JP4657493B2 - 駐車支援装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の後方視界を表示し、車両の運転者の駐車を支援する駐車支援装置及びその制御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、車両の後部に設置されたカメラにより撮影した車両の後方視界映像を、運転席の近傍に配置したモニタ画面に表示して、車両の運転者の駐車を支援する駐車支援装置が知られている。この種のものでは、そのモニタ画面上に、図６に示すように、自車の車幅延長線Ｌ１と距離マーカＬ２とを含む車両情報表示パターンを、カメラからの後方視界映像に重ねて、電気的に重畳するスーパーインポーズ方式が採用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構成では、自車の車幅延長線Ｌ１と距離マーカＬ２とを含む車両情報表示パターンをモニタ画面上に明確に表示するために、太い線を用いてマーカ表示していることから、カメラの捉えた後方視界中に存在した、例えば、犬Ｌ３や箱Ｌ４等の障害物情報が、その太い線状のマーカに隠され、重要な情報が見失われる恐れがあるという問題があった。
【０００４】
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、モニタ画面上の障害物情報が、その太い線状のマーカに隠されることがない駐車支援装置及びその制御方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
【０００６】
請求項１記載の発明は、車両の後方視界を撮像するカラーカメラと、その映像を表示するカラーモニタとを備え、このモニタの画面には、カメラが撮像した映像に、車両の車幅延長線と距離マーカとを含む車両情報表示パターンを電気的に重畳して表示する駐車支援装置において、上記カラーカメラからの映像信号を白黒化する手段と、この白黒化された映像信号によって車両情報表示パターンを上記モニタの画面上に表示する信号処理手段とを備えたことを特徴とする。
【０００８】
請求項２記載の発明は、請求項１に記載のものにおいて、上記信号処理手段が、上記カメラに接続された同期分離回路と、この同期分離回路に接続されたスイッチ制御回路と、このスイッチ制御回路に接続され、上記車両情報表示パターンに対応する、制御データを格納したメモリと、上記スイッチ制御回路に接続され、複数の入力端子を有したビデオスイッチとを含み、上記同期分離回路からの水平同期信号が上記スイッチ制御回路に出力された場合、カウントを開始し、このカウントに応じて、上記メモリに格納された、車両情報表示パターンに対応した制御データを読み出し、この制御データに応じて上記ビデオスイッチを切り替える構成を備えたことを特徴とする。
【００１０】
請求項３記載の発明は、車両の後方視界を撮像するカラーカメラと、その映像を表示するカラーモニタとを備え、このモニタの画面には、カメラが撮像した映像に、車両の車幅延長線と距離マーカとを含む車両情報表示パターンを電気的に重畳して表示する駐車支援装置の制御方法において、上記カラーカメラからの映像信号を白黒化するステップと、この白黒化された映像信号によって車両情報表示パターンを上記モニタの画面上に表示する信号処理ステップとを備えたことを特徴とする。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づき説明する。
【００１３】
第一の実施形態
図１において、駐車支援装置１００はカメラ１、モニタ２を有し構成されている。カメラ１は車両後部に設置され、車両の後方視界を撮像する。撮像された映像は、運転席の近傍に設置されたモニタ２に表示される。
【００１４】
カメラ１とモニタ２との間には映像信号処理手段２００が接続される。この映像信号処理手段２００は、カメラ１に接続された輝度低下回路３と、カメラ１に接続された同期分離回路４と、この同期分離回路４に接続されたスイッチ制御回路５と、このスイッチ制御回路５に接続され、車両の車幅延長線と距離マーカとを含む車両情報表示パターンに対応した、制御データを格納したメモリ６と、スイッチ制御回路５に接続され、二つの入力端子ｃｈ１，ｃｈ２を有したビデオスイッチ７とを含んで構成される。
【００１５】
ビデオスイッチ７は二つの入力端子ｃｈ１，ｃｈ２のほかに、一つの出力端子ｃｈ３を含み、この出力端子ｃｈ３に接続された接点７Ａは、二つの入力端子ｃｈ１，ｃｈ２の間で切り替わる。
【００１６】
本実施形態では、図２に示すように、モニタ２に、犬Ｌ３や箱Ｌ４等を含む車両の後方視界の映像に、輝度の低下した車両の車幅延長線Ｌ１と距離マーカＬ２とを含む車両情報表示パターンが電気的に重畳して表示される。輝度を低下させる場合、例えばカメラ１から出力されるＮＴＳＣ映像信号を抵抗分割法により、映像信号の振幅を小さくして輝度を低下させることが可能である。同期分離回路４には専用の集積回路が使用される。
【００１７】
つぎに、その動作を説明する。
【００１８】
図１において、カメラ１から出力されるＮＴＳＣ映像信号Ｓ１が同期分離回路４に入力されると、ここから水平同期信号Ｓ２がスイッチ制御回路５に出力される。水平同期信号Ｓ２は各走査線の開始点を表す信号であり、各走査線毎に同期分離回路４から一回ずつ出力される。
【００１９】
スイッチ制御回路５は、例えば図示を省略したカウンタを含み、水平同期信号Ｓ２が入力された時点からカウントを開始する。
【００２０】
スイッチ制御回路５は、このカウントに応じて、その都度、メモリ６に格納された、車両の車幅延長線Ｌ１と距離マーカＬ２を含む車両情報表示パターンに対応した、制御データを読み出す。この制御データは、例えば「０」「１」のデータであり、図２において、符号Ａの領域での制御データは「０」、符号Ｂの領域での制御データは「１」である。
【００２１】
メモリ６に格納された制御データが読み出されて、この制御データが「０」であった場合、スイッチ制御回路５は、ビデオスイッチ７の接点７Ａを、入力端子ｃｈ２に切り替える。
【００２２】
すると、カメラ１からの映像信号Ｓ１が輝度低下回路３に入力し、ここで輝度の低下した低輝度映像信号Ｓ３に置き替えられ、ビデオスイッチ７の入力端子ｃｈ２を経てモニタ２に入力される。制御データが「０」である限り、継続して、低輝度映像信号Ｓ３がモニタ２に入力し、図２に示すように、領域Ａでは輝度の低下した映像が表示される。
【００２３】
読み出された制御データが「１」であった場合、スイッチ制御回路５は、ビデオスイッチ７の接点７Ａを、入力端子ｃｈ１に切り替える。すると、カメラ１からの映像信号Ｓ１が、そのままビデオスイッチ７の入力端子ｃｈ１を経てモニタ２に入力される。制御データが「１」である限り、継続して、カメラ１からの映像信号Ｓ１がモニタ２に入力し、図２に示すように、領域Ｂでは輝度変化のない映像が表示される。
【００２４】
第一の実施形態では、車幅延長線Ｌ１と距離マーカＬ２とを含む車両情報表示パターンに対応した領域における映像の輝度が低下して表示されるため、車幅延長線Ｌ１や距離マーカＬ２の陰に、犬Ｌ３や箱Ｌ４等が隠れることがなく、視認性を向上させることができる。
【００２５】
第二の実施形態
図３では、図１の輝度低下回路３の代わりに、カラー除去回路１３を備えて構成されている。この場合、カメラ１、モニタ２はカラーカメラ、カラーモニタである。そのほかの構成は、図１に示したものとほぼ同様の構成である。カラー除去回路１３はローパスフィルタで構成され、ここを通過したカメラ１からのＮＴＳＣ映像信号Ｓ１は白黒化される。
【００２６】
第二の実施形態では、車幅延長線Ｌ１と距離マーカＬ２とを含む車両情報表示パターンに対応した領域における映像が白黒化して表示され、そのほかの領域がカラー表示されるため、車幅延長線Ｌ１や距離マーカＬ２の陰に、犬Ｌ３や箱Ｌ４等が隠れることがなく、視認性を向上させることができる。
【００２７】
第三の実施形態
図４では、図１の輝度低下回路３の代わりに、スーパーインポーズ用ＤＣレベル信号を出力する直流電源３２と、可変抵抗３３，３４と、コンデンサ３５とを備えて構成されている。
【００２８】
つぎに、動作を説明する。
【００２９】
ビデオスイッチ７の接点７Ａが、第一の実施形態と同様の動作によって、入力端子ｃｈ２に切り替わると、直流電源３２からのスーパーインポーズ用ＤＣレベル信号に、カメラ１から出力されるＮＴＳＣ映像信号Ｓ１が加算され、この加算信号が入力端子ｃｈ２を経てモニタ２に入力される。
【００３０】
第三の実施形態では、図５に示すように、車幅延長線Ｌ１と距離マーカＬ２とを含む車両情報表示パターンに対応した領域Ａが半透明のスーパーインポーズに置き替えられ、そのほかの領域Ｂはカメラ１からの映像信号Ｓ１で表示されるため、車幅延長線Ｌ１や距離マーカＬ２の陰に、犬Ｌ３や箱Ｌ４等が隠れることがなく、視認性を向上させることができる。
【００３１】
本実施形態では、メモリ６に格納された制御データが、例えば「０」「１」のデータであったとして、図５において、符号Ａの領域での制御データのみが「０」、ほかの符号Ｂの領域での制御データは「１」である。
【００３２】
可変抵抗３３，３４の抵抗値を変化させることにより、半透明度を変化させることが可能である。ただし、これに限定するものではなく、固定抵抗を用いて半透明度を固定にしてもよい。
【００３３】
以上、本発明を一実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものでないことは明らかである。
【００３４】
【発明の効果】
本発明では、低輝度映像信号によって車両情報表示パターンをモニタの画面上に表示するため、車両情報表示パターンに対応した領域における映像の輝度が低下して表示されて、視認性を向上させることができる。
【００３５】
本発明では、白黒化された映像信号によって車両情報表示パターンをカラーモニタの画面上に表示するため、視認性を向上させることができる。
【００３６】
本発明では、電源からのスーパーインポーズ用ＤＣレベル信号に、カメラから出力される映像信号を加算し、この加算信号によって車両情報表示パターンをモニタの画面上に表示するため、スーパーインポーズが半透明のスーパーインポーズに置き替えられ、視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る駐車支援装置の第一の実施形態を示す回路構成図である。
【図２】モニタ画面を示す図である。
【図３】本発明に係る駐車支援装置の第二の実施形態を示す回路構成図である。
【図４】本発明に係る駐車支援装置の第三の実施形態を示す回路構成図である。
【図５】モニタ画面を示す図である。
【図６】従来のモニタ画面を示す図である。
【符号の説明】
１ カメラ
２ モニタ
３ 輝度低下回路
４ 同期分離回路
５ スイッチ制御回路
６ メモリ
７ ビデオスイッチ
１３ カラー除去回路
３２ ＤＣ電源
３３ 抵抗
３４ 抵抗
１００ 駐車支援装置
２００ 映像信号処理手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の後方視界を表示し、車両の運転者の駐車を支援する駐車支援装置及びその制御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、車両の後部に設置されたカメラにより撮影した車両の後方視界映像を、運転席の近傍に配置したモニタ画面に表示して、車両の運転者の駐車を支援する駐車支援装置が知られている。この種のものでは、そのモニタ画面上に、図６に示すように、自車の車幅延長線Ｌ１と距離マーカＬ２とを含む車両情報表示パターンを、カメラからの後方視界映像に重ねて、電気的に重畳するスーパーインポーズ方式が採用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の構成では、自車の車幅延長線Ｌ１と距離マーカＬ２とを含む車両情報表示パターンをモニタ画面上に明確に表示するために、太い線を用いてマーカ表示していることから、カメラの捉えた後方視界中に存在した、例えば、犬Ｌ３や箱Ｌ４等の障害物情報が、その太い線状のマーカに隠され、重要な情報が見失われる恐れがあるという問題があった。
【０００４】
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、モニタ画面上の障害物情報が、その太い線状のマーカに隠されることがない駐車支援装置及びその制御方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
【０００６】
請求項１記載の発明は、車両の後方視界を撮像するカラーカメラと、その映像を表示するカラーモニタとを備え、このモニタの画面には、カメラが撮像した映像に、車両の車幅延長線と距離マーカとを含む車両情報表示パターンを電気的に重畳して表示する駐車支援装置において、上記カラーカメラからの映像信号を白黒化する手段と、この白黒化された映像信号によって車両情報表示パターンを上記モニタの画面上に表示する信号処理手段とを備えたことを特徴とする。
【０００８】
請求項２記載の発明は、請求項１に記載のものにおいて、上記信号処理手段が、上記カメラに接続された同期分離回路と、この同期分離回路に接続されたスイッチ制御回路と、このスイッチ制御回路に接続され、上記車両情報表示パターンに対応する、制御データを格納したメモリと、上記スイッチ制御回路に接続され、複数の入力端子を有したビデオスイッチとを含み、上記同期分離回路からの水平同期信号が上記スイッチ制御回路に出力された場合、カウントを開始し、このカウントに応じて、上記メモリに格納された、車両情報表示パターンに対応した制御データを読み出し、この制御データに応じて上記ビデオスイッチを切り替える構成を備えたことを特徴とする。
【００１０】
請求項３記載の発明は、車両の後方視界を撮像するカラーカメラと、その映像を表示するカラーモニタとを備え、このモニタの画面には、カメラが撮像した映像に、車両の車幅延長線と距離マーカとを含む車両情報表示パターンを電気的に重畳して表示する駐車支援装置の制御方法において、上記カラーカメラからの映像信号を白黒化するステップと、この白黒化された映像信号によって車両情報表示パターンを上記モニタの画面上に表示する信号処理ステップとを備えたことを特徴とする。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づき説明する。
【００１３】
第一の実施形態
図１において、駐車支援装置１００はカメラ１、モニタ２を有し構成されている。カメラ１は車両後部に設置され、車両の後方視界を撮像する。撮像された映像は、運転席の近傍に設置されたモニタ２に表示される。
【００１４】
カメラ１とモニタ２との間には映像信号処理手段２００が接続される。この映像信号処理手段２００は、カメラ１に接続された輝度低下回路３と、カメラ１に接続された同期分離回路４と、この同期分離回路４に接続されたスイッチ制御回路５と、このスイッチ制御回路５に接続され、車両の車幅延長線と距離マーカとを含む車両情報表示パターンに対応した、制御データを格納したメモリ６と、スイッチ制御回路５に接続され、二つの入力端子ｃｈ１，ｃｈ２を有したビデオスイッチ７とを含んで構成される。
【００１５】
ビデオスイッチ７は二つの入力端子ｃｈ１，ｃｈ２のほかに、一つの出力端子ｃｈ３を含み、この出力端子ｃｈ３に接続された接点７Ａは、二つの入力端子ｃｈ１，ｃｈ２の間で切り替わる。
【００１６】
本実施形態では、図２に示すように、モニタ２に、犬Ｌ３や箱Ｌ４等を含む車両の後方視界の映像に、輝度の低下した車両の車幅延長線Ｌ１と距離マーカＬ２とを含む車両情報表示パターンが電気的に重畳して表示される。輝度を低下させる場合、例えばカメラ１から出力されるＮＴＳＣ映像信号を抵抗分割法により、映像信号の振幅を小さくして輝度を低下させることが可能である。同期分離回路４には専用の集積回路が使用される。
【００１７】
つぎに、その動作を説明する。
【００１８】
図１において、カメラ１から出力されるＮＴＳＣ映像信号Ｓ１が同期分離回路４に入力されると、ここから水平同期信号Ｓ２がスイッチ制御回路５に出力される。水平同期信号Ｓ２は各走査線の開始点を表す信号であり、各走査線毎に同期分離回路４から一回ずつ出力される。
【００１９】
スイッチ制御回路５は、例えば図示を省略したカウンタを含み、水平同期信号Ｓ２が入力された時点からカウントを開始する。
【００２０】
スイッチ制御回路５は、このカウントに応じて、その都度、メモリ６に格納された、車両の車幅延長線Ｌ１と距離マーカＬ２を含む車両情報表示パターンに対応した、制御データを読み出す。この制御データは、例えば「０」「１」のデータであり、図２において、符号Ａの領域での制御データは「０」、符号Ｂの領域での制御データは「１」である。
【００２１】
メモリ６に格納された制御データが読み出されて、この制御データが「０」であった場合、スイッチ制御回路５は、ビデオスイッチ７の接点７Ａを、入力端子ｃｈ２に切り替える。
【００２２】
すると、カメラ１からの映像信号Ｓ１が輝度低下回路３に入力し、ここで輝度の低下した低輝度映像信号Ｓ３に置き替えられ、ビデオスイッチ７の入力端子ｃｈ２を経てモニタ２に入力される。制御データが「０」である限り、継続して、低輝度映像信号Ｓ３がモニタ２に入力し、図２に示すように、領域Ａでは輝度の低下した映像が表示される。
【００２３】
読み出された制御データが「１」であった場合、スイッチ制御回路５は、ビデオスイッチ７の接点７Ａを、入力端子ｃｈ１に切り替える。すると、カメラ１からの映像信号Ｓ１が、そのままビデオスイッチ７の入力端子ｃｈ１を経てモニタ２に入力される。制御データが「１」である限り、継続して、カメラ１からの映像信号Ｓ１がモニタ２に入力し、図２に示すように、領域Ｂでは輝度変化のない映像が表示される。
【００２４】
第一の実施形態では、車幅延長線Ｌ１と距離マーカＬ２とを含む車両情報表示パターンに対応した領域における映像の輝度が低下して表示されるため、車幅延長線Ｌ１や距離マーカＬ２の陰に、犬Ｌ３や箱Ｌ４等が隠れることがなく、視認性を向上させることができる。
【００２５】
第二の実施形態
図３では、図１の輝度低下回路３の代わりに、カラー除去回路１３を備えて構成されている。この場合、カメラ１、モニタ２はカラーカメラ、カラーモニタである。そのほかの構成は、図１に示したものとほぼ同様の構成である。カラー除去回路１３はローパスフィルタで構成され、ここを通過したカメラ１からのＮＴＳＣ映像信号Ｓ１は白黒化される。
【００２６】
第二の実施形態では、車幅延長線Ｌ１と距離マーカＬ２とを含む車両情報表示パターンに対応した領域における映像が白黒化して表示され、そのほかの領域がカラー表示されるため、車幅延長線Ｌ１や距離マーカＬ２の陰に、犬Ｌ３や箱Ｌ４等が隠れることがなく、視認性を向上させることができる。
【００２７】
第三の実施形態
図４では、図１の輝度低下回路３の代わりに、スーパーインポーズ用ＤＣレベル信号を出力する直流電源３２と、可変抵抗３３，３４と、コンデンサ３５とを備えて構成されている。
【００２８】
つぎに、動作を説明する。
【００２９】
ビデオスイッチ７の接点７Ａが、第一の実施形態と同様の動作によって、入力端子ｃｈ２に切り替わると、直流電源３２からのスーパーインポーズ用ＤＣレベル信号に、カメラ１から出力されるＮＴＳＣ映像信号Ｓ１が加算され、この加算信号が入力端子ｃｈ２を経てモニタ２に入力される。
【００３０】
第三の実施形態では、図５に示すように、車幅延長線Ｌ１と距離マーカＬ２とを含む車両情報表示パターンに対応した領域Ａが半透明のスーパーインポーズに置き替えられ、そのほかの領域Ｂはカメラ１からの映像信号Ｓ１で表示されるため、車幅延長線Ｌ１や距離マーカＬ２の陰に、犬Ｌ３や箱Ｌ４等が隠れることがなく、視認性を向上させることができる。
【００３１】
本実施形態では、メモリ６に格納された制御データが、例えば「０」「１」のデータであったとして、図５において、符号Ａの領域での制御データのみが「０」、ほかの符号Ｂの領域での制御データは「１」である。
【００３２】
可変抵抗３３，３４の抵抗値を変化させることにより、半透明度を変化させることが可能である。ただし、これに限定するものではなく、固定抵抗を用いて半透明度を固定にしてもよい。
【００３３】
以上、本発明を一実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものでないことは明らかである。
【００３４】
【発明の効果】
本発明では、低輝度映像信号によって車両情報表示パターンをモニタの画面上に表示するため、車両情報表示パターンに対応した領域における映像の輝度が低下して表示されて、視認性を向上させることができる。
【００３５】
本発明では、白黒化された映像信号によって車両情報表示パターンをカラーモニタの画面上に表示するため、視認性を向上させることができる。
【００３６】
本発明では、電源からのスーパーインポーズ用ＤＣレベル信号に、カメラから出力される映像信号を加算し、この加算信号によって車両情報表示パターンをモニタの画面上に表示するため、スーパーインポーズが半透明のスーパーインポーズに置き替えられ、視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る駐車支援装置の第一の実施形態を示す回路構成図である。
【図２】モニタ画面を示す図である。
【図３】本発明に係る駐車支援装置の第二の実施形態を示す回路構成図である。
【図４】本発明に係る駐車支援装置の第三の実施形態を示す回路構成図である。
【図５】モニタ画面を示す図である。
【図６】従来のモニタ画面を示す図である。
【符号の説明】
１ カメラ
２ モニタ
３ 輝度低下回路
４ 同期分離回路
５ スイッチ制御回路
６ メモリ
７ ビデオスイッチ
１３ カラー除去回路
３２ ＤＣ電源
３３ 抵抗
３４ 抵抗
１００ 駐車支援装置
２００ 映像信号処理手段
Claims (3)
- 車両の後方視界を撮像するカラーカメラと、その映像を表示するカラーモニタとを備え、このモニタの画面には、カメラが撮像した映像に、車両の車幅延長線と距離マーカとを含む車両情報表示パターンを電気的に重畳して表示する駐車支援装置において、上記カラーカメラからの映像信号を白黒化する手段と、この白黒化された映像信号によって車両情報表示パターンを上記モニタの画面上に表示する信号処理手段とを備えたことを特徴とする駐車支援装置。
- 上記信号処理手段が、上記カメラに接続された同期分離回路と、この同期分離回路に接続されたスイッチ制御回路と、このスイッチ制御回路に接続され、上記車両情報表示パターンに対応する、制御データを格納したメモリと、上記スイッチ制御回路に接続され、複数の入力端子を有したビデオスイッチとを含み、上記同期分離回路からの水平同期信号が上記スイッチ制御回路に出力された場合、カウントを開始し、このカウントに応じて、上記メモリに格納された、車両情報表示パターンに対応した制御データを読み出し、この制御データに応じて上記ビデオスイッチを切り替える構成を備えたことを特徴とする請求項１に記載の駐車支援装置。
- 車両の後方視界を撮像するカラーカメラと、その映像を表示するカラーモニタとを備え、このモニタの画面には、カメラが撮像した映像に、車両の車幅延長線と距離マーカとを含む車両情報表示パターンを電気的に重畳して表示する駐車支援装置の制御方法において、上記カラーカメラからの映像信号を白黒化するステップと、この白黒化された映像信号によって車両情報表示パターンを上記モニタの画面上に表示する信号処理ステップとを備えたことを特徴とする駐車支援装置の制御方法。
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-
2001
- 2001-05-21 JP JP2001150712A patent/JP4657493B2/ja not_active Expired - Fee Related
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