JP4661505B2 - 情報処理装置、情報処理方法及びそのプログラム - Google Patents

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本発明は、例えばHDD(Hard Disk Drive)を有し、当該HDDへデータを記録し、または記録されたデータを再生することが可能な記録再生装置等の情報処理装置、情報処理方法及びそのプログラムに関する。
従来から、HDDを内蔵した記録再生装置においては、電源がONになると、CPU(Central Processing Unit)によりROM(Read Only Memory)からRAM(Random Access Memory)上にプログラムがロードされ、当該プログラムが実行され、CPUの初期化、OS(Operating System)の実行、デバイスドライバのロード、周辺デバイスの初期化、アプリケーションプログラムの実行といった処理が順次行われる。そして、これらのシステム立ち上げ処理、すなわち起動処理が完了した時点で、ユーザからの操作が受け付け可能となり、記録や再生、メニュー表示などといった処理を行える状態となる。
ところで、上記周辺デバイスの初期化における処理の一つとして、HDDのスピンアップが行われる。当該スピンアップでは、ハードディスクの回転数が安定するまでの待ち時間として、通常、十秒前後の時間が必要とされ、上記システム立ち上げ処理の過程で、HDDへの読み書きを必要する箇所が含まれる場合、ユーザからの処理要求が受け付け可能となるまでの待ち時間としては、上記プログラムのロードや実行といった立ち上げ処理の実時間に加えて、当該スピンアップ時間を見込まなければならない。そのため、結果としてユーザからの操作は即時には受け付けられず、長い起動時間を要してしまうこととなる。
また、システム立ち上げ処理の過程ではHDDへの読み書きが必要とされなくても、実行するにはHDDへの読み書きが必要となるアプリケーションについては、立ち上げ処理が完了した後でも数秒間はスピンアップの完了を待つ必要があり、結果として、一部のアプリケーションについてはユーザからの操作を即時に受け付けられないこととなる。このようなアプリケーションの例としては、HDDを内蔵した記録再生装置におけるHDDへの録画のためのアプリケーションが挙げられる。
この問題を回避するための技術として、下記特許文献1には、電源をOFFする際に、起動処理に必要なデータを不揮発性メモリにキャッシュしておくことで、次回の電源ON時にHDDのスピンアップを待つことなく起動処理を可能とする技術が記載されている。
また、下記特許文献2には、RAM上にダイナミックバッファを生成し、HDDに時系列データを記録できないときは当該時系列データを上記ダイナミックバッファに一時的に記憶することで、電源ON時の瞬時の記録を可能とする技術が記載されている。
特開2003−85041号公報(段落[0013]、[0014]等) 特開2001−57024号公報(図6等)
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、スピンアップ中のデータの読み出しは可能となるが、書き込みについてはスピンアップの完了を待たなければならないため、HDDへの書き込み処理が必要な立ち上げ処理や書き込み処理を必要とするアプリケーションがある場合には、ユーザからの操作は即時に受け付けられず、結果として起動時間の短縮は困難である。
また、上記特許文献2に記載の技術においては、電源ON時に上記ダイナミックバッファのための空き容量が確保できない場合には上記時系列データを記録することができないため、その場合にはユーザからの操作を即時に受け付けることはできず、結果として起動時間の短縮は困難である。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、起動時間を短縮してユーザの操作を即時に受け付けることが可能な情報処理装置、情報処理方法及びそのプログラムを提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明の主たる観点に係る情報処理装置は、データを書き込み可能なハードディスクドライブと、前記データを一時的に書き込み可能な一時記憶装置と、前記ハードディスクドライブにおいてスピンアップが開始されたときに前記一時記憶装置内の第1の領域にバッファを生成する生成手段と、前記スピンアップ中に前記ハードディスクドライブへの前記データの書き込み要求が入力された場合に、当該データを前記バッファへ書き込む書き込み手段と、前記スピンアップが完了した場合に、前記バッファへ書き込まれたデータを前記ハードディスクドライブへ書き出す書き出し手段と、前記データが書き出されたときに前記バッファを解放する解放手段とを具備する。
ここで情報処理装置とは、ハードディスクレコーダ等の記録再生装置、PC(Personal Computer)等である。上記一時記憶装置は例えばRAMである。
この構成により、ハードディスクドライブのスピンアップ中でも上記バッファが確保されているため、スピンアップ中にユーザからハードディスクへのデータの書き込み要求が入力された場合でも、当該バッファに当該データを書き込むことで、ユーザの操作を受け付けることが可能となり、結果として見かけ上の起動時間を短縮することができる。また、上記バッファを動的に割り当て、かつ、動的に解放することで、追加の一時記憶装置を設ける必要がないため、コスト増も避けることができる。更に、上記スピンアップ時間を実質的に無視できるため、ハードディスクドライブを不揮発性の記憶装置と同等の装置として扱うことが可能となり、ビットあたりの単価を下げて、コストダウンも可能となる。
本発明の一の形態によれば、上記情報処理装置は、第1の機能を有する第1のアプリケーションと、前記第1の機能とは異なる第2の機能を有する第2のアプリケーションとを記憶する記憶手段と、前記スピンアップ中に、前記一時記録領域内であって前記第1の領域以外の第2の領域に前記第1のアプリケーションをロードする第1のロード手段と、前記スピンアップが完了し、前記バッファが解放された場合に、前記第1の領域に前記第2のアプリケーションをロードする第2のロード手段とを更に具備していてもよい。
これにより、ハードディスクドライブのスピンアップ中でも、全てのアプリケーションではなく上記第1のアプリケーションを選択的に上記第2の領域へロードして実行可能とすることで、当該第1のアプリケーションに対するユーザの操作を即時に受け付け可能となる。また、スピンアップが完了した場合には上記解放されたバッファへ第2のアプリケーションをロードすることで、全てのアプリケーションを実行可能となる。
本発明の一の形態によれば、上記情報処理装置は、ユーザ操作を入力する入力手段を更に具備し、前記第1のロード手段は、前記スピンアップ中に前記第1の機能の実行を要求するためのユーザ操作が入力された場合に前記第1のアプリケーションをロードするようにしても構わない。
これにより、ユーザ操作があった場合に初めて第1のアプリケーションをロードすることとしたため、上記第2の領域を効率よく利用しながら、何れのアプリケーションについてもユーザ操作を受け付けることが可能となる。
本発明の一の形態によれば、上記情報処理装置は、着脱可能な光ディスクに前記データを書き込み可能な光ディスクドライブを更に具備し、前記第1の機能は前記ハードディスクドライブへの前記データの書き込み機能であり、前記第2の機能は前記光ディスクドライブへの前記データの書き込み機能であり、前記書き込み手段は、前記第1のアプリケーションがロードされた場合に前記データを前記バッファへ書き込むようにしてもよい。
これにより、ハードディスクドライブのスピンアップ中は、ハードディスクドライブへの書き込み機能を有する第1のアプリケーションを選択的に第2の領域へロードして、当該第1のアプリケーションを用いてユーザの操作を即時に受け付け、上記データをバッファへ書き込むことができる。また、スピンアップ完了後は、解放された第1の領域へロードされた第2のアプリケーションにより、光ディスクドライブへのデータの書き込みも可能となる。
なお、この構成とは逆に、上記第1の機能が光ディスクドライブへのデータ書き込み機能、上記第2の機能がハードディスクドライブへのデータ書き込み機能であってもよい。この場合にはハードディスクドライブのスピンアップ中でも、第1のアプリケーションを起動して上記光ディスクドライブへデータを書き込むことが可能となる。
本発明の一の形態によれば、上記情報処理装置において、前記データは、当該情報処理装置へ放送された放送データであり、当該情報処理装置は、前記放送データを受信する受信手段を更に具備していても構わない。
これにより、ハードディスクドライブのスピンアップ中でも、受信された放送データをバッファに書き込むことで、当該放送データの録画を即時に行うことが可能となる。特に、放送データとして放送される放送番組の当該放送時間が迫っている場合等に有効である。
本発明の一の形態によれば、上記情報処理装置において、前記第1のアプリケーションは、前記第2のアプリケーションの機能の一部を制限したアプリケーションであり、前記第1のロード手段は、前記スピンアップが完了した場合に前記ロードされた第1のアプリケーションをアンロードする手段を有していてもよい。
この場合、第2のアプリケーションは、例えば放送データの番組表データを記したEPG(Electronic Program Guide)を処理するためのアプリケーションであり、例えばEPGの更新機能、再構築機能、他のアプリケーションへの供給機能、録画受付機能等を有している。また第1のアプリケーションは例えばこれらの機能のうち当該更新機能、再構築機能を制限したアプリケーションである。これにより、スピンアップ中は上記機能を制限した第1のアプリケーションをロードして上記一時記憶装置内の使用容量を抑えてロード時間も短縮させることができるとともに、当該第1のアプリケーションによってユーザの操作を即時に受け付けて、例えばEPGの画面上から、上記更新機能による更新前の番組表データ中の番組であれば、当該番組の録画操作等を即時に行わせることができる。また、スピンアップが完了した場合には上記第1のアプリケーションをアンロードし、第2のアプリケーションを上記第1の領域にロードすることで、多くの機能を制限無く利用することが可能となる。
本発明の他の観点に係る情報処理方法は、データを書き込み可能なハードディスクドライブ及び前記データを一時的に書き込み可能な一時記憶装置を有する情報処理装置において情報を処理する方法であって、前記ハードディスクドライブにおいてスピンアップが開始されたときに前記一時記憶装置内の第1の領域にバッファを生成するステップと、前記スピンアップ中に前記ハードディスクドライブへの前記データの書き込み要求が入力された場合に、当該データを前記バッファへ書き込むステップと、前記スピンアップが完了した場合に、前記バッファへ書き込まれたデータを前記ハードディスクドライブへ書き出すステップと、前記データが書き出されたときに前記バッファを解放するステップとを具備する。
本発明のまた別の観点に係るプログラムは、データを書き込み可能なハードディスクドライブ及び前記データを一時的に書き込み可能な一時記憶装置を有する情報処理装置に、前記ハードディスクドライブにおいてスピンアップが開始されたときに前記一時記憶装置内の第1の領域にバッファを生成するステップと、前記スピンアップ中に前記ハードディスクドライブへの前記データの書き込み要求が入力された場合に、当該データを前記バッファへ書き込むステップと、前記スピンアップが完了した場合に、前記バッファへ書き込まれたデータを前記ハードディスクドライブへ書き出すステップと、前記データが書き出されたときに前記バッファを解放するステップとを実行させるためのものである。
以上のように、本発明によれば、起動時間を短縮してユーザの操作を即時に受け付けることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図面に基づき説明する。
図1は、本実施形態における記録再生装置100の構成を示したブロック図である。同図に示すように、記録再生装置100は、CPU(Central Processing Unit)1、RAM(Random Access Memory)2、ROM(Read Only Memory)3、NVRAM(Non Volatile RAM)4、デジタルチューナー5、アナログチューナー6、VBI(Video Blanking Interval)スライサー7、NTSC(National Television System Committee)デコーダ8、MPEG(Motion Picture Expert Group)エンコーダ9、MPEGデコーダ10、NTSCエンコーダ11、OSD(On Screen Display)12、VRAM(Video RAM)13、バッファコントローラ14、光ディスクドライブ15及びHDD(Hard Disk Drive)16を有している。
同図の各ブロックはCPU1とシステムバス17により接続されており、CPU1はRAM2、ROM3及びNVRAM4に適宜アクセスし、例えばROM3に記憶されたOS(Operating System)やファームウェア等に基づいて、各ブロックを統括的に制御し、各種の演算処理を行う。
RAM2は、CPU1の作業用領域等として用いられ、例えばROM3に記憶されたOSやプログラム、処理データ等を一時的に保持するメモリである。
ROM3は、CPU1に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。
操作入力部19は、ボタン、スイッチ、キー、操作確認用の表示器や、リモートコントローラ(図示せず)から送信される赤外線信号の受光部等で構成され、ユーザの操作による各種設定値や指令を入力してCPU1へ出力する。
図2は、図1の各ブロックが画像データ等を処理する際の構成及び当該画像データ等の流れを示した図である。以下、同図を用いて各ブロックの機能について説明する。
まず、記録再生装置100がデータを記録するための各ブロックについて説明する。
デジタルチューナー5は、CPU1の制御に従って、図示しないアンテナを介してデジタル放送の特定のチャンネルを選局してデジタルビデオ信号及びデジタルオーディオ信号を例えばMPEGストリームとして受信し、当該デジタル信号を復調してバッファコントローラ14に出力する。また、MPEGストリームに含まれるPSI/SI(Program Specific Information / Service Information)信号からは、EPG(Electronic Program Guide)情報が抽出され、当該EPG情報はシステムバス17を介してRAM2上に転送され、CPU1により番組表及び番組情報を構成するためのデータとして処理された後、HDD16に書き込まれる。なお、EPG情報は、記録再生装置100がインターネット等のネットワークに接続されている場合には、当該ネットワークを介して取得するようにしても構わない。
アナログチューナー6は、CPU1の制御に従って、上記アンテナを介してアナログ放送の特定のチャンネルを選局してアナログ放送信号を受信し、当該アナログ放送信号を復調してNTSC信号を生成し、VBIスライサー7及びNTSCデコーダ8に供給する。
VBIスライサー7は、入力されたNTSC信号のVBI部分からEPG情報の切り出しを行う。当該切り出されたEPG情報は、上記MPEGストリームにおけるPSI/SI信号から抽出されたEPG情報と同様、システムバス17を介してRAM2上に転送され、CPU1により処理された後、HDD16へ転送され、保存される。
一方、NTSCデコーダ8に入力されたNTSC信号は、デジタルビデオ信号に変換され、更に、MPEGエンコーダ9で符号化処理を施されてMPEGストリームに変換された後、バッファコントローラ14へ出力される。
なお、本実施形態においてはデータ圧縮方式としてMPEG方式を適用しているが、他の圧縮方式でも勿論構わない。
バッファコントローラ14は、上記デジタルチューナー5又はMPEGエンコーダ9から連続的に供給されるMPEGストリームの、光ディスクドライブ15またはHDD16への書き込みのタイミングやデータ量を制御し、各信号を光ディスクドライブ15またはHDD16へ断続的に書き込む。また、バッファコントローラ14は、光ディスクドライブ15またはHDD16に記録されたデジタル信号の読み出しのタイミングやデータ量を制御し、光ディスクドライブ15またはHDD16から断続的に読み出されるMPEGストリームを、MPEGデコーダ10へ連続的に供給する。
すなわち、光ディスクドライブ15またはHDD16がシーク動作を行っている間は読み書きを行うことができない一方、MPEGエンコーダ9やMPEGデコーダ10は連続的なMPEGストリームの入出力を期待するため、上記バッファコントローラ14内部でMPEGストリームをバッファリングし、光ディスクドライブ15またはHDD16の特性に合わせた読み出し及び書き込みのタイミング制御を行っている。
またバッファコントローラ14は、光ディスクドライブ15またはHDD16とのデータ授受だけでなく、システムバス17を介してCPU1からの読み書きも受け付け、CPU1から光ディスクドライブ15またはHDD16に対する読み出し及び書き込みも行うことが可能である。この場合のデータはMPEGストリームに限られず、プログラムコードやEPGの番組データ等、様々な形式のデータを処理することができる。
光ディスクドライブ15は、上記MPEGストリーム等のデータをDVD(Digital Versatile Disc)(例えばDVD−Video、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW等)やBlu−rayディスク等の着脱自在な光ディスク18に記録したり、当該光ディスク18から上記データを再生時に読み出したりする。
HDD16は、上記MPEGストリームの他、各種プログラムやデータ等を内蔵のハードディスクに記録し、またそれらを当該ハードディスクから読み出す。
なお、本実施形態においては光ディスクドライブ15及びHDD16がバッファコントローラ14に接続されている形態を説明したが、光ディスクドライブ15の代わりに磁気ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ、半導体メモリディスクの何れか、若しくはそのうちの複数が接続されていても構わないし、あるいは、HDD16のみが接続されていても構わない。
次に、記録再生装置100が記録されたデータを再生するための各ブロックについて説明する。
上述したように、光ディスクドライブ15及びHDD16から読み出されたMPEGストリームは、バッファコントローラ14を介して、MPEGデコーダ10に連続的に供給される。
MPEGデコーダ10に供給されたMPEGストリームは、復号処理によりデジタルビデオ信号に変換された後、OSD12によりVRAM13上の画像データとの合成や切り替え処理を施されて、NTSCエンコーダ11に出力される。
VRAM13は、OSD12がグラフィックデータを生成、合成するためのメモリであり、OSD12が直接読み書きすることができ、またCPU1がシステムバス17を介してOSD12経由で読み書きすることもできる。
NTSCエンコーダ11は、入力されたデジタルビデオ信号をY/C信号に変換した後、D/A(Digital / Analog)変換を行ってアナログビデオ信号を記録再生装置100に接続されたディスプレイ(図示せず)に出力して表示させる。
なお、図示しないが、バッファコントローラ14から出力されたMPEGストリームのうちオーディオストリームは、MPEGエンコーダによりデジタルオーディオ信号に変換され、D/A変換によりアナログオーディオ信号に変換されて、記録再生装置100に接続されたスピーカ(図示せず)に出力されて再生される。
次に、以上のように構成された記録再生装置100の動作について説明する。
図3は、記録再生装置100の電源ON時の初期化処理の流れを示したフローチャートである。
ここでまず、本実施形態において記録再生装置100が有するプログラムについて説明する。記録再生装置100は、例えば上記ROM3等の不揮発性のメモリに、OSや、記録再生装置100の起動時に当該OSをROM3から読み出して起動させるためのブートローダ、各種デバイスドライバ及び各種アプリケーションを記憶しており、それぞれROM3からRAM2に展開されてCPU1の制御により実行される。
当該各プログラムのうち、上記各種アプリケーションは、本実施形態においてはメディア依存アプリケーションとメディア非依存アプリケーションとに大別される。ここでメディアとは、HDD16または上記DVD、CD、Blu−rayディスク等の上記光ディスクドライブ15に挿入されうる光ディスク18等のメディアを指し、本実施形態においてメディア依存アプリケーションとは、これらの各メディアに対するデータの書き込みや読み出しに関わるアプリケーションを指す。
メディア依存アプリケーションは、各メディア毎に個別に実装されるという特徴を有している。例えば、DVD−RWディスクが光ディスクドライブ15に挿入されている場合には、当該DVD−RWディスクに関連するメディア依存アプリケーションは必要となるが、それ以外のメディアに関連するメディア依存アプリケーションは必要ないというように、それぞれ独立性を有した実装となっている。
メディア依存アプリケーションの例としては、各メディア毎に固有のファイルシステム、論理フォーマット、タイトル(MPEGストリームとして記録された放送番組)の管理に関するアプリケーション等が挙げられる。
このようなメディア依存アプリケーションに対して、メディア非依存アプリケーションは、記録再生装置100の電源管理、時間管理、グラフィックス描画といった、メディアに依存しない、記録再生装置100の基本機能をつかさどる部分を構成するアプリケーションをいう。
なお、メディアに依存するアプリケーションであっても、複数の異なるメディアに共通する機能として一つのアプリケーションとして実装されているアプリケーションは、メディア非依存アプリケーションとして分類するものとする。例えば、記録や再生等の機能のうち、メディアに依存しない部分をつかさどるアプリケーション等はメディア非依存アプリケーションとする。
図3に戻り、まず、記録再生装置100の電源が投入されると、CPU1はシステムバス17を経由してROM3からブートローダを読み出し、当該ブートローダを実行する(ステップ21)。ブートローダは、CPU1のレジスタの初期化を行った後、システムバス17を介してROM3からOSをRAM2上に展開する(ステップ22)。
OSがRAM2上に展開されると、OSの実行へと遷移し、次いで、各種デバイスドライバがロードされて周辺のデバイスが初期化され、動作可能となる(ステップ23)。
この初期化の過程で、HDD16のスピンアップが開始される(ステップ24)。
各種デバイスドライバのロードが完了した時点で、スピンアップが完了するまでの間のバッファ用のメモリ領域がRAM2上に生成され、確保される(ステップ25)。
当該ステップ25の時点におけるRAM2の状態を図4(A)に示す。同図に示すように、RAM2上の第2の領域42の一部には、OSとデバイスドライバがロードされ、その残りの領域は空き領域44aとして存在している。そして第1の領域41にはバッファ用メモリ43が生成されている。これ以降、HDD16のスピンアップが完了するまでの間に、例えば上記操作入力部19へのユーザ操作の入力等により、各種アプリケーションによるHDD16への書き込み要求が発生した場合には、当該バッファ用メモリ43に書き込みを行う。
バッファ用メモリ43が確保された後、メディア非依存アプリケーションがRAM2に順次ロードされ、実行状態に入る(ステップ26)。
当該ステップ26の時点におけるRAM2の状態を図4(B)に示す。同図に示すように、RAM2上には、上記第1の領域41に確保されたバッファ用メモリ43と、上記第2の領域42にロードされたOS及びデバイスドライバと、上記図4(A)における第2の領域の空き領域にロードされたメディア非依存アプリケーションA〜Wが存在し、第2の領域42中の、当該メディア非依存アプリケーションのロード後に残った領域が空き領域44bとして存在している。
メディア非依存アプリケーションのロードが完了した時点で、CPU1は、ユーザからの操作を許可する(ステップ27)。すなわち、ユーザ操作可能であることから、ユーザに対しては、この時点で記録再生装置100の起動が完了したように見える。例えばユーザが操作入力を行うためのメニュー画面等もこの時点でディスプレイに表示可能となる。
そして、ここで一旦HDD16のスピンアップの完了待ちに入る(ステップ28)。
HDD16のスピンアップ完了待ちの間(ステップ28のNO)は、操作入力部19を介してユーザからの操作を待ち受け(ステップ32)、操作がなければ(ステップ32のNO)、HDD16のスピンアップ完了待ち(ステップ28)との間を繰り返す。
HDD16のスピンアップ完了待ちの間に、ユーザからの操作があった場合(ステップ32のYES)、ロード済みのアプリケーションに対する操作であった場合(ステップ33のNO)には、当該操作に対する処理を実行し、スピンアップ完了待ちの状態へ戻る(ステップ28)。
HDD16のスピンアップ完了待ちの間に、ユーザからの操作があった場合(ステップ32のYES)であって、未ロードのアプリケーションに対する操作であった場合(ステップ33のYES)には、必要なアプリケーションをその時点でロードして実行状態に入れ(ステップ34)、操作に対する処理を実行し、スピンアップ完了待ちの状態へ戻る(ステップ28)。このときロードされるアプリケーションは、上記メディア依存アプリケーションであるが、ユーザの操作に対応するメディア依存アプリケーションのみロードすればよく、全てのメディアに関連する複数のアプリケーションが同時にロードされることはないため、上記第1の領域41に確保したバッファ用メモリ43を解放する必要はない。
当該ステップ34の時点におけるRAM2の状態を図4(C)に示す。同図に示すように、RAM2上には、上記第1の領域41に確保されたバッファ用メモリ43と、上記第2の領域42にロードされたOS、デバイスドライバ及びメディア非依存アプリケーションA〜Wが存在し、更に、第2の領域42中の、上記図4(B)における空き領域44bに、メディア依存アプリケーションX(またはY,Z)がロードされている。当該メディア依存アプリケーションX、Y及びZは、例えばHDD16、DVD、CD等にそれぞれ関連するメディア依存アプリケーションである。
スピンアップが完了するまでの間は、上記ステップ28、32、33及び34の処理を必要に応じて分岐判断しながら繰り返すこととなる。
ところで、本実施形態の記録再生装置100のようにHDD及び光ディスクドライブを有する記録再生装置においては、HDDへの書き込み要求が発生した場合には勿論HDDへアクセスする必要があるが、HDDではなく光ディスクドライブへの書き込み要求があった場合にも、例えばHDDに保存されたEPG情報を読み出す必要等から、記録再生装置の起動処理時ではないにしても、HDDへのアクセスは生じる。そのため、従来の記録再生装置においては、光ディスクドライブに関連するアプリケーションについても、HDDのスピンアップが完了しなければユーザの操作は可能とならなかった。しかしながら、本実施形態の記録再生装置100においては、ユーザ操作に基づいて、HDD16のスピンアップ中であっても必要なメディア依存アプリケーションは選択的にRAM2へロードすることで、当該メディア依存アプリケーションに対するユーザ操作を可能とし、見かけ上の起動時間を短縮している。
図3に戻り、HDD16のスピンアップが完了した場合(ステップ28のYES)には、スピンアップ中にHDD16への書き込み要求があった場合に上記バッファ用メモリ43に書き込まれたデータをHDD16へ書き出す(ステップ29)。そして、当該HDD16への書き出し完了後、上記バッファ用メモリ43として確保された領域を解放する(ステップ30)。バッファ用メモリ43の領域の解放後は、未ロードのメディア依存アプリケーションをロードし、実行状態に入る(ステップ31)。
当該ステップ31の時点におけるRAM2の状態を図4(D)に示す。同図に示すように、RAM2上には、上記第1の領域41に確保されたバッファ用メモリ43と、上記第2の領域42にロードされたOS、デバイスドライバ、メディア非依存アプリケーションA〜W及びメディア依存アプリケーションXに加えて、上記図4(C)においては未ロードであったメディア依存アプリケーションY及びZがロードされている。すなわち、図4(C)において第1の領域41に確保されていたバッファ用メモリ43が解放(消去)され、当該第1の領域に上記メディア依存アプリケーションY及びZがロードされることで、全てのアプリケーションがロードされた状態となっている。
以上の処理により、通常の起動処理に対して制限を加えることなく、スピンアップの待ち時間を見かけ上発生させずに起動時間を短縮して、全てのアプリケーションを操作することが可能となる。
次に、本実施形態におけるより具体的な処理の例として、電源ON直後のHDD16へのスピンアップ中に、HDD16への記録操作が行われた場合について、上記図3を再度用いて説明する。
上記図3において、HDD16のスピンアップ中に、スピンアップ完了待ちの状態(ステップ28)と、ユーザからの操作を待ち受けている状態(ステップ32)との間の処理を繰り返している状態において、HDD16への記録の操作が行われた場合、まず、ステップ33へ遷移する。
ステップ33においては、HDD16への記録に関するアプリケーションがメディア依存アプリケーションであることから、当該メディア依存アプリケーションは未ロードであると判断して、ステップ34へ遷移する。
ステップ34においては、HDD16に関連するメディア依存アプリケーションのみをRAM2の上記第2の領域42へロードして実行状態に入れる。
ここに至り、ロードされたHDD関連のメディア依存アプリケーションは、他のロード済みのアプリケーション及びデバイスドライバと連携して、デジタルチューナー5から供給されるMPEGストリームをそのままバッファコントローラ14経由でRAM2上のバッファ用メモリ43へ記録し、または、アナログチューナー6から供給されるNTSC信号を、NTSCデコーダ8でデジタル信号に変換し、更にMPEGエンコーダ9でMPEGストリームに変換して、バッファコントローラ14経由で上記バッファ用メモリ43へ記録する。
HDDに関連するメディア依存アプリケーションのRAM2へのロード及び実行完了後、ステップ28のスピンアップ完了待ちの状態でスピンアップ完了が検出されると、ステップ29に遷移する。
ステップ29においては、MPEGストリームの記録先の設定を、RAM2上のバッファ用メモリ43から、HDD16へと切り替えるとともに、バッファ用メモリ43へ記録されたMPEGストリームをHDD16へ書き移す。
HDD16へのMPEGストリームの書き移しが完了したバッファ用メモリ43は、ステップ30で解放し、第1の領域41を空き領域とする。
ステップ31では、上記バッファ用メモリ43の解放によりRAM2上にできた空き領域である第1の領域41に未ロードのメディア依存アプリケーションをロードし、実行状態に入れ、初期化を完了する。
なお、スピンアップの開始から完了の監視(ステップ28)、バッファ用メモリ43の生成(確保)(ステップ25)、バッファ用メモリ43の解放(ステップ30)及び上述の書き込み先の設定の切り替え処理等の各処理は、CPU1の監視の下、ソフトウェアの処理により実装しても構わないし、バッファコントローラ14の一機能、若しくは上記各ブロックとは別のブロックの一機能として、ハードウェアで実装しても構わない。
また、上記バッファ用メモリ43へ書き込むデータとしては、記録処理の場合の例としてMPEGストリームを挙げて説明をしたが、各種チューナーやネットワークインターフェースを有する記録再生装置においては、それらによりもたらされるEPG情報や各種データベース、ソフトウェアのバージョンアップデータ等も、その最終書き込み先がHDD16であれば、HDD16のスピンアップ中は上記バッファ用メモリ43へそれらを書き込むようにしても構わない。
以上説明した動作により、スピンアップ中にHDD16へのデータの書き込み要求があった場合には、RAM2に確保した上記バッファ用メモリ43へデータを書き込むことで見かけ上の起動時間を短縮し、またユーザの操作により必要となったアプリケーションのみを選択的にRAM2上のバッファ用メモリ43以外の空き領域へロードすることで、何れのアプリケーションに対してもユーザの操作を受け付けることが可能となる。これにより、例えばユーザが録画を所望する番組の放送時間が迫っている場合等には、記録再生装置100の起動後即時に録画操作を行うようなことが可能となり、ユーザの利便性を向上させ、起動待ちによるストレスや録画漏れ等によるストレスを無くすことができる。
なお、以上の動作によれば、記録再生装置100の起動時間は、従来の記録再生装置が20秒から30秒もしくはそれ以上かかっていたのに比較して、例えば10数秒もしくはそれ以下にまで短縮させることができる。
また、上記バッファ用メモリ43をRAM2上に動的に割り当て、かつ、動的に解放することで、定常状態におけるRAM2の必要容量に対して、容量の追加をすることなくバッファ用メモリ43を確保することができるため、容量の追加によるシステムのコスト増を避けることもできる。
更に、HDD16のスピンアップ時間を無視できるようになったことで、HDD16を上記NVRAM4と同等の装置として扱うことができ、ビットあたりの単価を下げてコストダウンを図ることも可能となる。
なお、ユーザ操作を受け付けてから、既ロードのアプリケーションか未ロードのアプリケーションかを判断してロード及び実行を行うと、多少の遅延は伴うものの、CPU1、RAM2、ROM3及びシステムバス17の処理速度はHDD16のスピンアップ時間に比べて十分に速いので、スピンアップによる待ち時間はほとんど無視することができる。
また、本実施形態においては電源ONからの起動処理の流れを説明したが、例えばHDD16が省電力モードで回転が停止している状態からの復帰時においても、上記と同様の手法により、復帰処理の高速化を図ることが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、本実施形態における記録再生装置100の、電源ON時の初期化処理の流れを示したフローチャートであり、図6は図5の初期化処理時におけるRAM2の状態遷移図である。なお、上述の第1の実施形態における記録再生装置100の構成及び動作と同様となる部分については以降の図面において同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。また、図示しない部分については上記第1実施形態と同様の構成であるものとする。ただし、第1実施形態において、EPG情報の格納先はHDD16としたが、本実施形態においては、NVRAM4とする。
上述の第1実施形態においては、アプリケーションとしてメディア依存アプリケーションとメディア非依存アプリケーションを例に挙げたが、本実施形態においては、簡易アプリケーション及び基本アプリケーションを扱う。まず当該簡易アプリケーション及び基本アプリケーションについて説明する。
本実施形態において簡易アプリケーションとは、本来の実装と比較して、簡易的な実装を行っているアプリケーションを指す。当該簡易アプリケーションは、簡易実装を行うために、一部機能に制限をかける必要があるが、コードサイズ及びRAM2の使用量が少ないという特徴を有している。なお、本来の全ての実装を施してあるアプリケーションを非簡易アプリケーションと称する。
簡易アプリケーションの例としては、記録再生処理のバックグラウンドで動作しているデータベース関係のアプリケーションが挙げられる。非簡易アプリケーションの場合には、データベースの更新、再構築、他のアプリケーションへのデータ供給等を機能として備えているが、簡易アプリケーションの場合は、データベースの更新、再構築を行うことはできず、他のアプリケーションへのデータ供給機能のみを備えている。
データベース関係のアプリケーションの例としては、EPG等が挙げられる。簡易実装の場合には、NVRAM4に蓄えられた番組データをグラフィックス描画アプリケーション等の他のアプリケーションの要求に従って供給するだけだが、非簡易実装の場合には、VBIスライサー7で切り出した、またはPSI/SI信号から抽出されたEPG情報をRAM2上で番組表及び番組情報のデータとして処理し、NVRAM4上のデータベースを更新する、という機能まで備えている。なお、簡易実装、非簡易実装のどちらの場合でも、例えばディスプレイに表示されたEPG画面上から番組の録画及び録画予約を行うことが可能である。
このような簡易アプリケーション及び非簡易アプリケーションに対して、簡易/非簡易の区別なく、全ての機能を実装したアプリケーション唯一が存在するものを、基本アプリケーションと称する。当該基本アプリケーションの例としては、記録再生装置100の基本機能である電源管理、時間管理、グラフィックス描画といった機能を処理するアプリケーションや、上記バッファコントローラ14の制御を行うアプリケーション等が挙げられる。
図5に戻り、ステップ51からステップ55までの処理は上記図3のフローチャートにおけるステップ21からステップ25までの処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップ55の時点におけるRAM2の状態を図6(A)に示す。同図に示すように、RAM2上の第2の領域42の一部には、OSとデバイスドライバがロードされ、その残りの領域は空き領域44aとして存在している。そして第1の領域41にはバッファ用メモリ43が生成されている。これ以降、HDD16のスピンアップが完了するまでの間にHDD16への書き込み要求が発生した場合には、上記第1実施形態における場合と同様、当該バッファ用メモリ43に書き込みを行う。
バッファ用メモリ43が確保された後、まず基本アプリケーションが順次ロードされ、実行状態に入る(ステップ56)。
次いで、簡易実装が施された簡易アプリケーションがロードされ、実行状態に入る(ステップ57)。
当該ステップ57の時点におけるRAM2の状態を図6(B)に示す。同図に示すように、RAM2上の第1の領域41にはバッファ用メモリ43が存在し、上記第2の領域42には、OS、デバイスドライバ、更には基本アプリケーションA〜Y、及び簡易アプリケーションZ’がロードされている。当該簡易アプリケーションZ’は非簡易アプリケーションZの簡易実装版である。
簡易アプリケーションのロードが完了した時点で、ユーザからの操作を許可する(ステップ58)。
ここで、一旦HDD16のスピンアップ完了待ちの状態に入る(ステップ59)。当該ステップ59においてHDD16のスピンアップ完了を待っている間も、ユーザからの操作は受け付け可能であり、全てのアプリケーションは操作可能である。また上記図6における簡易アプリケーションZ’がEPGのアプリケーションである場合には、上記VBIスライサー7で切り出した、またはPSI/SI信号から抽出したEPG情報の処理機能及びNVRAM4上のデータベースの更新機能は備えていないものの、他のアプリケーションへのデータベースの供給機能及びEPG画面上からの番組録画機能は備えており、スピンアップ中であっても、例えば将来のデータベースの更新によっても変更のない番組等についてはHDD16への録画操作を行うことも可能である。
そして、スピンアップ完了後、RAM2上のバッファ用メモリ43にスピンアップ中に書き込まれたデータをHDD16へ書き出す(ステップ60)。
HDD16へのデータの書き出し完了後、確保していたバッファ用メモリ43を解放する(ステップ61)。
バッファ用メモリ43の解放後、簡易アプリケーションを一旦終了してアンロードし(ステップ62)、全ての機能が実装された非簡易アプリケーションをロードし、実行状態に入れる(ステップ63)。
当該ステップ63の時点におけるRAM2の状態を図6(C)に示す。同図に示すように、RAM2上の第1の領域41からはバッファ用メモリ43は消失している。そして第2の領域42にはOS、デバイスドライバ、基本アプリケーションA〜Yがロードされており、また上記図6(B)において簡易アプリケーションZ’がロードされていた第2の領域42の一部と、バッファ用メモリ43が解放され空き領域となった第1の領域41とをまたぐように非簡易アプリケーションZがロードされ、全てのアプリケーションがロードされた状態となっている。
以上説明したように、本実施形態においても、通常の起動処理に対してHDD16のスピンアップの待ち時間を発生させずに、見かけ上の起動時間を短縮して全てのアプリケーションを操作させ、HDD16への書き込み操作も行わせることが可能となる。
なお、本発明は上述の2つの実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上述の実施形態においては、いわゆるHDD/DVDレコーダとしての記録再生装置100に本発明を適用したが、例えば記録再生機能を有するテレビジョン受像機やPC等、他の機器に適用することも勿論可能である。
また、上述の実施形態においては、デジタル放送及びアナログ放送におけるMPEGストリーム及びそれらに関連するデータをHDD16に記録する際の処理について説明したが、番組データ及びその関連データに限らず、例えば各種アプリケーションのインストールや他メディアに保存されたデータの書き出し等、HDD16への記録を伴う全ての処理に本発明を適用することが可能である。
本発明の第1実施形態における記録再生装置100の構成を示したブロック図である。 図1の各ブロックが画像データ等を処理する際の構成及び当該画像データ等の流れを示した機能ブロック図である。 第1実施形態における記録再生装置100の、電源ON時の初期化処理の流れを示したフローチャートである。 図3の初期化処理時におけるRAM2の状態遷移図である。 本発明の第2実施形態における記録再生装置100の、電源ON時の初期化処理の流れを示したフローチャートである。 図5の初期化処理時におけるRAM2の状態遷移図である。
符号の説明
1…CPU
2…RAM
3…ROM
5…デジタルチューナー
6…アナログチューナー
14…バッファコントローラ
15…光ディスクドライブ
16…HDD
18…光ディスク
19…操作入力部
41…第1の領域
42…第2の領域
43…バッファ用メモリ
100…記録再生装置

Claims (8)

  1. データを書き込み可能なハードディスクドライブと、
    前記データを一時的に書き込み可能な一時記憶装置と、
    前記ハードディスクドライブにおいてスピンアップが開始されたときに前記一時記憶装置内の第1の領域にバッファを生成する生成手段と、
    前記スピンアップ中に前記ハードディスクドライブへの前記データの書き込み要求が入力された場合に、当該データを前記バッファへ書き込む書き込み手段と、
    前記スピンアップが完了した場合に、前記バッファへ書き込まれたデータを前記ハードディスクドライブへ書き出す書き出し手段と、
    前記データが書き出されたときに前記バッファを解放する解放手段と
    を具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置において、
    第1の機能を有する第1のアプリケーションと、前記第1の機能とは異なる第2の機能を有する第2のアプリケーションとを記憶する記憶手段と、
    前記スピンアップ中に、前記一時記録領域内であって前記第1の領域以外の第2の領域に前記第1のアプリケーションをロードする第1のロード手段と、
    前記スピンアップが完了し、前記バッファが解放された場合に、前記第1の領域に前記第2のアプリケーションをロードする第2のロード手段と
    を更に具備することを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置において、
    ユーザ操作を入力する入力手段を更に具備し、
    前記第1のロード手段は、前記スピンアップ中に前記第1の機能の実行を要求するためのユーザ操作が入力された場合に前記第1のアプリケーションをロードする
    ことを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置において、
    着脱可能な光ディスクに前記データを書き込み可能な光ディスクドライブを更に具備し、
    前記第1の機能は前記ハードディスクドライブへの前記データの書き込み機能であり、
    前記第2の機能は前記光ディスクドライブへの前記データの書き込み機能であり、
    前記書き込み手段は、前記第1のアプリケーションがロードされた場合に前記データを前記バッファへ書き込む
    ことを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項4に記載の情報処理装置において、
    前記データは、当該情報処理装置へ放送された放送データであり、
    当該情報処理装置は、前記放送データを受信する受信手段を更に具備する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  6. 請求項2に記載の情報処理装置において、
    前記第1のアプリケーションは、前記第2のアプリケーションの機能の一部を制限したアプリケーションであり、
    前記第1のロード手段は、前記スピンアップが完了した場合に前記ロードされた第1のアプリケーションをアンロードする手段を有する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  7. データを書き込み可能なハードディスクドライブ及び前記データを一時的に書き込み可能な一時記憶装置を有する情報処理装置において情報を処理する方法であって、
    前記ハードディスクドライブにおいてスピンアップが開始されたときに前記一時記憶装置内の第1の領域にバッファを生成するステップと、
    前記スピンアップ中に前記ハードディスクドライブへの前記データの書き込み要求が入力された場合に、当該データを前記バッファへ書き込むステップと、
    前記スピンアップが完了した場合に、前記バッファへ書き込まれたデータを前記ハードディスクドライブへ書き出すステップと、
    前記データが書き出されたときに前記バッファを解放するステップと
    を具備することを特徴とする情報処理方法。
  8. データを書き込み可能なハードディスクドライブ及び前記データを一時的に書き込み可能な一時記憶装置を有する情報処理装置に、
    前記ハードディスクドライブにおいてスピンアップが開始されたときに前記一時記憶装置内の第1の領域にバッファを生成するステップと、
    前記スピンアップ中に前記ハードディスクドライブへの前記データの書き込み要求が入力された場合に、当該データを前記バッファへ書き込むステップと、
    前記スピンアップが完了した場合に、前記バッファへ書き込まれたデータを前記ハードディスクドライブへ書き出すステップと、
    前記データが書き出されたときに前記バッファを解放するステップと
    を実行させるためのプログラム。
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