JP4659477B2 - 交流電動機の制御装置及びその交流電動機の制御装置を用いたエレベータの制御装置 - Google Patents

交流電動機の制御装置及びその交流電動機の制御装置を用いたエレベータの制御装置 Download PDF

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Description

この発明は、交流電動機の制御装置及びその交流電動機の制御装置を用いたエレベータの制御装置に関するものである。
商用(交流)系統から交流電力の供給を受け、直流電力に変換する電力変換システムや、変換された直流電力をインバータにより所望周波数の交流電力に変換し誘導電動機や同期電動機等の交流電動機を駆動する電動機駆動システムが一般的に用いられている。このようなシステムにおいて、交流電力を直流電力に変換する場合、或いは直流電力を交流電力に変換する場合、一般に、交流系統側に無効電力や高周波が発生するため、これらを抑制して高力率で変換するものが求められている。
このような電力変換システムにおいては、高力率に交流/直流変換が可能な高力率コンバータが用いられ、この高力率コンバータを制御するのに、電源電圧の位相を位相検出器によって検出し、その位相値を用いて回転座標系に座標変換を行い、交流電流を有効電流成分、無効電流成分に分離することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−105261号公報(段落0004、図4)
しかし、この制御において、電源電圧の位相を検出する位相検出器の検出結果に誤差が含まれている場合、適正な電源電圧位相値を測定できず、回転座標系に座標変換を行う際に軸ずれが生じ、それにより、例えば高周波電流成分の増加等、制御性能の悪化が生じるという問題がある。
この発明の第の目的は、運転時の位相補正値の変動を抑えることにより、安定した運転が実現できる電動機の制御装置を提供することを目的とするものである。
また、この発明の第の目的は、エレベータを制御する電動機の運転を安定させ、精度の高いエレベータの制御装置を提供することを目的とするものである。
この発明にかかる電動機の制御装置は、3相交流電源からの交流電力を入力し、直流電力に変換して出力するコンバータと、上記コンバータから出力される直流電力を所望周波数の交流電力に変換するインバータと、を備え、上記インバータから出力される所望周波数の交流電力により交流電動機を制御する電動機の制御装置において、上記コンバータへの3相入力電流を検出する入力電流検出器と、上記入力電流検出器からの3相入力電流を有効分電流と無効分電流とに変換する3相/2相変換器と、有効分電流指令値と上記3相/2相変換器からの有効分電流との偏差を出力する第1の減算器と、零レベルに設定した無効分電流指令値と上記3相/2相変換器からの無効分電流との偏差を出力する第2の減算器と、上記第1の減算器から出力される偏差と上記第2の減算器から出力される偏差とを基にコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値を生成する電流制御器と、上記電流制御器で生成されるコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値、及び上記3相交流電源の電圧位相値を基に上記コンバータを制御する2相/3相変換器と、上記電流制御器で生成されるコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値、及び上記3相/2相変換器からの有効分電流と無効分電流の4変数を入力変数として位相誤差値を出力する位相誤差演算装置と、上記3相交流電源の電圧位相値に上記位相誤差演算装置から出力される位相誤差値を補正する電圧位相誤差補正器と、上記交流電動機の回転速度情報と上記位相誤差演算装置から出力される位相誤差値を入力とし、上記電圧位相誤差補正器に入力する位相誤差値を上記交流電動機の停止中に更新する位相誤差記憶装置と、を備えたものである。
また、この発明にかかる電動機の制御装置は、3相交流電源からの交流電力を入力し、直流電力に変換して出力するコンバータと、上記コンバータから出力される直流電力を所望周波数の交流電力に変換するインバータと、を備え、上記インバータから出力される所望周波数の交流電力により交流電動機を制御する電動機の制御装置において、上記コンバータへの3相入力電流を検出する入力電流検出器と、上記入力電流検出器からの3相入力電流を有効分電流と無効分電流とに変換する3相/2相変換器と、有効分電流指令値と上記3相/2相変換器からの有効分電流との偏差を出力する第1の減算器と、零レベルに設定した無効分電流指令値と上記3相/2相変換器からの無効分電流との偏差を出力する第2の減算器と、上記第1の減算器から出力される偏差と上記第2の減算器から出力される偏差とを基にコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値を生成する電流制御器と、上記電流制御器で生成されるコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値、及び上記3相交流電源の電圧位相値を基に上記コンバータを制御する2相/3相変換器と、上記電流制御器で生成されるコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値、及び上記3相/2相変換器からの有効分電流と無効分電流の4変数を入力変数として位相誤差値を出力する位相誤差演算装置と、上記3相交流電源の電圧位相値に上記位相誤差演算装置から出力される位相誤差値を補正する電圧位相誤差補正器と、上記交流電動機の回転速度情報を入力として上記交流電動機の一定速度状態を検出し、上記交流電動機が一定速度状態の時に、上記位相誤差演算装置に演算指令を出力する一定速度検出装置と、を備えたものである。
更にまた、この発明にかかるエレベータの制御装置は、3相交流電源からの交流電力を入力し、直流電力に変換して出力するコンバータと、上記コンバータから出力される直流電力を所望周波数の交流電力に変換するインバータと、を備え、上記インバータから出力される所望周波数の交流電力により制御される交流電動機により乗りかごを駆動するエレベータの制御装置において、上記コンバータへの3相入力電流を検出する入力電流検出器と、上記入力電流検出器からの3相入力電流を有効分電流と無効分電流とに変換する3相/2相変換器と、有効分電流指令値と上記3相/2相変換器からの有効分電流との偏差を出力する第1の減算器と、零レベルに設定した無効分電流指令値と上記3相/2相変換器からの無効分電流との偏差を出力する第2の減算器と、上記第1の減算器から出力される偏差と上記第2の減算器から出力される偏差とを基にコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値を生成する電流制御器と、上記電流制御器で生成されるコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値、及び上記3相交流電源の電圧位相値を基に上記コンバータを制御する2相/3相変換器と、上記電流制御器で生成されるコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値、及び上記3相/2相変換器からの有効分電流と無効分電流の4変数を入力変数として位相誤差値を出力する位相誤差演算装置と、上記3相交流電源の電圧位相値に上記位相誤差演算装置から出力される位相誤差値を補正する電圧位相誤差補正器と、上記交流電動機の回転速度情報と、上記乗りかご内の積載物の重量を検出することにより出力される負荷情報とから、上記交流電動機の力行状態と回生状態のそれぞれの状態を判定する運転状態判定装置と、を備え、上記運転状態判定装置で判定される力行状態と回生状態のそれぞれの状態において上記位相誤差演算装置で位相誤差演算を行い上記位相誤差演算装置の出力を決定するものである。
この発明によれば、3相交流電源の電圧位相値を、演算により求められる位相誤差値により補正するので、3相交流電源の電圧位相を正確に検出することができ、制御演算に用いる回転座標系の軸ずれを防止し、制御性能の向上を図ることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる交流電動機の制御装置及びその交流電動機の制御装置を用いたエレベータの制御装置について好適な実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を説明する図で、この発明に係るコンバータの制御方法及び装置をエレベータの制御装置に適用した実施の形態を示す図である。
この図において、コンバータ1は、図2に示す三相フルブリッジのスイッチング素子で構成されており、三相交流電源2に交流リアクトル3を介して接続され、三相交流電源2の交流電圧を直流電圧に変換する。コンバータ1から出力される直流電圧は、平滑コンデンサ4で平滑され、インバータ5に入力される。インバータ5は、平滑された直流電圧を交流電圧に変換する三相フルブリッジのスイッチング素子で構成されており、コンバータ1から出力される直流電圧を所望周波数の交流電圧に変換し、その出力端子に接続された3相誘導電動機などの交流電動機6を回転駆動する。なお、交流電動機6の回転速度は、速度検出器7により検出される。
交流電動機6が回転駆動されることにより巻上機8が駆動される。この巻上機8の綱車(図示せず)にはロープ11が巻きつけられており、その一端にはエレベータの乗りかご9が接続され、反対端には乗りかご9との重量バランスをとるカウンタウエイト10が接続されている。また、乗りかご9には、この乗りかご9内の積載物の重量を検出する荷重検出装置12が装備されている。
インバータ制御装置13は、速度検出器7で検出した交流電動機6の実速度ωrと電流検出器14で検出したインバータ電流の値を使用して、交流電動機6の実速度ωrが速度パターン発生装置15からの速度指令値ωrに追従するように、インバータ5に対してPWM制御パルスを供給し、インバータ5を制御するものである。
コンバータ制御装置16は、平滑コンデンサ4の端子間電圧を一定にする制御と、三相交流電源2の力率を力行状態には+1、回生状態には−1にする制御を併せて行う装置であって、以下にその制御内容について説明する。
コンバータ制御装置16は、直流電圧指令器17から出力した平滑コンデンサ4の端子間電圧指令値Vdcと、平滑コンデンサ4の端子間電圧を検出する直流電圧検出器18から検出した平滑コンデンサ4の端子間電圧Vdcとを減算器19で減算し、その偏差ΔVdcを基に直流電圧制御器20によって有効分電流指令値iqを生成すると共に、無効分電流指令器21から零レベルに設定された無効分電流指令値idを生成する。また、コンバータ1への入力電流を検出する入力電流検出器22で検出したコンバータ1への3相入力電流値と、後述する3相交流電源3の電圧位相値θRとを基に、3相/2相変換器23を用いて有効分電流iqと無効分電流idを生成する。
上記直流電圧制御器20で生成された有効分電流指令値iqと3相/2相変換器23で生成された有効分電流iqとを減算器24で減算した偏差Δiqと、無効分電流指令器21で生成された無効分電流指令値idと3相/2相変換器23で生成された無効分電流idとを減算器25で減算した偏差Δidとを基にして、電流制御器26によってコンバータ有効分電圧指令値Vqと、コンバータ無効分電圧指令値Vdを生成する。
上記電流制御器26で生成したコンバータ有効分電圧指令値Vq、コンバータ無効分電圧指令値Vdと、3相交流電源2の電圧位相値θRとを基に2相/3相変換器27を用いて三相交流電圧指令値Vを生成し、生成した三相交流電圧指令値Vに基づきコンバータ1を制御するPWM制御パルス信号をPWM制御器28で生成する。
ここで、3相交流電源2の電圧位相値θRは、3相交流電源2の電圧位相を検出する電圧位相検出器29によって生成されるが、電圧位相検出器29の位相検出結果θR’に位相誤差値θerが含まれている場合、その誤差を零にする必要がある。このために、この実施例装置においては、電流制御器26で生成されるコンバータ無効分電圧指令値Vd、コンバータ有効分電圧指令値Vq、及び3相/2相変換器23で生成される無効分電流id、有効分電流iqの4変数を入力変数とし、位相誤差値θerを演算し、出力する位相誤差演算装置30と、3相交流電源2の電圧位相を検出する電圧位相検出器29から出力される位相値θR’に位相誤差演算装置30から出力された位相誤差値θerを補正する電圧位相誤差補正器31とを備えている。
上記位相誤差演算装置30と、電圧位相誤差補正器31とを備えることにより、3相交流電源2の電圧位相の検出誤差を零にでき、制御に用いられる回転座標系の軸ずれを防止でき、制御性能の向上、例えば高周波電流成分の低減等、が実現できるのであるが、次に、この位相誤差演算装置30、及び電圧位相誤差補正器31の動作、作用について説明する。
まず、位相誤差演算装置30について説明する。位相誤差演算装置30は、コンバータ無効分電圧指令値Vd、コンバータ有効分電圧指令値Vq、及び3相/2相変換器23で生成される無効分電流id、有効分電流iqの4変数を入力変数として位相誤差値θerを出力する装置であり、その原理を説明すると次のとおりである。
即ち、交流リアクトル3の抵抗成分を無視した場合、三相交流電源2とコンバータ1との電圧電流方程式は(1)式のようになる。
Figure 0004659477
ここで、電源電圧を(2)式として扱う。
Figure 0004659477
(1)式を回転座標系(d−q軸と呼ぶ)に座標変換を行う。変換行列〔C〕は(3)式となる。
Figure 0004659477
(1)、(2)式を(3)式により座標変換すると(4)式になる。
Figure 0004659477
ここで、位相誤差θerを含む回転座標系(d’−q’軸と呼ぶ)を考える。d−q軸座標系から、d’−q’軸座標系に変換する変換行列〔C’〕は(5)式となる。
Figure 0004659477
(4)式を(5)式により座標変換すると(6)式になる。
Figure 0004659477
(6)式から、位相誤差値θerの情報は、電源電圧成分ed’、eq’に現れていることがわかる。
次に、d’−q’軸座標系の電源電圧成分ed’、eq’の推定法について説明する。
(6)式には干渉項が含まれているので、(7)式で表す電圧信号vd1’、vq1’を考え、(7)式を用いて干渉補償を行う。
Figure 0004659477
(6)式に(7)式を代入すると、(8)式となる。
Figure 0004659477
(8)式から、コンバータ電圧指令値と、電流値の微分値とリアクトルの積が演算できると、電源電圧成分が推定できることがわかる。
(8)式から算出した電源電圧成分推定値と(6)式の関係から、位相誤差値θerは(9)式のように算出できる。
Figure 0004659477
次に、電圧位相誤差補正器31について説明する。電圧位相誤差補正器31は、電圧位相検出器29から出力される位相値θR’から、位相誤差演算装置30より出力される電源電圧の位相誤差値θerを(10)式のように減算して電源電圧位相値θRを算出する装置である。
Figure 0004659477
これにより、電源電圧の位相誤差を零にでき、制御に用いられる回転座標系の軸ずれもなくなり、制御性能の向上を図ることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について図3により説明する。図3に示す実施の形態は、交流電動機6の速度情報、例えば速度検出器7の信号と、位相誤差演算装置30の演算結果θeraを入力信号とし、位相誤差推定値を記憶する位相誤差記憶装置32を付加した点と、交流電動機6の速度情報、例えば速度検出器7の信号を入力信号とし、交流電動機6の一定速度状態を観察する一定速度検出装置33を位相誤差演算装置30の入力部に付加した点が、図1に示す実施の形態1の構成と異なる点である。その他の構成は図1に示す実施の形態1の構成と同じであるので説明を省略する。
ここで、位相誤差記憶装置32について説明する。図4に位相誤差記憶装置32の動作
を説明するフローチャートを示す。
位相誤差記憶装置32は、交流電動機6の速度検出器7からの回転速度情報ωrによって停止中か走行中かの判定を行い(ST1)、電圧位相誤差補正器31に入力する位相誤差信号θerを停止中に更新させる(ST2)(ST3)。
このように動作する位相誤差記憶装置32を付加することで、運転時の位相補正値の変動を抑えることができ、より安定した運転を実現できるという効果がある。
次に、一定速度検出装置33について説明する。図5に一定速度検出装置33の動作を説明するフローチャートを示す。一定速度検出装置33は、交流電動機6の速度検出器7の情報から一定速度かどうかを判定し(ST1)、一定速度の場合にのみ位相誤差演算装置30に演算指令を出力する(ST2)(ST3)。
このように動作する一定速度検出装置37を付加することで、安定した電動機9の動作でのみ位相誤差値を演算でき、より安定した値を算出できる。
ここで、位相誤差演算装置30のアルゴリズムを図6に示す。即ち、位相誤差演算装置30は、一定速度検出装置33からの演算指令が来たかどうかを判定し(ST1)、演算指令が来たときのみ、位相誤差演算を行って(ST2)、位相誤差信号θerを出力し(ST3)、その他の場合は位相誤差演算装置30から出力される信号θeraを0とする。
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1より更に制御性能の向上を図ることができ、安定した電動機の運転が実現できるという効果があるが、この効果は必ずしも位相誤差記憶装置32と一定速度検出装置33の両者を必要とするものでなく、位相誤差記憶装置32と一定速度検出装置33のいずれか一方を有することにより、両者を有するものより、若干効果は落ちるものの、初期の目的を達成できるものである。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3について図7により説明する。図7に示す実施の形態は、
交流電動機6の速度情報、例えば速度検出器7の信号と、乗りかご9内の積載物の重量を検出する荷重検出装置12から出力される負荷情報Wを入力信号とし、位相誤差演算装置30に力行状態または回生状態を出力する運転状態判定装置34を付加した点が、図3に示す実施の形態2と異なる点である。その他の構成は図2に示す実施の形態2の構成と同じであるので説明を省略する。
ここで、運転状態判定装置34について説明する。運転状態判定装置34における力行状態、回生状態の判定は、交流電動機6の速度検出器7から回転速度情報ωrと、乗りかご9内の積載物の重量を検出する荷重検出装置12から出力される負荷情報Wを用いて行う。
次に、位相誤差演算装置30のアルゴリズムを図8に示す。即ち、位相誤差演算装置30は、実施の形態2の場合と同様に、一定速度検出装置33からの演算指令が来たかどうかを判定し(ST1)、演算指令が来たときのみ、位相誤差演算を行う(ST2)(ST3)。この実施の形態3の場合は、力行状態かどうかを判定し(ST4)、力行状態の位相誤差算出値をθera1(ST5)、回生状態の位相誤差算出値をθera2(ST6)というように、力行、回生状態毎に位相誤差値を保存できるようにしておき、平均化を行うことにより(ST7)、位相誤差値θeraを決定する。
実施の形態3に示す装置は、以上のように動作する運転状態判定装置34を実施の形態2に示す装置に付加することで、力行状態、回生状態における位相誤差推定値を加味できるため、実施の形態2より更に制御性能の向上が図られ、安定した電動機の運転が実現でき、精度の高い安定したエレベータの制御装置を得ることができる。
以上のように、この発明にかかる交流電動機の制御装置及びエレベータの制御装置においては、交流電動機の安定制御を行うことができ、産業上の利用可能性は大なるものである。
この発明の実施の形態1の要部構成を示す制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1によるコンバータを示す構成図である。 この発明の実施の形態2の要部構成を示す制御ブロック図である。 実施の形態2における位相誤差記憶装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2における一定速度検出装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2における位相誤差演算装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3の要部構成を示す制御ブロック図である。 実施の形態3における位相誤差演算装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 コンバータ 2 三相交流電源
3 交流リアクトル 4 平滑コンデンサ
5 インバータ 6 交流電動機
7 速度検出器 8 巻上機
9 乗りかご 10 カウンタウエイト
11 ロープ 12 荷重検出装置
13 インバータ制御装置 14 電動機電流検出器
15 速度パターン発生装置 16 コンバータ制御装置
17 直流電圧指令器 18 直流電圧検出器
19,24,25 減算器 20 直流電圧制御器
21 無効分電流指令器 22 入力電流検出器
23 3相/2相変換器 26 電流制御器
27 2相/3相変換器 28 PWM制御器
29 電圧位相検出器 30 位相誤差演算装置
31 電圧位相誤差補正器 32 位相誤差記憶装置
33 一定速度検出器 34 運転状態判定装置

Claims (5)

  1. 3相交流電源からの交流電力を入力し、直流電力に変換して出力するコンバータと、上記コンバータから出力される直流電力を所望周波数の交流電力に変換するインバータと、を備え、上記インバータから出力される所望周波数の交流電力により交流電動機を制御する電動機の制御装置において、
    上記コンバータへの3相入力電流を検出する入力電流検出器と、
    上記入力電流検出器からの3相入力電流を有効分電流と無効分電流とに変換する3相/2相変換器と、
    有効分電流指令値と上記3相/2相変換器からの有効分電流との偏差を出力する第1の減算器と、
    零レベルに設定した無効分電流指令値と上記3相/2相変換器からの無効分電流との偏差を出力する第2の減算器と、
    上記第1の減算器から出力される偏差と上記第2の減算器から出力される偏差とを基にコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値を生成する電流制御器と、
    上記電流制御器で生成されるコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値、及び上記3相交流電源の電圧位相値を基に上記コンバータを制御する2相/3相変換器と、
    上記電流制御器で生成されるコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値、及び上記3相/2相変換器からの有効分電流と無効分電流の4変数を入力変数として位相誤差値を出力する位相誤差演算装置と、
    上記3相交流電源の電圧位相値に上記位相誤差演算装置から出力される位相誤差値を補正する電圧位相誤差補正器と、
    上記交流電動機の回転速度情報と上記位相誤差演算装置から出力される位相誤差値を入力とし、上記電圧位相誤差補正器に入力する位相誤差値を上記交流電動機の停止中に更新する位相誤差記憶装置と、を備えたことを特徴とする交流電動機の制御装置。
  2. 3相交流電源からの交流電力を入力し、直流電力に変換して出力するコンバータと、上記コンバータから出力される直流電力を所望周波数の交流電力に変換するインバータと、を備え、上記インバータから出力される所望周波数の交流電力により交流電動機を制御する電動機の制御装置において、
    上記コンバータへの3相入力電流を検出する入力電流検出器と、
    上記入力電流検出器からの3相入力電流を有効分電流と無効分電流とに変換する3相/2相変換器と、
    有効分電流指令値と上記3相/2相変換器からの有効分電流との偏差を出力する第1の減算器と、
    零レベルに設定した無効分電流指令値と上記3相/2相変換器からの無効分電流との偏差を出力する第2の減算器と、
    上記第1の減算器から出力される偏差と上記第2の減算器から出力される偏差とを基にコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値を生成する電流制御器と、
    上記電流制御器で生成されるコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値、及び上記3相交流電源の電圧位相値を基に上記コンバータを制御する2相/3相変換器と、
    上記電流制御器で生成されるコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値、及び上記3相/2相変換器からの有効分電流と無効分電流の4変数を入力変数として位相誤差値を出力する位相誤差演算装置と、
    上記3相交流電源の電圧位相値に上記位相誤差演算装置から出力される位相誤差値を補正する電圧位相誤差補正器と、
    上記交流電動機の回転速度情報を入力として上記交流電動機の一定速度状態を検出し、上記交流電動機が一定速度状態の時に、上記位相誤差演算装置に演算指令を出力する一定速度検出装置と、を備えたことを特徴とする交流電動機の制御装置。
  3. 上記交流電動機の回転速度情報を入力として上記交流電動機の一定速度状態を検出し、上記交流電動機が一定速度状態の時に、上記位相誤差演算装置に演算指令を出力する一定速度検出装置を備えたことを特徴とする請求項に記載の交流電動機の制御装置。
  4. 3相交流電源からの交流電力を入力し、直流電力に変換して出力するコンバータと、上記コンバータから出力される直流電力を所望周波数の交流電力に変換するインバータと、を備え、上記インバータから出力される所望周波数の交流電力により制御される交流電動機により乗りかごを駆動するエレベータの制御装置において、
    上記コンバータへの3相入力電流を検出する入力電流検出器と、
    上記入力電流検出器からの3相入力電流を有効分電流と無効分電流とに変換する3相/2相変換器と、
    有効分電流指令値と上記3相/2相変換器からの有効分電流との偏差を出力する第1の減算器と、
    零レベルに設定した無効分電流指令値と上記3相/2相変換器からの無効分電流との偏差を出力する第2の減算器と、
    上記第1の減算器から出力される偏差と上記第2の減算器から出力される偏差とを基にコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値を生成する電流制御器と、
    上記電流制御器で生成されるコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値、及び上記3相交流電源の電圧位相値を基に上記コンバータを制御する2相/3相変換器と、
    上記電流制御器で生成されるコンバータ有効分電圧指令値とコンバータ無効分電圧指令値、及び上記3相/2相変換器からの有効分電流と無効分電流の4変数を入力変数として位相誤差値を出力する位相誤差演算装置と、
    上記3相交流電源の電圧位相値に上記位相誤差演算装置から出力される位相誤差値を補正する電圧位相誤差補正器と、
    上記交流電動機の回転速度情報と、上記乗りかご内の積載物の重量を検出することにより出力される負荷情報とから、上記交流電動機の力行状態と回生状態のそれぞれの状態を判定する運転状態判定装置と、を備え、
    上記運転状態判定装置で判定される力行状態と回生状態のそれぞれの状態において上記位相誤差演算装置で位相誤差演算を行い上記位相誤差演算装置の出力を決定することを特徴とするエレベータの制御装置。
  5. 上記交流電動機の回転速度情報を入力として上記交流電動機の一定速度状態を検出し、上記交流電動機が一定速度状態の時に、上記位相誤差演算装置に演算指令を出力する一定速度検出装置、及び/又は上記交流電動機の回転速度情報と上記位相誤差演算装置から出力される位相誤差値を入力とし、上記電圧位相誤差補正器に入力する位相誤差値を上記交流電動機の停止中に更新する位相誤差記憶装置、を備えたことを特徴とする請求項に記載のエレベータの制御装置。
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