JP4661931B2 - 光伝送モジュール、光伝送モジュールの製造方法、及び電子機器 - Google Patents

光伝送モジュール、光伝送モジュールの製造方法、及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、光信号を伝送する光伝送モジュール、光伝送モジュールの製造方法、及び電子機器に関するものである。
近年、高速で大容量のデータ通信が可能な光通信網が拡大している。今後、この光通信網は民生機器への搭載が予想されている。そして、データ転送の高速大容量化、ノイズ対策、機器内の基板間をデータ伝送する用途として、現在の電気ケーブルと変わりなく使用することができる電気入出力の光データ伝送ケーブル(光ケーブル)が求められている。この光ケーブルとしては、フレキシブル性を考慮すると、フィルム光導波路を用いることが望ましい。
光導波路とは、屈折率の大きいコアと、該コアの周囲に接して設けられる屈折率の小さいクラッドとにより形成され、コアに入射した光信号を該コアとクラッドとの境界で全反射を繰り返しながら伝搬するものである。また、フィルム光導波路は、コアおよびクラッドが柔軟な高分子材料からなるため柔軟性を有している。
この柔軟性を有するフィルム光導波路が搭載された光伝送モジュールは、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された光伝送モジュールでは、光導波路を伝送する光と光学的に結合する光素子を含む光学チップと、該光学チップを電気的に制御する電気チップとが基板内に埋め込まれた構成になっている。
また、特許文献2には、「表面側にコネクタ部が取り付けられるコネクタ取付部と、コネクタ取付部と一体的に形成されるとともに、コネクタ取付部の裏面側に折り曲げられることにより、コネクタ取付部を補強する補強部とを備えた」フレキシブルプリント配線基板が開示されている。
特許3882738号公報(平成18(2006)年11月24日登録) 特開2006−156570号公報(平成18(2006)年6月15日公開)
近年、光導波路を備えた光伝送モジュールにおいては、モジュール全体でのトータル高さを小さくする、いわゆる薄型化が望まれている。特許文献1に開示された光伝送モジュールでは、この薄型化について、以下の問題が生じる。
すなわち、特許文献1に開示された光伝送モジュールでは、光学チップと電気チップとが基板内に埋め込まれた構造になっているので、基板の厚さは、光学チップ及び電子チップを構成する部品の高さに依存することになり、モジュール全体の薄型化が困難である。
また、特許文献2に開示の技術を光伝送モジュールに適用したとしても、以下の問題が生じる。すなわち、特許文献2を適用した構成では、基板における光学チップ及び電気チップが実装された部分を裏面側に折り曲げられることにより、実装された部分を補強する構造になる。このため、折り曲げ部分の厚さがかさみ、光伝送モジュールの薄型化が困難である。
また、光伝送モジュールの薄型化のために、光導波路と、該光導波路と光学結合する光素子との間隔を最小限に小さくする試みが考えられる。光導波路と光素子との間隔を最小限に小さくした場合、例えば図25に示された光伝送モジュールが考えられる。
同図に示されるように、光伝送モジュール100では、光導波路110、発光素子111、及び発光素子111の発光を駆動する発光用駆動ICを含む制御回路部品113が、ただ1つの電気回路基板109に搭載されている。そして、光導波路110、及び発光素子111は、電気回路基板109の両面を挟むように搭載されている。そして、制御回路部品113は、電気回路基板109における発光素子111が搭載された面に、搭載されている。つまり、発光素子111、及び制御回路部品113が同一面上に配された構成になっている。
図25に示された光伝送モジュール100をさらに薄型化する場合、電気回路基板109、発光素子111、及び制御回路部品113といった部品の高さを最小にする(薄くする)ことが考えられる。しかしながら、各部品の高さを最小にするのにも限界がある。
一般的に、電気回路基板109としては、最小限に薄くするために、可撓性を有する基板、いわゆるフレキシブル基板が用いられる。このフレキシブル基板は、絶縁体となる母材、銅箔、カバーコート等からなっている。そして、フレキシブル基板の各材料について、厚さを最小にする限界は、上記母材またはカバーコートで12.5μm、銅箔で8μmである。
また、発光素子111、及び制御回路部品113は、ウエハから切り出してチップとして製造されるのが一般的である。このため、これら部品の厚さは、面積が大きいほど増加する傾向にある。発光素子111の面積が0.2□程度、制御回路部品113の一つである発光用駆動ICの面積が1.0□程度、制御回路部品113の一つである抵抗器の面積が0.2×0.4程度とするのが限界である。それゆえ、電気回路基板109に載置した場合、制御回路部品113の各部品、及び発光素子111で高さが異なり、発光駆動ICの高さが最も高くなる。そして、モジュール全体では、発光駆動ICが突出した構成になる。したがって、光伝送モジュール100の発光素子111側において、発光駆動ICの高さよりも薄型化することが困難である。
したがって、電気回路基板109、発光素子111、及び制御回路部品113といった部品の高さを最小にした場合であっても、光伝送モジュール101全体では、光導波路110及び発光駆動ICが突出した構成になる。それゆえ、図25に示された光伝送モジュール100をさらに薄型化した場合、トータル高さH’の限界は、発光駆動ICの高さH’、光導波路110の高さH’、及び電気回路基板109の厚さD’の合計であり、この合計よりも小さく薄型化することは困難である。
また、光伝送モジュール100の各部品の高さを最小にすると、モジュール自体の強度が弱くなり、別途補強部を設ける必要性が生じる。特許文献1及び2に開示の技術を適用して、光伝送モジュール100の強度を補強したとしても、光伝送モジュールの薄型化という点で問題が生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、モジュール強度を確保するとともに、モジュール全体として薄型化が可能な光伝送モジュール、光伝送モジュールの製造方法、及び電子機器を提供することにある。
本発明の光伝送モジュールは、上記の課題を解決するために、光を伝送する光配線と、 上記光配線の光入射面に対して光を照射する光素子と、外部から入力された電気信号に基づいて上記光素子の発光を駆動するための制御回路部品とを備えるか、または、上記光配線の光出射面から出射される光を受光し電気信号に変換する光素子と、上記光素子から出力された電気信号を増幅して外部に出力するための制御回路部品とを備えた光伝送モジュールであって、互いに段差を形成するように重なり合って積層された、複数の基板を備え、上記複数の基板のうち積層方向の一端に積層された第1の基板には、その積層方向の両面を挟むように、上記光配線、及び上記光素子が搭載されており、他端に積層された第2の基板における第1の基板側の基板面に、上記制御回路部品が搭載されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、複数の基板により形成された段差部分に、制御回路部品が搭載されることになるので、光伝送モジュール全体での、制御回路部品の突出量を低減することが可能になる。その結果、光伝送モジュール全体の薄型化が可能になる。
また、複数の基板が積層された構成になっているため、この積層部分によりモジュール全体の強度を確保することができる。
本発明の光伝送モジュールは、上記複数の基板は、上記第1の基板及び上記第2の基板からなり、上記第2の基板における第1の基板が積層された基板面には、上記制御回路部品が搭載されている構成であってもよい。
この構成の場合、第1の基板と第2の基板とにより形成される段差部分は、光素子が搭載される面、第1の基板9の端面、及び基板面により形成されている。そして、この段差部分により、制御回路部品が搭載される基板面と、光素子が搭載される面との間に、第1の基板の厚さに相当する段差が生じる。つまり、光伝送モジュール全体での、制御回路部品の突出量は、制御回路部品の高さから第1の基板の厚さ及び光素子の高さを差し引いた値になる。したがって、上記の構成では、上記段差を有効利用して、モジュール全体での制御回路部品の突出量を低減させることができる。
その結果、上記の構成によれば、トータル高さHを、制御回路部品の高さ、光配線の高さ、及び第1の基板の厚さの合計よりも小さくすることができる。したがって、モジュール全体の薄型化が可能になる。
本発明の光伝送モジュールは、上記複数の基板は、上記第1の基板、上記第2の基板、及び第1の基板と第2の基板との間に配された第3の基板からなり、上記第3の基板は、上記制御回路部品を避けるように配されている構成であってもよい。
本発明の光伝送モジュールでは、上記複数の基板により形成された段差部分のうち第1の基板の上記光伝送方向の端面を含む段差部分には、上記複数の制御回路部品のうち、上記光素子の発光を駆動する発光駆動IC、または上記光素子から出力された電気信号を増幅する増幅ICが配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、第1の基板の上記光伝送方向の端面を含む段差部分に、発光駆動IC、または増幅ICが配置されているので、第1の基板に載置された光素子と、発光駆動ICまたは増幅ICとを近接して配置することが可能になる。
さらに、接着剤を用いて発光駆動IC、または増幅ICを第2の基板に載置するに際し、接着剤が上記段差部分でせき止められることになる。その結果、発光駆動IC、または増幅IC搭載用の接着剤が、光素子搭載領域に干渉することがない。それゆえ、接着剤を用いて第1の基板に光素子を搭載するに際し形成されるアンダーフィル形状を、接着剤の塗布量により厳密に制御することができる。その結果、光素子の光学特性が向上するという効果を奏する。
本発明の光伝送モジュールでは、各基板の周囲の4辺のうち1辺に、基板の内側へ向かって凹んだ凹部が形成されており、上記複数の基板は、各基板の上記凹部の互いに対向する2面が、上記光素子、上記光配線、または上記制御回路部品を挟むように積層されたことが好ましい。
これにより、上記凹部における対向する2面を含む段差部分は、光配線、光素子、または制御回路部品を挟むように形成されることになる。それゆえ、モジュール全体の強度がさらに向上するという効果を奏する。
また、上記基板にハーフカット線を形成し、該ハーフカット線に沿って不要部分を除去するに際し、基板の内側へ向かった方向にのみ剥離を行うことで、上記凹部が形成された基板を作製することができる。つまり、剥離する方向が一方向だけで済むので、光伝送モジュールの作製が簡便になる。
本発明の光伝送モジュールでは、上記第1の基板には、積層方向に貫通する開口部が形成されており、上記開口部を形成する側面は、上記制御回路部品を取り囲むようになっていることが好ましい。
この構成によれば、制御回路部品の全周囲が、開口部を形成する側面を含む段差部分により囲まれることになる。このため、制御回路部品を封止剤を用いて封止するに際し、この封止剤の外部への漏れを防ぐことが可能になる。
本発明の光伝送モジュールでは、第1の基板の上記両面に電気配線が形成されており、第1の基板には、該両面に形成された電気配線同士を接続する層間配線が形成されていることが好ましい。
これにより、光素子及び制御回路部品間の電気的接続が可能になる。
本発明の光伝送モジュールでは、上記第1の基板と上記光配線とが一体化していることが好ましい。
これにより、第1の基板と光配線とが固定されることになる。このため、光配線の第1の基板載置部分の強度が向上する。その結果、光伝送モジュールの引張等の外部からの機械的ストレスが向上する。
本発明の光伝送モジュールでは、上記基板上に、制御回路部品が、上記光配線の光伝送方向に対し垂直に並んで配置されていることが好ましい。
この構成により、例えば、光伝送モジュールをSnap−onコネクタに適用した場合、光伝送モジュールの幅方向に力が掛かったときにコネクタが転んで光伝送モジュールから抜けてしまうことが防止される。
基板の材料は、従来の電気回路基板に使用される、ガラスエポキシやポリイミド等に限定されない。プラスチック材料や、金属材料等であってもよい。
本発明の光伝送モジュールでは、上記光配線には、その端部に伝送する光の光路を変換する光路変換ミラー面が形成されており、さらに、上記光路変換ミラー面を覆うように、蓋部材が設けられていることが好ましい。
これにより、光路変換ミラー面を保護しつつ、基板強度を向上させながら薄型化させることが可能となる。また、基板が、蓋部材であってもよい。
本発明の光伝送モジュールでは、制御回路部品を複数備えるとともに、第1の基板と第2の基板との間に、少なくとも1つの基板が配されており、第1の基板と第2の基板との間に配された基板と、第1の基板との積層方向の高さは、上記複数の制御回路部品のうち積層方向の高さが最も高い最大高さ制御回路部品の高さと同じであるか、もしくは、それ未満であることが好ましい。
第1の基板と第2の基板との間に配された基板と、第1の基板との積層方向の高さが、上記最大高さ制御回路部品の高さよりも高くなっている場合、モジュール全体の高さが最大高さ制御回路部品の高さよりも大きくなってしまい、モジュールの薄型化のメリットがそれほど大きくない。
一方、上記の構成によれば、第1の基板と第2の基板との間に配された基板と、第1の基板との積層方向の高さは、上記複数の制御回路部品のうち積層方向の高さが最も高い最大高さ制御回路部品の高さと同じであるか、もしくは、それ未満であるので、この最大高さ制御回路部品を含む制御回路の周囲を完全に囲む、もしくは、コの字状に四方の一辺が開いた状態で囲むことができ、モジュールの薄型化のメリットがより高くなる。
本発明の光伝送モジュールでは、第2の基板の上記基板面に、上記最大高さ制御回路部品が搭載され、上記第1の基板は、上記最大高さ制御回路部品における第2の基板と反対側の面を保護する保護用基板になっていることが好ましい。
これにより、上記最大高さ制御回路部品における第2の基板と反対側の面に、水滴またはゴミが付着するのが防止される。
本発明の光伝送モジュールは、外部の配線と電気的に接続するための外部コネクタをさらに備え、外部コネクタには、上記光の伝送方向に凹んだコネクタ凹部が形成されており、光伝送モジュールの上記光の伝送方向端部には、上記コネクタ凹部に嵌合する第1嵌合部が形成されている構成であってもよい。
本発明の光伝送モジュールは、外部外部の配線と電気的に接続するための外部コネクタをさらに備え、外部コネクタには、上記光の伝送方向に垂直に凹んだ垂直コネクタ凹部が形成されており、光伝送モジュールの上記光の伝送方向端部には、上記垂直コネクタ凹部に嵌合する第2嵌合部が形成されている構成であってもよい。
本発明の電子機器は、上記の課題を解決するために、上述の光伝送モジュールを備えたことを特徴としている。
これにより、モジュール強度を確保するとともに、モジュール全体として薄型化が可能な電子機器を提供することができる。
本発明の光伝送モジュールの製造方法は、上記の課題を解決するために、光を伝送する光配線と、上記光配線の光入射面に対して光を照射する光素子と、外部から入力された電気信号に基づいて上記光素子の発光を駆動するための制御回路部品とを備えるか、または、上記光配線の光出射面から出射される光を受光し電気信号に変換する光素子と、上記光素子から出力された電気信号を増幅して外部に出力するための制御回路部品とを備えた光伝送モジュールの製造方法であって、複数の基板を、互いに段差を形成するように重なり合って積層する積層工程と、上記複数の基板のうち積層方向の一端に積層された第1の基板に、その積層方向の両面を挟むように、上記光配線、及び上記光素子を搭載するとともに、他端に積層された第2の基板における第1の基板側の基板面に、上記制御回路部品を搭載する載置工程とを含むことを特徴としている。
これにより、モジュール強度を確保するとともに、モジュール全体として薄型化が可能な光伝送モジュールの製造方法を提供することができる。
本発明の光伝送モジュールは、以上のように、互いに段差を形成するように重なり合って積層された、複数の基板を備え、上記複数の基板のうち積層方向の一端に積層された第1の基板には、その積層方向の両面を挟むように、上記光配線、及び上記光素子が搭載されており、他端に積層された第2の基板における第1の基板側の基板面に、上記制御回路部品が搭載されている構成である。
また、本発明の電子機器は、以上のように、上記光伝送モジュールを備えた構成である。
本発明の光伝送モジュールの製造方法は、以上のように、複数の基板を、互いに段差を形成するように重なり合って積層する積層工程と、上記複数の基板のうち積層方向の一端に積層された第1の基板に、その積層方向の両面を挟むように、上記光配線、及び上記光素子を搭載するとともに、他端に積層された第2の基板における第1の基板側の基板面に、上記複数の制御回路部品を搭載する載置工程とを含む構成である。
それゆえ、モジュール強度を確保するとともに、モジュール全体として薄型化が可能になる。
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明すると以下の通りである。
(光伝送モジュールの概略構成)
図2は、本実施形態に係る光伝送モジュール1の概略構成を示している。同図に示すように、光伝送モジュール1は、光送信処理部2、光受信処理部3、および光配線4を備えている。
光送信処理部2は、発光駆動部(制御回路部品)5および発光部(光素子)6を備えた構成となっている。発光駆動部5は、外部から入力された電気信号に基づいて発光部6の発光を駆動する。この発光駆動部5は、例えば発光駆動用のIC(Integrated Circuit)、抵抗器等によって構成される。なお、図示はしていないが、発光駆動部5には、外部からの電気信号を伝送する電気配線との電気接続部が設けられている。
発光部6は、発光駆動部5による駆動制御に基づいて発光する。この発光部6は、例えばVCSEL(Vertical Cavity-Surface Emitting Laser)などの発光素子によって構成される。発光部6から発せられた光は、光信号として光配線4の光入射側端部に照射される。
光受信処理部3は、増幅部(制御回路部品)7および受光部(光素子)8を備えた構成となっている。受光部8は、光配線4の光出射側端部から出射された光信号としての光を受光し、光電変換によって電気信号を出力する。この受光部8は、例えばPD(Photo-Diode)などの受光素子によって構成される。
増幅部7は、受光部8から出力された電気信号を増幅して外部に出力する。この増幅部7は、例えば増幅用のIC、抵抗器等によって構成される。なお、図示はしていないが、増幅部7には、外部へ電気信号を伝送する電気配線との電気接続部が設けられている。
光配線4は、発光部6から出射された光を受光部8まで伝送する媒体である。この光配線4の構成の詳細については後述する。
図3は、光配線4における光伝送の状態を模式的に示している。同図に示すように、光配線4は可撓性を有する柱状形状の部材によって構成される。また、光配線4の光入射側端部には光入射面4Aが設けられているとともに、光出射側端部には光出射面4Bが設けられている。
発光部6から出射された光は、光配線4の光入射側端部に対して、光配線4の光伝送方向に対して垂直となる方向から入射される。入射された光は、光入射面4Aにおいて反射されることによって光配線4内を進行する。光配線4内を進行して光出射側端部に到達した光は、光出射面4Bにおいて反射されることによって、光配線4の光伝送方向に対して垂直となる方向へ出射される。出射された光は、受光部8に照射され、受光部8において光電変換が行われる。
このような構成によれば、光配線4に対して、光伝送方向に対して横方向に光源としての発光部6を配置する構成とすることが可能となる。よって、例えば基板面に平行に光配線4を配置することが必要とされる場合に、光配線4と基板面との間に、該基板面の法線方向に光を出射するように発光部6を設置すればよいことになる。このような構成は、例えば発光部6を基板面に平行に光を出射するように設置する構成よりも、実装が容易であり、また、構成としてもよりコンパクトにすることができる。これは、発光部6の一般的な構成が、光を出射する方向のサイズよりも、光を出射する方向と垂直な方向のサイズの方が大きくなっていることによるものである。さらに同一面内に電極と発光部がある平面実装向け発光素子を使用する構成にも適用が可能である。
(光配線4の構成)
光配線4は、その内部で光を伝送することが可能な配線であれば、特に限定されるものではない。好ましくは、光配線4は、光導波路である。図1は、光伝送モジュール1に適用可能な光導波路10の断面図を示している。同図に示すように、光導波路10は、コア部10A、上クラッド層10B、および下クラッド層10Cにより構成されている。すなわち、光導波路10は、上クラッド層10Bおよび下クラッド層10Cによってコア部10Aを挟み込む積層構造を有している。光導波路10によって伝達される光信号は、コア部10Aと上クラッド層10Bとの界面、またはコア部10Aと下クラッド層10Cとの界面で反射を受けながら、コア部10A内を進行する。尚、図1においては、光導波路10の端部付近において、光導波路10の長手方向(光軸方向)をX軸方向、コア部10A、上クラッド層10B、および下クラッド層10Cの積層方向をY軸方向とする。
光導波路10における端面は光軸(X軸)に対して垂直とならず、斜めに切断されて光路変換ミラー面10Dを形成する。具体的には、光導波路10の端面は、XY平面に対して垂直であり、かつ、X軸に対しては角度θ(θ<90°)をなすように傾斜されている。
これにより、光導波路10における光の出射側では、コア部10Aを伝達する信号光は、光路変換ミラー面10Dにて反射して、その進行方向を変えて光路変換ミラー面10Dから受光部8に向けて出射する。ここで、光導波路10における光の出射面(または入射面)は、光路変換ミラー面4Dが設けられていることによって下クラッド層4C(上クラッド層4Bでもよい)の外表面において存在し、受光部8の受光面(または発光部6の発光面)は、光導波路10における光の出射面(または入射面)と対向するように配置される。
尚、光路変換ミラー面10Dの傾斜角度θは、該光路変換ミラー面10Dと受光部8の受光面(または発光部6の発光面)との位置合わせが容易となるように、通常は45°に設定されている。尚、光路変換ミラーは、光導波路10の端部に対してミラー部を外付けするものであってもよい。
また、光伝送モジュール1においては、光導波路10を保護するために、上クラッド層10Bまたは下クラッド層10Cに、さらに保護フィルムが設けられていてもよい。
(光送信処理部2または光受信処理部3の構成)
以下、光伝送モジュール1の特徴点である、光送信処理部2または光受信処理部3の構成について説明する。なお、以下では、説明を簡潔にするため、光配線4の光入射面4Aに対して光を照射する発光部6、または光配線4の光出射面4Bから出射される光を受光し電気信号に変換する受光部8を総称して光素子とする。また、外部から入力された電気信号に基づいて発光部6の発光を駆動する発光駆動部5、または受光部8から出力された電気信号を増幅して外部に出力する増幅部7を構成する部品を総称して、制御回路部品とする。
図4は、光伝送モジュール1における光送信処理部2または光受信処理部3の概略構成を示した断面図である。
同図に示されるように、光伝送モジュール1は、第1の電気回路基板(第1の基板)9、光導波路10、光素子11、第2の電気回路基板(第2の基板)12、及び制御回路部品13を備えている。第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12は、互いに段差を形成するように積層している。尚、図4においては、図1と同様に、光導波路10の長手方向(光軸方向)をX軸方向、コア部10A、上クラッド層10B、および下クラッド層10Cの積層方向をY軸方向とする。また、このY軸方向は、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の積層方向とも一致する。そして、X軸方向及びY軸方向に対し垂直な方向をZ軸方向としている。また、以下の説明では、光導波路10、光素子11、及び制御回路部品13の各種部材における、第1の電気回路基板9または第2の電気回路基板12側の面を「下面」とし、該下面と反対側の面を「上面」としている。
光伝送モジュール1では、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の積層のより形成された段差部分14を有効利用して、モジュール全体の強度を確保するとともに、モジュール全体のトータル高さ(積層方向の高さ)を小さくしている。
図4に示されるように、第1の電気回路基板9における面9aには、光素子11が搭載されている。また、第1の電気回路基板9における、光素子11が搭載される面9aと背向する面9bに光導波路10が搭載されている。つまり、光伝送モジュール1では、第1の電気回路基板9のY軸方向の両面9a・9bを挟むように光導波路10、及び光素子11が搭載されている。第1の電気回路基板9には、光導波路10と光素子11との間で進行する光の光路を確保する光路孔15が形成されている。また、第2の電気回路基板12における第1の電気回路基板9が積層された基板面12aには、制御回路部品13が搭載されている。図4では、代表的な制御回路部品13として、IC13a(発光駆動用ICまたは増幅用IC)、及び抵抗器13bが示されている。
図4に示された構成によれば、段差部分14は、光素子11が搭載される面9a、第1の電気回路基板9のX軸方向の端面9c、及び基板面12aにより形成されている。そして、この段差部分14により、制御回路部品13が搭載される基板面12aと、光素子11が搭載される面9aとの間に、第1の電気回路基板9のY軸方向の厚さDの段差が生じる。その結果、光伝送モジュール1全体での、制御回路部品13のY軸方向の突出量Hは、制御回路部品13の高さHから第1の電気回路基板9の厚さD及び光素子11の高さHを差し引いた値になる。一方、図25に示された従来の構成では、電気回路基板119の同一面上に、発光素子111、及び制御回路部品113が搭載されている。このため、光伝送モジュール100全体での、制御回路部品113のY軸方向の突出量H’は、制御回路部品13の高さH’から発光素子111の高さH’を差し引いた値になる。したがって、光伝送モジュール1では、厚さDの段差を有効利用して、モジュール全体での制御回路部品13の突出量を低減させることができる。
その結果、光伝送モジュール1では、トータル高さHを、IC13aの高さH、光導波路10の高さH、及び第1の電気回路基板9の厚さDの合計よりも小さくすることができる。したがって、光伝送モジュール1によれば、モジュール全体の薄型化が可能になる。
また、光伝送モジュール1には、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12が互いに段差を形成するように積層されているので、この積層部分によりモジュール全体の強度を確保している。
また、図4に示された光伝送モジュール1は、第1の電気回路基板9における光導波路10が載置された面9bに、第2の電気回路基板12が積層された構成(以下、積層例1と記す)であった。しかしながら、本実施形態の光伝送モジュール1は、他の構成として、第1の電気回路基板9における光素子11が載置された面9aに、第2の電気回路基板12が積層された構成(以下、積層例2と記す)であってもよい。以下、積層例1及び2の光伝送モジュール1の構成、及び各積層例における第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12間の電気的接続について、図5を参照して詳述する。図5は、本実施形態の光伝送モジュール1における、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の積層例、及び各積層例に対応する電気的接続例を表形式に示した図である。なお、図5においては、図を簡潔にするため、制御回路部品13の代表的な部品である、IC13aのみが示されている。
まず、積層例1の光伝送モジュール1は、図5の(a)及び(b)に示されるような、第1の電気回路基板9における光導波路10が載置された面9bに、第2の電気回路基板12が積層された構成である。この積層例1は、図4に示された構成に対応する。また、積層例2の光伝送モジュール1は、図5の(c)及び(d)に示されるような、第1の電気回路基板9における光素子11が載置された面9aに、第2の電気回路基板12が積層された構成である。
積層例2の光伝送モジュール1において、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の積層により形成された段差部分14は、光導波路10が搭載される面9b、端面9c、及び基板面12aにより形成されている。そして、この段差部分14により生じた厚さDの段差を有効利用してモジュール全体の薄型化を図っている。
具体的には、積層例2の光伝送モジュール1では、IC13aのY軸方向の突出量Hは、IC13aの高さHから第1の電気回路基板9の厚さD及び光導波路10の高さHを差し引いた値になる。したがって、光伝送モジュール1では、厚さDの段差を有効利用して、モジュール全体でのIC13aの突出量を低減させることができる。そして、トータル高さHを、IC13aの高さH、光導波路10の高さH、及び第1の電気回路基板9の厚さDの合計よりも小さくすることができる。
また、光伝送モジュール1の各種部材実装に際し、各電気回路基板の厚さを制御することにより、光素子11(または光導波路10)、及び制御回路部品13(IC13a、抵抗器13b)の上面を略同一にすることができる。この場合、さらに薄型化した光伝送モジュール1を実現できる。
以下、上記の積層例1及び2の光伝送モジュール1における、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12間の電気的接続について、説明する。なお、図5の(a)〜(d)には示していないが、第1の電気回路基板9の面9a及び面9b、並びに第2の電気回路基板12の基板面12aには、光素子11、IC13a等の各種部材を電気接続するための電気配線が形成されている。
積層例1及び2の光伝送モジュール1においては、IC13aとして、フィリップチップ実装型(F/Cタイプ)の半導体チップ、及びワイヤボンディング型(ワイボンタイプ)の半導体チップを適用することが可能である。
図5の(a)に示されるように、積層例1の光伝送モジュール1では、第2の電気回路基板12の基板面12aにF/CタイプのIC13aが載置されている場合、第1の電気回路基板9における面9a及び面9bを挿通するスルホール、またはビアホールが形成されており、面9a及び面9b間の電気接続を可能にしている。まず、この面9a及び面9b間の電気接続について、図6に基づいて説明する。図6は、第1の電気回路基板9の、面9a及び面9b間の電気接続を模式的に示した断面図である。
図6に示されるように、第1の電気回路基板9の面9a及び面9bの両面には、電気配線9d及び9eが形成されている。そして、面9aに形成された電気配線9dは、光素子11の接続端子11aと電気接続している。そして、面9a及び面9b間の電気接続を可能にするため、スルホール、またはビアホール(以下、層間接続線と記す)9fが形成されている。この層間接続線9fは、電気配線9d及び9eに電気接続するように形成されている。
図6に示す層間接続線9fにより、光素子11は、面9bに形成された電気配線と接続可能になる。そして、この面9bに形成された電気配線は、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の積層により、基板面12aに形成された電気配線と接続する(基板面12aに形成された電気配線と面9bに形成された電気配線とが同一面になっている)。基板面12aには、IC13aがフィリップ実装されており、これにより、光素子11とIC13aとの電気接続が実現される。
また、図5の(b)に示されるように、積層例1の光伝送モジュール1では、第2の電気回路基板12の基板面12aにワイボンタイプのIC13aが載置されていてもよい。この場合、光素子11が搭載された面9aに形成された電気配線と、IC13aとがワイヤ16によりワイヤボンディングされている。これにより、光素子11とIC13aとの電気接続が実現される。
また、積層例2の光伝送モジュール1において、第2の電気回路基板12の基板面12aにF/CタイプのIC13aが載置されていてもよい。この場合、面9aに形成された電気配線は、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の積層により、基板面12aに形成された電気配線と接続する(基板面12aに形成された電気配線と面9aに形成された電気配線とが同一面になっている)。基板面12aには、IC13aがフィリップ実装されており、これにより、光素子11とIC13aとの電気接続が実現される。
また、積層例2の光伝送モジュール1において、第2の電気回路基板12の基板面12aにワイボンタイプのIC13aが載置されていてもよい。この場合、光導波路10が搭載された面9bに形成された電気配線と、IC13aとがワイヤ16によりワイヤボンディングされている。そして、面9bに形成された電気配線は、図6に示す層間接続線9fにより、光素子11と電気接続可能になる。
なお、図5及び図6においては、第1の電気回路基板9における面9a及び面9bを挿通するスルホールまたはビアホールが形成された構成であったが、光伝送モジュール1は、このような構成に限定されるものではない。例えば、図7に示されるような構成であってもよい。この構成では、スルホールが形成されておらず、第1の電気回路基板9が、光を透過可能な透明フレキシブル基板になっている。そして、この第1の電気回路基板9を挟むように、光導波路10及び光素子11が配置されている。
図7の構成によれば、光導波路10と光素子11との光の行き来は、第1の電気回路基板9を介して行われる。つまり、透明基板としての第1の電気回路基板9を介した、光導波路10と光素子11との光学結合が可能になり、光軸を透過する穴が不要となり、穴と光軸との位置ずれ解消による歩留まり向上や、素子実装パッドを穴をよけて設置する必要がなくなり素子の小型化を見込むことができる。
また、光伝送モジュール1においては、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の積層により形成された段差部分14を有効利用して、光素子11及びIC13aが配されている。それゆえ、以下の効果を奏する。
光伝送モジュール1においては、光素子11及びIC13aが、段差部分14をX軸方向に挟んで搭載された構成になっている。このため、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12に光素子11及びIC13aをそれぞれ接着剤を用いて搭載するに際し、各接着剤のアンダーフィル形状を容易に制御でき、IC13aと光素子11とを近接して配置することが可能になる。
図25に示された従来の構成では、電気回路基板119の同一面上に、発光素子111、及び制御回路部品113が搭載されている。このため、電気回路基板119における発光素子111及び制御回路部品113の配置に際し、各部材の搭載に用いる接着剤のアンダーフィル形状を考慮する必要があった。そして、発光素子111搭載用の接着剤のアンダーフィルの形状は、接着剤の塗布量により制御される。
それゆえ、図25に示された従来の構成では、発光素子111と制御回路部品113とが近接して配置されている場合、発光素子111搭載用接着剤塗布時に、制御回路部品113搭載用の接着剤が妨げになる。それゆえ、発光素子111搭載用接着剤の、発光素子111への流れ込み量が不安定になり、所望のアンダーフィル形状を形成することができなくなる。また、制御回路部品113搭載用の接着剤が、発光素子111に干渉するおそれがあり、発光素子111の光学特性に影響するおそれがある。また、上記制御回路部品113搭載用接着剤の干渉を防止するために、制御回路部品113と発光素子111との間についたて部材を設けた場合、製造工程増大、基板面積増大といった問題が生じる。
すなわち、図25に示された従来の構成では、発光素子111と制御回路部品13とを近接して配置する場合、発光素子111と制御回路部品13との離間距離は、発光素子111、及び制御回路部品13搭載に用いる接着剤のアンダーフィル形状が互いに干渉しない最小距離が限界である。
一方、光伝送モジュール1においては、素子11及びIC13aが、段差部分14をX軸方向に挟んで搭載された構成になっているので、上記の制御回路部品113搭載用接着剤の干渉という問題は招来しない。すなわち、接着剤を用いて、IC13aを第2の電気回路基板12の基板面12aに搭載するに際し、接着剤は、段差部分14でせき止められることになる。そして、IC13a搭載用の接着剤が、光素子11の搭載位置(接着剤のアンダーフィル形状)へ干渉しなくなる。このため、光伝送モジュール1においては、図25に示された従来の構成で限界とされた、接着剤のアンダーフィル形状が互いに干渉しない最小距離よりも小さい離間距離で、光素子11及びIC13aを配置することが可能になる。
一般的に、光素子11とIC13aとの間には高速信号が伝送されるため、光素子11とIC13aとの離間距離は、近ければ近いほど光伝送モジュール1の伝送特性が良好になる。特に、光素子11がVCSEL等の発光素子である場合、光素子11とIC13aとの離間距離を小さくしないと、以下の問題を招来する。つまり、IC13aから出力される電気信号の波形と光素子11から発光する光信号の波形とがなまって、光導波路10内での光信号の伝送が不可能になる。光伝送モジュール1においては、上述のように、接着剤のアンダーフィル形状を考慮することなく、光素子11とIC13aとを近接して配置することが可能であるので、光導波路10内での光信号の伝送が良好になる。
光伝送モジュール1においては、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12それぞれの周囲の4辺のうち1辺に、電気回路基板の内側へ向かって凹んだ凹部9con及び凹部12conが形成されており、凹部9con及び凹部12conにおける対向する2面が光導波路10、光素子11、または制御回路部品13を挟むようになっていることが好ましい。
この構成によれば、凹部9con及び凹部12conにおける対向する2面を含む段差部分14は、光導波路10、光素子11、または制御回路部品13を挟むように形成されることになる。それゆえ、モジュール全体の強度がさらに向上するという効果を奏する。以下、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12それぞれに、凹部9con及び凹部12conが形成された光伝送モジュール1について、図8を参照して説明する。図8は、光伝送モジュール1における第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の配置を示す斜視図、及び断面図を示し、図8(a)は、積層例1の光伝送モジュール1を示し、図8(b)は、積層例2の光伝送モジュール1を示している。
図8(a)及び図8(b)に示されるように、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12にはそれぞれ、凹部9con及び凹部12conが形成されている。そして、この凹部9con及び凹部12conはそれぞれ、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の内側に向かって凹んだ構成になっている。
また、図8(a)及び図8(b)の断面図に示されるように、第1の電気回路基板9における凹部9conの対向する2面9conaは、制御回路部品13を取り囲むように形成されている。また、図8(a)の断面図に示すように、第2の電気回路基板12における凹部12conの対向する2面12conaは、光導波路10を取り囲むように形成されている。また、また、図8(b)の断面図に示すように、第2の電気回路基板12における凹部12conの対向する2面12conaは、光素子11を取り囲むように形成されている。
図8(a)及び図8(b)に示された構成によれば、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の積層により形成される段差部分14は、2面9cona、及び2面12conaを含む構成になる。つまり、凹部9con及び凹部12conに、光導波路10、光素子11、制御回路部品13の各種部材が収容された構成になり、積層によるモジュール全体の強度がより一層向上する。
以下、図8(a)及び図8(b)に示された光伝送モジュール1の製造方法の一例について、図9(a)〜図9(e)を参照して説明する。図9(a)〜図9(e)は、図8(a)及び図8(b)に示された光伝送モジュール1の製造方法の各種工程を示す断面図、及び上面図である。
まず、図9(a)に示されるように、第1の電気回路基板9、及び第2の電気回路基板12に、所望の電気配線パターンを形成する。このとき、第1の電気回路基板9、及び第2の電気回路基板12のパターン形成面に、制御回路部品13、及び光素子11を載置する載置領域を確保しておく。
次に、第1の電気回路基板9、及び第2の電気回路基板12それぞれに、凹部9con及び凹部12conを形成する。この工程では、第1の電気回路基板9、及び第2の電気回路基板12にハーフカット線Bを形成する。
その後、図9(c)に示されるように、接着剤を用いて、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12を貼り合せる(積層工程)。このとき、第1の電気回路基板9のハーフカット線Bと、第2の電気回路基板12のハーフカット線Bとが互い違いになるようにする。
そして、図9(d)に示されるように、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12における、ハーフカット線Bに囲まれた部分を除去・剥離し、凹部9con及び凹部12conを形成する。このとき、凹部9con及び凹部12conはそれぞれ、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の内側に向かった方向に形成されているので、剥離する方向が一方向だけで済む。それゆえ、光伝送モジュールの作製が簡便になる。
そして、その後、図9(e)に示されるように、互いに張り合わされた第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の積層構造の個片打ち抜きを行い、外形加工する。
以上、図9(a)〜図9(e)の工程により、互いに段差を形成するように積層された第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12が製造される。そして、図9(a)〜図9(e)の工程後に、光導波路10、光素子11、及び制御回路部品13を載置する(載置工程)ことにより、光伝送モジュール1が完成する。
(変形例1)
本実施形態の光伝送モジュール1の構成において、図8(a)及び図8(b)に示す構成の変形例について説明する。図10は、この変形例1としての光伝送モジュール1における第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の配置を示す斜視図、及び断面図を示し、図10(a)は、積層例1の光伝送モジュール1を示し、図10(b)は、積層例2の光伝送モジュール1を示している。
同図に示されるように、変形例1では、第1の電気回路基板9には、積層方向に貫通する開口部9gが形成されており、開口部9gを形成する側面が、制御回路部品13を取り囲むようになっている。この構成によれば、制御回路部品13の全周囲が、開口部9gを形成する側面を含む段差部分14により囲まれることになる。このため、制御回路部品13を封止剤を用いて封止するに際し、この封止剤の外部への漏れを防ぐことが可能になる。
(変形例2)
本実施形態の光伝送モジュール1の構成において、図8(a)及び図8(b)に示す構成の変形例について説明する。図11は、この変形例2としての光伝送モジュール1における第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の配置を示す斜視図、及び断面図を示し、図11(a)は、積層例1の光伝送モジュール1を示し、図11(b)は、積層例2の光伝送モジュール1を示している。
同図に示されるように、変形例2では、第1の電気回路基板9が、光導波路10の光軸方向(X軸方向)に突出した突出部9hを有している。この突出部9hは、制御回路部品13側と反対側に突出している。この突出部9hには、電気回路のパターンが形成されている。
変形例2の構成によれば、この突出部9hに電気伝送路を載置することが可能になり、光導波路10に信号伝送に対応できない電源伝送や低速伝送に向けた電気伝送が可能になる。すなわち、変形例2の構成によれば、基板間において、光伝送とともに電気伝送も可能な光伝送モジュール1を実現することができる。
なお、変形例2の構成においては、第1の電気回路基板9における突出部9h(電気回路パターン)と光導波路10とが一体化されていてもよい。第1の電気回路基板9と光導波路10とを一体化する手法としては、第1の電気回路基板9に光導波路10を貼り合せる、または接着する方法、もしくは第1の電気回路基板9に対し光導波路10を一体形成し、不要部分を除去する方法が挙げられる。
この構成によれば、第1の電気回路基板9と光導波路10とが固定されることになる。このため、光導波路10の第1の電気回路基板9載置部分の強度が向上する。その結果、光伝送モジュール1の引張等の外部からの機械的ストレスが向上する。
(変形例3)
本実施形態の光伝送モジュール1の構成において、図8(a)及び図8(b)に示す構成の変形例について説明する。図12は、この変形例3としての光伝送モジュール1の構成を示す断面図であり、図12(a)(b)は、積層例1の光伝送モジュール1を示し、図12(c)(d)は、積層例2の光伝送モジュール1を示している。
同図に示されるように、変形例3では、光伝送モジュール1の光導波路10が搭載される側に、蓋部材16が設けられた構成になっている。この蓋部材16は、少なくとも光導波路10の光路変換ミラー面10Dを覆うように設けられている。
具体的には、積層例1の光伝送モジュール1において、図12(a)に示されるように、蓋部材16は、第2の電気回路基板12及び光導波路10上に載置された層として、設けられている。また、図12(b)に示されるように、蓋部材16は、光導波路10の光路変換ミラー面10Dのみを覆うように設けられている。
また、積層例2の光伝送モジュール1において、図12(c)に示されるように、蓋部材16は、第2の電気回路基板12上の制御回路部品13及び光導波路10上に載置された層として、設けられている。また、図12(d)に示されるように、蓋部材16は、光導波路10の光路変換ミラー面10Dのみを覆うように設けられている。
これらの構成により、光導波路10の光路変換ミラー面10Dに、水滴またはゴミが付着するのが防止される。
なお、蓋部材16の材料は、薄肉成型可能であり、かつ切削加工が容易な材料であれば特に限定されない。蓋部材16の材料としては、例えば、LCP、エポキシ樹脂、またはポリカーボネート等が挙げられる。また、第1の電気回路基板9または第2の電気回路基板12に対する接着の親和性から、蓋部材16の材料は、ポリイミド、またはポリイミドアミドであることが好ましい。また、蓋部材16の加工方法としては、樹脂成型、切削、樹脂フィルムの延伸が挙げられる。
さらに、変形例3の構成では、光導波路10に対し、引張などの外力が発生することが考えられる。このため、変形例3では、蓋部材16と光導波路10との間に接着剤が充填されていることが好ましい。
(変形例3−1)
変形例3の光伝送モジュール1の構成において、図12(c)に示す構成の変形例について説明する。図13は、この変形例3−1としての光伝送モジュール1の構成を示す断面図である。
同図に示されるように、変形例3−1では、蓋部材16は、光導波路10上に載置され、少なくとも光路変換ミラー面10Dを覆うように設けられている。また、蓋部材16には、開口部16aが設けられている。そして、制御回路部品13は、この開口部16aを通過し露出するように配置されている。
このように開口部16aが設けられた構成により、蓋部材16の厚さ分だけ、さらに光伝送モジュール1を薄型化することができる。
また、蓋部材16は、光導波路10に載置されており、光伝送モジュール1の補強材として機能する。それゆえ、変形例3−1の構成では、光伝送モジュール1の薄型化と強度向上との両立を実現することが可能になる。
(変形例4)
本実施形態の光伝送モジュール1の構成において、図8(a)及び図8(b)に示す構成の変形例について説明する。図14は、この変形例4としての光伝送モジュール1における第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の配置を示す斜視図、及び断面図を示し、図14(a)は、積層例1の光伝送モジュール1を示し、図14(b)は、積層例2の光伝送モジュール1を示している。
同図に示されるように、変形例4では、第1の電気回路基板9は、光を透過可能な透明フレキシブル基板になっている。そして、光導波路10は、コア部10A及び上クラッド層10Bからなっている。光導波路10における下クラッド層10Cの機能は、透明フレキシブル基板としての第1の電気回路基板9が担っている。それゆえ、変形例4においては、第1の電気回路基板9の屈折率は、コア部10Aの屈折率よりも低くなっている。そして、光導波路10と光素子11との光の行き来は、第1の電気回路基板9を介して行われる。なお、第1の電気回路基板9は、伝送する光(例えば、波長850nm,1500nmの光)を透過可能な材料で構成されていることが好ましい。
変形例4の構成によれば、光導波路10と光素子11との光の行き来は、第1の電気回路基板9を介して行われるので、第1の電気回路基板9に光路孔(スルホールまたはビアホール)を形成する必要がなく、製造工程数を低減させることが可能になる。また、図8(a)及び図8(b)に示された光伝送モジュール1と比較して、変形例4の光伝送モジュール1は、光導波路10の層数が下クラッド層10C分だけ小さくなっている。それゆえ、光伝送モジュール1全体をさらに薄型化することができる。
(変形例5)
本実施形態の光伝送モジュール1の構成において、図8(a)及び図8(b)に示す構成の変形例について説明する。図15は、この変形例5としての光伝送モジュール1における第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の配置を示す斜視図、及び断面図を示し、図15(a)は、積層例1の光伝送モジュール1を示し、図15(b)は、積層例2の光伝送モジュール1を示している。
同図に示されるように、変形例5では、第2の電気回路基板12の周囲の4辺のうち1辺に、電気回路基板の内側へ向かって凹んだ凹部12conが2つ形成されている。積層例1の光伝送モジュール1においては、各凹部12conにおける対向する2面12conaが、2つの光導波路10を挟むようになっている。一方、積層例2の光伝送モジュール1においては、各凹部12conにおける対向する2面12conaが、2つの光素子11を挟むようになっている。
つまり、変形例5の構成は、第1の電気回路基板9に2つの光導波路10が載置された構成になっている。このとき、2つの凹部12con間に形成される壁部により、互いに隣接する光導波路10または光素子11が区分されることになる。それゆえ、互いに隣接する光導波路10及び光素子11間の光路同士が干渉することがない。したがって、変形例5では、互いに隣接する光導波路10間の光クロストークを低減させることが可能になる。
(変形例6)
本実施形態の光伝送モジュール1の構成において、図8(a)及び図8(b)に示す構成の変形例について説明する。図16は、この変形例6としての光伝送モジュール1における積層された電気回路基板の配置を示す斜視図、及び断面図を示し、図16(a)は、積層例1の光伝送モジュール1を示し、図16(b)は、積層例2の光伝送モジュール1を示している。
光伝送モジュール1における電気回路基板の積層数は、2層に限定されない。同図に示されるように、電気回路基板の積層数は、3層であってもよい。
変形例6の光伝送モジュール1では、光導波路10、光素子11、及び制御回路部品13を載置するための複数の電気回路基板は、第1の電気回路基板9、第2の電気回路基板12、及び第1の電気回路基板9と第2の電気回路基板12との間に配された第3の電気回路基板17からなっている。そして、第3の電気回路基板17の周囲の4辺のうち1辺に、電気回路基板の内側へ向かって凹んだ凹部17conが形成されている。凹部17conは、その対向する2面17conaが制御回路部品13のうちIC13aを挟むように形成されている。つまり、第3の電気回路基板17は、IC13aを避けるように配されている。そして、第1の電気回路基板9における第3の電気回路基板17が積層された基板面12aには、IC13aが搭載されている。そして、第3の電気回路基板17における第1の電気回路基板9が積層された基板面17aには、抵抗器13bが搭載されている。
このように、電気回路基板の積層数が多くなっている構成により、モジュール全体の強度をより向上させることができる。そして、光伝送モジュール1の各種部材実装に際し、各電気回路基板の厚さを制御することにより、光素子11(または光導波路10)、及び制御回路部品13(IC13a、抵抗器13b)の上面を略同一にすることができる。その結果、電気回路基板の積層により形成される段差部分14の空隙が最小化され、モジュール全体として、ハンドリングやストレスにおける機械的強度が向上するという効果を奏する。
なお、電気回路基板の積層数は、3層に限定されず、積層された電気回路基板の積層方向高さに関する次の規定を満たしていれば、任意の積層数であってもよい。すなわち、第1の電気回路基板9と第2の電気回路基板12との間に配された電気回路基板(図16(a)及び(b)に示された構成では、第3の電気回路基板17)の積層方向高さHが、複数の制御回路部品13のうち積層方向の高さが最も高い最大高さ制御回路部品の高さと同じであるか、もしくは、それ未満であるという規定を満たしていれば、電気回路基板の積層数は任意である。
上記の電気回路基板の積層方向高さに関する規定を満たしていれば、最大高さ制御回路部品を含む制御回路の周囲を完全に囲む、もしくは、コの字状に四方の一辺が開いた状態で囲むことができ、モジュールの薄型化のメリットがより高くなる。
上記積層方向高さHが、最大高さ制御回路部品の高さよりも高くなっている場合、モジュール全体の高さが最大高さ制御回路部品の高さよりも大きくなってしまい、モジュールの薄型化のメリットがそれほど大きくない。
また、第2の電気回路基板12の基板面12aに最大高さ回路制御部品が搭載されている場合、第1の電気回路基板9は、最大高さ制御回路部品における第2の電気回路基板12と反対側の面を保護する保護用基板になっていることが好ましい。これにより、最大高さ制御回路部品における第2の電気回路基板12と反対側の面に、水滴またはゴミが付着するのが防止される。
上記最大高さ制御回路部品としては、例えば、IC13a(発光駆動用ICまたは増幅用IC)が挙げられる。これらICの高さは、300μm程度である。それゆえ、上記積層方向高さHは、300μmか、もしくはそれ未満である。そして、この場合、電界回路基板の積層数は、積層構造を構成する各電気回路基板の高さに応じて適宜設定することができる。
例えば、高さ100μmの複数の電気回路基板が互いに重なり合うように積層された構成では、第1の電気回路基板9と第2の電気回路基板12との間に配される電気回路基板の積層数の限界Tは、3である。したがって、光伝送モジュールにおける電気回路基板の席層数の限界は、上記限界Tに第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の高さを加えた、5になる。
(変形例7)
本実施形態の光伝送モジュール1の構成において、図8(a)及び図8(b)に示す構成の変形例について説明する。図17は、この変形例7としての光伝送モジュール1における光導波路10、第1の電気回路基板9、及び第2の電気回路基板12の配置を示す斜視図、及び断面図を示し、積層例1の光伝送モジュール1を示している。
同図に示されるように、変形例7においては、第2の電気回路基板12に形成された凹部12conの形成方向が、第1の電気回路基板9における凹部9conの形成方向に対し垂直になった構成になっている。言い換えると、第1の電気回路基板9の周囲4辺における凹部9conが形成された1辺と、第2の電気回路基板12の周囲4辺における凹部12conが形成された1辺が互いに垂直になった構成である。
この構成によれば、光導波路10の側面側に制御回路部品13が配置された構成になる。言い換えると、光軸方向(X軸方向)及びY軸方向に垂直なZ軸方向に制御回路部品13が並んだ配置になる。この構成により、例えば、光伝送モジュール1を後述のSnap−onコネクタに適用した場合、光伝送モジュール1の幅方向(Z軸方向)に力が掛かったときにコネクタが転んで光伝送モジュール1から抜けてしまうことが防止される。
(変形例8)
以下の変形例では、光伝送モジュール1が外部コネクタと接続された接続例について、説明する。図18(a)〜(c)は、この接続例1としての、光伝送モジュール1及び外部コネクタの構成を示す断面図である。
図18(a)に示されるように、この接続例1では、光伝送モジュール1と接続する外部コネクタ18は、X軸方向に窪んだ凹部18aを有している。外部コネクタ18は、いわゆる、Slide−inコネクタタイプになっている。この凹部18aが、光伝送モジュール1のX軸方向端部と嵌合することになる。光伝送モジュール1のX方向端部における嵌合部1aは、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の積層により形成された部分である。図18(a)の例では、嵌合部1aは、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の積層の結果、光伝送モジュール1のX軸方向端部側に第1の電気回路基板9が突出した部分である。それゆえ、図18(a)に示された構成では、凹部18aの対向する2面18bの間隔は、第1の電気回路基板9の厚さDに略等しくなっている。
また、図18(b)に示された構成では、光伝送モジュール1のX方向端部における嵌合部1aが、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12がX方向端部まで積層された構成になっている。この場合、凹部18aの対向する2面18bの間隔は、第1の電気回路基板9及び第2の電気回路基板12の厚さの合計に略等しくなっている。
また、光伝送モジュール1における電気回路基板が3層構成になっている場合(変形例6)、図18(c)に示されるように、凹部18aの対向する2面18bの間隔は、第1〜第3の電気回路基板12の厚さの合計に略等しくなっている。
(変形例9)
図19は、この接続例2としての、光伝送モジュール1及び外部コネクタの構成を示す断面図であり、図19(a)は、積層例1の光伝送モジュール1を示し、図19(b)は、積層例2の光伝送モジュール1を示している。
同図に示されるように、光伝送モジュール1と接続する外部コネクタ18は、Y軸方向に窪んだ凹部18bを有している。外部コネクタ18は、いわゆる、Snap−onコネクタタイプになっている。そして、光伝送モジュール1のX軸方向端部には、Y軸方向に突出する嵌合部1bが設けられている。この凹部18bと嵌合部1bとが、光伝送モジュール1のY軸方向で嵌合することになる。
このように、Snap−onコネクタタイプの外部コネクタ18は、例えば携帯電話のヒンジ部で好まれるコネクタ方式に対応することができ、その部分の薄型化を実現することができる。さらに、一般的に、Snap−onコネクタタイプの接続形式では、外部コネクタ18が電気回路基板に対し垂直な方向(Y軸方向)から実装されるため、必然的にモジュール全体の厚さが増加する。光伝送モジュール1では、上述のように、薄型化が可能になるので、Snap−onコネクタタイプであっても、薄型に優れた光配線を提供することができる。
また、Snap−onコネクタタイプの接続形式を採用する場合、外部コネクタ18の端子部分は、複数の電気回路基板の積層部分に支持されていることが望ましい。
(変形例9−1)
変形例9の光伝送モジュール1の構成において、図19(b)に示す構成の変形例について説明する。図20は、この変形例9−1としての光伝送モジュール1の構成を示す断面図である。
同図に示されるように、第2の電気回路基板12には、積層方向に貫通する開口部12gが形成されており、開口部12gを形成する側面が、光素子11を取り囲むようになっている。また、光伝送モジュール1のX軸方向端部には、Y軸方向に突出する嵌合部1bが設けられており、光素子11は、この嵌合部1bの上(Y軸方向上側)に配されている。そして、外部コネクタ18の凹部18bと嵌合部1bとが、光伝送モジュール1のY軸方向で嵌合することになる。
(変形例9−2)
変形例9の光伝送モジュール1の構成において、図19(b)に示す構成のさらなる変形例について説明する。図21は、この変形例9−2としての光伝送モジュール1の構成を示す断面図である。同図に示されるように、変形例9−2では光導波路10が、第1の電気回路基板9に埋め込まれた構成になっている。
Snap−onコネクタタイプの接続形式を適用した、変形例9の光伝送モジュール1においては、変形例9−1及び変形例9−2の構成を採用してもよい。これにより、光伝送モジュール1の薄型化と強度向上との両立を実現することが可能になる。
(応用例)
本実施形態の光伝送モジュール1は、例えば以下のような応用例に適用することが可能である。
まず、第一の応用例として、折り畳み式携帯電話,折り畳み式PHS(Personal Handyphone System),折り畳み式PDA(Personal Digital Assistant),折り畳み式ノートパソコン等の折り畳み式の電子機器におけるヒンジ部に用いることができる。
図22(a)〜図22(c)は、光導波路10を折り畳み式携帯電話40に適用した例を示している。すなわち、図22(a)は光導波路10を内蔵した折り畳み式携帯電話40の外観を示す斜視図である。
図22(b)は、図22(a)に示した折り畳み式携帯電話40における、光導波路10が適用されている部分のブロック図である。この図に示すように、折り畳み式携帯電話40における本体40a側に設けられた制御部41と、本体の一端にヒンジ部を軸として回転可能に備えられる蓋(駆動部)40b側に設けられた外部メモリ42,カメラ部(デジタルカメラ)43,表示部(液晶ディスプレイ表示)44とが、それぞれ光伝送路4によって接続されている。
図22(c)は、図22(a)におけるヒンジ部(破線で囲んだ部分)の透視平面図である。この図に示すように、光伝送路4は、ヒンジ部における支持棒に巻きつけて屈曲させることによって、本体側に設けられた制御部と、蓋側に設けられた外部メモリ42,カメラ部43,表示部44とをそれぞれ接続している。
光導波路10を、これらの折り畳み式電子機器に適用することにより、限られた空間で高速、大容量の通信を実現できる。したがって、例えば、折り畳み式液晶表示装置などの、高速、大容量のデータ通信が必要であって、小型化が求められる機器に特に好適である。
第2の応用例として、光導波路10は、印刷装置(電子機器)におけるプリンタヘッドやハードディスク記録再生装置における読み取り部など、駆動部を有する装置に適用できる。
図23(a)〜図23(c)は、光導波路10を印刷装置50に適用した例を示している。図23(a)は、印刷装置50の外観を示す斜視図である。この図に示すように、印刷装置50は、用紙52の幅方向に移動しながら用紙52に対して印刷を行うプリンタヘッド51を備えており、このプリンタヘッド51に光導波路10の一端が接続されている。
図23(b)は、印刷装置50における、光導波路10が適用されている部分のブロック図である。この図に示すように、光導波路10の一端部はプリンタヘッド51に接続されており、他端部は印刷装置50における本体側基板に接続されている。なお、この本体側基板には、印刷装置50の各部の動作を制御する制御手段などが備えられる。
図23(c)および図23(d)は、印刷装置50においてプリンタヘッド51が移動(駆動)した場合の、光導波路10の湾曲状態を示す斜視図である。この図に示すように、光導波路10をプリンタヘッド51のような駆動部に適用する場合、プリンタヘッド51の駆動によって光伝送路4の湾曲状態が変化するとともに、光導波路10の各位置が繰り返し湾曲される。
したがって、本実施形態にかかる光伝送モジュール1は、これらの駆動部に好適である。また、光伝送モジュール1をこれらの駆動部に適用することにより、駆動部を用いた高速、大容量通信を実現できる。
図24は、光導波路10をハードディスク記録再生装置60に適用した例を示している。
この図に示すように、ハードディスク記録再生装置60は、ディスク(ハードディスク)61、ヘッド(読み取り、書き込み用ヘッド)62、基板導入部63、駆動部(駆動モータ)64、光導波路10を備えている。
駆動部64は、ヘッド62をディスク61の半径方向に沿って駆動させるものである。ヘッド62は、ディスク61上に記録された情報を読み取り、また、ディスク61上に情報を書き込むものである。なお、ヘッド62は、光導波路10を介して基板導入部63に接続されており、ディスク61から読み取った情報を光信号として基板導入部63に伝搬させ、また、基板導入部63から伝搬された、ディスク61に書き込む情報の光信号を受け取る。
このように、光導波路10をハードディスク記録再生装置60におけるヘッド62のような駆動部に適用することにより、高速、大容量通信を実現できる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る光伝送モジュールは、各種機器間の光通信路にも適用可能であるとともに、小型、薄型の民生機器内に搭載される機器内配線としてのフレキシブルな光配線にも適用可能である。
本発明の実施の一形態に係る光伝送モジュールに適用可能な光導波路の断面図である。 本発明の実施の一形態に係る光伝送モジュールの概略構成を示す模式図である。 光配線における光伝送の状態を模式的に示す斜視図である。 図2の光伝送モジュールにおける光送信処理部または光受信処理部の概略構成を示した断面図である。 本発明の実施の一形態の光伝送モジュールにおける、第1の電気回路基板及び第2の電気回路基板の積層例、及び各積層例に対応する電気的接続例を表形式に示した図である。 第1の電気回路基板における両面同士の電気接続を模式的に示した断面図である。 本発明の実施の一形態の光伝送モジュールにおける、第1の電気回路基板の構成の一例を示した断面図である。 第1の電気回路基板及び第2の電気回路基板それぞれに凹部が形成された、光伝送モジュールにおける第1の電気回路基板及び第2の電気回路基板の配置を示す斜視図、及び断面図を示し、(a)は、積層例1の光伝送モジュールを示し、(b)は、積層例2の光伝送モジュールを示している。 (a)〜(e)は、図8(a)及び図8(b)に示された光伝送モジュールの製造方法の各種工程を示す断面図、及び上面図である。 変形例1としての光伝送モジュールにおける第1の電気回路基板及び第2の電気回路基板の配置を示す斜視図、及び断面図を示し、(a)は、積層例1の光伝送モジュールを示し、(b)は、積層例2の光伝送モジュールを示している。 変形例2としての光伝送モジュールにおける第1の電気回路基板及び第2の電気回路基板の配置を示す斜視図、及び断面図を示し、(a)は、積層例1の光伝送モジュールを示し、(b)は、積層例2の光伝送モジュールを示している。 変形例3としての光伝送モジュールの構成を示す断面図を示し、(a)(b)は、積層例1の光伝送モジュールを示し、(c)(d)は、積層例2の光伝送モジュールを示している。 変形例3−1としての光伝送モジュールの構成を示す断面図である。 変形例4としての光伝送モジュールにおける第1の電気回路基板及び第2の電気回路基板の配置を示す斜視図、及び断面図を示し、(a)は、積層例1の光伝送モジュールを示し、(b)は、積層例2の光伝送モジュールを示している。 変形例5としての光伝送モジュールにおける第1の電気回路基板及び第2の電気回路基板の配置を示す斜視図、及び断面図を示し、(a)は、積層例1の光伝送モジュールを示し、(b)は、積層例2の光伝送モジュールを示している。 変形例6としての光伝送モジュール1における積層された電気回路基板の配置を示す斜視図、及び断面図を示し、(a)は、積層例1の光伝送モジュールを示し、(b)は、積層例2の光伝送モジュールを示している。 変形例7としての光伝送モジュール1における光導波路、第1の電気回路基板、及び第2の電気回路基板の配置を示す斜視図、及び断面図を示し、積層例1の光伝送モジュールを示している。 (a)〜(c)は、接続例1としての、光伝送モジュール及び外部コネクタの構成を示す断面図である。 接続例2としての、光伝送モジュール及び外部コネクタの構成を示す断面図であり、図(a)は、積層例1の光伝送モジュールを示し、(b)は、積層例2の光伝送モジュール1を示している。 変形例9−1としての光伝送モジュールの構成を示す断面図である。 変形例9−2としての光伝送モジュールの構成を示す断面図である。 (a)は、本実施形態に係る光伝送路を備えた折り畳み式携帯電話の外観を示す斜視図であり、(b)は、(a)に示した折り畳み式携帯電話における、上記光伝送路が適用されている部分のブロック図であり、(c)は、(a)に示した折り畳み式携帯電話における、ヒンジ部の透視平面図である。 (a)は、本実施形態に係る光伝送路を備えた印刷装置の外観を示す斜視図であり、(b)は、(a)に示した印刷装置の主要部を示すブロック図であり、(c)および(d)は、印刷装置においてプリンタヘッドが移動(駆動)した場合の、光伝送路の湾曲状態を示す斜視図である。 本実施形態に係る光伝送路を備えたハードディスク記録再生装置の外観を示す斜視図である。 従来の光伝送モジュールの構成を示す図である。
符号の説明
1 光伝送モジュール
1a 嵌合部(第1嵌合部)
1b 嵌合部(第2嵌合部)
2 光送信処理部
3 光受信処理部
4 光配線
4A 光入射面
4B 光出射面
5 発光駆動部(制御回路部品)
6 発光部(光素子)
7 増幅部(制御回路部品)
8 受光部(光素子)
9 第1の電気回路基板(第1の基板)
9a 面(両面)
9b 面(両面)
10 光導波路
11 光素子
12 第2の電気回路基板(第2の基板)
13 制御回路部品
14 段差部分
17 第3の電気回路基板(第3の基板)
18 外部コネクタ
18a 凹部(コネクタ凹部)
18b 凹部(垂直コネクタ凹部)

Claims (15)

  1. 光を伝送する光配線と、
    上記光配線の光入射面に対して光を照射する光素子と、外部から入力された電気信号に基づいて上記光素子の発光を駆動するための制御回路部品とを備えるか、または、
    上記光配線の光出射面から出射される光を受光し電気信号に変換する光素子と、上記光素子から出力された電気信号を増幅して外部に出力するための制御回路部品とを備えた光伝送モジュールであって、
    各電気回路基板の周囲の4辺のうち1辺に電気回路基板の内側へ向かって凹んだ凹部が形成され、凹部の互いに対向する2面を含む段差部分を形成するように互いに重なり合って積層された、複数の電気回路基板を備え、
    上記複数の電気回路基板のうち積層方向の一端に積層された第1の電気回路基板には、その積層方向の両面を挟むように、上記光配線、及び上記光素子が搭載されており、他端に積層された第2の電気回路基板における第1の電気回路基板側の基板面に、上記制御回路部品が搭載されており、
    上記凹部の互いに対向する2面が、上記光素子、上記光配線、または上記制御回路部品を挟むことを特徴とする光伝送モジュール
  2. 上記複数の電気回路基板は、上記第1の電気回路基板及び上記第2の電気回路基板からなり、
    上記第2の電気回路基板における第1の電気回路基板が積層された基板面には、上記制御回路部品が搭載されていることを特徴とする請求項1に記載の光伝送モジュール。
  3. 上記複数の電気回路基板は、上記第1の電気回路基板、上記第2の電気回路基板、及び第1の電気回路基板と第2の電気回路基板との間に配された第3の電気回路基板からなり、
    上記第3の電気回路基板は、上記制御回路部品を避けるように配されていることを特徴とする請求項1に記載の光伝送モジュール。
  4. 上記複数の電気回路基板により形成された段差部分のうち第1の電気回路基板における上記光配線の光伝送方向の端面を含む段差部分には、
    複数の上記制御回路部品のうち、上記光素子の発光を駆動する発光駆動IC、または上記光素子から出力された電気信号を増幅する増幅ICが配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の光伝送モジュール。
  5. 上記第1の電気回路基板には、積層方向に貫通する開口部が形成されており、
    上記開口部を形成する側面は、上記制御回路部品を取り囲むようになっていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の光伝送モジュール。
  6. 第1の電気回路基板の上記両面に電気配線が形成されており、第1の電気回路基板には、該両面に形成された電気配線同士を接続する層間配線が形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の光伝送モジュール。
  7. 上記第1の電気回路基板は、光を透過する基板であり、
    上記光配線は、コア部、および上クラッド層から構成された光導波路であり、
    光導波路における下クラッド層は上記第1の電気回路基板と一体化しており、該下クラッド層の機能は、上記第1の電気回路基板が担っていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の光伝送モジュール。
  8. 上記第2の電気回路基板上に、制御回路部品が、上記光配線の光伝送方向に対し垂直に並んで配置されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の光伝送モジュール。
  9. 上記光配線には、その端部に伝送する光の光路を変換する光路変換ミラー面が形成されており、
    さらに、上記光路変換ミラー面を覆うように、蓋部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の光伝送モジュール。
  10. 制御回路部品を複数備えるとともに、第1の電気回路基板と第2の電気回路基板との間に、少なくとも1つの電気回路基板が配されており、
    第1の電気回路基板と第2の電気回路基板との間に配された電気回路基板の高さと、第1の電気回路基板の積層方向の高さとの合計は、上記複数の制御回路部品のうち積層方向の高さが最も高い最大高さ制御回路部品の高さと同じであるか、もしくは、それ未満であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の光伝送モジュール。
  11. 第2の電気回路基板の上記基板面に、上記最大高さ制御回路部品が搭載され、
    上記最大高さ制御回路部品における第2の電気回路基板と反対側の面を保護する蓋部材を備えたことを特徴とする請求項10に記載の光伝送モジュール
  12. 外部の配線と電気的に接続するための外部コネクタをさらに備え、
    外部コネクタには、上記光の伝送方向に凹んだコネクタ凹部が形成されており、
    光伝送モジュールの上記光の伝送方向端部には、上記コネクタ凹部に嵌合する第1嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の光伝送モジュール。
  13. 外部の配線と電気的に接続するための外部コネクタをさらに備え、
    外部コネクタには、上記光の伝送方向に垂直に凹んだ垂直コネクタ凹部が形成されており、
    光伝送モジュールの上記光の伝送方向端部には、上記垂直コネクタ凹部に嵌合する第2嵌合部が形成されていることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の光伝送モジュール。
  14. 請求項1〜13の何れか1項に記載の光伝送モジュールを備えた電子機器。
  15. 光を伝送する光配線と、
    上記光配線の光入射面に対して光を照射する光素子と、外部から入力された電気信号に基づいて上記光素子の発光を駆動するための制御回路部品とを備えるか、または、
    上記光配線の光出射面から出射される光を受光し電気信号に変換する光素子と、上記光素子から出力された電気信号を増幅して外部に出力するための制御回路部品とを備えた光伝送モジュールの製造方法であって、
    複数の電気回路基板を互いに重なり合って積層し、各電気回路基板の周囲の4辺のうち1辺に電気回路基板の内側へ向かって凹んだ凹部を形成し、凹部の互いに対向する2面を含む段差部分を形成する積層工程と、
    上記複数の電気回路基板のうち積層方向の一端に積層された第1の電気回路基板に、その積層方向の両面を挟むように、上記光配線、及び上記光素子を搭載するとともに、他端に積層された第2の電気回路基板における第1の電気回路基板側の基板面に、上記複数の制御回路部品を搭載する載置工程とを含み、
    上記載置工程では、上記凹部の互いに対向する2面が、上記光素子、上記光配線、または上記制御回路部品を挟むように、上記光素子、上記光配線、または上記制御回路部品を搭載することを特徴とする光伝送モジュールの製造方法。
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