JP4662784B2 - 軌道分岐部の敷設方法 - Google Patents
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Description
前記長尺まくら木は、二以上のまくら木片を接合して構成されており、当該まくら木片の接合部には互いに嵌合する嵌合部が設けられ、まくら木片同士は、前記嵌合部同士を嵌合させた状態で接合されて一体化されており、且つ、まくら木片の接合部は本線軌道同士の間に位置すると共に、各まくら木片の接合部は一列に配されており、
複数列の本線軌道のうちの一つの本線軌道の敷設予定地に当該軌道に対応したまくら木片を順次配置し、配置したまくら木片にレールを締結して当該本線軌道を完成させる初期工程と、前記既設の本線軌道に隣接する軌道敷設予定地に当該軌道に対応したまくら木片を順次配置しつつ配置したまくら木片と前記既設軌道のまくら木片との接合部同士を順次接合し、接合した当該まくら木片上にレールを締結して軌道を完成させる増設工程と、隣接して敷設された本線軌道同士の間に分岐軌道を敷設する分岐部敷設工程とを有し、前記初期工程が施工された後は、前記増設工程によってまくら木片を接合して長尺化しつつ本線軌道の増設を行うと共に前記分岐部敷設工程を行い、複数列の本線軌道と当該本線軌道同士を交錯させる分岐軌道を備えた軌道分岐部を敷設するものであり、
既設軌道に敷設されたまくら木片に隣接軌道に敷設予定のまくら木片が接合されるまでの期間は、前記既設軌道に敷設されたまくら木片の接合部に保護部材が装着され、
前記保護部材は、前記接合部と相補形状を成す嵌合部を有することを特徴とする軌道分岐部の敷設方法である。
尚、施工に際しては、増設工程を全て行って複数の本線軌道を完了させた後に、分岐部敷設工程を行ってもよく、増設工程を行って本線軌道を増設する毎に分岐部敷設工程を行っても良い。
前記長尺まくら木は、二つのまくら木片を接合して構成されており、当該まくら木片の接合部には互いに嵌合する嵌合部が設けられ、まくら木片同士は、前記嵌合部同士を嵌合させた状態で接合されて一体化されており、且つ、まくら木片の接合部は本線軌道同士の間に位置すると共に、各まくら木片の接合部は一列に配されており、
一方の本線軌道の敷設予定地に当該軌道に対応したまくら木片を順次配置し、配置したまくら木片にレールを締結して当該本線軌道を完成させる初期工程と、前記既設の本線軌道に隣接する軌道敷設予定地に当該軌道に対応したまくら木片を順次配置しつつ配置したまくら木片と前記既設軌道のまくら木片との接合部同士を順次接合し、接合した当該まくら木片上にレールを締結して軌道を完成させる増設工程と、敷設された本線軌道同士の間に分岐軌道を敷設する分岐部敷設工程とを有し、
既設軌道に敷設されたまくら木片に隣接軌道に敷設予定のまくら木片が接合されるまでの期間は、前記既設軌道に敷設されたまくら木片の接合部に保護部材が装着され、
前記保護部材は、前記接合部と相補形状を成す嵌合部を有することを特徴とする軌道分岐部の敷設方法である。
最初に、まくら木片2の構造を製造工程を参照しつつ説明する。
まくら木片2に用いるまくら木10は、図2(a)の様に、角柱材の一方の長手方向端部に接合部Aを形成したまくら木である。
接合部Aは、後述するまくら木片3に設けられる接合部Bと相補形状を成し、接合部Aは接合部Bに嵌合する嵌合部Aを形成している。
補強部材25に用いる板材25aも、ガラス長繊維の引き揃えられた方向が各部材の長手方向となるように、合成木材の原材から各部材を切り出して製している。
まず、図2(a)の様に、接合部Aの段部14に樹脂接着剤を塗布し、当該段部14に補強部材20を接合する。次いで、埋栓22に樹脂接着剤を塗布し、補強部材20の開口21を介して2個の埋栓孔18に各々埋栓22を打ち込む。
以上の手順により、図2(c)の様に、まくら木10に補強部材20,25が予め取り付けられたまくら木片2の製造が完了する。
まくら木片3に用いるまくら木30は、図4(a)の様に、角柱材の一方の長手方向端部に接合部Bを形成した部材であり、まくら木30は、前記まくら木10と同一の幅および高さを有する。
接合部Bは、前記まくら木片2に設けられた接合部Aと相補形状を成し、接合部Bは接合部Aに嵌合する嵌合部Bを形成している。
まず、図4(a)の様に、接合部Bの段部33に樹脂接着剤を塗布し、段部33に補強部材20を接合する。尚、補強部材20は、前記まくら木片2に用いたもの(図2a参照)と同一である。そして、埋栓22に接着剤を塗布し、補強部材20の開口21を介してまくら木30の2個の埋栓孔38に各々埋栓22を打ち込む。以上の手順により、まくら木片3の組み立てが完成する。
ここで、図示しないが、本実施形態では、長尺まくら木1を形成する一組のまくら木片2,3に、組を示す固有番号が付される。これにより、後述する軌道分岐部の敷設方法において、固有番号を手掛かりとしてまくら木片3と対を成すまくら木片2を容易に抽出可能にしている。
また、本実施形態に採用する長尺まくら木1では、製造工場において、更に、まくら木片3に保護部材が装着され、まくら木片2に保護シートが装着される。
レールRの敷設に際しては、図9の様に、分岐軌道に繋がるトングレール(Tongue Rail)およびリードレール(Lead Rail)で形成される分岐レールS1も同時に敷設する。
尚、まくら木片3に接続するまくら木片2は、後述する増設工程が行われるまでの期間は、適宜の場所に保管される。
以上の手順により、まくら木片2,3が接合されて長尺まくら木1が完成する。
また、まくら木10,30の下面と補強部材20が面一であるので、スラブ軌道などのように、まくら木の下面とスラブ面との間隔が20〜30mmと狭い敷設構造においても、支障なく敷設することが可能となる。
また、前記実施形態では、2列の本線軌道に分岐軌道を備えた構成について述べたが、3列以上の本線軌道に分岐軌道を備えた軌道分岐部についても、接続するまくら木片の数を増すことにより、同様に敷設することが可能である。また、分岐部についても、シーサースクロッシングに限らず、他の分岐形態でも同様に適用することが可能である。
2,3 まくら木片
5 保護部材
71,72,71',72' 本線軌道
A,B 接合部(嵌合部)
R レール
S 軌道分岐部
S2 分岐軌道
Claims (5)
- 二本のレールが組み合わされて一組の本線軌道が構成され、複数本の長尺まくら木上に前記本線軌道が複数列設けられ、更に、前記本線軌道同士を交錯させる分岐軌道が前記長尺まくら木上に設けられた軌道分岐部の敷設方法であって、
前記長尺まくら木は、二以上のまくら木片を接合して構成されており、当該まくら木片の接合部には互いに嵌合する嵌合部が設けられ、まくら木片同士は、前記嵌合部同士を嵌合させた状態で接合されて一体化されており、且つ、まくら木片の接合部は本線軌道同士の間に位置すると共に、各まくら木片の接合部は一列に配されており、
複数列の本線軌道のうちの一つの本線軌道の敷設予定地に当該軌道に対応したまくら木片を順次配置し、配置したまくら木片にレールを締結して当該本線軌道を完成させる初期工程と、前記既設の本線軌道に隣接する軌道敷設予定地に当該軌道に対応したまくら木片を順次配置しつつ配置したまくら木片と前記既設軌道のまくら木片との接合部同士を順次接合し、接合した当該まくら木片上にレールを締結して軌道を完成させる増設工程と、隣接して敷設された本線軌道同士の間に分岐軌道を敷設する分岐部敷設工程とを有し、前記初期工程が施工された後は、前記増設工程によってまくら木片を接合して長尺化しつつ本線軌道の増設を行うと共に前記分岐部敷設工程を行い、複数列の本線軌道と当該本線軌道同士を交錯させる分岐軌道を備えた軌道分岐部を敷設するものであり、
既設軌道に敷設されたまくら木片に隣接軌道に敷設予定のまくら木片が接合されるまでの期間は、前記既設軌道に敷設されたまくら木片の接合部に保護部材が装着され、
前記保護部材は、前記接合部と相補形状を成す嵌合部を有することを特徴とする軌道分岐部の敷設方法。 - 二本のレールが組み合わされて一組の本線軌道が構成され、複数本の長尺まくら木上に前記本線軌道が二列設けられ、更に、前記本線軌道同士を交錯させる分岐軌道が前記長尺まくら木上に設けられた軌道分岐部の敷設方法であって、
前記長尺まくら木は、二つのまくら木片を接合して構成されており、当該まくら木片の接合部には互いに嵌合する嵌合部が設けられ、まくら木片同士は、前記嵌合部同士を嵌合させた状態で接合されて一体化されており、且つ、まくら木片の接合部は本線軌道同士の間に位置すると共に、各まくら木片の接合部は一列に配されており、
一方の本線軌道の敷設予定地に当該軌道に対応したまくら木片を順次配置し、配置したまくら木片にレールを締結して当該本線軌道を完成させる初期工程と、前記既設の本線軌道に隣接する軌道敷設予定地に当該軌道に対応したまくら木片を順次配置しつつ配置したまくら木片と前記既設軌道のまくら木片との接合部同士を順次接合し、接合した当該まくら木片上にレールを締結して軌道を完成させる増設工程と、敷設された本線軌道同士の間に分岐軌道を敷設する分岐部敷設工程とを有し、
既設軌道に敷設されたまくら木片に隣接軌道に敷設予定のまくら木片が接合されるまでの期間は、前記既設軌道に敷設されたまくら木片の接合部に保護部材が装着され、
前記保護部材は、前記接合部と相補形状を成す嵌合部を有することを特徴とする軌道分岐部の敷設方法。 - 長尺まくら木を構成する一組のまくら木片には、組または接合順序の少なくともいずれかを示す固有符号が予め付されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の軌道分岐部の敷設方法。
- まくら木片の接合部には開口又は貫通孔が設けられており、保護部材の嵌合部には、保護部材を前記接合部に装着した状態において前記開口又は貫通孔に対応する貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の軌道分岐部の敷設方法。
- まくら木の接合部に装着された保護部材は、まくら木片の接合部に設けられた開口又は貫通孔と保護部材の嵌合部に設けられた貫通孔とに挿入した締結部材によって締結して固定されることを特徴とする請求項4に記載の軌道分岐部の敷設方法。
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2005
- 2005-01-21 JP JP2005014667A patent/JP4662784B2/ja active Active
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