JP4661769B2 - 前照灯スイブル制御装置 - Google Patents

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本発明は、車両の前面に配設された前照灯のスイブル角を水平面内において制御する前照灯スイブル制御装置に関する。
前照灯に対する駆動装置を制御することによって、前照灯のスイブル角を走行中の道路の道路曲率に応じた角度に制御する前照灯スイブル制御装置が知られている。走行中の道路曲率に応じて前照灯のスイブル角を変化させることで、曲線路を走行中であっても、前照灯によって照らされる範囲を運転者の視認方向に近づけることができる(たとえば特許文献1)。
走行中の道路の道路曲率は、ステアリング舵角に基づいて決定する方法と、道路地図データに基づいて決定する方法とが知られている。前者の場合には、たとえば、ステアリング舵角と車速とから所定時間後(たとえば3秒後)に到達する地点を予測して、その地点が配光ポイントとなるようにスイブル角の目標値が算出される。後者の場合には、たとえば、上記ステアリング舵角に代えて、道路地図データにおいて現在走行中の道路の曲率を用いることになる。
なお、特許文献1に記載の装置は、左右の前照灯のスイブル角を互いに独立して制御できるようになっており、旋回内側の前照灯のみをスイブルさせる態様と、両側の前照灯を同方向にスイブルさせる態様とが記載されている。
特開2005−88631号公報
ところで、道路の形状によっては、S字カーブのように、道路の曲率が互いに反対方向となる曲線路が近接して存在する場合がある。この場合、最初の曲線路の曲率に応じて定まるスイブル方向と、次の曲線路に応じて定まるスイブル方向とが互いに反対方向となる。そのため、最初の曲線路の曲率に応じてスイブル角を制御している状態では、次の曲線路への配光が不足してしまうという問題が生じる。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、曲率方向が反対方向となる2つの曲線路が近接して存在する場合にも、適切に配光を制御することができる前照灯スイブル制御装置を提供することにある。
その目的を達成するための請求項1記載の発明は、車両の左右の前照灯のスイブル角を水平面内において左右独立に変化させる駆動装置を有する車両に備えられ、その駆動装置を制御することによって前照灯のスイブル角を制御する前照灯スイブル制御装置であって、
前記車両のステアリング舵角に相当するステアリング舵角信号を取得する舵角信号取得手段と、前記車両の車速に相当する車速信号を取得する車速信号取得手段と、前記車両のステアリング舵角に基づいて前記車両が旋回状態であるか否かを判断する旋回判断装置から信号を取得することにより、前記車両が旋回状態であるか否かを判断する旋回判断手段と、前記旋回判断手段によって前記車両が旋回状態にあると判断されたことに基づいて、ステアリング舵角および車速に基づいて定まる目標スイブル角に向けてスイブル角を制御するスイブル制御手段と、車両の前方の道路曲率に関する前方道路曲率情報を取得する前方道路曲率情報取得手段と、前記旋回判断手段によって前記車両が旋回状態にあると判断された場合に、前記前方道路曲率情報に基づいて、現在走行中の道路の曲率とは反対方向の曲率を有する第2曲線路が車両前方の所定距離以内に存在するかを判断する第2曲線路判断手段とを備え、
前記スイブル制御手段は、前記第2曲線路判断手段によって第2曲線路がないと判断された場合には、左右両側の前照灯のスイブル角を前記目標スイブル角に制御するが、前記第2曲線路判断手段によって第2曲線路があると判断された場合には、左右いずれか一方の前照灯のスイブル角を前記目標スイブル角に制御することを特徴とする。
この請求項1記載の発明においては、車両が曲線路に入った場合には、その曲線路の曲率に応じてステアリングが操作されるので、旋回判断手段により車両が旋回状態であると判断される。そして、旋回状態であると判断された場合には、スイブル制御手段により、ステアリング舵角と車速とに応じた目標スイブル角に実際のスイブル角が制御される。ただし、前方道路曲率情報取得手段によって取得された前方道路曲率情報に基づいて、現在位置から所定距離以内に、現在走行中の曲線路とは曲率が反対方向となる第2曲線路が存在すると判断された場合には、左右いずれか一方の前照灯のスイブル角のみを目標スイブル角に制御し、他方の前照灯のスイブル角は変化させない。このスイブル角が変化させられない側の前照灯は、目標スイブル角に制御された側の前照灯よりも第2曲線路に近い方向を照らしている。そのため、第2曲線路、すなわち、現在走行中の曲線路に近接しており、且つ、曲率方向が反対方向となる曲線路が存在する場合にも、その第2曲線路への配光不足が抑制されることになるので、配光制御がより適切になる。
なお、上記旋回判断装置は、たとえば、ブレーキを制御するブレーキECUなどである。この旋回判断装置から信号を取得する代わりに、請求項2のように、前照灯スイブル制御装置がステアリング舵角信号を取得して旋回判断を行ってもよい。すなわち、請求項2においては、旋回判断手段は、前記ステアリング舵角信号に基づいて前記車両が旋回状態にあるか否かを判断する。請求項2におけるその他の構成は請求項1と同一であるので、請求項1と同様の効果が得られる。
ここで、前方道路曲率情報としては、たとえば、請求項3に記載のものがある。請求項3記載の発明は、請求項1または2において、前記車両の現在位置を表す現在位置情報を取得する位置情報取得手段をさらに備え、前記前方道路曲率情報取得手段は、現在位置情報によって定まる現在位置よりも所定距離前方の道路曲率を、地図データ記憶装置に記憶されている道路地図データから取得するものであることを特徴とする。このように、前方道路曲率情報として道路地図データを取得すれば、第2曲線路の存在を精度よく判断することができる。
また、請求項3のように、前方道路曲率情報として道路地図データを取得する場合、請求項4のようにして第2曲線路を判断することが好ましい。その請求項4記載の発明は、請求項3において、前記第2曲線路判断手段は、前記地図データ記憶装置から取得した道路地図データ、前記現在位置情報、前記車速信号が表す車速に基づいて予め設定された所定時間後の到達予定地点を決定し、その決定した到達予定地点が現在走行中の道路の曲率とは反対方向の曲率を有する道路であることに基づいて前記第2曲線路が存在すると判断するものであることを特徴とする。
このようにすれば、適切に第2曲線路の存在を判断することができる。その結果、不必要な道路において左右いずれか一方のみのスイブル角制御を実行してしまうことを抑制できるので、配光制御がより一層適切になる。
請求項1および2記載の発明では目標スイブル角をステアリング舵角に基づいて決定していたが、次に示す請求項5のようにすれば、道路地図データに含まれている道路曲率に基づいて目標スイブル角を決定する前照灯スイブル制御装置においても、前記目的を達成することができる。
その請求項5記載の発明は、車両の左右の前照灯のスイブル角を水平面内において左右独立に変化させる駆動装置を有する車両に備えられ、その駆動装置を制御することによって前照灯のスイブル角を制御する前照灯スイブル制御装置であって、
前記車両の現在位置を表す現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記現在位置情報に基づいて現在走行中の道路の道路曲率を表す走行路曲率を地図データ記憶装置から取得する走行路曲率取得手段と、その走行路曲率に基づいて定まる目標スイブル角に向けてスイブル角を制御するスイブル制御手段と、車両の前方の道路曲率に関する前方道路曲率情報を取得する前方道路曲率情報取得手段と、前記前方道路曲率情報に基づいて、前記走行路曲率とは反対方向の曲率を有する第2曲線路が車両前方の所定距離以内に存在するかを判断する第2曲線路判断手段とを備え、
前記スイブル制御手段は、前記第2曲線路判断手段によって第2曲線路がないと判断された場合には、左右両側の前照灯のスイブル角を前記目標スイブル角に制御するが、前記第2曲線路判断手段によって第2曲線路があると判断された場合には、左右いずれか一方の前照灯のスイブル角を前記目標スイブル角に制御することを特徴とする。
この請求項5記載の発明においては、走行路曲率取得手段によって、道路地図データから走行中の道路の道路曲率である走行路曲率が取得され、スイブル制御手段により、走行路曲率に応じた目標スイブル角に実際のスイブル角が制御される。ただし、この請求項5においても、前方道路曲率情報取得手段によって取得された前方道路曲率情報に基づいて、現在位置から所定距離以内に、現在走行中の道路とは曲率が反対方向となる第2曲線路が存在すると判断された場合には、左右いずれか一方の前照灯のスイブル角のみを目標スイブル角に制御し、他方の前照灯のスイブル角は変化させない。このスイブル角が変化させられない側の前照灯は、目標スイブル角に制御された側の前照灯よりも第2曲線路に近い方向を照らしている。そのため、現在走行中の道路が曲線路であり、その曲線路に近接して曲率方向が反対方向となる第2曲線路が存在する場合にも、その第2曲線路への配光不足が抑制されることになるので、配光制御がより適切になる。
請求項6および請求項7記載の発明は、請求項1、2に対する請求項3および請求項4にそれぞれ相当するものであり、請求項3および請求項4と同様の利点がある。請求項6記載の発明は、請求項5において、前記前方道路曲率情報取得手段は、現在位置情報によって定まる現在位置よりも所定距離前方の道路曲率を、地図データ記憶装置に記憶されている道路地図データから取得するものであることを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、請求項6において、前記車両の車速に相当する車速信号を取得する車速信号取得手段をさらに備え、前記第2曲線路判断手段は、前記地図データ記憶装置から取得した道路地図データ、前記現在位置情報、前記車速信号が表す車速に基づいて予め設定された所定時間後の到達予定地点を決定し、その決定した到達予定地点が現在走行中の道路の曲率とは反対方向の曲率を有する道路であることに基づいて前記第2曲線路が存在すると判断するものであることを特徴とする。
また、前方道路曲率情報としては、請求項8乃至11に記載のものでもよい。請求項8記載の発明は、請求項1、2、5のいずれかにおいて、前記前方道路曲率情報取得手段は、前記車両に設置されて車両前方を撮像するカメラから車両前方画像を取得するものであり、前記第2曲線路判断手段は、その車両前方画像を解析することによって車両前方の道路形状を決定し、その決定した前方道路形状に基づいて前記第2曲線路が存在するかを判断するものであることを特徴とする。
前述の請求項3、6のように、前方道路曲率情報として道路地図データを取得する場合、新設の道路を走行中などの理由により走行中の道路が道路地図データにない場合には第2曲線路の存在を判断することができないが、請求項8のように、車両前方画像を解析することによって車両前方の道路形状を決定して、その道路形状から第2曲線路の存在を判断する場合にはそのような問題がない。
また、請求項9記載の発明は、請求項1、2、5のいずれかにおいて、前記前方道路曲率情報取得手段は、前記車両に設置されて車両前方に向けて送信波を照射するとともに、その送信波の反射波を受信するレーダ装置から反射波の信号を取得するものであり、前記第2曲線路判断手段は、前記反射波の信号に基づいて前方を走行する先行車両が存在するか否かを判断して、先行車両が存在すると判断した場合には、その先行車両の位置変化に基づいて前記第2曲線路が存在するかを判断するものであることを特徴とする。このように、先行車両の位置変化に基づいて第2曲線路が存在するかを判断することができるのは、先行車両は前方の道路を走行していることから前方の道路形状に応じた位置変化をするからである。
また、請求項10記載の発明は、請求項1、2、5のいずれかにおいて、前記前方道路曲率情報取得手段は、走行軌跡に基づいて所定距離以内に曲率方向が互いに反対方向となる一組の曲線路が存在するか否かを判断し、その一組の曲線路が存在すると判断した場合には外部に向けて前記第2曲線路が存在することを示す第2曲線路存在情報を送信する機能を備えた他車両から、自車両に備えられた受信機を介してその第2曲線路存在情報を取得するものであり、前記第2曲線路判断手段は、前記前方道路曲率情報取得手段が前記第2曲線路存在情報を取得したこと基づいて前記第2曲線路が存在すると判断することを特徴とする。このように、実際に走行している他車両において第2曲線路の存在が判断される場合にも、精度よく第2曲線路の存在を判断することができる。
また、請求項11記載の発明は、請求項1、2、5のいずれかにおいて、前記前方道路曲率情報取得手段は、所定距離以内に曲率方向が互いに反対方向となる一組の曲線路が開始する手前の路側に設けられ、外部に向けて曲線路開始情報を逐次発信する路側機から、自車両に備えられた受信機を介してその曲線路開始情報を取得するものであり、前記第2曲線路判断手段は、前記前方道路曲率情報取得手段が前記曲線路開始情報を取得したこと基づいて前記第2曲線路が存在すると判断することを特徴とする。このようにすれば、自車両または他車両において、第2曲線路が存在するか否かを判断するために複雑な演算処理を実行する必要がなくなる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態となる前照灯スイブル制御装置(以下、単に制御装置という)5を含む車両用前照灯装置1の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、車両用前照灯装置1は、車両7の前面に配設した一対の前照灯2、2と、この前照灯2、2を水平面内において回転駆動させる駆動機構3、3と、車両7のステアリング舵角ωを逐次検出するステアリング舵角検出手段41と、車両7の現在位置を逐次検出する位置検出手段42と、車両7の速度Vを逐次推定する速度推定手段43と、ナビゲーション手段44と、制御装置5と、車載カメラ6とを有している。
駆動機構3は、垂直な回転軸周りの所定角度範囲内で前照灯2を回転駆動させる公知の機構であり、たとえば、以下の構成を有する。すなわち、駆動機構3は、制御装置5と電気的に接続されてその制御装置5によって駆動が制御されるモータと、そのモータの回転軸と一体回転するウォームギアと、そのウォームギアと互いにネジ係合するウォームホイールとを備えたものである。そして、前照灯2の回転軸がウォームホイールと一体回転するように、そのウォームホイールに固定される。この駆動機構3、3により、左右の前照灯2、2の光軸のスイブル角αは、互いに独立して、所定の角度範囲(たとえば±15度)でそれぞれ調整可能となっている。
ステアリング舵角検出手段41は、公知のステアリング角センサを備えており、ステアリング舵角ωを検出する。
位置検出手段42は、複数のGPS人工衛星から逐次送信されてくる位置検出用データ(人工衛星の位置座標および時刻のデータ等)を逐次受信するGPS受信機を備えており、GPS受信機が受信したデータから車両7の現在位置Xを逐次検出する。なお、GPS受信機に加えて、地磁気センサ、ジャイロセンサなど公知の車両位置検出に用いるセンサを備え、それらを相互補完的に使用しつつ車両7の位置を検出してもよい。
速度推定手段43は、各車輪に設けられ、車輪の回転に応じた間隔で車速パルスを出力する車速センサを備え、それら車速センサからの車速パルスに基づいて車両7の速度Vを逐次算出する。
ナビゲーション手段44は、道路地図データを記憶した記憶装置441を備えている。この記憶装置441に記憶されている道路地図データは、道路を走行路方向に任意に分割して配置したナビゲーションポイントに対して、ノード情報とリンク情報とを備えている。ノード情報としては、各ナビゲーションポイントに対する位置座標情報等が格納されている。また、リンク情報としては、ナビゲーションポイント間の連結情報(曲率R、ベクトルすなわち曲率方向)等が格納されている。さらに、曲線路の端に存在するナビゲーションポイントは曲線路端ポイントとして設定されている。なお、曲線路とは、曲率Rが予め設定された値以下の道路を意味する。
そして、ナビゲーション手段44は、位置検出手段42により検出した車両7の現在位置Xと、記憶装置441に記憶されている道路地図データとから、現在、車両7がどの道路を走行中であるかを決定する。また、案内経路が設定されている場合には、車両7がその案内経路に従って走行するように、所定の案内動作を実行する。また、ナビゲーション手段44は、図示しない内部に送受信機を備えており、その送受信機により車車間通信および路車間通信を行う。
車載カメラ6は、車両前方の道路が撮像可能なように撮像範囲が設定されており、制御装置5からの指示に従って、または連続的に車両前方の道路の画像を撮像して、撮像した車両前方の道路の画像を表す信号を制御装置5に供給する。
制御装置5は、図示しない内部にCPU、ROM、RAMなどを備えたコンピュータであり、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMに記憶されたプログラムを実行することにより前照灯2のスイブル角αを制御する。
図2は、制御装置5がスイブル角αを制御するために実行する処理を示すフローチャートである。なお、この図2に示す処理は所定周期で繰り返し実行する。
図2において、まず、車速信号取得手段に相当するステップS10では、速度推定手段43から車速Vを表す車速信号Svを取得する。続くステップS20は舵角信号取得手段に相当する処理であり、ステアリング舵角検出手段41からステアリング舵角ωを表すステアリング舵角信号Sωを取得する。このステアリング舵角信号Sωは、左右いずれか一方に旋回する場合の舵角が正の値であり、他方に旋回する場合の舵角が負の値である。
続くステップS30は旋回判断手段に相当する処理であり、ステップS20で取得したステアリング舵角信号Sωが表すステアリング舵角ωの絶対値が、0に近い値に予め設定されたスイブル制御開始角Cよりも大きいか否かを判断する。このステップS30が否定判断である場合にはこのルーチンを一旦終了する。一方、肯定判断である場合には車両7が旋回状態であることになり、この場合にはステップS40へ進む。
ステップS40では、ステップS10、S20で取得した車速信号Svおよびステアリング舵角信号Sωがそれぞれ表す車速Vとステアリング舵角ωを下記式1に代入することにより定常円旋回半径Rを算出する。
(式1) R=(L/(ω×S))×(1+KV
式1において、Lはホイールベース、Sはステアリングギア比、Kはスタビリティファクターであり、それぞれ予め設定されている定数である。
そして、続くステップS50では、車速VとステップS40で算出した定常円旋回半径Rとを下記式2に代入することにより、目標スイブル角αを算出し、さらに、その算出した値に、ステップS20で取得したステアリング舵角信号Sωに基づいて正負の符号を付したものを、目標スイブル角αとして決定する。なお、式2においてTは配光ポイント決定時間であり、たとえば3秒に設定されている。
(式2) α=((T×V/2)/2πR)×360
上記式2において、T×Vは、定常円旋回半径Rの円に沿って速度Vの車両7がT秒間に走行する円弧の長さであり、図3に示すように、定常円旋回半径Rの円における長さT×V/2の円弧の中心角が目標スイブル角αとなる。従って上記式2から目標スイブル角αが算出できるのである。
なお、図3において、40は車両7の実際の走行ラインを示しており、速度Vで走行しているとすると、現在位置Xにいる車両7はT秒後には凡そ配光ポイントPcに位置することになる。そのため、前照灯2の光軸Liがその配光ポイントPcを通るように目標スイブル角αを設定するのである。
続くステップS60は位置情報取得手段に相当する処理であり、位置検出手段42から現在位置Xを表す現在位置情報を取得する。
続くステップS70は前方道路曲率情報取得手段に相当する処理であり、上記T×V秒間に走行する走行距離を算出し、走行中の道路をT×V秒間走行したときに到達する地点(到達予定地点)を決定する。さらに、その到達予定地点の道路曲率および曲率方向をナビゲーション手段44の記憶装置441に記憶されている道路地図データから取得する。
続くステップS80は第2曲線路判断手段に相当する処理であり、ステップS20で取得したステアリング舵角信号Sωによって定まる現在走行中の道路の曲率方向と、ステップS70で取得した到達予定地点の道路の曲率方向とが互いに反対方向であるか否かを判断する。そして、曲率方向が互いに反対方向となっている場合であって、到達予定地点の道路曲率が所定値(たとえばR500)以下である場合には、前方の道路が、現在走行中の道路の曲率とは反対方向の曲率を有する第2曲線路である、すなわち、第2曲線路があると判断して、ステップS90へ進む。
一方、曲率方向が一致する場合には、前方の道路は第2曲線路ではない、すなわち、第2曲線路はないと判断して、ステップS100へ進む。また、曲率方向は一致しないが、到達予定地点の道路曲率が上記所定値よりも大きい場合には、到達予定地点の道路はほぼ直線道路とみなせるので、この場合にも第2曲線路はないと判断して、ステップS100へ進む。
ステップS90、S100はスイブル制御手段に相当する処理である。ステップS90では、現在走行中の道路において内周側となる前照灯2を制御する側の駆動機構3のみを駆動させることにより、その前照灯2のスイブル角αをステップS50で決定した目標スイブル角αへ向けて所定単位角度だけ増加させる。なお、所定単位角度は、平均的な目標スイブル角αよりも十分に小さい値に設定されている。また、内周側の前照灯2に代えて、外周側の前照灯2を制御してもよいし、現在走行中の道路の曲率方向とは無関係に、左右いずれの前照灯2を制御するかが定まっていてもよい。
一方、ステップS100では、両側の駆動機構3、3を駆動させることにより、左右の前照灯2、2のスイブル角αをステップS50で決定した目標スイブル角αへ向けて所定単位角度だけ増加させる。そして、ステップS90またはS100を実行した場合には、所定周期経過後にこの図2の処理を再度実行する。
以上、説明した本実施形態によれば、車両7が曲線路に入った場合には、その曲線路の曲率に応じてステアリングが操作されるので、ステップS30が肯定判断となることにより、車両7が旋回状態であると判断される。そして、ステップS30が肯定判断となった場合には、ステアリング舵角ωと車速Vとに応じて定まる目標スイブル角αに実際のスイブル角αを制御することになる。ただし、ステップS70で取得した到達予定地点の道路曲率に基づいて第2曲線路が存在すると判断した場合には(ステップS80が肯定判断)、左右いずれか一方の前照灯2のスイブル角αのみを目標スイブル角αに制御し、他方の前照灯2のスイブル角αは変化させない(ステップS90)。このスイブル角αが変化させられない側の前照灯2は、目標スイブル角αに制御された側の前照灯2よりも第2曲線路に近い方向を照らしている。そのため、第2曲線路、すなわち、現在走行中の曲線路に近接しており、且つ、曲率方向が反対方向となる曲線路が存在する場合にも、その第2曲線路への配光不足が抑制されることになるので、配光制御がより適切になる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下の説明において前述の第1実施形態と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態は、図2に示した処理に代えて、図4に示す処理を実行する点が異なるのみであり、その他の構成は第1実施形態と同じである。図4において、車速信号取得手段に相当するステップS110では、速度推定手段43から車速Vを表す車速信号Svを取得する。続くステップS120は位置情報取得手段に相当する処理であり、位置検出手段42から現在位置Xを表す現在位置情報を取得する。
続くステップS130は走行路曲率取得手段に相当する処理であり、ステップS120で取得した現在位置情報に基づいて、現在走行中の道路(走行路)の道路曲率である走行路曲率およびその走行路の曲率方向をナビゲーション手段44の記憶装置441に記憶されている道路地図データから取得する。
続くステップS140では、前述の式2におけるRにステップS130で算出した走行路曲率を代入するとともに、その式2にステップS110で取得した車速信号Svが表す車速Vを代入することにより目標スイブル角αを算出する。そして、その算出した値にステップS130で取得した曲率方向に基づいて正負の符号を付したものを、目標スイブル角αとして決定する。なお、現在走行中の道路が直線路である場合には、目標スイブル角αを0とする。
続くステップS150は前方道路曲率情報取得手段に相当する処理であり、図2のステップS70と同様に、T×V秒間に走行する走行距離を算出し、走行中の道路をT×V秒間走行したときに到達する地点(到達予定地点)を決定する。さらに、その到達予定地点の道路の曲率および曲率方向をナビゲーション手段44の記憶装置441に記憶されている道路地図データから取得する。
続くステップS160は第2曲線路判断手段に相当する処理であり、ステップS130で取得した走行路の曲率方向と、ステップS150で取得した到達予定地点の曲率方向とが互いに反対方向であるか否かを判断する。そして、曲率方向が互いに反対方向となっている場合であって、到達予定地点の道路曲率が所定値(たとえばR500)以下である場合には、前方の道路が、現在走行中の道路の曲率とは反対方向の曲率を有する第2曲線路である、すなわち、第2曲線路があると判断して、ステップS170へ進む。
一方、曲率方向が一致する場合には、前方の道路は第2曲線路ではない、すなわち、第2曲線路はないと判断して、ステップS180へ進む。また、曲率方向は一致しないが、到達予定地点の道路曲率が上記所定値よりも大きい場合には、到達予定地点の道路はほぼ直線道路とみなせるので、この場合にも第2曲線路はないと判断して、ステップS180へ進む。
ステップS170、S180はスイブル制御手段に相当する処理であり、それぞれ図2のステップS90、S100と同様の処理である。従って、ステップS170では、左右いずれか一方の前照灯2のスイブル角αをステップS140で決定した目標スイブル角αへ向けて所定単位角度だけ増加させる。一方、ステップS180では、左右の前照灯2、2のスイブル角αをステップS140で決定した目標スイブル角αへ向けて所定単位角度だけ増加させる。そして、ステップS170またはS180を実行した場合には、所定周期経過後にこの図4の処理を再度実行する。
以上、説明した第2実施形態によれば、S130において、道路地図データから走行中の道路の道路曲率(走行路曲率)を取得しており、その走行路曲率に応じて定まる目標スイブル角αに実際のスイブル角αを制御している。ただし、ステップS150で取得した到達予定地点の道路曲率に基づいて第2曲線路が存在すると判断した場合には(ステップS160が肯定判断)、左右いずれか一方の前照灯2のスイブル角αのみを目標スイブル角αに制御し、他方の前照灯2のスイブル角αは変化させない(ステップS170)。このスイブル角αが変化させられない側の前照灯2は、目標スイブル角αに制御された側の前照灯2よりも第2曲線路に近い方向を照らしている。そのため、現在走行中の道路が曲線路であり、しかも、現在走行中の曲線路に近接して曲率方向が反対方向となる第2曲線路が存在する場合にも、その第2曲線路への配光不足が抑制されることになるので、配光制御がより適切になる。
次に本発明の第3実施形態を説明する。第3実施形態では、制御装置5が、図2に示す処理に代えて図5に示す処理を実行する。また、図5に示す処理に加えて、図6に示す第2曲線路判断処理も所定周期で繰り返し実行する。さらに、複数の車両に車両用前照灯装置1が備えられているものとする。
まず、図6に示す曲線路判断処理について説明する。ステップS200では、位置検出手段42からから現在位置Xを表す現在位置情報を取得する。続くステップS210では、ステップS200で取得した現在位置情報および過去に取得した現在位置情報に基づいて、走行軌跡を作成する。
続くステップS220では、ステップS210で作成した走行軌跡に基づいて、現在走行中の道路が曲線路であり、且つ、現在位置Xから所定距離後方までの区間に、現在走行中の道路の曲率方向とは反対方向の曲率を有する曲線路(以下、第1曲線路という)が存在したか否かを判断する。なお、上記所定距離は、たとえば前述の配光ポイント決定時間Tと車速Vとの積によって定められるが、予め設定された一定値であってもよい。
上記ステップS220の判断が否定判断である場合には図6の処理を終了する。一方、肯定判断である場合には、第2曲線路があると判断して、ステップS230へ進む。
ステップS230では、ナビゲーション手段44に備えられている送受信機から外部に向けて第2曲線路存在情報を送信させる。この第2曲線路存在情報には、第2曲線路が存在すること、および、第1曲線路の位置を示す情報を含んでいる。
次に図5を説明する。図5においてステップS10乃至S60までは図2と同様の処理を実行する。ステップS60を実行したらステップS81において、他車両から送信される第2曲線路存在情報がナビゲーション手段44の送受信機によって受信されたか否かを判断する。この判断が否定判断である場合には、第2曲線路が存在しないと判断してステップS100に進んで、両側の前照灯2のスイブル角αを目標スイブル角αへ向けて制御する。
一方、ステップS81が肯定判断である場合にはステップS82へ進む。ステップS82では、第2曲線路存在情報に含まれている第1曲線路の位置と、ステップS60で取得した現在位置情報とに基づいて、第1曲線路を走行中であるか否かを判断する。この判断が否定判断である場合にもステップS100へ進む。しかし、肯定判断である場合には、ステップS90へ進んで、左右いずれか一方の前照灯2のみを目標スイブル角αへ向けてスイブルさせる。
この第3実施形態のように、実際に走行している他車両において第2曲線路の存在が判断される場合には、精度よく第2曲線路の存在を判断することができる利点がある。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
たとえば、前方道路曲率情報として、車載カメラ6によって撮像される車両前方画像を取得して、その車両前方画像を解析することによって車両前方の道路形状を決定し、その決定した前方道路形状に基づいて第2曲線路が存在するか否かを判断するようにしてもよい。
また、車両前方へ向けて送信波(ミリ波やレーザ光)を照射するとともに、その送信波の反射波を受信するレーダ装置が車両7に備えられている場合には、前方道路曲率情報として、レーダ装置から反射波の信号を取得してもよい。この場合には、その反射波の信号に基づいて先行車両が存在するか否かを判断する。そして、先行車両が存在すると判断した場合には、その先行車両の位置変化および先行車両の自車に対する相対位置から前方の道路形状を決定して、その道路形状に基づいて前記第2曲線路が存在するか否かを判断する。
また、前述の第3実施形態では、他車両から送信される第2曲線路存在情報を受信し、その受信した第2曲線路存在情報に基づいて第2曲線路が存在するか否かを判断していたが、路側機を道路の所定位置に設けて、その路側機から曲線路開始情報を逐次発信するようにしてもよい。この場合、路側機は、前述の第1曲線路が開始する位置よりも少し手前の路側に設け、DSRC(狭域通信)にて曲線路開始情報を送信する。そして、車両7においては、ナビゲーション手段44の送受信機または狭域通信用の他の受信機にて曲線路開始情報を受信した場合には、第2曲線路が存在すると判断する。
本発明の第1実施形態となる前照灯スイブル制御装置5を含む車両用前照灯装置1の構成を示すブロック図である。 図1の制御装置5がスイブル角αを制御するために実行する処理を示すフローチャートである。 式2によって目標スイブル角αが算出できる理由を説明する図である。 第2実施形態において制御装置5がスイブル角αを制御するために実行する処理を示すフローチャートである。 第3実施形態において制御装置5がスイブル角αを制御するために実行する処理を示すフローチャートである。 第3実施形態において、図5に示す処理に加えて実行する第2曲線路判断処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1:車両用前照灯装置、 2:前照灯、 3:駆動機構、 5:前照灯スイブル制御装置、 6:車載カメラ、 7:車両、 40:実際の走行ライン、 41:ステアリング舵角検出手段、 42:位置検出手段、 43:速度推定手段、 44:ナビゲーション手段、 441:記憶装置
S10:車速信号取得手段、 S20:舵角信号取得手段、 S30:旋回判断手段、 S60:位置情報取得手段、 S70:前方道路曲率情報取得手段、 S80:第2曲線路判断手段、 S90、S100:スイブル制御手段、 S110:車速信号取得手段、 S120:位置情報取得手段、 S130:走行路曲率取得手段、 S150:前方道路曲率情報取得手段、 S160:第2曲線路判断手段、 S170、S180:スイブル制御手段

Claims (11)

  1. 車両の左右の前照灯のスイブル角を水平面内において左右独立に変化させる駆動装置を有する車両に備えられ、その駆動装置を制御することによって前照灯のスイブル角を制御する前照灯スイブル制御装置であって、
    前記車両のステアリング舵角に相当するステアリング舵角信号を取得する舵角信号取得手段と、
    前記車両の車速に相当する車速信号を取得する車速信号取得手段と、
    前記車両のステアリング舵角に基づいて前記車両が旋回状態であるか否かを判断する旋回判断装置から信号を取得することにより、前記車両が旋回状態であるか否かを判断する旋回判断手段と、
    前記旋回判断手段によって前記車両が旋回状態にあると判断されたことに基づいて、ステアリング舵角および車速に基づいて定まる目標スイブル角に向けてスイブル角を制御するスイブル制御手段と、
    車両の前方の道路曲率に関する前方道路曲率情報を取得する前方道路曲率情報取得手段と、
    前記旋回判断手段によって前記車両が旋回状態にあると判断された場合に、前記前方道路曲率情報に基づいて、現在走行中の道路の曲率とは反対方向の曲率を有する第2曲線路が車両前方の所定距離以内に存在するかを判断する第2曲線路判断手段とを備え、
    前記スイブル制御手段は、前記第2曲線路判断手段によって第2曲線路がないと判断された場合には、左右両側の前照灯のスイブル角を前記目標スイブル角に制御するが、前記第2曲線路判断手段によって第2曲線路があると判断された場合には、左右いずれか一方の前照灯のスイブル角を前記目標スイブル角に制御することを特徴とする前照灯スイブル制御装置。
  2. 車両の左右の前照灯のスイブル角を水平面内において左右独立に変化させる駆動装置を有する車両に備えられ、その駆動装置を制御することによって前照灯のスイブル角を制御する前照灯スイブル制御装置であって、
    前記車両のステアリング舵角に相当するステアリング舵角信号を取得する舵角信号取得手段と、
    前記車両の車速に相当する車速信号を取得する車速信号取得手段と、
    前記ステアリング舵角信号に基づいて前記車両が旋回状態にあるか否かを判断する旋回判断手段と、
    前記旋回判断手段によって前記車両が旋回状態にあると判断されたことに基づいて、ステアリング舵角および車速に基づいて定まる目標スイブル角に向けてスイブル角を制御するスイブル制御手段と、
    車両の前方の道路曲率に関する前方道路曲率情報を取得する前方道路曲率情報取得手段と、
    前記旋回判断手段によって前記車両が旋回状態にあると判断された場合に、前記前方道路曲率情報に基づいて、現在走行中の道路の曲率とは反対方向の曲率を有する第2曲線路が車両前方の所定距離以内に存在するかを判断する第2曲線路判断手段とを備え、
    前記スイブル制御手段は、前記第2曲線路判断手段によって第2曲線路がないと判断された場合には、左右両側の前照灯のスイブル角を前記目標スイブル角に制御するが、前記第2曲線路判断手段によって第2曲線路があると判断された場合には、左右いずれか一方の前照灯のスイブル角を前記目標スイブル角に制御することを特徴とする前照灯スイブル制御装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記車両の現在位置を表す現在位置情報を取得する位置情報取得手段をさらに備え、
    前記前方道路曲率情報取得手段は、現在位置情報によって定まる現在位置よりも所定距離前方の道路曲率を、地図データ記憶装置に記憶されている道路地図データから取得するものであることを特徴とする前照灯スイブル制御装置。
  4. 請求項3において、
    前記第2曲線路判断手段は、前記地図データ記憶装置から取得した道路地図データ、前記現在位置情報、前記車速信号が表す車速に基づいて予め設定された所定時間後の到達予定地点を決定し、その決定した到達予定地点が現在走行中の道路の曲率とは反対方向の曲率を有する道路であることに基づいて前記第2曲線路が存在すると判断するものであることを特徴とする前照灯スイブル制御装置。
  5. 車両の左右の前照灯のスイブル角を水平面内において左右独立に変化させる駆動装置を有する車両に備えられ、その駆動装置を制御することによって前照灯のスイブル角を制御する前照灯スイブル制御装置であって、
    前記車両の現在位置を表す現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記現在位置情報に基づいて現在走行中の道路の道路曲率を表す走行路曲率を地図データ記憶装置から取得する走行路曲率取得手段と、
    その走行路曲率に基づいて定まる目標スイブル角に向けてスイブル角を制御するスイブル制御手段と、
    車両の前方の道路曲率に関する前方道路曲率情報を取得する前方道路曲率情報取得手段と、
    前記前方道路曲率情報に基づいて、前記走行路曲率とは反対方向の曲率を有する第2曲線路が車両前方の所定距離以内に存在するかを判断する第2曲線路判断手段とを備え、
    前記スイブル制御手段は、前記第2曲線路判断手段によって第2曲線路がないと判断された場合には、左右両側の前照灯のスイブル角を前記目標スイブル角に制御するが、前記第2曲線路判断手段によって第2曲線路があると判断された場合には、左右いずれか一方の前照灯のスイブル角を前記目標スイブル角に制御することを特徴とする前照灯スイブル制御装置。
  6. 請求項5において、
    前記前方道路曲率情報取得手段は、現在位置情報によって定まる現在位置よりも所定距離前方の道路曲率を、地図データ記憶装置に記憶されている道路地図データから取得するものであることを特徴とする前照灯スイブル制御装置。
  7. 請求項6において、
    前記車両の車速に相当する車速信号を取得する車速信号取得手段をさらに備え、
    前記第2曲線路判断手段は、前記地図データ記憶装置から取得した道路地図データ、前記現在位置情報、前記車速信号が表す車速に基づいて予め設定された所定時間後の到達予定地点を決定し、その決定した到達予定地点が現在走行中の道路の曲率とは反対方向の曲率を有する道路であることに基づいて前記第2曲線路が存在すると判断するものであることを特徴とする前照灯スイブル制御装置。
  8. 請求項1、2、5のいずれかにおいて、
    前記前方道路曲率情報取得手段は、前記車両に設置されて車両前方を撮像するカメラから車両前方画像を取得するものであり、
    前記第2曲線路判断手段は、その車両前方画像を解析することによって車両前方の道路形状を決定し、その決定した前方道路形状に基づいて前記第2曲線路が存在するかを判断するものであることを特徴とする前照灯スイブル制御装置。
  9. 請求項1、2、5のいずれかにおいて、
    前記前方道路曲率情報取得手段は、前記車両に設置されて車両前方に向けて送信波を照射するとともに、その送信波の反射波を受信するレーダ装置から反射波の信号を取得するものであり、
    前記第2曲線路判断手段は、前記反射波の信号に基づいて前方を走行する先行車両が存在するか否かを判断して、先行車両が存在すると判断した場合には、その先行車両の位置変化に基づいて前記第2曲線路が存在するかを判断するものであることを特徴とする前照灯スイブル制御装置。
  10. 請求項1、2、5のいずれかにおいて、
    前記前方道路曲率情報取得手段は、
    走行軌跡に基づいて所定距離以内に曲率方向が互いに反対方向となる一組の曲線路が存在するか否かを判断し、その一組の曲線路が存在すると判断した場合には外部に向けて前記第2曲線路が存在することを示す第2曲線路存在情報を送信する機能を備えた他車両から、自車両に備えられた受信機を介してその第2曲線路存在情報を取得するものであり、
    前記第2曲線路判断手段は、前記前方道路曲率情報取得手段が前記第2曲線路存在情報を取得したこと基づいて前記第2曲線路が存在すると判断することを特徴とする前照灯スイブル制御装置。
  11. 請求項1、2、5のいずれかにおいて、
    前記前方道路曲率情報取得手段は、
    所定距離以内に曲率方向が互いに反対方向となる一組の曲線路が開始する手前の路側に設けられ、外部に向けて曲線路開始情報を逐次発信する路側機から、自車両に備えられた受信機を介してその曲線路開始情報を取得するものであり、
    前記第2曲線路判断手段は、前記前方道路曲率情報取得手段が前記曲線路開始情報を取得したこと基づいて前記第2曲線路が存在すると判断することを特徴とする前照灯スイブル制御装置。
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