JP4665841B2 - 車両用警告装置 - Google Patents

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本発明は、自車両の走行上における障害が発生する可能性を判断し、障害発生の可能性があると判断されたとき、運転者に対して警告する車両用警告装置に関する。
従来から、車両の前方に存在する障害物を検出して、その障害物に対する自車両の衝突の可能性を演算し、衝突の可能性がある場合に運転者に対して警告を行う車両用警告装置が知られている。こうした車両用警告装置においては、自車両が前方車両と急接近したときに運転席の正面に設けられたディスプレイやブザーを使って運転者に対して警告を発する。
ところが、こうした車両用警告装置では、単に自車両と前方車両との接近状態に基づいて警報するものであるため、運転者がその状態に気づいているか否かに関わらず警報を発する。従って、運転者がそうした接近状態に気がついていない場合には有効ではあるものの、運転者が接近状況を認識して許容している場合には、自車両が前方車両に接近するたびに警報が発せられて逆にわずらわしさに繋がってしまう。
そこで、例えば特許文献1のものでは、カメラにより運転者の運転状態を監視し、運転者の脇見が検出されたときには、検出されていないときに比べて早く警報を発するようにしている。
特開2004−145725号
しかしながら、特許文献1のものでは、運転者の運転状態を監視するカメラの設置や、カメラの撮像画像から運転者の状態(顔の位置、目の位置等)を解析するための高度な画像処理技術が必要とされ、警告装置としてのシステムが非常に大掛かりなものとなってしまい、低コストでの実施が難しい。
本発明の目的は、上記問題に対処するためになされたもので、簡単なシステムで運転者が脇見をしているときに注意喚起を与えて、自車両の走行上における障害の発生を認知させるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、自車両の走行上における障害が発生する可能性を判断する障害発生予測手段と、運転者が正面を見ているときに見ることができず、脇見をしたときに見える位置で運転者に対して警告を与える脇見警告手段と、運転者が正面を見ているとき、あるいは運転者の視線方向に関わりなく運転者に対して認知可能に設けられ、運転者に対して警告する障害警告手段と、上記障害発生予測手段により自車両の走行上における障害の発生の可能性が第2レベル以上あると判断された場合に、上記脇見警告手段を作動させる脇見警告制御手段と、上記障害発生予測手段により自車両の走行上における障害の発生の可能性が上記第2レベルよりも高い第1レベル以上であると判断された場合に、上記障害警告手段を作動させる障害警告制御手段とを備えたことにある。
上記構成を有する本発明によれば、障害発生予測手段により自車両の走行上における障害の発生の可能性が低い段階の第2レベル以上あると判断された場合に、脇見警告制御手段が脇見警告手段を作動させる。このとき、運転者は、正面を見ていれば脇見警告手段の作動に気がつかず、脇見していた場合にのみ脇見警告手段の作動に気づく。
従って、脇見運転をしている運転者には注意喚起を与えるため、脇見運転に対する安全性が向上する。また、正面を向いて障害発生の可能性を認知できる運転者に対しては注意喚起を与えないため、警告が運転者にとって煩わしいものとはならない。
運転者が正面を向いている場合であっても、自車両の走行上における障害の発生の可能性が高い場合には、運転者に対して警告する必要がある。そこで、本発明では、障害の発生の可能性が第2レベルよりも高い第1レベル以上あると判断された場合には障害警告手段が作動して運転者に対して警告する。この場合、運転者にとって煩わしいものとはならない。
従って、正面を向いている運転者にとっては必要以上に早いタイミングでの警告を行わず、脇見運転者に対しては早めに警告することで、運転者の状況に応じた適正なタイミングの注意喚起を行うことができる。しかも、運転者の運転状態を監視するシステムが必要なく低コストにより実施できる。
本発明の他の特徴は、上記脇見警告手段は、運転者が正面を見ているときに見ることができず、脇見をしたときに見える位置に光を照射する、あるいは脇見をしたときに見える位置で発光する光警告手段であることにある。
この発明によれば、障害発生予測手段により自車両の走行上における障害の発生の可能性があると判断された場合に、脇見をしている運転者に対して、光により注意喚起を与える。この場合、光警告手段は、運転者が脇見をしている位置に光を照射してもよく、あるいは運転者が脇見をしている位置に発光部(光源)を配置してもよい。
従って、運転者は、脇見をしていたときに、この光により注意喚起を受ける。
本発明の他の特徴は、上記光警告手段は、運転席あるいは助手席の足元位置に光を照射することにある。
この場合、上記光警告手段は、車両のインストルメントパネルの下方に発光部を備え、その発光部から運転席あるいは助手席の足元位置に光を照射するとよい。
運転者は、車両運転中に自身の足元あるいは助手席の足元を見ることがある。例えば、足元に物を落とした場合や、助手席の足元に物を置いたりするケースである。こうしたケースにおいては、運転者の視線がそちらに移動して脇見運転となってしまうが、本発明によれば、走行上における障害発生の可能性が所定レベル以上あると判断された場合には、運転者の視野内に光が入ってくる。この結果、運転者が脇見をしている場合にのみ、光により運転者に警告を与えることができる。
本発明の他の特徴は、上記光警告手段は、運転席と助手席との間の前方正面に設けられる中央操作パネル部に発光部を備えたことにある。
運転者は、車両走行中において、中央操作パネル部に設けられた操作スイッチ(例えば、オーディオやエアコン等の操作スイッチ)を操作することがある。こうしたケースでは、運転者の視線がそちらに移動して脇見運転となってしまうが、本発明によれば、走行上における障害発生の可能性が所定レベル以上あると判断された場合には、中央操作パネル部に備えた発光部が発光するため運転者に対して警告を与えることができる。
本発明の他の特徴は、上記光警告手段は、運転席と助手席との間のコンソール部に光を照射することにある。
この場合、上記光警告手段は、上記中央操作パネル部の下方に発光部を備え、その発光部から後方のコンソール部に向けて光を照射するとよい。
運転者は、運転席と助手席との間のコンソール部に物を置いたりして、走行中にコンソール部を覗き込むことがある。こうしたケースでは、運転者の視線がそちらに移動して脇見運転となってしまうが、本発明によれば、走行上における障害発生の可能性が所定レベル以上あると判断された場合には、コンソール部に光が照射されるため運転者に対して警告を与えることができる。
本発明の他の特徴は、上記光警告手段は、前方ピラーの近傍に発光部を備えたことにある。
運転者は、車両走行中において、左右方向に視線を向けることがある。こうしたケースでは、運転者の視線がそちらに移動して脇見運転となってしまうが、本発明によれば、走行上における障害発生の可能性があると判断された場合には、前方ピラーの近傍に備えた発光部が発光するため運転者に対して警告を与えることができる。
尚、発光部が設けられる前方ピラーの近傍とは、前方ピラーそのものも含むものであり、また、発光部は、前方ピラーの左右いずれか、あるいは両方に設けたものであってもよい。
本発明の他の特徴は、上記光警告手段は、赤色の光を発することにある。
例えば、走行上における障害発生の可能性があると判断される代表的なケースとして、先行車両のブレーキ操作により先行車両との車間距離が短くなった場合がある。こうしたケースでは、先行車両のストップランプが赤く点灯するため、運転者はその点灯により注意喚起されるが、脇見をしているとストップランプの点灯に気がつかない。
そこで本発明では、脇見時にこの赤色光を運転者に視認させることで、運転者に注意喚起するだけでなく、先行車両のブレーキ操作と光警告手段の赤色発光との関係を容易に理解させることができる。例えば、先行車両がブレーキ操作して車間距離が短くなると、そのストップランプの赤い光が自車両内に漏れてくるといったイメージを運転者に与えて、光警告手段の発光により前方車両に接近していることを認知させることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用警告装置について図面を用いて説明する。図1は、一実施形態としての車両用警告装置を概略的に示している。
本実施形態の車両用警告装置は、自車両の走行上における障害が発生する可能性があるときに、その旨を運転者に警告するもので、CPU,RAM,ROM,タイマなどからなるマイクロコンピュータを主要部として備える電子制御ユニット20(以下、ECU20と呼ぶ)と、自車両の前方に存在する障害物(先行車両)を検知するレーダセンサ30と、車両の走行速度を検出する車速センサ40と、走行上における障害が発生する可能性があるとき運転者に警報を発する障害警告装置50と、運転者が正面視しているときには運転者には見えない位置に光を照射、あるいはその位置で点灯する脇見警告装置60とを備える。
レーダセンサ30は、ミリ波や赤外線を利用したレーダ装置によって構成され、車両の前方にあって車両の水平方向に存在する先行車両までの距離に応じた信号をECU20に出力する。このレーダ装置は、車両の前端部(例えば、フロントグリル付近)に組みつけられており、鉛直方向に伸びる回転軸を中心にして回転可能なレーダアンテナを備えている。レーダアンテナは、指向性を有するアンテナであり、ECU20からの指示に基づいて、回転軸を中心として所定の角度範囲内で回転してミリ波や赤外線を送信するとともに、所定の角度範囲内に存在する先行車両によって反射されたミリ波や赤外線を受信するように構成される。
これにより、レーダセンサ30は、レーダアンテナがミリ波や赤外線を送信し、反射されたミリ波や赤外線を受信するまでの時間差を、所定の角度範囲内に存在する先行車両からの距離に応じた信号としてECU20に出力する。ECU20は、レーダセンサ30から検出信号を取得すると、その取得した信号に基づいて自車両と先行車両との間の距離Lを検出する。
車速センサ40は、自車両の走行速度に応じた周期でパルス信号をECU20に出力する。ECU20は、この出力されたパルス信号により自車両の車速を検出する。
障害警告装置50は、自車両の前方に障害物が接近しているときに運転者に対して警告を発するもので警告表示ランプ51と警告ブザー52とを備える。警告表示ランプ51は、インストルメントパネル70に設けられる車速等の各種情報が表示されるディスプレイ装置71の中に設けられるLEDで、自車両の前方に障害物が接近しているときに運転者に対して点滅表示(点灯表示でもよい)して警告を発する。この警告表示ランプ51は、運転者が正面を見ながら点滅表示が認知できる位置に設けられる。また、警告ブザー52は、車室内の任意の場所に設けられ、警告表示ランプ51が作動するとき(点滅表示が行われるとき)に、同時に作動して警告音を発する。従って、運転者は、運転中に正面を見ていなくても、このブザー音により障害発生の可能性を認識することができる。
障害警告装置50は、電源ラインにスイッチング素子53を備え、ECU20からの警告報知信号によりスイッチング素子53をオンして、警告表示ランプ51と警告ブザー52とを同時に作動させるように構成される。
脇見警告装置60は、運転者が運転席に座って正面視したときに運転者から見えない位置に設けられる光照射器61を備えたものである。この光照射器61は、3つの足元照射ランプ61a,61b,61cと、2つのサイドランプ61d,61eと、中央パネル表示ランプ61fと、コンソール照射ランプ61gとから構成される。
本実施形態においては、光照射器61の各ランプとして、指向性を有し赤色光を発するLEDが用いられる。
3つの足元照射ランプ61a,61b,61cは、それぞれインストルメントパネル70の下方位置に設けられる。図2、図3には、各足元照射ランプ61a,61b,61cの取付位置をその符号を付して破線にて示す。図示するように、車幅方向左端に足元照射ランプ61aが、車幅方向右端に足元照射ランプ61bが、車幅方向中央運転席側に足元照射ランプ61cが配設される。各足元照射ランプ61a,61b,61cは、図4に示すように、運転席あるいは助手席の床に赤色光をスポット状に当てるように斜め下後方に向けて光を照射する。このため、足元照射ランプ61a,61b,61cが点灯しているときには、運転者にとっては光源が見えず間接照明のように足元を赤く照らす。
サイドランプ61d,61eは、左右の前方ピラー72の後方側となるドア内側面73に設けられ、通電時に赤色光を運転席側に向けて照射する。この場合、サイドランプ61d,61eは指向性を有するため、後部座席の乗員にとってこの光を認識することができない。尚、図2中においては、右側ドアに設けられたサイドランプ61dを示しているが、左側ドアにも同様にサイドランプ61eが設けられる。
中央パネル表示ランプ61fは、運転席と助手席との間の前方正面でオーディオ、エアコン等の操作スイッチや、灰皿、カップホルダー等を備えた中央操作パネル74内の任意の位置に設けられ、通電時に例えば「前車接近」といった注意文字の記された表示プレートの裏面から光を照射して、その注意文字を浮き立たせる。
コンソール照射ランプ61gは、中央操作パネル74の下方で奥まった位置に設けられ、指向性を有するLEDを使って赤色光を後方に照射する。本実施形態の車両においては、運転席と助手席との間に形成されるコンソール部80は、後方側にコンソールボックス81が設けられ、前方側、つまりコンソールボックス81の手前側が空間部82となっている。従って、コンソール照射ランプ61gの赤色光は、図5に示すように、この空間部82を通過してコンソールボックス81の正面を照射する。
脇見警告装置60は、図1に示すように、電源ラインにスイッチング素子62を備え、ECU20からの脇見警告信号によりスイッチング素子62をオンして、足元照射ランプ61a,61b,61cと、サイドランプ61d,61eと、中央パネル表示ランプ61fと、コンソール照射ランプ61gとを点灯するように構成される。
また、電源ラインには、ユーザーが任意に脇見警告ランプを追加接続するための2組の接続端子t1,t2を備えている。
ここで、運転者が正面を見ているときに見ることができない範囲について図3を用いて説明する。
図3において、領域A、領域Bは、どちらも運転者が正面(中心位置O)と同時に視認できる範囲であり、領域Aは、運転者が目を動かすだけで見える範囲、領域Bは、頭を動かせば見える範囲を表す。
一般に、運転者が目を動かすだけで見える領域Aは、正面中心位置Oに対して上下14°、左右27°程度である。また、運転者が頭を動かせば見える領域Bは、正面中心位置Oに対して上下45°、左右75°程度である。
正面を見ることができない状態となる脇見とは、この範囲から外の範囲を見ることをいう。
従って、上述した脇見警告装置60の光照射器61は、この領域の外に設けられることとなる。
次に、自車両の走行上における障害が発生する可能性を判断して運転者に警告する警告制御処理について説明する。図6は、ECU20実行する走行障害警告制御ルーチンを表し、ECU20のROM内に制御プログラムとして記憶されている。
この走行障害警告制御ルーチンは、図示しないイグニッションスイッチの投入により起動し、所定の短い周期で繰り返し実行される。
本制御ルーチンが起動すると、まず、ステップS11において、車速センサ40で検出された車速Vxを表す信号を入力する。
続いて、ステップS12において、入力した車速Vxが所定速度V0(例えば、時速5Km/時)以上であるか否かを判断し、Vx<V0である場合には(S12:NO)、自車両が走行中ではないと判断して、本制御ルーチンを一旦終了する。
自車両が走行中である場合には、ステップS12の判断が「YES」となり、ステップS13に処理を進める。このステップS13では、レーダセンサ30からの出力信号に基づいて、自車両の前方に存在する衝突対象物(例えば先行車両、以下、先行車両と呼ぶ)との距離L(車間距離L)を入力する。
続いて、ステップS14において、先行車両と自車両との相対速度VRを算出する。
レーダセンサ30は、自車両から先行車両までの車間距離Lを表す信号を所定の周期で出力する。従って、ECU20は、レーダセンサ30から得た車間距離データを直近の所定時間分だけ記憶しておき、所定時間前の前回車間距離Loldと、最新の今回車間距離Lnewとの差分を所定時間Δtで除算することにより相対速度VRを算出する。
VR=(Lold−Lnew)/Δt
尚、前回車間距離Loldは、本制御ルーチンの開始時には図示しない初期設定処理により「0」に設定されている。この場合、本制御ルーチンの初回に演算される相対速度VRは負の値となり、後述のステップS15にて「NO」と判定されるため実質的な処理が行われず問題とならない。
続いて、ステップS15において、相対速度VRが0より大きいか否かを判断する。相対速度VRが正でなければ本制御ルーチンを一旦終了する。これは、相対速度VRが正でなければ、自車両が先行車両に衝突する可能性がない、つまり走行障害となり得ないので、以下の衝突可能性レベルを判断する必要がないからである。
相対速度VRが正であれば、ステップS15の判断が「YES」となり、次に、ステップS16に処理を進める。このステップS16では、自車両が先行車両に衝突するまでの衝突予測時間Tを算出する。
T=L/VR
この衝突の可能性の予測は、種々の変数に基づく予測式が採用され得るが、本実施形態においては、衝突予測時間Tの大きさに応じて、衝突の可能性のレベルを判断する。
そこで、ステップS17において、衝突予測時間Tが第1基準時間T1以下であるか否かを判断する。本実施形態においては、自車両の走行上における障害の発生の可能性のレベル(自車両が先行車両に衝突する可能性レベル)を3段階に分け、衝突予測時間Tにより障害発生可能性レベルを判断する。つまり、衝突予測時間Tが第1基準時間T1以下である場合(T≦T1)には障害発生可能性が高いレベルにあると判断し(以下、このレベルを第1レベルと呼ぶ)、衝突予測時間Tが第1基準時間T1より長くかつ第2基準時間T2以下である場合(T1<T≦T2)には障害発生可能性が高くはないが先行車両に注意して運転する必要があるレベルにあると判断し(以下、このレベルを第2レベルと呼ぶ)、衝突予測時間Tが第2基準時間T2より長い場合(T>T2)には障害発生可能性が低いレベルにあると判断する(以下、このレベルを第3レベルと呼ぶ)。
従って、ステップS17では、衝突予測時間Tに基づいて障害発生可能性が高い第1レベルにあるか否かを判断している。
ステップS17の判断が「NO」、つまり、衝突予測時間Tが第1基準時間T1より長い場合には、ステップS18に処理を進め、衝突予測時間Tが第2基準時間T2以下か否かを判断する。ステップS18において、衝突予測時間Tが第2基準時間T2よりも長いと判断した場合には、障害発生可能性が低い第3レベルにあるため本制御ルーチンを一旦終了する。
本制御ルーチンは、所定の短い周期で繰り返し実行される。従って、走行中、常に先行車両との車間距離Lおよび相対速度VRを検出し、それに基づいて先行車両との衝突予測時間Tを算出して障害発生の可能性レベルを判断している。
こうした判断を繰り返すうちに、自車両が先行車両に近づいて衝突予測時間Tが第2基準時間T2にまで低下すると、つまり、障害発生可能性が第2レベルに達すると、ステップS18の判断が「YES」となり、ECU20は、以下のステップS19の処理を行う。
ECU20は、ステップS19において、脇見警告装置60のスイッチング素子62をオンして、光照射器61の各ランプ61a〜61gを点灯する。障害発生可能性が第2レベルの場合、運転者が正面に注意して運転しているケースにおいては、運転者に注意喚起する必要はないものの、運転者が脇見運転している場合には、早めに運転者に注意喚起して運転者を前方に向かせる必要がある。そこで、運転者が脇見をしているときにのみ運転者に視認できる位置に光を照射する。
運転者は、車両運転中に自身の足元あるいは助手席の足元を見ることがある。例えば、足元に物を落とした場合や、助手席の足元に物を置いたりするケースである。こうしたケースにおいては、運転者の視線がそちらに移動して脇見運転となってしまうが、図4に示すように、足元照射ランプ61a,61b,61cが足元を点灯して運転者の注意をひく。
この場合、赤色光が前方から後方に照射されることから、運転者は、あたかも先行車両のストップランプの光が、自車両の隙間(前方に形成された孔)から漏れてきているかのように感じる。従って、運転者は、この足元照射ランプ61a,61b,61cによる赤色光の照射から、先行車両がブレーキをかけていると直感的に判断し、正面に視線を移すようになる。
そして、運転者は、こうした経験を重ねることにより、この光照射器61の作動が先行車両が接近しているときの警告であることに気づき、それ以降は、脇見運転時に光照射を見たときには、すぐに正面を見るような習慣が生まれる。従って、この光照射機能をマニュアル等で説明しなくても、運転者自ら学習していくことができる。
また、運転者は、コンソール部80にバッグ等の持ち物を置いたりして、走行中にコンソール部80に視線を移すことがある。こうしたケースにおいても、脇見運転となってしまうが、コンソール照射ランプ61gが点灯してコンソール部80に置かれた持ち物、あるいはコンソールボックス81正面壁を照射するため、運転者の注意をひくことができる。この場合においても、足元照射ランプ61a,61b,61cと同様に、運転者に対して先行車両のストップランプの点灯をイメージさせることができ、運転者を正面に向かせることができる。
また、運転者は、走行中に、中央操作パネル74に設けられた操作スイッチ(例えば、オーディオやエアコン等の操作スイッチ)やシガレットライター等を操作することがある。こうしたケースにおいても、脇見運転となってしまうが、中央パネル表示ランプ61fが点灯してその表示プレートの表示文字(例えば、「前車接近」)を浮き立たせるため、運転者を正面に向かせることができる。
また、運転者は、車両走行中において、左右方向に横に視線を向けることがある。こうしたケースにおいても、脇見運転となってしまうが、サイドランプ61d,61eが点灯して、運転者に注意を与えることができる。また、この場合、他のランプ61a,61b,61c,61f,61gの照射も同時に行われることから、サイドランプ61d,61eの点灯を見ただけでも、先行車両が接近していると判断するようになる。
従って、運転者は、脇見運転をしている場合においてのみ、こうした脇見警告装置60の作動を認識することができるため、正面を見て運転している場合には、その作動に気がつかない。つまり、運転者が正面を向いて運転していれば問題にならない程度の車間距離であれば、運転者に過剰な警告をしないようにしている。
こうした脇見警告装置60の作動は、衝突予測時間Tが第2基準時間T2以下のあいだ継続され、先行車両との車間距離が広がって衝突予測時間Tが第2基準時間T2よりも長くなると(S19:NO)、停止される。
一方、脇見警告装置60が作動している間に、更に、先行車両との車間距離が短くなって、衝突予測時間Tが第1基準時間T1以下にまで低下すると、ステップS17の判断は「YES」となり、今度は、ステップS20の処理に移行する。
このステップS20においては、脇見警告装置60の作動だけでなく、障害警告装置50を作動、つまり、警告表示ランプ51および警告ブザー52を作動させる。
従って、運転者に対して確実に注意喚起することができる。
この結果、運転者は先行車両との衝突を回避することができる。そして、先行車両との車間距離が広がって衝突予測時間Tが第1基準時間T1より長くなれば(S17:NO)、警告表示ランプ51と警告ブザー52の作動が停止され、更に、衝突予測時間Tが第2基準時間T2より長くなれば(S18:NO)、脇見警告装置60の作動も停止される。
以上説明した本実施形態の車両用警告装置によれば、障害の発生の可能性がある場合には、その可能性が低い段階で脇見警告装置60を作動させて、脇見をしている運転者に警告して正面を向かせるようにする。この場合、脇見警告装置60は、正面を見ている運転者にとっては視認できず、脇見をしている場合にのみ視認できる位置で警告するため、正面を向いている運転者にとって何ら煩わしいものとはならない。また、脇見をしている運転者にとっては、先行車両の接近を早めに知ることができる。
一方、障害の発生の可能性が高い場合には、運転者に対して確実に注意喚起する。
このように、本実施形態の車両用警告装置によれば、正面を向いている運転者にとっては必要以上に早いタイミングでの警告を行わす、脇見運転者に対しては早めに警告することで、運転者の状況に応じた適正なタイミングの注意喚起を行うことができる。しかも、運転者の状況を検知するカメラや高度な画像処理装置といった大掛かりなシステムを必要とせず、簡単な電気配線により低コストにて実施することができる。
また、光照射器16の各ランプに指向性を設けて、後部座席の乗員には脇見警告を認識できないようにしているため、乗員に不安感を与えない。
以上、本実施形態の車両用警告装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、脇見警告装置60の各ランプは、本実施形態の取り付け位置に限らず任意の位置(領域A,Bを除く)に設けることができ、その数も自由に設定することができる。また、運転者の脇見頻度の高い位置に脇見警告ランプをカスタマイズして取り付けてもよい。例えば、オーディオ操作の頻度が高い運転者の車両に対しては、オーディオ操作スイッチ近傍に接着テープ等の固定手段で脇見警告ランプを固定してもよい。この場合、図1に示す接続端子t1(またはt2)を使って、脇見警告ランプの配線コードを接続すればよい。
また、脇見警告装置は、警告位置毎に光源を設けるのではなく、共通の光源から光ファイバにより複数の脇見位置に光を導くようにしてもよい。
例えば、図7に示す脇見警告装置100のように、光源101を収納した光源ボックス102に複数の光ファイバ103を接続し、この光ファイバ103の先端に設けた光照射ヘッド104を車両内の任意の脇見警告位置に配置するようにしてもよい。この場合、光源101の光が効率よく光ファイバ103に送られるように反射板105を設けるとよい。また、光源101の発光色を赤色、あるいは光照射ヘッド104のレンズを赤色にして赤色光を照射するようにするとよい。
この脇見警告装置100によれば、光源101の数に対して点灯箇所を増すことができる。また、光ファイバ103を用いているため、照射部における光の指向性をつけることも容易となる。
また、本実施形態においては、衝突予測時間に基づいて自車両の走行上における障害発生の可能性を判断しているが、例えば、道路上における車両の走行位置を検出し、車両の道路からの逸脱レベルに応じて障害発生の可能性レベルを判定してもよい。この場合、カメラにより車両前方を撮像して左右の白線を認識し、左右白線間の中央位置となる仮想中央線(道路中央線)に対する車両走行位置の離れ度合いから、障害発生の可能性を脇見警告レベルと障害発生警告レベルとに分けて判定するようにすればよい。例えば、車両の重心位置が仮想中央線に対して第1基準距離以上離れたときに脇見警告を行い、第1基準距離よりも大きな第2基準距離以上離れたときに障害発生警告を行うようにする。
また、このようなレーン逸脱判定は、カメラによる撮像に代えて、GPS信号とナビゲーションシステムの地図情報に基づいて行っても良い。
更に、障害発生の可能性判断の例として、例えば、ナビゲーションシステムの地図情報に危険路情報(急カーブ場所などの情報)を付加しておき、車両が危険区域に進入したときに、その進入度合いによって脇見警報、障害発生警告を分けて行うようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る車両用警告装置のシステム構成図である。 光照射器の取り付け位置を表す車室内の斜視図である。 運転者が正面(中心位置O)と同時に視認できる範囲を示す説明図である。 足元照射ランプの照射状態を示す説明図である。 コンソール照射ランプの照射状態を示す説明図である。 ECUが実施する走行障害警告制御ルーチンを表すフローチャートである。 脇見警告装置の変形例を表す説明図である。
符号の説明
20…電子制御ユニット(ECU)、30…レーダセンサ、40…車速センサ、50…障害警告装置、60,100…脇見警告装置、61…光照射器、61a,61b,61c…足元照射ランプ、61d,61e…サイドランプ、61f…中央パネル表示ランプ、61g…コンソール照射ランプ、70…インストルメントパネル、72…前方ピラー、74…中央操作パネル、80…コンソール部、81…コンソールボックス、103…光ファイバ。

Claims (9)

  1. 自車両の走行上における障害が発生する可能性を判断する障害発生予測手段と、
    運転者が正面を見ているときに見ることができず、脇見をしたときに見える位置で運転者に対して警告を与える脇見警告手段と、
    運転者が正面を見ているとき、あるいは運転者の視線方向に関わりなく運転者に対して認知可能に設けられ、運転者に対して警告する障害警告手段と、
    上記障害発生予測手段により自車両の走行上における障害の発生の可能性が第2レベル以上あると判断された場合に、上記脇見警告手段を作動させる脇見警告制御手段と、
    上記障害発生予測手段により自車両の走行上における障害の発生の可能性が上記第2レベルよりも高い第1レベル以上であると判断された場合に、上記障害警告手段を作動させる障害警告制御手段と
    を備えたことを特徴とする車両用警告装置。
  2. 上記脇見警告手段は、運転者が正面を見ているときに見ることができず、脇見をしたときに見える位置に光を照射する、あるいは脇見をしたときに見える位置で発光する光警告手段であることを特徴とする請求項1記載の車両用警告装置。
  3. 上記光警告手段は、運転席あるいは助手席の足元位置に光を照射することを特徴とする請求項2記載の車両用警告装置。
  4. 上記光警告手段は、車両のインストルメントパネルの下方に発光部を備え、その発光部から運転席あるいは助手席の足元位置に光を照射することを特徴とする請求項3記載の車両用警告装置。
  5. 上記光警告手段は、運転席と助手席との間の前方正面に設けられる中央操作パネル部に発光部を備えたことを特徴とする請求項2ないし請求項4の何れかに記載の車両用警告装置。
  6. 上記光警告手段は、運転席と助手席との間のコンソール部に光を照射することを特徴する請求項2ないし請求項5の何れかに記載の車両用警告装置。
  7. 上記光警告手段は、上記中央操作パネル部の下方に発光部を備え、その発光部から後方のコンソール部に向けて光を照射することを特徴とする請求項6記載の車両用警告装置。
  8. 上記光警告手段は、前方ピラーの近傍に発光部を備えたことを特徴とする請求項2ないし請求項7の何れかに記載の車両用警告装置。
  9. 上記光警告手段は、赤色の光を発することを特徴とする請求項1ないし請求項8の何れかに記載の車両用警告装置。
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