JP4779287B2 - 電池極板の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池を過充電や短絡等から保護するPTC素子を備えた電池極板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機やPDAなどの携帯電子機器の小型化あるいは薄型化、更には高機能化の進展は著しく、それに対応してその電源となる電池に小型、薄型で軽量化、高容量化が要求されている。小型で高容量化を可能にする電池としてリチウムイオン二次電池が有効であり、中でも扁平角形の電池は小型化、薄型化に好適であり、繰り返し使用ができる二次電池として携帯電子機器への適用が増加している。
【0003】
前記リチウムイオン二次電池はエネルギー密度が高く、電解液として可燃性の有機溶媒を用いているため、安全性への配慮が重要となる。何らかの原因によって異常が生じたときにも人体や機器に損傷を与えないように安全性を確保する必要がある。例えば、電池の正極端子と負極端子との間が何らかの原因によって短絡した場合、エネルギー密度の高い電池では過大な短絡電流が流れ、内部抵抗によってジュール熱が発生して電池は温度上昇する。
【0004】
電池が高温状態に陥る原因は上記外部短絡だけでなく、二次電池を過充電した場合や、電池を装填した携帯電子機器を暖房機の傍らに置いたり、炎天下に駐車した車内に放置した場合なども該当する。
【0005】
電池が異常な状態に陥る原因は、電気的、機械的、熱的など種々の要因が考えられ、リチウムイオン二次電池をはじめとする非水電解質二次電池では、電池が異常状態に陥ることを防止すると共に、異常状態に陥った場合にも危険な状態にならないようにする機能が設けられる。電池自体の機能として、極板の活物質や電解液が過剰な反応を起こしにくいように工夫され、セパレータとして用いられるポリオレフィン系微多孔膜は異常な高温になると軟化して細孔が塞がれることによるシャットダウン機能が備わっている。また、リチウムイオン二次電池では、封口部に入出力回路と直列に接続したPTC(Positive Thermal Coeffcient)素子を配設して、外部短絡による過大電流を制限する保護機能が設けられている。電池内に前記PTC素子が設けられていない電池では、外付けの回路部品としてPTC素子が配線接続され、二次電池と共にパックケース内に収容して電池パックの形態に構成されるのが一般的である。
【0006】
PTC素子を電池温度により速やかに作動させるためには、電池内部とPTC素子とが確実に熱結合されている必要があるが、PTC素子を電池の外部に設けたり封口板に設けた場合には、電池内部の温度上昇がPTC素子に伝熱するまでに時間的な遅れが生じ、電池内部の異常温度上昇をPTC素子が確実に検出できない問題があった。この問題を解決すべく電池の外装体内に極板に接してPTC素子を配置する薄型電池が提案されている(特許文献1参照)。この薄型電池はPTC素子による温度感知を確実にすると共に、外装体をラミネートシートにより形成して薄型化した電池におけるPTC素子の配設位置を確保している。
【0007】
また、リチウムイオン二次電池はニッケル−水素蓄電池やニッケル−カドミウム蓄電池などに比して軽量であり、重量エネルギー密度に優れた電池として携帯電子機器の電源として好適であるが、携帯電子機器の小型軽量化に伴って更なる軽量化が要求されている。この軽量化を実現すべく電池極板を構成する集電体を金属箔でなく樹脂フィルムの表面に金属薄膜を形成したものとし、この集電体を用いた極板とこの極板を用いた電池が提案されている(特許文献2参照)。
【0008】
また、上記樹脂フィルムを基材とする集電体を用いた極板において、樹脂フィルムを電池が異常発熱したときに溶融する低融点樹脂で形成すると、電池が異常発熱したとき樹脂フィルムが溶融し、集電体としての機能が低下して、ほぼ絶縁体に近い状態となって異常発熱の原因となっている電流が遮断され、異常発熱に伴う不具合の発生を防止する機能を備えた二次電池が提案されている(特許文献3参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−324542号公報(第2〜3頁、図4)
【0010】
【特許文献2】
特開2000−357517号公報(第2〜3頁、図2)
【0011】
【特許文献3】
特開平11−102711号公報(第2〜3頁、図1)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に示された構成のように極板にPTC素子を取付けると、PTC素子は電解液中に浸されることになり、PTC素子を構成する導電性ポリマに電解液が浸透して腐食劣化する問題点がある。
【0013】
また、主として携帯電子機器の電源として用いられる電池は、小型薄型であることは勿論のこと軽量化が要求される。また、携帯電子機器は多様な環境下に曝されるため、高温や外部短絡等を受けやすい状態に陥る度合いも多くなる。従って、主たる使用目的が携帯電子機器の電源となる電池は、軽量化を図ると同時に、外部短絡や過充電などの電気的要因や、高温環境に曝されたときに不具合を生じさせない確実な電池保護機能を設けることが要求される。
【0014】
本発明が目的とするところは、電池の軽量化及び確実な電池保護機能を実現するPTC素子を備えた電池極板の製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本願第1発明に係る電池極板の製造方法は、正極板を形成する集電体を、樹脂フィルムの表面に、PTC接合部が突出形成された導電性膜を形成して構成し、前記PTC接合部に一方電極を接合してPTC素子を取り付け、集電体の前記PTC接合部を除く導電性膜部位に活物質層を塗着し、正極リードの一端を前記PTC素子の他方の電極に接合し、前記PTC素子の全体及び正極リードの接合端を包み込んで耐電解液性の絶縁材料を、前記活物質層の厚さを超えないように塗布して、正極板を製造し、前記正極板及び負極板を両極板の間にセパレータを配し、PTC素子を巻回される正極板の巻き始め側となる端部になるように巻回することを特徴とする。
【0017】
また、本願第2発明に係る電池極板の製造方法は、負極板を形成する集電体を、樹脂フィルムの表面に、PTC接合部が突出形成された導電性膜を形成して構成し、前記PTC接合部に一方電極を接合してPTC素子を取り付け、集電体の前記PTC接合部を除く導電性膜部位に活物質層を塗着し、負極リードの一端を前記PTC素子の他方の電極に接合し、前記PTC素子の全体及び負極リードの接合端を包み込んで耐電解液性の絶縁材料を、前記活物質層の厚さを超えないように塗布して、負極板を製造し、正極板及び前記負極板を両極板の間にセパレータを配し、PTC素子を巻回される負極板の巻き始め側となる端部になるように巻回することを特徴とする。
【0018】
上記電池極板の製造方法によれば、正極板または負極板にPTC素子を配設して電池極板を製造することができるので、この電池極板を用いて電池を構成すると、電池極板の温度上昇は速やかにPTC素子に伝熱し、極板の温度が熱暴走に至る以前に電流回路を遮断して電池が熱暴走に至ることを防止することができる。また、PTC素子は絶縁材料によって被覆されているので、電解液によってPTC素子が劣化することを防止することができる。このPTC素子が万が一正常に作動しなかったとき、温度上昇が進行するが、集電体を構成する樹脂フィルムが溶融するので、電流回路が遮断される。即ち、二重の電池保護機能を備えた電池極板を構成することができる。また、集電体を樹脂フィルムを基材として構成することができるので、電池極板としての軽量化を図ることができ、携帯電子機器等の電源として好適な重量エネルギー密度の高い電池を得ることができる。
【0020】
また、PTC素子の他方電極上に正極リード又は負極リードの一端を接合した後、PTC素子及び正極リード又は負極リードの一端を被覆して絶縁材料を塗布することにより、PTC素子はリードの一端を含めて絶縁材料によって被覆されるので、PTC素子は電解液に曝されることがなく、電解液によるPTC素子の腐食劣化を防ぐことができる。
【0021】
また、正極板及び負極板を両極板の間にセパレータを配して巻回することにより、対極面積の大きい電池極板を容易に形成することができ、円筒形あるいは扁平角形の電池に適用するのに好適な電池極板が得られる。
【0022】
また、PTC素子を巻回される正極板または負極板の巻き始め側となる端部に取り付けることにより、PTC素子は巻回された電池極板の中心部に配設された状態となり、電池極板の温度上昇が速やかにPTC素子に伝熱して、遅延なく保護動作を作動させることができる。
【0023】
また、PTC素子を巻回される正極板又は負極板の内面側となる部位に取り付けることにより、極板の温度が外部放散される以前にPTC素子に伝熱するので、温度上昇に伴うPTC素子の作動が確実になされる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下に示す実施の形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0025】
本実施の形態は、主として携帯電子機器の電池電源に適用すべく軽量化を図ると共に、外部短絡や過充電あるいは高温状態などから電池を保護する機能を備えたリチウムイオン二次電池を実現するための電池極板の製造方法について示すものである。
【0026】
図1は、実施形態に係る電池極板の製造方法によって製造された電池極板Aを構成する正極板1を展開状態で示すものである。正極板1は、図1(c)にB−B線矢視断面として示すように、正極集電体10の両面に正極活物質層11を所定厚さに塗着して形成されている。前記正極集電体10は、図1(d)に拡大図示するように、ポリオレフィン樹脂を用いた樹脂フィルム30の両面に金属薄膜(ここではアルミニウム)31をスパッタリング法、蒸着法等の手段により成膜したものである。尚、樹脂フィルム30の両面に形成される金属薄膜31は、樹脂フィルム30に形成されたスルーホールあるいは樹脂フィルム30に含ませた金属粉等の導電材料により電気的に導通した状態に形成される。また、正極板1の一端側にはPTC素子4が接合されている。
【0027】
図2は、実施形態に係る電池極板の製造方法によって製造された電池極板Aを構成する負極板2を展開状態で示すものである。負極板2は、図2(b)にC−C線矢視断面として示すように、負極集電体20の両面に負極活物質層21を所定厚さに塗着して形成されている。前記負極集電体20は、ポリオレフィン樹脂を用いた樹脂フィルム40の両面に金属薄膜(ここでは銅)41をスパッタリング法、蒸着法等の手段により成膜したものである。負極板2の他端側には、負極集電体20に一端を接合して負極リード6が取り付けられている。
【0029】
上記電池極板Aは、図3に示す製造手順により製造される。まず、図3(a)に示すように、樹脂フィルム30の両面に金属薄膜31を成膜して正極集電体10を形成する。このとき、一方面の金属薄膜31は樹脂フィルム30の一端側に、PTC接合部31aを突出形成することにより、一端側に逆コの字状に金属薄膜31のない部位が形成される。ここでは、樹脂フィルム30として厚さ10μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、金属薄膜31として0.5μm厚さのアルミニウム層を真空蒸着により形成した。
【0030】
前記PTC接合部31aには、図3(b)に示すように、厚さ30μmのシート状に形成されたPTC素子4をその一方電極で接合する。次に、接合されたPTC素子4の周囲に、図3(c)に示すように、耐電解液性の絶縁材料を塗布して絶縁被覆7を形成する。次いで、図3(d)に示すように、PTC接合部31aを除く金属薄膜31上に正極活物質層11を所定厚さに塗着する。更に、PTC素子4の他方電極に、図3(e)に示すように、PTC素子4の他方電極を覆って正極リード5の一端を接合する。ここでは、前記正極活物質層11として、正極活物質とするLiCoO、導電材とするアセチレンブラック、結着剤とするフッ化ビニリデンを重量比で94:4:2の割合で混合してペースト化したものを前記正極集電体10の両面にそれぞれ70μmの厚さに塗工した。また、絶縁被覆7としてポリエチレン、正極リード5としてアルミニウム箔を用いた。
【0031】
前記絶縁被覆7の形成は、図4(a)に示すように、PTC素子4の他方電極に正極リード5を接合した後、図4(b)に示すように、PTC素子4の全体及び正極リード5の接合端側を包み込んで耐電解液性の絶縁材料を塗布するようにすると、PTC素子4をより確実に電解液から隔離することができる。但し、図4(c)に示すように、絶縁被覆7を正極活物質層11の厚さを越えないように形成することが好ましく、電池極板Aとして巻回したときに隙間を発生させることなく、密に巻回することができる。
【0032】
負極板2は、樹脂フィルム40の両面に金属薄膜41を形成して負極集電体20を形成し、負極リード6を接合する部位を除く金属薄膜41上に負極活物質層21を塗着形成し、負極活物質層21が形成されずに負極集電体20が露出した部位に負極リード6の一端を接合して形成する。ここでは、樹脂フィルム40として厚さ10μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用いて、その上に金属薄膜41として0.5μm厚さの銅層を真空蒸着により形成して負極集電体20を形成した。この負極集電体20の両面には、グラファイトに結着剤としてフッ化ビニリデンを重量比で95:5の割合で混合してペースト化したものを負極活物質層21として70μmの厚さに塗工した。また、負極リード6として、銅箔を用いた。
【0033】
上記構成になる正極板1と負極板2とは、それらの間にポリエチレン微多孔性膜(ここでは、厚さ20μm)により形成されたセパレータ3を介在させ、正極板1はPTC接合部31aが形成された一端側を巻き始め側とし、負極板2は負極リード6が接合されていない一端側を巻き始め側として巻回し、図5に示すように、扁平な有底角筒に形成された電池缶12に収容することができる扁平な電池極板Aに形成する。
【0034】
このようにPTC素子4を接合した側を巻き始め側として巻回することにより、PTC素子4は電池極板Aの略中心部分に配設されるので、電池極板Aの温度が伝熱されやすくなり、電池極板Aの温度上昇を速やかに検出することができる。PTC素子4の配設位置は、正極板1または負極板2の端部とするのが極板の反応面積を減少させることがないので、上記構成のように正極板1の端部に配設し、PTC素子4の配設端側を巻き始めとして巻回すると、極板の温度上昇を速やかに検出することができる。逆にPTC素子4の配設端側を巻き終わり側として巻回すると、PTC素子4を外側に配した電池極板Aに構成され、電池が高温環境に曝された状態を検知するのに好適なものとなるが、極板が温度上昇した状態を検知するのに遅れが生じる恐れがあるので、巻回される内面側に配設するのが好ましい。
【0035】
上記電池極板Aは、図6に示すように、扁平な有底角筒に形成された電池缶12内に挿入され、電池極板Aから引き出されている正極リード5は封口板13にそれと絶縁して取り付けられた正極端子14に接合され、負極リード6は封口板13に接合される。リード接合がなされた封口板13は電池缶12の開口端に溶接され、電池缶12内が封口される。この後、封口板13に形成された注液口15から電池缶12内に所定量の電解液が注入され、注液口15は封栓16により閉じられ、扁平角形の二次電池Bに形成される。前記電解液として、ここでは、溶媒としてエチレンカーボネートとジエチレンカーボネートとを等量混合したものに、溶質として6フッ化リン酸ナトリウムを1モル/lの濃度で溶解したものを用いた。
【0036】
上記構成に用いられるPTC素子4は、炭素粒子等の導電性材料と高分子材料とを混合した導電性ポリマをシート状に形成し、その両面に金属箔からなる電極板を接合して所定形状サイズに切り出されたものである。温度が低い状態では導電性材料による導電パスにより両電極間の抵抗値はmΩ台の低い状態にあるので、電池としての内部抵抗を増加させることは僅少である。短絡電流等の過大電流がPTC素子4に流れると、過大電流に伴う自己発熱により温度上昇し、ポリマの熱膨張により導電性材料による導電パスが切断されていき、緩やかな抵抗値の上昇を示し、所定温度に達したとき一気に抵抗値が増加するので、過大電流は制限されて短絡等による温度上昇は抑止される。この温度上昇に伴う抵抗値の増加は、過充電による温度上昇や周囲温度の温度上昇によっても生じるので、過充電状態の継続を阻止し、高温状態での電池使用を停止させることができる。
【0037】
上記構成において、電池極板A内に配設されたPTC素子4は電池極板Aに充填される電解液中に浸された状態になるが、絶縁被覆7によってPTC素子4の導電性ポリマの部分は電解液と隔離されるので、電解液によって導電性ポリマが劣化してPTC素子4としての機能が低下することはない。
【0038】
また、上記構成になる二次電池Bは、図7に回路図として示すように、正極回路と直列にPTC素子4が接続され、PTC素子4は電池極板A内に配設されているので、正極端子14と負極端子(封口板13及び電池缶12)との間が何らかの原因によって短絡された外部短絡が生じた場合に、短絡による過大電流によりPTC素子4は温度上昇し、所定のトリップ温度を越えたとき抵抗値を急増させるので、短絡電流は制限されて電池が高温化することを防止する。また、充電回路等の故障によって過充電状態に陥ったとき、電池極板Aの温度上昇は速やかにPTC素子4に伝熱するので、その温度が所定のトリップ温度を越えたとき、PTC素子4は抵抗値を急増させるので、充電電流は制限されて過充電状態の継続による電池の破損が防止される。
【0039】
PTC素子4が抵抗値を急増させるトリップ温度は、高分子材料及び添加物の種類や量によって決定され、80〜120℃に設定すると、二次電池Bの活物質が熱暴走を起こす150〜180℃に至る以前に電池回路を停止状態にすることができる。このPTC素子4による電池回路を停止させる動作が正常になされなかった場合、二次電池Bは熱暴走に至る恐れがあるが、本実施形態に係る電池極板Aは正極及び/又は負極の集電体が樹脂フィルム30,40を基材として構成されているので、二重の電池保護機能が構成される。即ち、樹脂フィルム30,40として適用したポリオレフィン樹脂の融点が130〜170℃であるため、万が一PTC素子4が正常に動作しなかった場合に、温度上昇が進行して電池極板Aの温度が樹脂フィルム30,40の溶融温度にまで上昇すると、樹脂フィルム30,40の溶融により電池極板Aの電流回路が遮断され、溶融熱により異常発熱が沈静化されるので、二次電池Bが破裂や発火に至ることが防止される。
【0040】
次に、上記のように電池極板にPTC素子4を取り付けた構成の有効性について、実施例構成の二次電池と比較対象とする比較例構成の二次電池について短絡テストを実施した結果を以下に示す。
【0041】
実施例とする電池極板Aの正極板1及び負極板2は、上記実施形態に具体例として示した材料構成のものを幅50mm、長さ200mmに形成し、正極板1に厚さ30μmで20×20mm角のPTC素子4をその一方電極で正極集電体10に接合した。
【0042】
この正極板1と負極板2とを厚さ20μmのポリエチレン製微多孔膜に形成したセパレータ3を介して重ね合わせ、実施例とする電池極板Aは、PTC素子4を接合した側を巻き始めとして巻回して電池極板Aを形成した。
【0043】
この電池極板Aを電池缶12に挿入し、リード接続を行った後、電池缶12の開口端に封口板13を溶接して封口し、注液口15から電解液を注入して封栓16で注液口15を封じ、二次電池Bに構成した。電解液は上記実施形態に具体例として示した組成のものを使用した。
【0044】
実施例▲1▼の二次電池Bは、PTC素子4を被覆する絶縁被覆7として、フッ化ピッチを用いた。
【0045】
実施例▲2▼の二次電池Bは、PTC素子4を被覆する絶縁被覆7として、上記実施形態において具体例と示したポリエチレンを用いた。
【0046】
実施例▲3▼の二次電池Bは、PTC素子4を被覆する絶縁被覆7として、ポリエチレンテレフタレートを用いた。
【0047】
比較例▲1▼として、PTC素子4に絶縁被覆7を設けないで製作した電池極板を用いて二次電池を製作した。
【0048】
比較例▲2▼として、PTC素子4を設けないで製作した電池極板を用いて二次電池を製作した。
【0049】
比較例▲3▼として、実施例▲1▼と同一の構成であるが、PTC素子4を接合した側を巻き終わり側として巻回した電池極板を用いて二次電池を製作した。
【0050】
上記実施例▲1▼▲2▼▲3▼及び比較例▲1▼▲2▼▲3▼に示した構成の二次電池をそれぞれ100個製作し、短絡テストを実施して、3分後、10分後に二次電池の表面温度が100℃を越えた割合について検証した。この結果を、表1及び表2に示す。尚、表1は製作した二次電池を常温で3ヶ月保存した後、表2は雰囲気温度が85℃の環境下で1週間保存した後に、それぞれ短絡テストを実施した場合である。
【0051】
【表1】
Figure 0004779287
【0052】
【表2】
Figure 0004779287
上記検証結果からわかるように、PTC素子4を設けない場合では、短絡により二次電池は高温状態に陥ることになる。また、PTC素子4に絶縁被覆7を設けない場合には、PTC素子4が劣化して正常に機能しないと考えられる状態が高い確率で発生している。また、PTC素子4を電池極板の外周部位に配設した場合には、短絡による温度上昇を検知するまでに時間を要するものと考えられる状態が見受けられる。これに比して実施例構成では、絶縁被覆7が効果的に作用しており、電解液の影響によってPTC素子4が劣化することがなく、短絡による温度上昇が確実に抑えられていることがわかる。
【0053】
上記のような効果が得られる耐電解液性の絶縁被覆7として適用できる材料は、上記実施例に適用した材料の他、下記の材料を用いることができる。
【0054】
ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのオレフィン系ポリマー、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリアレレート、ポリカーボネートなどのエステル系ポリマー、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミドなどのエーテル系ポリマー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホンなどのスルホン系ポリマー、ポリアクリロニトリル、AS樹脂、ABS樹脂などのアクリロニトリル系ポリマー、ポリフェニレンサルファイドなどのチオエーテル系ポリマー、ポリスチレンなどの芳香族ビニル系ポリマー、ポリイミド、アラミド誦しなどの窒素含有ポリマー、ポリ4フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ化ポリマー、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素ポリマー、ポリメタクリル酸メチルなどのアクリル系ポリマーなどの有機化合物を用いることができる。これらは単独でも2種類以上を組み合わせたコポリマー、ポリマーアロイ、ポリマーブレンドなどとして用いることができる。また、加熱やUV照射により重合固化して得られるポリマーを用いることもできる。また、真空脱気を行って材料中の空気を排除したピッチ、アスファルト等の瀝青剤を用いることもできる。
【0055】
以上説明した実施形態の構成においては、PTC素子4を正極板1に取り付け、正極回路と直列にPTC素子4が接続されるようにしているが、負極板2にPTC素子4を取り付け、負極回路と直列にPTC素子4が接続されるように構成しても、同様の作用効果が得られる。
【0056】
また、電池極板Aを適用する二次電池Bは、リチウムイオン二次電池に限定されるものではなく、他の種類の電池に同様の構成を適用することもできる。また、二次電池Bの外装体は実施形態の構成に示した金属製の電池缶12に限定されるものではなく、例えば、金属箔を含むラミネートシートを用いて外装体を形成し、電解液としてゲル状のものを用いたリチウムポリマー電池に適用することもできる。リチウムポリマー電池は外装体が樹脂フィルムであるため、PTC素子4の取り付け部位がなく、熱伝導性も悪いので、PTC素子4は電池パックとして設けることになるが、短絡等の過電流には対応できても過充電や過熱には正常に作動させることが困難であったが、本実施形態に係る電池極板の適用により、過充電や過熱等の温度上昇に正確に対応させることが可能となる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係る製造方法によって製造された電池極板は、極板にPTC素子が配設されているので、極板の発熱や外部加熱に伴う極板の温度上昇が速やかにPTC素子に伝熱し、電池が熱暴走に至る以前の温度でPTC素子が作動し、短絡等の電気的原因による過大電流を制限し、高温状態における電池動作を停止させることができる。このように極板にPTC素子を配設した場合にPTC素子は電解液に浸された状態になるが、絶縁材料により被覆されているので、PTC素子の劣化を防止して経年変化を生じさせることなくPTC素子の機能を保つことができる。また、樹脂フィルムを基材として集電体を形成しているので電池極板として軽量化を図ることができ、これを用いた電池は携帯電子機器等の電池電源として軽量化されたものを提供することができる。また、PTC素子の作動が正常になされなかった場合においては、温度上昇の進行により樹脂フィルムを基材として形成された集電体が溶融し、電池動作は停止して熱暴走に至る状態は沈静化される。従って、本発明に係る製造方法によって製造された電池極板を用いた電池は、電池自体が二重に安全機能を備えたものに構成することができ、軽量化もあいまって携帯電子機器のように様々な環境下に曝される機器の電池電源として好適なものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る電池極板を構成する正極板を展開状態で示す(a)は平面図、(b)(c)は所要部位の断面図、(d)は集電体の構成を示す断面図。
【図2】実施形態に係る電池極板を構成する負極板を展開状態で示す(a)は平面図、(b)は断面図。
【図3】正極板を製造する手順を示す平面図。
【図4】絶縁被覆の形成方法の別態様を示す平面図。
【図5】実施形態に係る電池極板の構成を示す斜視図。
【図6】同上電池極板を用いた二次電池の組み立てを説明する斜視図。
【図7】実施形態に係る二次電池の構成を示す回路図。
【符号の説明】
A 電池極板
B 二次電池(電池)
1 正極板
2 負極板
4 PTC素子
5 正極リード
6 負極リード
7 絶縁被覆
10 正極集電体
11 正極活物質層
12 電池缶
13 封口板
14 正極端子
20 負極集電体
21 負極活物質層
30、40 樹脂フィルム
31、41 金属薄膜

Claims (4)

  1. 正極板を形成する集電体を、樹脂フィルムの表面に、PTC接合部が突出形成された導電性膜を形成して構成し、前記PTC接合部に一方電極を接合してPTC素子を取り付け、集電体の前記PTC接合部を除く導電性膜部位に活物質層を塗着し、正極リードの一端を前記PTC素子の他方の電極に接合し、前記PTC素子の全体及び正極リードの接合端を包み込んで耐電解液性の絶縁材料を、前記活物質層の厚さを超えないように塗布して、正極板を製造し、前記正極板及び負極板を両極板の間にセパレータを配し、PTC素子を巻回される正極板の巻き始め側となる端部になるように巻回する電池極板の製造方法。
  2. PTC素子を巻回される正極板の内面側となる部位に取り付ける請求項に記載の電池極板の製造方法。
  3. 負極板を形成する集電体を樹脂フィルムの表面に、PTC接合部が突出形成された導電性膜を形成して構成し、前記PTC接合部に一方電極を接合してPTC素子を取り付け、集電体の前記PTC接合部を除く導電性膜部位に活物質層を塗着し、負極リードの一端を前記PTC素子の他方の電極に接合し、前記PTC素子の全体及び負極リードの接合端を包み込んで耐電解液性の絶縁材料を、前記活物質層の厚さを超えないように塗布して、負極板を製造し、正極板及び前記負極板を両極板の間にセパレータを配し、PTC素子を巻回される負極板の巻き始め側となる端部になるように巻回する電池極板の製造方法。
  4. PTC素子を巻回される負極板の内面側となる部位に取り付ける請求項に記載の電池極板の製造方法。
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