JP4660933B2 - 燃料電池駆動式ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池の発電電力によりヒートポンプ部を駆動する駆動式ヒートポンプ装置に関し、特に、燃料電池の廃熱を回収して利用し又は放熱するようにした技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、炭化水素やメタノールを改質して水素を生成することができ、このように改質によって生成された水素は燃料電池に使用することができる。このような燃料電池として、従来、例えば特開平11―67256号公報に示されるように固体高分子型と呼ばれる燃料電池が知られている。この固体高分子型燃料電池は、固体高分子からなる電解質を挟んで配置された水素極(燃料極)と酸素極(空気極)とを持った電池本体を備え、その水素極に水素を含む燃料たる改質ガスを、また酸素極に酸素を含む酸素含有ガスとしての空気をそれぞれ供給して両電極間に起電力を発生させる。
【0003】
ところで、このような燃料電池では発電と同時に廃熱が発生するのは避けられない。この廃熱源は主に電池本体であり、その他、原料ガスを、水素を含む改質ガスに改質する改質部や、電池本体の水素極及び酸素極からそれぞれ排出される排ガス(オフガス)に含まれる水蒸気を凝縮するための水分凝縮部等がある。そして、この燃料電池の廃熱を放熱しないと、電池本体や改質部等が一定の作動温度範囲(電池本体では例えば80℃付近)に保持されず、過度の昇温により安定した発電が困難になる。
【0004】
また、空気調和機等で用いられるヒートポンプ装置を燃料電池と組み合わせ、その燃料電池で発電した電力を直接にヒートポンプ装置の圧縮機やファンに供給してそれを運転するようにした燃料電池駆動式のヒートポンプ装置においては、上記燃料電池の廃熱の放熱が不十分になると、その廃熱を放熱するために燃料電池の発電自体を停止させる必要があり、その間、ヒートポンプ装置の運転が停止してしまうこととなる。
【0005】
こうした燃料電池の廃熱を放熱するために、従来、例えば特開平8―5190号公報に示されるように、電池本体に原料ガスを改質ガスに改質するための改質装置からの排ガスの廃熱を放熱するようにしたものが提案されている。
【0006】
一方、上記燃料電池の廃熱効率は発電効率と同等以上(例えばいずれも35%以上)であり、しかも廃熱温度も高いので、この廃熱を有効に利用すれば、エネルギーを有効利用できて望ましい。
【0007】
こうした燃料電池の廃熱を有効利用するようにしたものとして、特開平11―281072号公報に示されるものでは、電池の酸素極からの排ガスの熱を温水として回収し、又は該排ガスの熱を空気調和機の室外機の熱交換器に供給することにより、電池の廃熱を利用するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記前者の従来例(特開平8―5190号公報)では、改質装置の排ガスからの熱を処理するだけであるので、ヒートポンプ装置が温熱需要のない冷熱運転状態にあるときにはやはり燃料電池の廃熱の放熱が不十分となって停止せざるを得ず、ヒートポンプ装置の冷熱運転状態で燃料電池を運転できなくなる。
【0009】
一方、後者の従来例(特開平11―281072号公報)では、電池の酸素極からの排ガスを温水用熱交換器又は室外機の熱交換器に供給するので、電池の冷却に必要な空気量が多くなって、そのための動力が増大するばかりでなく、熱回収温度も低く、さらには改質装置等からの熱を回収するのが困難であった。
【0010】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもので、その目的は、燃料電池の構成に改良を施すことにより、燃料電池の廃熱を良好に放熱しかつ同時に回収もできるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、燃料電池の廃熱を放熱する手段と、廃熱を回収する手段とを設けて、両手段を所定条件に応じて使い分けるようにした。
【0012】
具体的には、請求項1の発明では、電池本体(8)の水素極に水素を含む改質ガスを、また酸素極に酸素を含む酸素含有ガスをそれぞれ供給して両電極間に起電力を発生させる燃料電池(B)と、冷媒回路(30)を有し、上記燃料電池(B)で発生した電力により少なくとも圧縮機(22)が運転されるヒートポンプ部(C),(D)とを備えた燃料電池駆動式ヒートポンプ装置として、上記燃料電池(B)は、原料ガスを改質して改質ガスを生成する改質部(9)と、電池本体(8)から排出される排ガスに含まれる水蒸気を凝縮する排ガス水分凝縮部(17),(18)とを備え、上記ヒートポンプ部(C),(D)の温熱運転状態で温熱負荷が所定負荷以上であるときに、上記燃料電池(B)の発電に伴って生じた上記排ガス水分凝縮部(17),(18)からの廃熱を熱回収用熱交換器(41)により温水として回収する温水回路(42)からなる廃熱回収利用手段と、ヒートポンプ部(C),(D)の温熱運転状態で温熱負荷が所定負荷よりも小さいとき、又はヒートポンプ部(C),(D)の冷熱運転状態にあるときに、燃料電池(B)の発電に伴って生じた廃熱を放熱する放熱手段とを備えていることを特徴とする。
【0013】
この構成によると、ヒートポンプ部(C),(D)の温熱運転状態で温熱負荷が所定負荷以上であるときに、燃料電池(B)の発電に伴って生じた排ガス水分凝縮部(17),(18)からの廃熱が廃熱回収利用手段の温水回路(42)における熱回収用熱交換器(41)により温水として回収される。一方、ヒートポンプ部(C),(D)の温熱運転状態で温熱負荷が所定負荷よりも小さいとき、又はヒートポンプ部(C),(D)の冷熱運転状態にあるときに、燃料電池(B)の廃熱が放熱手段により放熱される。このように、排ガス水分凝縮部(17),(18)からの廃熱を回収又は放熱するので、電池本体(8)等が作動温度範囲を越えて過度に昇温することはなく、電池本体(8)等を作動温度範囲に保持して安定した発電を行うことができる。
【0014】
しかも、ヒートポンプ部(C),(D)の温熱運転状態で温熱負荷が所定負荷以上であるときのみに排ガス水分凝縮部(17),(18)からの廃熱を回収し、その他のときには廃熱を放熱するので、ヒートポンプ装置の冷熱運転状態でも燃料電池(B)を停止させることなく運転することができる。
【0015】
また、上記燃料電池(B)の発電に伴って生じた排ガス水分凝縮部(17),(18)からの廃熱を温水回路(42)の温水として回収するので、その廃熱の回収効率を向上させることができる。
【0016】
請求項の発明では、上記温水回路(42)の温水をヒートポンプ部(C),(D)の冷媒回路(30)の冷媒により加熱する加熱用熱交換器(45)を設ける。
【0017】
このことで、温水回路(42)の温水を燃料電池(B)の廃熱のみならずヒートポンプ部(C),(D)の冷媒によっても加熱できるようになり、温水回路(42)の温熱負荷に応じて温水に対する加熱性を高めることができる。
【0018】
請求項の発明では、上記熱回収用熱交換器(41)及び加熱用熱交換器(45)を、両熱交換器(41),(45)のうち温水に対する加熱温度の低い側が高い側よりも上流側になるように温水回路(42)に直列に接続する。
【0019】
こうすると、温水回路(42)の温水が両熱交換器(41),(45)を流れるときに次第に昇温されるようになり、利用性のある高温度の温水を回収することができる。
【0020】
請求項の発明では、請求項1〜のいずれか1つの燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、電池本体(8)から排出される排ガス及び原料ガスの少なくとも一方を燃焼させて該燃焼熱により温水回路(42)の温水を加熱する燃焼式熱交換器(52)を設ける。
【0021】
このことにより、温水回路(42)の温熱負荷が一時的に増大したとき、燃料電池(B)の廃熱だけでは温水の加熱が不足するとき、ヒートポンプ部(C),(D)の加熱用熱交換器(45)での温水の加熱が不足するとき等に、電池本体(8)から排出される排ガス及び原料ガスの少なくとも一方を燃焼式熱交換器(52)で燃焼させることで、この熱交換器でのガスの燃焼熱により温水を加熱することができ、その温水による温熱を安定して供給することができる。
【0022】
請求項の発明では、請求項の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、放熱手段は、温水回路(42)の温水から放熱させる放熱器(54)を有するものとする。こうすると、本来は燃料電池(B)の廃熱を回収するための温水回路(42)の温水から放熱させることができ、1つの温水回路(42)を用いて燃料電池(B)の廃熱の熱回収のみならず放熱をも行うことができる。
【0023】
請求項の発明では、請求項の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、放熱手段は、燃料電池(B)の電池本体(8)、改質部(9)及び排ガス水分凝縮部(17),(18)の少なくとも1つからの廃熱を放熱器(55)により放熱する放熱回路(39)を備えているものとする。
【0024】
このことで、電池本体(8)、改質部(9)及び排ガス水分凝縮部(17),(18)の少なくとも1つからの廃熱を放熱器(55)により放熱でき、望ましい放熱手段が得られる。
【0025】
請求項の発明では、請求項5又は6の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、放熱手段は、ヒートポンプ部(C),(D)の熱源側熱交換器(24)に空気を送るためのファンを兼用した共用ファン(34)を有するものとする。
【0026】
この構成によれば、同じ共用ファン(34)により、燃料電池(B)の廃熱の放熱のみならずヒートポンプ部(C),(D)の熱源側熱交換器(24)にも空気を送ることができ、ファンを共用化してコストダウン化及び省スペース化を図ることができる。
【0027】
その場合、請求項の発明では、上記放熱器(54),(55)を、共用ファン(34)による空気流(F1)においてヒートポンプ部(C),(D)の熱源側熱交換器(24)下流側に配置する。このことで、仮に、放熱器を共用ファン(34)による空気流(F1)において熱源側熱交換器(24)の上流側に配置した場合のように、放熱器から放熱された熱が空気流(F1)により熱源側熱交換器(24)に伝熱されて冷媒の温度が上昇することはなく、ヒートポンプ部(C),(D)の冷熱運転時でも熱源側熱交換器(24)で冷媒から放熱させることができる。
【0028】
一方、請求項の発明では、請求項の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、放熱器を、互いに切換可能に並列に接続された複数のものからなし、それら複数の放熱器の一部を共用ファン(34)による空気流(F1)においてヒートポンプ部(C),(D)の熱源側熱交換器(24)上流側に、また残部を下流側にそれぞれ配置する。
【0029】
このことで、ヒートポンプ部(C),(D)の冷熱運転時には、ヒートポンプ部(C),(D)の熱源側熱交換器(24)下流側の放熱器で燃料電池(B)の廃熱を放熱するようにすればよく、上記請求項の発明と同様に、熱源側熱交換器(24)で冷媒から放熱させることができる。一方、ヒートポンプ部(C),(D)の温熱運転時には、熱源側熱交換器(24)上流側の放熱器で燃料電池(B)の廃熱を放熱するようにすることで、その放熱器から放熱された熱が空気流(F1)により熱源側熱交換器(24)に伝熱されて冷媒の温度が上昇し、その熱交換器の効率を向上させることができる。
【0030】
請求項10の発明では、上記請求項の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、熱源側熱交換器(24)上流側に配置された放熱器を該熱源側熱交換器(24)と一体的に設ける。
【0031】
こうすると、ヒートポンプ部(C),(D)の温熱運転時に、熱源側熱交換器(24)上流側の放熱器から放熱された熱を直接に熱源側熱交換器(24)に伝熱することができ、その熱交換器の効率をさらに向上させることができる。
【0032】
請求項11の発明では、請求項の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、ヒートポンプ部(C),(D)の利用側熱交換器(26)により冷水を生成する水回路(61)を設ける。
【0033】
このことで、燃料電池(B)の廃熱により温水回路(42)で温水を、またヒートポンプ部(C),(D)の利用側熱交換器(26)により水回路(61)で冷水をそれぞれ生成することができる。
【0034】
請求項12の発明では、上記水回路(61)は、利用側熱交換器(26)により温水をも生成するように構成する。
【0035】
こうすると、水回路(61)で冷水のみならず温水をも生成することができ、省エネルギー化を図ることができる。
【0036】
請求項13の発明では、請求項12の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、水回路(61)と温水回路(42)とを接続して冷温水回路(62)を構成し、この冷温水回路(62)を熱回収用熱交換器(41)又は利用側熱交換器(26)に切り換えて接続する切換手段(63),(64)を設ける。
【0037】
このことで、同じ冷温水回路(62)で冷水及び温水の双方が得られるようになり、回路構成をシンプルにすることができる。
【0038】
請求項14の発明では、請求項1の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、廃熱回収利用手段は、回収した廃熱を蓄熱する蓄熱部を有するものとする。このことで、回収した排ガス水分凝縮部(17),(18)からの廃熱を温熱として蓄熱部に蓄熱してその放熱を抑制でき、省エネルギー化を図ることができる。
【0039】
請求項15の発明では、上記蓄熱部に蓄熱される蓄熱量以上の余剰熱を放熱する放熱器を設ける。こうすれば、蓄熱部での蓄熱量以上の余剰熱が生じたときにそれを放熱器で放熱すればよく、熱の利用効率を高めることができる。また、蓄熱部として水の蓄熱タンクを用いたときに、その蓄熱タンクでの温水の水質を維持して給湯用の湯として利用することができる。
【0040】
請求項16の発明では、請求項15の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、蓄熱部にヒートポンプ部(C),(D)の吸熱用蒸発器となる熱交換器を設ける。このことで、ヒートポンプ部(C),(D)で温熱を利用するときに、蓄熱部での温熱を利用することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1は参考形態に係る燃料電池駆動式ヒートポンプ装置(A)を示し、このヒートポンプ装置(A)は、電力を発生する燃料電池(B)と、この燃料電池(B)により発電した電力により運転されるヒートポンプ部としての空気調和機(C)とを組み合わせてなる。
【0042】
すなわち、図1において、(1)はハウジングで、その内部には機器収容室(2)が形成され、この機器収容室(2)の一側に燃料電池(B)が、また他側に空気調和機(C)(詳しくはその室外機(C1))がそれぞれ配置収容されている。上記燃料電池(B)側のハウジング(1)側壁下部には空気入口(4)が、また燃料電池(B)側のハウジング(1)上壁には空気出口(6a)がそれぞれ機器収容室(2)に通じるように開口されている。一方、空気調和機(C)側のハウジング(1)側壁にも空気入口(5)が、また空気調和機(C)側のハウジング(1)上壁には空気出口(6b)がそれぞれ機器収容室(2)に通じるように開口されている。
【0043】
上記燃料電池(B)は機器収容室(2)の上部寄りに配置された固体高分子型の電池本体(8)を備えている。この電池本体(8)は、図示しないが、固体高分子からなる電解質を挟んで配置された触媒電極であるアノードとしての水素極(燃料極)及びカソードとしての酸素極(空気極)を備え、上記水素極に対し後述の改質部(9)で改質された水素を含む改質ガスを、また酸素極に対し後述のブロア(13)からの酸素を含む空気(酸素含有ガス)をそれぞれ供給して電極反応を行わせ、両電極間に起電力を発生させるものである。
【0044】
機器収容室(2)下部で上記空気入口(4)近くには改質部(9)が配置されている。この改質部(9)は、図示しないが、原料ガス配管(10)により供給された原料ガス(都市ガス及び加湿空気を含む)から硫黄成分を除去する脱硫部と、この脱硫部から供給された原料ガスを導入して、その原料ガスから部分酸化もしくは水蒸気改質反応の一方又は両方を含む反応により水素リッチな改質ガスを生成する改質反応部と、この改質反応部で生成された改質ガス中のCO濃度を水性ガスシフト反応により低減させる変成反応部と、この変成反応部で変成された改質ガス中のCO濃度をCO選択酸化反応によってさらに低減するCO選択酸化反応部とを備えている。尚、図示しないが、上記脱硫部と改質反応部との間には、原料ガスに水蒸気、又は水蒸気と酸化剤ガスとを供給するための流路が配置されている。また、改質部(9)には上記改質反応部を加熱するためのバーナ(9a)が設けられ、このバーナ(9a)には、電池本体(8)の水素極から後述の水素極排ガス配管(19)を介して排出される水素極排ガス(水素極オフガス)と、後述のブロア(13)から吐出される空気とが導入されるようになっており、このバーナ(9a)において水素極排ガスを燃焼させて、その燃焼熱により改質反応部を加熱するようにしている。(12)はバーナ(9a)からの燃焼排ガスを排出する燃焼排ガス配管である。
【0045】
そして、この改質部(9)の改質ガス出口部は改質ガス配管(11)を介して上記燃料電池(B)の水素極に接続されており、改質部(9)で生成された改質ガスを改質ガス配管(11)を経て燃料電池(B)の水素極に供給するようにしている。
【0046】
また、電池室(2)には空気を吸い込んで吐出する電動ブロア(13)が配置されている。このブロア(13)の吸込み部には、吸込み口を上記空気入口(4)近くに配置した図外の空気吸込配管が接続され、ブロア(13)の吐出部は空気吐出配管(14)を介して電池本体(8)の酸素極に、また空気吐出配管(14)から分岐した空気吐出配管(14a)を介して上記改質部(9)のバーナ(9a)にそれぞれ接続されており、ブロア(13)により空気を吸い込んで電池本体(8)の酸素極に供給するようにしている。
【0047】
上記電池本体(8)の側方には水素極排ガス水分凝縮部(17)及び酸素極排ガス水分凝縮部(18)が並んで配置されている。水素極排ガス水分凝縮部(17)は電池本体(8)の水素極と上記改質部(9)とにそれぞれ水素極排ガス配管(19)を介して接続されており、水素極から排出される水素極排ガス(水素極オフガス)を、それに含まれる水蒸気を水素極排ガス水分凝縮部(17)で凝縮させた後に改質部(9)のバーナ(9a)に供給して燃焼させ、その燃焼排ガスを燃焼排ガス配管(12)により排出するようにしている。
【0048】
一方、上記酸素極排ガス水分凝縮部(18)は、電池本体(8)の酸素極に酸素極排ガス配管(20)を介して接続されており、この酸素極排ガス水分凝縮部(18)において酸素極から排出される酸素極排ガス(酸素極オフガス)を、それに含まれる水蒸気を凝縮させた後にハウジング(1)外に排出するようにしている。
【0049】
これに対し、空気調和機(C)は、ガス冷媒を圧縮する電動タイプの圧縮機(22)、四路切換弁(23)、熱源側熱交換器(24)、膨張手段としての膨張弁(25)及び利用側熱交換器(26)をガス管(28)及び液管(29)で閉回路に接続してなる冷媒回路(30)を有する。上記熱源側熱交換器(24)は室外熱交換器を構成するもので、空気調和機(C)の冷房運転時(冷熱運転時)に上記圧縮機(22)で圧縮されたガス冷媒を後述の第1ファン(32)による空気流(F1)により冷却して液冷媒に凝縮する凝縮器として機能する一方、暖房運転時(温熱運転時)には、膨張弁(25)で膨張した液冷媒を吸熱により蒸発させる蒸発器として機能する。一方、利用側熱交換器(26)は室内熱交換器を構成するもので、空気調和機(C)の暖房運転時に圧縮機(22)からのガス冷媒を室内ファン(27)による空気流により冷却して液冷媒に凝縮する凝縮器として機能する一方、冷房運転時には、膨張弁(25)で膨張した液冷媒を吸熱により蒸発させる蒸発器として機能する。
【0050】
そして、上記膨張弁(25)、利用側熱交換器(26)(室内熱交換器)及び室内ファン(27)は室内機(C2)に配置されている。
【0051】
また、上記圧縮機(22)及び熱源側熱交換器(24)(室外熱交換器)は室外機(C1)を構成しており、これらはいずれもハウジング(1)の機器収容室(2)に収容され、そのうちの熱源側熱交換器(24)はハウジング(1)の空気調和機(C)側の空気入口(5)を塞ぐように配置されている。一方、空気調和機(C)側の空気出口(6b)には第1ファン(32)が配置されており、この第1ファン(32)の作動により、ハウジング(1)外の空気を空気入口(5)から機器収容室(2)内に吸い込んだ後に空気出口(6b)からハウジング(1)外に排出する空気流(F1)を形成して、この空気流(F1)により熱源側熱交換器(24)で冷媒を冷却するようにしている。
【0052】
さらに、上記燃料電池(B)側の空気出口(6a)には第2ファン(33)が配置されており、この第2ファン(33)の作動により、ハウジング(1)外の空気を空気入口(4)から機器収容室(2)内に吸い込んだ後に空気出口(6a)を経てハウジング(1)外に排出する上昇方向の空気流(F2)を形成し、この空気流(F2)により、改質部(9)と、電池本体(8)及び両排ガス水分凝縮部(17),(18)と後述のインバータ(36)とを順に冷却するようにしている。すなわち、上記第2ファン(33)は、空気調和機(C)の暖房運転状態で暖房負荷が所定負荷よりも小さいとき、又は冷房運転状態にあるときに作動して、燃料電池(B)の発電に伴い改質部(9)、電池本体(8)及び排ガス水分凝縮部(17),(18)で生じた廃熱を空気により放熱する放熱手段を構成している。
【0053】
そして、上記電池本体(8)の上側の機器収容室(2)には、電池本体(8)で発電された直流電力を昇圧したりヒートポンプの容量を制御するための交流電力に変換したり商用電源と同じ交流電力に変換したりするためのインバータ(36)が電池本体(8)と第2ファン(33)との間に位置するように配置され、このインバータ(36)の入力部に電池本体(8)の電力出力部が接続されている。また、インバータ(36)の出力部には、上記ブロア(13)、圧縮機(22)、第1ファン(32)及び第2ファン(33)の各モータが接続されており、電池本体(8)で発電した電力をインバータ(36)を経て直流電力又は圧縮機(22)の交流電力と異なる周波数の交流電力によりブロア(13)、圧縮機(22)及び冷却ファン(32),(33)に出力して、それらを作動させるようにしている。
【0054】
尚、圧縮機(22)以外の電力としては、直接に商用電力を利用してもよい。また、燃料電池(B)で発電できない部分負荷以下の場合や、逆に発電容量以上の負荷に対応する場合に、商用電源を利用するときには、図示しないが、整流化した後に直流電力により上記インバータ(36)に接続する。
【0055】
さらに、空気調和機(C)の暖房運転時でその暖房負荷が所定負荷以上であるときに、上記燃料電池(B)の発電に伴って電池本体(8)に生じた廃熱を回収する廃熱回収利用手段が設けられている。すなわち、(38)は、上記電池本体(8)の内部を通りかつ冷媒又は水を熱媒体とする閉回路の伝熱回路で、この伝熱回路(38)にポンプ(40)及び熱回収用熱交換器(41)が接続されている。この熱回収用熱交換器(41)には図外の温水利用機器に温水を供給するための温水回路(42)が伝熱可能に接続されており、空気調和機(C)の暖房運転状態で暖房負荷が所定負荷以上であるときに、電池本体(8)からの廃熱を伝熱回路(38)の熱媒体に伝熱させた後に熱回収用熱交換器(41)において熱媒体から温水に放熱させて温水回路(42)の温水として回収するようにしている。
【0056】
したがって、この参考形態においては、基本的に、燃料電池(B)の発電時、原料ガス配管(10)により供給された原料ガスが改質部(9)で水素リッチな改質ガスに改質され、この改質ガスは改質ガス配管(11)を経て燃料電池(B)の水素極に供給される。一方、ブロア(13)から空気吐出管(14)を介して電池本体(8)の酸素極に対し空気が供給される。そして、電池本体(8)では上記供給された改質ガス及び空気により水素極及び酸素極間に起電力が発生し、この電力はインバータ(36)を経て上記ブロア(13)及び第2ファン(33)に供給されるとともに、空気調和機(C)の圧縮機(22)及び第1ファン(32)に供給され、これらを作動させる。すなわち、燃料電池(B)で発電した電力が直接に空気調和機(C)の圧縮機(22)及び第1ファン(32)に供給されてそれらが運転される。
【0057】
そして、上記空気調和機(C)が暖房運転状態にありかつその暖房負荷が所定負荷よりも小さいとき、又は空気調和機(C)が冷房運転状態にあるときに、上記第2ファン(33)が作動し、ハウジング(1)外の空気が空気入口(4)から機器収容室(2)内に吸い込まれた後に空気出口(6a)を経てハウジング(1)外に排出される上昇方向の空気流(F2)が形成され、この空気流(F2)により改質部(9)と、電池本体(8)及び両排ガス水分凝縮部(17),(18)とインバータ(36)とが順に冷却される。このことで、燃料電池(B)の発電に伴って生じた廃熱が第2ファン(33)による空気により放熱されることとなり、電池本体(8)、改質部(9)、排ガス水分凝縮部(17),(18)、インバータ(36)が過度に昇温することはなく、特に電池本体(8)を作動温度範囲に保持して安定した発電を行うことができる。
【0058】
これに対し、空気調和機(C)が暖房運転状態にあってその暖房負荷が所定負荷以上にあるとき、燃料電池(B)の発電に伴って電池本体(8)に生じた廃熱は伝熱回路(38)の熱媒体を介して温水回路(42)の温水として回収され、この温水は温水利用機器に供給されて所定の用途に利用される。
【0059】
このように、燃料電池(B)の廃熱を温水として回収又は空気中に放熱するので、電池本体(8)等が作動温度範囲を越えて過度に昇温することはなく、電池本体(8)等を作動温度範囲に保持して安定した発電を行うことができる。
【0060】
しかも、上記空気調和機(C)の暖房運転時に暖房負荷が所定負荷以上であるときのみに燃料電池(B)の電池本体(8)の廃熱を回収し、その他のときには、廃熱を改質部(9)、両排ガス水分凝縮部(17),(18)及びインバータ(36)の各廃熱と共に第2ファン(33)による空気流(F2)により放熱するので、空気調和機(C)の冷房運転状態でも燃料電池(B)を停止させることなく運転することができる。つまり、空気調和機(C)の冷房運転時に燃料電池(B)の廃熱が余剰となったときでも、その廃熱の放熱により燃料電池(B)の発電を停止せずとも済み、空気調和機(C)の運転を継続することができる。
【0061】
そして、上記参考形態では、燃料電池(B)の電池本体(8)からの廃熱を熱回収用熱交換器(41)を介して温水として回収するようにしているが、本発明の実施形態1では、上記排ガス水分凝縮部(17),(18)からの廃熱を温水として回収するようにしており、以下の各実施形態でも同様である
【0062】
(実施形態2)
図2は本発明の実施形態2を示し(尚、以下の各実施形態では、図1と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、温水回路(42)の温水を空気調和機(C)の冷媒により加熱するようにしたものである。
【0063】
すなわち、この実施形態では、空気調和機(C)の冷媒回路(30)に分岐冷媒回路(31)が熱源側熱交換器(24)と並列に接続され、この分岐冷媒回路(31)に加熱用熱交換器(45)が接続されている。一方、温水回路(42)には分岐温水回路(43)が熱回収用熱交換器(41)と並列に接続され、この分岐温水回路(43)に上記加熱用熱交換器(45)が接続されている。そして、空気調和機(C)の冷房運転時に熱源側熱交換器(24)の直下流側の冷媒回路(30)に第1開閉弁(47)が、また同様に加熱用熱交換器(45)の直下流側の分岐冷媒回路(31)に第2開閉弁(48)がそれぞれ接続されており、暖房運転時に第1開閉弁(47)を開いて第2開閉弁(48)を閉じたときには、上記実施形態と同様に暖房運転を行うが、第1開閉弁(47)を閉じて第2開閉弁(48)を開くことで、加熱用熱交換器(45)において温水回路(42)の温水を空気調和機(C)の冷媒回路(30)の冷媒により加熱するようにしている。その他の構成は上記実施形態1と同様である。
【0064】
したがって、この実施形態においては、温水回路(42)の温水が燃料電池(B)における排ガス水分凝縮部(17),(18)からの廃熱のみならず、空気調和機(C)の冷媒によっても加熱されるので、温水回路(42)の温熱負荷に応じて温水に対する加熱性を高めることができる。
【0065】
(実施形態3)
図3は実施形態3を示し、上記実施形態2では加熱用熱交換器(45)を分岐温水回路(43)を介して熱回収用熱交換器(41)と並列に接続しているのに対し、加熱用熱交換器(45)を温水回路(42)において熱回収用熱交換器(41)と直列に接続したものである。
【0066】
すなわち、この実施形態では、上記実施形態2の如き分岐温水回路(43)は接続されておらず、加熱用熱交換器(45)は温水回路(42)において熱回収用熱交換器(41)の上流側にそれと直列に接続されている。
【0067】
また、上記加熱用熱交換器(45)と電池本体(8)の廃熱を回収する上記熱回収用熱交換器(41)との間の温水回路(42)には水素排ガス水分凝縮部(17)を通ってその熱を回収する凝縮部熱回収用熱交換器(50)が、また上記熱回収用熱交換器(41)の下流側の温水回路(42)には上記改質部(9)を通ってその熱を回収する改質部熱回収用熱交換器(51)がそれぞれ直列に接続されている。
【0068】
さらに、上記温水回路(42)において改質部熱回収用熱交換器(51)下流側には、電池本体(8)の水素極から排出されて水素極排ガス水分凝縮部(17)を経由した水素極排ガスを燃焼させる燃焼式熱交換器としてガスバーナ(52)が接続され、このガスバーナ(52)には空気吐出配管(14)から分岐した空気吐出配管(14b)が接続されており、ガスバーナ(52)において電池本体(8)の水素極から排出される水素極排ガスを燃焼させて該燃焼熱により温水回路(42)の温水を加熱するようにしている。
【0069】
以上により、加熱用熱交換器(45)、凝縮部熱回収用熱交換器(50)、熱回収用熱交換器(41)、改質部熱回収用熱交換器(51)及びガスバーナ(52)は、各々のうち温水に対する加熱温度の低い側が高い側よりも上流側になるように、換言すれば温水が流れる間に順に昇温されるように加熱温度の順(記載順)に温水回路(42)に直列に接続されている。その他は上記実施形態2と同様の構成である。尚、この実施形態3の改質部(9)は、改質反応部を加熱する必要のない部分酸化改質反応部により構成されている。
【0070】
したがって、この実施形態の場合、加熱用熱交換器(45)、凝縮部熱回収用熱交換器(50)、熱回収用熱交換器(41)、改質部熱回収用熱交換器(51)及びガスバーナ(52)が、温水に対する加熱温度の低い側が高い側よりも上流側になるように温水回路(42)に直列に接続されているので、温水が各熱交換器(45),(50),(41),(51)及びガスバーナ(52)を流れるときに次第に昇温され、利用性のある高温度の温水を回収して利用することができる。
【0071】
また、温水回路(42)の温熱負荷が一時的に増大したとき、燃料電池(B)の廃熱だけでは温水の加熱が不足するとき、低い外気温度により空気調和機(C)の加熱用熱交換器(45)での温水の加熱が不足するとき等には、ガスバーナ(52)(燃焼式熱交換器)において電池本体(8)の水素極から排出される水素極排ガスを燃焼させることで、その水素極排ガスの燃焼熱により温水を加熱することができ、その温水による温熱を安定して供給することができる。
【0072】
尚、上記実施形態3では、電池本体(8)から排出される排ガスをガスバーナ(52)で燃焼させるようにしているが、改質部(9)に供給される原料ガスをガスバーナ(52)で燃焼させて、その原料ガスの燃焼熱により温水回路(42)の温水を加熱するようにしてもよく、さらには電池本体(8)からの排ガス及び原料ガスの双方を燃焼させて温水を加熱することもできる。
【0073】
(実施形態4)
図4は実施形態4を示す。この実施形態では、上記実施形態1(参考形態1)の構成(図1参照)において、熱回収用熱交換器(41)下流側の温水回路(42)にガスバーナ(52)が熱回収用熱交換器(41)と直列に接続され、このガスバーナ(52)には、水素極排ガス水分凝縮部(17)下流側の水素極排ガス配管(19)と、原料ガス配管(10)から分岐された分岐配管(10a)と、空気吐出配管(14)から分岐した空気吐出配管(14b)とが接続されていて、ガスバーナ(52)で水素極排ガス及び原料ガスを燃焼させるようにしており、ガスバーナ(52)での水素極排ガス及び原料ガスの燃焼熱により温水回路(42)の温水を加熱するようにしている。尚、この実施形態4の改質部(9)も、改質反応部を加熱する必要のない部分酸化改質反応部により構成されている。その他の構成は実施形態1と同様であり、よって、この実施形態でも実施形態3と同様の作用効果を奏することができる。
【0074】
尚、この実施形態4において、電池本体(8)から排出される排ガスをガスバーナ(52)で燃焼させるようにしてもよく、さらには電池本体(8)からの排ガス及び原料ガスの双方を燃焼させて温水を加熱することもできる。
【0075】
(実施形態5)
図5は実施形態5を示し、上記各実施形態では、放熱手段として第2ファン(33)を設けているのに対し、この第2ファン(33)に加えて、温水回路(42)の温水から放熱させる放熱器を設けたものである。
【0076】
すなわち、この実施形態では、上記実施形態1の構成(図1参照)において、温水回路(42)に分岐温水回路(44)が熱回収用熱交換器(41)と並列に接続され、この分岐温水回路(44)にはハウジング(1)内の機器収容室(2)において第2ファン(33)及びインバータ(36)の間に配置せしめた放熱器(54)が接続されており、この放熱器(54)により温水回路(42)の温水から放熱させるようになっている。そして、放熱手段は第2ファン(33)と放熱器(54)とからなる。
【0077】
この実施形態においては、本来は燃料電池(B)の電池本体(8)の廃熱を回収するための温水回路(42)の温水から放熱器(54)により放熱させることができ、1つの温水回路(42)を用いて燃料電池(B)の廃熱の熱回収のみならず放熱をも行うことができる。
【0078】
(実施形態6)
図6は実施形態6を示し、上記実施形態5では、温水回路(42)に放熱器(54)を熱回収用熱交換器(41)と並列に設けているのに対し、放熱器を電池本体(8)の放熱回路に設けたものである。
【0079】
すなわち、この実施形態では、電池本体(8)の廃熱を伝熱する伝熱回路(38)に放熱回路としての分岐伝熱回路(39)が熱回収用熱交換器(41)と並列に分岐接続され、この熱回収用熱交換器(41)に、電池本体(8)からの廃熱を放熱する放熱器(55)が接続されている。また、伝熱回路(38)及び分岐伝熱回路(39)にはそれぞれ第3及び第4開閉弁(56),(57)が接続されており、両開閉弁(56),(57)の一方を開弁し、他方を閉弁することで、電池本体(8)からの廃熱の熱媒体による熱回収用熱交換器(41)での温水への回収とその放熱器での放熱とを切り換えるようにしている。
【0080】
したがって、この実施形態の場合、第3開閉弁(56)を開きかつ第4開閉弁(57)を閉じたときには、上記参考形態と同様に、電池本体(8)からの廃熱を熱媒体により熱回収用熱交換器(41)で温水へ回収する一方、逆に、第3開閉弁(56)を閉じかつ第4開閉弁(57)を開いたときには、電池本体(8)からの廃熱を伝熱回路(38)の熱媒体により放熱器に伝熱して放熱することができる。
【0081】
尚、この実施形態において、伝熱回路(38)を電池本体(8)の他、改質部(9)や排ガス水分凝縮部(17),(18)に接続することで、電池本体(8)、改質部(9)及び排ガス水分凝縮部(17),(18)の少なくとも1つからの廃熱を伝熱回路(38)の熱媒体により放熱器に伝熱して放熱するようにすることもできる。
【0082】
(実施形態7)
図7は実施形態7を示し、上記実施形態5の構成(図5参照)において、第2ファン(33)と第1ファン(32)とを共用一体化したものである。
【0083】
この実施形態では、ハウジング(1)上壁の略中央部には1つの空気出口(6)が開口され、この空気出口(6)には1つの共用ファン(34)が配置されており、この共用ファン(34)の作動により、ハウジング(1)外の空気を空気入口(5),(4)からハウジング(1)内に吸い込んだ後に空気出口(6)からハウジング(1)外に排出する上昇方向の2つの空気流(F1),(F2)を形成して、その一方の空気流(F1)により熱源側熱交換器(24)で冷媒を冷却する一方、他方の空気流(F2)により改質部(9)と、電池本体(8)及び両排ガス水分凝縮部(17),(18)とインバータ(36)とを順に冷却するようにしている。
【0084】
すなわち、放熱手段は、空気調和機(C)の熱源側熱交換器(24)(室外熱交換器)に空気を送るための第1ファン(32)を兼用した共用ファン(34)を有する。また、放熱器(54)は、共用ファン(34)による空気流(F1)において空気調和機(C)の熱源側熱交換器(24)(室外熱交換器)下流側に配置されている。
【0085】
したがって、この実施形態においては、放熱手段の共用ファン(34)により、燃料電池(B)のみならず空気調和機(C)の熱源側熱交換器(24)をも冷却することができ、第1ファン(32)及び第2ファン(33)を共用してコストダウン化及び省スペース化を図ることができる。
【0086】
また、放熱器(54)が、共用ファン(34)による空気流(F1)において空気調和機(C)の熱源側熱交換器(24)下流側に配置されているので、逆に、放熱器(54)を空気流(F1)の熱源側熱交換器(24)上流側に配置した場合のように、放熱器(54)から放熱された熱が空気流(F1)により熱源側熱交換器(24)に伝熱されて冷媒の温度が上昇することはない。このことから、空気調和機(C)の冷房運転時でも熱源側熱交換器(24)で冷媒から放熱させることができる。
【0087】
尚、この実施形態7において、共用ファン(34)とインバータ(36)との間に位置する放熱器(54)に加え、今1つの放熱器を温水回路(42)から並列に分岐して接続し(或いは実施形態6のように伝熱回路(38)から並列に分岐接続してもよい)、これらの放熱器に対する温水の流通(又は伝熱媒体)を開閉弁により切換可能とし、後者の放熱器を空気調和機(C)の熱源側熱交換器(24)(室外熱交換器)よりも空気入口側、つまり共用ファン(34)による空気流(F1)において空気調和機(C)の熱源側熱交換器(24)上流側に配置してもよい(共用ファン(34)とインバータ(36)との間に位置する前者の放熱器(54)は上記の如く熱源側熱交換器(24)下流側に配置される)。
【0088】
こうすると、空気調和機(C)の冷房運転時には、その熱源側熱交換器(24)下流側の放熱器(54)で燃料電池(B)における電池本体(8)の廃熱が放熱されるように温水(又は伝熱媒体)の流路を切り換えて、上記と同様に、熱源側熱交換器(24)で冷媒から放熱させることができる。
【0089】
一方、空気調和機(C)の暖房運転時には、燃料電池(B)の電池本体(8)の廃熱が熱源側熱交換器(24)上流側の放熱器で放熱されるように温水(又は伝熱媒体)の流路を切り換えればよく、このことで、その放熱器から放熱された熱が空気流(F1)により熱源側熱交換器(24)に伝熱されて冷媒の温度が上昇し、その熱交換器(24)の効率を向上させることができる。
【0090】
その場合、さらに、上記熱源側熱交換器(24)上流側に配置される放熱器を該熱源側熱交換器(24)と一体的に設ければ、上記空気調和機(C)の暖房運転時に、上流側の放熱器から放熱された熱が直接に熱源側熱交換器(24)に伝熱されるので、その効率をさらに向上させることができる。
【0091】
(実施形態8)
図8は実施形態8を示し、ヒートポンプ部として空気調和機(C)に代えて冷温水生成機(D)を設けたものである。
【0092】
すなわち、この実施形態では、ハウジング(1)内の機器収容室(2)において空気入口(5)近くには熱源側熱交換器(24)が配置されている。一方、機器収容室(2)には利用側熱交換器(26)及び膨張弁(25)が配置され、これら両熱交換器(24),(26)、膨張弁(25)、圧縮機(22)及び四路切換弁(23)は機器収容室(2)において冷媒回路(30)により閉回路に接続されて冷温水生成機(D)を構成している。
【0093】
そして、上記利用側熱交換器(26)には図外の冷温水利用機器に冷温水を供給するための水回路(61)が伝熱可能に接続されており、四路切換弁(23)を圧縮機(22)の吐出冷媒が熱源側熱交換器(24)に流れるように切り換えて冷温水生成機(D)を冷熱運転したときには、その利用側熱交換器(26)で冷媒を蒸発させて、その蒸発熱により水回路(61)に冷水を生成する一方、四路切換弁(23)を圧縮機(22)の吐出冷媒が利用側熱交換器(26)に流れるように切り換えて冷温水生成機(D)を温熱運転したときには、その利用側熱交換器(26)で冷媒を凝縮させて、その凝縮熱により水回路(61)に温水を生成するようにしている。その他の構成は上記実施形態5(図5参照)と同様である。
【0094】
したがって、この実施形態では、冷温水生成機(D)を冷熱運転したときには、その利用側熱交換器(26)により水回路(61)で冷水が生成され、この冷水は冷温水利用機器に供給されて冷水が利用される。このことにより、燃料電池(B)の電池本体(8)からの廃熱により温水回路(42)で温水を、また冷温水生成機(D)の利用側熱交換器(26)により水回路(61)で冷水をそれぞれ生成することができる。
【0095】
しかも、冷温水生成機(D)を温熱運転したときには、その利用側熱交換器(26)により水回路(61)で温水が生成され、この温水は冷温水利用機器に供給されて温水が利用される。よって、水回路(61)で冷水のみならず温水をも生成することができ、省エネルギー化を図ることができる。
【0096】
(実施形態9)
図9は実施形態9を示し、上記水回路(61)を温水回路(42)と接続したものである。すなわち、この実施形態では、水回路(61)と温水回路(42)とは利用側熱交換器(26)と熱回収用熱交換器(41)とが互いに並列接続となるように接続されて冷温水回路(62)に構成されている。そして、熱回収用熱交換器(41)に分岐された温水回路(42)には切換手段としての第5開閉弁(63)が、また利用側熱交換器(26)側に分岐された水回路(61)には同様の第6開閉弁(64)がそれぞれ接続されており、この両開閉弁(63),(64)の一方を開弁し、他方を閉弁することで、冷温水回路(62)を熱回収用熱交換器(41)又は利用側熱交換器(26)に切り換えて接続するようになっている。
【0097】
したがって、この実施形態においては、同じ冷温水回路(62)で冷水及び温水の双方が得られるようになり、回路構成をシンプルにすることができる。
【0098】
(他の実施形態)
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の他の実施形態を包含している。例えば、上記実施形態では、廃熱回収利用手段として燃料電池(B)の廃熱を回収するための温水回路(42)を設けているが、その温水回路(42)に、回収した燃料電池(B)の廃熱を温水として蓄熱する蓄熱部としての蓄熱タンクを設けてもよい。このことで、回収した燃料電池(B)の廃熱を温熱として蓄熱タンクに蓄熱できるので、その回収熱の放熱を抑制でき、省エネルギー化を図ることができる。
【0099】
また、その場合、上記蓄熱タンクに蓄熱される蓄熱量以上の余剰熱を放熱する放熱器を設けることもできる。そうすると、蓄熱タンクで蓄熱可能な蓄熱量以上の余剰熱が生じたときには、その余剰熱を放熱器で放熱して、熱の利用効率を高めることができる。また、蓄熱タンクでの温水の水質を維持でき、給湯用の湯として利用することに差し障りがない。
【0100】
さらに、蓄熱タンクに例えば空気調和機(C)の暖房運転時の熱源側熱交換器(24)等、ヒートポンプ部の吸熱用蒸発器となる熱交換器を設けるようにすると、そのヒートポンプ部で温熱を利用するときに、蓄熱タンクでの温熱を利用することができる。
【0101】
【発明の効果】
以上説明のように、請求項1の発明によると、電池本体の水素極に改質ガスを、また酸素極に酸素含有ガスをそれぞれ供給して両電極間に起電力を発生させる燃料電池と、この燃料電池で発生した電力により運転される圧縮機が接続された冷媒回路を有するヒートポンプ部とを備えた燃料電池駆動式ヒートポンプ装置として、燃料電池は、改質部及び排ガス水分凝縮部を備えるものとし、ヒートポンプ部の温熱運転状態で温熱負荷が所定負荷以上であるときに、排ガス水分凝縮部からの廃熱を廃熱回収利用手段により回収する一方、ヒートポンプ部の温熱運転状態で温熱負荷が所定負荷よりも小さいとき、又はヒートポンプ部の冷熱運転状態にあるときに、燃料電池の廃熱を放熱手段により放熱するようにしたことにより、電池本体等を作動温度範囲に保持して安定した発電を行うとともに、ヒートポンプ部の温熱運転状態で温熱負荷が所定負荷以上であるときのみに燃料電池の廃熱を回収し、その他のときには廃熱を放熱して、ヒートポンプ装置の冷熱運転状態で燃料電池を停止させることなく運転することができる。また、燃料電池の廃熱の回収効率を向上させることができる。
【0102】
請求項の発明によると、上記温水回路の温水をヒートポンプ部の冷媒回路の冷媒により加熱する加熱用熱交換器を設けたことにより、温水回路の温水を燃料電池の廃熱のみならずヒートポンプ部の冷媒によっても加熱でき、温水回路の温熱負荷に応じて温水に対する加熱性を高めることができる。
【0103】
請求項の発明によれば、上記熱回収用熱交換器及び加熱用熱交換器を、両熱交換器のうち温水に対する加熱温度の低い側が高い側よりも上流側になるように温水回路に直列に接続したことにより、温水を両熱交換器を流れるときに次第に昇温させて、利用性のある高温度の温水を回収して利用することができる。
【0104】
請求項の発明によると、電池本体から排出される排ガス及び原料ガスの少なくとも一方を燃焼させて温水回路の温水を加熱する燃焼式熱交換器を設けたことにより、温水回路の温熱負荷が一時的に増大したとき、燃料電池の廃熱だけでは温水の加熱が不足するとき、ヒートポンプ部の加熱用熱交換器での温水の加熱が不足するとき等に、燃焼式熱交換器でのガスの燃焼熱により温水を加熱することができ、その温水による温熱を安定して供給することができる。
【0105】
請求項の発明によれば、請求項の発明において、放熱手段は、温水回路の温水から放熱させる放熱器を有するものとしたことにより、燃料電池の廃熱を回収するための1つの温水回路を用いて燃料電池の廃熱の熱回収のみならず放熱をも行うことができる。
【0106】
請求項の発明によれば、請求項の発明において、放熱手段は、燃料電池の電池本体、改質部及び排ガス水分凝縮部の少なくとも1つからの廃熱を放熱器により放熱する放熱回路を備えているものとしたことにより、望ましい放熱手段が得られる。
【0107】
請求項の発明によると、請求項5又は6の発明において、放熱手段は、ヒートポンプ部の熱源側熱交換器に空気を送るためのファンを兼用したファンを有するものとしたことにより、燃料電池の廃熱の放熱のみならずヒートポンプ部の熱源側熱交換器に空気を送るためのファンを共用化してコストダウン化及び省スペース化を図ることができる。
【0108】
請求項の発明によれば、放熱器を、ファンによる空気流においてヒートポンプ部の熱源側熱交換器下流側に配置したことにより、ヒートポンプ部の冷熱運転時でも熱源側熱交換器で冷媒から放熱させることができる。
【0109】
請求項の発明によると、請求項の発明において、放熱器を、互いに切換可能に並列に接続された複数のものとして、それら複数の放熱器の一部をファンによる空気流においてヒートポンプ部の熱源側熱交換器上流側に、また残部を下流側にそれぞれ配置したことにより、ヒートポンプ部の冷熱運転時に、ヒートポンプ部の熱源側熱交換器下流側の放熱器で燃料電池の廃熱を放熱して、熱源側熱交換器で冷媒から放熱させることができる一方、ヒートポンプ部の温熱運転時には、熱源側熱交換器上流側の放熱器で燃料電池の廃熱を放熱して、その熱源側熱交換器の効率を向上させることができる。
【0110】
請求項10の発明によれば、上記熱源側熱交換器上流側に配置された放熱器を熱源側熱交換器と一体的に設けたことにより、熱源側熱交換器上流側の放熱器から放熱された熱を直接に熱源側熱交換器に伝熱して、その熱交換器の効率のより一層の向上を図ることができる。
【0111】
請求項11の発明によると、請求項の発明において、ヒートポンプ部の利用側熱交換器により冷水を生成する水回路を設けたことにより、燃料電池の廃熱により温水回路で温水を、またヒートポンプ部の利用側熱交換器により水回路で冷水をそれぞれ生成することができる。
【0112】
請求項12の発明によると、水回路は、利用側熱交換器により温水をも生成するようにしたことにより、水回路で冷水のみならず温水をも生成して、省エネルギー化を図ることができる。
【0113】
請求項13の発明によれば、上記水回路を温水回路と接続して冷温水回路に構成し、この冷温水回路を熱回収用熱交換器又は利用側熱交換器に切り換えて接続するようにしたことにより、同じ冷温水回路で冷水及び温水の双方が得られ、回路構成をシンプルにすることができる。
【0114】
請求項14の発明によると、廃熱回収利用手段に、回収した廃熱を蓄熱する蓄熱部を設けたことにより、回収した燃料電池の廃熱が放熱されるのを抑制でき、省エネルギー化を図ることができる。
【0115】
請求項15の発明によれば、上記蓄熱部に蓄熱される蓄熱量以上の余剰熱を放熱するようにしたことにより、熱の利用効率を高めることができるとともに、蓄熱部として水の蓄熱タンクを用いたときに、その蓄熱タンクでの水質を維持して給湯用の湯として利用することができる。
【0116】
請求項16の発明によると、蓄熱部にヒートポンプ部の吸熱用蒸発器となる熱交換器を設けたことにより、ヒートポンプ部で温熱を利用するときに、蓄熱部での温熱を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1及び参考形態に係る燃料電池駆動式ヒートポンプ装置の構成を示す図である。
【図2】 実施形態2を示す図1相当図である。
【図3】 実施形態3を示す図1相当図である。
【図4】 実施形態4を示す図1相当図である。
【図5】 実施形態5を示す図1相当図である。
【図6】 実施形態6を示す図1相当図である。
【図7】 実施形態7を示す図1相当図である。
【図8】 実施形態8を示す図1相当図である。
【図9】 実施形態9を示す図1相当図である。
【符号の説明】
(A) 燃料電池駆動式ヒートポンプ装置
(B) 燃料電池
(C) 空気調和機(ヒートポンプ部)
(D) 冷温水生成機(ヒートポンプ部)
(8) 電池本体
(9) 改質部
(17),(19) 排ガス水分凝縮器(排ガス水分凝縮部)
(22) 圧縮機
(24) 熱源側熱交換器
(26) 利用側熱交換器
(30) 冷媒回路
(32) 第1ファン
(33) 第2ファン(放熱手段)
(34) 共用冷却ファン(放熱手段)
(39) 分岐伝熱回路(放熱回路)
(41) 熱回収用熱交換器
(42) 温水回路
(45) 加熱用熱交換器
(52) ガスバーナ(燃焼式熱交換器)
(54),(55) 放熱器
(61) 水回路
(62) 冷温水回路
(63),(64) 開閉弁(切換手段)

Claims (16)

  1. 電池本体(8)の水素極に水素を含む改質ガスを、また酸素極に酸素を含む酸素含有ガスをそれぞれ供給して両電極間に起電力を発生させる燃料電池(B)と、
    冷媒回路(30)を有し、上記燃料電池(B)で発生した電力により少なくとも圧縮機(22)が運転されるヒートポンプ部(C),(D)とを備えた燃料電池駆動式ヒートポンプ装置であって、
    上記燃料電池(B)は、原料ガスを改質して改質ガスを生成する改質部(9)と、電池本体(8)から排出される排ガスに含まれる水蒸気を凝縮する排ガス水分凝縮部(17),(18)とを備え、
    上記ヒートポンプ部(C),(D)の温熱運転状態で温熱負荷が所定負荷以上であるときに、上記燃料電池(B)の発電に伴って生じた上記排ガス水分凝縮部(17),(18)からの廃熱を熱回収用熱交換器(41)により温水として回収する温水回路(42)からなる廃熱回収利用手段と、
    ヒートポンプ部(C),(D)の温熱運転状態で温熱負荷が所定負荷よりも小さいとき、又はヒートポンプ部(C),(D)の冷熱運転状態にあるときに、燃料電池(B)の発電に伴って生じた廃熱を放熱する放熱手段とを備えていることを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  2. 請求項の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    温水回路(42)の温水をヒートポンプ部(C),(D)の冷媒回路(30)の冷媒により加熱する加熱用熱交換器(45)を備えていることを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  3. 請求項の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    熱回収用熱交換器(41)及び加熱用熱交換器(45)は、両熱交換器(41),(45)のうち温水に対する加熱温度の低い側が高い側よりも上流側になるように温水回路(42)に直列に接続されていることを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1つの燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    電池本体(8)から排出される排ガス及び原料ガスの少なくとも一方を燃焼させて該燃焼熱により温水回路(42)の温水を加熱する燃焼式熱交換器(52)を備えていることを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  5. 請求項の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    放熱手段は、温水回路(42)の温水から放熱させる放熱器(54)を有することを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  6. 請求項の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    放熱手段は、燃料電池(B)の電池本体(8)、改質部(9)及び排ガス水分凝縮部(17),(18)の少なくとも1つからの廃熱を放熱器(55)により放熱する放熱回路(39)を備えていることを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  7. 請求項5又は6の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    放熱手段は、ヒートポンプ部(C),(D)の熱源側熱交換器(24)に空気を送るためのファンを兼用した共用ファン(34)を有することを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  8. 請求項の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    放熱器(54),(55)が共用ファン(34)による空気流(F1)においてヒートポンプ部(C),(D)の熱源側熱交換器(24)下流側に配置されていることを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  9. 請求項の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    放熱器は、互いに切換可能に並列に接続された複数のものからなり、
    上記複数の放熱器の一部が共用ファン(34)による空気流(F1)においてヒートポンプ部(C),(D)の熱源側熱交換器(24)上流側に、また残部が下流側にそれぞれ配置されていることを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  10. 請求項の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    熱源側熱交換器(24)上流側に配置された放熱器が該熱源側熱交換器(24)と一体的に設けられていることを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  11. 請求項の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    ヒートポンプ部(C),(D)の利用側熱交換器(26)により冷水を生成する水回路(61)を備えたことを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  12. 請求項11の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    水回路(61)は、利用側熱交換器(26)により温水をも生成するように構成されていることを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  13. 請求項12の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    水回路(61)と温水回路(42)とが接続されて冷温水回路(62)が構成され、
    上記冷温水回路(62)を熱回収用熱交換器(41)又は利用側熱交換器(26)に切り換えて接続する切換手段(63),(64)が設けられていることを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  14. 請求項1の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    廃熱回収利用手段は、回収した廃熱を蓄熱する蓄熱部を有することを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  15. 請求項14の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    蓄熱部に蓄熱される蓄熱量以上の余剰熱を放熱する放熱器が設けられていることを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
  16. 請求項15の燃料電池駆動式ヒートポンプ装置において、
    蓄熱部にヒートポンプ部(C),(D)の吸熱用蒸発器となる熱交換器が設けられていることを特徴とする燃料電池駆動式ヒートポンプ装置。
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