極、負極と有機電解液からなる発電要素を電池ケース内に収容し、熱応動で外部電源からの充電回路を切断すると同時に放電回路に切り替え接続する復帰型のスイッチを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明の電池によれば、通常は電池の一方の極の内部端子とこれと同極の外部端子がスイッチを通して導通状態であり、温度上昇時には、前記内部端子と外部端子の導通が切断されると同時に、異極内部端子間がスイッチを通して導通される。このため、通常時には外部電源からの充電が可能で、温度上昇時にはその充電回路が切断されると同時に放電回路が接続され、電池が放電される。これにより電池が過充電状態に曝されても、電池温度上昇に感応して充電を停止させかつ電池を放電させることにより、漏液や特性劣化を起こすことがなく、高い信頼性を確保できる。また、スイッチが繰り返し切り替え可能な復帰型のものであることから、例えば充電器を正常なものに取りかえることにより、電池の再使用も可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をリチウムイオンポリマー電池及びリチウムイオン二次電池として具現化した実施形態を例に添付図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1及び図2は本発明の一実施形態であるリチウムイオンポリマー電池の上面図及び断面図である。同図は、後述する電池の保護装置であるスイッチを電池に取り付ける前の状態を示している。
【0011】
正極15は、網目状のアルミニウム箔を集電体15aとして、この両面に正極活物質であるLiCoO2と導電剤としてのアセチレンブラック及び結着剤兼電解液保持剤としてのポリマー、例えばフッ化ビニリデン(VDF)とヘキサフルオロプロピレン(HFP)との共重合体(VDF−HFP)を有機溶媒に混練分散させたペーストを塗着乾燥し、正極活物質層15bとしたものである。
【0012】
一方負極16は、銅箔からなる集電体16aの両面に負極活物質であるカーボンと前記VDF−HFP共重合体を有機溶媒に混練分散させたペーストを塗着乾燥し、負極活物質層16bとしたものである。
【0013】
前記VDF−HFP共重合体フィルムから成るセパレータ17を1枚の負極両面にそれぞれ1枚ずつ配し、さらにその外側両面に1枚ずつ前記正極を配し、全体が図2に示すように積層一体化した発電要素18が構成される。15cは正極の集電体に設けたリード取り付け部であり、ここにアルミニウム製正極リード19が溶接されている。16cは負極の集電体に設けたリード取り付け部であり、ここに銅製負極リード20が溶接されている。
【0014】
上記発電要素18は、電池ケースとしてのアルミラミネート袋21内に収容される。アルミラミネート袋21は例えば、アルミニウム箔層の、内側にポリプロピレンフィルム、外側にポリエチレンテレフタレートフィルムとナイロンフィルムをそれぞれ積層一体化して得られるアルミラミネートフィルムから形成される。発電要素18からそれぞれ正極リード19及び負極リード20が外部へ引き出され、その先端が出入力端子22、23を構成する。24、25はリード19、20の中間部分に設けられた絶縁保護フィルムであり、袋21の開口部を熱融着などで封口する際にリード19、20の電気的絶縁と袋の気密性を確保するものである。
【0015】
尚、アルミラミネート袋21は、前記のアルミラミネートフィルムを帯状に切断し、その長さ方向の中央線Tで2つ折りし、上下の2辺P1とP2を熱融着し形成される。開口している残り1辺のP3部分から発電要素18を挿入し、所定量の電解液の注入後に、前記P3部分も同様に熱融着で閉じる。電解液には、エチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)、メチルプロピオン酸塩(MP)を30:50:20の体積比混合した溶媒に、1.5mol/lのLiPF6を溶解したものを用いた。
【0016】
本発明のスイッチA1は、図10に示すように、電池の温度を感知できるようにアルミラミネート袋上の例えばリード側一端に貼り付けた状態で取り付けられる。図示するように、入出力端子22、23を用いて、電池の正負極それぞれの内部端子である正極リード19及び負極リード20が、スイッチA1内部を経由してそれぞれ外部端子122、123として外部に延出されている。スイッチA1は図3に示すように、形状記憶合金からなる感温素子1と、この一部である非可動部を両側から挟持する絶縁体2と、この両外側に配された第1の導電板3aと第2の導電板3bと、第2の導電板b側に配された抵抗体Rとから成る。電池の正極側内部端子(正極リード)に接続されている入出力端子22はスイッチA1内部で前記感温素子1に接続され、感温素子1はその初期状態において図示するように第1の導電板3aに接触しこれと電気的に接続している。一方電池の負極側内部端子(負極リード)に接続されている入出力端子23はスイッチA1内部で前記第2の導電板3bに接続されている。さらに、第1及び第2の導電板3a、3bはそれぞれ、電池の正極・負極外部端子122、123に接続されている。
【0017】
図4は、充電器などの外部電源26に接続された電池27の簡略回路図であり、充電中の電池では、図4(a)に示すように一方の極の内部端子とこれと同極の外部端子がスイッチを通して導通状態である充電回路が形成され、外部電源26からの電流が電池27に供給される。このような電池の充電中に、充電器の故障その他の要因によって充電が連続して行われた結果、過充電や大電流充電が引き起こされ電池温度が上昇し例えば60℃を超えると、感温素子1を構成する形状記憶合金が変形し、第1の導電板から離間し第2の導電板に接触しこれと電気的に接続される。このように電池温度が60℃を超えてスイッチA1が作動した後は、図4(b)に示すように内部端子と外部端子の導通が切断されると同時に、異極内部端子間がスイッチを通して導通され外部電源26からの電流供給を遮断すると同時に電池27が放電される。Rは放電時に大電流が流れないようするための抵抗体(10Ω)であり、急激な放電による発熱を防ぐものである。Rの抵抗値は一定値に限定されるものではなく、電池のサイズ、性能等により随時設定すればよい。
【0018】
スイッチA1の作動によって図4(b)に示される放電回路が形成されることにより電池は放電し、電池温度は常温に戻る。これに伴い、感温素子1は元の形状に復帰し、第2の導電板3bから離間して第1の導電板3aに接触してこれと電気的に接続される。すなわち、スイッチA1の復帰後は再び図4(a)に示される充電回路が形成される。
【0019】
以上のように、充電中に電池が過充電状態に陥っても、電池温度の上昇に感応して作動するスイッチA1によって充電回路を遮断し、かつ電池の両極間に短絡を起こさせて放電させることにより、電池のさらなる充電及びそれに伴う温度上昇を阻止し、漏液や特性劣化等を防ぐことができる。また、スイッチは繰り返し切り替えが可能な復帰型であるため、例えば充電器を正常なものに取りかえることにより、電池の再使用も可能となる。
【0020】
スイッチA1を設置する位置は、アルミラミネート袋のリード引出し側に限定されるものではなく、外部電源と電池をつなぐ回路上で放電回路に接続可能、かつ電池温度を感知できる位置であればいずれの場所であってもかまわない。本実施形態においては、感温素子1として使用する形状記憶合金が、温度が25℃付近に下がると元の形状に変形復帰するが、この形状記憶合金、すなわちスイッチの作動及び復帰温度は、電池温度60℃や25℃に限定されるものではなく、電池のサイズや性能、使用温度範囲等により随時設定されるものである。
【0021】
次に、本発明の別の実施形態であるリチウムイオン二次電池について図5〜7を参照して説明する。図5は本実施形態によるリチウムイオン二次電池の縦断面図、図6は正極の断面図、図7は負極の断面図である。
【0022】
正極28は、アルミニウム箔を集電体28aとして、この両面に正極活物質であるLiCoO2と導電剤としてのアセチレンブラック及び結着剤としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)をカルボキシメチルセルロース水溶液に混練分散させたペーストを塗着乾燥し、正極活物質層28bとしたものである。
【0023】
一方負極29は、銅箔からなる集電体29aの両面に負極活物質であるメソフェーズ小球体粉末を2800℃の高温下で黒鉛化したメソフェーズ小球体粒子とスチレン/ブタジエンゴムをカルボキシメチルセルロース水溶液に混練分散させたペーストを塗着乾燥し、負極活物質層29bとしたものである。
【0024】
正負両極の間にポリエチレン製多孔質フィルム30を介してこれらを渦巻状に巻回して極板群を構成し、これをアルミニウム製電池ケース10に収納する。電池ケース10の開口端は封口部材37にて密閉され、この封口部材37内部に本発明によるスイッチB1が一体に組み込まれている。上記正極28からはアルミニウム製正極リード31が引き出されて電池ケース10に、負極29からは銅製負極リード32が引き出されてスイッチB1内の、後述する内部端子蓋6に接続されている。すなわち、電池ケース10が正極の外部端子を兼ね、封口部材37が負極の外部端子を兼ねている。
【0025】
電解液には、ECとDECとMPとを30:50:20の体積比混合した溶媒に、1.5mol/lのLiPF6を溶解したものを用い、所定量封入する。
【0026】
スイッチB1を備えた封口部材37は図9に示すように、金属製の外部端子蓋4、金属製の内部端子蓋6、絶縁体のガスケット7、金属製のリング(円環状部材)5、絶縁板8と、形状記憶合金からなる感温素子9とを有している。感温素子9は内部端子蓋6と絶縁板8との間に配され、内部端子蓋6と外部端子蓋4とを電気的に接続している。すなわち感温素子9は、その初期状態において外部端子蓋4と接触しこれと電気的に接続するとともに、その一部が内部端子蓋6に接触しこれと電気的に接続している。内部端子蓋6は、感温素子9がこれと接触している面上に、感温素子9と電気的に接続しない一部を有し、この一部が絶縁物11により覆われている。上記外部端子蓋4と内部端子蓋6の構成は上下が入れ替わっても構わない。
【0027】
ガスケット7は外部端子蓋4と絶縁板8と感温素子9と内部端子蓋6の外周部に配され、リング5はさらにその外周部に配されている。リング5はその内周側に突起部12を有し、リング5自体は電池ケース10と電気的に接続されている。リング5上に設けられた突起部12は、ガスケット7の一部に設けられた穴部13を通してガスケット7の内周部の絶縁物11上に配されている。
【0028】
以上の構成により、過充電や大電流充電等により電池温度が60℃を超えたとき、スイッチB1内の形状記憶合金からなる感温素子9が変形し、外部端子蓋4から離れて内部端子蓋6に接触し、電池と外部電源を接続する充電回路を遮断しかつ放電回路を形成する。また、スイッチB1作動後に一定時間経過し電池温度が25℃前後に戻ったとき、感温素子9が元の形状に復帰変形し、内部端子蓋6から離れて外部端子蓋4に接触し、再び充電回路を形成する。
【0029】
図8は上記リチウムイオン二次電池の充電回路、放電回路の簡略図である。図8(a)はスイッチB1の作動前または復帰後の回路接続状態であり、負極側内部端子と負極側外部端子がスイッチを通して導通状態のため外部電源33からの電流が電池34に供給される。図8(b)はスイッチB1作動後の回路接続状態であり、前記内部端子と外部端子間の導通がスイッチB1により切断されると同時に、異極内部端子間が導通されるので、外部電源33からの電流供給を遮断すると同時に電池34が放電される。図8中のRは放電時に大電流が流れないようするための抵抗体(10Ω)であり、急激な放電による発熱を防ぐものである。Rの抵抗値は一定値に限定されるものではなく、電池のサイズ、性能等により随時設定される。また、スイッチB1を設置する位置は、電池ケース上部に限定されるものではなく、外部電源と電池をつなぐ回路上で電池温度を感知できる位置であればいずれの場所であってもかまわない。本実施形態で使用している形状記憶合金はその温度が25℃付近に下がると元の形状に変形復帰する復帰型であるが、この形状記憶合金、すなわちスイッチの作動及び復帰温度は、電池温度60℃や25℃に限定されるものではなく、電池のサイズや性能、使用温度範囲等により随時設定すればよい。
【0030】
【実施例】
図1に示すリチウムイオンポリマー電池、及び図5に示すリチウムイオン二次電池を作成し、それぞれ実施例1、実施例2の電池とした。同様に、スイッチA1を設けない他は同構成のリチウムイオンポリマー電池と、スイッチB1を設けない他は同構成のリチウムイオン二次電池を作成し、それぞれ従来例1、従来例2の電池とした。
【0031】
これら実施例1、実施例2、従来例1、従来例2の各電池を10セルづつ作成し、それぞれ3Cの定電流連続充電試験を行った。さらにこの連続充電後の電池を150℃雰囲気で1時間放置した。表1にこれらの結果を示す。尚、表中の数字は電池の漏液に至らなかった確率(%)である。
【0032】
【表1】
表1から明らかなように、本発明による電池は、連続充電時は言うまでもなく連続充電後においてもその信頼性が改良されている。
【0033】
次に、これら実施例1、実施例2、従来例1、従来例2の各電池を10セルづつ作成し以下の電池性能比較評価を行った。まず、それぞれ充電を4.2V最大電流0.7C3時間定電流定電圧、放電を1C定電流で終止電圧3.0Vまで行い、初期電池放電容量を測定した。続いて4.2V最大電流0.7Cの定電流定電圧充電を3時間行った後、85℃雰囲気に3日間放置した。最後に放置後の電池を1C定電流で3.0Vまで放電後、再度4.2V最大電流0.7C3時間の定電流定電圧充電、1C定電流で3.0Vまでの放電を行い、85℃放置後電池放電容量を測定した。これらの結果より電池の放電容量維持率(%、85℃放置後の放電容量/85℃放置前の放電容量)を算出し、表2に示す。
【0034】
【表2】
表2から明らかなように、本発明による電池は優れた高温保存特性を示した。また、60℃までの充放電特性やサイクル特性や、その他の通常使用範囲条件の電池特性においては、実施例1、実施例2、従来例1、従来例2の間で差は見られなかった。
【0035】
尚、上記各実施形態では形状記憶合金を用いたスイッチを例示したが、温度を感知して作動するもので、かつ復帰型のものであれば、特にこれに限定されるものではない。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、電池温度上昇に感応して充電回路を遮断し同時に電池を放電させるスイッチ素子を保護装置として電池に設けることにより、電池が過充電状態で高温下に放置されても漏液や特性劣化を起こさない高い信頼性を有した電池を提供することができる。またスイッチ素子が電池温度の下降に感応して初期状態に復帰する復帰型であることから、一旦過充電状態に陥った電池の再使用も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるスイッチを設ける前の電池の上面図である。
【図2】同電池の断面図である。
【図3】本発明の一実施形態によるスイッチの概念図である。
【図4】(a)は同スイッチの作動前または復帰後の回路概略図であり、(b)はスイッチ作動後の回路概略図である。
【図5】本発明の別の実施形態による電池の縦断面図である。
【図6】同電池における正極の断面図である。
【図7】同電池における負極の断面図である。
【図8】(a)は同実施形態におけるスイッチの作動前または復帰後の回路概略図であり、(b)はスイッチ作動後の回路概略図である。
【図9】同実施形態におけるスイッチを備えた封口部材の断面図である。
【図10】本発明の一実施形態における電池にスイッチを取り付けた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 感温素子
2 絶縁体
3a、3b 導電板
4 外部端子蓋
5 金属製リング
6 内部端子蓋
9 感温素子
10 電池ケース
B1 スイッチ
18 発電要素
19 正極リード
20 負極リード
21 アルミラミネート袋
22、23 入出力端子
122 正極外部端子
123 負極外部端子
A1 スイッチ
Claims (3)
- 正極、負極と有機電解液からなる発電要素を電池ケース内に収容した非水電解質二次電池において、作動及び復帰温度を持つ繰り返し切り替え可能な復帰型形状記憶合金からなる感温素子の一部を絶縁体ではさみ、その両外側に第1の導電板と第2の導電板を配し、前記感温素子が所定温度に達し作動、復帰することにより、前記感温素子と前記第1の導電板、および前記感温素子と前記第2の導電板、の間で電気的接続を繰り返し切り替えることが可能なスイッチを有し、通常は、電池の一方の極の内部端子と接続された前記感温素子と、前記内部端子と同極の外部端子と接続された前記第1導電板とが接触し、電気的に接続された復帰状態であり、温度上昇時には、前記感温素子が所定温度に達し作動することにより、前記内部端子と前記外部端子の導通が切断されると同時に、前記内部端子と接続された前記感温素子と前記内部端子と異極の内部端子が接続された前記第2の導電板が接触し、電気的に接続された作動状態になることを特徴とする非水電解質二次電池。
- 正極、負極と有機電解液からなる発電要素と、前記発電要素を収納し、正極または負極と接続された電池ケースと、金属製の外部端子蓋、前記電池ケースとは異極と接続された金属製の内部端子蓋、絶縁体のガスケット、金属製のリング、絶縁板、および作動及び復帰温度を持つ繰り返し切り替え可能な復帰型形状記憶合金からなる感温素子とを有し、かつ前記電池ケース上に電池と一体に設置され前記内部端子蓋と接続された感温素子と前記外部端子蓋、および前記感温素子と前記リングの間で電気的接続を繰り返し切り替えることが可能なスイッチを備えた非水電解質二次電池において、
前記絶縁板は、前記感温素子の一部と前記外部端子蓋を絶縁し、
通常は、前記外部端子蓋は前記感温素子の一部とが接触し、電気的に接続された復帰状態であり、
前記内部端子蓋は前記感温素子と接触している面に、感温素子と電気的に接続していない一部が絶縁物により覆われ、
前記ガスケットは前記外部端子蓋と前記絶縁板と前記感温素子と前記内部端子蓋の外周部に配されることにより、これらと前記電池ケースを絶縁し、
前記リングは前記ガスケットのさらに外周部に配され、前記電池ケースと電気的に接続され、かつ、内周側の一部に突起部をもち、前記リング上に設けられた突起部は前記ガスケットの一部に設けられた穴部を通して前記ガスケットの内周部の前記絶縁物上に配され、前記感温素子は前記内部端子蓋と前記絶縁板との間に配され、所定温度に達すると前記外部端子蓋から切り離され前記突起部と接触し、電気的に接続された作動状態となり、所定温度より低くなると前記突起部から切り離され前記外部端子蓋に再び電気的に接続する復帰状態になることを特徴とする非水電解質二次電池。 - 正極と負極とを含む発電要素を、一方の極の外部端子を兼ねる電池ケース内に収容し、前記電池ケースの開口端を封口部材にて密閉した非水電解質二次電池において、前記封口部材は、他方の極の外部端子を兼ねる外部端子蓋と、通常は、前記外部端子蓋にスイッチ素子を介して電気的に接続され前記他方の極と同極の内部端子に電気的に接続された内部端子蓋と、前記一方の極の外部端子を兼ねる電池ケースに電気的に接続されかつ前記外部端子蓋と内部端子蓋の双方と絶縁された円環状部材とを有し、前記スイッチ素子が電池の温度上昇に感応して変形しこれにより外部端子蓋との電気的接続を解消しかつ前記円環状部材の一部に接触しこれと電気的に接続することにより電池と外部電源との回路を切断しかつ電池を放電させ、また、前記スイッチ素子が電池の温度復帰に感応して復帰変形しこれにより前記円環上部材の一部との電気的接続を解消しかつ前記外部端子蓋と電気的に接続した状態に復帰することを特徴とする非水電解質二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001111192A JP4670170B2 (ja) | 2000-04-12 | 2001-04-10 | 非水電解質二次電池 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000110269 | 2000-04-12 | ||
JP2000-110269 | 2000-04-12 | ||
JP2001111192A JP4670170B2 (ja) | 2000-04-12 | 2001-04-10 | 非水電解質二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001357895A JP2001357895A (ja) | 2001-12-26 |
JP4670170B2 true JP4670170B2 (ja) | 2011-04-13 |
Family
ID=26589917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001111192A Expired - Fee Related JP4670170B2 (ja) | 2000-04-12 | 2001-04-10 | 非水電解質二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4670170B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4909569B2 (ja) * | 2005-11-07 | 2012-04-04 | Necエナジーデバイス株式会社 | 電池パック |
JP2008041393A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Nec Tokin Corp | 電池パック |
KR20220106378A (ko) * | 2021-01-22 | 2022-07-29 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 전지 셀, 전지 모듈, 및 이를 포함하는 전지 팩 |
CN113270272B (zh) * | 2021-04-02 | 2023-03-28 | 益阳市天成源电子有限公司 | 一种固态铝电解电容器 |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS625564U (ja) * | 1985-06-26 | 1987-01-13 | ||
JPS6220463U (ja) * | 1985-07-19 | 1987-02-06 | ||
JPH04137371A (ja) * | 1990-09-26 | 1992-05-12 | Sony Corp | 二次電池の保護装置 |
JPH09106804A (ja) * | 1995-10-09 | 1997-04-22 | Wako Denshi Kk | 電池の安全装置 |
JPH10255757A (ja) * | 1997-03-12 | 1998-09-25 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | リチウム二次電池 |
JPH10261400A (ja) * | 1997-03-19 | 1998-09-29 | Hitachi Ltd | 非水電解液二次電池 |
JPH10302762A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-11-13 | Sumitomo Chem Co Ltd | サーマルスイッチを有するリチウム二次電池 |
JPH10326610A (ja) * | 1997-05-27 | 1998-12-08 | Hitachi Ltd | 非水電解液二次電池 |
JPH1140204A (ja) * | 1997-07-14 | 1999-02-12 | Hitachi Ltd | 二次電池 |
JPH1140203A (ja) * | 1997-07-14 | 1999-02-12 | Hitachi Ltd | 二次電池 |
JPH11162449A (ja) * | 1997-11-29 | 1999-06-18 | Mikizo Kasamatsu | 二次電池暴爆防止装置 |
-
2001
- 2001-04-10 JP JP2001111192A patent/JP4670170B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS625564U (ja) * | 1985-06-26 | 1987-01-13 | ||
JPS6220463U (ja) * | 1985-07-19 | 1987-02-06 | ||
JPH04137371A (ja) * | 1990-09-26 | 1992-05-12 | Sony Corp | 二次電池の保護装置 |
JPH09106804A (ja) * | 1995-10-09 | 1997-04-22 | Wako Denshi Kk | 電池の安全装置 |
JPH10302762A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-11-13 | Sumitomo Chem Co Ltd | サーマルスイッチを有するリチウム二次電池 |
JPH10255757A (ja) * | 1997-03-12 | 1998-09-25 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | リチウム二次電池 |
JPH10261400A (ja) * | 1997-03-19 | 1998-09-29 | Hitachi Ltd | 非水電解液二次電池 |
JPH10326610A (ja) * | 1997-05-27 | 1998-12-08 | Hitachi Ltd | 非水電解液二次電池 |
JPH1140204A (ja) * | 1997-07-14 | 1999-02-12 | Hitachi Ltd | 二次電池 |
JPH1140203A (ja) * | 1997-07-14 | 1999-02-12 | Hitachi Ltd | 二次電池 |
JPH11162449A (ja) * | 1997-11-29 | 1999-06-18 | Mikizo Kasamatsu | 二次電池暴爆防止装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001357895A (ja) | 2001-12-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9692087B2 (en) | Ohmically modulated battery | |
KR101577387B1 (ko) | 이차전지, 이를 포함하는 이차전지 모듈 및 이차전지 팩 | |
US6979502B1 (en) | Battery having a housing for electronic circuitry | |
JP5504193B2 (ja) | 二次電池パック及び二次電池パック用保護回路モジュール | |
KR102203248B1 (ko) | 배터리 모듈 및 이를 포함하는 배터리 팩 | |
JPH05251076A (ja) | 有機電解液電池 | |
KR100662174B1 (ko) | 비수전해질 2차 전지 | |
WO2000079635A1 (en) | Battery having a housing for electronic circuitry | |
JP4329326B2 (ja) | 温度保護素子ユニット付き二次電池及び二次電池パック | |
JP3685723B2 (ja) | 二次電池 | |
JP3574843B2 (ja) | 安全機構付きリチウム二次電池 | |
JP4670170B2 (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP2000277176A (ja) | リチウム二次電池及び使用方法 | |
KR101655275B1 (ko) | Ptc 특성을 갖는 용접부가 구비된 이차 전지 및 그 제조방법 | |
JPH11162527A (ja) | センサーおよびセンサーを備えた二次電池装置 | |
JP4751500B2 (ja) | 電極捲回型二次電池 | |
KR101262879B1 (ko) | 배터리 셀의 스웰링 현상을 감지하여 배터리 팩을 보호하는 장치 및 방법 | |
JP2002056900A (ja) | 非水電解液型電池装置及び電池パック | |
JP2003308887A (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP4779287B2 (ja) | 電池極板の製造方法 | |
JPH10162805A (ja) | 電 池 | |
JP2001283828A (ja) | ポリマーリチウム二次電池 | |
JP2012028044A (ja) | リチウムイオン電池 | |
JP2004253270A (ja) | Ptc素子を備えた電池極板及びこれを用いた電池 | |
JPH11204096A (ja) | 非水電解液電池及び非水電解液電池パック |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080307 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090526 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20091026 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20091228 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20100120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101005 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101221 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110103 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |