JP4667801B2 - 油圧システム及びこれを備えたフォークリフト - Google Patents

油圧システム及びこれを備えたフォークリフト Download PDF

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    • F15B2211/88Control measures for saving energy

Description

本発明は、荷役具などの可動部材を動作させる油圧システム、並びに油圧システムを備えたフォークリフトに関する。
従来より、フォークリフトなど各種車両、装置において、可動部材を動作させるために油圧シリンダなどの油圧アクチュエータを用いた油圧システムが採用されており、又、この油圧システムを利用して、可動部材の動作に伴いエネルギを回収する(回生する)ことが試みられている。例えばフォークリフトでは、荷役用の油圧システムを利用し、リフト下降時にフォークや荷物の位置エネルギを電気エネルギに変換しバッテリを充電する、いわゆるリフト下降回生技術が提案されている。
このリフト下降回生技術としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載のように、油圧ポンプを油圧モータに兼用できるものとし、リフト下降時に昇降用の油圧シリンダ(リフトシリンダ)から押出される作動油で油圧ポンプを逆転させ(油圧モータとして作動させ)、更に油圧ポンプに連結された電動機を発電機として作動させることで、電動機からバッテリを充電するようにしたものがある。又、特許文献3に記載のように、リフトシリンダからのリターン管路中に油圧モータを設け、この油圧モータに発電機を連結して、発電機からバッテリを充電するようにしたものもある。
尚、特許文献1に記載の技術では、電動機と油圧ポンプとの間に電磁クラッチを設け、リフト下降時に回生不能であれば、電磁クラッチにより動力伝達を遮断するようにしている。
特開平2−169499号公報 特開2003−252592号公報 特開昭55−56999号公報
前述のようなリフト下降回生技術によれば、位置エネルギが無駄になることを抑制できるので、効率の良いシステムを構築することができる。しかしながら、油圧ポンプを油圧モータとして使用し、油圧ポンプ駆動用の電動機を発電機として使用する場合、リフト下降中に他の動作用の油圧アクチュエータ(例えば、フォーク傾動用の油圧シリンダなど)へ作動油を供給するときには昇降用油圧シリンダからの戻り油を油圧ポンプに送ることができないため、電力回生を行うことができなくなる。言い換えると、確実に電力回生を行うことができるのは、リフト下降だけを行っているときに限られるという問題がある。又、電力回生を行っている最中に、他の油圧シリンダなどへの作動油の供給を開始すると、油圧ポンプが逆転から正転へ急に切り換わるため、ショックが生じるという問題もある。
一方、特許文献3に記載のように、油圧ポンプと油圧モータとをそれぞれ備えると共に、電動機と発電機とをそれぞれ備えるようにすれば、他の油圧シリンダなどへ作動油を供給するときであってもリフト下降に伴う電力回生を行うことができ、又、切り換えによるショックは生じない。しかし、前述のように兼用とする場合に比べより広い設置スペースが必要となり、又、重量も増えるため、例えばフォークリフトのような車両に採用する上では不利であるという問題がある。
尚、以上のような問題は、リフト下降回生技術に限らず、油圧システムにおける他の回生技術についても考えられる。
そこで本発明は、より簡単な構成で、リフト下降など回生に係る動作だけを行っている際は勿論のこと、回生に係る動作中に他の油圧アクチュエータへ作動油を供給する際にも効率の良い油圧システムを提供することを目的とする。又、このような効率の良い油圧システムを備えたフォークリフトを提供することを目的とする。
前述の目的を達成するため、本発明に係る油圧システムは、可動部材に所定動作をさせるための油圧アクチュエータを備え、電動機により駆動される油圧ポンプにより、作動油を貯溜するタンクから上記油圧アクチュエータへ作動油を供給し、又、上記油圧ポンプから作動油が供給されない状態で、上記可動部材を介して上記油圧アクチュエータにかかる負荷により、上記油圧アクチュエータから上記タンクへ作動油を回収する油圧システムであって、上記油圧アクチュエータと上記タンクとの間で設けられる油圧配管のうち、作動油を回収するための油圧配管に介設され、上記油圧アクチュエータから作動油を回収する際に、上記油圧アクチュエータからの作動油を受けて駆動される油圧モータと、該油圧モータ及び上記電動機とそれぞれ連結され、上記油圧モータから上記電動機へ駆動トルクを伝達する駆動伝達装置と、上記電動機が上記油圧モータにより駆動される際に、上記電動機の回転数に応じて上記電動機を回生制御する制御装置とを備えることを特徴とする構成としている。
これによれば、可動部材を介して負荷を受けることによって油圧アクチュエータから回収される作動油を利用して油圧モータを駆動し、これに伴って駆動される電動機を回生制御して電力回生を行うことができるので、油圧システムの効率を上げることができる。又、油圧モータが駆動されている際に電動機にて油圧ポンプを駆動するとしても油圧モータの駆動が妨げられることはなく、むしろ油圧モータからの駆動トルクを利用して油圧ポンプを駆動することができ、油圧ポンプの駆動に伴いショックが生じることもない。しかも、油圧ポンプを駆動する電動機と、油圧モータにより駆動される電動機とが同じものであるから、別に発電機(或いは電動機)を設ける場合に比べ設置スペースが少なくて済み、油圧システム全体としての重量も比較的軽く抑えることができる。
尚、油圧アクチュエータとしては油圧シリンダや油圧モータなどを採用することができ、又、ここでいう油圧システムとは、油圧アクチュエータの作動に関係する、油圧アクチュエータを含む各種の装置、手段の総称である。更に、油圧アクチュエータにて可動部材に動作をさせるとは、油圧アクチュエータで直接的に可動部材を動作をさせる場合はもちろん、油圧アクチュエータからの駆動力、駆動トルクなどをリンク機構などの伝達手段を介して伝え、油圧アクチュエータで間接的に可動部材を動作をさせる場合を含むものである。
本発明に係る油圧システムにおいては、前記駆動伝達装置は、前記油圧モータから前記電動機へのみ駆動トルクを伝達可能なクラッチ装置からなるものとすることができる。
これによれば、油圧モータから電動機へ確実に駆動トルクを伝達することができ、又、電動機から油圧モータへ駆動トルクが伝達されて油圧モータが無用に駆動され、エネルギを無駄にすることを防止できる。
又、本発明に係る油圧システムにおいては、前記制御装置は、前記油圧アクチュエータへ作動油を供給するために前記油圧ポンプを駆動する際に、前記油圧ポンプの駆動に必要な所定回転数に前記電動機を制御するものであり、前記電動機の回転数が上記の所定回転数を超えると、前記電動機を回生制御するものとすることができる。
これによれば、油圧ポンプの駆動に必要な所定回転数を確保して油圧アクチュエータを確実に作動させることができる。しかも、油圧ポンプの駆動に油圧モータからの駆動トルクを利用して、電動機の力行制御にかかる電力を節約できると共に、余分な駆動トルクは回生制御により回収できるので非常に効率が良い。
更に、本発明に係る油圧システムにおいては、前記可動部材は、荷物の取り扱いを行う荷役具であって、前記油圧アクチュエータは、前記油圧ポンプから作動油の供給を受けて作動して上記荷役具を所定方向へ動作させ、前記油圧ポンプから作動油が供給されない状態で、上記荷役具及び上記荷役具で取り扱っている荷物の自重を受けて作動して上記所定方向とは反対方向へ上記荷役具を動作させることを特徴とする構成とすることができる。
これによれば、油圧アクチュエータにより荷役具を所定方向と、これとは反対方向へ動作させることができ、しかも、荷役具及び荷役具で取り扱っている荷物の自重を受けることによって油圧アクチュエータから回収される作動油を利用して油圧モータを駆動し、これに伴って駆動される電動機を回生制御して電力回生を行うことができるので、油圧システムの効率を上げることができる。
更に、本発明に係る油圧システムにおいては、前記可動部材は、荷物の取り扱いを行う荷役具であって、前記油圧アクチュエータとして、前記荷役具に所定動作をさせる第1の油圧アクチュエータと共に、上記荷役具に上記所定動作とは異なる他の動作をさせる第2の油圧アクチュエータ、又は上記荷役具とは異なる他の荷役具を動作させる第3の油圧アクチュエータを備え、上記第1の油圧アクチュエータは、前記油圧ポンプから作動油の供給を受けて作動して上記荷役具を所定方向へ動作させ、前記油圧ポンプから作動油が供給されない状態で、上記荷役具及び上記荷役具で取り扱っている荷物の自重を受けて作動して上記所定方向とは反対方向へ上記荷役具を動作させるものであり、上記第2又は第3の油圧アクチュエータは、前記油圧ポンプから作動油を供給されて作動するものであり、前記制御装置は、前記電動機が前記油圧モータにより駆動され、且つ、上記第2又は第3の油圧アクチュエータへ作動油を供給するために前記油圧ポンプを駆動する際に、前記電動機の回転数が上記の所定回転数を超えると、前記電動機を回生制御することを特徴とする構成とすることができる。
これによれば、第1の油圧アクチュエータと第2の油圧アクチュエータを備えれば、これらにより荷役具に複数の動作をさせることができ、第1の油圧アクチュエータと第3の油圧アクチュエータを備えれば、これらにより複数荷役具にそれぞれ所定の動作をさせることができる。しかも、荷役具及び荷役具で取り扱っている荷物の自重を受けることによって第1の油圧アクチュエータから回収される作動油を利用して油圧モータを駆動し、これに伴って駆動される電動機を回生制御して電力回生を行うことができるので、油圧システムの効率を上げることができる。又、油圧モータが駆動されている際に、第2又は第3の油圧アクチュエータへ作動油を供給するために、電動機にて油圧ポンプを駆動するとしても油圧モータの駆動が妨げられることはなく、むしろ油圧モータからの駆動トルクを利用して油圧ポンプを駆動し、第2又は第3の油圧アクチュエータを作動させることができるので、その分だけ作動油を供給するために電動機にて発生させる駆動トルクが少なくて済み、電力消費を抑えることができる。
さて、本発明に係る油圧システムにおいて、前記油圧アクチュエータとして、少なくとも前記荷役具を昇降させるための昇降用油圧シリンダを備え、前記タンクから上記昇降用油圧シリンダへ作動油を供給して前記荷役具を上昇させ、上記昇降用油圧シリンダから前記タンクへ作動油を回収して前記荷役具を下降させるものにあっては、上記昇降用油圧シリンダ及び前記タンクとそれぞれ油圧配管により接続され、上記昇降用油圧シリンダへ作動油を供給する際には前記タンク側から上記昇降用油圧シリンダ側への作動油の流れを許容し、上記昇降用油圧シリンダから作動油を回収する際には上記昇降用油圧シリンダ側から前記タンク側への作動油の流れを許容する昇降用制御弁を備えており、前記油圧ポンプは、前記タンクと上記昇降用制御弁とを接続する油圧配管に介設され、前記電動機にて駆動されて前記タンクから作動油を吸入し上記昇降用制御弁へ向けて吐出するものであり、前記油圧モータは、上記昇降用油圧シリンダと上記昇降用制御弁とを接続する油圧配管に介設され、上記昇降用油圧シリンダから作動油を回収する際に上記昇降用油圧シリンダからの作動油を受けて駆動されるものであることを特徴とする構成とすることができる。
これによれば、昇降用制御弁により作動油の流れを適切に制御して、荷役具を下降させる際には、昇降用油圧シリンダからの作動油を確実に油圧モータに供給して油圧モータを駆動することができる。又、昇降用制御弁よりも昇降用油圧シリンダに近い位置で作動油を油圧モータに供給することで、昇降用制御弁内を作動油が流れることによる損失などでエネルギを失う前に油圧モータを駆動できるので、油圧モータにおいて効果的に駆動トルクを発生させることができる。
更に、このような構成とした本発明に係る油圧システムにおいては、前記昇降用油圧シリンダと前記昇降用制御弁とを接続する油圧配管は、少なくともその一部を前記昇降用制御弁から前記昇降用油圧シリンダへ作動油を流すための第1の配管と、前記昇降用油圧シリンダから前記昇降用制御弁へ作動油を流すための第2の配管とに分岐させて形成されており、上記第1の配管に介設され、前記昇降用油圧シリンダから前記昇降用制御弁への作動油の流れを阻止する第1の逆止弁と、上記第2の配管に介設され、前記昇降用制御弁から前記昇降用油圧シリンダへの作動油の流れを阻止する第2の逆止弁とを備え、前記油圧モータが、上記第2の配管の、上記第2の逆止弁よりも前記昇降用油圧シリンダに近い位置に介設されるものとすることができる。
これによれば、荷役具を下降させる際には、昇降用油圧シリンダからの作動油を確実に油圧モータに供給して油圧モータを駆動することができると共に、荷役具を上昇させる際には、作動油が油圧モータに供給されることを確実に防ぐことができる。又、昇降用油圧シリンダに近い位置で作動油を油圧モータに供給することで、配管損失などで大きくエネルギを失う前に油圧モータを駆動できるので、油圧モータにおいてより効果的に駆動トルクを発生させることができる。尚、第2の逆止弁よりも昇降用油圧シリンダに近い位置とは、昇降用油圧シリンダから昇降用制御弁へ作動油が流れる際の上流側の位置のことである。
又、前述の目的を達成するため、本発明に係るフォークリフトは、前記荷役具は、荷物を載置するフォークであって、該フォークが車体に設けられたマストに沿って昇降可能に支持されており、前記油圧アクチュエータとして、少なくとも上記フォークを昇降させる昇降用油圧シリンダを備え、該昇降用油圧シリンダは、前記油圧ポンプから作動油の供給を受けて伸長して上記フォークを上昇させ、前記油圧ポンプから作動油が供給されない状態で、上記フォーク及び上記フォーク上の荷物の自重を受けて短縮して上記フォークを下降させるものであり、前記油圧モータが、上記昇降用油圧シリンダの短縮に伴い、該昇降用油圧シリンダから前記タンクへ回収される作動油を受けて駆動されることを特徴とする本発明に係る油圧システムを備えたものとしている。
これによれば、フォーク及びフォーク上の荷物の自重を受けることによって昇降用油圧シリンダから回収される作動油を利用して油圧モータを駆動し、これに伴って駆動される電動機を回生制御して電力回生を行うことができる。更に、フォーク及びフォーク上の荷物の上昇に用いられたエネルギを、油圧ポンプの駆動に利用することができるので、油圧システムの効率を上げ、延いてはフォークリフトとしての効率を上げることができる。しかも、油圧ポンプを駆動する電動機と、油圧モータにより駆動される電動機とが同じものであるから、別に発電機(或いは電動機)を設ける場合に比べ設置スペースが少なくて済むので、フォークリフトの大型化が抑えられ、又、油圧システム全体としての重量も比較的軽いので、フォークリフトの走行に係る負担などを抑えることができる。
又、本発明に係るフォークリフトは、前記荷役具は、荷物を載置するフォークであって、該フォークが車体に設けられたマストに沿って昇降可能で、且つ、車体に対し傾動可能に支持されており、前記第1の油圧アクチュエータとして、上記フォークを昇降させる昇降用油圧シリンダを備えると共に、前記第2の油圧アクチュエータとして、上記フォークを傾動させる傾動用油圧シリンダを備え、上記昇降用油圧シリンダは、前記油圧ポンプから作動油の供給を受けて伸長して上記フォークを上昇させ、前記油圧ポンプから作動油が供給されない状態で、上記フォーク及び上記フォーク上の荷物の自重を受けて短縮して上記フォークを下降させるものであり、上記傾動用油圧シリンダは、前記油圧ポンプから作動油を供給されて伸長又は短縮し、上記フォークを傾動させるものであり、前記油圧モータは、上記昇降用油圧シリンダの短縮に伴い、該昇降用油圧シリンダから前記タンクへ回収される作動油を受けて駆動され、前記制御装置は、前記電動機が前記油圧モータにより駆動され、且つ、上記傾動用油圧シリンダへ作動油を供給するために前記油圧ポンプを駆動する際に、前記電動機の回転数が所定回転数を超えると、前記電動機を回生制御することを特徴とする本発明に係る油圧システムを備えたものとしている。
これによれば、フォーク及びフォーク上の荷物の自重を受けることによって昇降用油圧シリンダから回収される作動油を利用して油圧モータを駆動し、これに伴って駆動される電動機を回生制御して電力回生を行うことができる。更に、フォーク及びフォーク上の荷物の上昇に用いられたエネルギを、傾動用油圧シリンダを伸長又は短縮させる際の油圧ポンプの駆動に利用することができるので、油圧システムの効率を上げ、延いてはフォークリフトとしての効率を上げることができる。もちろん、フォーク及びフォーク上の荷物の下降中に傾動を行っても、何ら支障を来たすことはない。しかも、油圧ポンプを駆動する電動機と、油圧モータにより駆動される電動機とが同じものであるから、別に発電機(或いは電動機)を設ける場合に比べ設置スペースが少なくて済むので、フォークリフトの大型化が抑えられ、又、油圧システム全体としての重量も比較的軽いので、フォークリフトの走行に係る負担などを抑えることができる。
本発明に係る油圧システムによれば、可動部材を介して負荷を受けることによって油圧アクチュエータから回収される作動油を利用して油圧モータを駆動し、これに伴って駆動される電動機を回生制御して電力回生を行うことができる。又、油圧モータが駆動されている際に、油圧モータからの駆動トルクを利用して油圧ポンプを駆動することができるので、油圧システムの効率を上げることができる。しかも、油圧ポンプを駆動する電動機と、油圧モータにより駆動される電動機とが同じものであるから、別に発電機(或いは電動機)を設ける場合に比べ設置スペースが少なくて済み、油圧システム全体としての重量も比較的軽く抑えることができる。
又、本発明に係るフォークリフトによれば、フォーク及びフォーク上の荷物の自重を受けることによって昇降用油圧シリンダから回収される作動油を利用して油圧モータを駆動し、これに伴って駆動される電動機を回生制御して電力回生を行うことができる。更に、フォーク及びフォーク上の荷物の上昇に用いられたエネルギを、油圧ポンプの駆動に利用することができるので、油圧システムの効率を上げ、延いてはフォークリフトとしての効率を上げることができる。
以下、本発明をカウンタバランス型フォークリフト(以下、単にフォークリフト)に適用した実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、この実施例のフォークリフトは、車体1の前部にマスト装置2が設けられている。マスト装置2は、車体1の前部に前後へ傾動可能に支持されたマスト材3と、マスト材3に並行して固定されたリフトシリンダ4と、リフトシリンダ4の伸縮に伴って、これと同方向に移動可能に設けられたプーリ5と、このプーリ5に巻き掛けられた上で、一端がマスト材3に連結され他端が後述するリフトブラケット8に連結されたチェーン6と、マスト材3と車体1とにわたって架設されたティルトシリンダ7とで主に構成されている。そして、このマスト装置2に、荷崩れ防止用のバックレストが装着されたリフトブラケット8が昇降可能に支持され、リフトブラケット8にフォーク9が装着されている。又、このフォークリフトは、リフトシリンダ4、及びティルトシリンダ7を用いた油圧システムを備えている。
リフトブラケット8はローラを介してマスト材3に支持され、マスト材3に沿って昇降するようになっており、リフトシリンダ4が伸縮することによりリフトブラケット8、延いてはフォーク9の昇降がなされる。ここで、リフトシリンダ4は単動式片ロッド形の油圧シリンダからなり、作動油が供給されると伸長し、作動油が回収されると短縮する。ティルトシリンダ7は複動式片ロッド形の油圧シリンダからなり、伸長することにより車体1に対するマスト装置2の前方への傾動(前傾)がなされ、短縮することにより車体1に対するマスト装置2の後方への傾動(後傾)がなされる。これにより、マスト装置2に支持されるリフトブラケット8及びフォーク9も車体1に対し傾動する。尚、以下では必要に応じて、リフトシリンダ4によりフォーク9の昇降がなされ、ティルトシリンダ7によりフォーク9の傾動がなされるというように簡単に記載して説明するが、その意味するところは上述の通りである。又、油圧システムとは、リフトシリンダ4、及びティルトシリンダ7を含め、両シリンダの伸縮に関係する各種装置、手段の総称である。
図1に示すように、車体1の前下部には前輪10が、後下部には後輪11が、それぞれ左右一対で設けられ、車体1の後端部にはウエイト12が設けられている。車体1の前後方向中央部にはバッテリ13が設けられており、このバッテリ13の上方を覆うカバー上に運転席14が設けられている。更に、バッテリ13の後方位置には制御装置15が設けられ、この制御装置15により後述する電動機20などが制御される。
車体1の前部で、運転席14と対向する位置には、このフォークリフトを運転するためのハンドルやレバー、スイッチ類が設けられている。これらのうちにはマスト装置2を動作させるための操作レバー16があり、リフト操作レバー16Lとティルト操作レバー16Tとからなっている。フォーク9を昇降させるためのリフト操作レバー16L、フォーク9を傾動させるためのティルト操作レバー16Tは、それぞれ運転者の手前方向と奥方向とへ揺動可能に設けられ、又、図2に示すように、各操作レバーには操作されるとオンとなるスイッチが付設されている。リフトスイッチ17Lは、リフト操作レバー16Lがフォーク9を上昇させる方向(運転者の手前方向)に操作されるとオンとなり、ティルトスイッチ17Tは、ティルト操作レバー16Tがフォーク9を前傾させる方向又は後傾させる方向の何れに操作されてもオンとなるよう設けられている。リフトスイッチ17L、及びティルトスイッチ17Tからの信号は制御装置15に入力され、制御装置15はこれに基づいて電動機20の制御を行う。
更に、操作レバー16は、同じく車体1の前部に設けられた手動操作式の制御弁18と機械的に連結されている。図3に示すように、制御弁18はリフト制御弁18Lと、ティルト制御弁18Tとを備えており、リフト制御弁18Lにはリフト操作レバー16Lが、ティルト制御弁18Tにはティルト操作レバー16Tがそれぞれ連結され、各操作レバーを操作するとそれに対応する制御弁が動作するようになっている。
図1に示すように、バッテリ13の前方位置には、リフトシリンダ4及びティルトシリンダ7へ供給する作動油を貯溜したタンク19が設けられると共に、制御装置15を経由してバッテリ13と電気的に接続された電動機20が設けられている。電動機20の回転軸の一端には、図3に示すように、作動油を吸入し加圧して吐出する油圧ポンプ22が連結されると共に、他端にはワンウェイクラッチ23を介して、作動油を受けて駆動される油圧モータ24が連結されており、何れもバッテリ13の前方位置で車体1に設けられている。
ここで、ワンウェイクラッチ23は、電動機20の回転軸及び油圧モータ24の回転軸にそれぞれ連結されており、油圧モータ24から電動機20への一方向にのみ駆動トルクを伝達可能で、電動機20からの駆動トルクに対しては空転して油圧モータ24への駆動トルクの伝達を行わないものである。尚、油圧ポンプ22を駆動する際の、電動機20の回転軸の回転方向と、油圧モータ24にて駆動される際の、電動機20の回転軸の回転方向とは一致させてある。又、電動機20には、その回転数を検出する回転センサ21が内蔵されており、この回転センサ21からの信号は制御装置15に入力される。
図3に示すように、制御弁18とタンク19とは、作動油をタンク19から制御弁18へと流すための供給用タンク配管Aと、作動油を制御弁18からタンク19へと流すための回収用タンク配管Bとで接続されており、タンク配管Aに油圧ポンプ22が介設されている。尚、リフト制御弁18Lと、ティルト制御弁18Tとはそれぞれ内部で接続されており、タンク配管Aから何れの制御弁にも作動油が供給され、又、何れの制御弁からもタンク配管Bを通して作動油が回収されるようになっている。
リフト制御弁18Lとリフトシリンダ4とはリフト配管Lで接続されており、図3に示すように、リフト配管Lはその一部が、作動油をリフト制御弁18Lからリフトシリンダ4へと流すための供給用リフト配管L1と、作動油をリフトシリンダ4からリフト制御弁18Lへと流すための回収用リフト配管L2とに分岐させて形成されている。リフト配管L1にはリフトシリンダ4からリフト制御弁18Lへの作動油の流れを阻止する逆止弁25が介設され、リフト配管L2にはリフト制御弁18Lからリフトシリンダ4への作動油の流れを阻止する逆止弁26が介設されている。そして、図3に示すように、リフト配管L2の、逆止弁26よりもリフトシリンダ4に近い位置に油圧モータ24が介設されている。ティルト制御弁18Tとティルトシリンダ7とは、ロッド側に接続されるティルト配管T1と、ボトム側に接続されるティルト配管T2とで接続されている。
このような油圧システムを備えるフォークリフトにおいてのフォーク9の昇降について、図4乃至図7を参照して説明する。尚、これらの図において示してある白抜きの矢印は、各部の動作及び作動油の流れを示している。
フォーク9を上昇させる場合には、運転者はリフト操作レバー16Lを運転者にとって手前方向に操作する。そうするとリフトスイッチ17Lがオンとなり、このオン信号を受けて制御装置15は電動機20にバッテリ13から電力を供給して力行制御し、電動機20を所定の回転数で駆動させる。これに伴って電動機20に連結されている油圧ポンプ22が駆動され、図4に示すように、油圧ポンプ22はタンク19から作動油を吸入し加圧してリフト制御弁18Lへ向けて吐出する。ここで、リフト制御弁18Lはリフト操作レバー16Lの操作により油圧ポンプ22側からリフトシリンダ4側へと作動油が流れるよう開弁されている。そのため、油圧ポンプ22からタンク配管Aを通して供給される作動油は、リフト制御弁18Lを経由し、リフト配管L(リフト配管L1)を通してリフトシリンダ4へと供給される。その結果、リフトシリンダ4が伸長し、これに伴いリフトブラケット8がフォーク9共々チェーン6により引き上げられ、上昇する。
尚、電動機20が駆動されると、ワンウェイクラッチ23にも駆動トルクが伝達されるものの、ワンウェイクラッチ23は空転するだけで電動機20により油圧モータ24が駆動されることはなく、又、逆止弁26によりリフト制御弁18Lからの作動油が油圧モータ24に流れ込むことも阻止されるので、油圧モータ24は停止している。
フォーク9を下降させる場合には、運転者はリフト操作レバー16Lを運転者にとって奥方向に操作する。そうすると、図5に示すように、リフト制御弁18Lはリフトシリンダ4側からタンク19側へと作動油が流れるよう開弁される。ここで、リフトシリンダ4のロッドにはリフトブラケット8やフォーク9、フォーク9上に載置された荷物などの自重が負荷としてかかっているため、リフト制御弁18Lが上記のように開弁されると、リフトシリンダ4内の作動油がリフト配管L(リフト配管L2)を通してタンク19へ向けて流れ出す。この作動油がリフト配管L2にある油圧モータ24に流れ込み、油圧モータ24が駆動される。油圧モータ24が駆動されると、その駆動トルクがワンウェイクラッチ23を介して電動機20に伝達される。このときの電動機20の回転数が回転センサ21から制御装置15に入力され、制御装置15は、必要に応じて駆動トルクによる回転とは逆方向に電動機20に回生制動をかけることで電動機20を所定の回転数に制御する。つまり、電動機20の回転数が上記の所定の回転数に満たないときは回生制御は行わず、上記の所定の回転数を超えているときに回生制御を行う。これにより、フォーク9はこの電動機20の回転数に応じた速度で下降する。又、制御装置15は、電動機20で発生した回生電力をバッテリ13へ送り、バッテリ13を充電する。油圧モータ24を駆動し油圧モータ24から出た作動油は、リフト制御弁18Lを経由し、タンク配管Bを通してタンク19に回収される。
尚、フォーク9が最下位置まで下降しきるか、リフト操作レバー16Lの操作が止められてリフト制御弁18Lが閉弁されるかして作動油の流れが停止するまでの間は、電動機20が油圧モータ24により駆動されるのに伴って油圧ポンプ22も駆動される。そのため、タンク19からタンク配管Aを通してリフト制御弁18Lへ作動油が供給される。しかし、図5に示すように、このようにして供給された作動油は制御弁18内を素通りしリフトシリンダ4からの作動油と合流して、タンク配管Bを通してタンク19に回収される。
フォーク9を下降させ、且つ、フォーク9を後傾させる場合には、運転者はリフト操作レバー16Lを運転者にとって奥方向に操作しながら、ティルト操作レバー16Tを運転者にとって手前方向に操作する。そうすると、ティルトスイッチ17Tがオンとなり、このオン信号を受けて制御装置15は電動機20を駆動させる。ティルト操作レバー16Tの操作により、ティルト制御弁18Tは、図6に示すように、油圧ポンプ22側からティルトシリンダ7のロッド側へと作動油が流れ、且つティルトシリンダ7のボトム側からタンク19側へと作動油が流れるよう開弁されている。そこで、電動機20により駆動された油圧ポンプ22からの作動油は、ティルト配管T1を通してティルトシリンダ7のロッド側へ供給され、ティルトシリンダ7のボトム側からはティルト配管T2を通して作動油がタンク19に回収される。こうしてティルトシリンダ7が短縮すると、マスト材3、延いてはマスト装置2が後方に引き倒されるよう傾動し、フォーク9が後傾する。
このとき、前述のようにフォーク9の下降に伴い油圧モータ24が駆動され、油圧モータ24からの駆動トルクがワンウェイクラッチ23を介して電動機20に伝達される。そのため、フォーク9の後傾のみをさせる場合と同様に、電動機20にバッテリ13から電力を供給し力行制御していると、油圧モータ24からの駆動トルクの分だけ余計に油圧ポンプ22へ駆動トルクが伝達され、必要以上に回転することになる。そこで、制御装置15は、回転センサ21からの電動機20の回転数に基づいて、電動機20の回転数が油圧ポンプ22の駆動に必要とされる所定の回転数以上であるときには電動機20に回生制動をかけることで電動機20を所定の回転数に制御する。このとき発生する回生電力は、バッテリ13へ送られ、バッテリ13が充電される。又、制御装置15は、回生制動を行い電動機20の回転数を所定の回転数とした後はその回転数を維持するが、油圧モータ24から伝達される駆動トルクを利用できるため、その分だけ電動機20で発生させる駆動トルクが少なくて済むので、バッテリ13が節約される。
又、フォーク9を下降させ、且つ、フォーク9を前傾させる場合には、運転者がリフト操作レバー16Lを運転者にとって奥方向に操作しながら、ティルト操作レバー16Tを運転者にとって奥方向に操作する。そうすると、ティルトスイッチ17Tがオンとなり、このオン信号を受けて、制御装置15は電動機20を駆動させる。ティルト操作レバー16Tの操作により、ティルト制御弁18Tは、図7に示すように、油圧ポンプ22側からティルトシリンダ7のボトム側へと作動油が流れ、且つティルトシリンダ7のロッド側からタンク19側へと作動油が流れるよう開弁されている。そこで、電動機20により駆動された油圧ポンプ22からの作動油は、ティルト配管T2を通してティルトシリンダ7のボトム側へ供給され、ティルトシリンダ7のロッド側からはティルト配管T1を通して作動油がタンク19に回収される。こうしてティルトシリンダ7が伸長すると、マスト材3、延いてはマスト装置2が前方に押し倒されるよう傾動し、フォーク9が前傾する。
この場合も前述の場合と同様に、フォーク9の下降に伴い油圧モータ24が駆動され、油圧モータ24からの駆動トルクがワンウェイクラッチ23を介して電動機20に伝達される。制御装置15は、回転センサ21からの電動機20の回転数に基づいて、電動機20の回転数が必要とされる所定の回転数以上であるときには電動機20に回生制動をかけることで電動機20を所定の回転数に制御し、このとき発生する回生電力でバッテリ13を充電する。又、電動機20の回転数を所定の回転数に維持する際、油圧モータ24から伝達される駆動トルクを利用できるため、電動機20での電力消費が抑えられる。
以上に説明したこの実施例によれば、フォーク9を下降させる際にリフトシリンダ4から回収される作動油を利用して油圧モータ24を駆動し、電動機20を回生制御して電力回生を行うことができるので、フォーク9の上昇のために使用したエネルギを回収してシステムの効率を上げることができ、フォークリフトとしての効率も上げることができる。又、油圧ポンプ22を駆動する電動機20と、油圧モータ24により駆動される電動機20とが同じものであるから、別に発電機を設ける場合に比べ設置スペースが少なくて済み、システム全体としての重量を比較的軽く抑えることができる。そのため、フォークリフトの大型化が抑えられ、フォークリフトの走行に係る負担なども抑えることができる。
更に、ワンウェイクラッチ23を介して電動機20と油圧モータ24とを連結してあるので、油圧モータ24が駆動されている際に電動機20にて油圧ポンプ22を駆動するとしても油圧モータ24の駆動が妨げられることはなく、むしろワンウェイクラッチ23で伝達される油圧モータ24からの駆動トルクを利用して油圧ポンプ22を駆動することができる。そのため、電動機20の力行制御にかかる電力を節約でき、又、余分な駆動トルクは回生制御により回収できるので非常に効率が良い。加えて、フォーク9を下降させている最中に、フォーク9を前傾又は後傾させる際には、作動油を充分に供給できていないとしても、既に油圧ポンプ22は油圧モータ24からの駆動トルクで駆動されているので、停止状態から駆動する場合よりもスムーズに回転数を上げて行くことができ、リフトシリンダ4やティルトシリンダ7、電動機20などにショックが生じることもない。
又更に、油圧モータ24を回収用リフト配管L2に介設し、逆止弁26よりもリフトシリンダ4に近い位置に設けてあるので、フォーク9を下降させる際には、リフトシリンダ4からの作動油を確実に油圧モータ24に供給して油圧モータ24を駆動することができると共に、フォーク9を上昇させる際には、作動油が油圧モータ24に供給されることを確実に防ぐことができる。又、リフトシリンダ4に近い位置で作動油を油圧モータ24に供給できるので、配管損失などでエネルギを失う前に油圧モータ24を駆動でき、より効果的に駆動トルクを発生させることができる。
尚、上記の実施例では、フォーク9を昇降させるリフトシリンダ4以外に、フォーク9を傾動させるティルトシリンダ7を備えているが、本発明はこれに限らず、フォーク9を(マスト装置2ごと)前後移動させる、いわゆるリーチ動作や、フォーク9を左右移動させる、いわゆるサイドシフト動作のための油圧シリンダなどを備えるものであってもよく、これらを複数備えるものであってもよい。更に、フォーク9と協働させて荷役作業を行う他の荷役具、アタッチメント装置を備え、これらを動作させる油圧シリンダや油圧モータを備えるものであってもよい。もちろん、使用する油圧シリンダや油圧モータの数や動作に応じて、操作レバーやその操作の有無を検出するスイッチ、制御弁を設ければよい。
又、上記の実施例では、本発明に係る駆動伝達装置としてワンウェイクラッチ23を用いているが、これに限らず、油圧モータ24から電動機20へ駆動トルクを伝達可能で、電動機20から油圧モータ24へ駆動トルクを伝達不可能な伝達手段を用いることができる。更に、本発明は、上記の実施例に示すようなフォークリフトに限らず、他の形態の車両や装置に適用することが可能であり、フォーク9の下降を利用して回生するもの以外の油圧システムにも適用することは可能である。
本発明の実施例に係るフォークリフトの側面図である。 本発明の実施例に係る機能ブロック図である。 本発明の実施例に係る油圧回路図である。 本発明の実施例に係る油圧回路図である。 本発明の実施例に係る油圧回路図である。 本発明の実施例に係る油圧回路図である。 本発明の実施例に係る油圧回路図である。
符号の説明
1 車体
2 マスト装置
4 リフトシリンダ
7 ティルトシリンダ
8 リフトブラケット
9 フォーク
13 バッテリ
15 制御装置
16L リフト操作レバー
16T ティルト操作レバー
17L リフトスイッチ
17T ティルトスイッチ
18L リフト制御弁
18T ティルト制御弁
19 タンク
20 電動機
21 回転センサ
22 油圧ポンプ
23 ワンウェイクラッチ
24 油圧モータ
25 逆止弁
26 逆止弁
A,B タンク配管
L,L1,L2 リフト配管
T1,T2 ティルト配管

Claims (3)

  1. 可動部材に所定動作をさせるための油圧アクチュエータを備え、電動機により駆動される油圧ポンプにより、作動油を貯溜するタンクから上記油圧アクチュエータへ作動油を供給し、又、上記油圧ポンプから作動油が供給されない状態で、上記可動部材を介して上記油圧アクチュエータにかかる負荷により、上記油圧アクチュエータから上記タンクへ作動油を回収する油圧システムであって、上記油圧アクチュエータと上記タンクとの間で設けられる油圧配管のうち、作動油を回収するための油圧配管に介設され、上記油圧アクチュエータから作動油を回収する際に、上記油圧アクチュエータからの作動油を受けて駆動される油圧モータと、該油圧モータ及び上記電動機とそれぞれ連結され、上記油圧モータから上記電動機へ駆動トルクを伝達する駆動伝達装置と、上記電動機が上記油圧モータにより駆動される際に、上記電動機の回転数に応じて上記電動機を回生制御する制御装置とを備え、前記可動部材は、荷物の取り扱いを行う荷役具であって、前記油圧アクチュエータは、前記油圧ポンプから作動油の供給を受けて作動して上記荷役具を所定方向へ動作させ、前記油圧ポンプから作動油が供給されない状態で、上記荷役具及び上記荷役具で取り扱っている荷物の自重を受けて作動して上記所定方向とは反対方向へ上記荷役具を動作させるものであり、前記油圧アクチュエータとして、少なくとも前記荷役具を昇降させるための昇降用油圧シリンダを備え、前記タンクから上記昇降用油圧シリンダへ作動油を供給して前記荷役具を上昇させ、上記昇降用油圧シリンダから前記タンクへ作動油を回収して前記荷役具を下降させるものであって、上記昇降用油圧シリンダ及び前記タンクとそれぞれ油圧配管により接続され、上記昇降用油圧シリンダへ作動油を供給する際には前記タンク側から上記昇降用油圧シリンダ側への作動油の流れを許容し、上記昇降用油圧シリンダから作動油を回収する際には上記昇降用油圧シリンダ側から前記タンク側への作動油の流れを許容する昇降用制御弁を備えており、前記油圧ポンプは、前記タンクと上記昇降用制御弁とを接続する油圧配管に介設され、前記電動機にて駆動されて前記タンクから作動油を吸入し上記昇降用制御弁へ向けて吐出するものであり、前記油圧モータは、上記昇降用油圧シリンダと上記昇降用制御弁とを接続する油圧配管に介設され、上記昇降用油圧シリンダから作動油を回収する際に上記昇降用油圧シリンダからの作動油を受けて駆動されるものであり、前記昇降用油圧シリンダと前記昇降用制御弁とを接続する油圧配管は、少なくともその一部を前記昇降用制御弁から前記昇降用油圧シリンダへ作動油を流すための第1の配管と、前記昇降用油圧シリンダから前記昇降用制御弁へ作動油を流すための第2の配管とに分岐させて形成されており、上記第1の配管に介設され、前記昇降用油圧シリンダから前記昇降用制御弁への作動油の流れを阻止する第1の逆止弁と、上記第2の配管に介設され、前記昇降用制御弁から前記昇降用油圧シリンダへの作動油の流れを阻止する第2の逆止弁とを備え、前記油圧モータが、上記第2の配管の、上記第2の逆止弁よりも前記昇降用油圧シリンダに近い位置に介設されることを特徴とする油圧システム。
  2. 前記荷役具は、荷物を載置するフォークであって、該フォークが車体に設けられたマストに沿って昇降可能に支持されており、前記油圧アクチュエータとして、少なくとも上記フォークを昇降させる昇降用油圧シリンダを備え、該昇降用油圧シリンダは、前記油圧ポンプから作動油の供給を受けて伸長して上記フォークを上昇させ、前記油圧ポンプから作動油が供給されない状態で、上記フォーク及び上記フォーク上の荷物の自重を受けて短縮して上記フォークを下降させるものであり、前記油圧モータが、上記昇降用油圧シリンダの短縮に伴い、該昇降用油圧シリンダから前記タンクへ回収される作動油を受けて駆動されることを特徴とする請求項1に記載の油圧システムを備えたフォークリフト。
  3. 前記荷役具は、荷物を載置するフォークであって、該フォークが車体に設けられたマストに沿って昇降可能で、且つ、車体に対し傾動可能に支持されており、前記第1の油圧アクチュエータとして、上記フォークを昇降させる昇降用油圧シリンダを備えると共に、前記第2の油圧アクチュエータとして、上記フォークを傾動させる傾動用油圧シリンダを備え、上記昇降用油圧シリンダは、前記油圧ポンプから作動油の供給を受けて伸長して上記フォークを上昇させ、前記油圧ポンプから作動油が供給されない状態で、上記フォーク及び上記フォーク上の荷物の自重を受けて短縮して上記フォークを下降させるものであり、上記傾動用油圧シリンダは、前記油圧ポンプから作動油を供給されて伸長又は短縮し、上記フォークを傾動させるものであり、前記油圧モータは、上記昇降用油圧シリンダの短縮に伴い、該昇降用油圧シリンダから前記タンクへ回収される作動油を受けて駆動され、前記制御装置は、前記電動機が前記油圧モータにより駆動され、且つ、上記傾動用油圧シリンダへ作動油を供給するために前記油圧ポンプを駆動する際に、前記電動機の回転数が所定回転数を超えると、前記電動機を回生制御することを特徴とする請求項1に記載の油圧システムを備えたフォークリフト。
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