JP4659911B1 - フラックス入り線状ハンダ用溝切り供給装置 - Google Patents

フラックス入り線状ハンダ用溝切り供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フラックス入り線状ハンダのための溝切り供給装置を、上記線状ハンダに溝切り加工を確実に施すことができると共に、溝が切られた該線状ハンダを必要な分量だけ確実かつ安定的に前進及び後退させることができるようにする。
【解決手段】線状ハンダ5を移送する移送路16の一側に第1ローラ21を配設すると共に、他側に第2ローラ22を配設し、上記第1ローラ21には、その外周に上記線状ハンダ5が嵌合するガイド溝26を設け、上記第2ローラ22には、連続する刃先33aを外周に備えた溝切刃33と、等ピッチで間欠的に形成された複数の係止爪34aを外周に有する送り刃34とを、互いに密着した状態で重なり合うように設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、フラックス入りの線状ハンダに溝切り加工を施すと共に、溝切りした該線状ハンダをハンダ付け対象に向けて移送するための、フラックス入り線状ハンダ用溝切り供給装置に関するものである。
電子部品等のハンダ付けに使用する線状ハンダの内部には、溶融したハンダの表面張力を強めたり、酸化物の生成を防いでハンダの濡れ性や拡散性を高めたりする目的のため、フラックスが内蔵されている。このフラックスの融点はハンダの融点より低いため、ハンダ付け時にこて先の熱で線状ハンダが加熱されると、該フラックスが気化することにより急激に膨張して爆発のような現象を起こし、該フラックスと溶けたハンダとが周囲に飛散してプリント基板や電子部品等に付着し、不良品を発生させるという問題があった。
このような問題を解消するため、特許文献1及び2には、ハンダ付けする直前の線状ハンダの側面に回転する溝切刃でフラックスに達する深さの溝を切り込み、気化したフラックスをこの溝から逃がすことによって爆発現象を防止する技術が開示されている。これら従来技術においては、円盤形をした上記溝切刃と、外周にV字状のガイド溝を有するガイドローラとを使用し、該ガイドローラのV字溝に嵌合する線状ハンダの側面に上記溝切刃で溝を切り込むようにしている。また、上記線状ハンダの送りを、上記溝切刃で溝を切るときの摩擦力を利用して行うか、あるいは、上記ガイドローラをモータで回転させることによって行うようにしている
特開2003−200290 特開2007−290026
ところが、上記従来の技術では、上記線状ハンダとガイドローラ又は溝切刃との間にスリップが生じ易いため、該線状ハンダを、溝切り加工を施しつつ必要な長さ分だけ安定的に移送するのは非常に困難である。
特に、ハンダ付けを自動的に行う自動ハンダ付け機においては、1つのハンダ付けポイントをハンダ付けしたあとハンダ鏝を移動させて次のハンダ付けポイントをハンダ付けするまでの間、こて先の熱で線状ハンダが溶け出さないように、該線状ハンダを一定距離(例えば3−5mm)後退させて該線状ハンダとこて先との間に断熱のための間隔を保つことが必要不可欠であるが、上記従来の技術では、一旦溝が切られた線状ハンダを後退させるのはほぼ不可能に近い。このため、上記従来の技術をそのまま自動ハンダ付け機に応用することはできない。
そこで本発明の目的は、フラックス入り線状ハンダのための溝切り供給装置を、上記線状ハンダに対して溝切り加工を確実に施すことができると共に、溝切りされた該線状ハンダを必要な分量だけ確実かつ安定的に前進及び後退させることができるように構成することにある。
上記課題を解決するため、本発明の溝切り供給装置は、フラックス入りの線状ハンダを移送する移送路の一側に該移送路と直交する第1軸線を中心に回転自在に配設された第1ローラと、上記移送路の他側に上記第1軸線と平行な第2軸線を中心に回転自在に配設された第2ローラとを有している。
上記第1ローラは、外周に上記線状ハンダが嵌合するガイド溝を有し、上記第2ローラは、上記線状ハンダの側面に溝を切り込むための溝切刃と、上記線状ハンダに係止して該線状ハンダを前進及び後退させる送り刃とを、上記第2軸線に沿って互いに隣接する位置に有している。上記溝切刃は、連続する刃先を外周に有し、上記送り刃は、一定ピッチで間欠的に形成された係止爪を外周に有している。
本発明において好ましくは、上記送り刃における上記係止爪の先端を結ぶ刃先円が、上記溝切刃の刃先で形成される刃先円より小径に形成されていることである。
また、上記溝切刃と上記送り刃とは、刃全体を相互に密着させて重なり合うように配設されていることが望ましい。
この場合、上記溝切刃と送り刃とが別々に形成されていて、該溝切刃と送り刃との互いに当接する当接面は、上記第1軸線又は第2軸線と直交する平面をなし、また、上記溝切刃と送り刃とにおける上記当接面と反対側の外表面は、刃先側に向けて次第に上記当接面に近づく方向に傾斜している構成であっても良い。
更に、上記送り刃における係止爪の先端形状は円弧形であることが望ましい。
本発明は、間欠的な係止爪を備えた送り刃で線状ハンダを移送し、連続する刃先を備えた溝切刃で該線状ハンダに溝を切り込むようにしたので、該線状ハンダを必要な分量だけ確実かつ安定的に移送することができると共に、該線状ハンダに対して確実に溝切り加工を施すことができる。特に、一旦溝が切られたあとの線状ハンダも、上記送り刃によって必要な分量だけ確実に後退させることができる。
また、第2ローラに上記送り刃と溝切刃とを両方設け、この第2ローラに線状ハンダの送り機能と溝切り機能との両方の機能を持たせたことにより、溝切り供給装置を非常に簡単かつ合理的な設計構造とすることができる。
本発明に係る溝切り供給装置の実施形態の全体構成を示す側面図である。 図1の平面図である。 図2の要部の拡大図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図3の2つのローラが相対する部分を拡大して示す部分拡大断面図である。 図5のVI−VI線に沿った拡大断面図である。 第2ローラを構成する溝切りローラの側面図である。 図7の下面図である。 図7の要部拡大断面図である。 第2ローラを構成する送りローラの側面図である。 図10の上面図である。 図10の要部拡大断面図である。 本発明の溝切り供給装置によって線状ハンダの側面に連続する溝と間欠的な窪みとが形成された状態を示す部分側面図である。
図1及び図2には、本発明に係るフラックス入り線状ハンダ用溝切り供給装置が示されている。この溝切り供給装置は、四角い箱形をしたケース1を有し、このケース1の一端から延出するアーム2の先端にリール装着軸3が回転自在に取り付けられ、このリール装着軸3に、中心部にフラックス6(図5及び図6参照)が充填されている線状ハンダ5を巻いたハンダリール4が装着されるようになっている。
上記ケース1の1つの面(図1では上面)には、蓋板10と台板11とが重ねて固定され、該台板11上に間隔を置いて取り付けられた2つのノズル取付部材12,13の一方と他方とに、上記ハンダリール4から繰り出された線状ハンダ5をハンダ導入口14aから導入する入口ノズル14と、該入口ノズル14から送られた線状ハンダ5をハンダ導出口15aからハンダ付け対象に向けて導出する出口ノズル15とが、それぞれ取り付けられている。
上記入口ノズル14及び出口ノズル15は、それぞれ内部に直線状のハンダ挿通孔14b,15bを有する円柱状の部材で、該ハンダ挿通孔14b,15bが互いに同心状をなすように相互間に間隔を保って配設されており、これによって上記入口ノズル14のハンダ導入口14aから出口ノズル15のハンダ導出口15aに至る部分に、上記線状ハンダ5が移送される直線状の移送路16が形成されている。
図1中の符号14cは、一方の上記ノズル取付部材12に取り付けられた送出口であって、上記入口ノズル14からの線状ハンダ5を出口ノズル15に向けて送り出すためのものである。また、符号15cは、他方の上記ノズル取付部材13に取り付けられた受入口であって、上記線状ハンダ5を出口ノズル15に受け入れるためのものである。
上記送出口14cは、上記出口ノズル15側に向けて次第に先細りをなすようにテーパーが付されており、上記入口ノズル14のハンダ導入口14aにも、入口側が広くなるようにテーパが付されている。
上記入口ノズル14と出口ノズル15との間のスペースには、図3及び図4からも分かるように、上記移送路16の左右何れか一方の側に、第1ローラ21が、該移送路16と直交する第1軸線L1を中心に回転自在なるように配設され、上記移送路16の他方の側に、上記第1ローラ21より小径の第2ローラ22が、上記第1軸線L1と平行な第2軸線L2を中心に回転自在なるように配設されている。また、上記ケース1の内部には、上記第2ローラ22を正逆方向に駆動回転させる電動モータ25が、上記蓋板10に固定された状態で収容されている。この電動モータ25は、ステッピングモータであることが望ましい。
上記第1ローラ21は、その外周に上記線状ハンダ5が嵌合するガイド溝26を有している。このガイド溝26は、図5及び図6に示すように、台形の3辺で囲まれたような溝形状をしていて、上記第1軸線L1に平行な奥壁26aと、該第1軸線L1と直交する平面からなる第1側壁26bと、上記奥壁26a側に向けて次第に溝幅が狭くなる方向に傾斜する第2側壁26cとを有している。そして、このガイド溝26内に断面円形をした上記線状ハンダ5が溝外にはみ出さない状態に嵌合し、傾斜する上記第2側壁26cにガイドされて常に奥壁26a寄りの位置を占め、この位置で該奥壁26aと第1側壁26b及び第2側壁26cとに当接して位置決めされるようになっている。
しかし、上記第1側壁26bは、第2側壁26cと同様に、溝底側に向けて次第に溝幅が狭くなる方向に傾斜していても良い。あるいは、上記ガイド溝26をV字形に形成することもできる。
上記第1ローラ21の中心には第1ローラ軸28が固定され、この第1ローラ軸28の下端が、上記台板11上に着脱自在に取り付けられたローラ支持板29に、ベアリング30を介して回転自在に取り付けられており、それによって該第1ローラ21が、進退動する上記線状ハンダ5に追随して正逆方向に従動回転するようになっている。
これに対して上記第2ローラ22は、上記線状ハンダ5の側面に溝を切るための溝切刃33と、上記線状ハンダ5に係止して該線状ハンダ5を前進及び後退させる送り刃34とを有し、これらの溝切刃33と送り刃34とが、上記第2軸線L2に沿って上下に隣接しかつ互いに密着した状態に配設されている。この第2ローラ22の具体的構成は以下の通りである。
即ち、上記第2ローラ22は、図7−図10からも分かるように、相互に当接する上側の溝切りローラ22Aと下側の送りローラ22Bとからなっている。上記溝切りローラ22Aの下端部には、リング状をした上記溝切刃33が、該溝切りローラ22Aの外周から外方に張り出した状態で一体に形成され、上記送りローラ22Bの上端部には、リング状をした上記送り刃34が、該送りローラ22Bの外周から外方に張り出した状態で一体に形成されている。なお、上記溝切りローラ22Aと送りローラ22Bとは互いに同径であるが、互いに異径であっていても良い。
上記溝切刃33は、内周側から外周側に向けて厚さを次第に薄くされることにより、外側に向けて鋭く尖った刃先33aを全周に有し、この刃先33aで上記線状ハンダ5の側面に溝36(図6及び図13参照)を連続的に切り込むものである。従って上記溝切刃33は、上記刃先33aが第2ローラ22の周方向に連続する連続刃である。
上記溝切刃33の下面即ち上記送り刃34に当接する当接面33bは、上記第2軸線L2に直角な平面である。また、該溝切刃33の上面即ち上記当接面33bと反対側の外表面33cは、刃先33a側に向けて次第に上記当接面33bに近づく方向に傾斜する傾斜面であって、円錐面状をしている。図示の例では、上記外表面33cが当接面33bとの間になす角度αは20度であるが、これ以外の角度であっても良く、その好ましい範囲は凡そ15−25度である。
なお、上記溝切りローラ22Aの下端面は、上記溝切刃33の当接面33bと同一平面内に位置している。
一方、上記送り刃34は、ギア状をした間欠刃であって、該送り刃34の周方向に等ピッチで間欠的に形成された複数の係止爪34aを有し、該係止爪34aを上記線状ハンダ5の側面に食い込ませて係止させることにより、該線状ハンダ5を前進及び後退させるものである。従って上記係止爪34aは、送り刃34がどのような回転位置にあっても少なくとも1つの係止爪34aが上記線状ハンダ5の側面に食い込んでいるようなピッチで形成されている。
上記係止爪34aの先端(刃先)形状は、角のない円弧形をしている。このような先端形状を有することにより該係止爪34aは、上記線状ハンダ5の移送時に、該線状ハンダ5の側面に滑らかに食い込むと共に滑らかに離れて該線状ハンダ5を削り取らないため、切り屑の発生が防止される。また、このような間欠的な係止爪34aの食い込みにより、上記線状ハンダ5の側面には、図13に示すように、窪み37が間欠的に形成されることになる。
上記送り刃34の上面即ち上記溝切刃33に当接する当接面34bは、上記第2軸線L2に直角な平面である。また、該送り刃34の下面即ち上記当接面34bの反対側の外表面34cは、係止爪34aの先端側に向けて次第に上記当接面34bに近づく方向に傾斜する傾斜面であり、円錐面状をしている。従って、全ての係止爪34aの下面即ち外表面34cは、一つの共通の円錐面の一部からなっている。図示の例では、上記外表面34cが当接面34bとの間になす角度βは20度であるが、これ以外の角度であっても良く、その好ましい範囲は凡そ15−25度である。
なお、上記送りローラ22Bの上端面は、上記送り刃34の当接面34bと同一平面内に位置している。
そして、上記溝切りローラ22Aと送りローラ22Bとが、上記溝切刃33と送り刃34との当接面33b,34b同士を密着させた状態で、両ローラ22A,22Bの中心孔38内に嵌合する共通の第2ローラ軸39に止め螺子で固定され、それによって上記第2ローラ22が組み立てられている。
このように、上記第2ローラ22に上記溝切刃33と送り刃34との両方を設けることにより、この第2ローラ22に線状ハンダ5に対する溝切り機能と送り機能との両方の機能を持たせることができ、この結果、溝切り供給装置を非常に簡単かつ合理的な設計構造とすることができる。
なお、上記溝切刃33と送り刃34とは、上述した場合と上下逆に配置することもできる。この場合、上記溝切りローラ22Aは、溝切刃33を上に向けて上記送りローラ22Bの下側に配置し、該送りローラ22Bは、送り刃34を下に向けて上記溝切りローラ22Aの上側に配置する。
上記第2ローラ軸39の下端は、図4に示すように、上記ローラ支持板29にベアリング40により支持されて上記ケース1内部に延出し、該下端に従動ギア41が取り付けられている。そして、この従動ギア41が、図1に示すように、上記電動モータ25の出力軸25aの先端の駆動ギア42と噛み合い、この電動モータ25によって上記第2ローラ22が、上記両ギア41,42を介して正逆方向に必要な回転角度だけ駆動回転されるようになっている。
ここで、図5から明らかなように、上記送り刃34における各係止爪34aの先端を結ぶ刃先円C2と、上記溝切刃33の刃先33aで形成される刃先円C1とは、互いに同径ではなく、上記送り刃34の刃先円C2の方が小径に形成されている。このような構成にすることで、上記係止爪34aの食い込みを浅くして線状ハンダ5の変形をより少なくすることができる。即ち、線状ハンダ5の線径が小さい(例えば1mm以下)の場合には、上記係止爪34aが食い込むことによってその部分で該線状ハンダ5が左右に押し広げられて部分的に変形し、移送に支障を来し易いが、上記の如く送り刃34の刃先円C2を小径にすることにより、線状ハンダ5の移送に有効な範囲内で上記係止爪34aの食い込みをできるだけ浅くすることができるため、線状ハンダ5の変形を移送に支障を来さない程度まで小さく抑えることができる。
そして、上記第1ローラ21と第2ローラ22とを、上記溝切刃33の刃先33aが線状ハンダ5のフラックス収容領域6aに達するような位置関係に配置することにより、上記溝切刃33で線状ハンダ5の側面に、上記フラックス収容領域6aに達する深さの溝36が切り込まれるように構成されている。
このとき、上記送り刃34における係止爪34aは、その先端が上記フラックス収容領域6aに達するような位置にあっても良いが、好ましくは、上記係止爪34aの先端が該フラックス収容領域6aに達しないような位置を占めることである。
なお、上記係止爪34aの先端即ち刃先は、上記溝切刃33の刃先33aと同程度に鋭く尖っていても良いが、図示の例では、図6から分かるように、該係止爪34aによる刃先円C2が溝切刃33の刃先円C1より小径である分だけ、該係止爪34aの刃先は溝切刃33の刃先33aより若干厚めに形成されている。
また、上記第1ローラ21と第2ローラ22とは、使用する線状ハンダの線径に合わせた位置関係に固定されていて、それらの位置を調節することができない。従って、異なる線径の線状ハンダを使用する場合には、上記ローラ支持板29を取り外し、使用したい線状ハンダの線径に合わせて両ローラ21及び22を取り付けた別のローラ支持板を取り付ける必要がある。しかし、上記第1ローラ21及び第2ローラ22の少なくとも一方の位置を線状ハンダ5の線径に合わせて調節可能とすることもできる。
図2中の符号44は、上記電動モータ25をオン・オフする操作スイッチ44であり、この操作スイッチ44をオンにすると、上記電動モータ25が正方向に回転して上記第2ローラ22が図の矢印方向に回転し、この操作スイッチ44をオフにすると、上記電動モータ25が停止して上記第2ローラ22はそのときの回転位置に停止する。
しかし、上記操作スイッチ44は、それを一方側に倒すと上記電動モータ25が正回転し、他方側に倒すと上記電動モータ25が逆回転し、中立位置にすると上記電動モータ25が停止するように構成することもできる。
上記構成を有する供給装置において、その使用を開始するときは、上記操作スイッチ44をオフにした状態で、ハンダリール4から引き出されたた線状ハンダ5の先端を、入口ノズル14のハンダ挿通孔14b内に挿通し、上記ガイド溝26内において第1ローラ21と第2ローラ22との間に送り込む。
次に、上記操作スイッチ44をオンにして上記第2ローラ22を図2及び図3の矢印方向に所要の回転角度だけ回転させることにより、上記送り刃34の係止爪34aを線状ハンダ5の側面に食い込ませて該線状ハンダ5を前進させると共に、該線状ハンダ5を出口ノズル15のハンダ挿通孔15b内に挿通させ、そのあと上記操作スイッチ44をオフにする。
そして、上記供給装置を手動のハンダ付けに使用する場合には、上記状態から上記操作スイッチ44をオン・オフ操作することによって必要量の線状ハンダ5を出口ノズル15から順次送り出し、送り出された線状ハンダ5をハンダ鏝のこて先で溶融させてハンダ付けを行う。
このとき、上記線状ハンダ5の送りは、上記第2ローラ22の送り刃34の係止爪34aが該線状ハンダ5に食い込んで係止することにより行われ、該線状ハンダ5に対する溝切りは、該第2ローラ22の溝切刃33によって行われる。これにより上記線状ハンダ5の側面には、図13に示すように、上記溝切刃33によってフラックス収容領域6aに達する深さの溝36が切り込まれると共に、上記送り刃34の食い込みによる窪み37が間欠的に形成される。また、上記第1ローラ21は、上記線状ハンダ5の移動に追随して従動回転する。
ここで、上記線状ハンダ5の送り(前進)は、主として上記送り刃34の係止爪34aによって行われるが、それと同時に、上記溝切刃33で溝を切るときの摩擦力が推力として移送方向に作用するため、線状ハンダ5の移送は非常に円滑に行われ、必要な分量の線状ハンダ5がハンダ付け対象に向けて確実かつ安定的に供給されることになる。
また、上記線状ハンダ5の側面には、上記フラックス収容領域6aに達する深さの溝36が切り込まれるため、ハンダ付け時にフラックス6がこて先に加熱されて急激に気化しても、該フラックス6は上記溝から蒸散し、爆発現象を生じることがない。
一方、上記供給装置をロボット等の自動ハンダ付け機に取り付けて自動でハンダ付けを行う場合には、最初に線状ハンダ5を出口ノズル15の先端から導出させるまでの操作を上記操作スイッチ44を使用して手動で行い、そのあとは、該操作スイッチ44をオフにしたまま、自動ハンダ付け機の制御装置で上記供給装置(電動モータ25)を自動制御しながら自動的にハンダ付けを行う。
あるいは、上記線状ハンダ5を入口ノズル14に導くまでの操作を手動で行い、それ以降の操作を上記制御装置で自動的に行うようにすることもできる。
そして、線状ハンダ5をハンダ鏝のこて先に向けて供給するときは、上記電動モータ25が正方向に所要の回転角度だけ回転することにより、上記第2ローラ22もそれに応じた回転角度だけ正方向に回転し、送り刃34で必要な分量の線状ハンダ5が正確に送り出される。送り出された線状ハンダ5は上記こて先で溶融され、ハンダ付けが行われる。
また、1つのハンダ付けポイントをハンダ付けしたあと、ロボットアーム即ちハンダ鏝を移動させて次のハンダ付けポイントをハンダ付けするまでの間、こて先の熱で線状ハンダ5が溶け出さないように該線状ハンダ5を一定距離(例えば3−5mm)後退させてこて先から離間させるときは、上記電動モータ25が逆方向に所要の回転角度だけ回転することにより、上記第2ローラ22もそれに応じた回転角度だけ逆向きに回転し、上記送り刃34によって線状ハンダ5が所要距離だけ後退させられる。
このとき、上記送り刃34における一部の係止爪34aが線状ハンダ5に食い込んで係止した状態から逆回転するから、該送り刃34と線状ハンダ5との間にスリップを生じることなく、該線状ハンダ5は必要な分量だけ正確に後退させられる。また、線状ハンダ5から既に離れている係止爪34aも、再び窪み37に嵌合、係止して線状ハンダ5を確実に後退させる。
一方、上記溝切刃33は送り刃34と一緒に回転するが、この溝切刃33は既に切られた溝36内を空回りするだけで、線状ハンダ5の後退になんら影響は及ぼさない。
上記実施形態においては、上記第2ローラ22が、溝切刃33を備えた溝切りローラ22Aと送り刃34を備えた送りローラ22Bとを相互に結合することにより形成されているが、この第2ローラ22は、1つのローラの外周に上記溝切刃33と送り刃34とを一体に備えた構成であっても良い。
あるいは、上記溝切刃33と送り刃34とを、それぞれ円板形の部材として別々に形成し、それらを重ね合わせた状態でローラなどからなる2つの固定用部材間に挟持させることで、上記第2ローラ22を形成することもできる。この場合、上記溝切刃33と送り刃34とを、1つの円板形の部材の外周に一体に形成することもできる。
また、上記実施形態では、上記送り刃34の刃先円C2を上記溝切刃33の刃先円C1より小径に形成しているが、線状ハンダ5の線径が比較的大きい(例えば1mm以上)の場合には、上記送り刃34の係止爪34aが食い込むことによる変形の割合が小さくなるため、該送り刃34の刃先円C2を、上記溝切刃33の刃先円C1と同径にすることも可能である。
更に、上記送り刃34における係止爪34aの先端形状は、必ずしも円弧状である必要はなく、一般的な平歯車の歯のような、刃先円C2に沿った刃先を有するような形状であっても良く、あるいは、鋸歯状をしていても良い。
また、上記第1ローラ21は、線状ハンダ5の移動に従って従動回転するようになっているが、上記電動モータ25で第2ローラ22に同期させて駆動回転させても良い。
5 線状ハンダ
6 フラックス
16 移送路
21 第1ローラ
22 第2ローラ
26 ガイド溝
33 溝切刃
33a 刃先
33b 当接面
33c 外表面
34 送り刃
34a 係止爪
34b 当接面
34c 外表面
L1 第1軸線
L2 第2軸線
C1 (溝切刃の)刃先円
C2 (送り刃の)刃先円

Claims (5)

  1. フラックス入りの線状ハンダを移送する移送路の一側に該移送路と直交する第1軸線を中心に回転自在に配設された第1ローラと、上記移送路の他側に上記第1軸線と平行な第2軸線を中心に回転自在に配設された第2ローラとを有し、
    上記第1ローラは、外周に上記線状ハンダが嵌合するガイド溝を有し、
    上記第2ローラは、上記線状ハンダの側面に溝を切り込むための溝切刃と、上記線状ハンダに係止して該線状ハンダを前進及び後退させる送り刃とを、上記第2軸線に沿って互いに隣接する位置に有し、
    上記溝切刃は、連続する刃先を外周に有し、上記送り刃は、一定ピッチで間欠的に形成された係止爪を外周に有する、
    ことを特徴とするフラックス入り線状ハンダ用溝切り供給装置。
  2. 上記送り刃における上記係止爪の先端を結ぶ刃先円は、上記溝切刃の刃先で形成される刃先円より小径であることを特徴とする請求項1に記載の溝切り供給装置。
  3. 上記溝切刃と上記送り刃とは、刃全体を相互に密着させて重なり合うように配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の溝切り供給装置。
  4. 上記溝切刃と送り刃とは別々に形成されていて、該溝切刃と送り刃との互いに当接する当接面は、上記第1軸線又は第2軸線と直交する平面をなし、また、上記溝切刃と送り刃とにおける上記当接面と反対側の外表面は、刃先側に向けて次第に上記当接面に近づく方向に傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の溝切り供給装置。
  5. 上記送り刃における係止爪の先端形状が円弧形であることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の溝切り供給装置。
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