JP4666106B2 - スクリュー圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、スクリュー圧縮機の効率向上策に関するものである。
従来より、冷媒や空気を圧縮する圧縮機として、スクリュー圧縮機が用いられている。例えば、特許文献1には、1つのスクリューロータと2つのゲートロータとを備えたシングルスクリュー圧縮機が開示されている。
このシングルスクリュー圧縮機について説明する。スクリューロータは、概ね円柱状に形成されており、その外周部に複数条の螺旋溝が刻まれている。スクリューロータは、ケーシング内に収容されている。スクリューロータの螺旋溝は、流体室を形成する。ゲートロータは、概ね平板状に形成されている。ゲートロータには、複数の長方形板状のゲートが放射状に設けられている。ゲートロータのゲートは、スクリューロータの螺旋溝と噛み合わされる。そして、スクリューロータが回転すると、ゲートが螺旋溝の始端(吸入側の端部)から終端(吐出側の端部)へ向かって相対的に移動し、流体が流体室へ吸入されて圧縮される。
特許文献2に開示されているように、スクリュー圧縮機には、潤滑油を流体室へ供給するための給油通路が設けられている。この特許文献2に開示されたスクリュー圧縮機では、潤滑油を貯留するための貯留室がケーシング内に形成され、貯留室内の潤滑油が貯留室と流体室の圧力差によって流体室へ供給される。流体室へ供給された潤滑油は、スクリューロータとケーシングの摺動部分の潤滑や、スクリューロータとケーシングの隙間をシールして流体室の気密性を確保するために利用される。また、流体室へ供給された潤滑油は、流体室内で圧縮される流体やスクリューロータを冷却するためにも利用される。
特開平06−042474号公報 特開平03−081591号公報
流体室内で圧縮される流体やスクリューロータの温度は、スクリュー圧縮機の運転容量が大きくなるほど上昇する。従って、流体室内の流体やスクリューロータの温度を抑えるために必要な潤滑油の供給量は、スクリュー圧縮機の運転容量が大きくなるにつれて増加する。
一方、上述したように、従来のスクリュー圧縮機では、貯留室内の潤滑油が貯留室と流体室の圧力差によって流体室へ供給される。つまり、貯留室と流体室の圧力差が同じ値であれば、スクリュー圧縮機の運転容量が変化しても、貯留室から流体室へ供給される潤滑油の流量は、概ね一定に保たれる。このため、スクリュー圧縮機の運転容量が小さい状態においても、流体室へ供給される潤滑油の流量は、その運転容量が大きい状態で必要となる値と同程度になってしまう。
ここで、スクリュー圧縮機の運転中において、スクリューロータは、流体室へ供給された潤滑油を掻き回しながら回転する。潤滑油にはある程度の粘性がある。このため、スクリューロータは、潤滑油の粘性に抗しながら回転することになる。つまり、電動機等の動力源からスクリューロータに伝達された動力は、流体室内の流体を圧縮するためだけでなく、潤滑油の粘性に抗してスクリューロータを回転させるためにも利用される。このため、流体室へ供給される潤滑油の流量は、スクリューロータの潤滑や冷却等が確実に行われる範囲で出来るだけ少ない方が望ましい。
ところが、貯留室内の潤滑油が貯留室と流体室の圧力差によって流体室へ供給される従来のスクリュー圧縮機では、その運転容量に拘わらず、流体室へ供給される潤滑油の流量が概ね一定となる。このため、スクリュー圧縮機の運転容量が小さい状態では、流体室へ供給される潤滑油の流量が過多となり、潤滑油の粘性に抗してスクリューロータを回転させるのに必要な動力が嵩んでスクリュー圧縮機の運転効率が低下するという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、スクリュー圧縮機の運転容量が小さい状態においてスクリューロータを駆動するのに必要な動力を削減し、スクリュー圧縮機の運転効率を向上させることにある。
第1の発明は、ケーシング(10)と、該ケーシング(10)のシリンダ部(30,35)に挿入されて流体室(23)を形成するスクリューロータ(40)とを備え、該スクリューロータ(40)が回転することによって流体を上記流体室(23)内へ吸入して圧縮するスクリュー圧縮機を対象とする。そして、潤滑油を貯留する油貯留室(17)と、上記油貯留室(17)内の潤滑油を該油貯留室(17)と上記流体室(23)の圧力差によって該流体室(23)へ供給するための給油通路(110)と、上記流体室(23)へ供給される潤滑油の流量を、上記スクリュー圧縮機の運転容量が低下するのに応じて減少させる流量調節手段(100)とを備えるものである。
第1の発明では、ケーシング(10)内にスクリューロータ(40)が収容される。スクリューロータ(40)を電動機等によって駆動すると、流体室(23)へ流体が吸入されて圧縮される。スクリューロータ(40)によって形成された流体室(23)へは、油貯留室(17)内の潤滑油が給油通路(110)を通じて供給される。スクリュー圧縮機(1)の運転中において、スクリューロータ(40)は、流体室(23)へ供給された潤滑油を掻き回しながら回転する。流量調節手段(100)は、油貯留室(17)から給油通路(110)を通って流体室(23)へ供給される潤滑油の流量を、スクリュー圧縮機(1)の運転容量に応じて調節する。つまり、この流量調節手段(100)は、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が小さくなるほど、流体室(23)へ供給される潤滑油の流量を減少させる。なお、流量調節手段(100)は、流体室(23)へ供給される潤滑油の流量を連続的に変化させてもよいし、段階的に変化させてもよい。
また、第1の発明は、上記の構成に加え、上記ケーシング(10)内に形成されて圧縮前の低圧流体が流入する低圧空間(S1)と、上記シリンダ部(30,35)の内周面に開口して吸入行程が終了した上記流体室(23)を上記低圧空間(S1)に連通させるバイパス通路(33)と、上記スクリューロータ(40)の軸方向へスライドすることによって上記シリンダ部(30,35)の内周面における上記バイパス通路(33)の開口面積を変化させるスライドバルブ(70)とを備える一方、上記給油通路(110)は、上記シリンダ部(30,35)における上記スライドバルブ(70)との摺接面(37)に出口端(121)が開口する固定側油通路(120)と、上記スライドバルブ(70)における上記シリンダ部(30,35)との摺接面(76)に入口端(131)が、該スライドバルブ(70)における上記スクリューロータ(40)との摺接面(72)に出口端(132)がそれぞれ開口する可動側油通路(130)とを備え、上記固定側油通路(120)及び上記可動側油通路(130)は、上記スライドバルブ(70)が上記バイパス通路(33)の開口面積が大きくなる方向へ移動するのに応じて、上記可動側油通路(130)の入口端(131)のうち上記固定側油通路(120)の出口端とオーバーラップする部分の面積が小さくなるように構成され、上記固定側油通路(120)及び上記可動側油通路(130)が上記流量調節手段(100)となっているものである。
第1の発明では、スクリュー圧縮機(1)にスライドバルブ(70)が設けられる。スライドバルブ(70)を移動させると、シリンダ部(30,35)の内周面におけるバイパス通路(33)の開口面積が変化する。このバイパス通路(33)の開口面積が変化すると、それに応じてスクリュー圧縮機(1)の運転容量が変化する。つまり、バイパス通路(33)の開口面積が拡大する方向へスライドバルブ(70)を移動させると、流体室(23)からバイパス通路(33)を通って低圧空間(S1)へ戻る流体の流量が増加し、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が減少する。逆に、バイパス通路(33)の開口面積が縮小する方向へスライドバルブ(70)を移動させると、流体室(23)からバイパス通路(33)を通って低圧空間(S1)へ戻る流体の流量が減少し、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が増加する。
第1の発明では、シリンダ部(30,35)に固定側油通路(120)が形成され、スライドバルブ(70)に可動側油通路(130)が形成される。油貯留室(17)から流体室(23)へ向かって流れる潤滑油は、固定側油通路(120)の出口端(121)から可動側油通路(130)の入口端(131)へ流入し、可動側油通路(130)の出口端(132)から流体室(23)へ向けて供給される。この発明において、スライドバルブ(70)がバイパス通路(33)の開口面積が大きくなる方向へ移動すると、それに伴って、可動側油通路(130)の入口端(131)のうち固定側油通路(120)の出口端(121)とオーバーラップする部分の面積が小さくなる。このため、バイパス通路(33)の開口面積が拡大してスクリュー圧縮機(1)の運転容量が低下すると、固定側油通路(120)から可動側油通路(130)へ流入する潤滑油の流量が減少し、可動側油通路(130)から流体室(23)へ供給される潤滑油の流量が減少する。
また、第1の発明は、上記の構成に加え、上記可動側油通路(130)は、その入口端(131)側の部分が複数の分岐通路(133,134)に分岐しており、上記スライドバルブ(70)における上記シリンダ部(30,35)との摺接面(76)において、上記可動側油通路(130)の各分岐通路(133,134)は、上記スライドバルブ(70)が上記バイパス通路(33)の開口面積が大きくなる方向へ移動するのに応じて、上記固定側油通路(120)と連通する分岐通路(133,134)の数が減るような位置に開口しているものである。
第1の発明では、可動側油通路(130)の分岐通路(133,134)が、スライドバルブ(70)におけるシリンダ部(30,35)との摺接面(76)に開口する。バイパス通路(33)の開口面積が大きくなる方向へスライドバルブ(70)が移動すると、それに伴って、可動側油通路(130)の分岐通路(133,134)のうち固定側油通路(120)と連通するものの数が減少する。つまり、スライドバルブ(70)がバイパス通路(33)の開口面積が大きくなる方向へ移動すると、可動側油通路(130)の入口端(131)のうち固定側油通路(120)の出口端(121)とオーバーラップする部分の面積が縮小する。
本発明のスクリュー圧縮機(1)では、油貯留室(17)と流体室(23)の圧力差によって潤滑油が流体室(23)へ供給される。このため、何の対策も講じなければ、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が変化しても、油貯留室(17)と流体室(23)の圧力差が一定である限り、流体室(23)へ供給される潤滑油の流量も一定に保たれる。
これに対し、本発明では、スクリュー圧縮機(1)に流量調節手段(100)が設けられている。そして、この流量調節手段(100)は、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が低下すると、それに対応して流体室(23)へ供給される潤滑油の流量を減少させる。
つまり、本発明のスクリュー圧縮機(1)では、その運転容量が低下して流体室(23)への潤滑油の供給量が少なくて済む状態になると、流量調節手段(100)が流体室(23)への潤滑油の供給量を減少させる。そして、流体室(23)への潤滑油の供給量が減少すると、潤滑油の粘性に抗してスクリューロータ(40)を回転させるのに必要な動力が減少する。
従って、本発明によれば、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が小さくなった状態でスクリューロータ(40)を駆動するのに必要な動力を充分に低下させることができ、スクリュー圧縮機(1)の運転容量に拘わらず、スクリュー圧縮機(1)の運転効率を高く保つことができる。
また、本発明において、スクリュー圧縮機(1)の運転容量を変更するためにスライドバルブ(70)を移動させると、それに伴って、可動側油通路(130)の入口端(131)のうち固定側油通路(120)の出口端(121)とオーバーラップする部分の面積が変化する。その結果、固定側油通路(120)から可動側油通路(130)へ流入する潤滑油の流量が変化し、可動側油通路(130)から流体室(23)へ供給される潤滑油の流量が変化する。
このように、本発明によれば、スクリュー圧縮機(1)の運転容量を変化させるために移動するスライドバルブ(70)を利用して、可動側油通路(130)から流体室(23)へ供給される潤滑油の流量を変化させることができる。従って、これらの各発明によれば、新たなセンサや制御器などを追加することなく、流体室(23)へ供給される潤滑油の流量を、スクリュー圧縮機(1)の運転容量に応じて確実に変化させることができる。
実施形態1のシングルスクリュー圧縮機の概略構成図である。 実施形態1のシングルスクリュー圧縮機の要部の構成を示す断面図である。 図2におけるA−A断面を示す断面図である。 シングルスクリュー圧縮機の要部を抜き出して示す斜視図である。 実施形態1のスライドバルブの斜視図である。 実施形態1のスライドバルブの正面図である。 図2の一部を拡大して示すシングルスクリュー圧縮機の断面図であって、シングルスクリュー圧縮機の運転容量が最大になっている状態を示す。 図2の一部を拡大して示すシングルスクリュー圧縮機の断面図であって、シングルスクリュー圧縮機の運転容量が最小になっている状態を示す。 シングルスクリュー圧縮機の圧縮機構の動作を示す平面図であって、(A)は吸込行程を示し、(B)は圧縮行程を示し、(C)は吐出行程を示す。 参考技術1のシングルスクリュー圧縮機についての図7相当図である。 参考技術1のシングルスクリュー圧縮機についての図8相当図である。 参考技術2のシングルスクリュー圧縮機の概略構成図である。 参考技術2のシングルスクリュー圧縮機の要部の概略構成図である。 参考技術3のシングルスクリュー圧縮機の要部の概略構成図である。 参考技術4のシングルスクリュー圧縮機の要部の概略断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本実施形態のシングルスクリュー圧縮機(1)(以下、単にスクリュー圧縮機と言う。)は、冷凍サイクルを行う冷媒回路に設けられて冷媒を圧縮するためのものである。
〈スクリュー圧縮機の全体構成〉
図1に示すように、スクリュー圧縮機(1)では、圧縮機構(20)とそれを駆動する電動機(15)とが1つのケーシング(10)に収容されている。このスクリュー圧縮機(1)は、半密閉型に構成されている。
ケーシング(10)は、横長の円筒状に形成されている。ケーシング(10)の内部空間は、ケーシング(10)の一端側に位置する低圧空間(S1)と、ケーシング(10)の他端側に位置する高圧空間(S2)とに仕切られている。ケーシング(10)には、低圧空間(S1)に連通する吸入管接続部(11)と、高圧空間(S2)に連通する吐出管接続部(12)とが設けられている。冷媒回路の蒸発器から流れてきた低圧ガス冷媒(即ち、低圧流体)は、吸入管接続部(11)を通って低圧空間(S1)へ流入する。また、圧縮機構(20)から高圧空間(S2)へ吐出された圧縮後の高圧ガス冷媒は、吐出管接続部(12)を通って冷媒回路の凝縮器へ供給される。
ケーシング(10)内では、低圧空間(S1)に電動機(15)が配置され、低圧空間(S1)と高圧空間(S2)の間に圧縮機構(20)が配置されている。圧縮機構(20)の駆動軸(21)は、電動機(15)に連結されている。スクリュー圧縮機(1)の電動機(15)には、商用電源(201)に接続されている。電動機(15)は、商用電源(201)から交流を供給されて一定の回転速度で回転する。
また、ケーシング(10)内では、高圧空間(S2)に油分離器(16)が配置されている。油分離器(16)は、圧縮機構(20)から吐出された冷媒から冷凍機油を分離する。高圧空間(S2)における油分離器(16)の下方には、潤滑油である冷凍機油を貯留するための油貯留室(17)が形成されている。油分離器(16)において冷媒から分離された冷凍機油は、下方へ流れ落ちて油貯留室(17)に蓄えられる。
図2,図3に示すように、圧縮機構(20)は、ケーシング(10)内に形成された円筒壁(30)と、該円筒壁(30)の中に配置された1つのスクリューロータ(40)と、該スクリューロータ(40)に噛み合う2つのゲートロータ(50)とを備えている。円筒壁(30)は、後述する軸受ホルダ(35)と共に、シリンダ部を構成している。スクリューロータ(40)には、駆動軸(21)が挿通されている。スクリューロータ(40)と駆動軸(21)は、キー(22)によって連結されている。駆動軸(21)は、スクリューロータ(40)と同軸上に配置されている。
円筒壁(30)の高圧空間(S2)側の端部には、軸受ホルダ(35)が挿入されている。軸受ホルダ(35)は、やや厚肉の概ね円筒状に形成されている。軸受ホルダ(35)の外径は、円筒壁(30)の内周面(即ち、スクリューロータ(40)の外周面と摺接する面)の直径と実質的に等しくなっている。軸受ホルダ(35)の外周面のうち後述するスライドバルブ(70)と摺接する部分は、摺接面であるガイド面(37)となっている。軸受ホルダ(35)の内側には、玉軸受(36)が設けられている。玉軸受(36)には駆動軸(21)の先端部が挿通されており、この玉軸受(36)が駆動軸(21)を回転自在に支持する。
図4に示すように、スクリューロータ(40)は、概ね円柱状に形成された金属製の部材である。スクリューロータ(40)は、円筒壁(30)に回転可能に嵌合しており、その外周面が円筒壁(30)の内周面と摺接する。スクリューロータ(40)の外周部には、スクリューロータ(40)の一端から他端へ向かって螺旋状に延びる螺旋溝(41)が複数(本実施形態では、6本)形成されている。
スクリューロータ(40)の各螺旋溝(41)は、図4における手前側の端部が始端となり、同図における奥側の端部が終端となっている。また、スクリューロータ(40)は、同図における手前側の端部(吸入側の端部)がテーパー状に形成されている。図3に示すスクリューロータ(40)では、テーパー面状に形成されたその手前側の端面に螺旋溝(41)の始端が開口する一方、その奥側の端面に螺旋溝(41)の終端は開口していない。
各ゲートロータ(50)は、樹脂製の部材である。各ゲートロータ(50)には、長方形板状に形成された複数(本実施形態では、11枚)のゲート(51)が放射状に設けられている。各ゲートロータ(50)は、円筒壁(30)の外側に、スクリューロータ(40)の回転軸に対して軸対称となるように配置されている。各ゲートロータ(50)の軸心は、スクリューロータ(40)の軸心と直交している。各ゲートロータ(50)は、ゲート(51)が円筒壁(30)の一部を貫通してスクリューロータ(40)の螺旋溝(41)に噛み合うように配置されている。
ゲートロータ(50)は、金属製のロータ支持部材(55)に取り付けられている(図4を参照)。ロータ支持部材(55)は、基部(56)とアーム部(57)と軸部(58)とを備えている。基部(56)は、やや肉厚の円板状に形成されている。アーム部(57)は、ゲートロータ(50)のゲート(51)と同数だけ設けられており、基部(56)の外周面から外側へ向かって放射状に延びている。軸部(58)は、棒状に形成されて基部(56)に立設されている。軸部(58)の中心軸は、基部(56)の中心軸と一致している。ゲートロータ(50)は、基部(56)及びアーム部(57)における軸部(58)とは反対側の面に取り付けられている。各アーム部(57)は、ゲート(51)の背面に当接している。
ゲートロータ(50)が取り付けられたロータ支持部材(55)は、円筒壁(30)に隣接してケーシング(10)内に区画形成されたゲートロータ室(90)に収容されている(図3を参照)。図3におけるスクリューロータ(40)の右側に配置されたロータ支持部材(55)は、ゲートロータ(50)が下端側となる姿勢で設置されている。一方、同図におけるスクリューロータ(40)の左側に配置されたロータ支持部材(55)は、ゲートロータ(50)が上端側となる姿勢で設置されている。各ロータ支持部材(55)の軸部(58)は、ゲートロータ室(90)内の軸受ハウジング(91)に玉軸受(92,93)を介して回転自在に支持されている。なお、各ゲートロータ室(90)は、低圧空間(S1)に連通している。
圧縮機構(20)では、円筒壁(30)の内周面と、スクリューロータ(40)の螺旋溝(41)と、ゲートロータ(50)のゲート(51)とによって囲まれた空間が流体室(23)になる。スクリューロータ(40)の螺旋溝(41)は、吸入側端部において低圧空間(S1)に開放しており、この開放部分が圧縮機構(20)の吸入口(24)になっている。
スクリュー圧縮機(1)には、容量調節用のスライドバルブ(70)が設けられている。このスライドバルブ(70)は、スライドバルブ収納部(31)内に設けられている。スライドバルブ収納部(31)は、円筒壁(30)がその周方向の2カ所において径方向外側に膨出した部分であって、吐出側の端部(図2における右端部)から吸入側の端部(同図における左端部)へ向かって延びる概ね半円筒形状に形成されている。スライドバルブ(70)は、円筒壁(30)の軸心方向にスライド可能に構成されており、スライドバルブ収納部(31)へ挿入された状態でスクリューロータ(40)の周側面と対面する。スライドバルブ(70)の詳細な構造は後述する。
ケーシング(10)内には、円筒壁(30)の外側に連通路(32)が形成されている。連通路(32)は、各スライドバルブ収納部(31)に対応して1つずつ形成されている。連通路(32)は、円筒壁(30)の軸方向へ延びる通路であって、その一端が低圧空間(S1)に開口し、その他端がスライドバルブ収納部(31)の吸入側の端部に開口している。円筒壁(30)のうち連通路(32)の他端(図2における右端)に隣接する部分は、スライドバルブ(70)の先端面(P2)が当接するシート部(13)を構成している。また、シート部(13)では、スライドバルブ(70)の先端面(P2)と向かい合う面がシート面(P1)を構成している。
スライドバルブ(70)が高圧空間(S2)寄り(図1における駆動軸(21)の軸方向を左右方向とした場合の右側寄り)へスライドすると、スライドバルブ収納部(31)の端面(P1)とスライドバルブ(70)の端面(P2)との間に軸方向隙間が形成される。この軸方向隙間は、流体室(23)から低圧空間(S1)へ冷媒を戻すためのバイパス通路(33)を、連通路(32)と共に構成している。つまり、バイパス通路(33)は、その一端が低圧空間(S1)に連通し、その他端が円筒壁(30)の内周面に開口可能となっている。スライドバルブ(70)を移動させてバイパス通路(33)の開度を変更すると、圧縮機構(20)の容量が変化する。また、スライドバルブ(70)は、流体室(23)と高圧空間(S2)とを連通させるための吐出口(25)が形成されている。
上記スクリュー圧縮機(1)には、スライドバルブ(70)をスライド駆動させるためのスライドバルブ駆動機構(80)が設けられている。このスライドバルブ駆動機構(80)は、軸受ホルダ(35)に固定されたシリンダ(81)と、該シリンダ(81)内に装填されたピストン(82)と、該ピストン(82)のピストンロッド(83)に連結されたアーム(84)と、該アーム(84)とスライドバルブ(70)とを連結する連結ロッド(85)と、アーム(84)を図1の右方向(アーム(84)をケーシング(10)から引き離す方向)に付勢するスプリング(86)とを備えている。
図2に示すスライドバルブ駆動機構(80)では、ピストン(82)の左側空間(ピストン(82)のスクリューロータ(40)側の空間)の内圧が、ピストン(82)の右側空間(ピストン(82)のアーム(84)側の空間)の内圧よりも高くなっている。そして、スライドバルブ駆動機構(80)は、ピストン(82)の右側空間の内圧(即ち、右側空間内のガス圧)を調節することによって、スライドバルブ(70)の位置を調整するように構成されている。
スクリュー圧縮機(1)の運転中において、スライドバルブ(70)では、その軸方向の端面の一方に圧縮機構(20)の吸入圧が、他方に圧縮機構(20)の吐出圧がそれぞれ作用する。このため、スクリュー圧縮機(1)の運転中において、スライドバルブ(70)には、常にスライドバルブ(70)を低圧空間(S1)側へ押す方向の力が作用する。従って、スライドバルブ駆動機構(80)におけるピストン(82)の左側空間及び右側空間の内圧を変更すると、スライドバルブ(70)を高圧空間(S2)側へ引き戻す方向の力の大きさが変化し、その結果、スライドバルブ(70)の位置が変化する。
〈スライドバルブの構成〉
スライドバルブ(70)について、図5,図6を参照しながら詳細に説明する。
スライドバルブ(70)は、弁体部(71)と、ガイド部(75)と、連結部(77)とによって構成されている。このスライドバルブ(70)において、弁体部(71)とガイド部(75)と連結部(77)とは、1つの金属製の部材で構成されている。つまり、弁体部(71)とガイド部(75)と連結部(77)とは、一体に形成されている。
弁体部(71)は、図3にも示すように、中実の円柱の一部を削ぎ落としたような形状となっており、削ぎ落とされた部分がスクリューロータ(40)を向く姿勢でケーシング(10)内に設置されている。弁体部(71)において、スクリューロータ(40)と向かい合う摺接面(72)は、その曲率半径が円筒壁(30)の内周面の曲率半径と等しい円弧面となっており、弁体部(71)の軸方向へ延びている。この弁体部(71)の摺接面(72)は、スクリューロータ(40)と摺接すると共に、螺旋溝(41)によって形成された流体室(23)に臨んでいる。
弁体部(71)では、一方の端面(図6における左端面)が、弁体部(71)の軸方向と直交する平坦面となっている。この端面は、スライドバルブ(70)のスライド方向における先端面(P2)となっている。また、弁体部(71)では、他方の端面(同図における右端面)が、弁体部(71)の軸方向に対して傾斜した傾斜面となっている。この傾斜面となった弁体部(71)の他端面の傾きは、スクリューロータ(40)の螺旋溝(41)の傾きと同じである。
ガイド部(75)は、断面がT字形の柱状に形成されている。このガイド部(75)において、T字形の横棒に対応する側面(即ち、図5において手前側を向いている側面)は、その曲率半径が円筒壁(30)の内周面の曲率半径と等しい円弧面となっており、軸受ホルダ(35)の外周面と摺接する摺接面(76)を構成している。つまり、この摺接面(76)は、軸受ホルダ(35)のガイド面(37)と摺接している。スライドバルブ(70)において、ガイド部(75)は、その摺接面(76)が弁体部(71)の摺接面(72)と同じ側を向く姿勢で、弁体部(71)の傾斜面となった端面から間隔をおいて配置されている。
連結部(77)は、比較的短い柱状に形成され、弁体部(71)とガイド部(75)を連結している。この連結部(77)は、弁体部(71)の摺接面(72)やガイド部(75)の摺接面(76)とは反対側にオフセットした位置に設けられている。そして、スライドバルブ(70)では、弁体部(71)とガイド部(75)の間の空間とガイド部(75)の背面側(即ち、摺接面(76)とは反対側)の空間とが吐出ガスの通路を形成し、弁体部(71)の摺接面(72)とガイド部(75)の摺接面(76)との間が吐出口(25)となっている。
〈給油通路の構成〉
スクリュー圧縮機(1)には、油貯留室(17)に貯留された冷凍機油を圧縮機構(20)へ供給するための給油通路(110)が形成されている。
図2に示すように、軸受ホルダ(35)には固定側油通路(120)が形成され、スライドバルブ(70)には可動側油通路(130)が形成されている。固定側油通路(120)及び可動側油通路(130)は、給油通路(110)の一部を構成している。図示しないが、固定側油通路(120)は、油貯留室(17)に連通している。
図7,図8に示すように、固定側油通路(120)の出口端(121)は、軸受ホルダ(35)のガイド面(37)に開口している。この出口端(121)は、ガイド面(37)に開口する凹陥部(122)によって構成されている。この凹陥部(122)は、スライドバルブ(70)のスライド方向(即ち、スクリューロータ(40)の軸方向)へ延びる比較的短い溝である。
可動側油通路(130)は、その入口端(131)側の部分が第1分岐通路(133)と第2分岐通路(134)とに分岐している。図5,図6にも示すように、第1分岐通路(133)と第2分岐通路(134)は、いずれも円形断面の通路であって、それぞれがガイド部(75)の摺接面(76)に開口している。この摺接面(76)における第1分岐通路(133)及び第2分岐通路(134)の開口端は、可動側油通路(130)の入口端(131)を構成している。この摺接面(76)において、第1分岐通路(133)の開口端と第2分岐通路(134)の開口端とは、スライドバルブ(70)のスライド方向(即ち、凹陥部(122)の伸長方向)に並んでいる。また、摺接面(76)において、第1分岐通路(133)の開口端と第2分岐通路(134)の開口端とは、軸受ホルダ(35)のガイド面(37)に開口する凹陥部(122)と対面可能な位置に配置されている。この摺接面(76)における各分岐通路(133,134)の開口端の詳細な位置については、後述する。
可動側油通路(130)の出口端(132)は、弁体部(71)の摺接面(72)に形成されている。つまり、可動側油通路(130)の出口端(132)は、スクリューロータ(40)の外周面に対面している。そして、この出口端(132)から噴出した冷凍機油は、スクリューロータ(40)の螺旋溝(41)によって形成された流体室(23)へ流入する。
スライドバルブ(70)の摺接面(76)における可動側油通路(130)の入口端(131)の位置について、図7,図8を参照しながら詳細に説明する。
図7に示す状態では、スライドバルブ(70)が低圧空間(S1)側へ最も押し込まれており、スライドバルブ(70)の先端面(P2)が円筒壁(30)のシート面(P1)に密着している。一方、図8に示す状態では、スライドバルブ(70)が高圧空間(S2)側へ最も引き出されており、スライドバルブ(70)の先端面(P2)と円筒壁(30)のシート面(P1)との距離が最大になっている。そして、可動側油通路(130)の入口端(131)を構成する第1及び第2分岐通路(133,134)の開口端は、図7に示す状態では両方が凹陥部(122)と連通し、図8に示す状態では第1分岐通路(133)の開口端だけが凹陥部(122)と連通するような位置に設けられている。なお、図8に示す状態において、第2分岐通路(134)の開口端は、軸受ホルダ(35)のガイド面(37)によって塞がれている。
本実施形態のスクリュー圧縮機(1)では、第1及び第2分岐通路(133,134)を備える可動側油通路(130)と、出口端(121)が凹陥部(122)によって構成される固定側油通路(120)とが、流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量をスクリュー圧縮機(1)の運転容量に応じて調節する流量調節手段(100)を構成している。
−スクリュー圧縮機の運転動作−
スクリュー圧縮機(1)の全体的な運転動作について、図9を参照しながら説明する。
スクリュー圧縮機(1)において電動機(15)を起動すると、駆動軸(21)が回転するのに伴ってスクリューロータ(40)が回転する。このスクリューロータ(40)の回転に伴ってゲートロータ(50)も回転し、圧縮機構(20)が吸入行程、圧縮行程および吐出行程を繰り返す。ここでは、図9においてドットを付した流体室(23)に着目して説明する。
図9(A)において、ドットを付した流体室(23)は、低圧空間(S1)に連通している。また、この流体室(23)が形成されている螺旋溝(41)は、同図の下側に位置するゲートロータ(50)のゲート(51)と噛み合わされている。スクリューロータ(40)が回転すると、このゲート(51)が螺旋溝(41)の終端へ向かって相対的に移動し、それに伴って流体室(23)の容積が拡大する。その結果、低圧空間(S1)の低圧ガス冷媒が吸入口(24)を通じて流体室(23)へ吸い込まれる。
スクリューロータ(40)が更に回転すると、図9(B)の状態となる。同図において、ドットを付した流体室(23)は、閉じきり状態となっている。つまり、この流体室(23)が形成されている螺旋溝(41)は、同図の上側に位置するゲートロータ(50)のゲート(51)と噛み合わされ、このゲート(51)によって低圧空間(S1)から仕切られている。そして、スクリューロータ(40)の回転に伴ってゲート(51)が螺旋溝(41)の終端へ向かって移動すると、流体室(23)の容積が次第に縮小する。その結果、流体室(23)内のガス冷媒が圧縮される。
スクリューロータ(40)が更に回転すると、図9(C)の状態となる。同図において、ドットを付した流体室(23)は、吐出口(25)を介して高圧空間(S2)と連通した状態となっている。そして、スクリューロータ(40)の回転に伴ってゲート(51)が螺旋溝(41)の終端へ向かって移動すると、圧縮された冷媒ガスが流体室(23)から高圧空間(S2)へ押し出されてゆく。
−運転容量の調節−
スライドバルブ(70)を用いた圧縮機構(20)の容量調節について、図2を参照しながら説明する。なお、圧縮機構(20)の容量とは、“単位時間当たりに圧縮機構(20)から高圧空間(S2)へ吐出される冷媒の量”を意味する。この圧縮機構(20)の容量は、スクリュー圧縮機(1)の運転容量と同義である。
スライドバルブ(70)が図2の左側へ最も押し込まれた状態では、スライドバルブ(70)の先端面(P2)がシート部(13)のシート面(P1)に押し付けられ、圧縮機構(20)の容量が最大となる。つまり、この状態では、バイパス通路(33)がスライドバルブ(70)の弁体部(71)によって完全に塞がれ、低圧空間(S1)から流体室(23)へ吸入された冷媒ガスの全てが高圧空間(S2)へ吐出される。
一方、スライドバルブ(70)が図2の右側へ退き、スライドバルブ(70)の先端面(P2)がシート面(P1)から離れると、円筒壁(30)の内周面にバイパス通路(33)が開口する。この状態において、低圧空間(S1)から流体室(23)へ吸入された冷媒ガスは、その一部が圧縮行程途中の流体室(23)からバイパス通路(33)を通って低圧空間(S1)へ戻り、残りが最後まで圧縮されて高圧空間(S2)へ吐出される。
そして、スライドバルブ(70)の先端面(P2)とスライドバルブ収納部(31)のシート面(P1)との間隔が広がると(つまり、円筒壁(30)の内周面におけるバイパス通路(33)の開口面積が拡大すると)、それにつれてバイパス通路(33)を通って低圧空間(S1)へ戻る冷媒の量が増大し、高圧空間(S2)へ吐出される冷媒の量が減少する。つまり、スライドバルブ(70)の先端面(P2)とスライドバルブ収納部(31)のシート面(P1)との間隔が広がるほど、圧縮機構(20)の容量が小さくなる。
なお、流体室(23)から高圧空間(S2)へ吐出される冷媒は、先ずスライドバルブ(70)に形成された吐出口(25)へ流入する。その後、この冷媒は、スライドバルブ(70)のガイド部(75)の背面側に形成された通路を通って高圧空間(S2)へ流入する。
−圧縮機構への給油−
先ず、油貯留室(17)の冷凍機油を圧縮機構(20)へ供給する動作について説明する。
上述したように、スクリュー圧縮機(1)に設けられた給油通路(110)は、固定側油通路(120)と可動側油通路(130)とを備えており、固定側油通路(120)と可動側油通路(130)が互いに連通している。また、給油通路(110)が接続する油貯留室(17)は、ケーシング(10)内の高圧空間(S2)に形成されており、油貯留室(17)に貯留された冷凍機油の圧力は、圧縮機構(20)から吐出された高圧ガス冷媒の圧力と実質的に等しくなっている。一方、可動側油通路(130)の出口端(132)は、スライドバルブ(70)の摺接面(72)に開口しており、吸入行程中の流体室(23)に連通し得る。吸入行程中の流体室(23)へは、低圧空間(S1)から低圧ガス冷媒が流入する。つまり、吸入行程中の流体室(23)の内圧は、低圧空間(S1)内の低圧ガス冷媒の圧力と実質的に等しくなっている。
このように、共に給油通路(110)に接続する油貯留室(17)と流体室(23)の間には、圧力差がある。このため、油貯留室(17)内の高圧の冷凍機油は、給油通路(110)を流れて流体室(23)へ供給される。つまり、本実施形態のスクリュー圧縮機(1)では、油貯留室(17)と流体室(23)の圧力差を利用して、油貯留室(17)内の冷凍機油が流体室(23)へ供給される。流体室(23)へ供給された冷凍機油は、圧縮機構(20)における摺動部分(例えば、スクリューロータ(40)と円筒壁(30)の摺動部分)へ供給され、この摺動部分を潤滑する。また、流体室(23)へ流入した冷凍機油の一部は、スクリューロータ(40)と円筒壁(30)の隙間へ流入して油膜を形成し、隣接する螺旋溝(41)の間をシールする。
次に、流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量を調節する動作について、図7,図8を参照しながら説明する。
図7に示す状態では、スライドバルブ(70)が低圧空間(S1)側へ最も押し込まれており、スライドバルブ(70)の先端面(P2)が円筒壁(30)のシート面(P1)に密着している。この状態では、バイパス通路(33)がスライドバルブ(70)の弁体部(71)によって完全に塞がれ、低圧空間(S1)から流体室(23)へ吸入された冷媒ガスの全てが高圧空間(S2)へ吐出される。従って、この状態では、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が最大となる。
この図7に示す状態では、可動側油通路(130)の第1分岐通路(133)と第2分岐通路(134)の両方が、固定側油通路(120)の出口端(121)を構成する凹陥部(122)に開口する。このため、固定側油通路(120)を通過した冷凍機油は、第1分岐通路(133)と第2分岐通路(134)の両方へ流入し、その後に可動側油通路(130)の出口端(132)から流体室(23)へ向けて噴出する。
一方、図8に示す状態では、スライドバルブ(70)が高圧空間(S2)側へ最も引き出されており、スライドバルブ(70)の先端面(P2)と円筒壁(30)のシート面(P1)との距離が最大になっている。つまり、この状態では、円筒壁(30)の内周面におけるバイパス通路(33)の開口面積が最大となり、流体室(23)からバイパス通路(33)を通って低圧空間(S1)へ戻されるガス冷媒の流量が最大となる。従って、この状態では、圧縮機構(20)から高圧空間(S2)へ吐出される冷媒の流量が最少となり、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が最小となる。
この図8に示す状態では、可動側油通路(130)の第1分岐通路(133)だけが固定側油通路(120)の出口端(121)を構成する凹陥部(122)に開口し、その第2分岐通路(134)は軸受ホルダ(35)のガイド面(37)によって塞がれる。このため、固定側油通路(120)を通過した冷凍機油は、第1分岐通路(133)だけに流入し、その後に可動側油通路(130)の出口端(132)から流体室(23)へ向けて噴出する。この状態において、可動側油通路(130)の入口端(131)のうち固定側油通路(120)の出口端(121)とオーバーラップする部分の面積(即ち、冷凍機油が固定側油通路(120)から可動側油通路(130)へ流入する際に通過する部分の面積)は、図7に示す状態に比べて小さくなっている。従って、可動側油通路(130)から流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量は、図8に示す状態の方が図7に示す状態に比べて少なくなる。
このように、スライドバルブ(70)の先端面(P2)から円筒壁(30)のシート面(P1)までの距離が所定値よりも短い状態では、可動側油通路(130)の第1分岐通路(133)と第2分岐通路(134)の両方が固定側油通路(120)に開口し、スライドバルブ(70)の先端面(P2)から円筒壁(30)のシート面(P1)までの距離が所定値以上である状態では、可動側油通路(130)の第1分岐通路(133)だけが固定側油通路(120)に開口する。従って、可動側油通路(130)から流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量は、スクリュー圧縮機(1)の運転容量の変化に対応して段階的に(本実施形態では二段階に)変化する。
−実施形態1の効果−
本実施形態のスクリュー圧縮機(1)では、油貯留室(17)と流体室(23)の圧力差によって冷凍機油が流体室(23)へ供給される。このため、何の対策も講じなければ、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が変化しても、油貯留室(17)と流体室(23)の圧力差が一定である限り、流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量も一定に保たれる。
これに対し、本実施形態のスクリュー圧縮機(1)では、軸受ホルダ(35)に固定側油通路(120)が、スライドバルブ(70)に可動側油通路(130)がそれぞれ形成されており、可動側油通路(130)の入口端(131)のうち固定側油通路(120)の出口端(121)とオーバーラップする部分の面積が、スライドバルブ(70)の位置によって変化する。そして、このスクリュー圧縮機(1)では、その運転容量が小さくなるほど、固定側油通路(120)及び可動側油通路(130)を通じて流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量が減少する。
つまり、本実施形態のスクリュー圧縮機(1)では、その運転容量が低下して流体室(23)への冷凍機油の供給量が少なくて済む状態になると、実際に流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量が減少する。そして、流体室(23)への冷凍機油の供給量が減少すると、冷凍機油の粘性に抗してスクリューロータ(40)を回転させるのに必要な動力が減少し、電動機(15)の消費電力が減少する。従って、本実施形態によれば、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が小さくなった状態でスクリューロータ(40)を駆動するのに必要な動力を充分に低下させることができ、スクリュー圧縮機(1)の運転容量に拘わらず、スクリュー圧縮機(1)の運転効率を高く保つことができる。
上述したように、本実施形態のスクリュー圧縮機(1)では、その運転容量を変更するためにスライドバルブ(70)を移動させると、それに伴って可動側油通路(130)の入口端(131)のうち固定側油通路(120)の出口端(121)とオーバーラップする部分の面積が変化し、可動側油通路(130)から流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量が変化する。このように、本実施形態によれば、スクリュー圧縮機(1)の運転容量を変化させるために移動するスライドバルブ(70)を利用して、可動側油通路(130)から流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量を変化させることができる。従って、本実施形態によれば、新たなセンサや制御器などを追加することなく、流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量を、スクリュー圧縮機(1)の運転容量に応じて確実に変化させることができる。
《参考技術1》
図10,図11に示すように、参考技術1のスクリュー圧縮機(1)は、上記実施形態1のスクリュー圧縮機(1)において、スライドバルブ(70)のガイド部(75)の摺接面(76)に凹陥部(135)を形成したものである。本参考技術の可動側油通路(130)は、途中で分岐しない一本の通路となっており、その入口端(131)が凹陥部(135)によって構成される。この凹陥部(135)は、スライドバルブ(70)のスライド方向(即ち、スクリューロータ(40)の軸方向)へ延びる比較的短い溝である。
スライドバルブ(70)の摺接面(76)における凹陥部(135)の位置について説明する。図10に示す状態では、スライドバルブ(70)が低圧空間(S1)側へ最も押し込まれており、スライドバルブ(70)の先端面(P2)が円筒壁(30)のシート面(P1)に密着している。一方、図11に示す状態では、スライドバルブ(70)が高圧空間(S2)側へ最も引き出されており、スライドバルブ(70)の先端面(P2)と円筒壁(30)のシート面(P1)との距離が最大になっている。そして、可動側油通路(130)の入口端(131)を構成する凹陥部(135)は、図10に示す状態ではその全体が軸受ホルダ(35)の凹陥部(122)と重なり合い、図11に示す状態ではその一部分だけが凹陥部(122)と重なり合うような位置に設けられている。
図10に示す状態では、バイパス通路(33)がスライドバルブ(70)の弁体部(71)によって完全に塞がれており、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が最大となる。この状態では、可動側油通路(130)の入口端(131)を構成する凹陥部(135)の全体が、固定側油通路(120)の出口端(121)を構成する凹陥部(122)と重なり合う。このため、固定側油通路(120)を通過した冷凍機油は、スライドバルブ(70)の摺接面(76)における凹陥部(135)の開口部の全体を通って可動側油通路(130)へ流入し、その後に可動側油通路(130)の出口端(132)から流体室(23)へ向けて噴出する。
一方、図11に示す状態では、円筒壁(30)の内周面におけるバイパス通路(33)の開口面積が最大となり、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が最小となる。この状態では、可動側油通路(130)の入口端(131)を構成する凹陥部(135)の一部分だけが、固定側油通路(120)の出口端(121)を構成する凹陥部(122)と重なり合う。このため、固定側油通路(120)を通過した冷凍機油は、スライドバルブ(70)の摺接面(76)における凹陥部(135)の開口部の一部分だけを通って可動側油通路(130)へ流入し、その後に可動側油通路(130)の出口端(132)から流体室(23)へ向けて噴出する。
このように、本参考技術のスクリュー圧縮機(1)では、スライドバルブ(70)の先端面(P2)から円筒壁(30)のシート面(P1)までの距離に応じて、スライドバルブ(70)に形成された凹陥部(135)のうち軸受ホルダ(35)に形成された凹陥部(122)とオーバーラップする部分の長さが連続的に変化する。このため、可動側油通路(130)から流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量は、スクリュー圧縮機(1)の運転容量の変化に対応して連続的に変化する。
参考技術2
参考技術2について説明する。本参考技術のスクリュー圧縮機(1)は、上記実施形態1のスクリュー圧縮機(1)に、インバータ(200)とコントローラ(140)と流量調節弁(111)とを追加したものである。また、本参考技術のスクリュー圧縮機(1)では、固定側油通路(120)と可動側油通路(130)の形状が、上記実施形態1のものと相違している。ここでは、本参考技術のスクリュー圧縮機(1)について、上記実施形態1と異なる点を説明する。
図12に示すように、本参考技術のスクリュー圧縮機(1)には、インバータ(200)が設けられている。インバータ(200)は、その入力側が商用電源(201)に接続され、その出力側が電動機(15)に接続されている。インバータ(200)は、商用電源(201)から入力された交流の周波数を調節し、所定の周波数に変換された交流を電動機(15)へ供給する。
インバータ(200)の出力周波数を変更すると、電動機(15)の回転速度が変化し、電動機(15)によって駆動されるスクリューロータ(40)の回転速度も変化する。そして、スクリューロータ(40)の回転速度が変化すると、スクリュー圧縮機(1)へ吸入されて圧縮後に吐出される冷媒の質量流量が変化する。即ち、スクリューロータ(40)の回転速度が変化すると、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が変化する。
図13に示すように、本参考技術のスクリュー圧縮機(1)では、給油通路(110)の途中に流量調節弁(111)が設けられている。流量調節弁(111)は、いわゆる電動弁であって、その開度が連続的に或いは多段階に調節可能となっている。流量調節弁(111)の開度が変化すると、給油通路(110)を流れる冷凍機油の流量(即ち、流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量)が変化する。なお、流量調節弁(111)は、ケーシング(10)の内部に収容されていてもよいし、ケーシング(10)の外部に設けられた配管に設置されていてもよい。
コントローラ(140)には、運転容量制御部(141)と、給油量制御部(142)とが設けられている。
運転容量制御部(141)は、スクリューロータ(40)の回転速度を、スクリュー圧縮機(1)の負荷に応じて調節するように構成されている。具体的に、運転容量制御部(141)は、インバータ(200)の出力周波数の指令値をスクリュー圧縮機(1)の負荷に応じて決定し、決定した指令値をインバータ(200)へ向けて出力するように構成されている。
運転容量制御部(141)は、例えば低圧空間(S1)へ吸入される低圧冷媒の圧力(即ち、冷凍サイクルの低圧)が所定の目標値を下回っていると、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が過大であると判断し、インバータ(200)の出力周波数の指令値を引き下げる。インバータ(200)の出力周波数が低下すると、電動機(15)により駆動されるスクリューロータ(40)の回転速度が低下し、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が減少する。
一方、運転容量制御部(141)は、例えば低圧空間(S1)へ吸入される低圧冷媒の圧力が所定の目標値を上回っていると、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が過小であると判断し、インバータ(200)の出力周波数の指令値を引き挙げる。インバータ(200)の出力周波数が上昇すると、電動機(15)により駆動されるスクリューロータ(40)の回転速度が上昇し、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が増加する。
給油量制御部(142)は、給油通路(110)を通じて流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量を、スクリュー圧縮機(1)の運転容量に応じて調節するように構成されている。この給油量制御部(142)は、流量調節弁(111)の開度を調節する開度制御器を構成している。また、給油量制御部(142)は、流量調節弁(111)と共に流量調節手段(100)を構成している。
具体的に、給油量制御部(142)には、運転容量制御部(141)において決定されたインバータ(200)の出力周波数の指令値が入力されている。そして、給油量制御部(142)は、流量調節弁(111)の開度の指令値をインバータ(200)の出力周波数の指令値に応じて決定し、流量調節弁(111)の開度をその指令値に設定する。例えば、給油量制御部(142)は、インバータ(200)の出力周波数の指令値が最大値になっている場合は、流量調節弁(111)の開度を全開に設定する。また、給油量制御部(142)は、インバータ(200)の出力周波数の指令値が小さくなるにつれて、流量調節弁(111)の開度を連続的に或いは段階的に縮小してゆく。このため、給油通路(110)を通じて流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量は、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が減少するのに応じて連続的に或いは段階的に減少してゆく。
ただし、給油量制御部(142)は、インバータ(200)の出力周波数の指令値が最小値になっても、流量調節弁(111)を全閉にはしない。従って、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が下限値に設定された状態でも、流体室(23)に対する冷凍機油の供給量が確保される。
上述したように、本参考技術のスクリュー圧縮機(1)では、固定側油通路(120)と可動側油通路(130)の形状が、上記実施形態1のものと相違している。
具体的に、本参考技術の軸受ホルダ(35)では、凹陥部(122)が省略されている。このため、軸受ホルダ(35)のガイド面(37)における固定側油通路(120)の出口端(121)の形状は、固定側油通路(120)のうち出口端(121)に繋がる部分の流路断面の形状と同じになっている。
また、本参考技術のスライドバルブ(70)では、ガイド部(75)の摺接面(76)に、凹陥部(135)が形成されていている。本参考技術の可動側油通路(130)は、途中で分岐しない一本の通路となっており、その入口端(131)が凹陥部(135)によって構成される。この凹陥部(135)は、スライドバルブ(70)のスライド方向(即ち、スクリューロータ(40)の軸方向)へ延びる比較的短い溝である。そして、スライドバルブ(70)の位置に拘わらず、固定側油通路(120)の出口端(121)は、その全体が凹陥部(135)に開口する。
参考技術2の変形例−
参考技術のスクリュー圧縮機(1)では、スライドバルブ(70)が省略されていてもよい。本変形例のスクリュー圧縮機(1)において、その運転容量は、スクリューロータ(40)の回転速度を変更することだけによって調節される。
本変形例のスクリュー圧縮機(1)では、固定側油通路(120)が円筒壁(30)に形成される。本変形例の円筒壁(30)において、固定側油通路(120)の出口端は、スクリューロータ(40)の外周面と摺接する円筒壁(30)の内周面に開口している。油貯留室(17)から固定側油通路(120)へ流入した冷凍機油は、固定側油通路(120)の出口端から流体室(23)へ向かって噴射される。
参考技術3
参考技術3について説明する。本参考技術のスクリュー圧縮機(1)は、上記参考技術2のスクリュー圧縮機(1)において、インバータ(200)を省略して変位センサ(143)を追加すると共に、コントローラ(140)の構成を変更したものである。ここでは、本参考技術のスクリュー圧縮機(1)について、上記参考技術2と異なる点を説明する。
変位センサ(143)は、スライドバルブ(70)自体、或いはスライドバルブ(70)に連結されたアーム(84)や連結ロッド(85)に当接するように配置されている。そして、変位センサ(143)は、それが当接するスライドバルブ(70)等の位置に応じた信号を、コントローラ(140)へ向けて出力する。
運転容量制御部(141)は、スライドバルブ(70)の位置を、スクリュー圧縮機(1)の負荷に応じて調節するように構成されている。つまり、運転容量制御部(141)は、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が過大であると判断すると、スライドバルブ(70)を高圧空間(S2)側へ移動させ、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が過小であると判断すると、スライドバルブ(70)を低圧空間(S1)側へ移動させる。
給油量制御部(142)は、給油通路(110)を通じて流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量を、スクリュー圧縮機(1)の運転容量に応じて調節するように構成されている。この給油量制御部(142)は、流量調節弁(111)と共に流量調節手段(100)を構成している。
具体的に、給油量制御部(142)には、変位センサ(143)の出力信号(即ち、スライドバルブ(70)の位置を表す信号)が入力されている。そして、給油量制御部(142)は、流量調節弁(111)の開度の指令値を変位センサ(143)の出力信号に応じて決定し、流量調節弁(111)の開度をその指令値に設定する。例えば、給油量制御部(142)は、変位センサ(143)の出力信号に基づいてスライドバルブ(70)が最も低圧空間(S1)寄りに位置していると判断すると、流量調節弁(111)の開度を全開に設定する。また、給油量制御部(142)は、スライドバルブ(70)が移動して先端面(P2)とシート面(P1)の間隔が広がるにつれて、流量調節弁(111)の開度を連続的に或いは段階的に縮小してゆく。このため、給油通路(110)を通じて流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量は、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が減少するのに応じて連続的に或いは段階的に減少してゆく。
ただし、給油量制御部(142)は、スライドバルブ(70)が最も高圧空間(S2)寄りに位置していると判断しても、流量調節弁(111)を全閉にはしない。従って、スクリュー圧縮機(1)の運転容量が下限値に設定された状態でも、流体室(23)に対する冷凍機油の供給量が確保される。
《参考技術4》
上記参考技術2又は3のスクリュー圧縮機(1)では、図15に示すように、コントローラ(140)と流量調節弁(111)の両方をケーシング(10)に取り付ける構造を採用するのが望ましい。
図15に示すスクリュー圧縮機(1)では、コントローラ(140)と流量調節弁(111)がケーシング(10)の外側表面に固定されている。コントローラ(140)は、運転容量制御部(141)や給油量制御部(142)を構成するマイクロプロセッサ等が搭載されたプリント基板である。ケーシング(10)に取り付けられたコントローラ(140)と流量調節弁(111)は、カバー部材(150)によって覆われている。また、図示しないが、コントローラ(140)の給油量制御部(142)と流量調節弁(111)は、配線によって互いに電気的に接続されている。
同図に示すスクリュー圧縮機(1)のケーシング(10)には、給油通路(110)の一部を構成する油流通路(115)が形成されている。流量調節弁(111)を通過した冷凍機油は、この油流通路(115)を通って軸受ホルダ(35)の固定側油通路(120)へ流入し、その後にスライドバルブ(70)の可動側油通路(130)を通って流体室(23)へ供給される。
上述したように、同図のスクリュー圧縮機(1)では、流量調節弁(111)がケーシング(10)に取り付けられている。このため、流量調節弁(111)をケーシング(10)から離れた位置に設置する場合に比べ、給油通路(110)の長さを短縮することができる。その結果、流量調節弁(111)の開度変化に対する冷凍機油の流量変化の応答性を高めることができ、流体室(23)へ供給される冷凍機油の流量を正確に調節することが可能となる。
また、同図のスクリュー圧縮機(1)では、流量調節弁(111)と給油量制御部(142)の両方がケーシング(10)に取り付けられている。このため、流量調節弁(111)と給油量制御部(142)を配線等で接続する作業を、スクリュー圧縮機(1)の組立工程(即ち、スクリュー圧縮機(1)が工場から出荷される前)において行うことができる。従って、スクリュー圧縮機(1)を据え付ける際には流量調節弁(111)と給油量制御部(142)の接続作業が不要となり、スクリュー圧縮機(1)の据付作業を簡素化することができる。
更に、同図に示すスクリュー圧縮機(1)では、流量調節弁(111)と給油量制御部(142)だけでなく、運転容量制御部(141)もケーシング(10)に取り付けられている。このため、スクリュー圧縮機(1)の運転制御に必要な機器の殆ど全てを、スクリュー圧縮機(1)の出荷前にケーシング(10)に取り付けておくことが可能となり、スクリュー圧縮機(1)の据付作業を一層簡素化することができる。
《参考技術5》
上記参考技術2又は3のスクリュー圧縮機(1)では、可動側油通路(130)が省略され、固定側油通路(120)が円筒壁(30)に形成されていてもよい。つまり、本変形例では、スライドバルブ(70)に可動側油通路(130)は設けられていない。また、本変形例の円筒壁(30)において、固定側油通路(120)の出口端は、スクリューロータ(40)の外周面と摺接する円筒壁(30)の内周面に開口している。油貯留室(17)から固定側油通路(120)へ流入した冷凍機油は、固定側油通路(120)の出口端から流体室(23)へ向かって噴射される。
《その他の実施形態》
第1変形例−
上記実施形態1のスクリュー圧縮機(1)では、ケーシング(10)の外部に油貯留室(17)が設けられていてもよい。この場合は、ケーシング(10)の近傍に密閉容器状の部材が設けられ、この部材の内部空間が油貯留室(17)となる。
第2変形例−
上記実施形態1は、シングルスクリュー圧縮機に本発明を適用したものであるが、ツインスクリュー圧縮機(いわゆるリショルム圧縮機)に本発明を適用してもよい。
以上説明したように、本発明は、スクリュー圧縮機について有用である。
1 シングルスクリュー圧縮機
10 ケーシング
15 電動機
23 流体室
30 円筒壁(シリンダ部)
33 バイパス通路
35 軸受ホルダ(シリンダ部)
37 ガイド面(摺接面)
40 スクリューロータ
70 スライドバルブ
100 流量調節手段
110 給油通路
111 流量調節弁
120 固定側油通路
121 出口端
130 可動側油通路
131 入口端
132 出口端
133 第1分岐通路
134 第2分岐通路
142 給油量制御部(開度制御器)
S1 低圧空間

Claims (1)

  1. ケーシング(10)と、該ケーシング(10)のシリンダ部(30,35)に挿入されて流体室(23)を形成するスクリューロータ(40)とを備え、該スクリューロータ(40)が回転することによって流体を上記流体室(23)内へ吸入して圧縮するスクリュー圧縮機であって、
    潤滑油を貯留する油貯留室(17)と、
    上記油貯留室(17)内の潤滑油を該油貯留室(17)と上記流体室(23)の圧力差によって該流体室(23)へ供給するための給油通路(110)と、
    上記流体室(23)へ供給される潤滑油の流量を、上記スクリュー圧縮機の運転容量が低下するのに応じて減少させる流量調節手段(100)と、
    上記ケーシング(10)内に形成されて圧縮前の低圧流体が流入する低圧空間(S1)と、
    上記シリンダ部(30,35)の内周面に開口して吸入行程が終了した上記流体室(23)を上記低圧空間(S1)に連通させるバイパス通路(33)と、
    上記スクリューロータ(40)の軸方向へスライドすることによって上記シリンダ部(30,35)の内周面における上記バイパス通路(33)の開口面積を変化させるスライドバルブ(70)とを備える一方、
    上記給油通路(110)は、上記シリンダ部(30,35)における上記スライドバルブ(70)との摺接面(37)に出口端(121)が開口する固定側油通路(120)と、上記スライドバルブ(70)における上記シリンダ部(30,35)との摺接面(76)に入口端(131)が、該スライドバルブ(70)における上記スクリューロータ(40)との摺接面(72)に出口端(132)がそれぞれ開口する可動側油通路(130)とを備え、
    上記固定側油通路(120)及び上記可動側油通路(130)は、上記スライドバルブ(70)が上記バイパス通路(33)の開口面積が大きくなる方向へ移動するのに応じて、上記可動側油通路(130)の入口端(131)のうち上記固定側油通路(120)の出口端とオーバーラップする部分の面積が小さくなるように構成され、
    上記固定側油通路(120)及び上記可動側油通路(130)が上記流量調節手段(100)となり、
    上記可動側油通路(130)は、その入口端(131)側の部分が複数の分岐通路(133,134)に分岐しており、
    上記スライドバルブ(70)における上記シリンダ部(30,35)との摺接面(76)において、上記可動側油通路(130)の各分岐通路(133,134)は、上記スライドバルブ(70)が上記バイパス通路(33)の開口面積が大きくなる方向へ移動するのに応じて、上記固定側油通路(120)と連通する分岐通路(133,134)の数が減るような位置に開口している
    ことを特徴とするスクリュー圧縮機。
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