JP4662121B2 - 天然ゴムラテックス - Google Patents

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Description

本発明は、天然ゴムラテックス(Natural Rubber Latex)に関し、特に天然ゴムラテックスの保存剤に関する。
現在商業的な天然ゴムを生産するために栽培されているのは、ヘベア・ブラジリエンシス(Hevea Brasiliencis)と呼ばれている喬木であり、このゴム樹(Hevea樹ともいう)は、その名が示すようにブラジル原産であるが、現在では、タイを筆頭に、マレーシア、インドネシア、ベトナム等の赤道を中心に南北15度の緯度内の地域で栽培されている。このゴム樹の樹皮への切付け(タッピング、tapping)をすると、ゴム樹の乳管から乳白色、流動性のラテックスが流出してくる。このゴム樹から採取して、何も添加しない新鮮なラテックスを新鮮ラテックス(fresh
latex)と呼んでいる。
ゴム樹から採集した新鮮ラテックスは、ゴム分30〜40%で消費地に輸送するには水分が多くて不経済であるから、ゴム分を60〜70%に濃縮している。これが濃縮ラテックスと呼ばれているものである。また、新鮮ラテックスはそのまま放置すると、時間の経過に伴ってバクテリアが増殖し、ついには凝固してしまう。採集された新鮮ラテックスは工場に運ばれて加工されるが、それまでの間に凝固することを防止する目的で、採集時に添加する薬品を坑凝固剤又は凝固防止剤(本明細書では、保存剤又は安定剤と呼ぶ)という。保存剤としては、アンモニアとTMTD/ZnOとの併用が良く用いられている。
また、現在行われている新鮮ラテックスの濃縮方法には、遠心分離法、クリーミング法、蒸発法があるが、本発明では一般に使用されている遠心分離法によるものである。
また、本発明(本明細書及び特許請求の範囲等)では、天然ゴムラテックスとは、このような新鮮ラテックスに保存剤を添加し凝固を防ぎ、その後遠心分離法により濃縮し、貯蔵して安定化された濃縮ラテックスのことを呼ぶこととする。但し、新鮮ラテックスから濃縮ラテックスまでを含む広い意味で使用するときも、天然ゴムラテックスと呼ぶこともある。また、濃縮ラテックスも、上記のように新鮮ラテックスに対応して使用する場合もあり、濃縮ラテックスの中途の工程でも使用する場合がある。例えば、遠心分離法により濃縮した状態でも濃縮ラテックスと呼ぶときもある。
従来、天然ゴムラテックスとして生産されているものは、主に下記のものがある。すなわち、
(1)ハイアンモニアラテックス(HAタイプ)
保存剤としてのアンモニア含有量が0.7%のものが一番多く生産されている。これは、手袋、コンドーム、風船等の浸漬製品やフォームラバー製品、接着剤原料等として多く使用されている。
然しながら、当該ハイアンモニアラテックスは、原料ラテックス(新鮮ラテックスのこと)の性質の経時変化が大きいので、保存剤としてアンモニアを使用するが、当該アンモニアは刺激臭が強く,作業環境に影響がある。また、pHが高いため加水分解を促進し、その結果、安定性が変化しやすく加工性に影響を及ぼすなどの欠点もある。
(2)ローアンモニアラテックス(LAタイプ)
現在、ローアンモニアラテックスとして生産されているものは、LA−TZタイプ(アンモニア:0.2%、亜鉛華(ZnO):0.013%、TMTD:0.013%、ラウリン酸石鹸:0.05%含有)のものが殆どである。
然しながら、安定剤として使用されているLA−TZタイプの成分であるTMTD:テトラメチルチウラムジスルフィド(Tetramethylthiuram disulfide)は有害性が大きく、皮膚・眼に対する刺激性、皮膚に対するアレルギー作用を示す。また、急性毒性も強く、微生物に対する変異原性、哺乳動物細胞に染色体異常を誘発することも報告されている。更に、アルコール忌避作用があることも報告されている。
図7に示すように、従来の天然ゴムラテックスの生産工程として、一般的な工程であるローアンモニアNR(天然ゴム)ラテックス(LA−TZタイプ)の生産工程について説明する。
当該生産工程の概略は、タッピング、集荷、工場保管、遠心分離、貯蔵タンクである。当該タッピング工程では、ゴム樹の樹皮への切付け(タッピング、tapping)をすると、当該ゴム樹の乳管から乳白色、流動性のラテックスが流出してくるので、当該ラテックスを採集する。なお、このゴム樹から採取して、何も添加しない新鮮なラテックスを新鮮ラテックス(fresh latex)と呼んでいる。
次に、集荷工程では、タッピング工程で新鮮ラテックスを採集した後、保存剤を配合する。新鮮ラテックスはそのまま放置すると、時間の経過に伴ってバクテリアが増殖し、ついには凝固してしまうので、採集された新鮮ラテックスは工場に運ばれて加工されるが、それまでの間に凝固することを防止する目的で、採集時に保存剤を添加するのである。当該保存剤としては、アンモニア:0.2〜0.4%、TMTD:0.01〜0.015%、ZnO:0.01〜0.015%が併用して用いられている。
次に、工場保管工程では、DAP(diammonium phosphate 第二リン酸アンモニウム (NHHPO)を0.05〜0.20%配合し、マグネシウムを沈殿除去する。また、VFA No.(volatile fatty acid number 揮発性脂肪酸数)により少量のTMTD、ZnO、アンモニアの各保存剤を追加配合する。
尚、VFA No.は、天然ゴムラテックスの新鮮度、化学的安定度の目安に使われる数値で、当該VFA No.の数値を目安に少量のTMTD、ZnO、アンモニアの各保存剤を追加配合するものである。
次に、遠心分離工程では、遠心分離機にかけて新鮮ラテックスを濃縮ラテックスにする。なお、保存剤の配合が、アンモニア:0.2〜0.3%となるように追加配合し、TMTD:0.012〜0.014%、ZnO:0.012〜0.014%となるように配合し、更にラウリン酸石鹸:約0.05%となるように配合して保存剤の配合割合を調整する。
尚、TMTD/ZnOは、遠心分離工程で、殆ど残量していないので、再度配合するものである。
次に、貯蔵タンク工程では、濃縮ラテックスを安定状態になるまで約1ヶ月エージングする。
特許文献1に記載の発明には、「本発明の脱蛋白天然ゴムは、実質的に蛋白質を含有しないものであって、天然ゴムラテックスから得られる生ゴム中の蛋白質が、窒素含有率が0.02%以下のレベルまで除去されたことを特徴とする。」と記載されている。しかし、当該特許文献1の発明は、脱蛋白質の天然ゴムであって、本発明のアンモニア臭の無い、しかも有害性の無い天然ゴムラテックスを目的とするものではない。
また、非特許文献1には、「新鮮Ltx(ラテックス)はそのまま放置すると、時間の経過に伴ってバクテリアが増殖し、ついには凝固してしまう。捕集されたLtxは工場に運ばれて加工されるが、それまでの間に凝固することを防止する目的で、捕集時に添加する薬品を坑凝固剤又は凝固防止剤といい、坑凝固剤を添加したLtxを農園Ltx(field latex)という。坑凝固剤には主としてアンモニアが用いられている。殺菌剤としてのアンモニアの効果は、Ltxに対して0.35%以上では安定しているが、0.1%以下では逆にバクテリアの増殖を助長する傾向があるので、アンモニアの揮発性を考慮すると、熱帯での取扱いにはその管理が極めて重要である。この意味で、最近は、より効果的で、経済的な、少量のアンモニアとTMTD/ZnOの併用がよく用いられるようになった。」ことが記載されている。しかし、アンモニア臭気の問題、TMTDの有毒性の問題についての解決策については、記載が無い。
また、非特許文献2に記載の発明には、「ラテックスの保存剤(preservative)は、ラテックスの自然凝固と腐敗を防止するものである。そのための必要な条件は、第1に殺菌性をもつか、少なくとも細菌の活動、繁殖を抑制し、第2にアルカリ性でラテックスのコロイド安定性を維持し、第3に特に微量の重金属イオンを不活性化する性質を兼備することが望ましい。これらの条件に適する多種の保存剤が開発されているのが、現在一般的商品として市場に出ている」ことが記載されており、また、「アンモニアは強い刺激臭が欠点であるが、低濃度では人体に害がなく、最終製品には残留せず、乾燥フィルムの色に変化を与えないので、HA(high ammonia)ラテックスが最も多量に用いられている。しかし工場環境衛生の問題が取り上げられるようになり、わが国でも次第にLA(low ammonia)ラテックスの使用量が増加の傾向にある。」ことが記載されている。しかし、保存剤としてのアンモニアの記載はあるが、他の保存剤についての安全性についての記載が無い。
前記をまとめると、特許文献1及び非特許文献1、2には、アンモニア臭気の問題、有害性の問題についての保存剤の記載が無い。
特開平06−56902号公報(第3頁、左欄6〜10行目) 新島邦雄著、タイトル;NR系ラテックス、刊行物名;ケミカル先端技術シリーズ3「ラテックス・エマルジョンの最新応用技術」、発行所;株式会社中日社、発行年月日;1991年6月25日 第1版第1刷発行、10ページ 水島弘之著、タイトル;NRラテックス、刊行物名;エマルジョン・ラテックスハンドブック、発行所;株式会社大成社、発行年月日;昭和50年3月25日初版発行 昭和57年2月5日 第2刷発行、103〜104ページ
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたもので、下記を課題とする。
(1)アンモニア臭気を解決するために、超低アンモニア天然ゴムラテックスの製造。
(2)環境問題から、安全性の高い保存剤を使用して環境問題に配慮した天然ゴムラテックスの製造。
ところで、本発明の経緯を述べると、下記の通りである。
(1)元来、天然ゴムラテックスの用途としては、浸漬法による成形製品(手袋・コンドーム・風船等)やフォームラバー製品が主体であった。これらの用途では成形の過程で適当に不安定であることが有利に働いていた。即ち、安定剤として使用されているアンモニアが、成形工程に於いて、揮散することにより不安定化が促進しゲル化が進行することを利用していた。
(2)しかし、最近天然ゴムラテックスがビジネスフォーム分野で利用されるようになった。また揮発性有機化学物質問題(いわゆるVOC問題)から、従来合成ゴムラテックス・樹脂エマルジョンが利用されていた木工・建材用接着剤、繊維用接着剤、繊維用コーテイング材料、紙製品用接着剤等でも天然ゴムラテックスを基材として作製されたものが使用されるようになった。
(3)しかし、合成ゴムラテックス・樹脂エマルジョンに替わる材料として天然ゴムラテックスが使用される場合、使用段階でアンモニアによる刺激臭が嫌われ、そのために検討が進展しないケースが多かった。そのために、アンモニアを酸で中和して使用されることも実施されていた。
(4)但し、酸による中和生成物は吸湿性物質となり、接着剤組成物中に残存してしまうために劣化の原因になったり、接着性の低下の原因になったりした。
(5)また、アンモニアが安定剤として使用されているために、経日により或いは使用過程においてアンモニアの揮散により安定性が低下し、増粘現象或いは凝固現象が起こりやすい欠点があった。
(6)発明者は、それらの問題を解決するためにアンモニアに変わるものとして数多くの有害性の少ない安定剤・保存剤を試験した結果、保存剤としてBIT:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(1,2-Benzisothiazolin-3-one)を使用したものが、粘度安定性に効果があり、また凝固物発生も起こらず、その効果が長期間持続することを発見した。
(7)また、BITは、TMTDに比較して毒性・有害性が小さく、食品関連用途において、FDA(Food and Drug Administration 米国食品医薬局)認可がされているケースがある。認可例として、間接的に食品に接する接着剤の成分としての防腐剤の使用の目的で認可されている。
(8)更に、上記BITを使用することによって、アンモニア臭が殆ど感じられない0.2%以下のアンモニア配合量で長期間にわたり安定した天然ゴムラテックスを作製することができた。
上記目的を達成するために、本発明の天然ゴムラテックスにおいては、下記のような手段を取った。
請求項1に記載の本発明は、保存剤として、BIT:(1,2-Benzisothiazolin-3-one)1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンを使用した、ことを特徴とする天然ゴムラテックスである。
請求項2に記載の本発明は、保存剤として、BIT:(1,2-Benzisothiazolin-3-one)1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンを使用した天然ゴムラテックスであって、該BITの使用量は、0.003%以上0.05%以下とした、ことを特徴とする天然ゴムラテックスである。
請求項3に記載の本発明は、保存剤として、アンモニアを使用した天然ゴムラテックスであって、該アンモニアの使用量は、0%以上0.3%以下としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の天然ゴムラテックスである。
請求項4に記載の本発明は、保存剤として、MIT:(2-Methyl-4-isothiazolinone)2−メチル−4−イソチアゾリノンを使用した天然ゴムラテックスであって、該MITの使用量は、0%以上0.01%以下とした、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の天然ゴムラテックスである。
本発明の効果は、以上の説明から、以下の通りである。
(1)アンモニア臭をなくし作業環境を改善することができる。
(2)毒性・有害性の高いTMTD:Tetramethylthiuram disulfide を含有しない天然ゴムラテックスを作ることができる。
(3)本発明の天然ゴムラテックスは、揮発性有機化学物質を含有しないので、安全性の高い接着剤・コーティング剤の材料としての利用が可能となる。現在、有機化学物質からなる各種接着剤は、VOC問題から使用制限を受けており、さらにその傾向は今後強くなると予測される。
すなわち、本発明の天然ゴムラテックスは、揮発性有機化学物質を有しないことから、VOC問題の心配のない材料として、益々その利用は拡大されるであろうと予測される。
図1は、本発明の天然ゴムラテックスの生産工程の一実施例である。
当該生産工程の概略は、タッピング、集荷、工場保管、遠心分離、貯蔵タンクである。当該タッピング工程では、ゴム樹の樹皮への切付け(タッピング、tapping)すると、当該ゴム樹の乳管から乳白色、流動性のラテックスが流出してくるので、当該ラテックスを採集する。なお、このゴム樹から採取して、何も添加しない新鮮なラテックスを新鮮ラテックス(fresh latex)と呼んでいる。
次に、集荷工程では、タッピング工程で新鮮ラテックスを採集した後、保存剤を配合する。新鮮ラテックスはそのまま放置すると、時間の経過に伴ってバクテリアが増殖し、ついには凝固してしまうので、採集された新鮮ラテックスは工場に運ばれて加工されるが、それまでの間に凝固することを防止する目的で、採集時に保存剤を添加するのである。当該保存剤としては、アンモニア:0〜0.3%、BIT:0〜0.05%(BIT換算)である。
次に、工場保管工程では、DAP(diammonium phosphate 第二リン酸アンモニウム (NHHPO)を0.05〜0.20%配合し、マグネシウムを沈殿除去する。また、VFA No.(volatile fatty acid number 揮発性脂肪酸数)により少量のアンモニア、BITを追加配合する。
尚、VFA No.は、天然ゴムラテックスの新鮮度、化学的安定度の目安に使われる数値で、本発明では、当該VFA No.の数値を目安に少量のアンモニア、BITの各保存剤を追加配合するものである。
次に、遠心分離工程では、遠心分離機にかけて新鮮ラテックスを濃縮ラテックスにする。なお、保存剤の配合が、アンモニア:0〜0.3%、BIT:0.003〜0.05%(BIT換算)となるように追加配合する。
次に、貯蔵タンク工程では、濃縮ラテックスを安定状態になるまで約1ヶ月エージングする。
以下に、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBIT:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(1,2-Benzisothiazolin-3-one)を見かけで0.05%(BIT換算:0.005%)配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例2は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.1%(BIT換算:0.01%)配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例3は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.2%(BIT換算:0.02%)配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例4は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.4%(BIT換算:0.04%)配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例5は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.15%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.065%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.05%(BIT換算:0.005%)配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例6は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.15%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.065%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.1%(BIT換算:0.01%)配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例7は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.15%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.065%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.2%(BIT換算:0.02%)配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例8は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.15%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.065%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.4%(BIT換算:0.04%)配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例9は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.05%(BIT換算:0.005%)配合し、更に水・界面活性剤で10%に乳化したMIT:2−メチル−4−イソチアゾリノン(2-Methyl-4-isothiazolinone)を0.01%(MIT換算:0.001%)を配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例10は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.05%(BIT換算:0.005%)配合し、更に水・界面活性剤で10%に乳化したMIT:2−メチル−4−イソチアゾリノン(2-Methyl-4-isothiazolinone)を0.02%(MIT換算:0.002%)を配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例11は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.05%(BIT換算:0.005%)配合し、更に水で20%に薄めたSTRUCTOL LB219(ドイツ・ストラクトール社製ーカルボン酸塩:50%)=有効成分:10%を0.01%(カルボン酸塩換算0.001%)を配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例12は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.05%(BIT換算:0.005%)配合し、更に水で20%に薄めたSTRUCTOL LB219(ドイツ・ストラクトール社製ーカルボン酸塩:50%)=有効成分:10%を0.02%(カルボン酸塩換算0.002%)を配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例13は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.05%(BIT換算:0.005%)配合し、更に水で20%に薄めたSTRUCTOL LB219(ドイツ・ストラクトール社製ーカルボン酸塩:50%)=有効成分:10%を0.05%(カルボン酸塩換算0.005%)を配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例14は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.15%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.065%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.05%(BIT換算:0.005%)配合し、更に苛性カリの20%水溶液を見かけで0.5%(苛性カリ換算:0.1%)配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例15は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.15%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.065%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.05%(BIT換算:0.005%)配合し、更にラウリン酸アンモニウムの20%水溶液を見かけで0.25%(ラウリン酸アンモニウム換算:0.05%)配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の参考例としての実施例16は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.02%(BIT換算:0.002%)配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.1%(BIT換算:0.01%)配合し、更に苛性カリの20%水溶液を見かけで0.5%(苛性カリ換算:0.1%)配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の参考例としての実施例17は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.02%(BIT換算:0.002%)配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.2%(BIT換算:0.02%)配合し、更に苛性カリの20%水溶液を見かけで0.5%(苛性カリ換算:0.1%)配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例18は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、水・界面活性剤を使用して作製したTMTD・ZnOの分散体(TMTD・ZnO:各25%)を見かけで0.04%(TMTD・ZnO換算:各0.01%)配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。尚、TMTD・ZnOは検出されなかった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.05%(BIT換算:0.005%)配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の実施例19は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、水・界面活性剤を使用して作製したTMTD・ZnOの分散体(TMTD・ZnO:各25%)を見かけで0.04%(TMTD・ZnO換算:各0.01%)配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。尚、TMTD・ZnOは検出されなかった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したBITを見かけで0.2%(BIT換算:0.02%)配合して濃縮ラテックスを得た。
本発明の請求項1は、実施例1〜19に対応し、請求項2は、実施例1〜19に対応し、請求項3は、主として実施例1〜15、及び実施例18,19に対応し、請求項4は、主として実施例9、10に対応する。尚、請求項4は、当該実施例9、10以外の実施例にも対応することができる。
次に、本発明の実施例に対応する比較例について説明する。
(比較例1)
比較例1は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮して、濃縮ラテックスを得た。遠心分離直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。
(比較例2)
比較例2は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤を使用して作製したTMTD・ZnOの分散体(TMTD・ZnO:各25%)を見かけで0.04%(TMTD・ZnO換算:各0.01%)配合して濃縮ラテックスを得た。
(比較例3)
比較例3は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤を使用して作製したTMTD・ZnOの分散体(TMTD・ZnO:各25%)を見かけで0.06%(TMTD・ZnO換算:各0.015%)配合して濃縮ラテックスを得た。
(比較例4)
比較例4は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したMITを見かけで0.05%(MIT換算:0.005%)配合して濃縮ラテックスを得た。
(比較例5)
比較例5は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水・界面活性剤で10%に乳化したMITを見かけで0.1%(MIT換算:0.01%)配合して濃縮ラテックスを得た。
(比較例6)
比較例6は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水で20%に薄めSTRUCTOL LB219(ドイツ・ストラクトール社製ーカルボン酸塩:50%)=有効成分:10%を見かけで0.1%(カルボン酸塩換算0.01%)配合して濃縮ラテックスを得た。
(比較例7)
比較例7は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.2%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.09%であった。その後、当該濃縮ラテックスに水で20%に薄めSTRUCTOL LB219(ドイツ・ストラクトール社製ーカルボン酸塩:50%)=有効成分:10%を見かけで0.5%(カルボン酸塩換算0.05%)配合して濃縮ラテックスを得た。
(比較例8)
比較例8は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.15%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.065%であった。その後、当該濃縮ラテックスに苛性カリの20%水溶液を見かけで0.5%(苛性カリ換算:0.1%)配合して濃縮ラテックスを得た。
(比較例9)
比較例9は、新鮮ラテックスをタッピング採集後、アンモニアを0.15%配合、2時間後遠心分離し、全固形分を61.0%以上になるまで濃縮し、直後にアンモニア分を測定したところ0.065%であった。その後、当該濃縮ラテックスにラウリン酸アンモニウムの20%水溶液を見かけで0.25%(ラウリン酸アンモニウム換算:0.05%)配合して濃縮ラテックスを得た。
次に、上記の実施例1〜19、比較例1〜9にて作製した濃縮ラテックスの貯蔵安定性の評価を行う。当該実施例1〜19、比較例1〜9にて作製した濃縮ラテックスを2リットルの白色製ポリエチ容器に1.5リットル入れ、室温30±2℃の室内に放置した。そして、作製直後、7日後、15日後、1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後、4ヵ月後、5ヶ月後、6ヶ月後の次の性状を測定、評価した。
図2は、実施例1〜19、比較例1〜9において製造された天然ゴムラテックス(濃縮ラテックス)の粘度の評価であり、当該粘度はISO2004の測定法により測定したときの評価である。図3は、天然ゴムラテックスのアンモニア含有%である。当該アンモニア含有%は、ISO2004の測定法によりラテックス中のアンモニア分を測定した。なお、苛性カリを配合しているものについては、相当量を差し引いてデータとした。
図4は、天然ゴムラテックスの外観変化の評価である。当該外観変化は色調変化を目視により評価した。図5は、天然ゴムラテックスのにおいの評価である。当該評価は、人の嗅覚により判定した。
また、図6は、実施例1〜19、及び比較例1〜9をまとめたものである。尚、TSCは、全固形分(トータルソリッドコンテント)である。
また、図7は、従来の天然ゴムラテックスの生産工程として、一般的な工程であるローアンモニアNRラテックス(LA−TZタイプ)の生産工程である。説明は、前記したため省略する。
すなわち、評価結果は、図2〜図5に示すように、粘度の評価、アンモニア含有%、外観変化の評価、においの評価のそれぞれにおいて、実施例1〜19は安定した評価を得ることができた。
すなわち、
(1)アンモニアの使用量は、0〜0.3%に抑えることができるので、アンモニア臭の無い作業環境とすることができた。
(2)保存剤として、毒性・有害性の高いTMTD:テトラメチルチウラムジスルフィド(Tetramethylthiuram disulfide)を含有しない天然ゴムラテックスを作ることができた。
(3)揮発性有機化学物質を含有しない天然ゴムラテックスを作ることができた。本発明の天然ゴムラテックスはVOC問題の心配のない材料であり、揮発性化学物質を有しないことから、益々その利用は拡大されるであろうと予測される。
次に、補足して説明する。TMTDは、化学名:テトラメチルチウラムジスルフィド(Tetramethylthiuram disulfide)であり、チウラム(thiram)とも称されるものであり、化学式はC12である。当該TMTDは殺菌力、防かび剤などを主な用途としているが、強い殺菌力を有することから、種子消毒、茎葉散布、土壌処理用として農地やゴルフ場で使用されている。しかし、ゴルフ場での農薬使用が社会問題化したのを契機に「ゴルフ場で使用される農薬による水質汚濁の防止に係る暫定指導指針」(平成2年5月24日環水土第77号)、及び「ゴルフ場使用農薬に係る水道水の暫定水質目標」(平成2年5月31日衛水第152号)により、指針値0.06mg/l,及び目標値0.006mg/lの環境基準が定められている。
このように、TMTDは、有害な物質であるのに対して、BITは、このような有害性のない安全な物質である。
また、VOCとは、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)のことであり、沸点が50〜250℃と比較的低い温度で蒸発する有機化合物を総称して言われている。尚、VOC問題とは、塗装剤、接着剤等中に残存している化学物質が発散する有毒蒸発、有毒臭気、刺激臭等の有毒物質を排除しようとするものである。
平成15年7月に実施の国土交通省「改正建築基準法」では、VOCであるホルムアルデヒド発散建築材料の規制が実施されている。また、厚生労働省「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」では、室内空気中のホルムアルデヒド濃度が規制されており、更に、トルエン、キシレン、アセトアルデヒドの規制が予想されている。現在、これらのトルエン、キシレン、アセトアルデヒド等の物質は、厚生労働省「化学物質室内濃度指針値」として、室内濃度指針値が設定されている。
また、BITの分子式はC75ONSであり、BITの構造式は次のとおりである。
以上の説明は、開示された実施の形態のすべての点で例示であり制限的なものではない。従って、本発明の範囲は、上記の説明に限定されたものではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内のすべての変更が含まれることが意図されている。
本発明は、安全性が確認されたBIT(FDAにて認可された防腐剤)を保存剤として使用した天然ゴムラテックスを素材とした浸漬法による成形製品(手袋・コンドーム・風船等)やフォームラバー製品、木工・建材用接着剤、繊維用接着剤、繊維用コーティング材料、紙製品用接着剤等においても利用することができる。
図1は、本発明の天然ゴムラテックスの生産工程の一実施例である。 図2は、実施例1〜19、比較例1〜9において製造された天然ゴムラテックスの粘度の評価である。 図3は、図2において製造された天然ゴムラテックスのアンモニア含有%である。 図4は、図2において製造された天然ゴムラテックスの外観変化の評価である。 図5は、図2において製造された天然ゴムラテックスのにおいの評価である。 図6は、実施例及び比較例をまとめたものである。 図7は、従来の天然ゴムラテックスの生産工程として、一般的な工程であるローアンモニアNRラテックス(LA−TZタイプ)の生産工程である。
符号の説明
図2の表中においての評価基準
◎ 変化なし ○ やや増粘 △ 激しく増粘 × 凝固
図3の表中においての評価基準
― 凝固のため測定不可能
図4の表中においての評価基準
○ 変化なし △ やや黄変 × 黄変 ― 凝固
図5の表中においての評価基準
○ 僅かなアンモニア臭〜ほとんど臭いなし △ やや異臭
× 異臭・腐敗臭 ― 凝固

Claims (5)

  1. 新鮮ラテックスを濃縮して製造される濃縮ラテックスであって、
    保存剤として、0.09%以下のアンモニアと、0.003%以上0.05%以下の1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンを含むことを特徴とする濃縮ラテックス。
  2. さらに、0.002%以下の2−メチル−4−イソチアゾリノンを含むことを特徴とする請求項1に記載の濃縮ラテックス。
  3. 新鮮ラテックスを採集する工程と、
    前記新鮮ラテックスに0.3%以下になるようにアンモニアを添加する工程と、
    前記アンモニア添加後の新鮮ラテックスを濃縮して濃縮ラテックスを製造する工程と、
    濃縮ラテックスに0.003%以上0.05%以下になるように1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンを添加する工程とを含む請求項1に記載の濃縮ラテックスの製造方法。
  4. 前記1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンを添加する工程において、0.002%以下になるように2−メチル−4−イソチアゾリノンをさらに添加することを特徴とする請求項3に記載の濃縮ラテックスの製造方法。
  5. 前記アンモニアを添加する工程において、0.05%以下になるように1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンをさらに添加することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の濃縮ラテックスの製造方法。
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