JP4661179B2 - 車両用シートのヘッドレスト装置 - Google Patents
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Description
また、この種の車両用シートのヘッドレスト装置においては、通常使用時における座り心地性を考慮すると、ヘッドレスト本体を柔らかく設定することが好ましく、このため、パッドを弾性伸縮に富む材料(例えば、弾性伸縮に富む発泡ウレタン)によって形成されることが望まれる。
一方、車両の後突時においては、乗員の頭部の後方への変位量を小さく抑えることが望ましく、車両の後突を考慮すると、ヘッドレスト本体を硬く設定しなければならず、座り心地性が悪化する。
また、従来、ヘッドレスト本体が、前半部と後半部とに分離可能に構成されるとともに、前半部の後側にエアーバックが組み付けられたものがある。そして、車両の後突又は後突予測を検出したときに、エアーバックを展開させることで、前半部を分離しながら前方に突出させるように構成したヘッドレスト装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、ヘッドレスト本体を、前半部と後半部に分離可能に構成するため、構造が複雑化し、コスト高となる。
剛性を有するヘッドレストフレームを覆うクッション性を有するパッドが表皮によって被覆されたヘッドレスト本体と、
前記パッドの前パッド部の硬さを変化可能なパッド硬さ変化手段と、を備え、
前記パッド硬さ変化手段は、前記検出器の信号に基づいて作動される作動機構と、
前記ヘッドレスト本体の内部に配置されかつ前記作動機構の作動によって連動されることで、前記パッドの前パッド層の内面を前側に向けて押圧するとともに、前記表皮との間において前記前パッド層を圧縮させるパッド圧縮体を備え、
前記作動機構は、前記ヘッドレストフレームに固定されたソレノイドによって構成され、
前記パッド圧縮体は、前記ヘッドレストフレームの前側と前記前パッド層の後側内面との間に配設されると共に、後部が前記ソレノイドのプランジャの先端に取り付けられ、
しかも、前記パッド圧縮体は、前記ソレノイドの作動による前記プランジャの押し出しによって前進されることで前記前パッド層の内面を前側に向けて押圧する剛性を有するパッド圧縮プレートによって構成されていることを特徴とする。
後突を予測又は検出する検出器の信号に基づいて作動機構としてのソレノイドが作動され、プランジャが押し出されると、これに連動して前進する剛性を有するパッド圧縮プレートによって前パッド層の内面を前側に向けて押圧し、かつ表皮との間で前パッド層を圧縮させてヘッドレスト本体を硬くすることができる。
また、ヘッドレスト本体を、前半部と後半部に分離可能に構成する必要がなく、この分だけ構造が簡素化する。
図1に示すように、後突を予測又は検出する検出器70を備えた車両に搭載される車両用シートにおいて、そのシートクッション後部にリクライニング機構によって傾き調整可能に設けられたシートバック10の上端部には、ヘッドレスト装置20のヘッドレスト本体22が高さ調整可能に装着されている。
ヘッドレストステー21は、金属製バイプ等の中空パイプが略門形状に折り曲げ加工されることで形成され、左右の両縦筒体21aと、これら両縦筒体21aの上端部に跨るヘッドレスト支持体21bとを備えている。
そして、ヘッドレストステー21は、その左右の両縦筒体21aが、シートバック10の上端部に設けられた左右の両ヘッドレストサポート15に高さ調整可能に嵌挿され、ロック機構(図示しない)によって所望とする高さ位置にロックされるようになっている。
そして、ヘッドレスト本体22は、そのヘッドレストフレーム23において、ヘッドレストステー21のヘッドレスト支持体21bに角度調整可能に装着されている。
この実施例1において、作動機構41は、ポンプ44と電磁弁43とを備えた作動ガス供給機構42によって構成され、パッド圧縮体60は、作動ガス(エアー等)の供給によって膨張するエアーバック61によって構成されている。
そして、作動ガス供給機構42とエアーバック61とを接続する作動ガス供給管45がヘッドレストステー21の中心孔を通して配管されている。
また、ポンプ44と電磁弁43は、検出器70の信号が伝達される制御装置71に接続されて作動制御されるようになっている。
したがって、パッド30全体又は少なくとも前パッド層32を、例えば、発泡ウレタンのような弾性伸縮に富む材料によって形成することでヘッドレスト本体22を柔らかく設定することができる。
これによって、通常使用時においては、座り心地性を向上させることができる。
これによって作動ガス(例えば、圧縮空気)が作動ガス供給管45を通してエアーバック61内に供給され、エアーバック61が膨張する。
すると、図2に示すように、膨張したエアーバック61によってパッド30の前パッド層32の内面が前側に向けて押し出され、表皮35の前側表皮部36との間で前パッド層32が圧縮される。これによって、ヘッドレスト本体22を硬くすることができる。
前記したようにして車両の後突時においては、ヘッドレスト本体22を、前パッド層32が圧縮した分だけ硬く変化させることができる。
このため、乗員の頭部が、ヘッドレスト本体22の前パッド層32に対応する前側表皮部36に当たった後、乗員の頭部の荷重を受けて前パッド層32が圧縮する際の圧縮量が小さくなる。
この結果、乗員の頭部の後方への変位量を小さく抑えることができ、安全性の向上を図ることができる。
この場合には、エアーバック61の膨張速度を高めることができる。
また、作動ガス供給機構42をインフレータと着火装置によって構成することもできる。この場合には、エアーバック61を瞬時に膨張させることができる。
図3は車両用シートのシートバックの上端にヘッドレスト装置が組み付けられた状態を示す側断面である。図4は圧縮プレートによってパッドの前パッド層が圧縮された状態を示す説明図である。
この実施例2においては、パッド硬さ変化手段40の作動機構41を、ソレノイド51によって構成し、パッド圧縮体60を剛性を有するパッド圧縮プレート62によって構成したものである。
また、ソレノイド51は、検出器70の信号が伝達される制御装置71に接続されて作動制御されるようになっている。
この実施例2のその他の構成は、前記実施例1と同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
したがって、実施例2においても、前記実施例1と略同様にして、パッド30全体又は少なくとも前パッド層32を、例えば、発泡ウレタンのような弾性伸縮に富む材料によって形成することでヘッドレスト本体22を柔らかく設定することができる。
これによって、通常使用時においては、座り心地性を向上させることができる。
すると、図4に示すように、押し出されプランジャ52先端のパッド圧縮プレート62によってパッド30の前パッド層32の内面が前側に向けて押し出され、表皮35の前側表皮部36との間で前パッド層32が圧縮される。これによって、ヘッドレスト本体22を硬くすることができる。
しったがって、この実施例2においても、前記実施例1と略同様にして車両の後突時においては、ヘッドレスト本体22を、前パッド層32が圧縮した分だけ硬く変化させることができる。
このため、乗員の頭部が、ヘッドレスト本体22の前パッド層32に対応する前側表皮部36に当たった後、乗員の頭部の荷重を受けて前パッド層32が圧縮する際の圧縮量が小さくなる。
この結果、乗員の頭部の後方への変位量を小さく抑えることができ、安全性の向上を図ることができる。
20 ヘッドレスト装置
22 ヘッドレスト本体
30 パッド
32 前パッド層
35 表皮
40 パッド硬さ変化手段
41 作動機構
42 作動ガス供給機構
51 ソレノイド
60 パッド圧縮体
61 エアーバック
62 パッド圧縮プレート
Claims (1)
- 後突を予測又は検出する検出器を備えた車両に搭載される車両用シートのヘッドレスト装置であって、
剛性を有するヘッドレストフレームを覆うクッション性を有するパッドが表皮によって被覆されたヘッドレスト本体と、
前記パッドの前パッド部の硬さを変化可能なパッド硬さ変化手段と、を備え、
前記パッド硬さ変化手段は、前記検出器の信号に基づいて作動される作動機構と、
前記ヘッドレスト本体の内部に配置されかつ前記作動機構の作動によって連動されることで、前記パッドの前パッド層の内面を前側に向けて押圧するとともに、前記表皮との間において前記前パッド層を圧縮させるパッド圧縮体を備え、
前記作動機構は、前記ヘッドレストフレームに固定されたソレノイドによって構成され、
前記パッド圧縮体は、前記ヘッドレストフレームの前側と前記前パッド層の後側内面との間に配設されると共に、後部が前記ソレノイドのプランジャの先端に取り付けられ、
しかも、前記パッド圧縮体は、前記ソレノイドの作動による前記プランジャの押し出しによって前進されることで前記前パッド層の内面を前側に向けて押圧する剛性を有するパッド圧縮プレートによって構成されていることを特徴とする車両用シートのヘッドレスト装置。
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