JP4657870B2 - 部品内蔵配線板、部品内蔵配線板の製造方法 - Google Patents

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本発明は、電気/電子部品を絶縁層中に埋め込み有する部品内蔵配線板およびその製造方法に係り、特に、製造する負担の低減に適する部品内蔵配線板およびその製造方法に関する。
電気/電子部品が埋め込まれた絶縁層が表層の絶縁層となっている部品内蔵配線板の従来例として、下記特許文献1に記載のものがある。この配線板の製造では、部品が埋め込まれている第1の絶縁層とこの絶縁層に積層位置する別の第2の絶縁層とは、部品内蔵の前にあらかじめ積層一体化されたものであり、積層のあと部品を内蔵するためのスペース(凹部)が第1の絶縁層に形成される。このため、特殊な材料(離型フィルム)を必要とし、また凹部形成の加工精度上、小面積の凹部を形成することに向いているとは考えにくい。さらに、凹部を形成した後になされる部品実装のための各工程が一点、一点ごとの処理でなされるため生産性を向上しにくい。
特開平8−37378号公報
本発明は、上記した事情を考慮してなされたもので、電気/電子部品を絶縁層中に埋め込み有する部品内蔵配線板およびその製造方法において、製造する負担の低減に適しかつ小型部品の埋め込みにも好適な部品内蔵配線板およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る部品内蔵配線板は、第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層の一方の面側に設けられた第1の配線パターンと、前記第1の配線パターンに実装・接続された電気部品であるかまたは電子部品である部品と、前記第1の絶縁層の前記第1の配線パターンの設けられた側に対向してかつ該第1の絶縁層から離間して位置する、前記部品の実装された位置に対応して層厚み方向に貫通する逃げ部が形成された第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層の前記第1の絶縁層に対向する側とは反対の面上に設けられた、該第2の絶縁層に接する面と対向する面上には多層化構造のない最外の第2の配線パターンと、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層との離間した隙間を埋めるように、かつ前記部品を囲んで前記第2の絶縁層の前記逃げ部をも埋めるように設けられた第3の絶縁層とを具備することを特徴とする。
すなわち、この部品内蔵配線板は、構造として、内蔵された電気/電子部品のための逃げ部が第2の絶縁層にあり、この電気/電子部品は第1の絶縁層上の配線パターンに実装・接続されている。また、第1の絶縁層と第2の絶縁層との隙間は第3の絶縁層が埋めており、この第3の絶縁層は、内蔵の電気/電子部品を囲んで第2の絶縁層の逃げ部をも埋めている。このように第3の絶縁層は非常に変形した形状を有している。これは、製造過程において、第1、第3、第2の絶縁層の積層一体化のとき、第3の絶縁層が流動性を得て変形しこのような所望の形状になったからである。
つまり、このような構造の部品内蔵配線板を得るために、第1の絶縁層ではその配線パターン上に電気/電子部品の実装を行うこと、第3の絶縁層では電気/電子部品のための逃げ部の形成を行うこと、がそれぞれ別個に効率的になし得る。ここで電気/電子部品が小型のものであっても実装、逃げ部形成とも特に難しい工程とはならず生産効率性を保てる。したがって、製造する負担の低減に適しかつ小型部品の埋め込みにも好適な部品内蔵配線板を提供できる。
また、本発明に係る部品内蔵配線板の製造方法は、第1の絶縁板の第1の配線パターンが形成された面上に電気部品であるかまたは電子部品である部品を実装・接続する工程と、前記第1の配線板に実装・接続された前記部品の位置に対応して板厚み方向に貫通する逃げ部を有し、前記第1の配線板に対向する側とは反対の面上に第2の配線パターンを有する第2の絶縁板を、前記実装・接続された部品の位置に対応して板厚み方向に貫通する第2の逃げ部を有するプリプレグを介して、前記第1の絶縁板に対向する側とは反対側の面上には恒久的な積層絶縁物が生じない条件で、前記第1の絶縁板の前記部品が実装・接続された面上に積層し、一体化する工程とを具備することを特徴とする。
この製造方法は、上記の部品内蔵配線板を製造するためのひとつの例である。
本発明によれば、電気/電子部品を絶縁層中に埋め込み有する部品内蔵配線板およびその製造方法において、製造する負担の低減に適しかつ小型部品の埋め込みにも好適な部品内蔵配線板およびその製造方法を提供することができる。
本発明の実施態様として、前記第2の絶縁層と前記第3の絶縁層とに挟まれて設けられた第の配線パターンと、前記第3の絶縁層を貫通して前記第1の配線パターンの面と前記第の配線パターンの面との間に挟設され、かつ導電性組成物からなり、かつ積層方向に一致する軸を有し該軸の方向に径が変化している形状である層間接続体とをさらに具備する、としてもよい。この層間接続体は、第3の絶縁層を貫通する層間接続体の一例であり、例えば導電性組成物のスクリーン印刷により形成された導電性バンプを由来とする層間接続体である。
また、実施態様として、前記第2の絶縁層と前記第3の絶縁層とに挟まれて設けられた第の配線パターンと、前記第3の絶縁層を貫通して前記第1の配線パターンの面と前記第の配線パターンの面との間に挟設され、かつ導電性組成物からなり、かつ積層方向に一致する軸を有し該軸の方向に径が変化していない形状である層間接続体とをさらに具備する、としてもよい。この層間接続体は、第3の絶縁層を貫通する層間接続体の別の例であり、例えば第3の絶縁層を貫通する穴に導電性組成物を充填して形成される層間接続体である。
また、実施態様として、前記第2の絶縁層と前記第3の絶縁層とに挟まれて設けられた第の配線パターンと、前記第3の絶縁層を貫通して前記第1の配線パターンの面と前記第の配線パターンの面との間に挟設され、かつ金属からなり、かつ積層方向に一致する軸を有し該軸の方向に径が変化している形状である層間接続体とをさらに具備する、としてもよい。この層間接続体は、第3の絶縁層を貫通する層間接続体のさらに別の例であり、例えば金属板をエッチングすることにより形成された導体バンプを由来とする層間接続体である。
また、実施態様として、前記第1の絶縁層の前記第1の配線パターンが位置する側とは反対側に設けられた第の配線パターンと、前記第1の絶縁層を貫通して前記第1の配線パターンの面と前記第の配線パターンの面との間に挟設され、かつ導電性組成物からなり、かつ積層方向に一致する軸を有し該軸の方向に径が変化している形状である層間接続体とをさらに具備する、としてもよい。この層間接続体は、第1の絶縁層を貫通する層間接続体の一例であり、例えば導電性組成物のスクリーン印刷により形成された導電性バンプを由来とする層間接続体である。
また、実施態様として、前記第1の絶縁層の前記第1の配線パターンが位置する側とは反対側に設けられた第の配線パターンと、前記第1の絶縁層を貫通して前記第1の配線パターンの面と前記第の配線パターンの面との間に挟設され、かつ金属からなり、かつ積層方向に一致する軸を有し該軸の方向に径が変化している形状である層間接続体とをさらに具備する、としてもよい。この層間接続体は、第1の絶縁層を貫通する層間接続体の別の例であり、例えば金属板をエッチングすることにより形成された導体バンプを由来とする層間接続体である。
また、実施態様として、前記第1の絶縁層の前記第1の配線パターンが位置する側とは反対側に設けられた第の配線パターンと、前記第1の絶縁層を貫通して前記第1の配線パターンの面と前記第の配線パターンの面との間に挟設され、かつ導電性組成物からなり、かつ積層方向に一致する軸を有し該軸の方向に径が変化していない形状である層間接続体とをさらに具備する、としてもよい。この層間接続体は、第1の絶縁層を貫通する層間接続体のさらに別の例であり、例えば第1の絶縁層を貫通する穴に導電性組成物を充填して形成される層間接続体である。
また、実施態様として、前記第1の絶縁層の前記第1の配線パターンが位置する側とは反対側に設けられた第の配線パターンと、前記第1の絶縁層を貫通して前記第1の配線パターンの面と前記第の配線パターンの面との間に挟設され、かつ金属からなり、かつ積層方向に一致する軸を有し該軸の方向に径が変化していない形状である層間接続体とをさらに具備する、としてもよい。この層間接続体は、第1の絶縁層を貫通する層間接続体のさらに別の例であり、例えば金属めっきにより形成された導体バンプを由来とする層間接続体である。
また、実施態様として、前記第1の絶縁層、前記第3の絶縁層、および前記第2の絶縁層を貫通して、前記第2の配線パターンに電気導通するように設けられたスルーホール内壁導電層をさらに具備し、前記第2の配線パターンが、前記第2の絶縁層の前記逃げ部を埋めた前記第3の絶縁層には接して形成されていない、とすることができる。
これは、第1、第3、第2の絶縁層を貫通する層間接続体として、スルーホール内壁導電層を有する態様である。スルーホール内壁導電層は、通常、電気めっきで形成されるので、この過程で第2の絶縁層の逃げ部を埋めた第3の絶縁層上にも形成される。第2の絶縁層の逃げ部を埋めた第3の絶縁層はこの位置では非常に薄く絶縁層としては不全と考えられるので、この位置では配線パターンを形成しないようにしたものである。
また、実施態様として、前記第2の絶縁層の前記逃げ部が、平面形状としてほぼ円形である、とすることができる。第2の絶縁層に形成しておく逃げ部を円形とすると、その加工形成が周知の方法により容易になる。すなわち製造方法としても同様である。
以上を踏まえ、以下では本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図である。図1に示すように、この部品内蔵配線板は、絶縁層11(第1の絶縁層)、同12(第3の絶縁層)、同13(第2の絶縁層)、配線層21(第の配線パターン)、同22(第1の配線パターン)、同23(別の第の配線パターン)、同24(第2の配線パターン)(=合計4層)、層間接続体31、同32、スルーホール内壁導電層33、チップ部品41(電気/電子部品)、接続部51(半田部)を有する。絶縁層13は、チップ部品41の位置を逃げるための逃げ部13aを有している。
チップ部品41は、ここでは例えばチップコンデンサであり、その平面的な大きさは例えば0.6mm×0.3mmである。両端に端子(電極)を有し、その下側が配線層22による内蔵部品実装用ランドに対向位置している。チップ部品41の端子と実装用ランドとは接続部51により電気的・機械的に接続(実装)されている。
外側の配線層21、24とは別の配線層22、23はそれぞれ内層の配線層であり、順に、配線層21と配線層22の間に絶縁層11が、配線層22と配線層23の間に絶縁層12が、配線層23と配線層24との間に絶縁層13が、それぞれ位置しこれらの配線層21〜24を隔てている。各配線層21〜24は、例えばそれぞれ厚さ18μmの金属(銅)箔からなっている。なお、内層の配線層22、23は、絶縁層12の側に沈み込んで位置し、絶縁層11、13の側に配線層の沈み込みはない。これは製造工程に依拠してこのようになっており、配線層22については製造工程の違いでまた別の沈み込みの位置となる場合がある(後述する)。
絶縁層11、12は、それぞれ厚さ例えば100μm、絶縁層13は厚さ例えば300μmで、おのおの例えばガラスエポキシ樹脂からなるリジッドな素材である(図示はこれらの厚さに対応してないが飽くまで模式的な図示である)。特に絶縁層13は、内蔵されたチップ部品41に相当する位置部分が逃げ部13aとなっており、チップ部品41を内蔵するための空間を提供する。中間の絶縁層12は、内蔵されたチップ部品41の周りの空間(絶縁層13の逃げ部13a内を含む)および絶縁層13のスルーホール内壁導電層33内部の空間をも埋めるように変形進入しており内部に空隙となる空間は存在しない。
配線層21と配線層22とは、それらのパターンの面の間に挟設されかつ絶縁層11を貫通する層間接続体31により導通し得る。同様に、配線層22と配線層23とは、それらのパターンの面の間に挟設されかつ絶縁層12を貫通する層間接続体32により導通し得る。配線層23と配線層24とは、絶縁層13を貫通して設けられたスルーホール内壁導電層33により導通し得る。
層間接続体31、32は、それぞれ、導電性組成物のスクリーン印刷により形成される導電性バンプを由来とするものであり、その製造工程に依拠して軸方向(図1の図示で上下の積層方向)に径が変化している。その直径は、太い側で例えば200μmである。
図2は、図1に示した部品内蔵配線板の構成を模式的に示す上面図である。図2において、図1中に示したものと同一または同一相当のものには同一符号を付してある。図2に示すように、内蔵されたチップ部品41の位置に対応する絶縁層13の逃げ部13aは、平面図としては例えばほぼ円形であり、このため、後述するように、微細な加工の容易性、形成位置の任意性などに優れている。
次に、図1、図2に示した部品内蔵配線板の製造工程を図3ないし図5を参照して説明する。図3ないし図5は、それぞれ、図1、図2に示した部品内蔵配線板の製造過程の一部を模式的断面で示す工程図である。これらの図において図1、図2中に示した構成要素と同一または同一相当のものには同一符号を付してある。
図3から説明する。図3は、図1中に示した各構成のうち絶縁層11を中心とした部分の製造工程を示している。まず、図3(a)に示すように、厚さ例えば18μmの金属箔(電解銅箔)22A上に例えばスクリーン印刷により、層間接続体31となるペースト状の導電性組成物をほぼ円錐形のバンプ状(底面径例えば200μm、高さ例えば160μm)に形成する。この導電性組成物は、ペースト状の樹脂中に銀、金、銅などの金属微細粒または炭素微細粒を分散させたものである。説明の都合で金属箔22Aの下面に印刷しているが上面でもよい(以下の各図も同じである)。層間接続体31の印刷後これを乾燥させて硬化させる。
次に、図3(b)に示すように、金属箔22A上に厚さ例えば公称100μmのFR−4のプリプレグ11Aを積層して層間接続体31を貫通させ、その頭部が露出するようにする。露出に際してあるいはその後その先端を塑性変形でつぶしてもよい(いずれにしても層間接続体31の形状は、積層方向に一致する軸を有しその軸方向に径が変化する形状である。)。続いて、図3(c)に示すように、プリプレグ31A上に金属箔(電解銅箔)21Aを積層配置して加圧・加熱し全体を一体化する。このとき、金属箔21Aは層間接続体31と電気的導通状態となり、プリプレグ11Aは完全に硬化して絶縁層11(絶縁板)になる。
次に、図3(d)に示すように、片側の金属箔22Aに例えば周知のフォトリソグラフィによるパターニングを施し、これを、実装用ランドを含む配線パターン22に加工する。そして、加工により得られた実装用ランド上に、図3(e)に示すように、例えばスクリーン印刷によりクリーム半田51Aを印刷する。クリーム半田51Aは、スクリーン印刷を用いれば容易に所定パターンに印刷できる。スクリーン印刷に代えてディスペンサを使用することもできる。
次に、チップ部品41をクリーム半田51Aを介して実装用ランド上に例えばマウンタで載置し、さらにその後クリーム半田51Aを例えばリフロー炉でリフローさせる。これにより、図3(f)に示すように、接続部51を介してチップ部品41が配線層22の実装用ランド上に接続された状態の配線板素材1が得られる。この配線板素材1を用いる後の工程については図5で後述する。
次に、図4を参照して説明する。図4は、図1中に示した各構成のうち絶縁層13および同12を中心とした部分の製造工程を示している。まず、図4(a)に示すように、両面に例えば厚さ18μmの金属箔(電解銅箔)23A、24Aが積層された例えば厚さ300μmのFR−4の絶縁層13(絶縁板)を用意し、その所定位置にスルーホール内壁導電層を形成するための貫通孔62をあけ、かつ内蔵するチップ部品41に相当する部分に逃げ部13aを形成する。逃げ部13aの形成には、周知のドリリングなどの貫通孔形成工程を用いることができ、内蔵する部品の大きさに応じて小さくも大きくも容易に形成し得る。
次に、無電解めっきおよび電解めっきの各工程を行い、図4(b)に示すように、貫通孔62の内壁にスルーホール内壁導電層33を形成する。このとき逃げ部13aの内壁にも導電体が形成される。さらに、図4(c)に示すように、金属箔23A、24Aを周知のフォトリソグラフィを利用して所定にパターニングして配線層23、24を形成する。配線層23、24のパターニング形成により、逃げ部13aの内壁に形成された導電層も除去される。
次に、図4(d)に示すように、配線層23上の所定の位置に層間接続体32となる導電性バンプ(底面径例えば200μm、高さ例えば160μm)をペースト状導電性組成物のスクリーン印刷により形成する。続いて、図4(e)に示すように、絶縁層12とすべきFR−4のプリプレグ12A(公称厚さ例えば100μm)を配線層23側にプレス機を用い積層する。プリプレグ12Aには、絶縁層13と同様の、内蔵するチップ部品41に相当する部分の開口部をあらかじめ設けておく。
この積層工程では、層間接続体32の頭部をプリプレグ12Aに貫通させる。なお、図4(e)における層間接続体32の頭部の破線は、この段階でその頭部を塑性変形させてつぶしておく場合と塑性変形させない場合の両者あり得ることを示す。この工程により、配線層23はプリプレグ12A側に沈み込んで位置することになる。以上により得られた配線板素材を配線板素材2とする。
この図4と図3との対比でわかるように、図3に示す工程でのチップ部品41のレイアウト位置は、配線層22のパターン形成が許す限り自由に設定することができる。絶縁層13に設ける逃げ部13aの形成位置や大きさはこれに従うのみであり、この形成位置や大きさからの制約をチップ部品41のレイアウト位置が受けることはない。
なお、以上の図4に示した工程は、以下のような手順とすることも可能である。図4(a)の段階では、貫通孔62のみ形成し内蔵部品用の逃げ部13aを形成せずに続く図4(b)から図4(d)までの工程を行う。次に、図4(e)に相当する工程として、プリプレグ12A(開口のないもの)の積層を行う。そして、絶縁層13およびプリプレグ12Aに部品内蔵用の逃げ部を同時に形成する、という工程である。
次に、図5を参照して説明する。図5は、上記で得られた配線板素材1、2を積層する配置関係を示す図である。図5において上側位置には離型シート141を位置させる。これにより、上側面には、配線層24のようなわずかな突起を吸収して離型シート141が密着する。このような配置で各配線板素材1、2を積層配置してプレス機で加圧・加熱する。これにより、プリプレグ12Aが完全に硬化し全体が積層・一体化する。
このとき、加熱により得られるプリプレグ12Aの流動性により、チップ部品41の周りの空間およびスルーホール内壁導電層33内部の空間にはプリプレグ12Aが変形進入し空隙は発生しない。また、配線層22は、層間接続体32に電気的に接続される。この積層工程の後、下面の金属箔21Aを周知のフォトリソグラフィを利用して所定にパターニングし、図1に示したような部品内蔵配線板を得ることができる。
以上説明のように、この実施形態では、内蔵する部品41に位置対応して絶縁層13の逃げ部13aを容易に形成し得る。その加工精度も、ドリリングのような容易な工程の適用で高精度にできる。したがって、内蔵する部品41のレイアウト位置に、絶縁層13加工からの制約が発生しない。このため、部品41の配置のため、余分な配線やレイアウトスペースの発生がない。また、部品41を接続するクリーム半田51Aの塗布にはスクリーン印刷を用いてこれを効率化し、かつ、部品41の配置には通常のマウンタを用いることができるなど、製造負担軽減、コスト低減にも寄与が大きい。これらの点は、絶縁層の積層後に内蔵する部品用の凹部を形成する方法では得られない大きな利点である。
なお、図1に示した実施形態の変形例として、中間の絶縁層13に設けられたスルーホール内壁導電層33については、層間接続体31や同32と同様なものとする構成も当然ながらあり得る。また、外側の配線層21は、最後の積層工程のあとにパターニングして得る以外に、配線板素材1の段階で(例えば図3(d)の段階で)形成するようにしてもよい。
また、図5に示した積層工程において、配線板素材1、2については、プリプレグ12Aおよび層間接続体32の部分を配線板素材2の側ではなく配線板素材1の側に設けておくようにしてもよい。すなわち、層間接続体32の形成およびプリプレグ12Aの積層を、配線板素材1の配線層22上(絶縁層11上)であらかじめ行うようにする。この場合、実装されたチップ部品41が、一見、層間接続体32をスクリーン印刷で形成するときに干渉要因となるように見えるが、チップ部品41として十分薄い部品の場合は実際上干渉要因とはならない。プリプレグ12Aの積層工程のときには、チップ部品41の厚さを吸収できるクッション材を介在させて加圧・加熱すれば面内方向均一にプリプレグ12Aを積層できる。
次に、本発明の別の実施形態に係る部品内蔵配線板について図6を参照して説明する。図6は、本発明の別の実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図であり、すでに説明した図中に示した構成要素と同一または同一相当のものには同一符号を付してある。その部位については加える事項がない限り説明を省略する。
この実施形態では、導電性組成物の印刷による層間接続体32に代わり、金属板エッチングにより形成された層間接続体72を有している。これらの層間接続体72の配線層22側には、図示するように、エッチングストッパ層が残存している。また、絶縁層11の絶縁層12との境界は、図1に示した実施形態と比較して配線層22の厚さ分だけ深い方に移動している。以下、このような構成になっている理由を含めて製造工程を説明する。
図7は、図6に示した部品内蔵配線板の製造過程の一部を模式的断面で示す工程図であり、図6における絶縁層11、配線層21、22(実装用ランドを含む)、層間接続体31、72の部分の製造工程を示したものである。図6中に示した構成要素と同一または同一相当のものには同一符号を付してある。
まず、例えば厚さ18μmの金属箔(電解銅箔)22Aにごく薄い厚さ例えば2μmの例えばニッケル合金からなる層(エッチングストッパ層ES)が積層された積層膜を用意し、このエッチングストッパ層ES側に厚さ例えば120μmの金属板(銅板)72Aを積層一体化して、図7(a)に示すように3層構造のクラッド材を得る。
次に、図7(b)に示すように、金属箔22Aを周知のフォトリソグラフィを利用し銅のみエッチング可能なエッチング液で所定にパターニングする。これにより配線層22を形成する。さらに、図7(c)に示すように、配線層22上の所定の位置に層間接続体31をペースト状の導電性組成物のスクリーン印刷により形成する。続いて、図7(d)に示すように、絶縁層11とすべきプリプレグ11Aを配線層22側にプレス機を用い積層する。このとき層間接続体31の頭部をプリプレグ11Aに貫通させる。この積層工程により、配線層22はプリプレグ11A側に沈み込んで位置することになる。なお、図7(d)における層間接続体31の頭部の破線は、この段階で層間接続体31の頭部を塑性変形させてつぶしておく場合と塑性変形させない場合の両者あり得ることを示す。
次に、積層されたプリプレグ11A上に、配線層21とすべき厚さ例えば18μmの金属箔(電解銅箔)21Aを配置してプレス機で積層方向に加圧・加熱する。これにより、図7(e)に示すように、プリプレグ11Aが完全に硬化して絶縁層11となり積層・一体化がされる。このとき金属箔21Aは層間接続体31に電気的に接続される。
次に、金属板72A上に所定位置のエッチングレジストを形成する。このエッチングレジストは、エッチングによる層間接続体72を形成すべきところに残存させる。そして銅のみをエッチング可能なエッチング液を用いてエッチング加工し、図7(f)に示すように、金属板のエッチング加工による層間接続体72を形成する。その形状は、エッチングレジストの形状や大きさ、エッチング加工時間によって変わり、一般には積層方向に一致する軸を有しこの軸の方向に径が変化する形状になる。
そして、形成された層間接続体72をマスクにエッチングストッパ層ESをエッチング除去することにより、図7(g)に示すような形態の配線板素材を得ることできる。以下の工程としては、図3(e)以下に示したチップ部品の実装、および図4(e)に示したプリプレグ12Aの積層(ただし、プリプレグ12Aは図7(g)における配線層22の側に積層する)を行う。得られた配線板素材は、図5に示した積層工程における下側の配線板素材1に代えて用いることができる。上側の配線板素材2に相当するものには、層間接続体32の形成およびプリプレグ12Aの積層のないものを使用する。以上により図6に示した部品内蔵配線板を得ることができる。
次に、本発明のさらに別の実施形態について図8を参照して説明する。図8は、本発明のさらに別の実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図である。すでに説明した図中に示した構成要素と同一または同一相当のものには同一符号を付してある。その部位については加える事項がない限り説明を省略する。この実施形態は、図1に示した部品内蔵配線板の層間接続体32に代えて、同じ導電性組成物からなるが積層方向に一致する軸の方向には径が変化しない形状の層間接続体92を用いたものである。
以下、図8に示した部品内蔵配線板の製造工程について図9を参照して説明する。図9は、図8に示した部品内蔵配線板の一部製造過程を模式的断面で示す工程図であり、図1ないし図5に示した実施形態の説明においては図5の積層工程に対応するものである。図9に示すように、この実施形態では、絶縁層13の側にあらかじめプリプレグ12Aを積層しない(図4(c)に示した態様のものを配線板素材2Aとして用いる)。その代わりにプリプレグ12Aには、あらかじめ所定位置の穴に導電性組成物を充填して層間接続体92を形成しておく。プリプレグ12Aに設けておく部品41用の貫通孔については図5の場合と同様である。
このような配置で各配線板素材1、2A、およびプリプレグ12Aを積層配置してプレス機で加圧・加熱する。これにより、層間接続体92は配線層22および同23と電気的に接続され、かつプリプレグ12Aが完全に硬化し全体が積層・一体化する。このとき、加熱により得られるプリプレグ12Aの流動性により、チップ部品41の周りの空間およびスルーホール内壁導電層33内部の空間にはプリプレグ12Aが変形進入し空隙は発生しない。この積層工程の後、下面の金属箔21Aを周知のフォトリソグラフィを利用して所定にパターニングし、図8に示したような部品内蔵配線板を得ることができる。
次に、本発明のさらに別の実施形態について図10を参照して説明する。図10は、本発明のさらに別の実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図である。すでに説明した図中に示した構成要素と同一または同一相当のものには同一符号を付してある。その部位については加える事項がない限り説明を省略する。この実施形態は、図1に示した部品内蔵配線板の層間接続体31に代えて、金属からなり、積層方向に一致する軸を有しその軸方向に径が変化する形状の層間接続体81を用いたものである。
以下、図10に示した部品内蔵配線板の製造工程について図11を参照して説明する。図11は、図10に示した部品内蔵配線板の一部製造過程を模式的断面で示す工程図であり、配線層22(より厳密には配線層22に加工される金属箔22A)と層間接続体81とからなる部分の製造工程を示すものである。
まず、例えば厚さ18μmの金属箔(電解銅箔)22Aにごく薄い厚さ例えば2μmの例えばニッケル合金からなる層(エッチングストッパ層ES)が積層された積層膜を用意し、このエッチングストッパ層ES側に金属板(銅板)81Aを積層一体化して、図11(a)に示すような3層構造のクラッド材を得る。そして、金属板81A上の所定位置にエッチングマスク89を形成する。
次に、エッチングマスク89が形成された3層クラッド材の金属板81Aを、銅のみエッチング可能なエッチング液でエッチングする。これにより図11(b)に示すように、層間接続体81を得ることができる。そして形成された層間接続体81をマスクにエッチングストッパ層ESをエッチング除去する。これにより図11(c)に示す素材が得られる。以下の工程は、この図11(c)に示した素材を図3(a)に示す素材に代えて、図3(b)以下の工程を行えばよい。
次に、本発明のさらに別の実施形態について図12を参照して説明する。図12は、本発明のさらに別の実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図である。図12において、すでに説明した構成部分と同一または同一相当の部分には同一符号を付し、その説明は省略する。この実施形態は、図1に示した部品内蔵配線板の層間接続体31に代えて、導電性組成物からなり、積層方向に一致する軸を有しその軸方向に径が変化しない形状の層間接続体91を用いたものである。
以下、図12に示した部品内蔵配線板の製造工程について図13を参照して説明する。図13は、図12に示した部品内蔵配線板の一部製造過程を模式的断面で示す工程図であり、絶縁層11とその両面の配線層21、22、および絶縁層11を貫通する層間接続体91の部分の製造工程を示すものである。
まず、図13(a)に示すように、例えば厚さ公称100μmのプリプレグ11Aの所定位置に穴あけを行い、その穴内部を導電性組成物で充填し層間接続体91とする。次に、図13(b)に示すように、プリプレグ11Aの両面に厚さ例えば18μmの金属箔(電解銅箔)21A、22Aを積層し加圧・加熱して一体化する。この積層・一体化で各金属箔21A、22Aは層間接続体91との電気的導通状態を確立し、プリプレグ11Aは完全に硬化して絶縁層11となる。
次に、図13(c)に示すように、片側の金属箔22Aに例えば周知のフォトリソグラフィによるパターニングを施し、これを配線層22(実装用ランドを含む)に加工する。そして、この図13(c)に示す素材を図3(d)に示す素材の代わりに用い、その後の工程は図3(e)以下における説明と同様である。
次に、本発明のさらに別の実施形態について図14を参照して説明する。図14は、本発明のさらに別の実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図である。図14において、すでに説明した構成部分と同一または同一相当の部分には同一符号を付し、その説明は省略する。この実施形態は、図1に示した部品内蔵配線板の層間接続体31に代えて、金属からなり、積層方向に一致する軸を有しその軸方向に径が変化しない形状の層間接続体101を用いたものである。
以下、図14に示した部品内蔵配線板の製造工程について図15を参照して説明する。図15は、図14に示した部品内蔵配線板の一部製造過程を模式的断面で示す工程図であり、上記説明のうち、配線層22(より厳密には配線層22に加工される金属箔22A)と層間接続体101とからなる部分の製造工程を示すものである。
まず、図15(a)に示すように、例えば厚さ18μmの金属箔(電解銅箔)22A上に、所定位置にマスク除去部109Aを有するめっき阻止マスク109を形成する。マスク除去部109Aの形状は例えばほぼ円筒状である。次に、金属箔22Aを電気供給路としてそのめっき阻止マスク109側に電解めっき工程を施し、図15(b)に示すように、マスク除去部109A内に例えば銅のめっき層を成長させる。この成長させためっき層が層間接続体101になる。めっき層成長後、めっき阻止マスク109を除去すると図15(c)に示すような素材が得られる。以下の工程は、この図15(c)に示した素材を図3(a)に示す素材に代えて、図3(b)以下の工程を行えばよい。
以上、図10ないし図15では、絶縁層11およびその両面の配線層21、22からなる両面配線板の部分についての諸例を、その層間接続体の構成という観点から示した。これらの説明以外の層間接続体を有する両面配線板を用いてもよいことは無論である。例えば、層間接続体として、周知の、穴あけおよびめっき工程によるスルーホール内壁導電体としてもよい。さらにその他様々な構成の層間接続体を有する両面配線板を用いることができる。
次に、本発明のさらに別の実施形態について図16を参照して説明する。図16は、本発明のさらに別の実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図である。図14において、すでに説明した構成部分と同一または同一相当の部分には同一符号を付してある。その部分の説明は加える事項がない限り省略する。この実施形態は、層間接続体31、32のような、絶縁層を貫通して配線パターンの面同士の間に挟まれ設けられた接続体を用いずに層間接続を行う構造である。層間接続体31、32を省略した構成にすること自体は、すでに説明した製造工程を参考すれば達成できる。
新たな構成要素であるスルーホール内壁導電層34は、以下のように形成できる。すなわち、例えば図5に示したような積層工程が終了した後で、絶縁層11、12、13を貫通する穴をそれら絶縁層の所定位置に例えばドリリングで形成する。そして無電解めっきおよび電解めっきの各工程を行い貫通孔の内壁に導電層34を形成する。このめっき工程により、絶縁層13の上面には全面のめっき層が形成される。
そこで、この上面について周知のフォトリソグラフィ工程を適用して再びパターニングを行い所定パターンの配線層24とする。このパターニングでは、絶縁層13の逃げ部13aに充填・進入している絶縁層12の上に形成されためっき層はすべて除去するのが好ましい。この部位では内蔵された部品41上で絶縁層13が薄く部品41との絶縁が保証されない場合があるからである。
本発明の一実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図。 図1に示した部品内蔵配線板の構成を模式的に示す上面図。 図1、図2に示した部品内蔵配線板の製造過程の一部を模式的断面で示す工程図。 図1、図2に示した部品内蔵配線板の製造過程の別の一部を模式的断面で示す工程図。 図1、図2に示した部品内蔵配線板の製造過程のさらに別の一部を模式的断面で示す工程図。 本発明の別の実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図。 図6に示した部品内蔵配線板の製造過程の一部を模式的断面で示す工程図。 本発明のさらに別の実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図。 図8に示した部品内蔵配線板の製造過程の一部を模式的断面で示す工程図。 本発明のさらに別の実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図。 図10に示した部品内蔵配線板の製造過程の一部を模式的断面で示す工程図。 本発明のさらに別の実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図。 図12に示した部品内蔵配線板の製造過程の一部を模式的断面で示す工程図。 本発明のさらに別の実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図。 図14に示した部品内蔵配線板の製造過程の一部を模式的断面で示す工程図。 本発明のさらに別の実施形態に係る部品内蔵配線板の構成を模式的に示す断面図。
符号の説明
1…配線板素材、2,2A…配線板素材、11…絶縁層、11A…プリプレグ、12…絶縁層、12A…プリプレグ、13…絶縁層、13a…電気/電子部品のための逃げ部、21…配線層(金属配線パターン)、21A…金属箔(銅箔)、22…配線層(金属配線パターン)、22A…金属箔(銅箔)、23…配線層(金属配線パターン)、23A…金属箔(銅箔)、24…配線層(金属配線パターン)、24A…金属箔(銅箔)、31…層間接続体(導電性組成物印刷による導電性バンプ)、32…層間接続体(導電性組成物印刷による導電性バンプ)、33…スルーホール内壁導電層、34…スルーホール内壁導電層、41…チップ部品(電気/電子部品)、51…半田、51a…クリーム半田、62…貫通孔、72…層間接続体(金属板エッチングにより形成された金属バンプ)、72A…金属板(銅板)、81…層間接続体(金属板エッチングにより形成された金属バンプ)、81A…金属板(銅板)、89…エッチングマスク、91,92…層間接続体(導電性組成物充填)、101…層間接続体(めっきにより形成された導体バンプ)、109…めっき阻止マスク、109A…マスク除去部、141…離型シート、ES…エッチングストッパ。

Claims (12)

  1. 第1の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層の一方の面側に設けられた第1の配線パターンと、
    前記第1の配線パターンに実装・接続された電気部品であるかまたは電子部品である部品と、
    前記第1の絶縁層の前記第1の配線パターンの設けられた側に対向してかつ該第1の絶縁層から離間して位置する、前記部品の実装された位置に対応して層厚み方向に貫通する逃げ部が形成された第2の絶縁層と、
    前記第2の絶縁層の前記第1の絶縁層に対向する側とは反対の面上に設けられた、該第2の絶縁層に接する面と対向する面上には多層化構造のない最外の第2の配線パターンと、
    前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層との離間した隙間を埋めるように、かつ前記部品を囲んで前記第2の絶縁層の前記逃げ部をも埋めるように設けられた第3の絶縁層と
    を具備することを特徴とする部品内蔵配線板。
  2. 前記第2の絶縁層と前記第3の絶縁層とに挟まれて設けられた第3の配線パターンと、
    前記第3の絶縁層を貫通して前記第1の配線パターンの面と前記第3の配線パターンの面との間に挟設され、かつ導電性組成物からなり、かつ積層方向に一致する軸を有し該軸の方向に径が変化している形状である層間接続体と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  3. 前記第2の絶縁層と前記第3の絶縁層とに挟まれて設けられた第3の配線パターンと、
    前記第3の絶縁層を貫通して前記第1の配線パターンの面と前記第3の配線パターンの面との間に挟設され、かつ導電性組成物からなり、かつ積層方向に一致する軸を有し該軸の方向に径が変化していない形状である層間接続体と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  4. 前記第2の絶縁層と前記第3の絶縁層とに挟まれて設けられた第3の配線パターンと、
    前記第3の絶縁層を貫通して前記第1の配線パターンの面と前記第3の配線パターンの面との間に挟設され、かつ金属からなり、かつ積層方向に一致する軸を有し該軸の方向に径が変化している形状である層間接続体と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  5. 前記第1の絶縁層の前記第1の配線パターンが位置する側とは反対側に設けられた第3の配線パターンと、
    前記第1の絶縁層を貫通して前記第1の配線パターンの面と前記第3の配線パターンの面との間に挟設され、かつ導電性組成物からなり、かつ積層方向に一致する軸を有し該軸の方向に径が変化している形状である層間接続体と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  6. 前記第1の絶縁層の前記第1の配線パターンが位置する側とは反対側に設けられた第3の配線パターンと、
    前記第1の絶縁層を貫通して前記第1の配線パターンの面と前記第3の配線パターンの面との間に挟設され、かつ金属からなり、かつ積層方向に一致する軸を有し該軸の方向に径が変化している形状である層間接続体と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  7. 前記第1の絶縁層の前記第1の配線パターンが位置する側とは反対側に設けられた第3の配線パターンと、
    前記第1の絶縁層を貫通して前記第1の配線パターンの面と前記第3の配線パターンの面との間に挟設され、かつ導電性組成物からなり、かつ積層方向に一致する軸を有し該軸の方向に径が変化していない形状である層間接続体と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  8. 前記第1の絶縁層の前記第1の配線パターンが位置する側とは反対側に設けられた第3の配線パターンと、
    前記第1の絶縁層を貫通して前記第1の配線パターンの面と前記第3の配線パターンの面との間に挟設され、かつ金属からなり、かつ積層方向に一致する軸を有し該軸の方向に径が変化していない形状である層間接続体と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  9. 前記第1の絶縁層、前記第3の絶縁層、および前記第2の絶縁層を貫通して、前記第2の配線パターンに電気導通するように設けられたスルーホール内壁導電層をさらに具備し、
    前記第2の配線パターンが、前記第2の絶縁層の前記逃げ部を埋めた前記第3の絶縁層には接して形成されていないこと
    を特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  10. 前記第2の絶縁層の前記逃げ部が、平面形状としてほぼ円形であることを特徴とする請求項1記載の部品内蔵配線板。
  11. 第1の絶縁板の第1の配線パターンが形成された面上に電気部品であるかまたは電子部品である部品を実装・接続する工程と、
    前記第1の配線板に実装・接続された前記部品の位置に対応して板厚み方向に貫通する逃げ部を有し、前記第1の配線板に対向する側とは反対の面上に第2の配線パターンを有する第2の絶縁板を、前記実装・接続された部品の位置に対応して板厚み方向に貫通する第2の逃げ部を有するプリプレグを介して、前記第1の絶縁板に対向する側とは反対側の面上には恒久的な積層絶縁物が生じない条件で、前記第1の絶縁板の前記部品が実装・接続された面上に積層し、一体化する工程と
    を具備することを特徴とする部品内蔵配線板の製造方法。
  12. 前記第2の絶縁板の前記逃げ部が、平面形状としてほぼ円形であることを特徴とする請求項11記載の部品内蔵配線板の製造方法。
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