JP4662219B2 - ディジタル信号再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はディジタル信号再生装置に係り、特に光ディスク等の記録媒体から再生されたディジタル信号を復号するディジタル信号再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクに高密度記録されたディジタル信号を再生するディジタル信号再生装置では、光ディスクの感度ばらつきや半導体レーザの経年変化などにより、記録信号形状が変動し、再生信号のDC成分が変動したり、上下非対称となることがあるので、再生信号の2値コンパレートの閾値を適切に制御するスライスレベルコントロールが使用されている。これは、例えば、検出系においては、信号のDC成分や2値化後のデューティーずれを検出することにより、制御系においては、スレッショールドレベルもしくは再生信号のDCレベルを制御して、相対的にスライスレベルを制御するスライスレベル制御手段を用いることで実現することが出来る。DVD規格でも、2値化後のデューティーずれを検出して、それをスレッショールドレベルとしてフィードバックする方法で、ジッタ測定系を定めている(図38参照)。
【0003】
コンパレータ901に再生信号とスライスレベルであるスレッショールドレベルが入力され、その出力は2値化データとして出力されると同時に、OPアンプ902に差動入力される。増幅された信号はOPアンプ903によって低域フィルタをかけられ、デューティーによって生ずる低域周波数成分が抽出され、スライスレベル(スレッショールドレベル)として増幅器901に供給される。
【0004】
これを機能ブロック図で表示すると図39のようになる。 2値化手段904に再生信号とスライスレベル(スレッショールドレベル)が入力され、その出力は2値化データとして出力されると同時に、増幅手段905に供給される。増幅回路905の出力は、積分手段906に供給され、低域フィルタリングにより、デューティーによって生ずる低域周波数成分が抽出される。その出力は、スライスレベル(スレッショールドレベル)として2値化手段に供給される。
【0005】
このような構成にする事により、スライスレベルは、常に信号のデューティの中心に位置するように制御され、記録時の変調が、各ランレングスでランダムになるように、かつ1,0の発生確率もほぼ等しくになるように制御されている場合には、光ディスク特有の記録パワーなどによる上下非対称性に影響されることなく正しいスライスレベル(スレッショールドレベル)を設定出来、かつ簡単な回路で実現出来るので、有効な手段であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来の技術では、記録される変調信号の変調コードパターンに偏りが生じた場合に、誤動作を起こし、正しい検出を行うことが出来ない。図18はこの状態を説明するためのアイパターンを示しており、図18(a)が通常の状態で、中央の横線は、適切なスライスレベルを示している。これに対し、図18(b)がDCずれが生じている状態、図18(c)がレーザーパワーなどにより上下対称性が崩れた場合を示しており、いずれも、図18(a)の状態と同じスライスレベル(図の中央の横線)では正しい判別が出来ないので、前述のスライスレベルコントロールなどが、この場合はスライスレベルを下に下げようとする(もしくは信号を上げようとする)。
【0007】
さらに、図18(d)は変調コードパターンに偏りが生じた場合を示しており、適切なスライスレベルは図18(a)と同じ位置が望ましい。しかし、従来のスライスレベルコントロールでは、図18(b)や図18(c)の状態と、この図18(d)の状態の違いを判別することは不可能であり、本来、スライスレベルは動かさなくても良いのにもかかわらず、スライスレベルを下げる(もしくは信号を上げる)方向に制御が働くので、正しい再生が行えなくなってしまう。
【0008】
そこで、DVDなどの場合、記録側の変調信号生成時に、DSVコントロール・代替テーブル・Syncパターン・結合ビットなどを用いて、なるべく低域周波数成分を低減することにより、d)の状態の発生頻度・程度を抑え、再生時のスライスレベルコントロールとしては、特に対応しなくても良いようにシステムを構成していた。
【0009】
しかし、高密度化にともない、変調信号の変調効率も重要となってきており、低域周波数成分を十分に低減するための結合ビット等を可能な限り少なくする必要に迫られている。
【0010】
前述したように、変調信号生成時にデータパターンを先読みし、Syncパタ−ンを切り替えることによって、影響を軽減することも考えられるが、基本的にSync内で図18(b)や図18(c)の状態を図18(a)の状態にもっていくことがスライスレベルコントロール回路の役割なので、その時定数では、図18(d)の場合にもDC成分の変化に反応してしまい、つまり、誤動作によってスライスレベルが変動してしまい、Sync内で、やはり、正しく再生できない領域が発生する。この様子を図19に示す。よって、図18(d)の状態にも対応しうる適切なスライスレベルコントロールの改善が望まれていた。
【0011】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、高密度記録された記録媒体の再生信号に対しても、図18(b)図18(c)図18(d)全ての状態に適切に対応しうるスライスレベルコントロールを含むディジタル信号再生装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の問題点を解決するためにDCエラー信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、前記サンプリング後信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を前記DC制御手段へ出力するエラー検出手段と、前記A/D変換手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号に基づき前記A/D変換手段がサンプリングする際の前記所定のクロックを生成して、前記A/D変換手段へ供給するPLL手段と、を備え、前記エラー検出手段は、前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、前記DCキャンセル手段は、
減算器と、イコライザと、DCオフセット検出器とを有し、前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力をイコライザに供給し、前記イコライザは、前記減算出力を入力して前記減算出力を仮判別した目標値と、前記減算出力の実際の値の等化エラーが最小となるときの仮判別情報と、等化後の信号とを前記DCオフセット検出器へ出力すると共に、前記等化後の信号をDCキャンセル後信号として前記復号手段及びPLL手段に出力し、前記DCオフセット検出器は、前記イコライザからの前記仮判別情報に基づいて、前記イコライザからの前記DCキャンセル後信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置を提供する。
【0013】
また、本発明は上述の問題点を解決するために、DCエラー信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、前記サンプリング後信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を出力するエラー検出手段と、前記A/D変換手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号に基づき前記A/D変換手段がサンプリングする際の前記所定のクロックを生成して、前記A/D変換手段へ供給するPLL手段と、を備え、前記エラー検出手段は、前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、前記DCキャンセル手段は、減算器と、仮判別器と、DCオフセット検出器とを有し、前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力を前記仮判別器に供給するとともに、前記DCキャンセル後信号として、前記復号手段、及び前記PLL手段へ出力し、前記仮判別器は、前記減算出力を入力して前記減算出力を仮判別した目標値と、前記減算出力の実際の値との誤差が最小になるときの仮判別情報を前記DCオフセット検出器へ出力し、前記DCオフセット検出器は、前記イコライザからの仮前記判別情報に基づいて、前記減算器からの減算出力である入力信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置を提供する。
【0014】
また、本発明は上述の問題点を解決するためにDCエラー信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、前記サンプリング後信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を出力するエラー検出手段と、前記A/D変換手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号に基づき前記A/D変換手段がサンプリングする際の前記所定のクロックを生成して、前記A/D変換手段へ供給するPLL手段と、を備え、前記エラー検出手段は、前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、前記DCキャンセル手段は、減算器と、仮判別器と、DCオフセット検出器とを有し、前記仮判別器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号を入力して前記サンプリング後信号を仮判別した目標値と、前記サンプリング後信号との実際の値との誤差が最小になるときの仮判別情報を前記DCオフセット検出器へ出力し、前記DCオフセット検出器は、前記仮判別器からの前記仮判別情報に基づいて、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力し、前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力を前記DCキャンセル後信号として出力する、ディジタル信号再生装置を提供する。
【0015】
また、本発明は上述の問題点を解決するために、DCエラー信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、前記A/D変換手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DPLL出力信号と、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DPLL出力信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を前記DC制御手段へ出力するエラー検出手段と、を備え、前記エラー検出手段は、前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、前記DCキャンセル手段は、減算器と、DPLLと、イコライザと、DCオフセット検出器とを有し、前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力を前記DPLLへ出力し、前記DPLLは、前記減算器からの前記減算出力をリサンプリングして、所定のチャネルビットレートに同期したデータをDPLL出力信号として前記イコライザと、前記2値化手段に出力し、前記イコライザは、前記DPLLからの前記DPLL出力信号を入力して前記DPLL出力信号を仮判別した目標値と、前記DPLL出力信号の実際の値の等化エラーが最小となるときの仮判別情報と、等化後の信号とを前記DCオフセット検出器へ出力すると共に、前記等化後の信号をDCキャンセル後信号として前記復号手段に出力し、前記DCオフセット検出器は、前記イコライザからの前記仮判別情報に基づいて、前記イコライザからの前記DCキャンセル後信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置を提供する。
また、本発明は上述の問題点を解決するために、DCエラー信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、前記A/D変換手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DPLL出力信号と、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DPLL出力信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を前記DC制御手段へ出力するエラー検出手段と、を備え、前記エラー検出手段は、前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、前記DCキャンセル手段は、減算器と、DPLLと、イコライザと、DCオフセット検出器とを有し、前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力を前記DPLLへ出力し、前記DPLLは、前記減算器からの前記減算出力をリサンプリングして、所定のチャネルビットレートに同期したデータをDPLL出力信号として前記イコライザと、前記2値化手段と、前記DCオフセット検出器に出力すると共に、位相エラーを演算する時に使用するゼロポイント情報を利用した仮判別情報を前記DCオフセット検出器に出力し、前記イコライザは、前記DPLLからの前記DPLL出力信号を入力して等化し、等化後の信号をDCキャンセル後信号として前記復号手段に出力し、前記DCオフセット検出器は、前記DPLLからの前記仮判別情報に基づいて、前記DPLLからの前記DPLL出力信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置を提供する。
また、本発明は上述の問題点を解決するために、DCエラー信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、前記A/D変換手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DPLL出力信号と、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DPLL出力信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を前記DC制御手段へ出力するエラー検出手段と、を備え、前記エラー検出手段は、前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、前記DCキャンセル手段は、減算器と、DPLLと、イコライザと、DCオフセット検出器とを有し、前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力を前記DPLLへ出力し、前記DPLLは、前記減算器からの前記減算出力をリサンプリングして、所定のチャネルビットレートに同期したデータをDPLL出力信号として前記イコライザと、前記2値化手段とに出力すると共に、位相エラーを演算する時に使用するゼロポイント情報を利用した仮判別情報を前記DCオフセット検出器と、前記イコライザに出力し、前記イコライザは、前記DPLLからの前記仮判別情報に基づいて、前記DPLLからの前記DPLL出力信号を入力して等化し、等化後の信号をDCキャンセル後信号として前記復号手段と、前記DCオフセット検出器に出力し、前記DCオフセット検出器は、前記DPLLからの前記仮判別情報に基づいて、前記イコライザからの前記等化信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置を提供する。
また、本発明は上述の問題点を解決するために、請求項1〜請求項6のいずれか一の請求項に記載のディジタル信号再生装置において、前記ゲイン切替手段は、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、異なった利得を有する増幅手段及び増幅手段に供給し、前記変調コードパターン偏り情報に基づいて、前記増幅手段または前記増幅手段の出力のいずれか一方を選択し、前記積分手段に供給する、ディジタル信号再生装置を提供する。
また、本発明は上述の問題点を解決するために、請求項1〜請求項6のいずれか一の請求項に記載のディジタル信号再生装置において、前記ゲイン切替手段は、
前記変調コードパターン偏り情報を増幅及び乗算手段が係数として扱い、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を係数倍し、係数倍した結果を積分手段に供給する、ディジタル信号再生装置を提供する。
また、本発明は上述の問題点を解決するために、DCエラー信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、前記A/D変換手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、前記復号手段から出力された前記2値化後データに基づき、前記DCエラー信号を前記DC制御手段へ出力するエラー検出手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号に基づき前記A/D変換手段がサンプリングする際の前記所定のクロックを生成して、前記A/D変換手段へ供給するPLL手段と、を備え、前記エラー検出手段は、前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、前記DCキャンセル手段は、減算器と、イコライザと、DCオフセット検出器とを有し、前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力をイコライザに供給し、前記イコライザは、前記減算出力を入力して前記減算出力を仮判別した目標値と、前記減算出力の実際の値の等化エラーが最小となるときの仮判別情報と、等化後の信号とを前記DCオフセット検出器へ出力すると共に、前記等化後の信号をDCキャンセル後信号として前記復号手段及びPLL手段に出力し、前記DCオフセット検出器は、前記イコライザからの前記仮判別情報に基づいて、前記イコライザからの前記DCキャンセル後信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置を提供する。
また、本発明は上述の問題点を解決するために、再生信号を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、前記AD変換手段の出力のDCレベルを、DCエラー信号に基づき制御するDC制御手段と、前記DC制御手段から出力された前記サンプリング後信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を前記DC制御手段へ出力するエラー検出手段と、前記DC制御手段からの出力信号に基づき、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号に基づき前記A/D変換手段がサンプリングする際の前記所定のクロックを生成して、前記A/D変換手段へ供給するPLL手段と、を備え、前記エラー検出手段は、前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、前記DCキャンセル手段は、減算器と、イコライザと、DCオフセット検出器とを有し、前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力をイコライザに供給し、前記イコライザは、前記減算出力を入力して前記減算出力を仮判別した目標値と、前記減算出力の実際の値の等化エラーが最小となるときの仮判別情報と、等化後の信号とを前記DCオフセット検出器へ出力すると共に、前記等化後の信号をDCキャンセル後信号として前記復号手段及びPLL手段に出力し、前記DCオフセット検出器は、前記イコライザからの前記仮判別情報に基づいて、前記イコライザからの前記DCキャンセル後信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置を提供する。
また、本発明は上述の問題点を解決するために、再生信号を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、前記AD変換手段の出力のDCレベルを、DCエラー信号に基づき制御するDC制御手段と、前記DC制御手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、前記DCキャンセル手段から出力された前記DCキャンセル後信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を前記DC制御手段へ出力するエラー検出手段と、前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号に基づき前記A/D変換手段がサンプリングする際の前記所定のクロックを生成して、前記A/D変換手段へ供給するPLL手段と、を備え、前記エラー検出手段は、前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、前記DCキャンセル手段は、減算器と、イコライザと、DCオフセット検出器とを有し、前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力をイコライザに供給し、前記イコライザは、前記減算出力を入力して前記減算出力を仮判別した目標値と、前記減算出力の実際の値の等化エラーが最小となるときの仮判別情報と、等化後の信号とを前記DCオフセット検出器へ出力すると共に、前記等化後の信号をDCキャンセル後信号として前記復号手段及びPLL手段に出力し、前記DCオフセット検出器は、前記イコライザからの前記仮判別情報に基づいて、前記イコライザからの前記DCキャンセル後信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置を提供する。
【0016】
また、本発明は上述した問題点を解決するために、DCレベル制御信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するサンプリング手段と、前記サンプリング後信号をチャネルレートのデータにリサンプリングし、リサンプリング後信号を出力するDPLL手段と、前記リサンプリング後信号、もしくは前記リサンプリング後信号をフィルタリングした信号を、スライスもしくは復号して2値化後信号を出力する2値化手段と、前記2値化後信号に基づき、前記DCレベル制御信号を出力するDCレベル制御信号出力手段と、前記2値化後信号に基づいて変調コードパターンの偏りを検出し、変調コードパターン偏り情報を出力するコード偏り検出手段と、前記変調コードパターン偏り情報に基づき、前記DC制御手段、前記サンプリング手段、前記2値化手段、および前記DCレベル制御信号出力手段で構成されるループの応答特性を変化させる、もしくは前記DC制御手段のDC制御を停止させるとともに、前記サンプリング後信号、もしくは前記リサンプリング後信号のいずれかの信号をフィルタリングした信号、もしくは前記サンプリング後信号からDCオフセット信号を減算するDCオフセット信号減算手段と、前記リサンプリング後信号、もしくは前記リサンプリング後信号をフィルタリングした信号、もしくは前記DCオフセット信号減算手段の出力信号のいずれかの信号に対して、0クロスポイントに相当するリサンプリング点のみの低域周波数成分を前記DCオフセット信号として抽出するDCオフセット信号抽出手段とを有することを特徴とするディジタル信号再生装置を提供する。
【0017】
再生信号はDC制御手段1に入力される。DC制御手段1は、エラー検出手段6aから供給されたDCエラー信号に基づいて再生信号のDCレベルを制御する。その出力はA/D変換2に入力され、PLL4より供給されるクロックでサンプリングが行われる。A/D変換1の出力は2値化手段5aに供給されるとともに、DCキャンセル手段7に入力される。DCキャンセル手段7は本出願の要部をなすものであり、その詳細は後述する。DCキャンセル手段7の出力はPLL4及び復号3に供給される。復号3はスライス検出やビタビ復号などを用いて2値化後データを出力し、ECCなどに供給する。2値化手段5aは入力信号を2値化し、その結果である2値化後信号をエラー検出手段6aに供給する。エラー検出手段6aは2値化後信号の低域周波数成分を抽出し、その結果として得られるDCエラー信号を出力する。
【0018】
エラー検出手段6aの内部構成の例を図2に示す。入力された2値化後信号はゲイン切替手段71に入力され、所定のゲインに増幅されたのち、積分手段72にて低域成分が抽出される。その結果がDCエラー信号となる。また、2値化後信号は、本発明の要部をなすものであり、変調コードに偏りがあるか否かを判別し、その結果である変調コードパターン偏り情報をゲイン切替手段71に供給する。
【0019】
コード偏り検出手段73は、本発明の要部をなすものであり、変調コードに偏りがあるか否かを判別し、その結果である変調コードパターン偏り情報をゲイン切替手段71に供給する。内部の詳細は、後述する。
【0020】
ゲイン切替手段71は、コード偏り検出手段73より供給された変調コードパターン偏り情報に応じて、増幅利得を適宜選択しながら、その結果を積分手段72に供給する。
【0021】
図3は、ゲイン切替手段71の内部構成の一例を示したものである。入力された2値化後信号は、異なった利得を有する増幅手段711及び増幅手段712に供給される。それぞれの出力は、SW713に入力され、SW713は、変調コードパターン偏り情報に基づき、増幅手段711及び増幅手段712の入力いずれかを選択し、積分手段72に供給する。
【0022】
ここでは、2種類のゲイン(利得)で示しているが、より多くのゲインを用意し、細かい選択を行ってもよいことはもちろんである。
【0023】
図4は、ゲイン切替手段71の内部構成の別の例を示している。この例では、変調コードパターン偏り情報の値を係数として扱い、増幅及び乗算手段714にて、2値化後信号を係数倍し、その結果を積分手段72に供給する。より細かい制御が出来ることに特徴がある。積分手段72は、入力された信号を低域フィルタリングし、低域周波数成分を抽出し、DCエラー信号としてDC制御手段1に供給する。
【0024】
この実施の形態において、コード偏り検出手段73が変調コードに偏りがあると判断した場合には、ゲイン切替手段71がゲインの小さい方を選択し、結果として、スライスレベルのフィードバックループにおける時定数が大きく(応答が遅く)なり、反応が遅くなる。つまり、誤動作によるスライスレベルの変化を小さくすることで、正しい2値化後信号が得られる。このとき、ゲイン切り替えの極端な例として、ゲインを0にし、ホールド状態(無反応状態)にしても良いことはもちろんである。
【0025】
次に、コード偏り検出手段73について、その構成を図5を用いて説明する。
図1の2値化手段より供給された2値化後信号は、偏り抽出手段731に入力されるとともに、無交差検出手段733及びランダム性検出手段734に入力される。無交差検出手段734は、2値化後信号の中に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、無交差情報として出力する。ランダム性検出手段734は、2値化後信号の中に、前記偏り抽出手段の出力の値と逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、ランダム情報として出力する。偏り抽出手段731は、2値化後信号の低域周波数成分もしくは変調コードパターンの偏りを抽出するとともに、入力された無交差情報及びランダム情報に基づき、適宜その値をリセットする。偏り抽出手段731の出力は、偏り情報出力手段732に入力され、所定の値と比較された後、その結果が変調コードパターン偏り情報として、ゲイン切替手段71に供給される。
【0026】
図6は偏り抽出手段731及び偏り情報出力手段732の内部の一例を示している。
【0027】
入力された2値化後信号がSW7315に入力され、”1”発生器7313及び”−1”発生器7314の出力を切り替える。SW7315の出力は、加算器7316に入力され、ゲイン係数k倍に設定された係数器7317の出力と加算される。加算器7316の出力は、D−FF7312に入力される。D−FF7312には、同じく図示しないチャネルレートに同期したクロックが供給されており、そのタイミングで1クロック分(1ビット分)遅延する。D−FF7312のQ出力は、係数器7317に供給されるとともに、偏り情報出力手段732に供給される。偏り情報出力手段732の内部では、絶対値回路7320が絶対値演算をし、その出力に対し、比較回路7321が図示しない所定の値と比較する。その判別結果が変調コードパターン偏り情報として出力される。
【0028】
D−FF7312のQ出力には2値化後信号のコードパターンの低域周波数成分が抽出され、低域周波数成分が少ない場合は平均値0に近づき、低域周波数成分が大きい場合は0から離れて+もしくは−の値をとるので、この値の絶対値が大きいほど、コードの偏りも大きいと考えられる。よって、その絶対値が所定の値を超えたときに、変調コードに偏りがあると判断している。
【0029】
しかし、本来のコードの偏りが小さいノーマルな信号が入力されているにもかかわらず、絶対値が大きくなる場合が存在する。信号がスライスレベルと交わっていないとき(図18(b)の極端な状態)と、少しだけ交差している状態(図18(b)や図18(c)の状態)である。この場合は誤判別となる。
【0030】
そこで、図6に示すように、無交差情報とランダム情報に基づき、無交差状態もしくはランダム信号入力状態と考えられる場合には、D−FF7312をリセットし、偏り検出手段731の出力を強制的に0にする。このような構成にすることにより、偏り情報出力手段731の出力も変調コードパターンに偏りが無い(もしくは判断不可能)という情報になり、誤判別は解消できる。
【0031】
図6の場合、無交差情報は、無交差の時1、そうでないとき0を示すものとし、ランダム情報は、ランダム性が強いとき1、そうでないとき0を示すものとすると、無交差情報とランダム情報の論理和をOR回路7311で演算し、D−FF7312にリセット信号として入力している。
【0032】
無交差検出手段733の具体例を図7を用いて説明する。供給された2値化後信号は、タップ遅延ブロック7331に供給され、縦属接続された複数のD−FF等で実現されるタップ遅延によって、図示しないクロックのタイミングで1ビット分づつ遅延したデータ列TD1〜TDnが得られる。ここで、nは任意の整数であるが、無交差情報をより確からしくするためには、変調コードの最大ランレングス制限より大きい数を選ぶのが望ましい。TD1〜TDnは、ANDブロック242及びNORブロック243に供給され、ANDブロック7332で全て”1”の状態を、NORブロック7333で全て”0”の状態を検出し、ORブロック7334がそれらの論理和を演算した後、その結果を無交差情報として出力する。無交差情報が”1”のときは交差していないことを示し、無交差情報が”0”のときは交差していることを示している。無交差が検出された時点(”1”の状態)で偏り検出手段のD−FF7312をリセットすれば、図18(b)の極端にずれている状態を図18(d)の状態と誤判別することは無い。
【0033】
ランダム性検出手段734の具体例を図8を用いて説明する。供給された2値化後信号は、タップ遅延ブロック7341に供給され、縦続接続された複数のD−FF等で実現されるタップ遅延によって、図示しないクロックのタイミングで1ビット分づつ遅延したデータ列TR1〜TRmが得られる。ここで、mは任意の整数であるが、ランダム情報をより確からしくするためには、変調コードのランレングス制限のうち、平均値か、それより少し大きい値を選ぶのが望ましい。TR1〜TRmは、ANDブロック7342及びNORブロック7343に供給され、ANDブロック7342で全て”1”の状態を、NORブロック7343で全て”0”の状態を検出し、ANDブロック7346、ANDブロック7347にそれぞれ供給される。
【0034】
また、偏り検出手段732の出力信号が2値化ブロック7344に供給され、極性が+のときは”1”が、極性が−のときは”0”が出力される。その出力は、ANDブロック7347に供給されるとともに、NOTブロック7345を介してANDブロック7346に供給される。NOTブロックは、論理を反転する機能を有する。
【0035】
ANDブロック7346、ANDブロック7347は、それぞれ入力された2信号の論理積を演算し、それぞれの結果がORブロック7348に供給される。ORブロック7348は入力された2信号の論理和を演算し、ランダム情報として出力する。
【0036】
ランダム性検出手段734の動作を図18を用いて説明する。
【0037】
図18(d)の状態では、偏り検出手段の出力は図の下側(−側)に向かうはずであり、そのとき、逆側である図の上側(+側)には、mで示されるようなランレングスの平均値かそれより少し大きいラン長は存在しない。つまり、図8で示した構成の演算結果であるランダム情報は”0”を示すことになる。
【0038】
図18(b)の極端にずれている状態や 図18(c)の状態でも、偏り検出手段の出力は図の下側(−側)に向かうはずであるが、ランダム性が高いため、逆側である図の上側(+側)に、mで示されるようなランレングスの平均値かそれより少し大きいラン長は存在する。そのようなラン長が出現した場合には、図8で示した構成の演算結果である無交差情報は”1”となるため、その時点(”1”の状態)で偏り検出手段のD−FF7312をリセットすれば、絶対値が所定の値を超えなくなるので、図18(b)の極端にずれている状態や図18(c)の状態を図18(d)の状態と誤判別する問題は解決される。
【0039】
次に、DCキャンセル手段7について説明する。図9はDCキャンセル手段7の第1の具体例を示したものである。A/D変換2より供給された入力信号は、減算器73に供給され、DCオフセット検出器出力信号と減算がなされる。その出力はイコライザ71に供給される。イコライザ71はPRMLなどを行うためにもちいられる公知の適応等化器であり、LMS法などに代表されるように、仮判別した目標値と実際の値の誤差(等化エラー)が最小になるように制御するものである。このときの仮判別情報をDCオフセット検出器72に供給する。等化後の信号は同じくDCオフセット検出器72に供給されるとともに、DCキャンセル後信号として、図1の復号3及びPLL4に供給される。DCオフセット信号検出器72は、仮判別情報をもとに、入力信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、DCオフセット検出器出力信号として出力する。具体例を図17に示す。入力された信号はSW721に供給され、同じく供給された仮判別情報をもとに、SW721がゼロクロスポイントに相当するサンプルデータのみを有効とし、その出力を積分器722に供給する。積分器722は積分動作をすることによって、低域周波数成分を抽出し、DCオフセット検出器出力信号として出力する。このとき、積分器722の値が大きくなりすぎると、誤ったサンプル点をゼロクロスポイントと誤ってしまい、システム全体が誤動作をおこすので、その値を制限するのが望ましい。つまり、リミッタ動作をくわえるのが良い。
【0040】
エラー検出手段6aによる、変調コードパターンの偏りに対する効果は大きなものであるが、時定数を制御しているだけなので、DC制御手段1の出力に着目すると、0レベルが上下にゆれているような波形になってしまう可能性が高い。そのままでは、特にPRMLで使われるビタビ復号にとって、効果が低減するばかりか、誤動作によってエラーが増えてしまう可能性もある。そこで、DCキャンセル手段を用いることで、0レベルの上下のゆれをキャンセルし、結果として信号全体のゆれがキャンセルされるため、ビタビ復号にとって、最適な波形を得ることが出来るようになる。
【0041】
図10はDCキャンセル手段7の第2の例を示したものであり、イコライザ71を用いずに、専用の仮判別器74を用いて仮判別情報を抽出しているところに特徴がある。仮判別は、固定の閾値と比較したり、ゼロレベルに最も近いサンプル点を選択するなど種々の方法が考えられる。
【0042】
図11はDCキャンセル手段7の第3の例を示したものであり、減算器73の位置を、DCオフセット検出器72の入力、及び仮判別器74の入力の後段にもってきたところに特徴がある。この場合はフィードフォワード動作となり、より迅速な応答となる。
【0043】
次に、図12は本発明になるディジタル信号再生装置の第2の実施の形態のブロック図を示す。図1のPLL4を削除し、DCキャンセル手段7のかわりにDCキャンセル手段8を用いており、2値化手段の入力信号は、DCキャンセル手段8から供給されるDPLL(後述)の出力信号を用いているところに特徴がある。
【0044】
DCキャンセル手段8の内部の第2の例を図13に示す。図9と同じ機能ブロックには同じ番号を付し、説明を省略する。入力信号は、減算器83に供給され、DCオフセット検出器出力信号と減算がなされる。その出力はDPLL86に供給され、リサンプリングが行われる。その結果、所定のチャネルビットレートに同期したデータ及びビットクロックが生成される。このブロック以降の動作はビットクロックに基づいて行われる。DPLL86より出力されたデータは、イコライザ81に供給される。イコライザ81はPRMLなどを行うためにもちいられる公知の適応等化器であり、LMS法などに代表されるように、仮判別した目標値と実際の値の誤差(等化エラー)が最小になるように制御するものである。このときの仮判別情報をDCオフセット検出器72に供給する。等化後の信号は同じくDCオフセット検出器72に供給されるとともに、DCキャンセル後信号として、図12の復号3に供給される。DCオフセット信号検出器72は、仮判別情報をもとに、入力信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、DCオフセット検出器出力信号として出力する。具体例は図17で示したものとなり、但しビットクロックに同期して処理がなされる。DPLL86より出力された信号は外部に出力され、2値化手段に供給される。
【0045】
図14はDCキャンセル手段8の内部の第3の例を示している。図13と同じ機能ブロックには同じ番号を付し、説明を省略する。イコライザ81出力の代わりにDPLL86の出力をDCオフセット検出器入力信号としており、仮判別情報には、DPLLが位相エラーを演算する時に使用するゼロポイント情報を利用しているところに特徴がある。
【0046】
図15はDCキャンセル手段8の内部の第4の例を示している。図13と同じ機能ブロックには同じ番号を付し、説明を省略する。仮判別情報には、DPLLが位相エラーを演算する時に使用するゼロポイント情報を利用しており、イコライザ85もDPLL86より出力されるゼロポイント情報を利用して等化の仮判定を行っているところに特徴がある。
図16はDCキャンセル手段8の内部の参考例を示している。図14と同じ機能ブロックには同じ番号を付し、説明を省略する。仮判別情報には、DPLLが位相エラーを演算する時に使用するゼロポイント情報を利用しており、イコライザ85もDPLL86より出力されるゼロポイント情報を利用して等化の仮判定を行っているところに特徴がある。
【0047】
次に、参考例を図20に示す。図1と同じ機能ブロックには、同一の番号を付し、その説明を省略する。図1の2値化手段5aおよびエラー検出手段6aの代わりに、2値化手段5bおよびエラー検出6bを使用しており、2値化手段5bにはDCキャンセル手段7の出力が供給されている。2値化手段5bおよびエラー検出6bの動作は2値化手段5aおよびエラー検出手段6aとそれぞれ同じである。この形態は、イコライザの出力の情報に基づいてDCレベルを制御しようとしているところに特徴がある。
【0048】
第4の実施の形態を図21に示す。図1と同じ機能ブロックには、同一の番号を付し、その説明を省略する。図1の2値化手段5aおよびエラー検出手段6aの代わりに、エラー検出6cを使用しており、エラー検出6cには復号3の出力が2値化後信号として供給されている。エラー検出6cの動作はエラー検出手段6aと同じである。この形態は、復号出力の情報に基づいてDCレベルを制御しようとしているところに特徴がある。
【0049】
第5の実施の形態を図22に示す。図1と同じ機能ブロックには、同一の番号を付し、その説明を省略する。再生信号はA/D変換2に供給されており、サンプリングされたのち、DC制御手段9に供給される。DC制御手段9は、エラー検出6dから供給されたDCエラー信号に基づいて再生信号のDCレベルを制御する。その出力はDCキャンセル手段7に供給されるとともに、2値化手段5dにも供給される。2値化手段5dの出力はエラー検出6dに供給される。2値化手段5dおよびエラー検出6dの動作は2値化手段5aおよびエラー検出手段6aとそれぞれ同じである。この形態は、サンプリング後の信号におけるDCレベルを制御しようとしているところに特徴がある。
【0050】
第6の実施の形態を図23に示す。図22と同じ機能ブロックには、同一の番号を付し、その説明を省略する。図22の2値化手段5dおよびエラー検出6dの代わりに、2値化手段5eおよびエラー検出6eを使用しており、2値化手段5eにはDCキャンセル手段7の出力が供給されている。2値化手段5eおよびエラー検出6eの動作は2値化手段5dおよびエラー検出6dとそれぞれ同じである。この形態は、イコライザの出力の情報に基づいてDCレベルを制御しようとしているところに特徴がある。
【0051】
別の参考例を図24に示す。図22と同じ機能ブロックには、同一の番号を付し、その説明を省略する。図22の2値化手段5dおよびエラー検出6dの代わりに、エラー検出6fを使用しており、エラー検出6fには復号3の出力が2値化後信号として供給されている。エラー検出6fの動作はエラー検出6dと同じである。この形態は、復号出力の情報に基づいてDCレベルを制御しようとしているところに特徴がある。
【0052】
別の参考例を図25に示す。図22と同じ機能ブロックには、同一の番号を付し、その説明を省略する。図22の2値化手段5dおよびエラー検出6dの代わりに、2値化手段5gおよびエラー検出6gを使用しており、2値化手段5gにはA/D変換2の出力が供給されている。2値化手段5gおよびエラー検出6gの動作は2値化手段5dおよびエラー検出6dとそれぞれ同じである。この形態は、A/Dの出力の情報に基づいてDCレベルを制御し、フィードフォワード動作をさせようとしているところに特徴がある。
別の参考例を図26に示す。図1と同じ機能ブロックには、同一の番号を付し、その説明を省略する。DCキャンセル7の代わりにイコライザ12が挿入され、その出力がDCオフセット検出器入力となる。またイコライザの仮判別情報がDCオフセット検出器11に供給される。DCオフセット検出器11の出力はDC制御手段1に供給され、DC制御に使用される。コード偏り検出とDCキャンセルの制御部を共通化したところに特徴がある。
【0053】
別の参考例を図27に示す。図26と同じ機能ブロックには、同一の番号を付し、その説明を省略する。DCオフセット検出器に入力される仮判別情報には、A/D変換2の出力を仮判別13を介して得られる情報を用いるところに特徴がある。仮判別器13の機能は、図10の仮判別器74と同じである。
【0054】
別の参考例を図28に示す。図12と同じ機能ブロックには、同一の番号を付し、その説明を省略する。図12の2値化手段5aおよびエラー検出手段6aの代わりに、2値化手段5jおよびエラー検出6jを使用しており、2値化手段5jにはDCキャンセル手段8の出力が供給されている。2値化手段5jおよびエラー検出6jの動作は2値化手段5aおよびエラー検出手段6aとそれぞれ同じである。この形態は、DCキャンセル手段8の出力の情報に基づいてDCレベルを制御しようとしているところに特徴がある。
別の参考例を図29に示す。図12と同じ機能ブロックには、同一の番号を付し、その説明を省略する。図12の2値化手段5aおよびエラー検出手段6aの代わりに、2値化手段5kおよびエラー検出6kを使用しており、2値化手段5kにはDCキャンセル手段3の出力が供給されている。2値化手段5kおよびエラー検出6kの動作は2値化手段5aおよびエラー検出手段6aとそれぞれ同じである。この形態は、復号3の出力の情報に基づいてDCレベルを制御しようとしているところに特徴がある。
次に、シミュレーションした結果にもとに、本発明の効果を説明する。まず、図30に、従来システム(図39)に変調コードパターンに偏りのある再生信号を入力した場合の各部の信号を示す。上から、再生信号・スライスレベル・2値化後信号を示しており、横軸が時間、縦軸がレベルである。横軸6000〜7000の単位で信号が切り替わっているのは、これが1syncブロックの単位であり、記録信号生成時に、DSV制御によってDSVが小さくなる方向に制御されているからである。このとき、図18(d)に示したように、スライスレベルは変化しない事が望ましいが、図30ではスライスレベルが大きく変動してしまっている。このままでは正しい2値化信号は得られない。
【0055】
図31は、本発明の要部の一つであるコード偏り検出手段の効果を明確にするため、図2のコード偏り検出信号73を図39に適用し、2値化信号として2値化後信号をコード偏り検出手段73に入力し、コード偏り検出手段73の出力である変調コードパターン偏り情報により、図39の増幅手段905の増幅ゲインを切り替えるようにした結果を示している。スライスレベルを見ると、横軸1000以下のところで時定数が大きく切り替わっている。これはコード偏り検出手段73がコードパターンの偏りを検出し、増幅手段905のゲインを切り替えて、ループの時定数を切り替えたからである。この結果、スライスレベルは大きく変化することはなく、正しい2値信号が得られることになる。
【0056】
次に、図12に示したシステムにて、本発明の効果を説明する。図32〜図34は図13のDCキャンセル後信号(図8のDCキャンセル手段の出力信号)のアイパターンをしめしている。図32は、本発明の要部である変調コードパターン偏り信号及びDCキャンセル手段のDCオフセット検出器出力信号をOFF(無効)としたときの状態である。本来、この例ではPR(1,1,1,1)に等化しようとしているので、サンプル点は5つの目標値(±64、±32、0)に収束するはずであるが、図32ではサンプル点が乱れており、PLLがロックしておらず、PR等化も正しく行われてないことを示している。 図33は、本発明の要部である変調コードパターン偏り信号をON(有効)とし、同じく本発明の要部であるDCキャンセル手段のDCオフセット検出器出力信号をOFF(無効)としたときの状態である。このとき、コード偏り検出手段がコードの偏りを検出し、ループの時定数を切り替えているので、サンプル点に大きな乱れがなく、PLLがロックし、PR等化も正しく行われていることを示している。
【0057】
しかし、Sync付近の信号の切り替わり点で、DCレベルの乱れがあり、後段の復号3にビタビ復号を用いる場合には好ましくなく、誤りを増大させる可能性がある。
【0058】
図34は、本発明の要部である変調コードパターン偏り信号及びDCキャンセル手段のDCオフセット検出器出力信号をON(有効)としたときの状態である。このとき、DCキャンセル手段がSync付近のDCの乱れも抑制するので、サンプル点は5つの目標値(±64、±32、0)に正しく収束している。
【0059】
次に、これらをエラーレートで評価した結果を、図35〜図37を用いて説明する。上の3つは、上から記録データパターン・DPLL86出力をもとに2値化した結果、そしてそれらをコンペア(排他的論理和演算)したものを示している。これに対し、下の3つは、上から記録データパターン・復号3(ビタビ復号)出力、そしてそれらをコンペア(排他的論理和演算)したものを示している。
【0060】
図35は本発明の要部である変調コードパターン偏り信号及びDCキャンセル手段のDCオフセット検出器出力信号をOFF(無効)としたときの状態である。コンペア出力(3段目及び6段目)を見ると、スタート時と8800(再生データの長さ)以降を除いて、殆どの箇所で1になっており、誤っていることがわかる。
【0061】
図36は、本発明の要部である変調コードパターン偏り信号をON(有効)とし、同じく本発明の要部であるDCキャンセル手段のDCオフセット検出器出力信号をOFF(無効)としたときの状態である。DPLL出力(3段目)では、スタート時と8800(再生データの長さ)以降を除いて1箇所(1400付近)しか誤っていないことがわかる。これは、まさにコード偏り検出手段の効果を示している。しかし、ビタビ復号出力(6段目)では、本来エラーが少なくなるはずが、逆にエラー(1の状態)が増えていることがわかる。これは図33に示したように、Sync付近のDCに揺れがあるからである。
【0062】
図37は本発明の要部である変調コードパターン偏り信号及びDCキャンセル手段のDCオフセット検出器出力信号をON(有効)としたときの状態である。コンペア出力(3段目及び6段目)を見ると、スタート時と8800(再生データの長さ)以降を除いて、エラーが0になっている(1の状態が無い)ことがわかる。これは、まさにDCキャンセル手段の効果を示している。
【0063】
以上の結果により、変調コードパターン偏り情報に基づいてスライスレベル制御もしくはDC制御の応答を変化させ、かつDCキャンセル手段を用いる本願の効果が確認された。
【0064】
次に、偏り抽出手段のその他の例について説明する。これは、偏り検出手段731において2値化信号の低域周波数成分ではなく、予め設定しておいたコードパターンとの相関を利用して、変調コードパターンの偏りを検出するものである。図40はその構成を示すものであり、図6の”1”発生器7313、”−1”発生器7314、SW7515の部分に相当する。
【0065】
入力された2値化信号はタップ遅延ブロック250に供給され、縦続接続された複数のD−FF等で実現されるタップ遅延によって、図示しないクロックのタイミングで1ビット分づつ遅延したデータ列TZ1〜TZpが得られる。ここで、pは任意の整数である。さらに、TZ1〜TZnを予め設定しておいたコードパターンと相関をとるため、排他的論理和をそれぞれのビット毎に演算する。図40ではp=16の場合について説明し、ビットコードパターンには、代表的な例として、"・・・00001110000・・・"を選択した場合を示している。これは、変調信号のランレングス制限されているとき、変調コードに偏りがあると、上下いずれかの反転間隔が最小反転間隔に近づき、もう一方が最大反転間隔に近づくことを利用したものであり、この場合は最小反転間隔=3を想定して中央の3つのビットを"1"とし、それ以外を"0"としている。
【0066】
この場合、0との排他的論理和は何もしないのと同じであり、1との排他的論理和は反転と同じなので、図40では、"1"に相当する部分だけを反転している。
【0067】
さらにその結果であるpビットを加算し、p/2である8を減算する。さらにこの結果を、無交差検出手段733より供給された無交差情報が1のとき、0を出力し、0のときにはそのまま出力し、加算器226に供給する。
【0068】
このように相関を利用することで、特定のパターンに依存しないで、正確に偏りの程度を判別できる。また、図18(b)の状態が極端になり、信号がスライスレベルに交わる頻度がすくなくなっても、対応可能である。なぜなら、無交差情報が無交差を示している期間は反応せず、さらに、最小反転間隔の出現する間隔についても限定していないからである。基本的に相関を利用しているため、相関のない信号が入力されれば、自然と通常のモードに復帰するところが、この実施形態の特徴である。
【0069】
また、入力されたTZ1〜TZpの0,1及び所定のパターンの0,1をそれぞれ−1、+1に対応させ、乗算した結果を全ビット分加算し、SW255に供給してもよいことはもちろんである。このブロック図を図41に示す。
【0070】
また、2値化後データと所定のコードパターンとの相関をとることで、コードパターンの偏りを検出したが、2値ではなく例えば8ビットの再生データと、所定のコードパターンを、排他的論理和の代わりに乗算器を用いて構成しても良いことはもちろんである。さらに所定のコードパターンを、再生信号のパーシャルレスポンス特性に近い、たとえば8ビットのデータで示し、排他的論理和の代わりに乗算器を用いて構成しても良いことはもちろんである。
【0071】
次に、コード偏り検出手段73のその他の例について図42を用いて説明する。図1の2値化手段より供給された2値化信号は、ラン長計数ブロック42に入力される。ラン長計数ブロック42の中では、計数器422に供給されるとともに、インバータ421を通して計数器423に供給される。計数器422と計数器423は同じ構成をしており、入力信号が1の期間の長さを、所定のシステムクロック(またはビットクロック)にて計数する。インバータ421を通している計数器423は、2値化信号の0の期間の長さを、所望のシステムクロック(またはビットクロック)にて計数していることになる。計数器422と計数器423の出力は、それぞれラン長値(1)、ラン長値(2)としてブロックの外に出力されると同時に、加算器424にて加算され、その結果が比較手段425に入力される。比較手段は、入力された値が、予め内部に保持している所定の値よりも大きくなった場合に、例えば、イニシャル信号を1にし、そのほかの期間は0にする。イニシャル信号は計数器422及び423に入力され、1のときは、計数をリセットする。ここで、加算器424の出力は、2値化信号の時間的長さを計数したものにほかならず、つまり、システムクロック(またはビットクロック)の一定周期でイニシャル信号が1になり、計数器422、423をリセットすることになる。
【0072】
ラン長値(1)及びラン長値(0)は、上下非対称性検出ブロック43にも供給されており、その内部では、ラン長値(1)とラン長値(0)の減算を減算器431で行い、その結果を比較手段432に入力する。比較手段432はその絶対値が、予め内部に保持している所定の値よりも大きくなった場合に、例えば、上下非対称情報を1にし、そのほかの期間は0にする。ここでは、ラン長値(1)とラン長値(0)の差がひらいていること、つまり上下のラン長が非対称であることを検出している。上下非対称情報はブロックの外部に出力される。
【0073】
ラン長値(1)及びラン長値(0)は、ラン長判別ブロック44にも供給されており、その内部では、ラン長値(1)は比較手段441に、ラン長値(0)は比較手段442に入力される。比較手段441と比較手段442は同じ構成をしており、予め内部に保持している所定の値よりも小さい場合に、例えば、1を、そのほかの期間は0にする。また、2値化信号は比較手段444へ、さらに反転445を介して比較手段446へ供給される。比較手段444と比較手段445は同じ構成をしており、予め内部に保持している所定の値より小さい場合に、例えば、1を、そのほかの期間は0にし、さらに次のイニシャル信号が入力されるまで、その値を保持する。比較手段441と比較手段444の出力信号はAND回路449に入力され、その結果がOR回路443に供給される。比較手段442と比較手段446の出力信号はAND回路449に入力され、その結果がOR回路443に供給される。OR回路443では、論理和演算が行われて、その結果はラン長判別情報として出力される。
【0074】
ここでは、ラン長値(1)もしくはラン長値(0)のいずれかのラン長が極端に短いことを検出し、さらにその短い側に長いラン長が生じていないことを検出している。ラン長判別情報はブロックの外部に出力される。
【0075】
2値化信号は、無交差検出手段733と同様の機能を有する無交差検出手段47に入力され、交差していないときに0を出力し、それ以外は1を無交差情報として出力する。
【0076】
上下非対称情報とラン長判別情報及び無交差情報はAND回路45に入力され、論理積演算がおこなわれて、その結果はD−FF回路46に供給される。D−FF回路46にはシステムクロック(またはビットクロック)がクロック端子に、前述のイニシャル信号がイネーブル端子にそれぞれ供給されており、Q出力が変調コードパターン偏り信号として出力される。
【0077】
ここでは、ラン長の上下のバランスが極端に崩れ、かつラン長値(1)もしくはラン長値(0)のいずれかのラン長が極端に短く、かつその中に長いラン長が生じておらず(ランダム性が高い)、かつ無交差状態でないことを検出していることになり、その結果がイニシャル信号のタイミングで保持されていることになる。これは、図18(d)の状態だけがこのような状態になることに注目したものである。このような構成にすることで、副作用がなく、正確に(d)の状態を判別できる。さらに通常の信号が入力されれば、自然と通常のモードに復帰するところが特徴である。
【0078】
また、本発明は、以上の形態に限定されるものではなく、システムによっては、イコライザ回路を省略しても良いことはもちろんである。基本的にコード偏りは、発生頻度が少ないため、従来のシステムの性能を落とすことなく、しかし、発生した場合は、迅速にモードを切り替えることで、もっとも有効な効果を得ることができる。この意味で、本出願は最適である。また、コード偏りへの対応は、基本的に付加的なものなので、回路規模もなるべく少ないことが望ましい。本出願は、2値化後の1ビットの信号を利用しているため、回路規模は少なく、最適である。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来は対応できなかった、記録される変調信号の変調コードパターンに偏りが生じた場合にも、誤動作を起こさず、正しい検出を行うことができ、また、低域周波数成分を十分に低減するための結合ビット等を可能な限り少なくすることにより高密度化に伴い要求される変調信号の変調効率を改善することができ、また、従来の性能を下げることなく、特定のモードを迅速に検出し、対応することが可能であり、ビタビ復号にも対応可能である。さらに、コード偏りへの対応は、2値化後の1ビットの信号を利用しているため、回路規模は小さなもので対応が可能であるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のブロック図である。
【図2】 エラー検出手段の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図3】 ゲイン切替手段の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図4】 ゲイン切替手段の内部構成の他の例を示すブロック図。
【図5】 コード偏り検出手段の一例を示すブロック図である。
【図6】 偏り抽出手段及び偏り情報出力手段の一例を示すブロック図である。
【図7】 無交差検出手段の一例を示すブロック図である。
【図8】 ランダム性検出手段の一例を示す図である。
【図9】 DCキャンセル手段の一例を示す図である。
【図10】 DCキャンセル手段の第2の例を示す図である。
【図11】 DCキャンセル手段の第3の例を示す図である。
【図12】 本発明の第2の実施の形態のブロック図である。
【図13】 DCキャンセル手段8の第2の例を示す図である。
【図14】 DCキャンセル手段8の第3の例を示す図である。
【図15】 DCキャンセル手段8の第4の例を示す図である。
【図16】 DCキャンセル手段8の参考例を示す図である。
【図17】 DCオフセット信号検出器具体例を示す図である。
【図18】 変調コードパターンに偏りが生じて誤動作が発生した際のアイパターンを説明するための図である。
【図19】 正しく再生されない領域を説明するための図である。
【図20】 参考例のブロック図である。
【図21】 本発明の第4の実施の形態のブロック図である。
【図22】 本発明の第5の実施の形態のブロック図である。
【図23】 本発明の第6の実施の形態のブロック図である。
【図24】 参考例のブロック図である。
【図25】 別の参考例のブロック図である。
【図26】 別の参考例のブロック図である。
【図27】 別の参考例のブロック図である。
【図28】 別の参考例のブロック図である。
【図29】 別の参考例のブロック図である。
【図30】 従来システムに変調コードパターンに偏りのある再生信号を入力した場合の各部の信号を示す図である。
【図31】 変調コードパターン偏り情報により増幅ゲインを切り替えた結果を説明するための図である。
【図32】 変調コードパターン偏り信号及びDCキャンセル手段のDCオフセット検出器出力信号をOFF(無効)としたときの状態のDCキャンセル手段の出力信号であるDCキャンセル後信号のアイパターンを示す図である。
【図33】 変調コードパターン偏り信号をON(有効)とし、DCキャンセル手段のDCオフセット検出器出力信号をOFF(無効)としたときの状態のDCキャンセル手段の出力信号であるDCキャンセル後信号のアイパターンを示す図である。
【図34】 変調コードパターン偏り信号及びDCキャンセル手段のDCオフセット検出器出力信号をON(有効)としたときの状態のDCキャンセル手段の出力信号であるDCキャンセル後信号のアイパターンを示す図である。
【図35】 変調コードパターン偏り信号及びDCキャンセル手段のDCオフセット検出器出力信号をOFF(無効)としたときの状態のエラーレートを示す図である。
【図36】 変調コードパターン偏り信号をON(有効)とし、DCキャンセル手段のDCオフセット検出器出力信号をOFF(無効)としたときの状態のエラーレートを示す図である。
【図37】 変調コードパターン偏り信号及びDCキャンセル手段のDCオフセット検出器出力信号をON(有効)としたときの状態のエラーレートを示す図である。
【図38】 従来システムを示す図である。
【図39】 従来システムを示す図である。
【図40】 コード偏り抽出手段のその他の例を示す図である。
【図41】 コード偏り抽出手段のその他の例を示す図である。
【図42】 コード偏り抽出手段のその他の例を示す図である。
Claims (11)
- DCエラー信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、
前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、
前記サンプリング後信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を前記DC制御手段へ出力するエラー検出手段と、
前記A/D変換手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号に基づき前記A/D変換手段がサンプリングする際の前記所定のクロックを生成して、前記A/D変換手段へ供給するPLL手段と、を備え、
前記エラー検出手段は、
前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、
前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、
前記DCキャンセル手段は、
減算器と、イコライザと、DCオフセット検出器とを有し、
前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力をイコライザに供給し、
前記イコライザは、前記減算出力を入力して前記減算出力を仮判別した目標値と、前記減算出力の実際の値の等化エラーが最小となるときの仮判別情報と、等化後の信号とを前記DCオフセット検出器へ出力すると共に、前記等化後の信号をDCキャンセル後信号として前記復号手段及びPLL手段に出力し、
前記DCオフセット検出器は、前記イコライザからの前記仮判別情報に基づいて、前記イコライザからの前記DCキャンセル後信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置。 - DCエラー信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、
前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、
前記サンプリング後信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を出力するエラー検出手段と、
前記A/D変換手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号に基づき前記A/D変換手段がサンプリングする際の前記所定のクロックを生成して、前記A/D変換手段へ供給するPLL手段と、を備え、
前記エラー検出手段は、
前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、
前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、
前記DCキャンセル手段は、
減算器と、仮判別器と、DCオフセット検出器とを有し、
前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力を前記仮判別器に供給するとともに、前記DCキャンセル後信号として、前記復号手段、及び前記PLL手段へ出力し、
前記仮判別器は、前記減算出力を入力して前記減算出力を仮判別した目標値と、前記減算出力の実際の値との誤差が最小になるときの仮判別情報を前記DCオフセット検出器へ出力し、
前記DCオフセット検出器は、前記イコライザからの仮前記判別情報に基づいて、前記減算器からの減算出力である入力信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置。 - DCエラー信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、
前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、
前記サンプリング後信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を出力するエラー検出手段と、
前記A/D変換手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号に基づき前記A/D変換手段がサンプリングする際の前記所定のクロックを生成して、前記A/D変換手段へ供給するPLL手段と、を備え、
前記エラー検出手段は、
前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、
前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、
前記DCキャンセル手段は、
減算器と、仮判別器と、DCオフセット検出器とを有し、
前記仮判別器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号を入力して前記サンプリング後信号を仮判別した目標値と、前記サンプリング後信号との実際の値との誤差が最小になるときの仮判別情報を前記DCオフセット検出器へ出力し、
前記DCオフセット検出器は、前記仮判別器からの前記仮判別情報に基づいて、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力し、
前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力を前記DCキャンセル後信号として出力する、ディジタル信号再生装置。 - DCエラー信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、
前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DPLL出力信号と、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DPLL出力信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を前記DC制御手段へ出力するエラー検出手段と、を備え、
前記エラー検出手段は、
前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、
前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、
前記DCキャンセル手段は、
減算器と、DPLLと、イコライザと、DCオフセット検出器とを有し、
前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力を前記DPLLへ出力し、
前記DPLLは、前記減算器からの前記減算出力をリサンプリングして、所定のチャネルビットレートに同期したデータをDPLL出力信号として前記イコライザと、前記2値化手段に出力し、
前記イコライザは、前記DPLLからの前記DPLL出力信号を入力して前記DPLL出力信号を仮判別した目標値と、前記DPLL出力信号の実際の値の等化エラーが最小となるときの仮判別情報と、等化後の信号とを前記DCオフセット検出器へ出力すると共に、前記等化後の信号をDCキャンセル後信号として前記復号手段に出力し、
前記DCオフセット検出器は、前記イコライザからの前記仮判別情報に基づいて、前記イコライザからの前記DCキャンセル後信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置。 - DCエラー信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、
前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DPLL出力信号と、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DPLL出力信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を前記DC制御手段へ出力するエラー検出手段と、を備え、
前記エラー検出手段は、
前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、
前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、
前記DCキャンセル手段は、
減算器と、DPLLと、イコライザと、DCオフセット検出器とを有し、
前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力を前記DPLLへ出力し、
前記DPLLは、前記減算器からの前記減算出力をリサンプリングして、所定のチャネルビットレートに同期したデータをDPLL出力信号として前記イコライザと、前記2値化手段と、前記DCオフセット検出器に出力すると共に、位相エラーを演算する時に使用するゼロポイント情報を利用した仮判別情報を前記DCオフセット検出器に出力し、
前記イコライザは、前記DPLLからの前記DPLL出力信号を入力して等化し、等化後の信号をDCキャンセル後信号として前記復号手段に出力し、
前記DCオフセット検出器は、前記DPLLからの前記仮判別情報に基づいて、前記DPLLからの前記DPLL出力信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置。 - DCエラー信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、
前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DPLL出力信号と、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DPLL出力信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を前記DC制御手段へ出力するエラー検出手段と、を備え、
前記エラー検出手段は、
前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、
前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、
前記DCキャンセル手段は、
減算器と、DPLLと、イコライザと、DCオフセット検出器とを有し、
前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力を前記DPLLへ出力し、
前記DPLLは、前記減算器からの前記減算出力をリサンプリングして、所定のチャネルビットレートに同期したデータをDPLL出力信号として前記イコライザと、前記2値化手段とに出力すると共に、位相エラーを演算する時に使用するゼロポイント情報を利用した仮判別情報を前記DCオフセット検出器と、前記イコライザに出力し、
前記イコライザは、前記DPLLからの前記仮判別情報に基づいて、前記DPLLからの前記DPLL出力信号を入力して等化し、等化後の信号をDCキャンセル後信号として前記復号手段と、前記DCオフセット検出器に出力し、
前記DCオフセット検出器は、前記DPLLからの前記仮判別情報に基づいて、前記イコライザからの前記等化信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれか一の請求項に記載のディジタル信号再生装置において、
前記ゲイン切替手段は、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、異なった利得を有する増幅手段及び増幅手段に供給し、前記変調コードパターン偏り情報に基づいて、前記増幅手段または前記増幅手段の出力のいずれか一方を選択し、前記積分手段に供給する、ディジタル信号再生装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれか一の請求項に記載のディジタル信号再生装置において、
前記ゲイン切替手段は、
前記変調コードパターン偏り情報を増幅及び乗算手段が係数として扱い、前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を係数倍し、係数倍した結果を積分手段に供給する、ディジタル信号再生装置。 - DCエラー信号に基づき、再生信号のDCレベルを制御するDC制御手段と、
前記DC制御手段の出力を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、
前記A/D変換手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、
前記復号手段から出力された前記2値化後データに基づき、前記DCエラー信号を前記DC制御手段へ出力するエラー検出手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号に基づき前記A/D変換手段がサンプリングする際の前記所定のクロックを生成して、前記A/D変換手段へ供給するPLL手段と、を備え、
前記エラー検出手段は、
前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、
前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、
前記DCキャンセル手段は、
減算器と、イコライザと、DCオフセット検出器とを有し、
前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力をイコライザに供給し、
前記イコライザは、前記減算出力を入力して前記減算出力を仮判別した目標値と、前記減算出力の実際の値の等化エラーが最小となるときの仮判別情報と、等化後の信号とを前記DCオフセット検出器へ出力すると共に、前記等化後の信号をDCキャンセル後信号として前記復号手段及びPLL手段に出力し、
前記DCオフセット検出器は、前記イコライザからの前記仮判別情報に基づいて、前記イコライザからの前記DCキャンセル後信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置。 - 再生信号を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、
前記AD変換手段の出力のDCレベルを、DCエラー信号に基づき制御するDC制御手段と、
前記DC制御手段から出力された前記サンプリング後信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を前記DC制御手段へ出力するエラー検出手段と、
前記DC制御手段からの出力信号に基づき、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号に基づき前記A/D変換手段がサンプリングする際の前記所定のクロックを生成して、前記A/D変換手段へ供給するPLL手段と、を備え、
前記エラー検出手段は、
前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、
前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、
前記DCキャンセル手段は、
減算器と、イコライザと、DCオフセット検出器とを有し、
前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力をイコライザに供給し、
前記イコライザは、前記減算出力を入力して前記減算出力を仮判別した目標値と、前記減算出力の実際の値の等化エラーが最小となるときの仮判別情報と、等化後の信号とを前記DCオフセット検出器へ出力すると共に、前記等化後の信号をDCキャンセル後信号として前記復号手段及びPLL手段に出力し、
前記DCオフセット検出器は、前記イコライザからの前記仮判別情報に基づいて、前記イコライザからの前記DCキャンセル後信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置。 - 再生信号を所定のクロックでサンプリングしてサンプリング後信号を出力するA/D変換手段と、
前記AD変換手段の出力のDCレベルを、DCエラー信号に基づき制御するDC制御手段と、
前記DC制御手段から出力された前記サンプリング後信号に基づき、DCキャンセル後信号を出力するDCキャンセル手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号をスライス検出またはビタビ復号を用いて2値化後データを出力する復号手段と、
前記DCキャンセル手段から出力された前記DCキャンセル後信号を2値化して2値化後信号を出力する2値化手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号に基づき、前記DCエラー信号を前記DC制御手段へ出力するエラー検出手段と、
前記DCキャンセル手段からの前記DCキャンセル後信号に基づき前記A/D変換手段がサンプリングする際の前記所定のクロックを生成して、前記A/D変換手段へ供給するPLL手段と、を備え、
前記エラー検出手段は、
前記2値化後信号の中に所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果を無交差情報とすると共に、前記2値化後信号の中に前記偏り抽出手段の出力の値とは逆の極性に、所定のラン長以上のパターンが存在しているか否かを検出し、その検出結果をランダム情報とし、前記無交差情報または前記ランダム情報の入力に基づいてリセットすると共に、前記2値化後信号を入力して1または0の値を+1または−1に変換後、累積加算し、その累積加算出力の絶対値を求め、所定閾値と比較することにより、前記2値化後信号における1または0の値からなる変調コードパターンに1または0の値の出現割合が前記所定閾値を超える前記1または0の値の出現割合の偏りの有無を抽出して、その偏りの有無を変調コードパターン偏り情報として出力するコード偏り検出手段と、
前記2値化手段から出力された前記2値化後信号を、前記変調コードパターン偏り情報に基づきゲインを変え増幅し増幅信号として出力するゲイン切替手段と、
前記ゲイン切替手段から出力された前記増幅信号を積分して前記DCエラー信号として前記DC制御手段へ出力する積分手段と、を有し、
前記DCキャンセル手段は、
減算器と、イコライザと、DCオフセット検出器とを有し、
前記減算器は、前記A/D変換より供給された前記サンプリング後信号から前記DCオフセット検出器からの出力信号を減算してその減算出力をイコライザに供給し、
前記イコライザは、前記減算出力を入力して前記減算出力を仮判別した目標値と、前記減算出力の実際の値の等化エラーが最小となるときの仮判別情報と、等化後の信号とを前記DCオフセット検出器へ出力すると共に、前記等化後の信号をDCキャンセル後信号として前記復号手段及びPLL手段に出力し、
前記DCオフセット検出器は、前記イコライザからの前記仮判別情報に基づいて、前記イコライザからの前記DCキャンセル後信号のゼロクロスポイントを選択し、その低域周波数成分を抽出して、前記DCオフセット検出器出力信号として前記減算器へ出力する、ディジタル信号再生装置。
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