JP4669445B2 - 乗員検知装置 - Google Patents

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本発明は、車両の室内を発光素子による照明下で撮影した画像に基づいて搭乗者の状態を検出する乗員検知装置に関し、さらに詳細にはそのような乗員検知装置において良好な画像が得られるように発光素子の光強度を制御する技術に関する。
撮影画像を基に乗員を検知するシステムにおいては、周囲の明るさの影響を極力抑えて安定した明るさの画像を得ることが重要である。このため、夜間の暗い条件下では、絞りを広くすると共に補助光を投光して撮影に必要な明るさを確保し、昼間の明るい条件下では、補助光を使用せず、絞りを狭くするという方法が考えられる。このような方法において、夜間に対向車のヘッドライトの光が車室内に差し込む場合、光が差し込む直前は補助光が必要であるのに対し、ヘッドライトの光が差し込んだ瞬間に絞りを小さくする必要がある。同様に、朝夕の斜光が車室内に差し込む場合も、瞬間的に絞りを小さくする必要がある。しかし、このような急激な明るさの変化に対応して絞りを変化させたり、補助光をオン・オフさせたりして、明るさの安定した画像を得ることは困難である。
この点に鑑みて、周囲の明るさの変化に影響されることなく、常に明るさの安定した画像に基づいて乗員状態を検知することが可能な乗員検知システムが特許文献1に提案されている。このシステムでは、補助光投光装置(後記のLEDまたは発光素子に相当)によって助手席シートを含む車室内所定領域へ補助光としての近赤外線が投光された状態で、撮影装置によって近赤外光より短波長側の可視光がカットされた画像を撮影する。この画像に画像処理を施すことによって車両座席における乗員状態を検知する。
特開2004−144512号公報(要約、図6)
特許文献1のシステムでも、太陽光やヘッドライト、街灯等の光に含まれる可視光の影響を抑えて明るさの比較的安定した画像を得ることができる。しかし、単に一定の近赤外光を投光しながら近赤外光より短波長側の可視光をカットして撮影するだけでは、効果は十分とは言い難く、光量が多すぎて部分的にサチュレーションを起こしたり、逆に陰の部分が暗くて情報が得られなかったりすることがある。また、カメラのレンズに物が近づくとLEDなどの発光素子にも近づくこととなり、近づいた物体から強く光が反射し、その部分がサチュレートするため、撮像素子のゲインを可変にし、サチュレートしないようにする必要があるが、ゲインの調整には限界があり、対応しきれない場合がある。
そこで、本発明は、所定の撮影領域を複数の発光素子により照明して撮影した画像に基づいて乗員の着座状態を検知する際に、撮影領域の照度の局所的変化の影響を抑制するように前記複数の発光素子の光強度を制御できる乗員検知装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、前記の課題に鑑みてなされたものであり、車室内の乗員に向けて配置された撮像素子(例えば、後記のカメラ12に含まれる)と、前記撮像素子の撮像領域において照光領域が互いに異なるように近赤外光を発光する複数の発光素子(例えば、後記の14)と、前記撮像素子が撮影した画像に基づいて、前記照光領域ごとに輝度分布を作成するとともに、前記各輝度分布に基づいて、前記発光素子の光強度を制御する制御手段(例えば、後記の乗員検知ECU20)とを備えた乗員検知装置であって、前記制御手段は、前記各輝度分布において、輝度が所定の閾値B1以下である画素の数が、所定の閾値N1iより大きい場合には、輝度が所定の閾値B1以下である画素の数が、所定の閾値N1i以下になるまで、前記各発光素子の光強度を所定量ずつ増大させるとともに、前記各輝度分布において、輝度が所定の閾値B2(B2≧B1)以上である画素の数が、所定の閾値N2iより大きい場合には、輝度が所定の閾値B2以上である画素の数が、所定の閾値N2i以下になるまで、前記各発光素子の光強度を所定量ずつ減少させることを特徴とする乗員検知装置を提供する。
また、請求項2に係る発明は、前記の課題に鑑みてなされたものであり、車室内の乗員に向けて配置された撮像素子と、前記撮像素子の撮像領域において照光領域が互いに異なるように近赤外光を発光する複数の発光素子と、前記照光領域の画像をもとに前記発光素子の光強度を制御する制御手段とを備え、各発光素子は、それぞれの照光領域が所定量オーバーラップするように配置され、前記制御手段は、複数の照光領域の1つに対応する発光素子の光強度を変更した場合、前記1つの照光領域とオーバーラップする照光領域に対応する各発光素子の光強度を、それぞれのオーバーラップ量に応じて調整することを特徴とする乗員検知装置を提供する。
このように構成された乗員検知装置によれば、撮像領域において照光領域が互いに異なるように近赤外光を発光する複数の発光素子の光強度を制御することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、各照光領域の照度を周辺の照光領域との重なり具合に応じて調節することが可能となる。
請求項2に記載の乗員検知装置において、前記制御手段は、複数の照光領域の1つの輝度分布において、輝度が所定の閾値B2以上である画素の数が、所定の閾値N2iを上回るとき、前記1つの照光領域に対応する発光素子の光強度を低下させるように構成してもよい。
このように構成された乗員検知装置によれば、明るすぎによる情報落ちを防ぐことが可能となる。
請求項2に記載の乗員検知装置において、前記制御手段は、前記1つの照光領域に対応する発光素子の光強度を低下させていき、前記発光素子の光強度が所定の閾値を回るとき、前記1つの照光領域に対応する発光素子の発光を停止するように構成してもよい。
このように構成された乗員検知装置によれば、明るすぎによる情報落ちを防ぐことが可能となる。
請求項2に記載の乗員検知装置において、前記制御手段は、複数の照光領域の1つの輝度分布において、輝度が所定の閾値B1(B1≦B2)以下である画素の数が、所定の閾値N1i回るとき、前記1つの照光領域に対応する発光素子の光強度を増大させるように構成してもよい。
このように構成された乗員検知装置によれば、暗すぎによる情報落ちを防ぐことが可能となる。
請求項1又は請求項5に記載の乗員検知装置において、記閾N1iは、前記照光領域ごとに設定してもよい。
また、請求項1,請求項3,請求項4のいずれか一項に記載の乗員検知装置において、前記閾値N2iは、前記照光領域ごとに設定してもよい。
このように構成された乗員検知装置によれば、発光素子の光強度を照光領域ごとに最適に制御することが可能となる。
本発明によれば、所定の撮影領域を複数の発光素子により照明して撮影した画像に基づいて乗員の着座状態を検知する乗員検知装置において、撮影領域の照度の局所的変化の影響を抑制するように前記複数の発光素子の光強度を制御することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態と添付図面により本発明を詳細に説明する。
なお、複数の図面に同じ要素を示す場合には同一の参照符号を付ける。
図1は、本発明の一実施形態により複数の発光素子により撮影領域を照明しながら撮影する乗員検知システムの構成を概念的に示すブロック図である。図1において、乗員検知システム1は、撮影領域を撮影するカメラユニット10とカメラユニット10からの撮影画像から乗員を検知する乗員検知ECU20とを備える。図2は、図1のカメラユニット10の構成とカメラユニット10の撮影対象となる撮影領域を示す図である。図2において、(a)はカメラユニット10の正面図、(b)は(a)の矢印Aの方向から見た側面図、(c)は(a)の矢印Bの方向から見た平面図である。(d)は後記する。図2(a)〜(c)に示すように、カメラユニット10は、水平方向の断面が台形であり、正面に1対のカメラ12−1,12−2を備え、さらに正面とその両側の側面に1対ずつ、計6個の発光素子14−1〜14−6を備える。本実施形態では、発光素子をLEDとして説明する。図2(d)は、6個のLED14−1〜14−6による光L1〜L6がカメラ12−1,12−2の撮影領域に照射される様子を示す図である。図2(d)では、光L1〜L6が照射される部分(円で示す)も(b)および(c)の光と同じ記号L1〜L6で表した。便宜上、撮影領域はカメラユニット10の正面(カメラ12−1,12−2を備えた面)に平行な平面とし、LED14−1〜14−6の数に合わせて、撮影領域を6等分し、おのおのを測定領域とした。LED14−1〜14−6に照明される測定領域をそれぞれR1〜R6と記す。
また、LED14−1〜14−6は、例えば、波長領域700nm〜1000nmの光を主に発するものであり、カメラ12−1,12−2は、700nm程度の可視光から1000nm程度の近赤外線までの波長領域のみに感度を有することが好ましい。このため、カメラ12−1,12−2は、可視光から1000nmの波長領域で十分な感度を有するCMOSやCCDなどの撮像素子と700nm未満の波長をカットするフィルタとを備えることが好ましい。このように構成されたカメラユニット10は、車室内の特にシート部分が撮影領域となる位置に配置で、例えば、車両のマップランプの付近のようにカメラ12−1,12−2の視野に障害物が置かれる可能性が少ない位置に配置することが好ましい。
乗員検知ECU20は、本発明の乗員検知システム1を搭載する車両に使用される種々のECU(電子制御ユニット)の1つであり、他のECUと同様に、図示しないCPUまたはMPU,RAM,不揮発性メモリ30などのほか、カメラ12−1,12−2およびLED14−1〜14−6との通信を行うためのインターフェースおよび他のECUとともに車内ネットワーク(CAN=Controller Area Network)を形成するためのインターフェースなどを備える一種のコンピュータである。換言すれば、乗員検知ECU20は、カメラ12−1,12−2、LED14−1〜14−6およびCANへのインターフェースを備え、後記のLED調光部(プログラム)32を格納して実行可能なコンピュータであれば任意の仕様の装置でよい。
図1に示すように乗員検知ECU20は、処理に必要な種々のプログラム(システム構成要素のため「xx部」と記す)やデータを格納する不揮発性メモリ30を備えている。不揮発性メモリ30には、LED14−1〜14−6の光強度を制御するLED調光部32を始め、カメラ12−1,12−2を用いて撮影を行う撮像部40、撮影した画像に含まれる特徴を抽出する特徴抽出部42、特徴抽出部42の結果を用いて対象の存在域を決定する位置演算部44、位置演算部44の処理結果に基づいて各乗員に関する種々の判定を行う乗員判定部46がプログラムとして格納されている。乗員判定部46は、乗員の有無を判断する乗員有無判断部50、乗員の頭部の位置を判断する乗員頭部位置判断部52および乗員の体型を判断する乗員体型判断部54を備える。以降、LED調光部32について詳細に説明する。
図3は、乗員検知ECU20の図示しないCPUが実行するLED調光部32の調光処理の流れを示すフローチャートである。LED調光部32が呼び出されると、まず、ステップS2において、ループインデックスjを0に設定し、ステップS4において、カメラ12−1,12−2を動作させて撮影領域を撮影した撮影画像を取り込み、ステップS6において、カメラ12−1およびカメラ12−2による2つの画像の対応する画素の平均をとり、平均値の画素からなる画像を合成し、この画像に対して以降の処理を行う。
次に、ステップS8において、測定領域インデックスi(i=1,2,...,6)を初期値1に設定する。ステップS10において、測定領域Riの画像に対して輝度のヒストグラムを作る。図4は、測定領域Riに対する輝度のヒストグラムの例である。図4のヒストグラムにおいて、輝度のレベル数は256(レベル0〜255)とし、測定領域Riの明るさの状況を判断するために低輝度側の閾値B1および高輝度側の閾値B2を設定している。輝度が閾値B1以下の画素数は、左側の斜線部の面積に等しく、これをn1iで表す。輝度が閾値B2以上の画素数は、右側の斜線部の面積に等しく、これをn2iで表す。明るすぎてサチュレーションを起こしている部分の検出には、高輝度側の閾値B2を例えばレベル254程度に設定し、暗すぎて情報落ちしている部分の検出には、低輝度側の閾値B1を例えば輝度レベル10程度に設定するのが好ましい。しかし、図4においては、作図の都合上、2つの閾値B1およびB2を中間に近い輝度レベルに示してある。
ここで、図3に戻る。判断ステップS12において、高輝度側の閾値B2以上の輝度の画素数n2iが所定の閾値N2iより大きいか否かを判断する。ここで、閾値N2iは、閾値B2以上の輝度の画素数n2iがその値を超えると、明るすぎて良好な画像が得られないと判断される値であり、実験により求めることが好ましい。したがって、判断ステップS12において、閾値B2以上の輝度の画素数n2iが閾値N2iより大きい場合(Yes)、駆動量減少ステップS16において、LED14−iの駆動量Viを所定の変化量Δだけ小さくする。しかし、このような制御を繰り返した場合、LED14−iの駆動量を下限(ここでは、0とする)まで小さくしても、依然として閾値B2以上の輝度の画素数n2iが閾値N2iを超える場合も考えられるので、そのような場合、LED14−iの駆動量をステップS16で0以下に設定することのないよう、ステップS16に先立ち、ステップS14において、Vi−Δが負になるか否かを判断し、負にならなければ(すなわち、Noの場合)ステップS16に進み、負になるなら(Yesの場合)、これ以上、現在の制御ループを継続しても無意味であるから、ステップS15においてLED14−iの駆動量を下限値である0に設定して、判断ステップS26に進む。
一方、前記の判断ステップS12において、高輝度側の閾値B2以上の輝度の画素数n2iが所定の閾値N2iに満たない場合(Noの場合)、判断ステップS18において、低輝度側の閾値B1以下の輝度の画素数n1iが所定の閾値N1iより大きいか否かを判断する。ここで、閾値N1iは、閾値B1以下の輝度の画素数n1iがその値を超えると、すぎて良好な画像が得られないと判断される値であり、実験により求めることが好ましい。したがって、低輝度側の閾値B1以下の輝度の画素数n1iが所定の閾値N1iより大きくない(No)場合、明るすぎず暗すぎもしないことになるので、何もせず判断ステップS26に進む。低輝度側の閾値B1以下の輝度の画素数n1iが所定の閾値N1iより大きい(Yes)場合、前記の判断ステップS14と同様の理由でステップS19を実行する。すなわち、測定領域Riに対応するLED14−iの駆動量ViをΔだけ増加させた場合、駆動量Viの上限値Vmaxを超えるか否か(すなわち、Vi+Δ>Vmaxであるか否か)を判断する。超えるなら(Yesの場合)、ステップS21において駆動量Viを上限値Vmaxに設定して、判断ステップS26に進む。一方、判断ステップS19において、駆動量ViをΔだけ増加させても、駆動量Viが上限値Vmaxを超えないなら(Noの場合)、駆動量増加ステップS20において、駆動量Viを所定の変化量Δだけ増加させて、ステップS22に進む。
前記の駆動量減少ステップS16または駆動量増加ステップS20を実行した場合、続くステップS22において、隣接領域の輝度を調節する。このため、乗員検知システム1の設計者は、予め図5に示すようなデータを作成して不揮発性メモリ30に格納しておく必要がある。図5の例では、表を構成するレコードのID(識別子)として、隣接する2つのブロック(測定領域)のブロック番号の組を使用し、IDごとに、その組のブロック間の相互依存度が設定されている。相互依存度とは、その組の一方のブロックに対応するLEDの駆動量を例えばΔだけ変化させた場合、他方のブロックに対応するLEDの駆動量を変化させるべき量をΔの百分率で表したものである。例えば、図2(d)において、LED照射範囲を見た場合、照射範囲の組(L1,L4)、(L2,L3)、(L3,L6)および(L4,L5)は全く重複していないので、図5の表においても、隣接ブロック番号(1,4)、(2,3)、(3,6)および(4,5)は、相互依存度が0%に設定されている。図2(d)において、LED照射範囲の組(L1,L2)および(L5,L6)には僅かな重複が見られるので、図5では、隣接ブロック番号(1,2)および(5,6)には、5%の相互依存度が設定されているという具合である。
ここで、実例を挙げてステップS22における処理を説明する。例えば、i=3の場合、すなわち、ステップS16で測定領域R3に対応するLED14−3の駆動量をΔだけ低下させた場合、図5の表でブロック番号3を含む組の他方のブロックに対して、(Δ×相互依存度)だけ調節すればよい。まず、ブロック番号3と組を成す(隣接する)ブロックは、ブロック1,2,4〜6の5つである。このうち、ブロック2,6は、相互依存度0%であるから、調節不要である。ブロック1と5は、相互依存度が10%であるから、対応するLED14−1,14−5の駆動量はΔ×10%小さくする必要がある。そして、残りのブロック4は、相互依存度が15%であるから、対応するLED14−4の駆動量はΔ×15%小さくする必要がある。なお、説明を分かりやすくするため、図5には、相互依存度0%のレコードも含めたが、相互依存度0%のレコードは省略するようにしてもよい。
このようにして、ステップS22の隣接領域の輝度調節が終了した後、測定領域Riに対して駆動量を変更したことを示すため、ステップS24においてループインデックスjをインクリメントして、判断ステップS26に進む。
このように、ループインデックスjは、任意の測定領域Riに対して駆動量Viの変更を行った場合、変更の方向(すなわち、駆動量を増加させたか減少させたか)にかかわらずインクリメントされるので、1回の制御ループで、駆動量Viの変更(ただし、ステップS15および後記のステップS21の変更は除外する)を行った測定領域の数を表すものである。したがって、j=0であれば、その制御ループでは、いずれの測定領域Riに対しても駆動量の変更(S16またはS20による変更)を行わなかったことがわかる。したがって、制御の過程でjが0以外の値から0になった場合、すべての測定領域R1,R2,・・・,RM(Mは、測定領域の数であり、現在の例では6である)の輝度が所定の閾値の範囲に収束したことを意味する。このことは、後記するように制御ループの終了の判断に使用することができる。
前記のように、ステップS15,S21若しくはS24の終了後、または判断ステップS18のNo分岐の後、判断ステップS26を実行することで、測定領域インデックスiが測定領域の数M(現在の例では、M=6)に達したか否かを判断する。i=Mでなければ(Noの場合)、次の測定領域の処理を行うために、ステップS28において測定領域インデックスiをインクリメントして、ステップS10に戻る。判断ステップS26において、i=Mであれば(Yesの場合)、Mすなわち6つの測定領域を尽くしたことになるので、さらなる判断ステップS30において、ループインデックスjが0であるか否かを判断する。インデックスjが0でないならば(Noの場合)、前記の説明から分かるように所定の範囲内に収束していない駆動量Viが存在することになるので、さらに制御を継続するため、ステップS2に戻る。判断ステップS30において、jが0であるならば(Yes)、すべての駆動量V1,V2,・・・,VM(現在の例ではV6)がそれぞれの所定の範囲に収束していることになるので、LED調光処理を終了する。
以上述べたように、本発明の乗員検知システムによれば、別途、照度センサなどを用いることなく発光素子の照明部位とほぼ一致する測定領域ごとに輝度を測定して、各発光素子の駆動量を調節することにより、撮影領域の全体にわたって良好な画像を得ることが可能となる。
以上のように各発光素子の光強度を制御して撮影した画像を基に、特徴抽出部42,位置演算部44および乗員判定部46により乗員の着座状態などを検出することができる。
なお、これまで、乗員検知システムとして説明してきたが、本発明によれば、複数の発光素子で照明して撮影する装置において良好なまたは適切な撮影画像が得られるように各発光素子の光強度を制御する方法を得ることができる。
以上は、本発明の説明のために実施の形態の例を掲げたに過ぎない。したがって、本発明の技術思想または原理に沿って上述の実施の形態に種々の変更、修正または追加を行うことは、当業者には容易である。
例えば、低輝度側の閾値B1以下の輝度の画素数に対する閾値N1iを測定領域ごとに変えることなく、単一の閾値を用いてもよく、高輝度側の閾値B2以上の輝度の画素数に対する閾値N2iを測定領域ごとに変えることなく、単一の閾値を用いてもよいことは明らかである。
また、前記の実施形態では、低輝度側の閾値B1と高輝度側の閾値B2とを用いたが、両閾値を等しくB1=B2として実施することも可能である。この場合、例えば、高輝度側の閾値B2以上の輝度の画素数に対する閾値N2iをNp/2(Npは、測定領域Riの全画素数)としてもよい。
前記の実施形態では、明るすぎる場合の制御および暗すぎる場合の制御のうち、前者を優先した制御となっている。すなわち、判断ステップS12において、高輝度側の閾値B2以上の輝度の画素数n2iが所定の閾値N2iより大きい場合(Yesの場合)、無条件に駆動量を減ずる処理を行っている(S16)。しかし、輝度の閾値B1,B2および画素数の閾値N1i,N2iの設定によっては、高輝度側の閾値B2以上の輝度の画素数n2iが所定の閾値N2iより大きいというS12の条件と、低輝度側の閾値B1以下の輝度の画素数n1iが所定の閾値N1iより大きいというS18の条件の両方を満足する場合も起こりうる。例えば、1つの測定領域Riで暗すぎる部分と明るすぎる部分がほぼ半々ずつ存在するような状況で、画素数の閾値N1i,N2iがNp/2より小さいほど発生確率は増大する。すなわち、前記の実施形態では、このような場合も、明るすぎる場合の制御を優先して行っている。
しかし、判断ステップS12においてYesの場合、無条件にS16を実行する代わりに、低輝度側の閾値B1以下の輝度の画素数n1iが所定の閾値N1iより大きいか否かを判断して、Noの場合には別の処理を行うように構成することも可能である。
また、ステップ群S12〜S16とステップ群S18〜S21とを入れ替えて、暗すぎる場合の制御を優先するように構成することも可能である。
図3に示した例では、明るすぎる場合と暗すぎる場合の両方の制御を行ったが、いずれか一方のみの制御を行う構成としてもよい。
なお、駆動量としては、電流、電圧、電力のいずれを用いてもよい。
本発明の一実施形態により複数の発光素子により撮影領域を照明しながら撮影する乗員検知システムの構成を概念的に示すブロック図である。 図2は、図1のカメラユニット10の構成とカメラユニット10の撮影対象となる撮影領域を示す図である。 図1の乗員検知ECU20が格納し、実行するプログラムであるLED調光部32の処理の流れを示すフローチャートである。 測定領域Riに対する輝度のヒストグラムの例である。 隣接領域の輝度調節(ステップS22)において使用する相互依存度表の図である。
符号の説明
1 乗員検知システム
10 カメラユニット
12 カメラ
14 発光素子
20 乗員検知ECU
30 不揮発性メモリ

Claims (7)

  1. 車室内の乗員に向けて配置された撮像素子と、
    前記撮像素子の撮像領域において照光領域が互いに異なるように近赤外光を発光する複数の発光素子と、
    前記撮像素子が撮影した画像に基づいて、前記照光領域ごとに輝度分布を作成するとともに、前記各輝度分布に基づいて、前記発光素子の光強度を制御する制御手段と
    を備えた乗員検知装置であって、
    前記制御手段は、
    前記各輝度分布において、輝度が所定の閾値B1以下である画素の数が、所定の閾値N1iより大きい場合には、輝度が所定の閾値B1以下である画素の数が、所定の閾値N1i以下になるまで、前記各発光素子の光強度を所定量ずつ増大させるとともに、
    前記各輝度分布において、輝度が所定の閾値B2(B2≧B1)以上である画素の数が、所定の閾値N2iより大きい場合には、輝度が所定の閾値B2以上である画素の数が、所定の閾値N2i以下になるまで、前記各発光素子の光強度を所定量ずつ減少させることを特徴とする乗員検知装置。
  2. 車室内の乗員に向けて配置された撮像素子と、
    前記撮像素子の撮像領域において照光領域が互いに異なるように近赤外光を発光する複数の発光素子と、
    前記照光領域の画像をもとに前記発光素子の光強度を制御する制御手段とを備え、
    各発光素子は、それぞれの照光領域が所定量オーバーラップするように配置され、
    前記制御手段は、複数の照光領域の1つに対応する発光素子の光強度を変更した場合、前記1つの照光領域とオーバーラップする照光領域に対応する各発光素子の光強度を、それぞれのオーバーラップ量に応じて調整することを特徴とする乗員検知装置。
  3. 前記制御手段は、複数の照光領域の1つの輝度分布において、輝度が所定の閾値B2以上である画素の数が、所定の閾値N2iを上回るとき、前記1つの照光領域に対応する発光素子の光強度を低下させることを特徴とする請求項に記載の乗員検知装置。
  4. 前記制御手段は、前記1つの照光領域に対応する発光素子の光強度を低下させていき、前記発光素子の光強度が所定の閾値を回るとき、前記1つの照光領域に対応する発光素子の発光を停止することを特徴とする請求項に記載の乗員検知装置。
  5. 前記制御手段は、複数の照光領域の1つの輝度分布において、輝度が所定の閾値B1(B1≦B2)以下である画素の数が、所定の閾値N1i回るとき、前記1つの照光領域に対応する発光素子の光強度を増大させることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の乗員検知装置。
  6. 前記制御手段は、前記閾N1iを前記照光領域ごとに設定することを特徴とする請求項1又は請求項5に記載の乗員検知装置。
  7. 前記制御手段は、前記閾値N2iを前記照光領域ごとに設定することを特徴とする請求項1,3,4のいずれか一項に記載の乗員検知装置。
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