JPH0681184U

JPH0681184U - 映像表示装置

Info

Publication number: JPH0681184U
Application number: JP2445893U
Authority: JP
Inventors: 一世野仲
Original assignee: Casio Computer Co Ltd
Current assignee: Casio Computer Co Ltd
Priority date: 1993-04-12
Filing date: 1993-04-12
Publication date: 1994-11-15

Abstract

(57)【要約】【目的】オンスクリーン表示するキャラクタに安価に
縁取りを施す映像表示装置を提供することを目的として
いる。【構成】キャラクタ挿入回路２は、「Ｈ」のキャラク
タ挿入パルス信号Ｐａが入力されないときには、アナロ
グスイッチ３を介して入力される入力信号をそのまま出
力映像信号Ｒout 、Ｇout 、Ｂout として出力し、
「Ｈ」のキャラクタ挿入パルス信号Ｐａが入力される
と、キャラクタ表示用の出力映像信号Ｒout 、Ｇout 、
Ｂout を生成して出力する。インバータ５は、キャラク
タ挿入パルス信号Ｐａを反転するとともに、所定時間遅
延させて反転遅延信号Ｐｂをアナログスイッチ３に出力
する。アナログスイッチ３は、通常は映像信号Ｒin、Ｇ
in、Ｂinをキャラクタ挿入回路２に出力し、「Ｌ」の反
転遅延信号Ｐｂが入力されると、定電圧源４の定電圧を
キャラクタ挿入回路２に出力させて、キャラクタの後方
側に縁取りを生成させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、映像表示装置に関し、詳細には、いわゆるオンスクリーン表示されるキャラクタに縁取り処理を施す映像表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

映像表示装置においては、従来から、文字や数字等のキャラクタを表示中の映像上に重ねて表示する、いわゆるオンスクリーン処理を施すことにより、各種情報を出力できるようになっている。

【０００３】従来の映像表示装置、例えば、カラー映像を表示する映像表示装置においては、キャラクタを挿入する走査ライン上の所定のタイミングの映像信号に、Ｒ（赤色）、Ｇ（緑色）及びＢ（黒色）のうちのいずれかの色のパルス信号を挿入することにより、キャラクタデータを生成して、オンスクリーン処理を行っている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来の映像表示装置にあっては、単に、映像信号にＲ、Ｇ、Ｂのいずれかの信号を挿入することにより、キャラクタを映像に重ねて表示するオンスクリーン処理を行っていたため、表示されるキャラクタの周囲の色が、キャラクタの色と同系統の色のときには、キャラクタが周囲の映像に溶けこんでしまい、キャラクタを認識し難いという問題があった。

【０００５】本考案は、上記実情に鑑みてなされたもので、キャラクタに縁取り処理を施すことにより、キャラクタを周囲の映像の色に影響されずに、鮮明に認識することのできるオンスクリーン機能を備えた映像表示装置を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本考案は、カラー画像を画面上に表示する映像表示装置において、表示中のカラー画像上に所定のキャラクタを重ねて表示するオンスクリーン手段と、前記オンスクリーン手段により表示出力されるキャラクタに縁取りを施す縁取り手段と、を備えることにより、上記目的を達成している。

【０００７】この場合、例えば、請求項２に記載するように、前記オンスクリーン手段が、キャラクタ挿入パルスに基づいて、走査ライン上の３原色からなる画像入力信号を所定色に変更してキャラクタ信号として出力し、前記縁取り手段が、前記キャラクタ挿入パルスを所定時間だけ遅延させる遅延手段と、前記遅延手段の出力に基づいて前記オンスクリーン手段に入力される画像入力信号の３原色のうち少なくとも１色以上の画像入力信号をオフする信号変更手段と、を備えていてもよい。

【０００８】また、前記縁取り手段は、例えば、請求項３に記載するように、前記信号変更手段が、前記オンスクリーン手段に入力される画像入力信号の３原色の全てをオフし、黒色の縁取りを施すものであってもよい。

【０００９】

【作用】

本考案によれば、表示出力されるキャラクタに縁取りを施すことができるので、キャラクタを周囲の映像の色に影響されずに、鮮明に認識することができる。

【００１０】また、キャラクタ挿入パルスを所定時間だけ遅延させ、この遅延信号により画像入力信号の３原色のうち少なくとも１色以上の画像入力信号をオフしているので、キャラクタの走査ライン後方側にキャラクタと異なる色の縁取りを施すことができ、簡単な回路構成で、縁取り処理を施すことができる。その結果、オンスクリーン表示されるキャラクタを鮮明に認識することのできる映像表示装置を安価なものとすることができる。

【００１１】さらに、画像入力信号の３原色の全てをオフし、黒色の縁取りを施すようにすると、より一層回路構成を簡単にすることができ、映像表示装置をより一層安価なものとすることができる。

【００１２】

【実施例】

以下、本考案を実施例に基づいて具体的に説明する。

【００１３】図１及び図２は、本考案の映像表示装置の一実施例を示す図である。

【００１４】図１において、映像表示装置１は、キャラクタ挿入回路（オンスクリーン手段）２、アナログスイッチ群３、定電圧源４、インバータ５等を備えており、アナログスイッチ群３は、３つのアナログスイッチ３ａ、３ｂ、３ｃで構成されている。

【００１５】インバータ５には、図１に示すように、キャラクタ挿入パルス信号Ｐａが入力され、このキャラクタ挿入パルス信号Ｐａは、１走査ラインにおいてキャラクタが挿入される期間のみ所定電圧値に立ち上がる（「Ｈ」となる）パルス信号である。インバータ５は、遅延機能を備えており、入力されるキャラクタ挿入パルス信号Ｐａを反転するとともに、キャラクタ挿入パルス信号Ｐａを所定時間遅延させて、反転遅延信号Ｐｂとしてアナログスイッチ群３の各アナログスイッチ３ａ、３ｂ、３ｃに出力する。

【００１６】各アナログスイッチ３ａ、３ｂ、３ｃは、そのＨ側端子にそれぞれＲ、Ｇ、Ｂの映像信号Ｒin、Ｇin、Ｂinが入力されており、そのＬ側端子が定電圧源４に接続されている。また、各アナログスイッチ３ａ、３ｂ、３ｃは、その共通端子が、キャラクタ挿入回路２に接続されており、各アナログスイッチ３ａ、３ｂ、３ｃは、前記キャラクタ挿入パルス信号Ｐａに基づいて、映像信号Ｒin、Ｇin、Ｂ inと定電圧源４からの定電圧とを択一的に切り換えて、キャラクタ挿入回路２に出力する。

【００１７】定電圧源４は、後述するように、黒色を表示させるのに必要な所定の電圧を供給するキャラクタ挿入回路２には、上記アナログスイッチ３から映像信号Ｒin、Ｇin 、Ｂinと所定電圧が択一的に入力され、また、上記キャラクタ挿入パルス信号Ｐａが入力される。キャラクタ挿入回路２は、キャラクタ挿入パルス信号Ｐａが「Ｌ」のとき、アナログスイッチ３から入力される信号をそのまま出力映像信号Ｒ out 、Ｇout 、Ｂout として出力し、キャラクタ挿入パルス信号Ｐａが「Ｈ」のときには、入力信号の如何にかかわらず、所定の色のキャラクタを表示させるための出力映像信号Ｒout 、Ｇout 、Ｂout を出力する。

【００１８】上記アナログスイッチ３、定電圧源４及びインバータ５は、全体として、キャラクタに縁取りを施す縁取り手段として機能する。

【００１９】次に、作用について説明する。

【００２０】映像表示装置１は、オンスクリーンによりキャラクタを表示部に表示させないときには、映像に対応した映像信号Ｒin、Ｇin、Ｂinがアナログスイッチ３及びキャラクタ挿入回路２を介して、そのまま出力映像信号Ｒout 、Ｇout 、Ｂout として出力され、キャラクタを表示させるときには、１走査ライン上のキャラクタを表示させる位置に対応するタイミングで、「Ｈ」のキャラクタ挿入パルス信号Ｐａが入力され、このキャラクタ挿入パルス信号Ｐａによりキャラクタがオンスクリーンにより表示部に表示されるとともに、キャラクタの走査方向後方側に縁取りが行われる。

【００２１】すなわち、図２に示すように、オンスクリーンによりキャラクタを表示しないときには、１走査期間（１ラインを走査するのに必要な期間）Ｔの間中、キャラクタ挿入パルス信号Ｐａは、「Ｌ」であり、反転遅延信号Ｐｂは、「Ｈ」である。反転遅延信号Ｐｂが「Ｈ」のときには、アナログスイッチ３ａ、３ｂ、３ｃは、映像信号Ｒin、Ｇin、Ｂinをキャラクタ挿入回路２に出力し、キャラクタ挿入回路２は、キャラクタ挿入パルス信号Ｐａが「Ｌ」のときには、入力信号をそのまま出力映像信号Ｒout 、Ｇout 、Ｂout として出力する。

【００２２】そして、オンスクリーンによりキャラクタを表示するときには、図２に示すように、表示画面１０のキャラクタを表示させる位置に対応する走査ラインにおいて、キャラクタを表示させる位置に対応するタイミングで、キャラクタ挿入パルス信号Ｐａがキャラクタを表示させる走査期間ｔ1 だけ「Ｈ」となり、この「Ｈ」のキャラクタ挿入パルス信号Ｐａがキャラクタ挿入回路２に入力される。

【００２３】キャラクタ挿入回路２は、「Ｈ」のキャラクタ挿入パルス信号Ｐａが入力されると、上述のように、入力信号の如何にかかわらず、所定の色のキャラクタを表示させるための出力映像信号Ｒout 、Ｇout 、Ｂout を出力し、図２に示すように、所定色のキャラクタ１１を表示させる。

【００２４】一方、インバータ５は、キャラクタ挿入パルス信号Ｐａを所定時間ｔ2 だけ遅延させるとともに、反転して、反転遅延信号Ｐｂをアナログスイッチ３の各アナログスイッチ３ａ、３ｂ、３ｃに出力し、各アナログスイッチ３ａ、３ｂ、３ｃは、反転遅延信号Ｐｂが「Ｌ」のときだけ、Ｌ側端子に入力されている定電圧源４からの定電圧をキャラクタ挿入回路２に出力する。

【００２５】したがって、キャラクタ挿入パルス信号Ｐａが「Ｈ」のときには、遅延時間ｔ 2 だけ遅れて、反転遅延信号Ｐｂが「Ｌ」となり、キャラクタ挿入回路２に定電圧源４から定電圧が入力される。ところが、キャラクタ挿入回路２は、キャラクタ挿入パルス信号Ｐａが「Ｈ」の間は、上述のように、入力信号の如何にかかわらず、キャラクタを表示するための出力映像信号Ｒout 、Ｇout 、Ｂout を出力するため、図２に示すように、反転遅延信号Ｐｂが反転しても、キャラクタ挿入パルス信号Ｐａが「Ｈ」の間は、キャラクタが表示される。

【００２６】その後、キャラクタ挿入パルス信号Ｐａが、「Ｌ」となると、キャラクタ挿入回路２は、入力信号をそのまま出力映像信号Ｒout 、Ｇout 、Ｂout として出力する。ところが、反転遅延信号Ｐｂは、キャラクタ挿入パルス信号Ｐａよりも遅延時間ｔ2 だけ遅延されているため、反転遅延信号Ｐｂは、キャラクタ挿入パルス信号Ｐａが「Ｌ」となっても、この遅延時間ｔ2 の間だけ、「Ｌ」である。そして、この反転遅延信号Ｐｂが「Ｌ」の間、定電圧源４からの定電圧が映像信号Ｒin、Ｇin、Ｂinとしてキャラクタ挿入回路２に入力され、キャラクタ挿入回路２は、この定電圧を出力映像信号Ｒout 、Ｇout 、Ｂout として出力する。したがって、図２に示すように、キャラクタ１１の走査ライン後方側に遅延時間ｔ2 の期間に対応する幅だけ定電圧源４の電圧値に対応する色で縁取りが行われる。

【００２７】いま、アナログスイッチ３ａ、３ｂ、３ｃには、定電圧源４から同じ電圧値が入力されているので、出力映像信号Ｒout 、Ｇout 、Ｂout として、全て同じ値が出力される。その結果、定電圧源４の電圧値に応じて、白色から黒色までの灰色の縁取りが行われ、縁取りを際立たせるには、定電圧源４の電圧値を黒色に対応する電圧値に設定するとよい。

【００２８】このように、本実施例によれば、表示出力されるキャラクタ１１に縁取り１２を施すことができるので、キャラクタ１１を周囲の映像の色に影響されずに、鮮明なものとすることができる。

【００２９】また、キャラクタ挿入パルスＰａを所定の遅延時間ｔ2 だけ遅延させ、この遅延信号Ｐｂにより映像信号Ｒin、Ｇin、Ｂinを定電圧源４に接続して、オフすることにより、キャラクタ１１の走査ライン後方側にキャラクタ１１と異なる色の縁取り１２を施しているので、簡単な回路構成で、縁取り処理を施すことができ、オンスクリーン表示されるキャラクタを鮮明に認識することのできる映像表示装置１を安価なものとすることができる。

【００３０】なお、上記実施例においては、インバータ５の遅延機能を利用して、縁取りを行っているが、これに限るものではなく、別に遅延回路を設けてもよい。

【００３１】また、上記実施例においては、映像信号Ｒin、Ｇin、Ｂinを全て、定電圧源４に接続して、オフにしているが、これに限るものではなく、映像信号Ｒin、Ｇin 、Ｂinの少なくとも１つ以上を定電圧源４に接続して、オフにしても、縁取りを行うことができる。

【００３２】

【考案の効果】

【００３３】また、キャラクタ挿入パルスを所定時間だけ遅延させ、この遅延信号により画像入力信号の３原色のうち少なくとも１色以上の画像入力信号をオフしているので、キャラクタの走査ライン後方側にキャラクタと異なる色の縁取りを施すことができ、簡単な回路構成で、縁取り処理を施すことができる。その結果、オンスクリーン表示されるキャラクタを鮮明に認識することのできる映像表示装置を安価なものとすることができる。

【００３４】さらに、画像入力信号の３原色の全てをオフし、黒色の縁取りを施すようにすると、より一層回路構成を簡単にすることができ、映像表示装置をより一層安価なものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】映像表示装置の回路図。

【図２】縁取り処理の説明図。

【符号の説明】

１映像表示装置２キャラクタ挿入回路３アナログスイッチ群３ａ、３ｂ、３ｃアナログスイッチ４定電圧源５インバータ１０画面１１キャラクタ１２縁取り

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】カラー画像を画面上に表示する映像表示装
置において、表示中のカラー画像上に所定のキャラクタを重ねて表示
するオンスクリーン手段と、前記オンスクリーン手段により表示出力されるキャラク
タに縁取りを施す縁取り手段と、を備えたことを特徴とする映像表示装置。
【請求項２】前記オンスクリーン手段は、キャラクタ挿
入パルスに基づいて、走査ライン上の３原色からなる画
像入力信号を所定色に変更してキャラクタ信号として出
力し、前記縁取り手段は、前記キャラクタ挿入パルスを所定時間だけ遅延させる遅
延手段と、前記遅延手段の出力に基づいて前記オンスクリーン手段
に入力される画像入力信号の３原色のうち少なくとも１
色以上の画像入力信号をオフする信号変更手段と、を備えたことを特徴とする請求項１記載の映像表示装
置。
【請求項３】前記縁取り手段は、前記信号変更手段が、
前記オンスクリーン手段に入力される画像入力信号の３
原色の全てをオフし、黒色の縁取りを施すことを特徴と
する請求項２記載の映像表示装置。