JP4664509B2 - 装飾性化粧用調製物 - Google Patents

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Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は装飾性化粧品の分野に属し、タイプβ−(1,3)グルカン類の選択されたポリサッカライドを含有する化粧品に関する。
【0002】
(従来技術)
しわの形成は、例えばエラスターゼが原因となるエラスチンおよびコラーゲンなどの種々の巨大分子の分解によって誘発される。かなりの炎症性皮膚疾病、例えば乾癬またはUV紅斑はまた原因として、例えば皮膚上部領域のエラスターゼなどのセリンプロテアーゼ濃度の増加と結び付けることができる[R.Voegeli等によるCosm.Toil,111,51(1996)参照]。
【0003】
皮膚のしわの形成は通常、生理学的活性の原理によってではなく、化粧品用剤によって防止される。純粋な「老化防止製品」に加えて、多くの装飾性化粧品がまた、市場で確立されており、これらはまた治癒効果および防御効果を有する。これらは通常、水または水性活性剤が充填されているリポソームであり、これらは皮膚の脂肪層を通過して表皮に到達し、ここで徐々に溶解し、次いで連続的水放出により皮膚陥没部分を補って、皮膚の水分含有量を調整する。しかしながら、この作用は原因に対する戦いではなく、いわゆる「修復作用」を有するのみであり、また短時間持続するのみである。
【0004】
皮膚老化に対する薬剤として、特定のポリサッカライドを使用することは従来技術から知られている。すなわち、例えば米国特許5,223,491 には、酵母菌サッカロマイセス セレビシアエ(Saccharomyces cerevisiae)から抽出されたカルボキシメチル化β−(1,3)グルカンを局所施用に用いることが示唆されている。しかしながら、このグルカンは水に不溶性であり、従って格別の困難を伴ってのみ処方することができるものである。2つの刊行物、DE-A1 3744345(Lomapham)およびEP-B1 0175667(Lam )には、グルカンがマクロファージの活動の刺激に良好に適することが教示されている。種々のグルカン類の医薬としての効果はまた、2つの欧州特許出願EP-A1 045338 (Debat )およびEP-A1 0561408(Kaken ) から公知である。欧州特許EP-B1 0500718(Donzis)の目的は、酵母菌の細胞壁から得られる水不溶性β−(1,3)グルカン類を皮膚の再活力化に使用することにある。従って、本発明の複合的課題は、例えばメークアップ、アイシャドウなどの装飾性化粧用調製物を入手可能にすることにあった。これらの製品は、使用者により要求される強調色効果に加えて、水分消失およびしわの形成に対する防御効果および同時に、看護および免疫刺激効果を特徴とすべきである。
【0005】
(発明の説明)
本発明の目的は、β−(1,6)結合を実質的に有していない水溶性β−(1,3)グルカン類を含有する装飾性化粧用調製物にある。驚くべきことに、従来技術水準に従う製品に比較して、本発明による特定のグルカン類を含有する装飾性化粧用調製物は、改良された保全効果を示す。水分結合性が改良されると同時に、しわの形成が防止され、また免疫系が刺激される。この点に関連して、装飾性化粧用調製物(decorative cosmetic preparation)の用語は、着色性のフェースクリーム、メークアップルージュ、フェースパウダー、アイシャドウ、コール墨、マスカラ、アイライナー、口紅、カバースティック、ネイルポリッシュなどを意味する。
【0006】
水溶性β−(1,3)グルカン類
グルカン類(glucans)の用語は、グルコースを骨格とするホモポリサッカライドを意味する。立体結合に依存して、β−(1,3)、β−(1,4)およびβ−(1,6)グルカン類の間には相違点がある。β−(1,3)グルカン類は通常、ラセン構造を示し、他方、β−(1,4)結合を有するグルカン類は通常、線状構造を有する。本発明のβ−グルカン類は、(1,3)構造を有する。すなわち、これらは望まれない(1,6)結合を実質的に有していない。好ましくは、このようなβ−(1,3)グルカン類は、側鎖が独占的に(1,3)結合を示す。特に、この剤はサッカロマイセス(Saccharomyces) 、特にサッカロマイセス セレビシアエ(Saccharomyces cerevisiae)からの酵母菌に由来して得られるグルカン類を含有する。この種のグルカン類は、公知方法に従い工業的量で入手することができる。国際特許出願WO95/30022(Biotec-Mackzymal)は、このような物質の製造方法を開示しており、この方法では、β−(1,3)およびβ−(1,6)結合を有するグルカン類を、β−(1,6)結合の実質的に全部が解放されるような方法で、β−(1,6)グルカナーゼと接触させる。好ましくは、これらのグルカン類の製造には、トリコデルミア ハルジアナム(Trichodermia harzianum)に由来するグルカナーゼが用いられる。これらの剤に含有されるグルカン類の製造および利用に関して、上記で引用した刊行物を参照することができる。これらのグルカン類は、剤に基づき0.1〜5、好ましくは0.2〜5、特に0.5〜1重量%の量で調製物に含有させることができる。
【0007】
商業的適用性
本発明による調製物は、付加的助剤および付加的な剤として、オイル体、乳化剤、過剰脂肪分泌剤(hyperfatting agents)、粘稠性付与物質(consistency substances)、増粘剤、ポリマー、シリコーン化合物、脂肪、ワックス、安定剤、生命活動に必要な活性物質、脱臭剤、膨潤剤、UV光防御剤、酸化防止剤、有機および無機有色顔料、向水性物質(ヒドロトロープ)、保存剤、可溶化剤、香料油、着色剤などをさらに含有することができる。本発明による調製物は、水を含有していないか、または水を実質的に含有していないものであることができる(例えば、フェースパウダー(白粉)またはネイルポリッシュ);しかしながら、これらは追加の助剤として多量の水を含有することもできる(例えば、クリーム調製物)。好ましくは、本発明による調製物は、
(a) β−(1,6)結合を実質的に有していない水溶性β−(1,3)グルカン類0.1〜1重量%、および
(b) 助剤および添加物質99〜99.1重量%、
を含有する。
【0008】
オイル体(oil bodies)としては、例えば炭素原子6〜18個、好ましくは炭素原子8〜10個を有する脂肪アルコールに基づくゲルベットアルコール(Guerbet alcohols)、直鎖状C6〜C22脂肪酸の直鎖状C6〜C22脂肪アルコールによるエステル類、分枝鎖状C6〜C13カルボン酸の直鎖状C6〜C22脂肪アルコールによるエステル類、例えばミリスチルミリステート、ミリスチルパルミテート、ミリスチルステアレート、ミリスチルイソステアレート、ミリスチルオレエート、ミリスチルベヘネート、ミリスチルエルケート、セチルミリステート、セチルパルミテート、セチルステアレート、セチルイソステアレート、セチルオレエート、セチルベヘネート、セチルエルケート、ステアリルミリステート、ステアリルパルミテート、ステアリルステアレート、ステアリルイソステアレート、ステアリルオレエート、ステアリルベヘネート、ステアリルエルケート、イソステアリルミリステート、イソステアリルパルミテート、イソステアリルステアレート、イソステアリルイソステアレート、イソステアリルオレエート、イソステアリルベヘネート、イソステアリルオレエート、オレイルミリステート、オレイルパルミテート、オレイルステアレート、オレイルイソステアレート、オレイルオレエート、オレイルベヘネート、オレイルエルケート、ベヘニルミリステート、ベヘニルパルミテート、ベヘニルステアレート、ベヘニルイソステアレート、ベヘニルオレエート、ベヘニルベヘネート、ベヘニルエルケート、エルシルミリステート、エルシルパルミテート、エルシルステアレート、エルシルイソステアレート、エルシルオレエート、エルシルベヘネートおよびエルシルエルケートを用いることができる。
【0009】
加えて、直鎖状C6〜C22脂肪酸の分枝鎖状アルコール、特に2−エチルヘキサノールによるエステル、ヒドロキシカルボン酸の直鎖状または分枝鎖状C6〜C22脂肪アルコール、特にジオクチルマレートによるエステル類、直鎖状および/または分枝鎖状脂肪酸の多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、ダイマー状ジオールまたはトリマー状トリオール)および/またはゲルベットアルコールによるエステル類、C6〜C10脂肪酸に基づくトリグリセライド類、C6〜C18脂肪酸に基づくモノ−/ジ−トリグリセライドの液状混合物、C6〜C22脂肪アルコールおよび/またはゲルベットアルコールの芳香族カルボン酸、特に安息香酸によるエステル類、C2〜C12ジカルボン酸の炭素原子1〜22個を有する直鎖状または分枝鎖状アルコール、もしくは炭素原子2〜10個およびヒドロキシル基2〜6個を有するポリオールによるエステル類、植物油、分枝鎖状一級アルコール、置換シクロヘキサン類、直鎖状および分枝鎖状C6〜C22脂肪アルコールカーボネート、ゲルベットカーボネート、安息香酸の直鎖状および/または分枝鎖状C6〜C22アルコールによるエステル類[例えば、フィンソルブ(Finsolv) TN、登録商標]、各アルキル基に炭素原子6〜22個を有する直鎖状または分枝鎖状の対称または非対称ジアルキルエーテル類、ポリオールによるエポキシド化脂肪酸エステルと開環生成物、シリコーン油および/または脂肪族またはナフタレン系炭化水素類、例えばスクアラン、スクアレンまたはジアルキルシクロヘキサン化合物を用いることができる。
【0010】
乳化剤としては、例えば少なくとも1種の下記群からの非イオン性界面活性剤を使用することができる:
(1) 炭素原子8〜22個を有する直鎖状脂肪アルコールに対する、炭素原子12〜22個を有する脂肪酸に対する、およびアルキル基中に炭素原子8〜15個を有するアルキルフェノールに対するエチレンオキサイド2〜30モルおよび/またはプロピレンオキサイド0〜5モルの付加生成物;
(2) エチレンオキサイド2〜30モルおよびグリセロールの付加生成物のC12/18脂肪酸モノ−およびジ−エステル;
(3) 炭素原子6〜22個を有する飽和および不飽和脂肪酸のグリセロールモノ−およびジ−エステルおよびソルビタンモノ−およびジ−エステル、ならびにそれらのエチレンオキサイド付加生成物;
(4) アルキル基中に炭素原子8〜22個を有するアルキルモノ−およびオリゴ−グリコシドおよびそれらのエトキシ化類縁化合物;
【0011】
(5) ヒマシ油および/または硬化ヒマシ油に対するエチレンオキサイド15〜60モルの付加生成物;
(6) ポリオール、特にポリグリセロールエステル、例えばポリグリセロールポリリシノールエート、ポリグリセロールポリ−12ヒドロキシステアレートまたはポリグリセロールダイマレート(dimerate)イソステアレート、およびまたこれより多くのこれらの種類の物質からの化合物の混合物など;
(7) ヒマシ油および/または硬化ヒマシ油に対するエチレンオキサイド2〜15モルの付加生成物;
(8) 直鎖状、分枝鎖状、不飽和または飽和C6/22脂肪酸、リシノール酸および12−ヒドロキシステアリン酸、およびグリセロール、ポリグリセロール、ペンタエリスライト、ジペンタエリスライト、糖アルコール(例えば、ソルビトール)、アルキルグルコシド(例えば、メチルグルコシド、ブチルグルコシド、ラウリルグルコシド)、ならびにポリグルコシド(例えば、セルロース)を基とする部分的エステル類;
【0012】
(9) モノ−、ジ−およびトリ−アルキルホスフェート、ならびにモノ−、ジ−および/またはトリ−PEGアルキルホスフェートおよびそれらの塩;
(10)羊毛ワックスアルコール類;
(11)ポリシロキサン/ポリアルキル/ポリエーテルコポリマーまたは対応する誘導体;
(12)DE1165574PS に記載のペンタエリスライト、脂肪酸、クエン酸および脂肪アルコールの混合エステルおよび/または炭素原子6〜22個を有する脂肪酸、メチルグルコースおよびポリオール(好ましくは、グリセロールまたはポリグリセロール)の混合エステル;
(13)ポリアルキレングリコール類;および
(14)グリセロールカーボネート。
【0013】
脂肪アルコール、脂肪酸、アルキルフェノール、グリセロールモノ−およびジエステル、ならびに脂肪酸のソルビタンモノ−およびジエステルに対する、もしくはヒマシ油に対するエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドの付加生成物は市販されている公知生成物である。これらは、付加反応が行われる、エチレンオキサイド物質および/またはプロピレンオキサイド物質の量と基質の量との比に相当する平均アルコキシル化度を有する同族物質の混合物である。グリセロールに対するエチレンオキサイドの付加生成物のC12/18脂肪酸モノ−およびジ−エステルは、化粧用調製物の可逆性脂肪付与剤(fatting agents)としてDE2024051PS から公知である。
【0014】
8/18アルキルモノ−およびオリゴグリコシド、それらの製造およびそれらの使用は、従来技術から公知である。それらの調製は特に、グルコースまたはオリゴサッカライドと炭素原子8〜18個を有する一級アルコールとの反応によって行うことができる。両方のモノグリコシドのグリコシド残基に関して、環状糖基が脂肪アルコールにグリコシド結合している場合および好ましくは約8までのオリゴマー化度を有するオリゴマーグリコシドが適当である。このオリゴマー化度は、工業品質のそのような生成物には通常である同族体の分布に基づく統計学的平均値である。
【0015】
双極イオン性界面活性剤をまた、乳化剤として使用することができる。双極イオン性界面活性剤の用語は、それらの分子内に、少なくとも1つの四級アンモニウム基および少なくとも1個のカルボキシレートおよび1個のスルホネート基を有する界面活性化合物を意味するものとする。特に適当な双極イオン性界面活性剤は、それぞれそのアルキル基またはアシル基中に炭素原子8〜18個を有するN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えば、ココ(coco)アルキルジメチルアンモニウムグリシネート)、N−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えば、ココアシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート)および2−アルキル−3−カルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリン、ならびにココアシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネートなどのベタイン(betaines)と称される物質である。
【0016】
公知脂肪酸アミド誘導体であるCTFAの名称の下のコカミドプロピルベタイン(cocamidopropyl betaine)は、特に好適である。両性界面活性剤もまた適当な乳化剤である。両性界面活性剤は、C8/18アルキルまたはアシル基に加えて、分子中に少なくとも遊離のアミノ基および少なくとも1個の−COOHまたは−SO3H基を含有し、また内部塩を形成することができるような界面活性化合物である。適当な両性界面活性剤の例には、それぞれアルキル基中に炭素原子約8〜18個を有する、N−アルキルグリシン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキルアミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2−アルキルアミノプロピオン酸およびアルキルアミノ酢酸である。特に好適な両性界面活性剤は、N−ココアルキルアミノプロピオネート、ココアシルアミノエチルアミノプロピオネートおよびC12/18アシルサルコシンである。両性界面活性剤に加えて、四級乳化剤を用いることもでき、この種のエステル四級化(esterquate)のエステル塩、好ましくはメチル四級化ジ脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩は、特に好適である。
【0017】
過剰脂肪付与剤(hyperfatting agents) としては、例えばラノリンおよびレシチン、ならびにポリエトキシル化またはアシル化ラノリンおよびレシチン誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセライドおよび脂肪酸アルカノールアミドなどを使用することができ、最後に挙げた物質は同時に、泡安定剤としても作用する。
粘稠度付与剤としては、炭素原子12〜22個、好ましくは炭素原子16〜18個を有する脂肪アルコールまたはヒドロキシ脂肪アルコールおよびさらに部分グリセライド,脂肪酸またはヒドロキシ脂肪酸を使用すると好ましい。これらの物質とアルキルオリゴグルコシドおよび/または同一鎖長を有する脂肪酸−N−メチルグルカミドおよび/またはポリグリセロール−ポリ−12−ヒドロキシステアレートとの組合わせは好適である。
【0018】
適当な増粘剤の例には、エアロシル(aerosil)(親水性ケイ酸)、ポリサッカライド、特にキサンタンガム、グア−グア、アガール−アガール、アルギネートおよびメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース、ならびに脂肪酸の高分子ポリエチレングリコールモノ−およびジ−エステル、ポリアクリレート[例えば、Goodrichからのカルボポール(Carbopole) (登録商標)またはSigma からのシンタレンズ(Synthalenes) (登録商標)]、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドン、界面活性剤[例えば、エトキシル化脂肪酸グリセライド、ポリオール(例えばペンタエリスライトまたはトリメチロールプロパン)による脂肪酸のエステル、狭い同族性を有する脂肪アルコールエトキシテートまたはアルキルオリゴグルコシドなど]、ならびに電解質(例えば、塩化ナトリウムおよび塩化アンモニウム)の種類がある。
【0019】
適当なカチオン性ポリマーの例には、カチオン性セルロース誘導体[例えば、四級化ヒドロキシエチルセルロース[これはAmercholからポリマーJR400(Polymer JR400)(登録商標)の商品名で入手できる]、カチオン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩とアクリルアミドとのコポリマー、四級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー[例えば、ルビクエート(Luviquat)(登録商標)(BASF)など]、ポリグリコールとアミン化合物との縮合生成物、四級化コラーゲンポリペプチド[例えば、ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(ラメクエートL(Lamequat L) (登録商標)/Grunau )など]、四級化小麦ポリペプチド、ポリエチレンイミン、カチオン性シリコーンポリマー(例えば、アミドメチオニンなど)、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンとのコポリマー[カルタレチン(Cartaretine) (登録商標)/Sandoz]、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロライドとのコポリマー[メルコート(Merquat) 550 (登録商標)/Chemviron ]、ポリアミノポリアミド(例えば、FR2252840Aに記載されているもの)、ならびにそれらの架橋水溶性ポリマー、カチオン性キチン誘導体(例えば、四級化キトサンなど)、ジハロゲンアルキル(例えばジブロモブタンなど)とビスジアルキルアミン(例えば、ビス−ジメチルアミノ−1,3−プロパンなど)との微結晶分布していてもよい縮合生成物、カチオン性グアガム[例えば、Celaneseからのジャグア(Jaguar)(登録商標)CBS 、ジャグア(Jaguar)(登録商標)C-17、ジャグア(Jaguar)(登録商標)C-16など]、四級アンモニウム塩ポリマー[例えば、Miranolからのミラポール(Mirapol) (登録商標)A-15、ミラポール(Mirapol) (登録商標)AD-1、ミラポール(Mirapol) (登録商標)AZ-1など]がある。
【0020】
アニオン性、双極イオン性、両親媒性および非イオン性ポリマーの例としては、下記のものを用いることができる:ビニルアセテート/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリレートコポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマーおよびそれらのエステル、非架橋およびポリオール架橋したポリアクリル酸、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド/アクリレートコポリマー、オクチルアクリルアミド/メチルメタクリレート/tert- ブチルアミノエチルメタクリレート/2−ヒドロキシプロピルメタクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタムターポリマー、ならびに誘導体化されていてもよいセルロースエーテルおよびシリコーン化合物。
【0021】
適当なケイ素化合物の例には、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環状ケイ素化合物、ならびにアミノ、脂肪酸、アルコール、ポリエーテル、エポキシ、フッ素、グリコシドおよび/またはアルキル修飾シリコーン化合物(この化合物は、室温において液状または樹脂状態である)がある。追加の適当なケイ素化合物には、シメチコーン(simethicones)(この化合物は、平均鎖長200〜300のジメチルシロキサン単位を有するジメチコーン(dimethicone)と水素化シリケートとの混合物である)がある。適当な揮発性ケイ素化合物の詳細な調査は、Todd等によるCosm.Toil.,91,27(1976)に見出すことができる。
【0022】
脂肪の代表的例はグリセライド類であり、またワックスとしては、中でも、天然ワックスを使用することができる。このようなワックスの例には、カンデリラ(candelilla)ワックス、カルナウバ(carnauba) ワックス、ジャパン(Japan) ワックス、エスパルトグラス(espartogras) ワックス、コーク(cork)ワックス、グアルマ(guaruma) ワックス、もみ油ワックス、サトウキビワックス、オーリクリー (ouricury)ワックス、モンタン(montan)ワックス、蜜蝋、シェラック(schellac)ワックス、スパルマセチ(spermaceti)、ラノリン(羊毛ワックス)、バーゼル(burzel)油脂、セレシン(ceresin) 、オゾケリト (ozokerit)[テレストリアル(terrestrial) ワックス]、ペトロラタム、パラフィンワックス、ミクロワックス、化学的に修飾されたワックス(硬質ワックス)(例えば、モンタンエステルワックスなど)、サソット(sasot) ワックス、水素添加ヨーヨーバ(yoyoba)ワックスおよび合成ワックス(例えば、ポリアルキレンワックスおよびポリエチレングリコールワックスなど)がある。
【0023】
安定剤としては、脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸またはリシノール酸のマグネシウム塩、アルミニウム塩および/またはアエン塩を用いることができる。
生命活動に必要な活性物質の用語は、例えばトコフェロール、トコフェロールアセテート、トコフェロールパルミテート、アスコルビン酸、デソキシリボ核酸、レチノール、ビスアボロール、アラントイン、フィタントリオール、パンテノール、AHA酸、アミノ酸、セラミド、スードセラミド(pseudoceramides)、精油、植物エキスおよびビタミン複合化合物であると理解されるべきである。
水性相用の膨潤剤とては、モントモリロナイト、クレイミネラル物質、ペムレン(pemulen) 、ならびにアルキル修飾カルボポール(Carbopol)類(Goodrich)を用いることができる。追加の適当なポリマーまたは膨潤剤は、Cosm.Toil.,108,95(1993) 中のR.Lochheadによる調査に見出すことができる。
【0024】
紫外線光防御因子は、例えば室温で液状または結晶形態であり、また紫外部照射線を吸収することができ、また受容したエネルギーを長波長の照射の形態で、例えば熱の形態で放出することができる有機物質(光防御フィルター)である。UVBフィルターは油または水中に溶解させることができる。油溶性物質の例としては下記のものが挙げられる:
− 3−ベンジリデンショウノウ(カンファー)、それぞれEP-B1 0693471に記載されているような3−ベンシリデンノルカンファーおよびそれらの誘導体、例えば3−(4−メチルベンジリデン)カンファー;
− 4−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシルエステル、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−オクチルエステルおよび4−(ジメチルアミノ)安息香酸アミルエステル;
− シンナモン酸(cinnamonic acid) のエステル、好ましくは4−メトキシシンナモン酸2−エチルヘキシルエステル、4−メトキシシンナモン酸プロピルエステル、4−メトキシシンナモン酸イソアミルエステル、2−シアノ−3,3−フェニルシンナモン酸2−エチルヘキシルエステル(オクトクリレン);
【0025】
− サリチル酸のエステル、好ましくはサリチル酸2−エチルヘキシルエステル、サリチル酸4−イソプロピルベンジルエステル、サリチル酸ホモメチルエステル;
− ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4´−メチルベンゾフェノン、2,2´−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン;
− ベンザルマロン酸のエステル、好ましくは4−メトキシベンズマロン酸2−エチルヘキシルエステル;
− トリアジン誘導体、例えば2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2´−エチル−1´−ヘキシルオキシ)−1,3,5−トリアジンおよびオクチルトリアジンなど、これらの化合物はEP A1 0818450 に記載されている;
− プロパン−1,3−ジオン化合物、例えば1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4´−メトキシフェニル)−プロパン−1,3−ジオン;
− ケトトリシクロ(5,2,1,0)−デカン誘導体、これらの化合物はEP-B1 0694521に記載されている。
【0026】
水溶性物質としては、下記物質を挙げることができる:
− 2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸およびアルカリ、アルカリ土類、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカノールアンモニウムおよびグルカアンモニウム塩;
− ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびそれらの塩;
− 3−ベンジリデンショウノウ(カンファー)のスルホン酸誘導体、例えば4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)−ベンゼンスルホン酸および2−メチル−5−(2−オキソ−ボルニリデン)−スルホン酸およびそれらの塩など。
【0027】
代表的UV−Aフィルターとしては、特にベンゾイルメタンの誘導体、例えば1−(4´−tert−ブチルフェニル)−3−(4´−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、4−tert・ブチル−4´−メトキシジベンゾイル−メタン[パルゾール(Parsol)1789]または1−フェニル−3−(4´−イソプロピルフェニル)−プロパン−1,3−ジオンを考慮することができる。UV−AおよびUV−Bフィルターをまた、混合物中に使用できることは勿論のことである。この場合、オクトクリレンまたはショウノウ(カンファー)誘導体とブチルメトキシジベンゾイルメタンとの組合わせは、特に感光性である。
【0028】
前記可溶性物質に加えて、不溶性光防御顔料をこの目的に用いることができる。すなわち、微細に分散した金属酸化物または塩類を用いることもできる。適当な金属酸化物の例には、特に酸化アエンおよび二酸化チタンがあり、さらに鉄、ジルコニウム、ケイ素、マンガン、アルミニウムおよびセリウムの別種の酸化物、ならびにそれらの混合物がある。塩としては、ケイ酸塩(タルク)、硫酸バリウムまたはステアリン酸アエンを使用することができる。これらの酸化物および塩は、皮膚の手入れおよび皮膚の保護のための乳液用および装飾性化粧品用の顔料の形態で用いられる。これらの粒子は100nmよりも小さい平均径を有し、好ましくは5〜50nm、特に15〜30nmの平均径を有するべきである。これらは球形状を有することができるが、これらの粒子はまた、楕円形またはその他の球形状とは相違する形状であることができる。サンプロテクト(日射しよけ)においては、ミクロまたはナノ顔料と称される顔料を用いることができる。微粉砕アエン酸化物を用いると好ましい。追加の適当なUV光防御因子は、P.FinkelによるSOFW-Journal,122,543(1996)中の調査に見出すことができる。
【0029】
主要な光防御物質に加えて、酸化防止剤の種類の第二の光防御物質を使用することもでき、この場合、UV照射線が皮膚を通過すると開始される光化学的反応連鎖が中断される。このような物質の代表的例には、下記物質がある:アミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびそれらの誘導体、イミダゾール(例えば、ウロカニン酸)およびそれらの誘導体、ペプチド(例えば、D,L−カモシン、D−カモシン、L−カモシン)およびそれらの誘導体(例えば、アンセリン)、カロチノイド、カロチン(例えば、α−カロチン、β−カロチン、リコピン)およびそれらの誘導体、塩素原性酸およびその誘導体、リポ酸(liponic acid)およびその誘導体(例えば、ジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース(aurothioglucose) 、プロピルチオウラシルおよびその他のチオール(例えば、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミンおよびそれらのグリコシル、n−アセチル、メチル、エチル、ブロピル、アミル、ブチルおよびラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリルおよびグリセリルエステル)ならびにそれらの塩、
【0030】
ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸およびそれらの誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)、ならびに非常に少量の適合性用量(例えば、pmol〜μmol/kg)のスルホキシイミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシイミン、ホモシステインスルホキシイミン、ブチオニンスルホン、ペンタ−、ヘキサ−、ヘプタ−チオニンスルホキシイミン)があり、さらにまた(金属)キレート化剤(例えば、α−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁エキス、ビリルビン、ビフィベルジン、EDTA、EGTAおよびそれらの誘導体、不飽和脂肪酸およびそれらの誘導体(例えば、γ−リノレン酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸およびそれらの誘導体、ユビキノンおよびユビチノールおよびそれらの誘導体、ビタミンCおよび誘導体(例えば、アスコルビルパルミテート、Mg−アスコルビルホスフェート、アスコルビルアセテート)、
【0031】
トコフェロールおよび誘導体(例えば、ビタミンEアセテート)、ビタミンAおよび誘導体(ビタミンAパルミテート)、ならびにベンゾエ樹脂のコニフェリルベンゾエート、ルチン酸およびそれらの誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤク樹脂酸、ノルジヒドログヤラレット酸(guajaret acid)、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸およびそれらの誘導体、マンノースおよびその誘導体、過酸化ジスムターゼ、アエンおよびその誘導体(例えば、ZnO、ZnSO4)、セレンおよびその誘導体(例えば、セレン−メチオニン)、スチルベンおよびそれらの誘導体(例えば、スチルベンオキサイド、トランス−スチルベンオキサイド)、およびこれらの前記活性物質の本発明に従う適当な誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチドおよび脂質)。
【0032】
流動性の改良には、さらに、ヒドロトロープ、例えばエタノール、イソプロピルアルコールまたはポリオールを使用することができる。この場合に使用することができるポリオールは、好ましくは炭素原子2〜15個を有し、また少なくとも2個のヒドロキシル基を有する。ポリオールは、追加の官能性基、特にアミノ基を含んでいても、又は窒素により修飾されていることができる。代表的例は:
− グリセロール;
− アルキレングリコール化合物、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、および100〜1000ダルトンの平均分子量を有するポリエチレングリコール;
− 1.5〜10の自己縮合度を有する工業品質のオリゴグリセロール、例えば40〜50重量%のジグリセロール含有量を有する工業品質のジグリセロール混合物;
【0033】
− メチロール化合物、例えば特にトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリスライトおよびジペンタエリスライト;
− 低級アルキルグルコシド類、特にアルキル残基に炭素原子1〜8個を有する低級アルキルグルコシド、例えばメチルおよびブチルグルコシドなど;
− 炭素原子5〜12個を有する糖アルコール、例えばソルビトールまたはマンニットなど;
− 炭素原子5〜12個を有する糖、例えばグルコースまたはサッカラロース;
− アミノ糖、例えばグルカミンなど;
− ジアルコールアミン類、例えばジエタノールアミンまたは2−アミノ−1,3−プロパンジオールなど。
【0034】
保存剤としては、例えばフェノキシエタノール、ホルムアルデヒド溶液、パラベン、ペンタンジオールまたはソルビン酸、および化粧品条例(regulation)のエンクロージャー6、パートAおよびBに記載の物質は、もう一つの群の物質である。
香油としては、天然および合成発匂物質の混合物を挙げなければならない。天然発匂物質には、花(百合、ラベンダー、バラ、ジャスミン、橙花、イラン−イラン)、茎および葉身(ゼラニウム、パチュリー、プチグレン)、果実(アニス、コリアンダー、キャラウエイ、杜松実)、果皮(ベルガモット、レモン、オレンジ)、根(マシス(macis) 、アンゼリカ、セロリ、カルダモン、唐木(costus)、アイリス、カルムス(calmus))、樹木(ストンパイン(stone pine)、シタン(sandel)、グアヤク(guajac)、ヒマラヤスギ、ローズウッド)、ハーブ類およびグラス類(タラゴン、レモングラス、セージ、タイム)、針状部および細枝(トウヒ、モミ、マツ、トライプスド(traipsed))、樹脂およびバルサム(ガルバナム(galbanum)、エレミ(elemi) 、ベンゾエ(benzoe)、ミルラ(myrrh) 、オリバナム(olibanum)、オポポナックス(opoponax))のエキスがある。
【0035】
動物からの原料もまた使用することができ、例えばジャコウおよび海狸香がある。代表的合成発匂化合物は、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコールおよび炭化水素の種類からの生成物である。エステルの種からの発香化合物には、例えばベンジルアセテート、フェノキシエチルイソブチレート、p−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート、リナリルアセテート、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、フェニルエチルアセテート、リナリルベンゾエート、ベンジルホルメート、エチルメチルフェニルグリシネート、アリルシクロヘキシルプロピオネート、スチラリルプロピオネートおよびベンジルサリチレートがある。例えばベンジルエチルエーテルはエーテル類に属する化合物;例えば炭素原子8〜18個を有する直鎖状アルカナール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアールおよびボルゲオナールはアルデヒド類に属する化合物;例えばイオノン類、α−イソメチルイオノンおよびメチルセドリルケトンはケトン類に属する化合物;アネトール、シトロネロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコールおよびテルピネオールはアルコール類に属する化合物;主としてテルペン類およびバルサム属は炭化水素に属する化合物がある。
【0036】
しかしながら、相違する発匂物質の混合物も好適であり、これらは一緒になって好ましい匂香をもたらす。また、アロマ成分としてしばしば用いられる低揮発性を有するエテラル油(etheral oil) は、香油、例えばセージ(sage)油、カモミール(chamomile)油、カーネーション(carnation)油、メリッサ(melissa) 油、ミント(mint)油、シナモン葉(cinnamon leaf) 油、ライムフラワー(limeflower)油、ジャニパーベリイ(juniper berry) 油、ベチバー(vetiver) 油、オリバン(oliban)油、ガルバナム(galbanum)油、ラボラナム(labolanum) 油およびラバンジン(lavandin)油も適している。単独、または混合物として、ベルガモット(bergamot)油、ジヒドロミルセノール(dihydromycenol)、リリアル(lilial)、リラル(lyral) 、シトロネロール(cetronellol) 、フェニルエチルアルコール、α−ヘキシルシンナムアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボイサムブレンフォート(boisambrene forte) 、アンブロキサム(ambroxane) 、インドール、ヘジオン(hedione) 、サンデライス(sandelice) 、レモン油、マンダリン油、オレンジ油、アリルアミルグリコレート、シクロベルタル(cyclovertal) 、ラバンジン(lavandine) 油、ムスカテラーセージ(muskateller sage)油、β−ダマスコーン(damascone) 、ゲラニウム油ブルボン(bourbon) 、シクロヘキシルサリチレート、ベルトフィックスクール(Vertofix coeur)、イソ−E−スーパー(iso-E-super) 、フィキソライド(Fixolide)NP、エバーニル(Evernyl)、イライデイン(iraidein)ガンマ、フェニル酢酸、ゲラニルアセテート、ベンジルアセテート、ローズオキサイド、ロミレート(romillate) 、アイロチル(irotyl)およびフロラメート(floramate) を使用すると好ましい。
【0037】
色付剤としては、化粧品目的に適し、また許容される物質を使用することができ、例えばVerlag Chemie,Weinheimにより発行された刊行物“Kosmetische Farbemittel”[化粧品用染料(cosmetic dyes)] of the “Farbstoffkommission der Deutschen Forschungsgemeinschaft”,1984,81〜106)頁に記載されている物質を用いることができる。これらの染料は一般に、全混合物に基づき0.001〜0.1重量%の濃度で使用される。
助剤および添加剤の総量は、製剤に基づき95〜99.9重量%、好ましくは99〜99.5重量%であることができる。
【0038】

下記表は、ベータグルカン[ハイカリーン(Highcareen)(登録商標)GS,Henkel KGaA,Dusseldorf/FRG ]を使用した場合の種々の装飾性化粧品の多くの調合例を包含している。全内訳は重量%であるものと理解されるべきである。これらの製品は下記のとおりである:(1) 薄い色を付けたデイクリーム;(2) パウダークリーム;(3) プレスドフェイスパウダー(pressed face powder);(4) ルーズフェイスパウダー(loose face powder);(5) 口紅;(6) リップグロス;(7) 保護性リップスティック;(8) 装飾性リップスティック;(9) アイライナー:(10)マスカラ;(11)プレスド(pressed)アイシャドウ;(12)乳液型アイシャドウ;(13)パール光沢ラッカー;(14)クリームラッカー。
【0039】
表1−処方例−装飾性化粧品(第一部)
Figure 0004664509
【0040】
表1−処方例−装飾性化粧品(第二部)
Figure 0004664509

Claims (4)

  1. 主鎖としてβ−(1,3)結合鎖を有し、β−(1,3)結合を示す側鎖を有し及びβ−(1,6)結合鎖を実質的に有していない水溶性β−(1,3)グルカンを含有する装飾性化粧用調製物。
  2. サッカロマイセス(Saccharomyces) からの酵母菌に由来して得られるグルカンを含有することを特徴とする、請求項1に記載の調製物。
  3. β−(1,3)およびβ−(1,6)結合を有するグルカンを実質的に全部のβ−(1,6)結合が解放されるような方法で、β−(1,6)グルカナーゼと接触させることによって得られるグルカンを含有することを特徴とする、請求項1および/または2に記載の調製物。
  4. トリコデルミア ハルジアナム(Trichodermia harzianum) に由来するグルカナーゼで予め処理されているグルカンを使用することを特徴とする、請求項3に記載の調製物。
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