JP4661533B2 - レンズシート計測装置、このレンズシート計測装置を備える印刷装置およびレンズシート計測方法 - Google Patents

レンズシート計測装置、このレンズシート計測装置を備える印刷装置およびレンズシート計測方法 Download PDF

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Description

本発明は、レンズシート計測装置、このレンズシート計測装置を備える印刷装置およびレンズシート計測方法に関する。
各種の印刷技術の中には、多数のシリンドリカル凸レンズ(以下、凸レンズとする。)が並列配置されたレンチキュラーレンズを具備するレンズシートの記録層に、印刷画像を印刷するものがある(特許文献1参照)。かかる印刷技術では、レンズシートの記録層に、凸レンズのピッチに対応させたストライプ状の細分化画像を多数並べて記録する。そして、細分化画像の種類に応じて、視認される画像が立体視されたり、見る角度を変えて動く写真(アニメーション)とすることが可能となる。
ところで、レンチキュラーレンズを用いた印刷の際の、解決すべき課題の1つとしては、レンズシートを製造する際に発生するレンズピッチの揺らぎがある。この揺らぎは、種々の外的要因によって生じるが、製造方法によっても変化するものの、60lpi(lens per inch)の時に、0.5〜0.01lpiのレンズ解像度の揺らぎが生じる。
かかるレンズ解像度の揺らぎを解決する方法の1つとしては、印刷前に使用するレンチキュラーレンズの解像度を調べた後に、その解像度に基づいて記録層に印刷画像を形成する手法がある。ここで、レンズ解像度の調べ方としては、検査用画像に対して、レンチキュラーレンズを重ね合わせ、その際に発生するモアレの状態で解像度を決定するものがある。しかしながら、この方法は、手作業で検査を行うため、手間が掛かる、という問題がある。
ここで、レンズ解像度を自動的に調べる方法としては、特許文献1に開示されているものがある。この特許文献1においては、レンズシートにおける凸レンズが、主走査方向に向かって多数配列されている状態においては、反射方式のフォトインタラプタを用いて、そのレンズピッチを検出している。また、レンズシートにおける凸レンズが、副走査方向に向かって多数配列されている状態においては、透過方式のフォトインタラプタを用いて、そのレンズピッチを検出している。
特許第3471930号公報(段落番号0066〜0076、図1、図5、図8、図9等参照)
上述のように、フォトインタラプタを用いてレンズピッチを検出する場合、該レンズピッチの検出のために専用のフォトインタラプタが必要となる。そのため、フォトインタラプタ等の分だけ部品コストが掛かると共に、フォトインタラプタ等の部品の実装に伴い、開発コストも発生する。かかるコスト的な問題は、特許文献1においても同様に生じており、解決するには至っていない。
ここで、近年、プリンタの中には、スキャナ機能を備えるタイプも存在する。しかしながら、かかるスキャナ機能を備えるプリンタは、レンズシートへの印刷を前提としていないため、スキャナ機能を有しないプリンタと同様の、コスト的な問題が生じる。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、レンズピッチまたはレンズ解像度を安価かつ自動的に検出することが可能なレンズシート計測装置、このレンズシート計測装置を備える印刷装置およびレンズシート計測方法を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、複数のレンズが配置されているレンズシートに光を照射し、このレンズシートから反射される光を読み取って、該レンズシートに対応する読み取りデータを出力するスキャナ手段と、読み取りデータから、レンズのレンズピッチまたはレンズ解像度に対応するパターン情報を算出すると共に、このパターン情報の計測に基づいてレンズピッチまたはレンズ解像度を算出する算出手段と、を具備するものである。
このように構成した場合には、スキャナ手段は、レンズシートに対して光を照射しつつ、レンズシートの読み取りデータを出力する。この場合、レンズシートには、複数のレンズが配置されているため、該レンズのレンズピッチまたはレンズ解像度に対応する情報も、読み取りデータに含まれる。また、算出手段は、読み取りデータから、レンズピッチまたはレンズ解像度に対応するパターン情報を算出し、さらに、このパターン情報の計測に基づいて、レンズピッチまたはレンズ解像度を算出する。
このようにすれば、スキャナ手段を用いてレンズシートを読み取らせれば、レンズピッチまたはレンズ解像度を簡易かつ自動的に算出することが可能となる。また、スキャナ機能を有するプリンタ等を用いる場合、読み取りデータをソフトウエア的に処理することにより、レンズピッチまたはレンズ解像度を算出することが可能となり、レンズピッチまたはレンズ解像度の算出に際して、メカ的に新たな構成を追加せずに済む。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、パターン情報は、読み取りデータの各画素データの濃淡レベルを複数のレンズを横断する向きに沿って計測した濃淡レベル情報としたものである。
このように構成した場合には、算出手段においては、画素データの濃淡レベル情報に基づいて、レンズピッチまたはレンズ解像度を計測する。ここで、レンズシートの各レンズの境界部分は、凸状の山部分か凹状の谷部分のいずれかであるが、各レンズが備える集光作用により、山部分または谷部分は、明るさが最も明るいか、または最も暗い部分である。このため、画素データの濃淡レベルに基づけば、レンズピッチまたはレンズ解像度を確実かつ容易に計測することが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、算出手段は、濃淡レベルが規定のしきい値を超えるか否かを判断すると共に、該濃淡レベルがしきい値を超えるか否かをカウントすることにより、レンズピッチまたはレンズ解像度を計測するものである。
このように構成した場合には、濃淡レベルがしきい値を超える場合、算出手段により、その超える回数に応じて、カウントが為されていく。それにより、レンズピッチまたはレンズ解像度に応じたカウント値が算出され、レンズピッチまたはレンズ解像度の算出に用いることが可能となる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、算出手段は、一定範囲内のレンズシートにおいて、レンズを横断する向きに沿って距離情報を算出する距離情報算出手段と、濃淡レベルが規定のしきい値を超えるか否かをカウントすることにより、レンズシートの一定範囲内におけるレンズの本数をカウントするレンズ本数カウント手段と、距離情報算出手段で算出された距離情報およびレンズ本数カウント手段でカウントされたレンズの本数に基づいて、レンズピッチまたはレンズ解像度を算出する幅情報算出手段と、を具備するものである。
このように構成した場合には、距離情報算出手段により、一定範囲内のレンズシートにおける、レンズを横断する向きに沿う距離情報が算出される。また、レンズ本数カウント手段により、濃淡レベルが規定のしきい値を超えるか否かをカウントする。そして、幅情報算出手段により、算出された距離情報およびレンズ本数に基づいて、レンズピッチまたはレンズ解像度が算出される。なお、このように、多数のレンズを横断する向きの距離情報と、多数のレンズ本数をカウントすることにより、1本当たりのレンズにおけるレンズピッチまたはレンズ解像度の平均値を算出することが可能となり、個々のレンズが有するレンズピッチまたはレンズ解像度のばらつきによる影響を低減することが可能となり、より正確なレンズピッチまたはレンズ解像度を算出することが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、算出手段は、規定の基準方向に対するレンズの傾斜角度を算出する傾斜角度算出手段を具備すると共に、この傾斜角度算出手段によって算出されたレンズの傾斜角度に応じて、レンズが傾斜していない状態のレンズピッチまたはレンズ解像度を算出する補正手段を具備するものである。
このように構成した場合には、傾斜角度算出手段により、規定の基準方向に対するレンズの傾斜角度が算出される。そして、算出されたレンズの傾斜角度に基づいて、補正手段によって、レンズが傾斜していない状態のレンズピッチまたはレンズ解像度が算出される。このようにすれば、レンズシート(レンズ)が傾斜している場合でも、正確なレンズピッチまたはレンズ解像度を算出することが可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、補正手段は、レンズの長手方向のうち異なる部位のそれぞれにおいて、レンズを横断する向きに沿って濃淡レベル情報を基準方向に対応付けて計測すると共に、異なる部位のそれぞれにおいて計測された少なくとも2つの濃淡レベル情報を比較し、その比較によって基準方向に対するレンズの長手方向の傾斜角度を算出するものである。
このように構成した場合には、レンズの長手方向のうち異なる部位のそれぞれで濃淡レベル情報を計測する。この場合、濃淡レベル情報は、基準方向に対応付けて計測されるため、2つ以上の濃淡レベル情報が存在する場合、これらの間の基準方向に対する距離を計測することが可能となる。また、計測された少なくとも2つの濃淡レベル情報を比較すると、それぞれの濃淡レベル情報の基準方向に対する距離が算出される。そして、それぞれの濃淡レベル情報を計測した部位の距離と、基準方向に対する距離とに基づけば、基準方向に対するレンズの長手方向の傾斜角度を算出することが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、算出手段は、特定の画素データの濃淡レベルが、該特定の画素データを含む一定範囲内に存在する複数の画素データと比較して一定値以上変動する場合に、この特定の画像データを、一定範囲内に存在する複数の画素データに近付けるように平滑化させる平滑化手段を備えるものである。
このように構成した場合には、特定の画素データの濃淡レベルが、周囲の画素データと比較してノイズ的に異なる値を取る場合でも、その特定の画素データの濃淡レベルが周囲の画素データの濃淡レベルに近づくように平滑化される。それにより、読み取りデータは、画質が平滑化されるため、濃淡レベル情報に基づいてレンズピッチまたはレンズ解像度を一層容易に計測可能となる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、算出手段は、濃淡レベルが一定のしきい値に到達しているか否かに応じて、画素データを白または黒の画素データに2値化する2値化手段を具備するものである。
このように構成した場合には、2値化手段により、画素データは、濃淡レベルがしきい値に到達しているか否かに応じて、白または黒の2値データに置き換えられる。それにより、読み取りデータは、白または黒の部分のみから構成されるため、レンズの山部分または谷部分を一層容易に判断可能となる。このため、レンズピッチの計測が、一層容易となる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に係るレンズシート計測装置を備えると共に、レンズシートに対して印刷を実行するための印刷ヘッドを備え、さらにパターン情報に基づいて印刷ヘッドの駆動を制御する制御手段を備えるものである。
このように構成した場合には、スキャナ手段は、レンズシートに対して光を照射しつつ、レンズシートの読み取りデータを出力する。この場合、レンズシートには、複数のレンズが配置されているため、該レンズのレンズピッチまたはレンズ解像度に対応する情報も、読み取りデータに含まれる。また、算出手段は、読み取りデータから、レンズピッチまたはレンズ解像度に対応するパターン情報を算出し、さらに、このパターン情報の計測に基づいて、レンズピッチまたはレンズ解像度を算出する。さらに、制御手段は、レンズシートに対する印刷の実行の際に、計測されたパターン情報に基づいて、印刷ヘッドを制御駆動する。
このようにすれば、スキャナ手段を用いてレンズシートを読み取らせれば、レンズピッチまたはレンズ解像度を簡易かつ自動的に算出することが可能となる。また、算出されたレンズピッチまたはレンズ解像度を反映させて、レンズシートに対する印刷を実行可能となり、レンズシートへの印刷精度を向上させることが可能となる。また、スキャナ機能を有するプリンタ等を用いる場合、読み取りデータをソフトウエア的に処理することにより、レンズピッチまたはレンズ解像度を算出することが可能となり、レンズピッチまたはレンズ解像度の算出に際して、メカ的に新たな構成を追加せずに済む。
また、他の発明は、複数のレンズが配置されているレンズシートに光を照射し、このレンズシートから反射される光を読み取って、該レンズシートに対応する読み取りデータを出力する読み取りデータ出力工程と、読み取りデータから、レンズのレンズピッチまたはレンズ解像度に対応するパターン情報を算出するパターン情報算出工程と、算出されたパターン情報に基づいて、レンズピッチまたはレンズ解像度を算出する算出工程と、を具備するものである。
このように構成した場合には、読み取りデータ算出工程では、複数のレンズが配置されているレンズシートに光を照射しつつ、このレンズシートを読み取ることにより、読み取りデータを出力する。また、パターン情報算出工程では、出力された読み取りデータから、レンズのレンズピッチまたはレンズ解像度に対応するパターン情報を算出する。さらに、レンズピッチ算出工程では、算出されたパターン情報に基づいて、レンズピッチまたはレンズ解像度を算出する。
このようにすれば、読み取りデータ算出工程でレンズシートを読み取らせれば、レンズピッチまたはレンズ解像度を簡易かつ自動的に算出することが可能となる。また、スキャナ機能を有するプリンタ等を用いて、本発明の方法を実施する場合、読み取りデータをソフトウエア的に処理することにより、レンズピッチまたはレンズ解像度を算出することが可能となり、レンズピッチまたはレンズ解像度の算出に際して、メカ的に新たな構成を追加せずに済む。
以下、本発明の一実施の形態に係る、レンズシート計測装置を有する印刷装置としてのプリンタについて、図1から図8に基づいて説明する。なお、本実施の形態のプリンタ10は、インクジェット式のプリンタであるが、かかるインクジェット式プリンタは、インクを吐出して印刷可能な装置であれば、いかなる吐出方法を採用した装置でも良い。また、例えばレーザ方式、昇華型熱転写方式、ドットインパクト方式等のインクジェット式以外のプリンタについても、本発明は適用可能である。
なお、以下の説明においては、下方側とは、プリンタ10が設置される側を指し、上方側とは、設置される側から離間する側を指す。また、後述するキャリッジ30が移動する方向を主走査方向、主走査方向に直交する方向であって印刷用紙またはレンズシートLS等の印刷対象物が搬送される方向を副走査方向とする。また、レンズシートLSが供給される側を給紙側(後端側)、レンズシートLSが排出される側を排紙側(手前側)として説明する。
最初に、印刷対象物の一例であるレンズシートLSについて説明する。図1に示すように、レンズシートLSは、表面に位置するレンチキュラーレンズLS1と、このレンチキュラーレンズLS1の裏面と接するインク吸収層LS2と、該レンズシートLSの裏面に位置するインク透過層LS3とを具備している。これらのうち、レンチキュラーレンズLS1は、一方向を長手とする複数のシリンドリカル凸レンズ(凸レンズLS1A)が、一定のピッチで並列配置された構成となっている。レンチキュラーレンズLS1においては、それぞれの凸レンズLS1Aを進行する光の焦点が、レンチキュラーレンズLS1の裏面(インク吸収層LS2との境界面Q)に位置するように、凸レンズLS1Aの曲率が形成されている。なお、インク透過層LS3が、設けられない構成を採用しても良い。また、UVインク等のようにインクの受容層が存在しなくても、インクを定着させることができるプリンタの場合、インク透過層LS3またはインク吸収LS2が設けられなく、レンチキュラーレンズLS1のみが存在するレンズシートLSのみが設けられるレンズシートとしても良い。
なお、本実施の形態では、レンチキュラーレンズLS1における凸レンズLS1Aの並びのピッチとしては、後述するスケール61のラインパターンの並びのピッチの整数倍とするものがある。例えば、スケール61のラインパターンが1/180インチである場合、凸レンズLS1Aのピッチは、30lpi(lens per inch;1インチ当たりの凸レンズLS1Aの本数)、45lpi、60lpi、90lpi、180lpi(180dpiのパターンピッチのラインパターンを有するスケール61と比較して、1〜6の比を有するピッチ)とするものがある。しかしながら、凸レンズLS1Aのピッチは、該例示には限られず、例えば100lpiのように、種々変更するようにしても良い。また、レンズシートLSにおいては、通常は、製造誤差等によって、上述の凸レンズLS1Aのピッチから、若干ずれが生じている。
また、インク透過層LS3は、ノズル33a(後述する変形例に係る図10参照)から吐出されたインク滴が最初に付着する部分であり、該付着したインクが透過していく部分である。このインク透過層LS3は、例えば酸化チタン、シリカゲル、PMMA(メタクリル樹脂)、硫酸バリウム等を材質として形成されている。また、インク吸収層LS2は、インク透過層LS3を透過したインクを吸収/固着させる部位である。このインク吸収層LS2は、例えばPVA(ポリビニルアルコール)等の親水性ポリマー樹脂、カチオン化合物、シリカ等の微粒子等を材質として形成されている。なお、インク吸収層LS2は透明であると共に、インク透過層LS3は、白色である。しかしながら、インク吸収層LS2が白色であっても良く、またインク透過層LS3が透明であっても良く、さらにインク透過層LS2とインク吸収層LS2の両方が透明であっても良い。
図2他に示すように、本実施の形態のプリンタ10は、プリンタ機能部11と、スキャナ手段の一部を構成するスキャナ機能部12とを備える、いわゆる複合機的な複数の機能を有するプリンタである。これらのうち、プリンタ機能部11は、プリンタASIC20と、キャリッジモータ(CRモータ23)によってキャリッジ30を主走査方向に往復動させるキャリッジ機構21、PFモータ41(紙送りモータに対応)によって印刷用紙またはレンズシートLSを搬送する用紙搬送機構40等があり、その他、図2に示す制御部130が存在する。
これらのうち、プリンタASIC20は、プリンタ機能部11の機能を司る部分であり、後述するRAM133の印刷データ領域133aに記憶される印刷データに基づいて、CRモータ23、印刷ヘッド32、PFモータ41等を制御駆動する。なお、このプリンタASIC20は、後述する制御部130を構成する。
また、キャリッジ機構21は、図1他に示すように、キャリッジ30を具備している。また、キャリッジ機構21は、キャリッジ30を摺動可能に保持するキャリッジ軸22と、キャリッジモータ(CRモータ23)と、このCRモータ23に取り付けられている歯車プーリ24と、無端のベルト25と、歯車プーリ24との間にこの無端のベルト25を張設する従動プーリ26と、リニアエンコーダ60と、を備えている。
また、図3等に示すように、キャリッジ30は、プラテン50に対向する状態で設けられている。キャリッジ30には、図2等に示すように、各色のインクカートリッジ31が着脱可能に搭載されている。また、キャリッジ30の下部には、印刷ヘッド32が設けられている。印刷ヘッド32には、ノズル33a(図10参照)が印刷用紙またはレンズシートLSの搬送方向(副走査方向)に列状に配置され、それぞれの色のインクに対応したノズル列33を形成している。
また、キャリッジ30の下部に設けられ、各インクに対応づけられたノズル列33には、ノズル33a毎に、ピエゾ素子(不図示)が配置されている。このピエゾ素子の作動により、インク通路の端部にあるノズル33aからインク滴を吐出することが可能となっている。なお、印刷ヘッド32は、ピエゾ素子を用いたピエゾ駆動方式に限られず、その他の方式を用いても良い。その他の方式としては、例えば、インクをヒータで加熱し、発生する泡の力を利用するヒータ方式、磁歪素子を用いる磁歪方式、静電気力を利用した静電方式、ミストを電界で制御するミスト方式等が、主な方式として挙げられる。
また、図3等に示すように、プリンタ機能部11は、用紙搬送機構40を具備している。用紙搬送機構40は、印刷用紙またはレンズシートLS等を搬送するためのPFモータ41(図2参照)、および普通紙等の給紙に対応する給紙ローラ42を具備している。また、給紙ローラ42よりも排紙側には、印刷用紙またはレンズシートLSを搬送/挟持するためのPFローラ対43が設けられている。なお、PFローラ対43のうち、PF駆動ローラ43aは、PFモータ41からの駆動力が伝達され、印刷用紙またはレンズシートLSの1ステップずつの搬送を可能としている。
また、PFローラ対43の排紙側には、プラテン50および上述の印刷ヘッド32が上下に対向する様に配設されている。プラテン50は、PFローラ対43によって印刷ヘッド32の下へ搬送されてくる印刷用紙またはレンズシートLSを、下方側から支持する。また、プラテン50よりも排紙側には、上述のPFローラ対43と同様の、排紙ローラ対44が設けられている。この排紙ローラ対44のうち、排紙駆動ローラ44aには、PF駆動ローラ43aと共に、PFモータ41からの駆動力が伝達される。
また、プリンタ10のうち、排紙側とは逆の後端側かつ給紙ローラ42の下方側には、開口部45が設けられている。開口部45は、レンズシートLS等の折り曲げ困難な印刷対象物を、プリンタ10の後端側で通過させるための開口部分である。なお、レンズシートLSは、単体で開口部45を通過する以外に、トレイ等に載置された状態で通過するようにしても良い。
また、図2等に示すように、キャリッジ機構21には、位置検出手段に対応するリニアエンコーダ60が設けられている。リニアエンコーダ60は、黒色の印刷部分と光を透過する透明部分とからなるラインパターンが繰り返されるスケール61と、スケール61に向けて光を出力すると共に、該スケール61から反射される光を、電気的な信号(エンコーダ信号;以下、ENC信号とする。)に変換して制御部130に送信するリニアセンサ62とを有している。
続いて、スキャナ機能部12について説明する。図2および図4に示すように、スキャナ機能部12は、後述する制御部130と相俟ることにより、レンズシート計測装置として機能する部分である。このスキャナ機能部12は、スキャナASIC70と、スキャナ機構部80と、走査部90と、発光部100と、光学ユニット110と、受光部120と、を有している。これらのうち、スキャナASIC70は、走査部90/受光部120等の作動を制御する部分であり、受光部120で読み取られた読み取りデータを、後述するRAM133のスキャナ領域133bに記憶させる。
また、スキャナ機構部80は、走査部90等を内包/支持する筐体82、およびこの筐体82の上部側に支持されると共に、レンズシートLSを載置するガラス面82aを具備している。このガラス面82aは、読み取られるレンズシートLSのサイズよりも大きく設けられている。また、走査部90は、上述のプリンタ機能部11と同様の構成を有しており、キャリッジ91と、このキャリッジ91の移動を案内するためのガイドレール92と、キャリッジ91に一部が固着されている無端のベルト93と、該ベルト93を介してキャリッジ91を移動させるための駆動力を与えるモータ94等を備えている。
また、図4に示すように、キャリッジ91の上面には、長尺状の発光部100が設けられている。キャリッジ91の上面には、例えば長尺状のスリット91aが設けられていて、レンズシートLSに照射された光は、このスリット91aを介して、キャリッジ91の内部に導かれる。また、キャリッジ91の内部には、光学ユニット110が設けられている。光学ユニット110は、複数のミラー111およびレンズユニット112から構成されている。この光学ユニット110を経て、レンズユニット112から出射される光は、受光部120に集光される。
また、受光部120は、複数のCCD(Charge Coupled Device)が副走査方向に長くなるように、ライン状に並べられて構成されるラインCCDである。このライン状のCCDが、受光される光の量に応じてアナログ電流を発生させ、このアナログ電流が不図示のAD変換器を介してデジタル化され、読み取りイメージに対応するデジタルデータを出力する。この場合、デジタルデータをCCDの画素数分(各色のフィルタを備えるカラーCCDの場合には、それぞれRGBの画素数分)、および主走査方向に積算することにより、読み取り対象のイメージに相当する読み取りデータが作成される。
次に、制御部130について説明する。図2に示す制御部130は、各種の制御を行う部分であって、スキャナ手段の一部として機能すると共に、算出手段、距離情報算出手段、レンズ本数カウント手段、幅情報算出手段、傾斜角度算出手段、補正手段、平滑化手段、2値化手段および制御手段としても機能する。
また、制御部130は、不図示の紙幅検出のためのPWセンサ、リニアセンサ62、円盤状のスケール152を備える以外はリニアエンコーダ60と同様の構成を有するロータリセンサ151、プリンタ10の電源をオン/オフする電源SW等の各出力信号が入力される。図2に示すように、制御部130は、CPU131、各種のプログラムを記憶するROM132、データを一時的に蓄えるRAM133、不揮発性メモリ(PROM)134を具備している。加えて、制御部130は、上述したプリンタASIC20、スキャナASIC70等を具備していて、これらがバス136を介して接続されている。
また、上述のROM132には、画像変換プログラム140が記憶されている。画像変換プログラム140は、算出手段および2値化手段の主要部分を構成する要素であり、RAM132に記憶されている読み取りデータにおいて、例えば所定の走査方向に存在する画素データ、または全ての画素データにおける濃淡レベルに関する濃淡レベル情報を算出し、この濃淡レベル情報において、濃淡レベルが規定のしきい値を超えるか否かを判断し、特定の画素データの濃淡レベルが規定のしきい値を超えるか否かに応じて、その画素データを黒または白の2階調の画素データにする処理(2値化処理)を行う。なお、濃淡レベル情報は、例えばスペクトル分布等を算出し、かかるスペクトル分布に基づいて行うようにしても良い。
そして、全ての画素データに対して2値化処理を行い、読み取りデータを2階調の白黒画像データに変換する処理を行う。そして、この白黒画像データに基づいて、次述するレンズピッチ計測プログラム141によって、レンズシートLSのレンズピッチ(レンズ解像度)を検出する。
なお、上述の2階調化に加えて、画像変換プログラム140に読み取りデータの平滑化フィルタ機能を持たせ、各画素データの濃淡レベルが滑らかに変化するようにして、ノイズ成分を除去するようにしても良い。この場合、画像変換プログラムは、平滑化手段の主要部分として機能する。また、上述のような、2階調化を行わない場合でも、平滑化処理を行うようにしても良い。
また、ROM132には、レンズピッチ計測プログラム141が記憶されている。レンズピッチ計測プログラム141は、レンズピッチ算出手段、距離情報算出手段、レンズ本数カウント手段、幅情報算出手段、傾斜角度算出手段、補正手段の主要部分として機能する。
このレンズピッチ計測プログラム141は、上述の画像変換プログラム140によって作成された白黒画像データの白部分と黒部分とが織り成すパターン(このパターンに関する情報がパターン情報に対応;以下、明暗パターンMPとする。)に基づいて、後述する図6に示す処理フローに従って、レンズピッチの計測を行う。かかる計測は、2値化が為された明暗パターンMPの白の領域から黒の領域に切り替わる境界、または黒の領域から白の領域に切り替わる境界をそれぞれ検出し、この境界の検出に基づいて、レンズピッチを計測する(図5参照)。
なお、白黒の領域を隔てている境界の検出ではなく、白または黒のそれぞれの領域において、各画素データを表示した状態における距離が最小となる直線(各画素データを表示した状態における表示画素からの写像距離が最小となる直線)を算出し、該算出される直線の間隔を計測することにより、レンズピッチを算出するようにしても良い。すなわち、白または黒の領域の長手に沿う中心線をそれぞれ算出し、それらの中心線の間隔を計測することにより、レンズピッチを算出するようにしても良い。
また、実際のレンズピッチは、白または黒の領域の中間部位(上述の直線に対応する部位)が凸レンズLS1Aの谷部分に対応することから、中間部位の間隔の計測がレンズピッチに対応する。また、実際のレンズピッチの計測においては、ガラス面82aに付着している汚れ、読み取りの際にレンズシートLSを覆う不図示の蓋体部に付着している汚れ等によって、レンズピッチが正確に計測できない場合がある。かかる場合に対応させて、上述のレンズピッチの算出に際しては、所定のしきい値を超えるノイズ成分的な異常値を除去し、残りのレンズピッチの平均を取るようにして、レンズピッチの算出を行うようにしても良い。
また、上述のように、明暗パターンMPの検出に際しては、発光部100の明るさを調整する処理を行うようにしても良い。この場合、発光部100に可変抵抗が存在する必要があるが、かかる可変抵抗において抵抗値を調整することにより、明暗パターンMPを良好に検出可能となる。
また、図2に示すように、制御部130には、インターフェース135が設けられており、このインターフェース135を介してコンピュータ150が接続されている。コンピュータ150は、所定のアプリケーションソフト等を記憶しており、そのアプリケーションソフトに基づいて作成された印刷信号PSを、制御部130に向けて送信可能としている。
以上のような構成を用いて、プリンタ10を作動させる場合の詳細につき、図6のフロー等に基づいて以下に説明する。
レンズピッチの検出を行う場合、まずガラス面82aの所定の位置に、レンズシートLSを位置合わせしてセットする(S10)。この場合、セットするレンズシートLSの向きは、明暗パターンMPの検出が良好である限り、縦横および表裏を問わない。かかるセットの後に、画像変換プログラム140を起動し、レンズシートLSの読み取りを行う(S11;読み取りデータ出力工程に対応)。なお、レンズシートLSをセットする場合、ミラーなどの反射層を、例えば不図示の蓋体部に設けるようにしても良い。
この場合、発光部100が光を発光する状態となると共に、モータ94が作動してキャリッジ91が移動する。そして、レンズシートLSに照射された光は、スリット91aおよび光学ユニット110を通過後に、受光部120に入射される。この受光部120では、入射されるRGBの光の量に応じてそれぞれデジタル信号を生じさせる。そして、キャリッジ91が主走査方向に移動しつつ受光部120での光の受光を継続することにより、レンズシートLSの全体に対応するデジタル信号が得られ、レンズシートLSに対応する読み取りデータが形成される。
次に、ROM132から画像変換プログラム140を読み込み、この画像変換プログラム140により、上述の読み取りデータを2階調の白黒画像データに変換する処理を行う(S12;パターン情報算出工程に対応)。かかる白黒画像データにおいては、白部分と黒部分とが交互に繰り返される状態となり、この繰り返しが明暗パターンMPとなる。続いて、ROM132からレンズピッチ計測プログラム141を読み込み、このレンズピッチ計測プログラム141により、得られた明暗パターンMPに基づいて、該明暗パターンMPを横断する向きのレンズピッチを算出する。この場合、まずレンズシートLSにおける、計測開始位置を決定する(S13;以下、S17までレンズピッチ算出工程に対応)。この計測位置は、例えばレンズシートLSの縁部に相当する位置から、1番目の谷(隣り合う凸レンズLS1Aの間に位置する部分)を検出した位置である。しかしながら、レンズシートLSの縁部に相当する位置から、2番目以降の谷を検出した場合、この部位を計測開始位置としても良い。
上述のように、計測開始位置を決定した後に、所定の本数分(例えば100本分)の凸レンズLS1Aの幅寸法Mを計測する(S14)。なお、ここでいう幅寸法Mは、読み取りデータにおける画素数であるが、画素数以外の単位を用いるようにしても良い。また、この幅寸法Mは、距離情報に対応する。
この計測においては、カウント開始位置から数画素以内は、同一の明暗パターンMPに対応するため、幅寸法Mの計測にはカウントしない。すなわち、カウント開始位置から所定の画素数以内において、白または黒部分がノイズ的に変動した場合をカウントすると、正確なレンズ本数がカウントできないため、カウント開始位置から所定の画素数以内はカウントしないように、マスク処理を行う。以上のようにして、上述のカウント開始位置から、明暗パターンMPにおける、白または黒のライン状の部分をカウントしていく。そして、例えば100本等のように、所定の本数分の凸レンズLS1Aの幅寸法Mの計測が為されると、カウントを終了する。
次に、かかるカウントが終了した後に、ガラス面82aにセットされているレンズシートLSの傾きがどのぐらいであるかを算出する(S15)。この算出の仕方は、読み取りデータにおいて例えば隣り合う凸レンズLS1Aにおける、いずれかの境界線L(谷部分の中心線)を算出し、この境界線Lが、読み取りデータにおける基準方向(図7においては、基準線Tに対して、どれだけ傾斜しているかを算出することにより行う。なお、レンズシートLSが傾斜することなく正しくセットされた場合、基準線Tは、凸レンズLS1Aの長手に沿うように設けられている。
この傾斜角度の算出は、具体的には、図7に示すように、まず地点Aと、この地点Aに対して所定距離だけ離間している地点Bとの間の距離qを計測する。また、基準線T上の地点Aに対する右隣または左隣のいずれか(図7では右隣)に存在する谷部分までの距離ALと、基準線T上の地点Bに対する右隣または左隣のいずれか(図7では右隣)に存在する谷部分までの距離BLとを計測する。なお、これら距離ALおよび距離BLは、基準線Tに対して直交する方向に沿う距離である。また、これら距離pおよび距離AL,BLも、上述の幅寸法Mと同様に読み取りデータにおける画素数であるが、画素数以外の単位を用いるようにしても良い。そして、これら距離AL,BLおよび距離qの計測が終了した後に、続いて、傾斜角度θの計算を行う。θを度で表す場合、傾斜角度θは、θ=ATAN(Δ/q)×180/πによって求められる。なお、Δは、距離BLと距離ALとの間の差分であり、ATANはアークタンジェントである。
次に、上述の幅寸法Mと傾斜角度θとから、幅寸法Mを補正する(S16)。すなわち、レンズシートLSが傾斜角度θだけ傾斜している場合、幅寸法Mは、実際の凸レンズLS1Aの所定本数分の幅寸法ではなく、傾斜角度θだけ傾斜している幅寸法となっている(図8参照;なお、図8は、凸レンズLS1Aの100本分を計測した場合のイメージ)。このため、実際の幅寸法Nを、N=Mcosθにより求める。このようにして、幅寸法Mの補正が為され、補正後の幅寸法Nが算出される。
続いて、レンズシートLSの解像度LRを決定する(S17)。この解像度の決定に際しては、スキャナ機能部12における光学解像度をSR、カウントされたレンズ本数をK、そのレンズ本数Kに対応する画素数をGとすると、LR=SR×K/Gとなる。以上のようにして、レンズシートLSの解像度が決定される。
なお、計算の例示を示すと、例えば距離qが500であると共に、差分Δが2である場合、傾斜角度θは、約0.2度と求められる。また、補正前の幅寸法Mが8000である場合、補正後の幅寸法Nは、N=7999.51と求められる。なお、この計算により求められるNの少数第1位を四捨五入する場合、N=8000となる。また、計算により求められた補正後の幅寸法Nが、N=8001であり、光学解像度SRが4800dpiであると共に、レンズ本数Kが100である場合、レンズシートLSの解像度LRは、LR=4800×100/8001=59.99lpiとなる。
また、上述のようにして求められたレンズ解像度LRは、RAM132のいずれかの領域に記憶しておく(S18)。そして、RAM132に記憶されているレンズ解像度LRに基づいて、レンズシートLSに貼り合わせるための印刷画像を、例えば貼り合わせ用の専用紙等の印刷媒体に作成する。なお、貼り合わせ用の専用紙に印刷画像を形成する場合(いわゆる分離型に対応)、ユーザは、専用紙に対する印刷を実行した後に、レンズシートに対して、専用紙を貼り合わせる。しかしながら、かかる分離型のみならず、レンズシートLSに対して、直接印刷を実行する(この場合がいわゆる直描型に対応)ようにしても良い。この場合、後述する変形例で述べるように、レンズ検出センサを設け、このレンズ検出センサでレンズピッチを検出しながら、印刷を実行するのが好ましい。
また、上述のレンズシートLSにおいては、インク透過層LS2およびインク吸収層LS3が設けられている。しかしながら、上述の専用紙に印刷画像を形成する分離型の場合、レンズシートLSがレンチキュラーレンズLS1のみを備えるように構成し、印刷画像が形成されている専用紙を貼り合わせるように構成しても良い。また、上述の専用紙に代えて、例えばロール状のシート等、他の種類の印刷対象物を用いるようにしても良い。
なお、上述の解像度LRを反映させて、印刷データを生成する場合、次のようにしても良い。この場合、解像度LRと、印刷解像度、印刷サイズに応じて、解像度変換を行い、複数枚の原画像データが合成された後の視認画像データにおける画像サイズの計算(通常は、原画像データの圧縮となる)が行われる。次に、個々の凸レンズLS1A内の画素数Rを求める。画素数Rは、個々の凸レンズLS1A内に打てるドット数に対応する。次に、個々の凸レンズ12A1内における、1画像データ当たりの画素数(ドット数)Lを求める。この画素数Lは、ドット数Lを、原画像データの枚数で除算することにより、求められる。以上のようにして、解像度変換がなされ、かかる解像度変換を、原画像データのそれぞれに対して行う。そして、定められている順番(視認角度順)に、解像度変換後の細分化された圧縮原画像データを並べて配置する。それにより、1つの凸レンズLS1A内に配置される、短冊状の細分化画像データが作成される。
なお、作成される印刷データ/インク吐出のタイミングの制御は、検出されたレンズ解像度LRに基づいていなくても良い。また、レンズ解像度LRは、RAM132に記憶させずに、CPU131のレジスタ、PROM134に記憶させるようにしても良い。
このような構成のプリンタ10によれば、スキャナ機能部12を用いてレンズシートLSを読み取らせれば、レンズピッチを簡易かつ自動的に算出することが可能となる。また、上述した実施の形態のように、プリンタ10がスキャナ機能部12をも備える複合機である場合、この複合機の内部で読み取りデータをソフトウエア的に処理することにより、レンズピッチを算出することが可能となる。この場合、レンズピッチの算出に際して、メカ的に新たな構成を追加せずに済む。
また、上述のように、各画素データが有する濃淡レベル情報に基づいて、白黒画像データが形成される。ここで、レンズシートLSの各凸レンズLS1Aの境界部分は、凹状の谷部分であり、各凸レンズLS1Aが備える集光作用により、この谷部分は、明るさが最も明るいか、または最も暗い部分となる。このため、各画素データの濃淡レベル情報に基いて、白黒画像データを作成すれば、レンズピッチに対応する明暗パターンMPが得られる。また、かかる明暗パターンMPにより、レンズピッチを確実かつ容易に計測することが可能となる。
さらに、上述の実施の形態では、明暗パターンMPの白部分から黒部分に切り替わる境界部分、または明暗パターンMPの黒部分から白部分に切り替わる部分をカウントすることにより、レンズピッチを計測している。それにより、レンズピッチに応じたカウント値が算出され、そのカウント値が凸レンズLS1Aの本数に対応するが、かかるカウント値を、レンズピッチの算出に用いることが可能となる。
また、レンズピッチの算出に際しては、上述の凸レンズLS1Aの本数のカウントと共に、幅寸法Mを計測し、これらレンズ本数と幅寸法Mとに基づいて、レンズピッチを算出している。このようにすれば、1本当たりの凸レンズLS1Aにおけるレンズピッチの平均値を算出することが可能となり、個々の凸レンズLS1Aが有するレンズピッチのばらつきによる影響を低減することが可能となり、より正確なレンズピッチを算出することが可能となる。
さらに、上述の実施の形態では、レンズピッチの算出に際して、凸レンズLS1Aの長手方向の傾斜角度θも算出し、算出された傾斜角度θを用いて、レンズピッチの補正を行っている。このため、レンズシートLS(凸レンズLS1A)が傾斜している場合でも、レンズピッチを正確に算出することが可能となる。
なお、本実施の形態では、レンズピッチを補正するに際して、凸レンズLS1Aの長手方向において異なる2つの部位のそれぞれの地点A、地点Bを通過する距離ALおよび距離BLを計測することにより行っている。このようにすれば、これら地点Aと地点Bとの間の距離、および距離ALと距離BLとの間の差分Δに基づいて、傾斜角度θを良好に算出することが可能となる。
また、上述の実施の形態では、読み取りデータの平滑化処理を行うようにしても良い。このように、読み取りデータに対して平滑化処理を行えば、特定の画素データの濃淡レベルが、周囲の画素データと比較して、ノイズ的に一定値以上変動する場合でも、その特定の画素データの濃度レベルが周囲の画素データの濃淡レベルに近づくように平滑化される。それにより、読み取りデータの画質が平滑化されるため、白黒画像データを形成する場合に、白部分と黒部分との間の切り替わりが明確となり、明暗パターンMPに基づくレンズピッチの検出を正確にすることが可能となる。
さらに、上述の実施の形態では、読み取りデータの各画素データにおける濃淡レベルが、規定のしきい値を超えるか否かに応じて、その画素データを黒または白の2階調の画素データにする処理(2値化処理)を行っている。それにより、全ての画素データに対して2値化処理を行い、読み取りデータを2階調の白黒画像データに変換する処理を行っている。このため、読み取りデータの変換後の白黒画像データは、白または黒の部分のみから構成されるため、凸レンズLS1Aの山部分または谷部分を、一層容易に判断可能となる。このため、レンズピッチの計測が、一層容易となる。
また、本実施の形態では、算出されたレンズピッチに基づいて、印刷ヘッド32を制御部130を介して制御駆動している。このため、レンズシートLSに対して、レンズピッチを反映させた高精細な印刷を行うことが可能となり、印刷品質を高めることが可能となる。
以上、本発明の一実施の形態について述べたが、本発明は、種々変形可能である。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、各画素データが、所定のしきい値を超える明るさであるか否かによって、白黒の2階調に変換している。しかしながら、しきい値は、一定の値を有するものではなく、画素の位置に応じて変動する、移動平均的な値をとるように設定しても良い。この場合、ある画素の近傍における濃淡レベルの平均または平均に近い値に対応させて、しきい値を設定するが、画素の位置が変動すると、その位置に応じてしきい値が変動する状態となる。
また、上述の実施の形態では、スキャナ機能部12においてレンズシートLSのレンズピッチを検出する構成を採用している。しかしながら、スキャナ機能部12におけるレンズピッチの検出と共に、プリンタ機能部11にレンズ検出センサを設け、このレンズ検出センサでレンズピッチを検出するようにしても良い。この場合の概略構成を、図9に示す。この図9に示すように、レンズ検出センサ160は、発光部161と、受光部162とを有し、発光部161は、プラテン50側(下方側)に設けられ、受光部162は、キャリッジ30側(上方側)に設けられている。これらのうち、発光部161は、多数の発光ダイオード(LED;light emitting diode)から構成されている。なお、LEDとしては、可視光または赤外光等の種々の波長の光を発するものがあるが、眩しさを抑える場合、赤外光を発する赤外LEDを用いるのが好ましい。
また、受光部162は、例えば図10に示すように、キャリッジ30の下面に取り付けられていて、しかも、主走査方向において、例えばホームポジションから離間する部位、かつ副走査方向において給紙側に取り付けられている。この受光部162は、例えばフォトトランジスタ、フォトダイオード等のような多数の受光素子から構成されている。また、受光部162は、光の出射部位にスリットを有していて、光の拡散を抑える構成を採用するのが好ましい。しかしながら、このような構成を採用せずに、光が拡散する構成を採用しても良い。
このようなレンズ検出センサ160を採用する場合、実際の凸レンズLS1ごとの幅寸法を計測しながら印刷を実行できるため、レンズシートLSに対する印刷を高精細化させることが可能となる。また、実際のレンズピッチの計測を反映させて、印刷を実行可能となるため、レンズ検出センサ160での検出により得られるレンズ信号に基づいて、印刷ヘッド32を駆動させることが可能となる。
また、上述の実施の形態では、レンズシートLSは、凸レンズLS1Aが多数並べられる構成となっているが、レンズシートはこれには限られず、凹レンズが多数並べられる構成のレンズシートであっても良い。なお、この場合には、上述の各処理は、ポジティブエッジではなく、ネガティブエッジを検出したときを基準とするのが好ましい。
また、上述の実施の形態では、プリンタ機能部11およびスキャナ機能部12を具備するプリンタ10について説明している。しかしながら、プリンタ10は、これら以外のファックス機能等の各種機能を有する構成を採用しても良い。また、プリンタ10がプリンタ機能部11のみを有すると共に、スキャナ機能部12の代わりに、外部のスキャナ装置をスキャナ手段として用いて、印刷装置を構成するようにしても良い。また、上述したROMに記憶されている、画像変換プログラム140、レンズピッチ計測プログラム141等の各種プログラムは、プリンタ10に接続されるコンピュータ150に記憶させるようにしても良い。なお、この場合、プリンタ10およびこのプリンタ10に接続されるコンピュータ150を含めて、印刷装置を構成する状態となる。
第1の実施の形態に係るレンズシートの構成を示す側断面図である。 プリンタの構成を示す概略図である。 プリンタの紙送りに関する部分の一側断面図である。 スキャナ機能部のキャリッジ内部の構成を示す図である。 レンズシート検出に基づく明暗パターンを示す図である。 レンズピッチの検出を行う場合の処理フローを示す図である。 レンズシートの傾斜角度を算出する場合のイメージを示す図である。 傾斜角度算出に基づきレンズピッチを補正するイメージを示す図である。 本発明の変形例に係るレンズ検出センサの構成を示す正面断面図である。 本発明の変形例に係るキャリッジの下面を示す底面図である。
符号の説明
10…プリンタ、11…プリンタ機能部、12…スキャナ機能部(スキャナ手段の一部に対応)、20…プリンタASIC、21…キャリッジ機構、30…キャリッジ、40…用紙搬送機構、70…スキャナASIC、80…スキャナ機構部、90…走査部、91…キャリッジ、100…発光部、110…光学ユニット、120…受光部、130…制御部(スキャナ手段の一部、算出手段、距離情報算出手段、レンズ本数カウント手段、幅情報算出手段、傾斜角度算出手段、補正手段、平滑化手段、2値化手段および制御手段に対応)、131…CPU、132…ROM、133…RAM、140…画像変換プログラム、141…レンズピッチ計測プログラム、150…コンピュータ、LS…レンズシート

Claims (5)

  1. 複数のレンズが配置されているレンズシートに光を照射し、このレンズシートから反射される光を読み取って、該レンズシートに対応する読み取りデータを出力するスキャナ手段と、
    前記読み取りデータ内の一定範囲において、前記レンズを横断する向きに沿って距離情報を算出する距離情報算出手段と、
    前記読み取りデータ内の一定範囲において、各画素データの濃淡レベルが規定のしきい値を超えるか否かをカウントすることにより、前記読み取りデータ内の一定範囲における前記レンズの本数をカウントするレンズ本数カウント手段と、
    前記距離情報算出手段で算出された距離情報および前記レンズ本数カウント手段でカウントされた前記レンズの本数に基づいて、レンズピッチまたはレンズ解像度を算出する幅情報算出手段と、
    を具備することを特徴とするレンズシート計測装置。
  2. 規定の基準方向に対する前記レンズの傾斜角度を算出する傾斜角度算出手段と、
    この傾斜角度算出手段によって算出された前記レンズの傾斜角度に応じて、前記レンズが傾斜していない状態の前記レンズピッチまたはレンズ解像度を算出する補正手段を具備する、
    ことを特徴とする請求項記載のレンズシート計測装置。
  3. 前記傾斜角度算出手段は、
    前記レンズの長手方向のうち異なる部位のそれぞれにおいて、前記レンズを横断する向きに沿って前記濃淡レベル情報を前記基準方向に対応付けて計測すると共に、
    異なる部位のそれぞれにおいて計測された少なくとも2つの前記濃淡レベル情報を比較し、その比較によって上記基準方向に対する前記レンズの長手方向の傾斜角度を算出する、
    ことを特徴とする請求項記載のレンズシート計測装置。
  4. 特定の前記画素データの前記濃淡レベルが、該特定の前記画素データを含む一定範囲内に存在する複数の前記画素データと比較して一定値以上変動する場合に、この特定の前記画像データを、一定範囲内に存在する複数の前記画素データに近付けるように平滑化させる平滑化手段を備えることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載のレンズシート計測装置。
  5. 複数のレンズが配置されているレンズシートに光を照射し、このレンズシートから反射される光を読み取って、該レンズシートに対応する読み取りデータを出力する読み取りデータ出力工程と、
    前記読み取りデータ内の一定範囲において、前記レンズを横断する向きに沿って距離情報を算出する距離情報算出工程と、
    前記読み取りデータ内の一定範囲において、各画素データの濃淡レベルが規定のしきい値を超えるか否かをカウントすることにより、前記読み取りデータ内の一定範囲における前記レンズの本数をカウントするレンズ本数カウント工程と、
    前記距離情報算出工程で算出された距離情報および前記レンズ本数カウント工程でカウントされた前記レンズの本数に基づいて、レンズピッチまたはレンズ解像度を算出する幅情報算出工程と、
    を具備することを特徴とするレンズシート計測方法。
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