JP4659183B2 - 脂肪族置換アミノピリジニウム誘導体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脂肪族置換アミノピリジニウム誘導体に関する。特に本発明は、液晶化合物の配向傾斜角を制御できる脂肪族置換アミノピリジニウム誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶化合物は液晶層を形成すると、条件によって液体のような流動性と結晶のような規則的な分子配列とを示す。液晶化合物には、液晶表示装置を含む様々な用途(液晶デバイス)がある。いずれの用途においても、液晶化合物の分子配列(配向)制御が重要である。
液晶の配向には、ホメオトロピック配向、ホモジニアス配向、ティルト配向、ハイブリッド配向、ツイスト配向、プレーナ配向、フォーカルコニック配向の7種類が知られている(液晶の基礎と応用、工業調査会出版(1991年)記載)。
【0003】
液晶の配向は、一般に液晶の種類と配向処理とによって決定される。従来の配向処理(液晶の基礎と応用、工業調査会出版(1991年)記載)は、基板表面に対して実施する。配向処理には、様々な方法が提案されており、例えば、垂直、あるいは平行配向させる方法として、Appl. Phys. Lett.誌、第27巻、268頁(1975年)、 Appl. Phys. Lett.誌、第29巻、67頁(1976年)、 Appl. Phys. Lett.誌、第22巻、111頁(1973年)等にはカルボン酸クロム錯体や有機シラン等の配向剤を基板面に化学吸着させる方法、 応用物理誌、第43巻、18頁(1974年)、 Phys. Rev. Lett.誌、第25巻、67頁(1976年)等には配向剤を基板面に物理吸着させる方法、Appl. Phys. Lett.誌、第24巻、297頁(1974年)等には低分子量物質をプラズマ放電で基板面に重合付着させる方法、J. Appl. Phys. 誌、第47、1270頁(1976年)等には高分子量物質を高電界の作用で基板面に重合付着させる方法が開示されている。次に、傾斜平行配向させる方法として Appl. Phys. Lett.誌、第25巻、479頁(1974年)等には基板面に斜めの角度から酸化珪素等の酸化物を蒸着させる斜め蒸着法が、傾斜垂直配向させる方法として前記の斜め蒸着法と垂直配向剤を併用する方法が開示されている。傾斜垂直配向させる方法としては、他に基板面を回転させながら斜めの角度から酸化珪素等の酸化物を蒸着させる斜め蒸着法が第6回液晶討論会要旨集、96頁(1980年)に開示されている。
【0004】
以上のように様々な配向技術が提案され、液晶性化合物を傾斜配向させる技術も開示されている。しかしながら、傾斜角の制御という観点からはいずれも十分ではなく、容易に液晶性化合物の配列傾斜角を制御できる傾斜角制御剤の開発が望まれていた。
【0005】
本発明の化合物と構造的に関連する化合物としては、WO9840375号、 WO9733882号、米国特許4978659号には、側鎖末端にジメチルアミノピリジウム基を有する1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプタン誘導体が医薬用途として開示されている。しかしながら、これらの刊行物には本発明の化合物は何ら具体的に開示も示唆されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、容易に液晶性化合物の配列傾斜角を制御できる化合物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記式(Ia)で表される脂肪族置換アミノピリジニウム誘導体を提供する。
【0008】
【化3】
Figure 0004659183
【0009】
[式中、L1 は、炭素原子数が1乃至20の二価の連結基であり;R1 およびR2 は、それぞれ独立に、炭素原子数が1乃至8の脂肪族基であるか、あるいは、R1 とR2 とが結合して含窒素複素環を形成し;Xは、アニオンであり;そして、Zは、カルボキシル、フェニル、シアノ置換フェニル、ハロゲン置換フェニル、ニトロ置換フェニル、炭素原子数が1乃至10のアルキル基で置換されたフェニル、炭素原子数が1乃至10のアルコキシ基で置換されたフェニル、炭素原子数が1乃至10のアルキル基、炭素原子数が1乃至10のアルコキシ基、炭素原子数が2乃至11のアルコキシカルボニル基、炭素原子数が7乃至13のアリールオキシカルボニル基、炭素原子数が4乃至13のアルコキシカルボニルビニル基または炭素原子数が9乃至15のアリールオキシカルボニルビニル基である]。
また、本発明は、下記式(IIa)で表される脂肪族置換アミノピリジニウム誘導体も提供する。
【0010】
【化4】
Figure 0004659183
【0011】
[式中、L2 は、炭素原子数が1乃至20のアルキレン基であるか、あるいは、アルキレン基と−O−、−S−、−CO−、−SO2 −、−NR−、アルケニレン基、アルキニレン基またはアリーレン基との組み合わせからなる炭素原子数が1乃至20の二価の連結基であって、Rは、水素原子または炭素原子数が1乃至6のアルキル基であり;R3 およびR4 は、それぞれ独立に、炭素原子数が1乃至8の脂肪族基であるか、あるいは、R3 とR4 とが結合して含窒素複素環を形成し;Xは、アニオンであり;そして、Zは、カルボキシル、フェニル、p−シアノ置換フェニル、p−ハロゲン置換フェニル、p−ニトロ置換フェニル、p位が炭素原子数が1乃至10のアルキル基で置換されたフェニル、p位が炭素原子数が1乃至10のアルコキシ基で置換されたフェニル、炭素原子数が1乃至10のアルキル基、炭素原子数が1乃至10のアルコキシ基、炭素原子数が2乃至11のアルコキシカルボニル基、炭素原子数が7乃至13のアリールオキシカルボニル基、炭素原子数が4乃至13のアルコキシカルボニルビニル基または炭素原子数が9乃至15のアリールオキシカルボニルビニル基である]。
さらに、本発明は、下記式(Ib)で表される脂肪族置換アミノピリジニウム誘導体も提供する。
【0012】
【化5】
Figure 0004659183
【0013】
[式中、L1 は、炭素原子数が1乃至20の二価の連結基であり;R1 およびR2 は、それぞれ独立に、炭素原子数が1乃至8の脂肪族基であるか、あるいは、R1 とR2 とが結合して含窒素複素環を形成し;Xは、アニオンであり;そして、Yは、炭素原子数が4乃至20のフッ素置換アルキル基、3箇所以上で分岐している炭素原子数が6乃至30のアルキル基またはステロイド構造を含む脂肪族基である]。
さらにまた、本発明は、下記式(IIb)で表される脂肪族置換アミノピリジニウム誘導体も提供する。
【0014】
【化6】
Figure 0004659183
【0015】
[式中、L3 は、炭素原子数が1乃至20のアルキレン基であるか、あるいは、アルキレン基と−O−、−S−、−CO−、−SO2 −、−NR−、アルケニレン基、アルキニレン基またはアリーレン基との組み合わせからなる炭素原子数が1乃至20の二価の連結基であって、Rは、水素原子または炭素原子数が1乃至6のアルキル基であり;R3 およびR4 は、それぞれ独立に、炭素原子数が1乃至8の脂肪族基であるか、あるいは、R3 とR4 とが結合して含窒素複素環を形成し;Xは、アニオンであり;そして、Yは、炭素原子数が4乃至20のフッ素置換アルキル基、3箇所以上で分岐している炭素原子数が6乃至30のアルキル基またはステロイド構造を含む脂肪族基である]。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明者は、研究の結果、液晶性化合物の配列傾斜角を容易に制御する機能を有する化合物として、下記式(Ia)または(Ib)で表される脂肪族置換アミノピリジニウム誘導体を見いだした。
【0017】
【化7】
Figure 0004659183
【0018】
式(Ia)において、L1 は、炭素原子数が1乃至20の二価の連結基である。L1 は、アルキレン基と−O−、−S−、−CO−、−SO2 −、−NR−、アルケニレン基、アルキニレン基またはアリーレン基との組み合わせからなる炭素原子数が1乃至20の二価の連結基であることが好ましい。Rは、水素原子または炭素原子数が1乃至6のアルキル基である。L1 が組み合わせからなる二価の連結基の場合、組み合わせの最もベンゼン環側が−O−または−S−であることが好ましく、−O−であることが特に好ましい。
【0019】
以下に、連結基の例を示す。左側がベンゼン環に結合し、右側がピリジニウム環に結合する。
L1:−O−アルキレン基−
L2:−O−アルキレン基−O−CO−アルキレン基−
L3:−O−CO−アルキレン基−
【0020】
式(Ia)において、R1 およびR2 は、それぞれ独立に、炭素原子数が1乃至8の脂肪族基であるか、あるいは、R1 とR2 とが結合して含窒素複素環を形成し。
脂肪族基は、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基および置換アルキニル基を含む。環状脂肪族基よりも鎖状脂肪族基の方が好ましい。
1 およびR2 は、それぞれ独立に、アルキル基、置換アルキル基、アルケニル基または置換アルケニル基であることが好ましく、アルキル基または置換アルキル基であることがさらに好ましく、アルキル基であることが最も好ましい。
1 およびR2 の炭素原子数は、1乃至7であることが好ましく、1乃至5であることがさらに好ましく、1乃至4であることが最も好ましい。
脂肪族基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、n−ブチル、sec-ブチル、t−ブチル基、シクロブチル基、シクロプロピルメチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシルおよびn−ヘプチルが含まれる。
1 とR2 とが結合して形成する含窒素複素環は、5員環または6員環であることが好ましい。
【0021】
式(Ia)において、Xは、アニオンである。アニオンの例には、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン、p−トルエンスルホニウムイオンおよびベンゼンスルホニウムイオンが含まれる。
【0022】
式(Ia)において、Zは、カルボキシル、フェニル、シアノ置換フェニル、ハロゲン置換フェニル、ニトロ置換フェニル、炭素原子数が1乃至10のアルキル基で置換されたフェニル、炭素原子数が1乃至10のアルコキシ基で置換されたフェニル、炭素原子数が1乃至10のアルキル基、炭素原子数が1乃至10のアルコキシ基、炭素原子数が2乃至11のアルコキシカルボニル基、炭素原子数が7乃至13のアリールオキシカルボニル基、炭素原子数が4乃至13のアルコキシカルボニルビニル基または炭素原子数が9乃至15のアリールオキシカルボニルビニル基である。カルボキシル、フェニル、シアノ置換フェニル、ハロゲン置換フェニル、ニトロ置換フェニル、炭素原子数が1乃至10のアルキル基で置換されたフェニル、炭素原子数が1乃至10のアルコキシ基で置換されたフェニル、炭素原子数が2乃至11のアルコキシカルボニル基、炭素原子数が7乃至13のアリールオキシカルボニル基、炭素原子数が4乃至13のアルコキシカルボニルビニル基または炭素原子数が9乃至15のアリールオキシカルボニルビニル基が好ましい。
上記アリールオキシカルボニル基およびアリールオキシカルボニルビニル基のアリール部分は、置換基を有していてもよい。置換基の例には、シアノ、ハロゲン原子、ニトロ、炭素原子数が1乃至7のアルキル基、炭素原子数が1乃至7のアルコキシ基および炭素原子数が6乃至12のアリール基が含まれる。
【0023】
下記式(IIa)で表される脂肪族置換アミノピリジニウム誘導体が特に好ましい。
【0024】
【化8】
Figure 0004659183
【0025】
式(IIa)において、L2 は、炭素原子数が1乃至20のアルキレン基であるか、あるいは、アルキレン基と−O−、−S−、−CO−、−SO2 −、−NR−、アルケニレン基、アルキニレン基またはアリーレン基との組み合わせからなる炭素原子数が1乃至20の二価の連結基である。Rは、水素原子または炭素原子数が1乃至6のアルキル基である。
式(IIa)において、R3 およびR4 は、それぞれ独立に、炭素原子数が1乃至8の脂肪族基であるか、あるいは、R3 とR4 とが結合して含窒素複素環を形成する。
式(IIa)において、Xは、アニオンである。
式(IIa)において、Zは、カルボキシル、フェニル、p−シアノ置換フェニル、p−ハロゲン置換フェニル、p−ニトロ置換フェニル、p位が炭素原子数が1乃至10のアルキル基で置換されたフェニル、p位が炭素原子数が1乃至10のアルコキシ基で置換されたフェニル、炭素原子数が1乃至10のアルキル基、炭素原子数が1乃至10のアルコキシ基、炭素原子数が2乃至11のアルコキシカルボニル基、炭素原子数が7乃至13のアリールオキシカルボニル基、炭素原子数が4乃至13のアルコキシカルボニルビニル基または炭素原子数が9乃至15のアリールオキシカルボニルビニル基である。
【0026】
【化9】
Figure 0004659183
【0027】
式(Ib)において、L1 は、炭素原子数が1乃至20の二価の連結基である。連結基の定義および例は、式(Ia)のL1 と同様である。
式(Ib)において、R1 およびR2 は、それぞれ独立に、炭素原子数が1乃至8の脂肪族基であるか、あるいは、R1 とR2 とが結合して含窒素複素環を形成する。脂肪族基および含窒素複素環の定義および例は、式(Ia)のR1 およびR2 と同様である。
式(Ib)において、Xは、アニオンである。アニオンの定義および例は、式(Ia)のXと同様である。
【0028】
式(Ib)において、Yは、炭素原子数が4乃至20のフッ素置換アルキル基、3箇所以上で分岐している炭素原子数が6乃至30のアルキル基またはステロイド構造を含む脂肪族基である。
フッ素置換アルキル基の炭素原子数は、4乃至10であることが好ましい。アルキル基の水素原子がフッ素原子に置換されている割合は、50乃至100モル%であることが好ましく、80乃至100モル%であることがさらに好ましい。
3箇所以上で分岐しているアルキル基の例には、テトラメチルヘキサデシル(例、3,7,11,15−テトラメチルヘキサデシル)およびトリメチルドデシル(例、3,7,11−トリメチルドデデシル)が含まれる。
ステロイド構造とは、シクロペンタノヒドロフェナントレン環構造またはその環の結合の一部が二重結合となっている環構造を意味する。環状構造として、ステロイド構造の誘導体(例、スチグマステリル、β−シトステリル、デヒドロキシコレステル)が含まれていてもよい。
【0029】
下記式(IIb)で表される脂肪族置換アミノピリジニウム誘導体が特に好ましい。
【0030】
【化10】
Figure 0004659183
【0031】
式(IIb)において、L3 は、炭素原子数が1乃至20のアルキレン基であるか、あるいは、アルキレン基と−O−、−S−、−CO−、−SO2 −、−NR−、アルケニレン基、アルキニレン基またはアリーレン基との組み合わせからなる炭素原子数が1乃至20の二価の連結基である。Rは、水素原子または炭素原子数が1乃至6のアルキル基である。
式(IIb)において、R3 およびR4 は、それぞれ独立に、炭素原子数が1乃至8の脂肪族基であるか、あるいは、R3 とR4 とが結合して含窒素複素環を形成する。
式(IIb)において、Xは、アニオンである。
式(IIb)において、Yは、炭素原子数が4乃至20のフッ素置換アルキル基、3箇所以上で分岐している炭素原子数が6乃至30のアルキル基またはステロイド構造を含む脂肪族基である。
【0032】
以下に、式(Ia)または(Ib)で表される化合物の具体例を示す。
【0033】
【化11】
Figure 0004659183
【化12】
Figure 0004659183
【0034】
【化13】
Figure 0004659183
【化14】
Figure 0004659183
【0035】
【化15】
Figure 0004659183
【0036】
【化16】
Figure 0004659183
【0037】
【化17】
Figure 0004659183
【0038】
【化18】
Figure 0004659183
【0039】
【化19】
Figure 0004659183
【0040】
【化20】
Figure 0004659183
【0041】
式(Ia)で表される化合物は、以下に述べる方法で合成できる。
最初に、下記式(V)で表される化合物を有機溶媒に溶解し、下記式(VI)で示される化合物を塩基存在下に反応させて、下記式(VII)で示される化合物を合成する。
【0042】
(V) Z−Ph−Y1
式中、Zは式(Ia)と同じ定義を有し、Phはフェニレンであり、Y1 は酸素原子または硫黄原子である。
【0043】
(VI) X−L1 −X
式中、L1 は式(Ia)と同じ定義を有し、Xは離脱して式(Ia)のXとなる離脱基である。
【0044】
(VII) Z−Ph−Y1 −L1 −X
式中、Z、Ph、Y1 、L1 およびXは、それぞれ前記と同じ定義を有する。
【0045】
上記有機溶媒の例には、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジクロロメタンおよびアセトニトリルが含まれる。
上記塩基の例には、炭酸カリウムおよびトリエチルアミンが含まれる。式(IV)の化合物は、1.5当量以上用いることが好ましい。反応温度は、通常−20℃から用いる溶媒の沸点である。反応は、還流条件であることが好ましい。反応時間は通常10分〜3日間であり、好ましくは1時間から1日間である。
【0046】
次に、得られた式(VII)の化合物と下記式(VIII)で示される化合物とを有機溶媒中で反応させて、式(Ia)で示される化合物を製造することができる。
【0047】
(VIII) Pr−NR1 2
式中、Prは、ピリジニウム基であり、R1 およびR2 は、式(I)と同じ定義を有する。
有機溶媒の例には、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジクロロメタン、クロロホルムおよびアセトニトリルが含まれる。ジクロロメタンおよびクロロホルムが好ましい。反応温度は、通常−20℃から用いる溶媒の沸点である。反応は、還流条件が好ましい。反応時間は通常10分〜3日間であり、好ましくは1時間から1日間である。
【0048】
上記式(VII)で示される化合物の代わりに、ベンゼン環上の置換基Zの適切な前駆体、あるいは保護体からなる化合物を用い、製造過程でZに変換してもよい。
式(VI)で示される化合物の代わりに、下記式(IX)で示される化合物を用いて、下記式(X)で示される化合物を合成した後に、式(VII)で示される化合物に変換してもよい。
【0049】
(IX) X11−L11
式中、L11はL1 −Xの前駆体であり、X11は離脱基である。
【0050】
(X) Z−Ph−Y1 −L11
式中、Z、Ph、Y1 およびL11は、それぞれ前記と同じ定義を有する。
【0051】
式(Ib)で表される化合物は、以下に述べる方法で合成できる。
最初に、下記式(XI)で表される化合物と、下記式(XII)で示される化合物を塩基存在下の有機溶媒中で反応させて、下記式(XIII)で示される化合物を合成する。
【0052】
(XI) Y−X12
式中、Yは式(Ib)と同じ定義を有し、X12は離脱基である。
【0053】
(XII) H−L1 −X13
式中、L1 は式(Ib)と同じ定義を有し、X13は離脱基である。
【0054】
(XIII) Y−L1 −X13
式中、Y、L1 およびX13は、それぞれ前記と同じ定義を有する。
【0055】
有機溶媒の例には、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジクロロメタンおよびアセトニトリルが含まれる。塩基の例には、炭酸カリウムおよびトリエチルアミンが含まれる。反応温度は、通常−20℃から用いる溶媒の沸点である。反応は、還流条件が好ましい。反応時間は通常10分〜3日間であり、好ましくは1時間から1日間である。
【0056】
式(XII)で示される化合物の代わりに、下記式(XIV)で示される化合物とを塩基存在下にて有機溶媒中で反応し、下記式(XV)で示される化合物を合成し、式(XIII)で示される化合物を製造こともできる。
【0057】
(XIV) H−L1 −X14
式中、L1 は、前記と同じ定義を有し、X14はX13に変換可能な基である。
【0058】
(XV) Y−L1 −X14
式中、Y、L1 およびX14は、前記と同じ定義を有する。
【0059】
式(XIII)で示される化合物と式(VIII)で示される化合物とを有機溶媒中で反応させて、式(Ib)で示される化合物を製造することができる。
有機溶媒の例とには、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジクロロメタン、クロロホルムおよびアセトニトリルが含まれる。ジクロロメタンおよびクロロホルムが好ましい。反応温度は、通常−20℃から用いる溶媒の沸点である。反応は、還流条件が好ましい。反応時間は通常10分〜3日間であり、好ましくは1時間から1日間である。
また、式(XII)あるいは式(XV)で示される化合物が容易に入手できる場合、これらの化合物を出発原料として、式(Ib)で示される化合物を製造することもできる。
【0060】
【実施例】
[実施例1]
(化合物1の合成)
1,8−ジブロモオクタン(8.72g)と2.73gの4−フェニルフェノールを75mLのアセトニトリルに溶解し、6.62gの炭酸カリウムを加えた。還流下にて4時間攪拌した後に、ろ過により不溶物を除き、ろ液にヘキサンを加えて結晶化して2.62gの4'-(8-ブロモオクチルオキシ)-4−ビフェニルを得た。
次に、得られた4'-(8-ブロモオクチルオキシ)-4−ビフェニル(1.81g)を20mLのクロロホルムに溶解し、0.61gの4−ジメチルアミノピリジンを加えて還流下にて8時間攪拌した。反応液を減圧下にて濃縮し、残留物を酢酸エチル、続いてアセトンで洗浄した後、アセトニトリルで再結晶をして1.20gの化合物1を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3) δ1.4−1.7 (m, 8H), 1.8-2.00 (m, 4H), 3.26 (s, 6H), 3.99 (t, 2H), 4.32 (t, 2H), 6.9-7.0 (m, 4H), 7.2-7.4 (m, 1H), 7.4−7.5 (m, 2H), 7.5-7.6 (m, 4H), 8.39 (d, 2H)
FAB-MS (m/e) (M―Br)+=403
【0061】
[実施例2]
(化合物2の合成)
実施例1の4−フェニルフェノールを4’−ヒドロキシ-4−ビフェニルカルボニトリルに変え、後は実施例1と同様にして化合物2を合成した。
1H-NMR (300MHz, CDCl3) δ1.4−1.7 (m, 8H), 1.8-2.00 (m, 4H), 3.20 (s, 6H), 3.93 (t, 2H), 4.28 (t, 2H), 6.9-7.0 (m, 4H), 7.4−7.5 (m, 2H), 7.5-7.7 (m, 4H), 8.35 (d, 2H)
FAB-MS (m/e) (M―Br)+=428
【0062】
[実施例3]
(化合物3の合成)
実施例1の1,8−ジブロモオクタンを1,10−ジクロロデカンに、4−フェニルフェノールを4−(4−ブロモフェニル)フェノールに、4−ジメチルアミノピリジンを4−ジエチルアミノピリジンに変え、後は実施例1と同様にして化合物3を合成した。
FAB-MS (m/e) (M―Cl)+=537
【0063】
[実施例4]
(化合物4の合成)
実施例1の1,8−ジブロモオクタンを1,3-ジヨードプロパンに、4−フェニルフェノールを4−(4−メトキシフェニル)フェノールに、4−ジメチルアミノピリジンを4−ピロリジノピリジンに変え、後は実施例1と同様にして化合物4を合成した。
FAB-MS (m/e) (M―I)+=389
【0064】
[実施例5]
(化合物5の合成)
特開平8−27284号公報、あるいは「光を制御する次世代高分子・超分子」、高分子学会編(2000年)記載の方法に準じて、4−ヒドロキシ安息香酸メチルから4−(6-ヒドロキシヘキシルオキシ)−安息香酸メチルを合成した。得られた4−(6-ヒドロキシヘキシルオキシ)−安息香酸メチル(2.52g)、を1.29gのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを15mLのTHFに溶解し、1.27gのクロロプロピオン酸クロリドのTHF溶液(5mL)を滴下して、室温で5時間攪拌した。反応液を減圧下にて濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解し、有機層を1N−塩酸で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、酢酸エチルを減圧下で留去し、残留物に15mLのクロロホルムを加え溶解し、1.22gの4−ジメチルアミノピリジンを加えて還流下にて5時間攪拌した。反応液を1N−塩酸で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に減圧下にて濃縮し、残留物を酢酸エチルで洗浄して0.64gの化合物5を得た。
FAB-MS (m/e) (M―Cl)+=429
【0065】
[実施例6]
(化合物6の合成)
4−ヒドロキシ安息香酸フェニルを用いて、あとは実施例5と同様にして化合物6を得た。
FAB-MS (m/e) (M―Cl)+=477
【0066】
[実施例7]
(化合物7合成)
4−ヒドロキシ安息香酸メチルをDMFに溶解し、炭酸カリウムを加えて攪拌した。100度に加熱し、クロロブチルアセテートを滴下して、室温で5時間攪拌した。反応液を水にあけ、得られた結晶をメタノールに50度に加熱して溶解し、1N-水酸化ナトリウム水溶液を加えた。1時間攪拌した後、反応液を水にあけ、濃塩酸を加えて液を酸性にした。得られた結晶を集め、4−(4−ヒドロキシブチルオキシ)−安息香酸を得た。得られた4−(4−ヒドロキシブチルオキシ)−安息香酸(2.10g)、を1.29gのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを15mLのTHFに溶解し、1.27gのクロロプロピオン酸クロリドのTHF溶液(5mL)を滴下して、室温で5時間攪拌した。反応液を減圧下にて濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解し、有機層を1N−塩酸で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、酢酸エチルを減圧下で留去し、残留物に15mLのクロロホルムを加え溶解し、1.22gの4−ジメチルアミノピリジンを加えて還流下にて5時間攪拌した。反応液を1N−塩酸で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に減圧下にて濃縮し、残留物を酢酸エチルで洗浄して0.44gの化合物7を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3) δ1.71 (br, 4H), 2.98 (t, 2H), 3.16 (s, 6H), 4.01 (t, 2H), 4.08 (t, 2H), 4.39 (t, 2H), 6.37 (d, 1H), 6.93, (d, 2H), 7.02 (d, 2H), 7.53 (d, 1H), 7.62 (d, 2H), 8.29 (d, 2H)
FAB-MS (m/e)
(M―Cl)+=413
【0067】
[実施例8]
(化合物8の合成)
メタンスルホニルクロリド(0.58g)を1mLのTHFに溶解し、氷冷下にて実施例7の方法で得られた4−(4−(3−クロロプロパノイルオキシ)ブチルオキシ)−安息香酸(1.63g)とN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.65g)のTHF溶液(3mL)を滴下した。2時間攪拌した後、50mLのメタノールを加え、さらに4時間攪拌した。反応液を減圧下にて濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解し、有機層を水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、酢酸エチルを減圧下で留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製し、1.28gの4−(4−(3−クロロプロパノイルオキシ)ブチルオキシ)−安息香酸メチルを得た。得られた4−(4−(3−クロロプロパノイルオキシ)ブチルオキシ)−安息香酸メチル(1.23g)に10mLのクロロホルムを加え溶解し、0.44gの4−ジメチルアミノピリジンを加えて還流下にて6時間攪拌した。反応液を1N−塩酸で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後に減圧下にて濃縮し、残留物を酢酸エチルで洗浄して0.98gの化合物8を得た。
FAB-MS (m/e) (M―Cl)+=427
【0068】
[実施例9]
(化合物9の合成)
実施例8において、メタノールをフェノールに変え、あとは実施例8と同様にして化合物9を得た。
FAB-MS (m/e) (M―Cl)+=489
【0069】
[実施例10]
(化合物10の合成)
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8-トリデカフルオロ-1-オクタノール(7.28g)、2.58gのN,N-ジイソプロピルエチルアミンを30mLのTHFに溶解し、2.54gのクロロプロピオン酸クロリドのTHF溶液(10mL)を滴下して、室温で5時間攪拌した。反応液を減圧下にて濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解し、有機層を1N−塩酸で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、酢酸エチルを減圧下で留去し、残留物に30mLのクロロホルムを加え溶解し、2.44gの4−ジメチルアミノピリジンを加えて還流下にて5時間攪拌した。反応液を1N−塩酸で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に減圧下にて濃縮し、残留物を酢酸エチルで洗浄して0.50gの化合物10を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3) δ2.45 (m 2H), 3.22 (t, 2H), 3.25 (s, 6H), 4.37(t,2H),4.75 (t, 2H), 6.87 (d, 2H), 8.78 (d, 2H)
FAB-MS (m/e) (M―Cl)+=541
【0070】
[実施例11]
(化合物11の合成)
実施例10の13,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8-トリデカフルオロ-1-オクタノールを3,7,11,15-テトラメチルヘキサデカノールに変え、後は実施例10と同様にして化合物11を合成した。
1H-NMR (300MHz, CDCl3) δ0.8-0.95 (m 15H), 1.0-1.75 (m, 24H), 3.11 (t, 2H), 3.26 (s, 6H), 4.06 (t, 2H),4.71 (t, 2H), 6.91 (d, 2H), 8.75 (d, 2H)
FAB-MS (m/e) (M―Cl)+=475
【0071】
[実施例12]
(化合物12の合成)
実施例10の13,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8-トリデカフルオロ-1-オクタノールをメガファックF104(大日本インキ(株)製)に変え、後は実施例10と同様にして化合物12を合成した。
1H-NMR (300MHz, CDCl3) δ0.94 (t, 3H), 1.75 (m, 2H), 3.19 (t, 2H), 3.24 (s, 6H), 3.42 (t, 2H),4.26 (t, 2H),4.73 (t, 2H), 6.88 (d, 2H), 8.65 (d, 2H)
FAB-MS (m/e) (M―Cl)+=648
【0072】
[実施例13]
(化合物13の合成)
実施例1013,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8-トリデカフルオロ-1-オクタノールをコレステロールに変え、後は実施例10と同様にして化合物13を合成した。
FAB-MS (m/e) (M―Cl)+=563
【0073】
[実施例14]
(化合物14の合成)
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8-トリデカフルオロ-1-オクタノール(5.96g)を30mLのピリジンに溶解し、3.80gの塩化トシルを加えて、室温で1日間攪拌した。反応液を1N−塩酸にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、酢酸エチルを減圧下で留去し、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8-トリデカフルオロ-1-オクチル-p-トルエンスルホネートを定量的に得た。得られた3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8-トリデカフルオロ-1-オクチル-p-トルエンスルホネート(0.51g)を10mLのクロロホルムに溶解し、0.12gの4−ジメチルアミノピリジンを加えて還流下にて5時間攪拌した。反応液を減圧下にて濃縮し、残留物を酢酸エチルで洗浄して0.11gの化合物14を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3) δ2.33 (s, 3H), 3.75 (m, 2H), 3.22 (s, 6H), 4.77 (t, 2H), 6.87 (d, 2H), 7.14 (d, 2H), 7.76 (d, 2H), 8.45 (d, 2H)
FAB-MS (m/e) (M―Tos)+=428
【0074】
[実施例15]
(化合物15の合成)
実施例14の3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8-トリデカフルオロ-1-オクタノールを3,7,11,15-テトラメチルヘキサデカノールに変え、後は実施例14と同様にして化合物15を合成した。
FAB-MS (m/e) (M―Tos)+=403
【0075】
[実施例16]
(液晶傾斜角制御能の評価)
厚さ100μm、サイズ270mmx100mmのトリアセチルセルロースフイルム(フジタック、富士写真フイルム(株)製)を支持体として用いた。支持体上にアルキル変性ポリビニルアルコール(MP-203、クラレ(株)製)を0.5μmの厚さに塗布し、乾燥、ラビング処理を行った。次に、メチルエチルケトン(400重量部)に、下記のディスコティック液晶化合物(DLC)100重量部、下記のフッ素系モノマーM−1とM−2の混合物1重量部、下記の多官能モノマー(M−3)10重量部とピリジニウム誘導体からなる四級塩を溶解した液をバーコーターを用いて塗布した後、室温で乾燥した。塗布層を125度に加熱して液晶化合物を配向させ、基板を急速に室温まで冷却してその配向状態を固定した。そして、得られた薄膜のレタデーションが最小となる方向の角度を測定することにより、その液晶分子の平均傾斜角を算出した。
【0076】
【化21】
Figure 0004659183
【0077】
【化22】
Figure 0004659183
【0078】
【化23】
Figure 0004659183
【0079】
─────────────────────────
使用傾斜制御剤 添加量(対液晶モル比) 平均傾斜角
─────────────────────────
未使用 ――― 33度
化合物1 0.3 36度
化合物2 0.3 36度
化合物3 0.3 37度
化合物4 0.3 37度
化合物5 0.3 35度
化合物6 0.3 37度
化合物7 0.3 35度
化合物8 0.3 37度
化合物9 0.3 36度
化合物10 0.3 37度
化合物11 0.3 36度
化合物12 0.3 37度
化合物13 0.3 36度
化合物14 0.3 36度
化合物15 0.3 35度
─────────────────────────

Claims (2)

  1. 下記式(IIa)で表される脂肪族置換アミノピリジニウム誘導体:
    Figure 0004659183
    [式中、 は、炭素原子数が1乃至20のアルキレン基であるか、あるいは、アルキレン基と−O−、−S−、−CO−、−SO −、−NR−、アルケニレン基、アルキニレン基またはアリーレン基との組み合わせからなる炭素原子数が1乃至20の二価の連結基であって、Rは、水素原子または炭素原子数が1乃至6のアルキル基であり;R およびR は、それぞれ独立に、炭素原子数が1乃至8の脂肪族基であるか、あるいは、R とR とが結合して含窒素複素環を形成し;Xは、アニオンであり;そして、Zは、カルボキシル、フェニル、p−シアノ置換フェニル、p−ハロゲン置換フェニル、p−ニトロ置換フェニル、p位が炭素原子数が1乃至10のアルキル基で置換されたフェニル、p位が炭素原子数が1乃至10のアルコキシ基で置換されたフェニル、炭素原子数が1乃至10のアルキル基、炭素原子数が1乃至10のアルコキシ基、炭素原子数が2乃至11のアルコキシカルボニル基、炭素原子数が7乃至13のアリールオキシカルボニル基、炭素原子数が4乃至13のアルコキシカルボニルビニル基または炭素原子数が9乃至15のアリールオキシカルボニルビニル基である]。
  2. 下記式(IIb)で表される脂肪族置換アミノピリジニウム誘導体:
    Figure 0004659183
    [式中、 は、炭素原子数が1乃至20のアルキレン基であるか、あるいは、アルキレン基と−O−、−S−、−CO−、−SO −、−NR−、アルケニレン基、アルキニレン基またはアリーレン基との組み合わせからなる炭素原子数が1乃至20の二価の連結基であって、Rは、水素原子または炭素原子数が1乃至6のアルキル基であり;R およびR は、それぞれ独立に、炭素原子数が1乃至8の脂肪族基であるか、あるいは、R とR とが結合して含窒素複素環を形成し;Xは、アニオンであり;そして、Yは、炭素原子数が4乃至20のフッ素置換アルキル基、3箇所以上で分岐している炭素原子数が6乃至30のアルキル基またはステロイド構造を含む脂肪族基である]。
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